小説家「萌える文章が書きたい」JC「ほう」(14)

小説家「というわけで、何かこう、可愛い感じの事をしてくれ」

JC「私がやるんかい」

小説家「いいじゃんちょっとぐらい、減るもんじゃなし」

小説家「あ、やってくれたらご褒美にお菓子あげる」

JC「増えるじゃん!脂肪と体重が!」

小説家「減るより増える方が嫌だったか……」

JC「ていうか小説家って、そういう萌えー、とかって書く方だったっけ?」

JC「ちょっと前までじゅんぶんがくーとか本格派ーとかってうるさかったじゃん」

小説家「……落選したんだもん」

JC「えっ?」

小説家「だって!ほとんど女の子が出てこない小説書いて送ったら!」

小説家「一次選考で落ちちゃったんだもん……!」

小説家「ぐすっ」

JC「あ、あー……そだったんだ」

JC「まぁその、ごめんね?傷口えぐっちゃって」

JC「泣くなってば」

小説家「……べつにいいし、お姉ちゃんないてないし」

小説家「ぐすっ、ずずっ」

JC「泣いてるよ、もうこれ以上ないぐらいわかりやすく泣いているよ」

JC「目元なんか腫れちゃって真っ赤だよ」

小説家「うるさいなぁ!……ずずっ」

JC「はいティッシュ」

小説家「……ありがと」チーン

JC「この前、三日ぐらいあんまりご飯食べなかったのも、それ?」

小説家「うん」

JC「あー、うん、どんまいお姉ちゃん」

JC「じゃなくて、小説家」

JC「ちなみにどこに送ったの?」

小説家「雷撃文庫大賞」

JC「そりゃ落ちるわ……」

小説家「よく考えたら私、太宰先生以外の小説ってラノベしか読んだことなかった」

JC「それでよくもまぁ純文学とか口に出せたね」

小説家「……ぐすっ」

JC「ああっ、ごめんごめん」

JC「で、話は戻るけど、なんで私なのさ」

JC「自分をモデルにすればいいじゃん、そんなの」

JC「小説家は、ぴちぴちのじょしこーせーなんだから」

小説家「えー?自分をモデルにするとか無理だってー」

小説家「それに、私よりJCの方が可愛いし」

小説家「ぷにぷにだしすべすべだし、自慢の妹ちゃんだし」ナデナデ

JC「なーでーるーなー」ワシャワシャ

JC「文章っていうか、ようするにシチュエーションでしょ?」

JC「そんな事言われたって、私にだってわから……」ムニムニ

JC「おい、何やってる」ムニムニ

小説家「妹ちゃんの胸を揉んでいます」モミモミ

JC「何故揉むのか」ムニムニ

小説家「私は気付いてしまったからです」モミモミ

JC「そうか、どうでもいいからまずその手を離すがよい」ムニムニ

小説家「そう、妹君のおっしゃる通り、私に必要なのは萌えるシチュエーション……」モミモミ

小説家「そして、萌えシチュにはとある黄金属性が存在する!」モミモミ

JC「ねえ、人の話聞いてる?聞いてないよね?」ムニムニ

小説家「そう、それは……百合萌え!」バッ

JC「やっと放した……何だって?」

小説家「JCちゃんの発言によって、私は気付いたのですよ」

小説家「よくよく考えてみれば、私は花も恥じらうJYOSIKOUSEI」

小説家「そしてここにおわすは、雪解けを待つ可憐な蕾のCHUUGAKUSEI」

JC「聞き取りづらっ、その発音聞きづらっ!」

小説家「つまり!ここには百合シチュを発生させる土壌が存在しているっ!」ガバッ

JC「え、何言ってんの、ていうかなにしてんの」ガッシ

小説家「妹の行動の自由を奪っています」

JC「それはわかる、なぜしているのかと問うておるのじゃ」

小説家「それはもう、ここをこうして」サワサワ

JC「ちょっ、どこに手入れて」

小説家「こうして……」コショコショ

JC「あ、あはははっ!ちょっ、やめっ!」

小説家「こう……」コショコショ

JC「あはははっ、あはっ、あはははっ!」ジタバタ

小説家「そしてこう!」チョンッ

JC「……っ!?」ビクンッ

小説家「んー、うわ、ブラ越しだとわからなかったけど、JCちゃん結構……」サワサワ

JC「ちょっ、ほんとにどこ……ていうか手つめた……っ」

小説家「あ、ここかな?」ツミッ

JC「ひぁっ!」ビクッ!

JC「や……ほんとに、やめ……」ハァ ハァ

小説家「うわぁ……あれ、うちの妹ってこんなに可愛かったっけ……」ハァハァ

小説家「なるほど、これは確かに禁断の恋に目覚めるのも納得かも」モミモミ

JC「……このっ!」

JC「ひひはへんにひろぉっ!」ガブゥッ

小説家「いだっ!?いたっ、痛いいたい!」

小説家「ガチ噛みはダメだって!痕残る!ていうかちぎれる!」

JC「えやっ!」スルッ

小説家「あっ、逃げられた……」

JC「……お姉ちゃん」

小説家「小説家って呼ん……いえ、何でもないです」

JC「何か申し開く事はございましょうか?」

小説家「……ご、ごめんなさい」

JC「うん、許さない」ニコッ


小説家「ガチ説教された……」

小説家「うー、足が痺れるー」ピリピリ

JC「自業自得って真理だよね……」シンミリ

小説家「妹ちゃんが遠い目をしてらっしゃる」

小説家「……でもやわっこくて気持ちよかったなぁ」

小説家「そのうちまた夜中にでも襲っていふぁいいふぁい!」

JC「懲りた?」ギリギリ

小説家「ふぉりまひた!」ヒリヒリ

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