双葉杏ちゃんが可愛いので、とりあえずバイトの休憩中だからスレだけ立ててちょっと書く。
だが僕は杏ちゃんの事何も知らないんだ。
だから誰か口調と勉強先教えてください!
きっと優秀なssに育つはずです!
ぎゃーぎゃー!
男「……目覚まし代わりだな」
ムクッ
少し前から隣人が騒がしい。
俺より前からこのアパートに住む隣人は、引っ越しの挨拶に行った時も顔をださなかったので…
男「どんな人なのか……」
男「でも、いつも入ってくるのは男性で、何かしら抗議しているのは女性みたいだ」
男「だから、隣人は女性だろう」
女性「だか……! はたら……いって! ……!」
男性「……! ……!」
男「…………」
男「事件にはならないよな……」
察するに、男性は女性を毎朝迎えにきているようだった。
女性も本気で嫌がっているようすはない。いつも最後は家を出ていく。
男「家族かな…?」
それより、俺も支度をしないと。
それから数日が経った。
特筆すべき事が無い日常に、その日は特筆する事があった。
隣人と初めて面を逢わしたのだ。
男「はぁぁ…だり」ガサッ
今日は燃えるゴミの日だ。溜まったゴミがビニールを引き裂きそうだった。
ガチャッ
扉を開けて外にでる。
男「……おめ…」ガサガサ
ガチャッ
男「…?」
隣の部屋の扉が開いた音だ。
ガサ…ガサガサ
ゴミ袋がドアから押しだされる。
男「あん…?」
バサッ!
小さな足が袋を蹴り飛ばした。次いで、小さな隣人が現れた。
男「…………」
俺の身長は179cmだが、彼女は俺の胴程の身長もない。
男(……小学生?)
いやいや、少なく見積もっても高校生だろう。
それ以下の子供が一人暮らしをしているとは……到底思えない。
隣人「何?」
俺の視線に気がついた少女は、その少し垂れ気味の目を少し険しくした。
男「いや……すまない。ただ、隣人を初めて見たものだから」
確かに失礼だったか。俺は取り繕う。
隣人「そーいや誰か引っ越してきたんだっけ。ふーん……」ジロジロ
今度は彼女が俺を観察する。
男「よろしくお願いします」
隣人「は?」
頭を下げた俺に拒絶の声。
隣人「私…なにかあんたによろしくされることしたっけ?」
男「…。隣人として、挨拶をしただけです」
隣人「あー…、そっか。そうだね、よろしく」
理解して貰えたようだ。
隣人「じゃあよろしくついでにこのゴミよろしく」
男「は?」
今度は俺が呆気にとられる番だった。
隣人「一つ捨てるのも二つすてるのも変わらないでしょ? じゃあ、よろしく」バタン
男「…………」
俺の前に残されたゴミ袋。
隣家からは隣人がひきこもる音が聞こえてくる。
男「えー……」
それが俺と隣人とのファーストコンタクトだった。
男「うわ……おめぇ、つか…袋千切れてんじゃんよ」ガサビリッ
部屋に戻るはめになった。
男(そういやよく見なかったけど、服装もデカいよれたシャツ一枚だった……?)
なんとも言えない気分になった。
男(……結構だらしない人なのかな)ポリポリ
それが俺のいだいた彼女の印象だった。
~ゴミ捨て場
男「つーか他人にゴミ押しつけるか? フツー」ポイポイッ
翌日からも俺の目覚ましが変わる事は無かった。
~数日後
助手「教授、さっきのレポートよろしくお願いしますよ。くれぐれも!」
男「はいはい…」ウゲ…
男「……」
男「レポート無くしたわ……」タラ
男「……」
男「まぁいいか…、きっと助手さんが控えを用意してるさ」
男「……のどがかわいたな」ガタ
自販機近く
男「……」ノロノロ
「でさー、あの教授もどきマジむかつかね?」
男「…」ピタ
「ああ、むかつくわ。ガキのクセに教授とかもうねww」
「天才だかなんだかしんないけど、マジ調子にのってるよな」
「いいや、あいつは馬鹿だね。下のやつらの事をまったく分かってない」
「てめーと俺等を一緒にすんじゃねぇっての!」
男「……もういいや」クルッ
「まったく俺の事を癒してくれるのは杏ちゃんだけだぜー」
「おっ! やっぱ杏ちゃん最高だべ?」
「マジ萌えー。っつうんだっけww?」
「萌えーww萌えーww」
ゲラゲラワイワイ
男「……頭が痛い」スタスタ
男「……」カリカリ
助手「教授が真面目なの珍しいですね。なんか嫌な事ありました?」
男「 」ギクッ
男「なんで?」シラッ
助手「教授がちゃんと仕事するのは何かから逃げてるときですから。もしくは焦っているときか……」
男「…そいつは知らなかったな。助手さんは俺より俺の事に詳しいね」
助手「まぁ、助手ですし」
男「……」カリカリ…
帰宅後
男「疲れた……」ドカッ
ソファに沈む。
男「……」
趣味も持っていないし、何もする事が無い。
男(どうしよう…)
男「…」チラッ
視線の先には、申し訳程度に置かれた最新型のテレビがあった。
男「……面白い教養番組は、今日は無いんだよな」
今日は、男の好きな物理学等の講座番組が組まれていない。
ピッ
惰性でテレビを点す。
ワァァァァ!!
男「!?」ビクッ
絶叫がテレビから響いた。
男「何事だ……」ハァ…
-テレビ番組-
司会「今日のゲストは、期待の新人、双葉杏ちゃんです!!」
ウオワァァァァァ!
男(やかましいな……バラエティー番組か。興味無し)
矢継ぎに出てくる感想に従って、男はリモコンを再び掴む。
男(杏って、昼間助教授達が話してたアイドル……か?)
彼らが話した「杏」という個人名がアイドルの名前だというのは、ただの推測に過ぎないが。
画面中央のちゃちな門からアイドルが出てくる。
その瞬間、違和感を覚えた。
男「あ……?」
司会『双葉杏ちゃんです!』
三度歓声。
男「この子…」
双葉杏「双葉杏です……」ダラッ
男「服をダボシャツにしたら隣人のニートじゃないか?」
ニートというのは俺が勝手につけたあだ名だが…
男「アイドルだったのか……じゃあ、毎朝うるさい男はプロデューサーか何かかな」
そうして双葉杏を加えた後、番組が始まる。
男「……」
~一時間後
男「…………」ウツロウツロ
男(何故か最後まで見てしまった……)
エンドロールが流れると、俺はテレビを消した。
男「…………」
男「風呂……は、いいや。……汗かいてないしな」ガクッ
男「……」スピ-
隣室から毎度の騒音が聞こえる。
男「……今度壁紙防音紙でも作ろうかな」
生ゴミ ちん
男「……」
男「……やだなぁ」
男「いろんなものがまざってるんだよなぁ」
男「……はぁ」ムクッ
ガチャッ
p「もう勝手にしろッ!」バンッ
男「!」ビクッ
p「あ……これはどうもすいません」
男「いえ……」
p(……大学生か?)
男(毎度うるせぇのも謝れよアホ)
p「それじゃ……俺はこれで」イソイソ
男「……」
男(なんか、イケ好かないな)
男「…………」ガサッ
男「…」スタ…
ガチャッ!
双葉杏「いーっだ!」アカンベェ
男「……」
双葉杏「あっ」
男「……」
双葉杏「……」
男「……失礼」スッ…
双葉杏「待ったぁ!」ガシッ
男「ぐべっ!?」
双葉杏「ちょっとそこにいて!」バタン!
男「……うぐぐ。首が……」
バイトの休憩時間終わるのでまた後で。
ちなみにアンズちゃんは男のシャツを引っ張りました。
双葉杏「はいっ」ドヌ…
男「なんだこ、レ゙ッ!?」ムワッ
双葉杏「じゃ、よろしくー」
男「……」
俺は少しためらったが、彼女の細い腕を掴んだ。
男「まて、なぜこの生ゴミ? を、俺に渡す」
双葉杏「捨てといてよ」
男「……」
この女、かなり図々しい!
スイーツってレベルじゃねぇ……
男「自分で捨てればいいだろ、この前も勝手に押しつけて…」
双葉杏「えー…めんどくさい」
男「…」
双葉杏「いいじゃん一個が二個に増えるだけでしょ?」ゲシ
ズヌッ……バサッ!
その時、俺の脳は常時の数倍の速度で迫りくるゴミ袋(なんか黒い塊。※黒いビニールのゴミ袋ではない)を。
そして、その封が解かれるのを…
べしゃっ!
男「くせぇぇぇぇぇ?!!!」
双葉杏「うわ…」
男(肌が焼ける!)
男「ぐああああ!!」
双葉杏「…」ソーッ
カチャ……トン…
男「フォゲェェェェ!」
~~
ギギィ…
助手「遅刻ですよ……って、大丈夫ですか…?」
男「…」フラフラ
ボスッ
男「……」シーン
助手「…? …教授、何か臭いですよ…」ジロ
男「……」
バイオウェポンを食らった俺は、1日を無駄にした。(ゴミはちゃんとだしました)
そして夜。帰宅後すぐに睡眠。翌日は休みだったため、寝まくり、昼過ぎに目を覚ました。
しかしその覚醒は、何かに静寂を妨げられた為だった。
男「…」パチ
杏「おはよう…ございます?」
男「……」
???
?マークをいくつも浮かべる俺。
ベッドに寝る俺に座り、おはようとか言ってる女はあのニート無礼アイドル女だ。それは分かる。
なぜこいつがここにいる…
男「……どうやって入ったんだ」
杏「窓が開いてたよ」
男「…なんでここにいる」
杏「……」
うつむく双葉杏。
男「……」
杏「ん…」サッ
男「なんだそれは」
杏「…限定百個プリン」
男(……プリンん?)
豪快に表情を歪ませてやろうかと思ったが、こんな状況になったあてが思いついた。
彼女は詫びをいれようと言うのか?
そして…言葉だけでなく、品も用意したと。
男(…ちょっと見直してやってもいい)
男「分かったから、ひとまず俺の上から降りてくれ」
杏「うん」サッ
男「……」
俺は上半身を起こす。
男「ありがとう、それ貰うよ」
杏「うん。はい」
ちょっと照れてみたり。
俺だって男だ。
…青春も全く経験しなかったのだ、そういう耐性もぜんぜん…
………
男(なんか、やけに軽いな……)
男「…」ガサッ
中を覗いてみる。
男「…なんだ? これ」
杏「限定百個プリン」
男「…の、なんだ?」
杏「クリーム」
男「…」
杏「おいしいよ。ほら…」サッ
プリンが入っていたであろうカップを袋から(今気づいたがコンビニのよれよれになったやつ)、とりだす双葉杏。
カップには綺麗に食べた度合いを五段階に設定し、一がもっとも汚い(食べかすが残りまくっている)度合い。
五がもっとも綺麗な度合いだとしたら…
四くらいのクリームがついていた…
男「てか、これ、食べた後の、ゴミだろ」
ハッキリ発音する。
杏「ちょっと残ってるじゃん」
男「…」
杏「だって買いに行くのめんどくさいし、昨日それ食べてる時に思いついたんだもん」
男「………」
男(このゴミカスを見舞いに持っていく事を思いついたって事か…?)
男「つーかこれ、クリームをカップからすくいとるのがめんどくさくなっただけだろ、そうだろ、絶対そうだろ!」
杏「…」ツイッ
男(目を反らしやがった…)
杏「いいじゃん、食べなよ。杏の食べあとなんて超レアだよ? ファンなら多分、なめまわすだろうね」
男「お前は俺にそうしてほしいのか?」
杏「したら通報するけど、キモい」
男「……」
どうしろと。
男「分かったもういい、帰れ…」
杏「……」
男「……」
杏「……」
男「…まだ何か?」
杏「私の部屋さ」
男「……」
杏「……」
男「なんだよ……」
杏「あの生ゴミの臭いが染み付いちゃって」
男「そうか」
杏「あれ数ヶ月溜めてたやつだから凄い臭くて…」
男(…そんなものを俺は浴びたのか……)
杏「臭くて寝れない」
男「知るかよ…」
うんざりしてきた。
これおまわりさん俺の味方してくれるかな……通報したら。
杏「寝なさ過ぎてだるい…」ドサッ
俺のベッドに侵入するニートアイドル。
男「おい…」
杏「おやすみー」
男「おい…マジで困るんだけど……」
杏「……」フガー
男「……」
男「…」モゾモゾ
男「……コンビニでも行っか」
外出帰り
男「…」ガチャ
男「…腹減った」
男(思わず市場にも行ってしまった)
男(食材は大量にあるし、何作ろうかな…)
男「んー…」
男「……」
男「…まーぼー」
ガサガサッ
~
男「……」
ジュージュー
男(腹減った)ボリボリ
男「…………」
杏「何作ったの?」
男「やっと起きたか……麻婆茄子だよ、豆腐も入ってるけど」
杏「……」サスサス
男「今さら何言おうが構わねーよ」
杏「じゃっ、大盛りで」
男「ああ」
カチッ
男「……」コトッ
男(座ってるだけかよ…)
杏「ご飯マダー?」
男「早く食いたいなら飯くらいよそってくれ…」
杏「んー」
男「……っと、後は…」
~
杏「いただきます」
男「ああ」
杏「あむっ」パクパク
男「……」モソモソ
男(…なんだこの状況……)
男「俺の名前は男だ、よろしくな」
杏「突然なに?」ジト
男「……。自己紹介しただけだろうが……。先送りになった順序を回収しただけだよ」
杏「じゅんお?」モグモグ
男「普通家にあがるまえに自己紹介くらいはすませるだろう」
杏「そんなもん?」
男「…そうだと思うが」
男(俺が間違ってるのか?)
杏「私は双葉、杏。好きに呼んでいいよ」
言いつつ、アイドル双葉杏は肉を平らげていく。
男「じゃあ、双葉さん…で」
杏「うん」バクバク
男「じゃあ双葉さん、これ」
杏「ん、なに?」
男「消臭剤。部屋臭いんだろ」
杏「気がきくね」パシッ
男「…」
杏「ん? 何コレ、市販の奴じゃないの?」
男「ああ、俺の職場で使ってる特別製。普通のより効くからさ」
杏「ふーん…」
~
杏「じゃ、バイバイ」
男「ああ」
バタン
男「…………」
男「結局部屋荒らしていきやがって…」
グチャ…
男「飲み物はこぼすわ雑誌は読み散らかすわ……なんてやつだよ…」ヒョイヒョイ
男「……これ高かったんだぞ」
双葉杏は、絨毯に牛乳をこぼしてくれやがったのだ。
男「…」スンスン
男「くせ…」
~
杏「…」ガチャッ
…ムワ
杏「くさぁ……」
杏「…」チラッ
シュッ
杏「本当に効くのかな…」
シュッ…シュッ…
数分後
杏「…臭くなくなった!」
杏「いいな、これ」
杏「ふー。……寝よかな」
杏「おやすみー」ボスッ
杏「……」スピー
翌日
ギャーギャー!
男「……ウゼェなコラ」ムクッ
男「…特にpの方がうるさい、凄く。…あれだけ怒鳴り散らされたら嫌になるわな」
男「……」
男「……俺も仕事かぁ」
~
助手「あれ? 教授、消臭スプレーどこにやりました?」
男「んあ?」チラ
男「机の上にあるじゃないか」
助手「いえ、ずっと前教授が作った方のです、あれすっごい臭い落ちるじゃありませんか」
男「ああ…、あれね……。もう無いよ、人にあげちゃった」
助手「あげたんですか!?」
男「ああ」
助手「……勿体ない」
男「俺はそうは思わんが」
助手「あれ作るのに結構お金かかったじゃありませんかー…」
男「そうだっけ?」
助手「そうですよ」
男「経費で落ちるだろ」
助手「それはそうですけど…」
~
帰り
男「……」ノロノロ
「杏ちゃんのcdがでるそうでござるよ!」
「勿論存じている。拙者、杏様の親衛隊ゆえ」
「ドゥフwwやはり副隊長殿は一味違いますなww」
男「……」チラ
cdショップの店先に、大きなポップが出ていた。
『双葉杏のcd 今月末に発売予定! 予約受付中!』
男(……結構人気あるんだな)
男「まぁ、俺には関係無いか」テクテク
その日の深夜
ピンポーン ピンポーン
男「……誰だ? 日付も変わる時間に……」
覗き窓から外を覗く。
小さな頭が見えた。
男「……?」
ガチャッ
杏「どうも…」
男「何か?」
杏「あの……」ブルブル
男「……」
杏「その。」
男「…取り敢えずあがったら。震えてるし」
杏「う、うん」
バタン
杏「おじゃまします…」
男(? …やけに小さい態度だな)
男「まぁ、適当にしてくれ」スタスタ
俺が毛布をとって戻ってくるまで、双葉杏は玄関にいた。
男「…なんかあったのか」
嫌な想像が頭に浮かんだ。
杏「実は…」
男「…」ゴクッ
杏「家の鍵無くしちゃってさ」
男「………鍵ィ?」
杏「うん。だから……ね、あの……」
男「……他に頼る所が無かったのか」
杏「…うん」
男(……それほど仕事場が嫌いなんだろうか…、事務所とかあるだろうに)
それとも仕事場にいたくないだけか? その気持ちは分かる。
男「まぁ、いいぜ。中に入りなよ」
杏「…」コク
それから双葉杏は、ずっと借りてきた猫のようにおとなしかった。
男「……」
杏「……」
男(緊張する……)
相手が女性でなくとも、顔見知り程度の他人を朝まで家に置くというのは緊張するし、気もつかう。
しかも相手が異性だし、彼女の容姿も相まって、俺のような"未熟者"には重い空気だ。
男「……」スクッ
杏「……どうしたの?」
男「ちょっと、飲み物でも買ってくる。眠たかったら、寝てもいいからな」
言い残して、俺は部屋を出た。ちゃんと施錠はかける。
~
男「はぁ……ペース狂う」
ただでさえスクールタイムも一人でいることがもっぱらで、大学は海外だったし友達なんていないからだ。
男「……」キキッ
交番の前で自転車を止める。
男「すいません」
警官「はい? なんでしょう」
男「今日、鍵の落とし物とかありませんでした? 知り合いが落としたらしくて」
警官「えー、……ない、ですねぇ、はい」
男「そっスか」
その後幾つか交番を回ったが、収穫はなかった。
男「……帰ろ」
コンビニで適当な物を買って、家に戻る。
ガチャッ
男「ただいま…」ボソッ
男「…双葉さん?」
杏「……」
男「……寝た、のか。こんな時間だもんな」
双葉杏に毛布を被せてやる。
男「今日は床で寝るか……」
~
翌朝
杏「…ん」
杏「……」ボー
杏(こんな時間に起きるなんて、珍しい)
杏「……」ポリポリ
杏「…お風呂」ムクッ
~
男「…フガッ」
男「……」ゲソッ
男「…もう朝か…、なんか一瞬前に寝た気がする……」
ジャーーーーッ
男「……」ボリボリ
ジャーーー キュッ
男「………ふあ~あぁ」ノビー
ガラララッ
男「ん?」
男(何の音だ……?)
ピチャッピチャ
男「……」ハッ
男「やばくね?」
ガチャッ
杏「ふーっ」ホカホカ
男「なっ……」ギョッ
タオル一枚の双葉杏がそこにいた…
杏「ん?」
男「 」
杏「え」
男「ま、まずおちちゅいでっ! …だなっ!」
杏「うわあああっ///」ガッシっ置物
男「っ!?」
杏「誰っ!」ブンッ
男「ほげっ!」スコーン!
杏「いやああっ!」ポイポイッ
男「うわ、うわわわ!」
俺は全力で身を翻す。
男「見てない! 見てませんから! ですから落ち着いてっ、思い出して!」
杏「うぅぅ…」プルプル
~
10分後…
杏「ごめん…」
男「いや、いいよ……」ヒリヒリ
あの後しばらく、俺は双葉杏が昨夜この部屋に泊まった事を思い出すまで、攻撃され続けた。
今彼女は俺の服を着ている。だいぶ丈は余っているが…
彼女はここを自分の部屋と勘違いしていたそうな。だからいつもの勝手道理に服も洗濯機で回してしまったのだ。
男(下着に関しては……深く考えないようにしよう……)
下着といえば、洗濯機には俺の下着を洗剤の水溶液につけていたはずなのだが…
これは言うべきか…
男(どっちにしろ背徳感が凄まじい……)
杏「でも…色々、壊しちゃったし…」
彼女が投てき具にした物の事だ。
男「いいよ。そんなに大事な物でもないし」
置物やらは同僚などと旅行に行ったときに買わされた物だ。
邪魔だったし、処分する口実になったか。
杏「ごめんなさい…」
男「いいってば」
このまま応酬が続くのか?
俺がそう思ったときだった。
ピリリリリリッ
彼女の携帯に着信があった。
杏「あ…プロデューサーからだ。多分」チラ
俺の顔色を伺う彼女に、とるよう俺は促す。
杏「はい……もしもし……」
怒鳴り声が漏れてくる。
男(片付けでもするか…)
~
どうやら彼女を迎えにきたプロデューサーが、ドアが閉まっていたため…もしくは部屋内が無人だったため。
双葉杏本人に電話を寄越したのだろう。
双葉杏は電話を終えると、俺に向き直った。
杏「えと…」
男「遅刻するぞ?」
杏「う、うん…あ、服は……」
男「今度返してくれればいいよ」
杏「分かった…」トテテッ
靴を履き終えた双葉杏は、もう一度俺を見た。
杏「じゃあ……ありがとね、男」
男「…おう」
ガチャッ! …バタン
男「……」
その日からだった。
俺の平凡な日常にハプニングが訪れるようになったのは。
その日は普通に仕事して、帰宅して。就寝した。
翌日怒声アラームで目を覚まして、仕事に行った。
そしてその日の夜の事だ。
ピンポーン
男「……」ガチャッ
杏「こんばんは…」
双葉杏が上目に俺を見上げる。
男「どうした?」
杏「これ」
貸した服だ。そういえば俺が挙動不審になりながら洗濯した彼女の服も、俺の部屋に置きっぱなしだ。
すまん寝るわ……夜勤なんだ。
続きは明日の朝7時~8時に書くます。
一応あまり見ないようにしながら双葉杏の衣類は袋にいれたはずだ。
杏「後…」ガサ
双葉杏は白いビニール袋を差し出した。
見たことがあるだけの菓子店の名前がプリントされている。
男「……おう」ハシ
杏「プリン……今度は全部入ってるから」
男「ああ」
杏「じゃあ食べよう?」
男「…?」
ん?
杏「外寒いんだから…早く入れてよ」ズイッ
双葉杏は俺の部屋に進入する。
男「俺の部屋で食うのか?」
杏「? そうだけど」
男「……」
当然の様に双葉杏は言った。
~
杏「~♪」ガッサゴッソ
隣人の少女は陽気なリズムをきざんでビニール袋をあさっている。
コト…コト。
二つのプリンが取り出された。
男「…白いんだな?」
杏「ミルクプリンだからねー…おいしいんだよ?」
男「そうかい」
杏「スプーンある?」
俺は反射的に腰を上げたが、……
男「…」カチャ…
男(コーヒーまぜるのに使ってるやつだし、大丈夫だろ…)
男「はい」
杏「ありがと」
男「……ぉぅ」
杏「予約までしたんだから味わってよ?」パカッ
男「分かった」パカッ
男(生返事しかできん…)
やわらかな甘い香りが鼻腔をくすぐった。
男「……」ゴクッ
男(確かに美味そうだ)
杏「おいし♪」
双葉杏はすぐにカップを空にした。
男「……」パク…
杏「……」
男「…」パク…
杏「………」ジー
男「 」
杏「…」ソワソワ
男「……食いたいのか?」
杏「……別に」フイッ
男「……」アー…
杏「…」チラッチラッ
男「食えよホラ」スイッ
杏「いいよ! …それは男に買ってきたやつだし」
男(そういえばいつの間にか名前呼び捨て……いやちがう!)
男「俺はもう満足したからさ」
杏「……ぅー」
男「……」
杏「貰う……」パシッ
杏「…」パクパクパク!
男「……」
杏「んー!」
男(食いもんでそんなに喜ぶんか)
~
杏「もうお風呂入った?」
男「いや、まだだけど」
杏「じゃーお先に」スタスタ
男「は?」
バタン
男「いったい何が起こった……?」
ガラララッ
どうやら本当に風呂を使うらしい。
俺の部屋の…
男「唖然とはこの事か」
男(襲われるとか考えんのか…。危機感がないっつーか、図々しいなマジで)
男(いったいなにを考えているんだあの女は。……しかしなんで俺が悩まないといけないんだ……)
~
男「着替え脱衣場に置いとくぞー」
杏『ありがとー』
男「…」ガチャッ バタン
男「……」
男「落ち着かねー」
~
すまん一時間なんだ。
―――――
双葉杏入浴後…
杏「あーさっぱりしたー!」ホカホカ
男「……」カチカチッ
杏「…何してんの?」
男「仕事」
杏「なにそれ。なんかの報告書?」
男「実験結果の報告書だな…」カタカタ
杏「パソコン使えたんだ」
男「どういう意味だそりゃぁ…」
杏「お風呂冷めちゃうよ」
男「…ああ、今使うよ」ガタッ
パソコンはそのまま、俺は着替えを揃えると風呂へ向かった。
脱衣場の扉を開けると甘い匂いが鼻をついた。
男「……石鹸のにおいじゃないな」
男「……」
深く考えないようにしよう。
ガラララッ
男「…濃い」
匂いが。
男(……残り湯とか、また背徳的なもんを残しやがって…)
ザブブ
先に湯に浸かる癖がたたった。
男「うひっ」ゾワワッ
想像の産物に過ぎないんだろうけど、湯の感触がいつもと違う気がする…
男「あああ…」
男(毒だよ…これは…)
~
ごめん休憩そろそろ終わる。
6時半に再度書くからまた来てくれたら嬉しい。
午前です
かっぷ麺食うまでまって、
はらへった
杏「……」
杏「…」チラ
パソコン「…」
杏「…」キョロキョロ …ソッ
カチカチ!
杏「デスクトップに戻って…」ジー
杏「あった。『新しいフォルダ(5)』どんなの持ってんだろ…」カチッ
ズラッ
「元素の面白い話」
「物理学の魅力」
「相対性理論の証明」
杏「…………」ウゲ
杏「外れだ…」
カチカチ
新しいフォルダ(3)
ズラッ
「海性生物の謎」
「現代の弱肉強食ピラミッド アフリカ~」
杏「……」クラッ
杏「…そうだ、画像で検索かければ……」カチッ
杏「……同じのばっか。……? 銃の写真がある」
杏「ふーん…」ジロジロ
数分後
杏「ない……。っかしいなー……」
杏「あのアホプロデューサーのパソコンと全然違う」
杏「……ベッドの下とか?」テクテク
ガサガサ……ハシッ
杏「! ……また何か難しい本だ……」ペイッ
ガチャ
男「ふぃー…」
杏「!?!!?」ビクッ!
男「ん…? …また俺のベッドで寝るつもりか?」
男(匂いで寝つけなくなるからやめてほしい…)
杏「か、帰るよ! 服も返して貰ったし!」
男「? …おう」
杏「それじゃあね! おやすみ!」ガチャバタン!
男「おやすみ……」
男「いきなりどうしたんだあいつは……」
~
翌日から、双葉杏はよく俺の所を訪れるようになった。
そして休日の日の事だ。
杏「ねー、部屋の片付け手伝ってくんない?」
男「うわ、嫌だなぁ…」
杏「なんでよ!」
男「またあの生ゴミが出てきそうだし」
杏「……」ツイッ
男「図星かよ!? うわぁぁぁ……」
杏「大丈夫、男に貰った消臭剤のお陰でそれ以外は普通だし!」
男「…でもなぁ。何か全部やらされそうだし」
杏「杏は応援してあげるから」
男「マジにかよ!?」
杏「いいじゃん。めんどくさいんだもん」
男「俺だってめんどくさいわ…」
杏「杏のが上だし」
男「……」
杏「お願い。部屋掃除して?」
男「はぁ……分かったよ…。また前みたいに暴れられちゃ困るし」
杏「なにさ、人を乱暴者みたいに」
男「事実暴れただろうが!? あのせいで大家に説教くらったんだからな!」
杏「だってー…」
男「とにかく。掃除はしてやるがお前もやれ。じゃないと俺も動かんぞ」
杏「うぅー」
~
杏「だる……」
男「まだ掃除用具用意しただけだろうが」
杏「めんどくさいなぁ」
男「つべこべ言わずに掃除しろ! お前の部屋だろが!」
掃除開始!
男「……コンビニ弁当のゴミとか、…予想通りだな。食べ散らかすなよ……」
杏「ゴミ箱まで遠いんだもん」
男「…お前がベッドにいると仮定して、三歩いないの距離にあるんだが?」
杏「起きたくない」
男「……まぁ、いいや。…片付けよう」
~
男「ゴミは全部拾い終わったな…」
杏「疲れたぁー」
男「残りは風呂場とあの物置か……嫌な予感しかしないな。つぅかもうすでにくせぇ」
杏「あの奥よろしく。杏は風呂場やるから」スタコラ
男「……予想できたわ…」
男「……」ゴク
ガラッ
ムワ…
男「くせぇぇぇぇ! うぐ……コンビニの缶のゴミ箱の臭いがする……」
男「これ、あの生ゴミが置いてあった後か……木が変色してるよ」
男「…どうすんだこれ」
~
少し寝ます。
男「…」グデッ
杏「あ、本当に掃除してくれたんだ…」
男「掃除ってか、床張り替えたんだけどな…。あの汚れはとれないよ」
杏「ありがと……、お茶でも飲む?」
男「あ? ああ…」
杏「ちょっとまってね」トテテッ
男(…労られた? なんだ、少し見直したぞ)
そして双葉杏はお茶(?)を持ってきた…
杏「はい…」テレッ
男「……」ヒクッ
俺は眉間に皺が寄るのを自覚した。
双葉がいれてきてくれたお茶は、お茶の色をしていなかったのだ。
…なんというか。澄んでない。濁っている…
男「あ、ありがとう。……ちなみになんてお茶なのかな」
杏「アップルティー」
男(アップルティー!?)
男(……黒いから何かの健康茶だと思ったんだが…)
男「……」チラッ
杏「?」ニコニコ
男「 」ドキッ
なんでだろう、その笑顔を見た瞬間。黒いアップルティーが飲める気がしたんだ…
ぴーぽーぴーぽー
~
医者「えー、倒れた原因は…何を飲まれたのか不明なのですが……、劇物を大量摂取した事によるショックですね」
男「……」ゲソ
俺は昨日の晩飯まで無駄にしたあとだ。
杏「げ、げきぶつ…」
医者「胃に黒い影がこびりついてるでしょう? 入院はされなくて結構ですが、これを溶かすお薬出しますから、飲ませてください」
杏「は、はい…」
~
待合室
杏「男…帰れる?」
男「しば、らく…無理」
杏「そっか…」
男「お前は…帰ってもいい、ぞ」
言葉が途切れ途切れになるのは嘔吐感のせいだ。
杏「ううん、男がよくなるまでいるから」
男「…………」
言葉を発したら吐きそうだったので、双葉杏の頭に手を置いた。
具合がややよくなり、俺が家に戻ったのは夕暮れだった。
今は自室のベッドに横になり…
何故か双葉杏に看病されている。
腹が痛いだけだが。
男「もう大丈夫だし、帰ってもいいんだぞ?」
杏「…」フルフル
彼女は首をふる。
杏「何か欲しい物とかない?」
男「……」
一瞬浮かんだある思想を俺ははらった。何を考えているんだ…
男「水が飲みたい」
杏「分かった!」
甲斐甲斐しく水をくみにいく双葉杏。
男(水なら大丈夫だろ…)
変色とか、化学変化とか…
杏「はい! 飲める?」
男「ぁ……」
男(……)
調子がおかしいせいで頭も変になったらしい。俺は"変"な事を言いそうになる。
男「台所の下にストローがあるから、それをくれないか」
杏「とってくる」トテテッ
そうして双葉杏が用意した水を俺は飲むのだった。
男「少し楽になったよ…」
杏「…」ホッ
男(そんなに覗きこまれると気恥ずかしいんだが…)
安心したのか双葉杏は首を引っ込めた。
男「大丈夫だから双葉さんも家で休みなよ。明日も仕事だろ?」
杏「…その呼び方他人行儀っぽい」
男「…?」
一瞬言われた言葉の意味を図りかねた。
他人…でないなら、友達?
頭が混乱する。
杏「杏のことは杏って読んでいいよ。さん付けで呼ばれるとキモいし」
男「…………」
なんだキモいって…
杏「とにかく! もうしばらくここにいるからっ」
~
しばらくした後だ。
男(催してきたな…)
小便に行きたい…
男「……」モゾモゾ
杏「!」
体の自由がきかないな。我慢するか…と、思った横で。
杏「/// …!」ヨシッ
隣人がせわしない、何か…嫌な予感がする…
杏「杏が世話してあげよっか…」
男「…頼む」
トイレまで肩を借りたい。たとえ俺の半分少し上にある高さの肩でも今はありがたい。
だが、この言葉の応答には、予想外の意図が含まれていたのだ…
杏「ぅ、うん……、分かった……」
杏(本も無いし、つまりそーゆー事だよね…。隣人のアイドルを、…///)
バサッ
布団がめくられる。
男「頼む…」
俺が伸ばした腕は宙を掻いた。
杏「ひゃっ!」ビクッ
男(…なぜ避ける)
杏「杏がやるからじっとしててよ…」
男「お、おお…」
肩を持ち上げてくれるという事だろうか?
俺は再び横になった。
杏「よ、よし…」
ジジジィィ…
男「何してやがる!?」
杏「え? だって…必要でしょ?」
男「まぁするときには開けるが……まだ早くないか?」
杏「そっかな…///」
そこで俺は、なぜか杏の顔が赤い事に気付いた。
……待てよ?
何か見落としてる気がする。
杏「……」ヌガセヌガセ
男「ちょおおい!?」
ボロッ
杏「うわっ!?」カァァァ///
男「何してんだ!」
杏「だって脱がせないとできないし、初めてだけど折らないようにするから…」
男「 」ゾッ
男「だから違う! 俺のしたいのは小便だって!」
杏「え…?」キョトン
目を丸くする杏。
男「だからそーいうんじゃない…」
杏「いやああ!」バシッ!!
男「おごぅぅ!?」
早とちり女は俺の局部をひっぱたいた…
男「いっ?! ……ぁぁ…」ズキズキ
杏「それならそうと早く言ってよ! ばか!」
男「うぐぐ……杏が勝手に勘違いしたんだろうが……」
杏「え…っ」///
男「なんだよそれは。……とりあえずもういい……今ので体力無くなったわ……」
杏「うん…」
男(なんだ? …突然おとなしくなったな……)
男「……」
そうは言ったものの、膀胱が悲鳴をあげている。
杏「我慢できるの?」
男「ちょっとやばいかも…」
杏「……。そうだ!」
いきなり部屋を飛び出す杏。流れからして帰ったわけじゃなさそうだが…
ほどなくして杏は戻ってきた。
杏「じゃーん」パッ
男「……なんだその容器は…」
杏「しびん。女性用だけど、あんたのデカいしちょうどいいでしょ」
男「しびん……?」
男(病院で使うっていうアレか? ……って)
男「それをどうするつもりだっ」
杏「これにオシッコすれば動かないですむよ。私もめんどくさいときよく使うし」
男「やっぱ使用済みかよ……またそういう物を用意しやがって。ちゃんと洗ってあるんだろうな?」
杏「……」
男「おい…」
杏「大丈夫! ちゃんとソレ私が固定しておくから」
男「全然大丈夫じゃねぇ!」
いい加減俺も違う方面でアレを固定してしまいそうだから…
杏「じゃー仰向けになって」
男「本当にいいから?! ちょっと休めば……いや歩ける! もう歩けるよ!」
杏「わがままだなぁ」
レインボーの短パン? が飛んでくる。
それに顔面を押しつぶされた。
男「!?」
杏「じっとしててよ」
グイッ!
杏「うわ…」ツマミ
杏「しびん置いて……長いから楽ね」
男「や、やめろ!」
杏「うひゃ!? しゃべらないでよ///」バスバスッ
杏は腰を俺の顔面に叩きつける。鼻が潰れる。
男「いっ!?」
杏「早くだしなよ」
男(どうしてこうなった…つぅか本当に小便しそうでやばい。…人としての尊厳が…)
杏「あ、そういえば知ってる、ここ押すとオシッコでるんだって」
グイッ
男「ちょ!? …アーッ!」
その日俺は……今まで大切にしてきた何かを失った、気がする。
~
男「うぁ…」
杏「全部出たね」フキフキ
男「……やばいって」
ご丁寧にティッシュで先を拭かれる。
ムクムクッ
杏「わっ?! ……おっきくなった……」
男「しくしく」
本当に涙があふれでる。
杏「男…」
男「帰ってくれ…」メソメソ
杏「えー…鼻血までだしてるくせに」
男「お前が出させたんだろ! とにかく帰ってくれ!!」
杏「わ、分かった…」
その晩俺は枕を濡らした。
~
翌日
憂鬱に1日を過ごした俺は、変わらぬ気分のまま帰宅した。
その夜。
ピンポーン
男「……」ノソッ
ガチャ
杏「やっほー」
バタン…
杏『閉めるなー!』ガンガンガン!
ガチャ
男「何普通に来てんだよ…」
杏「え…、私何か悪い事した?」
男「しまくりだよ! もうバーゲンセール状態だ!」
杏「…生ゴミひっかけたのは悪かったけどさ。…根に持ちすぎじゃない?」
男「昨晩の事だっつーの!」
杏「ご褒美だったでしょ?」
男「んなわけあるかよ!」
杏「だって…」シュン
男「…まぁ、もういいや。何の用だよ?」
杏「暇だったから」
男「……」
杏「だめ?」
男「入れよ…」
疲れた。
部屋に上げると、杏はまた雑誌を読み散らかし始めた。
仕事場で貰う週刊誌だ。色んな雑誌の記事が集約された集合誌なのだが、自分の欲しい情報が得やすい為便利なアイテムなのだ。
男「どんなページ見てるんだよ?」
杏「うわっ!?」バッ
男「普通に女性誌の欄か……隠す程のものか?」
杏「いいから……あっちでじっとしててよ…」
男「……」
素直に従う。
…報告書でも書くかな。
~
杏「……」
杏(危なかったぁ…)
『唐変木の落としかた』
杏(興味、無いわけじゃないよね)
杏「がんばろ…」ボソ
その日からほぼ毎日双葉杏は俺の家を訪れるようになった。
バイトに行かなきゃならんでここまでです。
また休憩時間に書くかもだけど再開は午前7時~8時です。
休日
男「……」バッサバッサ
洗濯物をほしてるときだった。
杏「男!」
男「ん? 、おはよう」
杏「おはよ、そっち行ってい?」
男「いいよ」
杏は部屋に引っ込み、その数秒後俺の部屋にやってきた。
杏「ちょうどいいから私の洗濯物もほしてよ」ズイッ
男「……前も持ってきたろ……狙ってないか?」
杏「一つも二つも同じじゃん。おねがい」ジッ
男「…しょーがねーなぁー……」
杏「その代わり杏が朝ご飯作ったげる」
男「いいよ……炭になるから……」
杏「練習したから大丈夫だって!」
そういってまた双葉杏はバイオウェポンを作りにいく。
男「また食材買うはめになりそうだな…」チラッ
男「……」
杏に渡された洗濯物の中には下着(薄い上着だが)も混ざっていた。
男(キャミソールって言うんだっけ? …この分じゃ次はパンツも持ってきそうだな…)
男(前、どれだけ気疲れしながら洗ったと思ってるんだ)
しかしほす。
~
杏「でーきたー!」
男「む…」
炭をこしらえた時はどんよりしていたから、今回はまともなのが…もとい、成功したのか。
杏「男ー!」
男「もうすぐ終わるよ」
杏「はやく! 冷めちゃう!」
男「…はいはい」
とりあえず俺の分の洗濯物は放っておく。
杏の方は先に片付けたし文句は言われないだろう。
言うかわからんが。
杏「ほら! ちゃんとできたじゃん」エヘン
男「みたいだな」
見た目は普通だ。杏は胸を張る。悲しいかなおうとつはほぼ無い。
男(そういえば、前何かの本の後書きで馬鹿作者が、甲斐甲斐しい妹に朝飯を作って貰った事書いてたやつがあったな)
男(そういう妹ってこんなもんか、楽そうでいいな)
杏「…」ウズウズ
メニューは日本の定番朝飯って感じだった。
焼き魚、汁物、白米、漬物…
魚を焼くことができたか、双葉杏。それ以外は順にインスタント、俺が炊いた、自家製だから、特に苦労は無い。
初日にこれらがダークマターになった訳はこの俺でも一生分かりそうにない。
杏「ねぇ……なんかないの?」チラチラ
男「……美味そうだな?」
杏「違う」
男「ありがとうございます」
杏「もういい馬鹿!」
男「……」
杏「食べなよ……冷めちゃう」
男「うん。…いただきます」
パク
杏「ど、どう…?」
男「美味いよ」
杏「良かった…」ホッ
満足して朝食を終えた。
杏「じゃー何しよっか」
男「洗濯物まだ残ってるから後でな」
杏「えーっ!?」
男「俺の着るものが無くなんだよ……前は無理矢理中断させやがって」
杏「男だし同じの何日か着ればいいでしょ!」
男「そういうわけにいくかよ…」
杏(匂いが濃くなるのに…)
~回想
男「じゃぁ先に風呂入るな?」
杏「早くいきなよ」ウズッ
男(最近俺が先に風呂に入る事を強いられている…)ガチャッ
男(てかナチュラルに杏が俺の部屋の風呂を使うようになってしまった……)ヌギヌギ
男(言ったら怒られそうだけど双葉杏の部屋風呂は汚そうだな……)ガラララッ
ジャーッ
杏「……」ソーッ カチャ…
杏(男は洗濯できなかったお陰で2日同じ服…)
杏「……」ハシッ
上着 パサッ
杏(顔を押しつけます)
杏「……」スーッ!
杏「ふあっ…」クラッ
杏(濃……)
杏「……」チラッ
杏(だめだ…、下着に手をだしたら完全に癖になる……)ゴクッ
回想終了~
杏(案の定癖に……パンツ盗んじゃったし)
男「…」バサッ
杏(これ以上匂いが薄くなるのはやだな。3日のやつが欲しい)
杏(今日もいっぱい汗かかそ)
洗濯終了
男「終わったー」
杏「じゃあゲームしよ」
男「ゲームかー…またdmcでスーパープレイ対決するか?」
杏「ううん、今日はこれ」
ジャン
男「……格ゲーか」
杏「そう、やろ?」
男「俺格ゲーはやった事ないな」
杏「やり方教えるから、ほらっ!」パシパシ
男(そこに座れって事か?)
杏がゲームをセットする。
杏「はい、2コンね」
男「おう」
杏「よしっ!」スポッ
男「…どこに座ってんだ」
杏「男のあぐらの上」
男「……。まぁいいけど、これ……やりにきーよ」
杏「腕あげてるからでしょ、杏の前に持ってきなよ」グイッ
男「ぅお……少しマシになったけど」
休憩えわり
すいませんバイトで急に呼ばれた…
30分くらいから書きます。
男(…杏のお腹が…)フニ
杏「じゃあ始め」
テーン テテテーン♪ テテ ブツッ
制作会社が魂を込めたオープニングは杏に容赦なくスキップされる。
杏「つーでぃーの殴りあいだから。キャラによって違いはあるけど」
男「おう」
杏は迷わずキャラを選んだ、俺は迷った末、剣を持つキャラを選ぶ。
男(経験者が相手とは、とんだハンディキャップだな…)
ニラウンドせいのバトルだ。
俺は杏にコテンパンにされる。しかも二回目は完封。
杏「雑魚すぎ。弱過ぎ」
男「ぐ……俺は二度の変身を残しているからな……余裕だっつの」
杏(熱くなってる。…計算通り)
杏(このまま負かしつづけて挑発すれば、ヒートアップして汗をかくはず)
杏(そしたらこの距離で男の匂いが…)ゾクッ
男「あん、始まってるぞ?」
杏「え!? う、うん! って、"あん"てなに?」
男「いや……あんずのずまで言うのが億劫だったから略してみた。嫌か?」
杏「別に…いいけど…///」ジワ
杏(や、やばい…)
男「ん? やっぱあぐらの上は座りにくかったか」
杏「そっ、そうだね」
杏(はぁはぁ……危なかった)
ゲームキャラ「……」
三戦目、俺は一回杏を倒す。三ラウンド目で負けたが…
男「くそー!」
杏「ま、まぁ、簡単には負けないし」
男(だが行動は読めるようになってきた、次は……次こそは!)メラメラ
杏(あぁ……惜しいのとアレのせいでもどかしいよ…。……このままじゃ負けちゃうかも…)
男「ウリリリィィィィ!」カチカチカチ!
四戦目、やけにあっさり杏に勝利した。
男「つーかあんまりお前動いてなくなかったか?」
杏「……」
男「おい…? どうした?」
杏「…水風呂浴びてもいい…?」
男「いいけど…」
杏「ぁ、洗って、お風呂」
男「めんどくせぇな……」スクッ テクテク
杏「うぅ……」
床 ジト…
杏「我慢できない……。何か拭くもの……」キョロキョロ
杏「男のシャツでいいよね」フキフキ
杏「これでシャツにマーキング完了。変な虫がつかないようにね」
杏「…パンツぐしょぐしょになっちゃった……なんでだろ」
杏「……聞かれて、ない…よね」チラ
ザバザバ ジャーッ
杏「……」
杏「男のせいだ…」
杏「着替えよかな…」
~
男「掃除終わったぞー…っていねぇし」
ガチャ
男「あ、着替えとりにいってたのか」
杏「うん…」
男「なんだ? 下向いて……調子悪いのか?」
杏「違う……とにかくお風呂入るね」タタッ
男「…?」
~
杏「あ……男もシャツ替えたんだ……」
杏「……ドア閉めてと」
杏「ごくっ」ガシッ ジトッ
杏「…やっぱり、汗かいたんだ……」
杏「…」クンクン
トテトテ ガラララッ
杏「スーハー…スーーーハーーー……っ!」ビクッ
杏「あ、あ、あ……」ジョロロロロ…
杏「嬉ション……? なのかな……ちょっと違うか…」シーーーッ
杏「……これは絶対癖にならないようにしなくちゃ……」チョロチョロ
杏(それにしてもなんでだろ、野郎のにおいなんて汗臭いだけだと思ってたけど、男のは全然違う……)
杏「フェロモンってやつ?」クンクン
杏(……匂いだけで調教されてるかも)
杏「……」ジンジン
杏「……聞こえないよね」
杏「男っ……」クチュ
杏「ひっ!?」ビクッ
杏「ふ、あ…ぁ…ぁうう。……いつもと全然違う…」
杏「見つかっちゃったらどうなるのかな…」スリスリ
杏「……男だってちゃんと男性なんだよね……、勃起してたし」クチュ
杏「襲われちゃうかな……」クチュクチュクチュ!
杏「良いかも……いや、むしろこい! 遅過ぎだろどう考えても……」ニチュニチュ
杏(それとも自慰してるいやらしい子だと思われるかな……)クチュ…
杏(男だったらそっちだよねやっぱ……。根性なさそうだし……それとも私、魅力ない?)
杏(ううんアイドルだし、今度cdもでるし)ニュニュ…
杏(……考えてたら勿体ないや。あまりお風呂長いと変だし)ズ…
杏(いつもみたいに手を男のだと思って…)ズニュ!
杏「んひっ!?」スンスンスン
杏(最高のオカズもあるし!)グニュグニュ
杏「うあ……い、イク……」トロッ…
杏「男ぉーーーっ!!」プシャァァァァ!
~
<オトコーーーッ!!
男「!?」カチッ
男「な、なんだ…?」
男「杏の叫び声が……何かあったのか!?」ダダダッ
杏(でも本物はもっと凄いよね…多分。…ぅ、腕首くらいあったし///)
杏「もう一回戦……っ」クチ…
男『杏! 大丈夫か!?』
杏「?!? ッ! きゃあああああ!!」
男(悲鳴!?)
男『あ、開けるぞ!?』
杏「開けるなっ! ばか!! 変態痴漢ノータリン! 開けたら絶交だから!!」アセアセ
男「!」ピタッ
男『問題無いのか?』
杏「無いからでてって! 早く!!」
男『わ、分かった……』
杏「……」
バタン…
杏「あ、危なかった…」
杏「変な気使わないでよね///」
杏「……流そ…」キュッ
ジャーーー
~
しばらくして杏が風呂をでた。
杏「…サッパリシター」ドキドキ
男「あ……」ジッ
杏「…」モジモジ
男「スカートとか持ってたんだな」
杏「ま、まあね……」
男「いつもシャツと短パンだったから新鮮だ」
杏(一張羅だし。……それに……)
杏「似合う……?」
杏(パンツはいてない…///)スースー
男「あ、ああ…似合うよ」
杏「そ…」
杏「じゃ、続きやろ」
男「おう。杏が風呂入ってる間練習したからつええぜ?」
杏「どうかな」スポッ
男「…またそこに座んのか」
杏「だめ…?」
男「いやいいけど…」
男(なんかさっきと感触が違うような…)
杏(ミニスカートだよ……見えちゃうし…またもれてきちゃった……)
杏(私って痴女? …なんでもいいや。もう……抑えがきかない……)
数時間後
男「疲れたー…」
杏「……」
男「腹へったな。杏何か食いたいもんあるか?」
杏「…」
男「どうした? 何か変だぞ?」ジトッ
男(ん…? なんか足が冷たい……)
杏(ずっと男の匂いするせいでもう洪水…)
男「杏? 本当にどうした?」
杏(バレるバレるバレちゃう…!)
男「退かすぞ」グイッ
グチャ…
男「……?」
男(なんだこれ)
液体で俺の足が濡れていた。
汗かと思いついたが、杏の尻汗と俺の足汗が極端にひどいということはない…はず。
男(おしっこ?)
にしては臭くない。
これはなんだ? そう聞こうとして俺は杏を見た。
杏「……」ウルッ
杏は絶望と期待と、羞恥と焦りが混ざった顔をしていた。男には困った顔に見えたが。
男「杏…?」
杏「ぉ、男……」ポロポロ
杏(嫌われちゃう……怖いよ……)
男「……」
杏「…」メソメソ
男「とりあえず着替えるから……退いてくれ」
杏「…」ソッ…
男「……」スタスタ
杏(嫌われた…)ズキッ
ズボンを寝室で履き替え、居間にもどる。
男「杏もぬれたろ、ほらタオル……」
シーン
男「杏…?」
男(いない……)
男(帰ったのか?)
やはり具合が悪くなったのかと思い、杏の部屋に向かう事にした。
コンコン
男「杏ー。帰ったのか?」
……
男「いないのか…?」
黙って買い物にでもいったのかもしれない。
自室に戻る。
男「待ってりゃ分かるか」
………
……
…
その日からめっきり双葉杏は俺の部屋を訪れなくなった。
杏(わけわかんなくなって逃げてきちゃった……)
杏(……もう男の所に行けないのかな……)
杏(…いやだよ……)
~
翌日 男side
男「こねぇ…」ゲソッ
男「……寝よ」
男(仕事は……いいか)ガクッ
杏side
杏「……」ボーッ
杏(…一睡もできなかった)
杏(男が気になって……何もできない)
ガンガン! ピンポーン!
オーイ! アケロー!
杏「…今一番聞きたくない声だ」
アンズ! アケロ!!
杏「……勝手に名前で呼ばれるし」
ガンガンガンガン!
杏「……働きたくない」バサッ
杏「……」
ガンガンガン!!
杏「……」スー…スー
~
男「……うるせえなぁ」
ガンガン! オキロッ!
男「ここまで聞こえてくるよ」
男「杏はあんな男と日中一緒にいるのか」
アンズ!! イイカゲンニシロ!
男「……」イラッ
隣のおっさん『オイ! うるせーぞコラァ!!』
男(隣のおやじに説教されてら。ざまぁみろってんだ)
男(……杏。どうしてるんだ…)
~
限定デザートを買ってきた。
あのプリンにしようとしたのだが、売っている場所が分からなかったので、駅前のケーキ屋でフルーツタルトを買った。
男(もしかしたら、知らずの内に杏を傷つけたのかもしれない…)
コンコン…
男「杏。いるか?」
……
男「美味い(と思う…)ケーキ買ってきたんだ! 一緒に食べよう」
返事は無い。
男「…やっぱ仕事いったかな」ガサッ
男「ノブにかけとこ…」
男「……」
ガチャ
…バタン
~
杏「……」
杏「だるい…」
コンコン
杏「!?」ビクッ
杏「……男?」テチ……テチ
杏(覗き窓…)
杏「男だ……」ドキッ
杏(このドア一つ隔てた向こうに男がいる…)
杏「……」
杏「…………」
杏「ぁ……帰っちゃった……」
杏「ケーキ……買ってきてくれたんだ……」ソー
スー…ガササッ …パタン
杏「…………」
杏(嫌われたらこんなの買ってくれないよね……)
杏(よかったぁ……)ポロッ
杏「でも濡らしちゃったし…」
杏(今度にしよ…)
杏(はずかしいし)
~
数日後
男(思うに、杏が来なくなった原因はあの小便(?)にあるんだろう…)
男(正体が掴めないからネットで調べるか)
男(掲示板で聞くのがいいかな)
カチカチ
2ちゃんねるへようこそ!
男「スレっての作るんだっけ…」
男「タイトルは……『知り合いの女の子の尻(?)から液がでた。正体を知りたい』これでいいだろ」
男「……ggrksってのと…kwskってので、一瞬で20レスくらいついた。…これはどういう意味なんだ…?」
31
くわしく
男「……ああ、くわしくって意味か」
男「なるだけ詳細に書くか」
数分後…
男「爆発しろってレスでレス数が100を越えた……」
男「マ、ジ、レ、ス、で、頼む、と…」
『はいはい小便小便』
『んな女いるわけねーだろwww釣りおつww』
『マジレスすると女の子はケツ汗凄いかくんだよ』
男「マジか」
『それ愛液だから。つかネタじゃないなら>>1の頭おかしい』
男「ぬ?」
男「284番さん。愛液とはなんですか。教えてください」
『おいコイツマジ?』
『釣りに決まってんだろwwwおつwww』
男「この人凄いレスしてくるな……」
『ggrks』
『ぐぐかす』
『氏ね』
男「……悪口の嵐」
~
男「…結局誰も教えてくれなかった……」
男「それにしてもggrksってなんだろう……検索してみるか」
カタカタッ
男「……なるほど。googleで調べろカスって事か……」
男「愛、液」カチッ
男「……なんかすごいヒットしたな」
男「とりあえず一番上の調べるか」カチ
\デデーン/
筋肉「ハッハッハッハッハッ」
『料金が未納です。3日以内に百万円払ってください』
男「なんだこれ……!? ……エロサイトに自動で登録された……なぜ」
筋肉「ハッハッハッハッハッ」ブンブン
男「金髪の筋肉がめっちゃ腕ふってる……」
男「マジかよ……どうしよ……」
男「次の調べよう…」カチッ
男「wikipedia…?! これ、そんな項目もあるのか……」
男「……最初からこっちにしとけば良かった……」
男「何々…」
十数分後…
男「愛液のなんたるかは理解した。しかしなぜそれが杏から……そういう行為をしてないのに出たのか不明だ」
男「そこら辺載ってないし」
男「……またさっきの掲示板で聞こうかな」
~
男「『先程女の子の尻から液が出たというスレをたてたものですが、理由を教えて』ここまでしか入らない」
男「一番に要約しろってさっき言われたからまとめるか」
『氏ね』
『氏ねじゃなくて死ね』
『またお前か』
『糞スレたてんなよksが…』
男「……教えてください、と」
『しつこい死ね』
『めんどくさいやつだなぁ』
男「彼女はめんどくさがりで、手はかかるけど世話をするのは嫌じゃない…そんな子でした」
『おい語り始めたぞ』
『世話をするのは嫌じゃない(キリッ だっておwwバンバン』
『くせぇやつだな』
男「仲直りしたいんです。力を貸してください」カタカタカタ
『もううざいから教えてやるけど、その子はお前の事が好きなんだよ。好きだから愛液漏らすってエロマンガの中だけだと思ってたわ』
男「杏が…?」
『つーかそれいがいないだろjk』
『1は童貞』
男「生涯の伴侶を見つけるまで童貞なのは当然だろ」
『お前はどこから来た人ですか?』
『つかほんとに男? ありえん』
『いますぐ押し倒しにいけよ馬鹿が』
男「杏…」ガタッ
『世話がやけるぜ…』
『やれやれだな』
『また今日も善行を積んだな』
男「言い忘れけどマジレス遅せぇんだよドグソ。死ねウンコ。…あーすっきりした」カタカタ
男「杏…」
~
男「…」サッサッ キリッ
ピンポーン
男「杏。話があるんだ」
シーン
男「気づかなくてごめん」
部屋内
杏「男……?」モゾ
男『今気づいたんだ……あの時俺の足を濡らした液体の正体を!』
杏「!?!?」
男『そう……あれは杏のあいえ――』
杏「うわあああああ!」バーン
男「あぶぅ!」バッキー! ズササ
杏「な、な…何言ってるのよ!!」カァァ///
男「…やっとでてきてくれたね」
杏「っ!」サッ
ガコッ!
杏「!? 何してんのよ!」
男「…閉められたら困るから手でガードを……」ズキズキ
杏「……」パッ
男「嫌だった?」
杏「…違うけど……私今酷い顔だから……」
男「大丈夫、可愛いよ」
杏「えっ?」キュン
男「俺に至らない所があったら、直すから」
杏「……」
男「だからもうおいかけっこはやめないか?」
杏「ぅ…ん」コク
男「良かった、じゃあ……どうしようかな…」
杏「え…もう襲うの? …早いよ…///」ドキドキ
男「…??? いや…杏と上手く仲直りした後どうしようか考えてなくてさぁ…」
杏「……。///」ボッ
杏(なんで私ったらそういう風に考えちゃうんだろ…もう)
男「とりあえず、部屋に入るか……、皆見てるし…」
住人達「「「じー…」」」
杏「ぎゃああああ///」
~
男の部屋
男「……」
杏「……」
男「…とりあえず、何か着るか? お前下、パンツだけだし」
杏「え」///
男「はい、俺のジャージでいい?」
杏「ぅぅ~///」ハキハキ
杏「それにしてもさっき気づいたって、今まで知らなかったの……?」
男「? 何の話だ?」
杏「ぁ、ぁぃぇ……察してよ!」
男「ああ、それか。…正確には知らなかったんだけどな、さっきネットで調べてな」
杏「ネットで…?」チラ
筋肉「ハッハッハッハッハッ」ブンブン
杏「……。ってぇ!?」
杏「エロサイトじゃん! な、何見て調べてんだぁ!」ガォォ!
男「うわっ! 違う! 誤解だ!」
杏「浮気した男はみんなそう言うのよ!」バシッバシッ!
男「本当だって…そのサイトは間違えてクリックしたんだ。愛液の事はwikiで調べたよ」
杏「間違えて……?」ハァハァ…
男「そう……杏、消し方しらないか?」
杏「……なんだ、ワンクリック詐欺じゃん」
男「詐欺?」
杏「そう……無視でいいんだよ。プログラム消去すれば完全に消せるし」カチカチ
男「そうなんか……ありがとな」
杏「別に……これくらいどうって事ないし」///
男「よし、それじゃ安心して杏と向き合えるな」
杏「えぇっ!?」
男「これからはもっと気をつけるよ。いかんせん杏と会うまで女性とまともにコミュニケーションとった事無かったからさ、ごめんな…」
杏「初めてなんだ…」エヘ
男「杏?」
杏「つ、続けて…」
男「ああ。……だから杏、抱いていいか!?」
杏「うぇえ!? 早過ぎるよ///」
男「いくぞ…」
杏「だ、だめ…だめ……」パシパシ
男「全然痛くないよ」
杏「いや……男……」ウルッ
男「いやよいやよも好きの内ってな。…もう壁だぞ」
杏「ぁ……ぅ」ビクビク
男「いくぞ?」
杏「このままなの……? せめて電気消して…服脱いでから……」
男「えー…そりゃはずかしいなぁ」
杏「男ってば野獣的過ぎ///」
男「?? そうかぁ?」
杏「い、いいよ男なら……。…覚悟決めたから……」
男「そうか、じゃあ早速」ガバッ
杏「くぅぅっ///」ビクッ
男「これで仲直りだな」ギュッ
杏「ふぇ……?」ジワーーー…チョロロロ
男「ん?」
杏(だめだ…、完全に癖になってる……はぁぁ///)チーー
~
男「おしっこ漏らすなよ…」フキフキ
杏「……」プルプル
男「ん…?」
杏「抱くって…そっち?」
男「あぁ……アメリカの大学じゃ喧嘩したライバルとよくそうやって仲直りしたんだよ」
杏「…………」
男「まだ出るのか? 噴くの面倒だしトイレでしてこいよ」
杏「そ、そ、そ…そこになおれーっ!」ウガー!
~
杏「まったく……」
男「いてて…」
杏「学習能力無さスギ、全然乙女心を分かってない!」
男「一生わからなそうだなぁ…」ボソ
杏「なに!?」
男「いえ…」
杏「せ、責任とってもらうから……」
男「責任?」
杏「今日から私もこの部屋で暮らすから!」
男「は?」
杏「決まりったら決まり! 絶対暮らすー!」
~
イチャイチャ編書きたいけど視界で銀色のお星さまが飛んでるから寝ます。
男「…マジに住み着くつもりか」
杏「いいじゃん。言っとくけど今日だけじゃないから…」ゴッソリ
男(…。着替えとか持ってきてるし…)
男「まぁ別に構わんが…」
杏「ホント!?」サッサッ
男「歯ブラシとかセットしながら言うセリフかよ」
しばらくして…
男「……」
杏「……」
男「……」カチカチ
杏「……」チラ
男「………」カタ…カタカタッ
杏「ねぇ……」
男「ん?」カタカタ
杏「暇ー…」
男「ゲームでもやってろよ」
杏「んー……つまんないよ……」
男「これ終わったら構ってやるから……と、もうこんな時間か」カタ…
杏「なにかあるの?」
男「飯の支度やら風呂の準備やら……いろいろ」カチッ
杏「……! じゃあ…杏がお風呂入れてあげる!」バタバタ ガチャッ!
男「……? なんだいきなり……」カチ
~
男「…終わった~……」ノビー
杏「じゃあお風呂入る? もう準備、できてるし……」
男「…俺が先でいいのか? なんか悪いな……」カタッ
杏「いいのいいの」グイグイ
男「分かったから、押すなよ……」
~風呂
男「はー…」シャワーーー…
男「……」
男「どこにしようかな…」ゴシゴシ
ガラララッ
杏「し、失礼しまーす……///」ドキドキ
男「!? 何してんだ?!」
杏「背中流してあげよと思って……」オズオズ
男「お前はいつも予想外の行動をとるな……」
杏「だめ?」
男「…いや、せっかくだし頼むよ……」
杏「じゃあ、タオル…」ヒタヒタ ピクッ
杏「…………」ジー…
男「おい……?」サッ
杏「あ、た、タオルね! タオル……///」マッカ
杏「……」ゴシゴシ
男「……」
杏「お…おっきいね」ゴシゴシ
男「? ……まぁ男だしな」
杏「そっか……」ゴシゴシ
杏「……終わったよ」
男「ありがとう。お礼に杏も洗ってやろうか?」
杏「えっ!? お願い!」
男「なんてな……って、え?」
杏「……」パサッ
男「……」ゴクッ
杏「…あんまり見たら恥ずかしい……///」
男「ご、ごめん……」
男(やべぇ、目が離せない……)
杏「女の子の体は繊細だから……タオル使っちゃだめだよ」
男「え?」
杏「手洗いで、ね。……お願い///」
男(マジか……)ゴクッ
男「ああ、洗うぞ…」
杏「優しくね…」スッ
男「……」ゴクッ
ソ…
杏「あ……」ピク
杏(お尻から……?)ドキドキ
男(……柔らけぇ)モミモミ
男(洗い方がわからん…)コシコシ
杏(だめだ…濡れる…///)ジワ…
男「……」ゴクッ
杏(さっきから生唾飲みすぎ。……獣みたいになった男も見てみたいかもだけど……)
男「後ろ終わったぞ……」
杏「じゃ次、前ね……」クルッ
男「!!」
男(全部見せてるより……手で陰部を隠してる方が卑猥だ……)ゴクッ
杏「男ぉ…」ハァ…ハァ…
男「……やばい…」ムクムク
杏「!!!」
男「なんというかこれはその……あれですね…その…」ボッキーン!
杏「洗ってくれる…?」
男「おう……」
男「でででは…肩から……」コシッ
杏「ん…」
男「……」ギンギン
杏「……肩ばっか洗っててもしょうがないでしょ……」
男「はい……じゃあ、腕どかかしてっ、…くれるか」
杏「……」サッ
男「はぁはぁ……杏、ごめん……。俺こんなつもりじゃ……」ビンビン
今日はかけなさそう…
杏「いいよ……早く洗って」フイッ
男「…ああ」
フニッ
男「……」ゴク
フニフニ
男(……ちゃんとあるんだな……少しは)
杏「あっ///」グッ
男「……」ドキンコドキンコ
男「上半身は……終わりました……」
杏「じゃあ下だね……」
男「隠してちゃ洗えない……だろ」
杏「…」
男(あそこを覆うようにしてる手が……)
ススス…
杏「…///」
男「ぉぉお……」ジッ
杏「……」トロトロ
男「あ、杏…」
杏「洗わないの…?」
男「……洗います」
やばい無理だは、休憩なくなた
…
男「……」スッ…
杏「…」プシッ
男(液が噴き出した…)フニッ
杏「うあっ/// いきなり触らないでよ…」キュンキュン
男「ごめん……」スリスリ
杏「あぁっ……ふっ……。男……頭によっかかっても、いい? ……腰砕けそう…」
男「あ、あぁ……いいぞ」
杏「それじゃ……」ギュッ
ガクッ
杏「!?」ガシッ
男「大丈夫か…?」
杏(頭が鼻の先に……くあっ)クラッ
プシャーーー!
男「あ、杏?」
杏「すーはーすーはー!」クンカクンカ ジョロロロロ…
男「…」ビチャビチャ
杏「はふ……ごめん、男……」
男「いや、別にいいけど……。先におしっこ流すな…?」
杏「うん……」
男(杏はどうしよ……風呂のふたにでも乗せとけばいいか)
男「杏、ここに寝かせるぞ」
杏「……」クテッ
男「……」ダキッ
杏「!!」ビクッ
男「うおっ? なんだ…どうした…?」
杏「な、なんでもない……」
杏(……抱っこされただけでイッたの……? 今…)ハァハァ
男「おろすぞ…」ガタ…
キュッ シャワーーー
男「……」
杏「…」チラ
男「……」キュッ
男「終わったぞ……。!」
杏「……」ドキドキ
男「 」
杏「男…」パカッ
杏「苦しいでしょ……杏が楽にしてあげる」スーー
男「ハァ…ハァ…」ギラギラ
杏「…///」クパ
男「杏ん!」ガバッ
杏「きゃ///」
男「……」
杏「……」
杏「……シないの?」
男「…」
男(だめだ…まだちゃんと杏に気持ちも伝えてないのに、体だけさきなんて…)チラ
杏「…」クパッ
男(うがあああ!)
杏「ねぇ…そろそろ指疲れてくるし……男ので広げて欲しいんだけど…///」
男(うぐぐ……鎮まれ俺の股関……!)
杏(意気地なし……)スッ
杏「挿入れたくない…?」ツーー…
男「うわっ!」
男(杏のつまさきが俺のを…)ハァハァ
杏「男……据え膳食わぬは男の恥ってしらない?」
男「……だだめだ…っ。こんな……流れみたいにはっ……」
杏「私はそんな事気にしないよ」ワシッ
男「っ!!」ゾクゾク
杏(手コキって…上下に動かせばいいんだよね…)スコスコ
男「杏っ!」
杏「挿入れてよ……」シコシコシコ!
グイッ
杏(…いいこと思いついた。このまま私のあそこまで男の先を誘導すればいいよね……)シコシコ
男「杏…杏…!」
杏「おーらい、おーらい……!」シュシュシュシュッ
男「杏!!」ビクッ!
杏「え?」
ビュルルルルルルルル! ビビューーーーーー!!
杏「くぅっ///!?」ビチャチャッ
男「ぁぁ……」ドクッドクッ
杏(かかっただけでイク/// いままでで一番匂い濃い……っ)ピューッ
男「……」サーッ
杏「ぅぁ……」ドロ…
男「…………」
杏「私のおまんこにいっぱいかけたね……男」
男「……」ガクッ
男「……ぅぉぉ」
杏「なんで落ち込むの?」
男「ァノ…」ボソ
杏「確かにちょっとそーろー気味だけど、……まぁその分いっぱいだしてくれればいいし///」
男「……カラダ…アライマス…」
ザバー
~
入浴
男「一緒に入るのか…?」
杏「今さらでしょ」
ザブッ
男「……」
杏「もしかして……そーろーって言ったの気にしてる?」
男「いや……そーろーって何だ?」
杏「すぐ射精しちゃう人の事」
男「…」
杏「私は気にしないけどね」
男「……」ハァ
杏「……萎えちゃったね」グニグニ
男「…何か凄く疲れたよ……精神的に」
杏「私はまだ満足してないんだけどな…」ツー
男「…それゾクリとする」
杏「いいでしょ? 指でなぞるの……」グリグリ
男(…何か脳が茹だってきたかもしれない)
杏「……」サワサワ
男「……」
杏「……」ギューッ
男「……」
男(悟りバンプアップ!)ガッショーン!
男(精神を落ち着けなきゃまた一部分が肥大化しそうだ…)
杏「ねぇ」
男「ん…?」
杏「好きだよ」
男「 」ドキッ
杏「男は…」
男「も勿論…ぁ…好きだ」
杏「/// 嬉しいな……」
杏「もいちどはっきり言ってよ」
男「好きだ」
杏「…」
チュ
杏「……」
男「……」フキフキ
杏「ん……ありがと。ちゃんと隅々まで拭いてくれて」
男「あ、ああ…」
杏「……パンツどこだっけ」
男「…ここだな」ピラッ
男(何だこのド派手なパンツは……)ピク
杏(効果アリだね…よし)
杏「…穿(は)かせてくれる?」
男「おぉ…」スッ…
杏「両足通して一気にね…」
男「…」ゴクッ
杏(恥ずかしいとこ穴が空くほど見ないでよ…/// もう空いてるけど)
男「上げるぞ…」
杏「うん」
スススス…キュッ
杏「あっ///」
男「…」ムク…
杏「…食い込むくらいキツく穿かせてくれる?」
男「……ぁぁ」グイッ キュキュッ!
杏「ふあぁぁ///」ビクッ
男(だめだ勃起してしまった…)ギンッ
杏「どう……似合う?」
今はかせたパンツ……やけに小さいピンクのフリルがついたスケスケの…
男「……」ハァハァ
杏「良かった…///」
杏(新品の勝負パンツだよ男…)
男「次は…」
杏「その前に男が着よっか。なんか出てるし///」
ビンッ
男「すまん…」
杏「いいよ。ほら、今度は杏が着せたげる」スッ
まずトランクスを手に取る杏。
杏「…入りきらないね」
男「…」
杏(抜いてあげたいところだけど……今夜勝負する前にバテちゃうかもだからね)
杏(我慢……)ジー
シャツ、ズボンの寝間着を杏にきせられる。
男「じゃあ、また俺が…」
男「……」
黒い小さいシャツ……? と、透けた薄ピンクの女性がよく着るやつ……。
男(を、手に取り…)
杏「…ありがと」
着せた。
男「……」
杏「……」
互いに無言で脱衣場をでた。
男「…」
男(風呂に入る前は何してたんだっけ……?)
もう外は暗くなっていた。
カーテンを閉めてから、一瞬悩んだのちベッドに座る。
杏は無言で俺の足の間に尻を落とした。
人を抱っこする時、肩と膝後ろを軸にして持ち上げる抱き方からそのままおろした形になった。
杏「……」
男(……いくらなんでも、杏が潤んだ目で見上げる理由は……)
チュッ
杏をベッドに押し倒す。
杏「あっ……んむ……」チュクチュク
男(これ以外考えられない……)チュー
そのままむさぼる…
何十分キスだけで求めあっただろうか…
杏がぐったりしてきたので俺はいったん唇を離した。
男「……」ツーー…
唾が糸を引き、杏の口に落ちていく。
それを追ってまた杏の唇に吸い付く。
一層強く吸い上げて彼女の口内から液体をすする。
汚いとは思わない。
杏「んんーっ!」ビクビクッ
杏は体を一度跳ねさせ、ゆっくりベッドに身を沈めた。
男「……」プチュ
杏「はぁ…はぁ…はぁ…」
男「目の焦点あってないぞ。大丈夫か…杏」
杏「ぎゅってして…」
抱き締める。
杏「もっと強く…男…」
ギュゥゥゥ…
杏の小さな体を抱きすくめ、唇をついばむように吸う。
また時間が経つ。
杏「……」
男「……」
男「…ちょっと休むか」
杏「…ぅ」
男(これ以上続けたら杏がどうにかなりそうだし……)
杏を横向きに寝かせて、横から抱きしめる。杏の股間はそこだけ雨に濡れたように水浸しだった。
こんなキモい文書いて……
あたしって、ほんとバカン。
人いなさそうだしつべやニコ動で杏ちゃん成分補給休憩していいかな…
いや賢者にはなってないです。
ちょっとe缶で補給? みたいな?
書きます
杏「……お腹へった」
男「奇遇だな」
杏「…」チラッ
時計「9時」
杏「…本番の時間までまだあるしね///」
男「あ、ああ。そうだな…」
男(本番…)
男「杏、何が食いたい?」
杏「精のつくやつかな…」ジッ
男「分かった……」ゾクッ
男(…流し目っていいな……うぐ、何かに目覚めそうだ…)
男「精のつくものね……何かあったかな」
杏「そうは言ったけど、つまりは精子がいっぱいでればなんでもいいよ」
男「…」ピタッ
男「…じゃあ亜鉛サプリでも飲むか……」ゴソゴソ
杏「なんでそんなもの…、…/// なんだ…杏の事孕ませる気満々なんじゃん///」
男「……ゴク。…いや、これは偶々だ。貰い物だからな」
杏「…ふーん。まだ使えるやつだよね?」
男「……、ああ。大丈夫そうだ」
杏「仕込む為の仕込みしてるんだね……///」
男「ん? ……。…よくそういう言い回し思いつくな…」
杏「まぁね」
~調理後
男「杏。上に乗られちゃ食いにくいんだが…」
杏「食べさせてあげるって言ってんの。……ほら、あーん……」
男「あ…」パク
杏「今度は杏の番ね」アーン
男「……」ヒョイ
イチャイチャ
食後
杏「ね……もう始める…?」
男「そんなにしたいのか?」
杏「しょうがないじゃん、ずっと我慢してきたんだから……」ポスッ クイクイ
男「…電気は…」
杏「つけたままでいいよ。…ほら、来て」
男「…」グビリ
ギシ…
杏「新品だったのに、全面汚れちゃった……ショーツ……」
男「……そうだな」スッ
ニチャ…
杏「とっちゃって」
男「…」ズルル…
杏「…///」
男「……」ムズ…
杏「やっぱ…初めてだし、全裸でする…?」
男「…」スッ
杏「ちょっと、男…。無言は怖いよ…」
男「ごぇ! …こうぇん」ジンジン
杏「緊張しすぎ」クスッ
男「杏だってドキドキしてるじゃんか」ムニッ
杏「ひゃっ!?」ビク
男「……」モミモミ
杏「男ぉ……」ハァハァ
男「…」
チューッ
杏「んあっ!?」
男「……」カミカミ
杏「ひやあああ!!」プシーーー!
男「気持ちいいのか?」ムニムニ
杏「…うん。すごく」ヒクヒク
杏「今日だけで何回イッちゃったか分からないよ…」
男「イッたって?」
杏「…男の射精みたいなものだよ」
男「……大丈夫か? あれすげぇ疲れるし……」
杏「女は疲れないの! …それより早く続き…っ」
男「ああ…」ス…
杏「…? どこいく――」
男「…」ヂュッ
杏「んああ!! やっ///!」
男「ずぞぞぞ…」グニグニ
杏(おまんこ…口と両指で三ヶ所もぉ!)
杏「ふぁぁぁん!」ピュルッ
男「ぞぞぞ……」グチュ…
杏「あ!? 舌いれちゃ…」
ズッ
杏「!?!? ~~~~ッ!!」ビクッビクッ
男「…どうは?」レロレロ
杏「あ…あ……」ヒクヒク
男(これでいいのか……。ん?)
クリトリス「ひくひく」
男(…なんだこれ)チョン
杏「あっ!!」
男「…」グリグリグリ
杏「だめ! 男ちょっとまってぇ!!」ビククッ
男(……すべるなこれ。…両親指でこう……)グニ…グググッ…ヌルッ
杏「っ………!!!」パクパク
男「杏?」
杏「あーっ…あぁ……」グテッ
男「……」チュッ
杏「んーっ…」
男「あー」レロレロ
杏「…」ピクピク
男「……杏?」
杏「…」
男「ちょ……大丈夫か?」グッ
男(脈はある……まさか…気絶したのか……?)
~
数十分後
杏「ん……?」
男「あ、起きたか」ムニムニ
杏「あっ…/// …あれ? 私どうしたんだっけ……?」
男「気絶したみたいだな」ムニムニ
杏「……そうなんだ。…で男は何してるの…?」
男「暇だったから杏のおっぱい揉んでた」クリッ
杏「あっ! ……もー…結構スケベだね」
男「…次は膣をほぐすな」
杏「……もう十分じゃない?」
男「前戯の後にほぐすらしい……ネットのうけうりだけど。…ついさっき調べたんだ」クチュ
杏「ん……」
男「杏……処女なんだよな……?」
杏「うん…。…優しくね?」
男「おう……」ヌズズ…
杏「あ……」
男「念入りにするな」
杏「男の太いの挿入れるんだもんね……」
男「そうだな…」グニュグニュ
杏「はぁっ……ん……」
男「杏…。愛してるよ…」
杏「ふぁ…」ゾクゾク
シーーー…ショロロロロロ…
杏「…嬉しくておしっこ漏れちゃった……」
男「嬉しいと漏れるのか」ズヌー…ズヌー…
杏「あ……ん、そうみたい。……だから男のちんちんで栓してくれる…?」
男「…」ギンギン
杏「ね、もういいでしょ。我慢できない……」
男「……俺もだ」
杏「多少痛くてもいいよ。……多分、男のだから我慢できる」
男「……」コク
ギシ
男「…」ツプ
杏「……ゆっくりね?」
男「安心しろ」ヌ…
男(狭い……というより小さいんだな。……入るか?)グ…
杏「う……当ててるだけで軽くイク…」ヒクッヒクッ
ズッ
ヌロロロッ!
男「うわっ!!」ズン!
杏「ひゃぁぁぁぁ!!」ビクッ
男「うおお…」ハァハァ
男(なんだこれ……! すごい…)ビクビク
杏「あ…あ…あ……」
男「大丈夫か…? 杏…」
杏「たいりょふ…」ビクビク
杏(痛くない……それどころか気持ちよすぎて死んじゃいそう……っ)キュゥゥッ
男「っ!! ……はぁっ…、でも、血が……」
男(愛液が止まらない……杏のやつひからびないよな……)
杏「おと…こ。うごいて…」
男(飲む唾が無い…)グ…
男「いくぞ」ズズッ!
杏「あぁぁぁぁ!!」ズズズズッ!
男(うわっ! なんか突起みたいなのがまとわりついて…!)ザリッ
男(!? やばっ!)
ドズン!
杏「きゃああっ!?」
男「杏! 出る! 出るぞ!」
杏「あああああぁ」ガクガク
男(っ! いきなり締まりが……!!)ビュル!
ビュルルルルーーーーッ! ドビュビビュルルビビューーールルル…
杏「あ……っ」ドクンドクン
ビューーーーーーーー!! ビューーーーーーーー! ビューーーーーーーービューーーーーーーービューーーーーーーー!!
男(止まらない……てか、これ全部子宮に入ってないか……?)ビュルルルルルルル!!
杏「あへ……」ヒクヒク
男「ううぉ……」ブビュルルルルルル……ビュッビュッ…
杏「 」ピクピク
男「うああ…」
ギュー ギュー…
男(膣にチンコが搾られる……っ)
ギュ…
男「……はぁ。……杏」チラ
杏「 」ヒクッヒクッ
男「また気絶しちまったか……」
~
一時間程後…
杏「……?」
杏(暗い…)
杏(…?)
男「…」スピースピー
杏「あ…」ポッ
杏(そっか……また気絶しちゃったんだ)
杏(……ちんちんはまったままじゃん。絶対孕んだよこれ///)
杏(まぁいっか。…疲れたし。寝よ)
杏(男……)ギュッ
~
僕も数時間程寝ます。
日付が変わる前くらいに再開するかと思います。
翌朝
杏「?!」ビクッ
杏「うぁ…」
杏「イッ! ……フー…フーッ…」ヒクヒク
杏「な、何……?」
杏(……ちんちんがおっきくなってる……)
杏「男……?」
男「……」グガー
杏「……」
杏「もしかして、朝立ちってやつかな…///」
杏「……」クン
杏(……昨日かいた汗がいい感じに匂ってるかも……)スンスン
杏「…」チロ
杏「男のお腹…塩味がする」ペロペロ
杏「……んー」スリスリ
男「……」フガッ
男「ん…?」パチ
杏「あ、起きた?」
男「……」ボー
男「!?」ビクッ
男(なんだこの状況! 裸の杏と一緒に寝てる……)
男「うわっ!」ゾクッ
ムクムクムク…
杏「あああん!」ピクッ
杏「…いきなり大きくしないでよ……」ハァハァ
男「ごめん…」
男(…思いだした……昨日あのまま寝たんだ。……)ムクムク
杏「あ……はぁ…ふ、フルボッキだね……」キュンキュン
男「……朝から刺激的すぎだっつの……」ギンギン
杏「…す、する?」
男「…。」ビクン
杏「犯して……」パサッ
男「杏…」
~一戦後
杏「あぅ…ぁ……」アヘッ
男「ふぅ……凄い顔だぞ。杏」
杏「らって……」
男「風呂浴びるか。汗やらで凄い臭いだ……」
杏「あ……、このままでいいのに……」
風呂場
男「じゃあ抜くな」
杏「あん……名残惜しいな……」
男「…後でまたしてやるよ」
杏「ほんと? 絶対だよ?」
男「ああ。…抜くぞ」ズ…
杏「!!??」ビクッ
男「うっ…! キツ……」
ギュゥゥゥゥ…
杏「ぅぁぁぁああ、あ…」ガクガク
男「…っ! チンコ千切れる……!」ググッ
杏「おおとふぉ、すとっ…」
ズリュリュブポンッ!
杏「あ……あ……」グルン
男「……抜けた…」ハァーハァー
杏「…」ピクピク
男「…ゴクッ」
ボトッ
男「ん…?」
ブピッ…パタッ
男(…杏のあれから精液の塊が…)
ブビュッ…ピュッ
杏「……こんなに入ってたんだ…///」
男「ああ…」
精液で風呂場の床が4分の1程隠された。
杏「これぜーんぶ童貞男汁なんだよね……えへへ」
男「……」
男(童貞男汁…?)
杏「……体洗お?」
男「そうだな」
~
杏「さっぱりしたー!」
男「ああ…」フキフキ
杏「男のそれ元気だね。…挿入する?」
男「……」
ズブブ…
杏「あ……///」
男「…杏」ググッ
杏「…ちゅー」
チュッ
男「…」フキフキ
杏「ベッドでもう一戦! …と思ったけど、汚いね……」
男「……多分中までしみてるな。……先片付けるか」
杏「ちんちんはいれたままだよ?」
男「はいはい」
~
男「もう適当にほしときゃいいか……」
杏「ねーどこでするの?」
男「うーん…、敷き布団でもひくかな」
杏「じゃあ早くぅ…」
男「……杏」ガバッ
杏「きゃあ///」ボスッ
男「…」チュゥ
杏「ん…」
男「……」
杏「んむ…」プハッ
杏「……男に組み敷かれると興奮するかも」
男「…俺も興奮する」ブッ…ポ!
杏「あっ…やっ/// なんかやらしい音鳴ってる…」
男「ハァ…ハァ…」プジュッ! プボッ!
杏「キスと胸も忘れないで……」
男「…」ブチュッ モミモミモミ
杏(あー…凄い楽)
杏「もっと……ちんちん激しくして…」
パンパンパンパン!
杏「あああっ! んむっ!?」チュッチュッ
杏「…っ」プシーーーッ
そして事後
杏「はぁ…はぁ…」グッタリ
男「杏…」ギュッ
杏「……」ピュッ
杏「挿入しといたままね…?」
男「おぅ…」
杏「……」
男「……」
杏「そういやさ……」
男「ん?」
杏「男昨日…私の事……スキって言ってくれたけど…」モジモジ
男「うん」
杏「…いつから好きになってくれてたの……?」
男「……」
杏「…」
男「多分、一目見た時からかな」
杏「一目惚れって事…?」ドキドキ
男「ああ、一瞬で杏の虜になったよ……いつもお前の事ばかり考えてた」
杏「そ、そーなんだ……///」
男「そういう杏はどうなんだ?」
杏「……杏も一目惚れかな……」
男「そうなのか」
杏「うん。…男の事しか考えられなくなったのは、もっと後だけど」
男「……。具体的には下着を持ってくぐらいにか?」
杏「!? 気づいてたの…?」キュゥッ
男「っ! …まぁな」
杏「……恥ずかし///」
男「今さらだろ」
杏「そうだよね……。じゃあもっとはっちゃけていい?」
男「なんでもいいぞ」
杏「じゃあ……男のちんちんの臭い嗅ぎたい」
男「は…?」
杏「いいじゃん! …減るもんじゃないし…」
男「……まぁいいけど。臭いぞ?」
杏「それがいいの! ほら早く…」
~
お腹すいた…
ちょっと席外します
ズルルル…
杏「…こんなのが入ってたんだ」ヌポッ
男「杏とシてると何だかいけない事してる気分になるよ」
杏「……小さいからとか言うつもり?」ドスッ
男「おげっ……その通りだ」
杏「……」ベシッ
男「っ! …チンコひっぱたかないでくれ…」ズキズキ
杏「ふん……」クンクン
杏はおもむろに手のにおいを嗅いだ。
杏「……くさ…」トロ
ショォォォ…
男「確かに家のいたるところで杏のおしっこの臭いがしてきそうだな」
杏「……」パクッ
男「うわっ! ……びっくりした。…何してんだ臭いの元だぞそこ?」
杏「ふぇらってしらふぁい?」モゴモゴ
男「…ふぇら?」ムズッ
杏「……今から教えたげる」グブブ…
男(……うわ。杏ののど奥の感触が……)
杏「んー…」ズルルルッ ポッ
杏は俺の股間を根元まで咥え、ゆっくり吸い上げつつ一度股間から口を外し…、また根元まで咥えるという事をしばらく繰り返した。
男「う……ぉぉ…」
杏「んー…っ」ブポッ
杏「キャンディーよりおいしーかも…」フーッ フーッ
男「鼻息が荒いぞ…」
杏「発情しちゃったみたい」クンクン
杏「男のちんちん臭すぎだよ…」スーハー…スーハー
男「……」
杏「…フー…フー」クンクンクン
男「何でにおい嗅ぐの?」
杏「……何でだろ。…自分じゃ止められないんだよね、もう……」スンスン
―半時間後
杏「…萎えちゃった」
男「そうだな…」
杏「…シよっか」テレッ
―――
結局一日中杏と交尾していた。
夜―
杏「あーあ…明日はまた仕事かぁ…」
男「ああ…」
杏「働きたくない…」
男「……」
杏「……」ツーー…サスサス
男「……あの、さ」
杏「なに?」
男「恋人になったすぐから…少し早いかもしれないけど…」
杏「…うん」
男「婚約しないか。……もうお前を離したくない」
杏「……うん」
男「…いいってことか?」
杏「生でしといていいえな訳ないでしょ」ギュッ
男「…杏」
杏「でさ、それなら主婦になっていい?」
男「ん? ああ…いいけど」
杏「やった! じゃあもうアイドルやめるっ」
男「え…? いいのか? …そんな簡単に決めて」
杏「だってめんどくさいし、…元々アイドルになれば印税で遊んで暮らせるって言うからやってたけど、全然嘘だったし…」
杏「これからは男だけのアイドルになるよ」
男「……」
杏「…嬉しくない?」
男「嬉しいよ、感激だ……」
杏「それに……いい扶養夫もできたしね」
男「そうだな…」
杏「じゃ、婚約記念に一発する?」
男「…やっとく」ガバッ
―――
双葉杏の事務所
社長「……という訳だからね? いきなりアイドルやめてもらっちゃ困るんだよねぇ……」
社長「我々としてもいままで双葉杏に使ってきた資金が無駄になるし、これは大きな損害になる」
杏「……」ヒシッ
男「…」
社長「賠償金…払えるのかな? 君みたいな子供に……分かるかい? 社会っていうのはね……」
バンッ!
男「だまれよクソデヴが! …穏便に済ませてやろうと思ってたけどもうやめだ」
社長「!? な、何のつもりだ……警察の世話になりたいのか?」
男「こっちのセリフだクソ。…てめぇ、アイドルに枕営業させてるだろ?」
社長「な…」
男「証拠は全部掴んだ。これを公表すればてめぇは終わりだっつの」
社長「き、脅迫するつもりか……」
男「二度目だ、小僧! …次やるときは相手の力量をよーくはかってからにするんだな」
男「とにかく公表されたくなければ黙って認めろ。杏は仕事を辞めるからな」
社長「ぐぬぬ…」
男「あとその家畜臭のするきたねぇ口で2度と俺の妻を呼ぶんじゃねぇ」
…バタン
杏「……」チラッ
男「…」ニコ
杏「えへへ…///」
p「ど、どういう事だ……杏」
杏「……」ツーン
男「おっさん。てめぇには前からしたかった事がある」
バキッ!
男「2度と杏に話し掛けるな」
男(朝、杏に怒鳴りちらしてた時からこうしたかった)
男「行こう、杏」
杏「…」コク
p「……」ボーゼン
―――
杏「それにしても予想外だった、あの会社が枕営業とかさせてたなんて…」
男「アイドル事務所なんてみんなそうだよ、今の時代売れる為には何でもやらせるらしいし」
杏「……仕事サボりまくってよかったかも」
男「そうだな、杏が汚されないで本当に良かった……」
その翌日、指輪を見に行った。
杏「高い……」
男「なんでもいいぞ、杏が気に入ったのを買おう」
杏「ほんと? …じゃああれとか……」
男「あのダイヤでゴテゴテしたやつか? いいぞ」
杏「いや、言ってみただけ。趣味じゃないし……。…あっちのかわいいやつがいいな」
男「どれ?」
―――
男「じゃあこれで」っブラックカード
店員「あじゅじゃじょっしゅ!!」ブバ
杏「えへ……似合う?」
男「似合うぞ」
杏「じゃあ次はドレスが見たいな」
男「…おう。行くか」
ウェディングドレスを見て、式場を見て。杏の親に挨拶して……怒涛の1週間だった。
式には杏の友達や親がきた、俺の方からは同僚や上司の姿が見えた。
入刀して、神父の前で誓いを立てて……
―――
男「……朝か」
1週間の事を夢にみた。
杏「すー…」
男(…ちゃんと現実だ)
新妻をだきしめてみる。
杏「ん…」
杏「男……朝から匂い嗅がせないでよ……」クラッ
男「ごめん」ギュッ
杏「…許す」ヒシッ
男「2人で暮らすには狭いし、家でも買うか?」
杏「いいね。……ベッドは一つでいいからね?」
男「いや、杏がおしっこ漏らすし洗うから2つで回して使おう」
杏「…もー///」
…そうして買った新居で、杏が完全なニートになるのはまた別の話だ。
おわり。
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