ロボ娘「博士、博士ー、朝ですよー。起きてくださーい。」
博士「…」
ロボ娘「今日の朝ごはんは博士の好きな卵焼きですよー。だから早く起きてくださーい。」ユサユサ
博士「…ん。ああ…おはよう。」
ロボ娘「おはようございます、博士。今日もいい天気ですよ。」
博士「…そうか。ところで今何時?」
ロボ娘「丁度、朝の7時です。いつも通りです。」
博士「そうか。毎朝正確だな。」
ロボ娘「はい、ロボットですから。」ニコッ
こんな感じでゆっくりまったりのgdgdでやっていきますね。
博士「そういえば今日の朝ごはんは卵焼きだって?」
ロボ娘「はい、他にも博士の好きなもの色々と用意してますよ。オニオンスープとかフレンチトーストとか。」
博士「それは楽しみだ。」
ロボ娘「では、早く着替えて、歯を磨いてきてくださいね。」
博士「ああ、さっさと済ませてすぐに行くよ。」
ロボ娘「はい、食堂でお待ちしています!」
~~~食堂~~~
博士「ああ、美味しそうだ。いただきます。」
ロボ娘「どうぞ召し上がって下さい。」
博士「…」モグモグ
ロボ娘「ど、どうですか?お、美味しいですか?」ドキドキ
博士「…」ゴクン
ロボ娘「は、博士?美味しくなかったですか?」オロオロ
博士「…微妙。」
ロボ娘「ご、ごめんなさい!つ、次は頑張ります!だ、だから…」ウルウル
博士「冗談だ。」
ロボ娘「ふえ…?」
博士「いつも通りすごく美味しいよ。」
ロボ娘「…もう!そういう回路に悪い冗談は止めてください!」
博士「悪い、悪い。ちょっとからかいたくなったんだ。」
ロボ娘「むー、そんなことをする博士には朝ごはん抜きです。全部下げちゃいますよ。」カチャカチャ
博士「あー!すまん!それだけは!」
ロボ娘「冗談ですよ。これでおあいこです。」ニコッ
博士「ははっ、これは一本取られたな。」
博士「なあ、さっきの卵焼きすごく美味しかったんだけど、お替りある?」
ロボ娘「はい、ただいまお持ちしますね。」
博士「ありがとう。」
食後
ロボ娘「博士は今日はどのようなご予定ですか?」
博士「いつも通り部屋で研究だな。それ以外には特にない。ロボ娘は?」
ロボ娘「私もいつも通りです。お洗濯と洗い物とお掃除と買い出しとお料理です。」
博士「そうか。じゃあ、よろしく頼む。なんかあったら呼んでくれ。」
ロボ娘「はい、わかりました。」
ロボ娘(まずはお洗濯から始めましょう。)
ロボ娘(色物とそうでないのを分けて…)バサッ
ロボ娘(はっ!こ、これは博士の白衣…)
ロボ娘(だ、だめです。前に博士にお願いして五感を付けてもらいましたが、それを悪用してはだめなのです。)
ロボ娘(で、でもちょっとだけなら…)
ロボ娘(そ、そう、これは白衣の汚れ具合を確認するための作業。だからちょっと匂いを嗅ぐくらい大丈夫…)
博士「おーい、ロボ娘ー。」
ロボ娘「ひゃ、ひゃい!」ビクゥッ
博士「なんかペンが見当たらないんだけど、昨日着てた白衣のポケットとかに入ってなかったか?」
ロボ娘「え、えと、あ!これですか?」ガサゴソ
博士「そうそう、それそれ。ちょうど見つけてくれてたところだったのか。ありがとう。」
ロボ娘「い、いえ、どういたしまして。」オドオド
博士「?どこか調子悪いのか?なんだったらメンテナンスするか?」
ロボ娘「いえ、大丈夫です!どこも悪くないです!博士は研究に集中していてください。」
博士「そうか?じゃあ、戻るわ。洗濯よろしくな。」スタスタ
ロボ娘「は、はい、任せてください!」
ロボ娘(悪いことはできませんね。普通にお洗濯しましょう…)
ロボ娘(さてと洗濯機が回っている間にお皿を洗いましょう。)カチャカチャ
ロボ娘(今日の朝ごはんも博士に喜んでもらえたみたいでよかったです。また明日もがんばりましょう。)ゴシゴシ
ロボ娘(しかし、美味しいとはどのような感覚なんでしょうか?)ジャー
ロボ娘(料理の成分や調味料の分量からどのような味がするのかは分かりますが…)キュッキュッ
ロボ娘(それは分かるだけで実際に味がするわけではないです。だから私には美味しいという感覚も理解できない…)フキフキ
ロボ娘(もしかしたら私の料理は本当は不味いのではないのでしょうか…?博士は毎回私に嘘をついているではないのでしょうか…?)ピタッ
ロボ娘(だから今朝もあんなことを言ったのでは…?)
ロボ娘(…今度、博士に相談してみましょう。)
ロボ娘(博士を不快にさせるようなことがあってはいけません。私は博士のためのロボットなのですから。)
ロボ娘(今度はお掃除です。)
ロボ娘(とは言ってもあまり掃除するところはないんですけどね。)
ロボ娘(博士は基本研究室に籠りっ放しで他の部屋を汚しませんし、私が毎日お掃除してますからね。)
ロボ娘(でも、毎日丁寧にお掃除することが大切なのです。)
ロボ娘(お洗濯とお掃除だけは博士の役に立っていると胸を張って言えます。)エッヘン
ロボ娘(もうお昼ですね。お昼ご飯と晩御飯の買い出しに行かないと。)
ロボ娘「博士ー、入りますよー?」コンコン
博士「おう、入れ入れ。」
ロボ娘「失礼します。お買いものに行ってきますが、なにか食べたいものや買ってきて欲しいモノはありますか?」
博士「うーん、そうだなあ…。いいや、昼飯も晩飯もお前に任せる。あと、買ってきてほしいものは今は特にない。」
ロボ娘「それが一番困るんですけど…。」
博士「大丈夫、お前が作るものはなんでも美味しいから。」
ロボ娘「…博士、そのことでお話したいことがあります。今夜はお時間ありますか?」
博士「ん?まあ大丈夫だけど、相談ってなんだ?」
ロボ娘「…そのときに話します。」
博士「…? まあ、分かった。」
博士「じゃあ、これお金。買い物よろしく。」
ロボ娘「はい。…あれ?博士、いつもよりもお金が少し多いですよ?」
博士「ああ、今朝お前をびっくりさせたお詫びだ。余ったお金でなにか好きなもので買ってくるといい。」
ロボ娘「そ、そんな!勿体ないですよ!私なんかに…」
博士「いいんだよ、俺がやりたいことなんだから。素直に受けてとっておけ。ロボットとはいえ、お前も女の子なんだから好きな洋服やアクセサリーでも買ってきな。」
博士「あとな、『勿体ない』とか『私なんかに』とか言うな。確かにお前は俺が作ったロボットだが、別に主従関係ってわけじゃないんだ。」
ロボ娘「…はい。ごめんなさい…。じゃあ、今回はお言葉に甘えることにしますね。」
博士「ああ、それがいい。」
ロボ娘「では、そろそろ行きますね。いってきます!」
博士「おう、いってらっしゃい。気を付けてな。」
~~~商店街~~~
ロボ娘「これでよし。」
ロボ娘(材料は全部買い終わりました。あとは私の買いものだけですが…。)
ロボ娘(なにを買いましょう…。色々と見ながら考えましょうか。)スタスタ
女1「や~ね、本当に~?」ペチャクチャ
女2「本当だって~。あ!」ペチャクチャ
女1「ん、どうしたの?あの女の子がどうかしたの?」
女2「あれ?あなた知らないの?このあたりじゃ有名なんだけど。」
女1「というと?」
女2「あれ、人間じゃなくてロボットよ。」
女1「え?!嘘!だってどう見たって普通の女の子じゃない?!」
女2「そう見えるでしょ?でも、違うのよ。人間そっくりのロボットなの。」
女2「あの博士のお屋敷に住んでるんですもの。その時点で人間なはずないわ。」
女1「博士ってあの丘の上のお屋敷に住んでる人のこと?」
女2「そ、人間嫌いで有名な変人博士。」
ロボ娘「…」ピクッ
女2「ロボット工学では世界的な権威か何か知らないけど、とにかく人間が嫌いな変人でね。誰も寄せ付けずにずーっとあのお屋敷に籠ってロボットのことばっかり研究してるんだって。」
女1「へ~。でも、なんでそんな人間嫌いなのにあんな人間そっくりのロボットなんて作ったの?家事をするだけならあんなに凝らずに普通のロボットにすればいのに。」
女2「それはあれじゃない?きっと夜な夜なエッチなことをするためじゃない?人間の女は嫌いだから代わりにあのロボットにこう色々と・・・・」クスクス
女1「あ、ありえそう~」クスクス
女2「でしょ~。それにあの博士、人間嫌いの引きこもりってだけじゃなくて実は昔…」
ロボ娘「止めてください!!!」
ロボ娘「博士は確かに人間嫌いでロボットにしか興味のない変人かもしれません!」
ロボ娘「でも、私に手を出したことは一度もありません!いつだって優しくしてくれますし、本当に私のことを考えてくれてます!」
ロボ娘「だから今言ったことは取り消してください!」
女2「な、なによ、いきなり。じゃあ聞くけど、なんであんたはその博士が嫌いな人間にそっくりなのよ?」
ロボ娘「そ、それは…わかりません。でも、博士は…ちょっと変わってるけど…本当にいい人なんです…。だから…。」グスッ
女2「ああ!もうウザったいわね!ロボットのくせに泣き出すとか。もういい、行きましょ!」
女1「う、うん…」
女2「まったくロボットのくせに人間そっくりってだけで気持ち悪いのに、泣くところまで真似するとか。あー、気持ち悪い。」スタスタ
ロボ娘「…ヒック…グスン」ボロボロ
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