※アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
タイトルにモバPとついていますがPは出てきません
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――――――――――――事務所
涼「ただいまー」
http://i.imgur.com/uXvYFeQ.jpg
松永涼(18)
仁奈「おかえりでごぜーますよ」
http://i.imgur.com/G6wsoLe.jpg
市原仁奈(9)
涼「きょうはつかれたなー」
仁奈「ごはん食べやがりますか?」
涼「そうだなーごはんにしようかー」
仁奈「きょうははんばーぐでごぜーますよ」
涼「うわーうまそうだー。いただきまーす。ぱくぱく」
仁奈「うめーですか?」
涼「うん、うまいなー」
仁奈「よかったですよ」
がちゃ
拓海「おーす」
http://i.imgur.com/Dsx3pFO.jpg
向井拓海(18)
涼「げっ」
仁奈「おはようですよ。たくみおねーさん」
拓海「なんだ? 床にビニールシート敷いて何やってんだ?」
涼「あ、アンタには関係ないだろ?」
仁奈「涼おねーさんと、ままごとしてたですよ」
拓海「ままごと!!」ププッ
涼「う、うるさいな!」
拓海「おめーいくつだよ? アタシと同じ18だろ? ままごとって」プププ
涼「ちっ、一番見られたくねー奴に見られたな」
拓海「お、お前……ぷぷっ……ロックなのに……ままごとって…ぷーっ」
仁奈「ちげーですよ! たくみおねーさん! ニナが涼おねーさんに頼んで……」
拓海「え?」
仁奈「パパがいたらどんな気持ちか知りたかったですよ…でも、涼おねーさんは大人だから…やっぱヘンですよね…」
拓海「あっ…そっか…仁奈は今…」
涼「このバカ」ポカッ
拓海「いてっ」
涼「いいんだよ、仁奈。アタシも楽しいし、さあ、続きやろうぜ」
仁奈「……すまねーですよ」
拓海「……あっ……ちょ」
涼「笑いたきゃ勝手に笑えよ。アンタに何言われたって仁奈が喜んでくれるなら、アタシはそっちのほうが嬉しいし」
拓海「ま、待て!」
涼「なんだよ?」
拓海「……あ、アタシもやるぞ!」
涼「別にやんなくていいよ。特攻隊長様がままごとなんてやれんの?」
拓海「うっせえ! やるって言ったらやるんだよ! いいよな? 仁奈?」
仁奈「それはありがてーですが……本当にいいんでごぜえますか?」
拓海「女に二言はねえ」
涼「無理しやがって…」
仁奈「じゃあ! おねげーするですよ!」
拓海「おう、じゃあ、アタシが親父をやれば…」
仁奈「ちげーですよ」
拓海「は?」
仁奈「たくみおねーさんはママをやってほしいですよ」
拓海「なっ!…ママぁ?」
仁奈「涼おねーさんがパパで」
涼「アタシらが夫婦?」
拓海「ちょ……それは……」
仁奈「やっぱり……無理でごぜえますね……すまねーですよ」
拓海「あー! もう! わかったよ! やるよ!」
仁奈「さすが拓海おねーさんでごぜえますよ」
涼「…仁奈もなかなか策士だな」
仁奈「じゃあ、さっそくやるですよ! あくしょん!」
涼「ただいまー」
拓海「おう」
涼「メシは?」
拓海「食った」
涼「風呂は」
拓海「入った」
涼「寝床は?」
拓海「まだ寝ねえ」
涼「誰がアンタの事聞いてんだよ! 帰ってきた旦那に準備してないのかよ!」
拓海「甘えてんじゃねえぞ! 自分のことは自分でやるのが道理だろうが!」
涼「そういう問題じゃねーだろ! これじゃままごとになんねえよ!」
仁奈「かーっと! パパもママも仲良くして欲しいですよ……」
拓海「お、おう…」
涼「わ、悪い…」
仁奈「仁奈のパパとママはとーっても仲良しでやがりますよ。これを見て欲しいです」
拓海「iPhone?」
涼「動画を撮ってるってことか」
~視聴中~
拓海「こ…これをやんのか?」
仁奈「そうでごぜえます。涼おねーさんも拓海おねーさんもこうなって欲しいですよ」
涼「やらないと、終わりそうにないね」
拓海「し、仕方ねえ……」
仁奈「楽しみでごぜえます。では、あくしょん!」
涼「ただいま! いま帰ったよ! ハニー!!」
拓海「おかえり! ダーリン!!」
涼「どうだい? 僕がいなくて寂しかったかい?」
拓海「うーん……ちょっとだけね♪」テヘ
涼「それは悪いことしたな。フフフ、この後はずっと一緒だぞ」
拓海「きゃー♪」
仁奈「パパー! おかえりしやがったですか!」
涼「やあ、ただいま仁奈! おりこうにしてたかい?」
仁奈「仁奈はいつもおりこうですよ」
涼「そうかー! 今日はウサギのきぐるみかい?」
仁奈「ウサギの気持ちになってたですよ」
涼「よーし、じゃあ今日はそのウサギちゃんと一緒にお風呂入って寝ようかな?」
仁奈「わーい♪」
拓海「あららー、仁奈はいいわね」
涼「おお、こんなところに寂しがり屋の子猫ちゃんが」
拓海「んもう」
涼「大丈夫だよ、子猫は今日は寝かさないぞっ」
拓海「やだ、パパったら♪」
夏樹「……なにやってんだ? お前ら」
http://i.imgur.com/b8WM9BO.jpg
木村夏樹(18)
涼・拓海「「ぎゃあああああああああ!!」」
拓海「お、お、お前、見てたのかよ……」
夏樹「全部は見てないさ」
涼「どこから見てた?」
夏樹「確か……『おかえり、だーりん』あたりだったかな?」
涼・夏樹「ほぼ全部じゃねえか!!」
夏樹「別に悪いとは言わねえけどさ」
涼「な、なに?」
夏樹「昼間から事務所で女同士で抱き合うのはどうかと思うぞ? 理解はするけど共感はできねえな」
拓海「ち、ち、違う!! そんなんじゃねえ!」
夏樹「ケンカばっかりしてたけど、仲がいいのはいいんじゃねーか? 行き過ぎの感はあるけど」
涼「ご、誤解だ!」
夏樹「しかし、一体何してたんだ?」
拓海・涼(こいつにバレると……)
夏樹『ままごとぉ? ヴォーカリストと元ヤンで? ぎゃははははは! なんだそりゃ!?』
涼(こう言うだろうな…)ヒソヒソ
拓海(ぜってえ、言うんじゃねえぞ…)ヒソヒソ
仁奈「みんなでおままごとしてたでごぜえますよ」
涼・拓海「いいやがったあああああああ!!」
夏樹「ままごと? 涼と拓海と?」
仁奈「そうでごぜえますよ」
夏樹「へえ、面白そうだな。アタシも混ぜてくれよ」
涼・拓海(あ、あれっ?)
仁奈「わー! うれしいでごぜえます!」
夏樹「じゃあ、アタシはなにすればいい?」
仁奈「パパが涼おねーさんで、ママが拓海おねーさんだから……しんせきのおじさん!」
夏樹「おじさんかぁ……仁奈のおじさんってどんな人なんだ?」
仁奈「おじさんはとっても物知りでごぜえますよ。パパのこともママのこともよくしってるです」
夏樹「なるほど……物知りか」
仁奈「夏樹おねーさんはなにか知ってるでやがりますか?」
夏樹「パパ、ママ……この場合は涼と拓海か、そうだなあ」
仁奈「なんでもききてーですよ」
夏樹「涼が昔、新しい曲を出すって言うから見に行ったんだ。衣装も気合入れて新調してステージに上ったんだよ」
夏樹「曲の後半でさ、あまりに熱中しすぎてニーソが伝線しちゃってさ。途中で気づいてスカートで押さえながら歌ってたんだけど」
夏樹「あまりに前に引っ張りすぎたからスカートの後ろがずれちまってさ、曲が終わってハケる時にはパンツ見えてたんだよ」
涼「おいっ!!! その話はやめろって言っただろ!!!」
夏樹「あー、わりーわりー」
仁奈「りょうおねーさんもどじっこでやがりますね」
涼「ぐっ……」
拓海「わははははは。何やってんだ、おめーわ」
涼「うっさい」
仁奈「拓海おねーさんは何かあるでごぜえますか?」
夏樹「拓海? うーん……」
拓海「アタシは完璧だからな。どこぞの誰かと違って失敗なんかねえぞ」
夏樹「確かに拓海の失敗は見たことねえな」
拓海「そらみろ」
涼「ぐぬっ」
夏樹「見たことあるのは公園で子猫の腹を一時間以上触ってたことくらいだな」
拓海「んなっ……」
夏樹「最後の方は子猫の方が嫌がって逃げちまったけどな」
拓海「てめえ! いつ見てたんだ!!」
涼「まあまあ、そう怒るなよ、たくにゃん」
拓海「たくにゃんじゃねえ!!」
仁奈「ZZZzzz……」
涼「寝ちまってるな」
拓海「しょうがねえな……よっと」
涼「仁奈も色々大変だよな」
拓海「そりゃそうだ。こんなチビなのに大人に混じってレッスンやってよ」
涼「両親が恋しくもなるか……」
夏樹「アタシらがガキの頃じゃとてもできねえな」
涼「どこに寝かせる?」
拓海「そこのソファでいいだろ?」
涼「そうだね。クッションが枕でいいかな?」
拓海「いいだろ。ついでに毛布か大きめのタオル持ってきてくれ」
涼「あいよ」
夏樹(随分手慣れたもんだな……)
――――――――――――数日後、事務所
夏樹「なあ?」
涼「ん?」
拓海「んだよ?」
夏樹「お前ら、あれからケンカしなくなったな」
拓海「ケンカする理由もねえのにケンカするかよ」
涼「だな。つまんねーことでイライラしてもしょうがないし」
夏樹「仁奈に感謝だな……」
拓海「おい」
涼「ん?」
拓海「そのお茶取ってくれ」
涼「あいよ」
拓海「サンキュー」グビ
夏樹「仲のいいことで……でもよ」
拓海「んだよ」
夏樹「それって涼が飲んでたやつじゃなかったか?」
涼「あっ」
拓海「!!」ブーッ
夏樹「間接キッスだけどいいか。夫婦なんだし」
涼・拓海「「ちげーよ!!」」
おわり
※これで終わりです
デレステでも涼・拓海・夏樹が揃った記念に書きました
久しぶりのいつものあいつらでしたがちょっと量的に物足りなかったのかもしれません
申し訳ないです
今度はもっとがんばります
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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