ヤヤ「なるー！ただいまー！」ｶﾞﾁｬ

なる「おかえりヤヤちゃん。もうすぐご飯できるから」

ヤヤ「さっすが、私のなる！」ｷﾞｭｰ

なる「ちょっとヤヤちゃん！包丁持ってるから危ないよ！」

ヤヤ「あははー、ごめんごめん。なるのエプロン姿が可愛いからつい」

なる「もう、ヤヤちゃんってば」

ヤヤ「やっぱり、なるのご飯はサイコーね！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

なる「えへへ……」

なる「あ、そういえばヤヤちゃん、コンビニのバイトどうだった？」

ヤヤ「んー、覚えること結構あるから最初は大変って聞いてたけど、まぁ私にとっては大したことない、みたいな？」

なる「さすがヤヤちゃん……。私もいつかアルバイトしてみたいなぁ……」

ヤヤ「えー？なるはずっと家で私の帰りを待っててよー」

なる「そんな犬じゃ無いんだから……」

ヤヤ「そうだ！今度私が帰ってきたとき『お風呂にする？ご飯にする？それとも……』ってやつやってよ！」

なる「そ、そんなの恥ずかしいよぉ……」ｶｧｧ

ヤヤ「何で赤くなってんのー？なるのエッチー♡」

なる「……ヤヤちゃんのバカ」ﾑｽｯ

ヤヤ「あはは、ごめんごめん！ホント、なるは可愛いねー♡」

ヤヤ「ごちそーさまでした！」

なる「はい、お粗末様でした」

ヤヤ「さて、ちゃちゃっと食器洗いますか」

なる「あ、私が洗うから適当に置いといていいよ？」

ヤヤ「えー？洗い物くらい私がするのに」

なる「ヤヤちゃんバイトで疲れてるでしょ？先にお風呂入ってきてよ」

ヤヤ「……うん、じゃあお言葉に甘えて」

なる「？」

ヤヤ(……同棲してから一ヶ月も経つのに、何で未だに「一緒にお風呂入ろう」も言えないかなぁ、私……)

ヤヤ「なるー、お風呂空いたよー？」

なる「……」ﾑﾑﾑ

ヤヤ「何見てるの？」

なる「あ、ヤヤちゃん」

ヤヤ「あー、部活のチラシかぁ。どこに入るか決めた？」

なる「ううん、大学の部活とかサークルってたくさんあるから、どれに入ったらいいのかわからなくて……」

ヤヤ「なるは高校の頃文芸部だったし、大学も同じでいいんじゃない？」

なる「……でもこんなに色々あるんだし、せっかくだから他のことしてみたいなぁ……」

なる「ヤヤちゃんはどこにするか決めた？」

ヤヤ「そうねー、まだ決めてはいないけど、バイトと勉強を両立できるくらいにはゆるいところがいいかなーって」

なる「私も拘束時間があまりないところがいいなぁ……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

なる「あ、よさこいサーク……」

ヤヤ「却下」

なる「まだほとんど言ってないよ！」

ヤヤ「前にも言ったけど、大学のよさこいって結構チャラい人多いし、ノリが体育系だし、なるには難しいと思うなー」

なる「……そうだよね、あの頃やってたよさこいとは違うんだもんね……」

ヤヤ「他にはどんなのあるかなー」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

なる「テニスサークル……空手……フットサル……」

なる「……あっ！」

ヤヤ「ど、どうしたの？」ﾋﾞｸｯ

なる「ヤヤちゃん！この大学、居合道部があるんだって！」

ヤヤ「……居合道って、なるが昔からよく家でやってたやつだっけ？」

なる「結構マイナーな武道だから多分ないと思ってたんだけど……、うわあぁ」

なる「土曜日に見学会あるみたいだし、行ってみようかなぁ」

ヤヤ「居合道って、たしか刀を使って演舞するのよね？」

なる「そうそう！」

ヤヤ「……なんかすごい退屈そう」

なる「そ、そんなことないよ！」

ヤヤ「やっぱ刀を持つからには、誰かと戦ってなんぼでしょ！剣道みたいに！」

なる「むー……」

ヤヤ(……でも居合道かぁ)

ヤヤ(もし私が居合道をやったら、なると一緒にいられる時間増えるし、いつでもなるを守ってあげられるようになるし)

ヤヤ(袴姿のなるを拝めるし、いつもよりキリっとしたなるも見られるし)

ヤヤ(業を教える時に体を密着させたり、鎖骨がチラリと見えたり、なるの袴を脱がしたり……)

ヤヤ「……うへへへ」

なる「ヤ、ヤヤちゃん？」

ヤヤ「決めた！私も居合道部に入る！」

なる「え！？本当！？」

ヤヤ「まぁ、なるが昔からやってたのを見てて、興味がないって言ったら嘘になるし」

ヤヤ「それに、一緒の部活の方が予定も合わせやすいしね！」

なる「わぁ……、ヤヤちゃんと一緒の部活なんて中学校以来だからうれしいなぁ……」

ヤヤ「それじゃ、さっそく見学会参加のメール出しましょ！」

なる「うん！」

～見学会後～

なる「ただいまー！」

ヤヤ「ただいま……」ｽﾞｰﾝ

なる「凄かったね居合道部！みんなキリってしてて、先輩もみんな優しくて！」

ヤヤ「そうね……」

なる「……ヤヤちゃん、体験会で上手く振れなかったことまだ気にしてるの？」

ヤヤ「……型どおりに刀を振るのがあんなに難しいなんて思わなかった……」

なる「し、仕方ないよ！ヤヤちゃんまだ初心者なんだし、これからだよこれから！」

ヤヤ「でもなるは上手に振れてたじゃん……」

なる「だって私経験者だし……」

ヤヤ「うー……」

なる「……ヤヤちゃんは昔から何でもできるから、居合道だってすぐできるようになるよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ヤヤ「……本当にそう思う？」

なる「うん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ヤヤ「……ありがと、なる」

ヤヤ「……よしっ！元気出た！バイト行ってくる！」

なる「あ、ヤヤちゃん今日の夜に何か食べたいものある？」

ヤヤ「じゃあハンバーグ！」

なる「了解！」

ヤヤ「それじゃ、行ってきまーす！」

なる「行ってらっしゃい」

ヤヤ「なるー、ただいまー！」

なる「おかえりヤヤちゃん」

ヤヤ「あー、いい匂いがする！」

なる「もうすぐできるから、食器出してもらっていい？」

ヤヤ「はーい」

ヤヤ「ごちそーさまでした！」

なる「はい、お粗末様でした」

ヤヤ「あ、そうだ！こんなの買ってきたんだけど、後で一緒に飲まない？」ｺﾞｿｺﾞｿ

なる「なにこれ……お酒？」

ヤヤ「そうそう！せっかく大学生になったんだから！」

なる「だ、駄目だよヤヤちゃん！私達まだ未成年だよ！？」

ヤヤ「なるは甘いなー。部活始まったら飲み会だってあるだろーし、少しずつ慣らしていかないと！」

なる「でも……」

ヤヤ「それにこれ、ほとんどジュースみたいなものだから大丈夫だって！」

なる「うぅ……、じゃあ少しだけ……」

ヤヤ「そうこなくっちゃ！」

ヤヤ「それじゃ、かんぱーい！」

なる「……かんぱーい」

ヤヤ「……ぷはっ！へー、お酒ってこんな感じなんだ！」

なる「思ってたよりは飲みやすいかも……ほんとにジュースみたい……」ｸﾋﾟｸﾋﾟ

ヤヤ「でしょー？」

なる「もう少しだけ飲もうかな」

ヤヤ「お、いいねー！なるは案外お酒強かったりして」ｹﾗｹﾗ

なる「もー調子いいんだから……」

ヤヤ「私ももっと飲もーっと！」

～10分後～

なる「うーん、やっぱり１、２缶じゃ酔わないものなのかな？」

ヤヤ「……」

なる「……ヤヤちゃん？」

ヤヤ「……うへへへ」

なる「！？」

ヤヤ「なーんか、テンション上がってきちゃった☆」ﾎﾟｰ

なる「ヤ、ヤヤちゃん！？大丈夫！？」

ヤヤ「らいじょーぶらいじょーぶ！全然よっへないっへ！」

なる「ろれつ回ってないよ！？」

ヤヤ「うーん、まだ飲み足りないなー。ちょっとコンビニ行ってくる！」

なる「だ、だめだよヤヤちゃん！今お水持ってくるから！」

ヤヤ「えー？大丈夫でっしゃろ？」

なる「でっしゃろ！？！？」

なる「はい、お水持ってきたよ！」

ヤヤ「えー、今お水飲みたくなーい、お酒飲みたーい」

なる「わがまま言わないでよぉ」

ヤヤ「……そういえばさっき、なるもお酒飲んでたよね？」

なる「え？飲んでたけど、それがどうか……」

ヤヤ「いただきまーす♡」

なる「！！？？」

ヤヤ「……っはぁ……ん……」

なる「ーーー！！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ヤヤ「……っぷはぁ。あー、なるの味がするー♡」ｳﾍﾍ

なる「……ｷｭｳ」ﾊﾞﾀﾝ

ヤヤ「……なるー？こんなところで寝たら風邪引くよ－？」

ヤヤ「全く、なるはしょうがないなぁ」

～翌日～

ヤヤ「……ん……」

ヤヤ「……あれ、私いつの間に寝たんだろ……」

なる「……」

ヤヤ「あ、おはよーなる」

なる「……」

ヤヤ「……なるー？」

ヤヤ「どうしたのなる？具合でも悪いの？」

なる「……ヤヤちゃん、もしかして昨日のこと覚えてないの？」

ヤヤ「え？昨日？」

ヤヤ「……そういえばお酒飲んだ後の記憶が無いような……、何かあった？」

なる「……」

ヤヤ「なる？」

なる「……ヤヤちゃんのエッチ///」ﾎﾞｿｯ

ヤヤ「！？！？！？」

終わり

ヤヤなるが離ればなれになるところが全く想像できなかったので書きました
ＨＴＭＬ化依頼してきます

乙
大学生ヤヤなるとか最高すぎる