娘「ねえ」男「ん?」(19)
娘「ごはんなに食べたい?」
男「肉」
娘「昨日も肉だったけど」
男「肉は毎日食べても飽きないんだよ」
娘「なら毎日レバーでいい?」
男「やだ」
娘「ならサンマにするね。旬だし」
男「大根おろし作って」
娘「はいはい」
男「ご馳走様」
娘「お粗末様でした」
男「そういえば」
娘「なに?」
男「明日から2年生なんだよな」
娘「うん。そうだよ」
男「学校には慣れたか?」
娘「慣れたよ」
男「そうか」
娘「あ、お風呂沸いてるから先に入って。私洗い物してから入るから」
男「おう」
~風呂場~
男「あ゛ー…」ちゃぽん
娘「…」がらら
男「ん?どした」
娘「洗い物終わったから入りに来ただけ」
男「そうか」
娘「うん」かけ湯
~居間~
娘「ねえお父さん」
男「なんだ?あとお父さん言うな」スマホ弄り
娘「なんで私にはお母さんがいないの?」
男「俺がモテないからだよ」スマホ弄り
娘「そうなの?」
男「おう」スマホ弄り
娘「ふーん。モテないって悲しい?」
男「いや、全然」
娘「そうなんだ」
男「おう。んじゃそろそろ寝るか」
娘「まだ9時だよ?」
男「ガキは9時には寝るもんなんだよ。あと今日俺お昼寝してないから眠いし」
娘「わかった」
~朝~
娘「おはよ」
男「……」
娘「起きて。仕事行かなきゃ」ゆさゆさ
男「…やだ」
娘「朝ごはんにベーコン焼いたよ」
男「…カリカリ?」
娘「かりかり」
男「…じゃあ起きる」
娘「ちゃんと食べて仕事行ってね。私友達と待ち合わせがあるから」
男「わかった…」
娘「行ってきます」
男「行ってらっしゃい」
~通学路~
友「おはよ娘ちゃん!」ぶんぶん
娘「うん、おはよ友さん」ひらひら
友「今日から2年生だねー!やったね!」
娘「2年生になったら嬉しいものなの?」
友「そりゃ嬉しいよ!大人の階段のーぼるー♪ってやつだね!」
娘「そうなんだ。あと音程外れてるよ」
友「え゛」
娘「大人の階段のーぼるー…♪」
友「大人の階段のーぼるー♪」
娘「違う」
友「」
友「そういえばクラス一緒だといいね!」
娘「うん」
友「ドキドキするなぁ!」
娘「そう?」
友「娘ちゃんと一緒のクラスになりたいもん!」
娘「私はどちらでもいいけど」
友「えー」
娘「一生離ればなれになるわけじゃないしね」
友「そうだけどさぁー」
娘「まあ、神様がいるなら祈っておくわ」
友「そうだね!一緒にナンマイダーしよう!ナンマイダーナンマイダー!」
娘「ナンマイダー」
~教室~
友「やっぱり私達には運命の赤い糸で繋がってるんだよ!」
娘「たまたまよ」
友「ナンマイダーしてよかった!」
娘「ナンマイダー」
…ざわ…ざわざわ…
ねえ、アレって…
凄い…こんなに近くで見たの初めてだよ!
相変わらず可愛いなぁ…
もう人間じゃなくても俺はいい!むしろそこがいい!
可愛いは正義だよな!
友「みんな見てるねー娘ちゃん大人気!」
娘「そう思う?」
友「うん!」
あれって本当にロボットなの?街で見かけるロボットとは全然違うんだけど…
噂だとなんかの勉強中らしいよ…ロボットなのに
てかなんでロボットが学校にいるんだよ…邪魔だろ、早く工場に戻れってんだ
ロボット開発の権威がコネで入れたらしいぜ…
なんかオイル臭くない?
友「(´・ω・`)」
娘「そんな顔しないで。もう慣れたわ」
??「ねえねえ、そこのロボットちゃん♪」
娘「私?」
チャラ男「そりゃそうだよ。この学校にロボットはお前しかいないしw」
娘「それもそうね」
チャラ男「いやー、前からロボットちゃんに1つ聞きたいと思ってたんだけどさぁ、お前見た目人間っぽいけどセックス出来るの?w」
友「ちょ、ちょっと!!」
取り巻き1&2「ギャハハ!あいつマジで聞きやがったwww」
娘「…セックス?ああ、性交渉ね。…どうなのかしら」
ギャル男&取り巻き達『へ?』
娘「そもそも私には生殖器がないから性交渉出来ないわ。でもそれだけが性交渉ではないのでしょ?」
娘「前にお父さんが射精し受精するだけが性交渉じゃないと言っていたし…どういう事なのかしら…」
チャラ男&取り巻き達『』
娘「たしか…あなたはチャラ男さん、だったわよね?」
チャラ男「…え?あ、は、はい!」
娘「出来るならあなたの体験した性交渉について詳しく教えて欲しいわ。特に入れて出す以外の方法について」
チャラ男「え、えーと…」
娘「もう直ぐ始業式が始まるから出来るだけ早く答えて欲しいのだけど。どうしたの?」
チャラ男「す、スンマセンしたぁぁぁぁぁぁ!!」ダダダダ!
取り巻き1&2「ちょ、ちょっと待てよチャラ男!チャラ男ぉぉぉぉぉ!!」ダダダダ!
娘「?」
友「おー、凄いね娘ちゃん!」
娘「なにがかしら」
友「変態な質問を変態な質問で返すなんて!チャラ男達慌てて逃げてたよー♪」
娘「私はただ知りたかっただけよ」
友「ああいう時はセクハラは止めてくださいって言えばいいんだよ?」
娘「わかったわ。ところで友さん」
友「?。なーに?」
娘「先ほどの性交渉の件だけど…」
友「セクハラは止めてください!」
娘「という事が学校であったの」
男「まじか」
娘「そのあと何度か男子に呼び止められたけどみんな何も言わずどっか行っちゃった」
男「思春期だなぁ」
娘「思春期?」
男「うん」
娘「ふーん」
娘「友さんや女子に聞いても同じだったんだけど、これも思春期?」
男「おう」
娘「人間って大変」
男「だろ?人間はいろいろあって大変なんだよ」
娘「…人間になれるかな、私」
男「さあな」
娘「なんで私に人間を目指すようにプログラムしたの?」
男「してないぞ」
娘「そうなの?」
男「おう。最初上手く起動しなくてどうした?って聞いたらいきなり人間になりたいってお前が言ったんだよ」
娘「そうなんだ」
男「覚えてないのか…メモリの一部が破損したか?…まあいいや、とりあえず目標を達成するか、諦めるまで頑張ってみたらどうだ」
娘「出来るかな?」
男「時間は無限にあるんだ。焦らずゆっくりやってけばいいさ」なでなで
娘「……うん」
以上です。山無し谷無しオチ無しですいません。
男がお父さんと呼ばれるのを嫌がる理由は男がまだ童貞だからです。どうでもいいですねはい。
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