公人「……占い的なやつか?それとも写真をちょっと老けた感じにするやつか?」
愛佳「は?」
白亜「公人の擬似未来をシミュレートして映像化したものを作った」
公人「ああ、やっぱり白亜がつくっちゃたのか、すごいな、さすが天才だな」
公人「なら今日はこれで……」
可憐「帰すわけないだろう」チャキ
麗子「大丈夫ですわ、公人様。何も危険なことはございません」
麗子「ただ公人さま(とわたくし)の往く末を拝見するだけですわ」
公人「うん、それが危険だよね?へんなの見ちゃったらどうするの?」
愛佳「へ、変態!エッチなことはそ、その……ま、まだダメだから!!」
可憐「き、貴様っ!わ、私にそんな不埒なマネを……!」
愛佳、可憐「「……うん?」」
公人「ほらね?すでに雲行き怪しいよね?しかも雷雨が来そうだよね?」
九条さん「大丈夫です。私が監視しておりますので、神楽坂様はどうぞお気を楽にしていてください」
公人「あちゃー、九条さんまで来ちゃったか。寝不足?目、血走ってない?」
麗子「それでは始めますわ!」
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公人(26歳)『ふあ~、朝か……仕事ダルっ……』
愛佳「すっごい間抜け顔ww」
可憐「ブサイクだな」
公人「お前ら開始5秒で人の批判とはいい度胸だな」
麗子「公人様のお顔……とても凛々しいですわ……♥」
九条さん「……」
公人「いや、寝起きだし全く凛々しくないだろ……あと九条さん、画面に近寄りすぎじゃない?目悪くなるよ」
公人「ほら白亜、お菓子食べるか?」
白亜「……公人の奥さんが見当たらない」
愛佳、麗子、可憐、九条さん「「「「……」」」」
公人「……ハクアサン?オカシタベヨウヨ?」
麗子「っ!?公人様の机の上にお写真立てがありますわ!」
可憐「アップだ!くそっ、どうやったら拡大できるんだっ!」
白亜「できない」
愛佳「大丈夫よ!指輪がないわ!まだ未婚よ!」
公人「お前ら探偵かよっっ!!」
公人(26歳)『うううぅぅぅぅ……この通勤ラッシュが辛い……帰りてぇ……』ギュウウウウウウ
愛佳「ほんっと情けないわね、公人!さっきから愚痴ばっかりじゃない!」
公人「これはシミュレーションであって、俺じゃねえよ!」
可憐「こんな男の密集地帯で通勤するとは……やはり貴様は変態だなっ!」チャキ
公人「絶対にお前にだけは言われたくねえよ!あと日本全国の電車通勤してるサラリーマンに謝れ!」
麗子「大丈夫ですわ!有栖川家にはプライベートジェット機がありますので何も問題ありません!」
公人「……俺を使用人として雇ってくれるって意味だよね?麗子は優しいなぁ」
麗子「そ、そんな!連れ合いとして、と、当然の務めですわ」テレテレ
白亜「……公人はジェットで通勤していないし、家も普通だった」
白亜「これらから言えることは」
九条さん「行けません、白亜様。それ以上先はお控えください」
公人「あれ?九条さん、何か良いことあったの?微妙に口角上がってない?」
公人(26歳)『……ハァ……ツカレタナァ……』カタカタカタカタカタカタカタ……
公人「……」
麗子「……」
白亜「……」
可憐「……なんていうか……その……」
公人「やめろ、何も言うな」
愛佳「……公人の将来ってなんかつまんなさそう!」
公人「やめろおおおおおおおおおおおおおおおお!」
九条さん「白亜様、これはどれくらい信頼できるシミュレーションなのですか?」
白亜「90%以上」
公人「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
~昼時~
同僚『昨日の恵里ちゃん可愛かったな!』
公人(26歳)『そうか?いつも見てるからあんまり実感がないんだよなぁ』
同僚2『クソっ、羨ましい!○ね!』
麗子「さすが公人様ですわ!多くの方に慕われておりますわ!」
愛佳「まぁ、そこだけがいいやつだし」
公人「○ね!って言われてるけどな」
公人「あと愛佳、そこだけってなんだよ」
愛佳「だって私のことすぐに騙すじゃない!」
公人「だって楽しいし」
麗子「愛佳様だけズルいですわ!わ、わたくしにも……」
白亜「私も」
可憐「わ、私は……っ!く、くだらない!」
公人「ハハハ……(でも雰囲気良くなってるな、安心安心)」
同僚3『んで、最近例の彼女とどうよ?』
全員「「「「「「……」」」」」」
公人「あ、あのみん」
愛佳「うっさい!」
可憐「黙れ」チャキ
白亜「……」ポスッ
麗子「公人様、少々お声が大きいですわ」
公人「……(あの麗子ですら怖いっ!)」
九条さん「……」ピピピピッ←ボリュームをあげる音
公人(26歳)『ああ、今度プロポーズしようと思う』ニコッ
九条さん「……」ピッ←一時停止を押した音
公人「そんなとこで止めないで!」
麗子「゜*。・*゜ ヽ(*゚∀゚)ノ.・。*゜。」
公人「帰ってきて、麗子!そっち逝っちゃダメだから!」
可憐「あ、あわわわわわわわわわわわわわ」プスプスプス
公人「痛いっ!その剣先、痛っ!痛いからっ!」
白亜「私はいつでもOK」
公人「何が!?いや、何がOKなのか流れから分かるけど!分かりたくないけど!」
愛佳「みんな待って、一応確認するけど勝つのは一人だけだから」
麗子、可憐、白亜「……」
九条さん「……勝つ、とはどういった意味なのでしょうか?」
愛佳「そりゃあ、君とのかの―――ゲフンゲフン!」
九条さん「なるほど、皆様はこの筋肉フェチで、将来はマッチョのお尻になることが夢の神楽坂様の伴侶になりたいと」
可憐「わ、私はこんな変態のつ、つ、妻なんかっ……!」
麗子「あら?良かったですわ、可憐様とは喧嘩をなさらずに済みそうですわね」ニコッ
可憐「有栖川っ!?」
白亜「……私は公人のお嫁さんになりたい」
可憐「っ!?」
愛佳「わ、私だってこんな奴っ!で、でも生涯独身は可哀想だし?公人モテないし?し、しかたないかなー?」
可憐「なっ!?」
九条さん「……なるほど……ナルホド……」カキカキ
公人(俺は何も聞いてないし、九条さんが何かメモ帳に物騒なこと書いてるけど見ていない……)
公人「って!そろそろ一時停止解除してくれないかな!いや、この先も勿論みたくないけどさ!」
同僚『んで次いつ遊ぶんだよ?』
公人(26歳)『実は今日泊まりくるんだ』
同僚2『クソっ、羨ましい!○ね!』
同僚3『しかも相手は超お嬢様……っ!』
公人(26歳)『ハハハ、んじゃそろそろ戻るか』
麗子「んもう!もうちょっと公人様の事を訊いてくださってもよろしかったですのに!」
可憐「まあ落ち着け、相手はお嬢様だとわかったんだ」
愛佳「ってことはやっぱりこの中の誰かってこと……?」
5人「「「「「……」」」」」
公人「白亜はそろそろラボに帰ったほうがいいかな?あ!俺送ってくよ!」
白亜「いい、崎守が今日は泊まってもいいって言ってた、むしろこれからずっと住むんじゃないですか?と」
公人(あんのメイドおおおおおおおおおおおお!!)
九条さん「では神楽坂様が自殺について考えさせられそうな時間を早送りして、帰宅時まで飛ばしましょう」
公人「そこまで悲壮じゃねえよ!見ろ!なんかちょっと微笑んでるじゃねえか!楽しいことだってあるんだよ!」
九条さん「ああ、帰りの満員電車で男性に挟まれるのを想像しておられるんですね」
公人「ちげーよ!!」
公人(26歳)『ケーキでも買ってくかな?あ、でも口に合わないか』テクテク
麗子「とんでもございません!わたくし、公人様から頂いたものならどんなものでも嬉しいですわ!」
愛佳「あんた何一人で興奮してんのよ、まだあんたが彼女って決まったわけでもないのに」
白亜「私は公人が作ったものがいい」
可憐「それにしても顔がにやけすぎじゃないか?」
九条さん「よほどお付き合いされている方のことをお慕いしているのですね」
公人「ん……まぁいたらの話だけど、彼女のことは大事にはしたいって思ってるし……」
麗子「公人様……♥」
愛佳「ふ、ふーん、そ、そうなんだ……大事にしてくれるんだ……」
九条さん「ニューロン5個のあなたでも、一つくらいはいいところがお有りなのですね」
女子高生1『それでさ―』ミニスカ
女子高生2『マジで!?―』ミニスカ
公人(26歳)『……フトモモ……ウツクシイ……』チラチラッ
公人「……フトモモ……ウツクシイ……ハッ!?」
麗子、愛佳、可憐、白亜、九条さん「「「「「……」」」」」
公人(26歳)『あ、電気ついてる!ってことはもう来てるのか』テクテク
可憐「浮気男がようやく家についたぞ」
公人「い、いや、可憐さん?別に浮気はしてなくないですか……?」
九条さん「未成年視姦犯はお黙りください、声がセクハラです」
公人「別に辱めてねえよ!あと声がセクハラって喋ったら訴えられるの、俺!?」
白亜「大丈夫、公人の保釈金は私が用意する」
公人「白亜、それは大丈夫って言わないんだよ?俺の人生、どっちにしろ終わっちゃうだろ?」
麗子「こ、この部屋少しお暑いですわね……フゥ」スカートタクシアゲ
公人「っ!?フト」
九条さん「……」シャキーンシャキーン
公人「あ、今冷房付けるな?まだ暑かったら言ってくれ!どんどん下げるから!」ピピピピピッ
愛佳「あー、もううっさい!公人が家入るわよ!」
公人(26歳)『……ちょっと脅かすか』ピンポーン
???『―――』
愛佳「ちょっ!?相手の声、聞こえないんだけど!」
白亜「インターホン越しだと声がこもる」
麗子「ま、まあ、お顔を拝見できれば……」ドキドキ
公人(26歳)『こちら○○警察署ですが、こちらにお住まいの男性がトラブルに巻き込まれまして』ウラゴエ
???『ッ!?―――』
九条さん「ついに性犯罪を犯したのですね、やはり切断」
公人「い、いやぁ!やっぱマッチョを見るとどうしてもね!?ムラムラするんだよ!反省してます!!」
可憐「神楽坂、いまいいところなんだ。斬首は後でするから少し黙っててくれ」
公人「あ、はい」
???『―――!!』ガチャ
愛佳「出てきたわよ!」
???『公人様!?』
公人(26歳)『ハハハ、ごめん、ちょっと驚かしただけ』
???『も、もう!お戯れが過ぎますわよ!!』
公人(26歳)『ごめんって、あとただいま―――』
公人(26歳)『香絵』
愛佳、麗子、白亜、可憐、九条さん「「「「「は?」」」」」
おわり
庶民サンプルのSSでした
ちなみに香絵は麗子の友達の黒髪の子です
この子めちゃめちゃ可愛くないですか?
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