とあるSSです。
上やんのクラスの卒業式の日を妄想して書きました。
禁書自体は旧約の18か19くらいまでしか読んでおりません。
初投稿です、よろしくお願いします。
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小萌じゃね
子萌「いろいろありましたが、こうしてみなさんが無事卒業という日を迎えられたこと、先生は本当にうれしいのです」
子萌「これが最後のホームルームになります。みなさん一人一人に先生お手紙を書いてきたのでお渡しします」
子萌「こんな感じでいいでしょうか、黄泉川先生」
黄泉川「いいじゃん」
子萌「いやー、何回やってもこの卒業というのにはなれませんねー。恥ずかしながら先生昨日は手紙を書きながら涙が止まりませんでしたよー」
黄泉川「あの問題児たちがついに卒業かあー、寂しくなるじゃん」
子萌「黄泉川先生も、お疲れ様でした」
黄泉川「こちらこそ、じゃん」
子萌「それじゃ、最後のホームルームに行くとするですか!」
黄泉川「なんかそう考えると緊張するじゃん」
>>2
マジか、書き直すぜすまん
小萌「(いつもだったら廊下にいてもうるさい教室が、今日はなぜか静かなのです)」
小萌「(これはもしかして、最後の最後でみんな先生の言うことを聞いてくれるようになったのですか?先生感激です!)」
小萌「(静かすぎて思わずドアの前で止まってしまいました、静寂が緊張を誘いますねムムム・・・)」
スーハースーハー ガラガラ
小萌「(みんな本当に静かなのです。それでも卒業式のあとですから、すすり泣きが聞こえますね、まだまだ甘いのです)」
小萌「それではホームルームを始めます、吹寄ちゃん、号令をお願いします」
吹寄「起立!」
ガタガタッ
吹寄「気を付け!」
小萌「・・・っ」
吹寄「ありがとうございました!」
一同「ありがとうございました!!」
バッ
小萌「こちらこそなのですよ」グスッ
小萌「みんなはいつも明るくて、楽しくて、いつだって先生を困らせて」
小萌「お馬鹿さんがいっぱいいて、補習ばっかりで」
小萌「たくさん補習をしたのに、ずっとお馬鹿のままで」
小萌「何事にも無茶をして頑張ってしまうようなお馬鹿さんばかり」
小萌「でもそんなみんなだからこそ、先生も毎日が楽しくて」
小萌「たくさん苦労もかけられましたが」
小萌「先生はみんなの先生でよかったのです」
上条「・・・」
吹寄「(上条、もう無理よ)」
土御門「(俺も限界だにゃー)」
青ピ「(グスッ・・カミやん助けてーやー、涙が止まらへんのや)」
姫神「・・・」
一同「・・・」
上条「(・・・よし)」
小萌「それと先生、みんなにお手紙を――」
上条「う・・う・・・うわああああーーーーーーーーー!!」
小萌「っ!!なんですか上条ちゃん、急に」
上条「今日は卒業式だ!めでたい日なんだ!涙なんか流してられねえだろうが!!」
吹寄「そのとおりよ上条!別れのときにしんみりなんかしていられないわ!!」
土御門「最後まで“らしく”いくぜよ、みんな」
青ピ「アカンてこんなん、もう絶対アカンてこんなん」
姫神「・・・・っ」
上条「よしみんな!アレを出せー!」
小萌「こらみんな!先生は真面目な話をですね――」
パンパン パンッ パンパンッ
上条「どうせ今日で最後なんだ」
上条「騒ぐぞおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
一同「よっしゃああああああああああ!!!!!!!」
パンパン パンッ パンパンッ
吹寄「いったい何個あるのよこのクラッカー!」
土御門「1000個」
吹寄「はぁ!?」
土御門「使い切るぜよ!」
吹寄「・・・・仕方ないわね、今日は大目に見てあげる」パンッ
パシュッ シュバアアア
青ピ「シャンパンもあるでえーーーーー!!!」
上条「まさかのシャンパンかよ!!」
青ピ「もちろんノンアルコールやけどな、これで目一杯遊ぶで!カミやん!!」ヒグッ
上条「・・・青髪、お前・・」
青ピ「これは涙とちゃうでー、シャンパンや!!!ノンアルコールのな!!」
上条「へっ、そうかよ」
青ピ「小萌せんせーい、これ僕からの愛ですー」プシャッ コラー アアーンモットシカッテクダサーイ
姫神「・・・・っ」
姫神「・・っ、う゛ぁああああん!!!」ボロボロ ヒグッ
上条「姫神・・・」
姫神「う゛ぁあああああ―――」
上条「姫神!!泣いてんじゃねえ!!今日はめでたいんだ!騒ぐんだ!!」グスッ
姫神「だって・・だっでええええええんんんん!!」
青ピ「せや、今日は騒ぐんやでー!」
プシャアッ ジョボォボォ
姫神「プハァッ・・ゴシゴシ、目に・・・」
青ピ「これでもう涙とちゃうでー、シャンパンや!!!ノンアルコールのな!!」
姫神「・・・うん。」
上条「・・青髪」
青ピ「そろそろカミやんの番やで、あいさつ」
上条「そうか、ありがとう、いってくるよ」
青ピ「いってらっしゃい」
上条「あ、俺にも頼む」
青ピ「しゃあないなあ」
プシャアッ ジョボボボォ プハッ
上条「よし」
上条「先生」
小萌「上条ちゃん」
上条「今までお世話になりました」
小萌「本当です」
上条「すみません」
小萌「別にいいです」プイッ
上条「・・・・」
小萌「・・・・」
上条「先生」
小萌「もういいです」
上条「えっ」
小萌「もういいです、これ以上は先生耐えられそうにないです。みんなのプランを台無しにしてしまいます。泣いてしまいそうです」
上条「先生」
小萌「最後にこんな楽しいホームルームをすることができる先生は幸せ者です。ありがとうです。でも言っておいてほしかったです。これじゃあもう先生・・・」
上条「・・・」
小萌「おかしいですね、涙は昨日出し尽くしたと思っていたんですが――」ポロッ
上条「青髪いいい!!!」
青ピ「みんなでいくでー!!」
一同「よっしゃああああああ!!」
プシャアッ プシャアッ プシャアッ プシャアッ プシャアッ プシャア プシャアッフ ゚シャアップシャアップシャアッ
プハッ
小萌「何をするんですか!!!これじゃあ先生がヌレヌレのベトベトです!!」ヒグッ
小萌「それに、高校生がなんでシャンパンなんか!!」
一同「ノンアルコールですよ!!」
小萌「あぁもう!!!」
上条「よし!胴上げだ!!」
ワッショーイ ワッショーイ
アアコラモウッ カルイナー アレ? ドコイッタドコイッタ テンジョウニブツカッテ フコウダー
小萌「(本当、困ったさんですね、このクラスのみんなは)」
黄泉川「(・・・・いいなあ、たのしそうで)」
生徒「あの、黄泉川先生」
黄泉川「ん?なにじゃん?」
生徒「私たちからも、お礼の形を・・・。隣のクラスにはかなわないかもしれませんが」
黄泉川「なにいってるのよ、君たちの先生は私で、君たちは私の生徒じゃん。私は君たちからのものが一番うれしいよ、ありがとう」
黄泉川「さて、それでは私からも贈り物じゃん」
おわり
このSSまとめへのコメント
短くまとまりつついい話だった