男「なんだよ、いきなり……スコア154出して、気分良く帰ってきたのに、絡んでくるなよ……」
幼馴染「玉転がして、棒倒して、何が気持ちいいのよ?バカみたい」
男「……お前、言い方スケベだぞ」
幼馴染「……フン」
男「今日は友と行ったんだけど、次はお前も一緒に行くか?」
幼馴染「!」
男「どうする?来週辺りとか、行こうぜ。俺がコーチしてやるよ」
幼馴染「……い、いかないもんっ!」
男「え~?」
幼馴染「あんな、玉転がしつまんないもんっ!」
幼馴染「大体さぁ!?」
男「……ん」
幼馴染「ボーリングのピンって、10本でしょ!?」
男「ん、そうだよ?」
幼馴染「それが10レーンで、合計100本でしょ!?」
男「ん……そうだな?」
幼馴染「だったら、100じゃない!?」
男「ん?」
幼馴染「100点以上なんて出るわけないじゃない!」
男「………」
男「あ~、それはだな……」
幼馴染「それをさ!『俺、100点越えたよ~ん♪』なんて意味不明な事、言ってさ!」
男「あの……ストライクとか、スペアを出すとだな……」
幼馴染「得意気に自慢気しちゃってさ!気持ち悪いっ!」
男「……いや、あのな」
幼馴染「そんな人ばっかりだから、ボーリングなんて嫌いなのよっ!」プンッ
男「……お前、確か最高アベレージ42だったよな?」
幼馴染「……う、うるさいっ!」ポカポカ
幼馴染「だ、だって……!」ポカポカ
男「痛い痛い」
幼馴染「私……ストライクとか、スペアとか、出ないんだもん……」ポカポカ
男「痛い痛い……コツ掴めば結構出るって……」
幼馴染「皆さ……ストライクとかスペアとか出して、盛り上がってさ!」ポカポカ
男「……そりゃ、そういうゲームだからな」
幼馴染「影で私の事笑ってるの!私が三回連続ガーター出したら、『ターキーじゃなくてチキンだwwwww』なんて、バカにするの!」ポカポカ
男「……上手い事言うな」クスッ
幼馴染「ほら!男もバカにしてるっ!」
男「えっ……?いや……」
幼馴染「ボーリングなんて大嫌いっ!」
男「あのさ……?」
幼馴染「……フン」
男「俺はバカにしないからさ……?」
幼馴染「……」
男「来週、二人でボーリングにさぁ……」
幼馴染「……」
男「その……デートに……行ってみないか……?」
幼馴染「……えっ?」
男「俺がちゃんとコーチしてやるからさ……?」
幼馴染「今、なんて言ったの!?」
男「……だから、俺がコーチしてやるって」
幼馴染「違うっ!その前っ!」
男「……来週、ボーリングに二人で行かないかってヤツ?」
幼馴染「バカっ!その次!」
男「……それは、その」
幼馴染「……」
男「その……///」
幼馴染「……ちゃんと言ってよ」
男「俺と……デート……しないかって……///」
男「………」
幼馴染「………」
男「……ちゃんと答えたぞ!……返事聞かせてくれよ?」
幼馴染「………」
男「………」
幼馴染「……嫌だ」
男「!」
幼馴染「男とは、別に付き合ってないもん……」
男「!」
幼馴染「デートに行きたいなら、その前にちゃんとした言葉を聞かせてよ?」
男「……えっ?」
幼馴染「そしたらさ……私、ボーリング下手くそで大嫌いだけどさ……?」
男「………」
幼馴染「いっぱい練習して、男と一緒に得点競ったり出来るようになるからさ……?」
男「……うん」
幼馴染「ちゃんとした言葉で聞かせて?」
男「……幼馴染」
幼馴染「うん……」
男「あの……その……///」
幼馴染「うん」
男「俺と……そのっ……」///
幼馴染「うん」
おわり
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