【忍殺】 ◇アナフィラキシー・オブ・ホーネット◇#njslyr7k 【SS】 (49)

■まえがき■
このスレはゲームブックに刺激された>>1が建てた二次創作スレであり、ボンモー及びほんやくチームとは実際無関係。

また>>1はSS&忍殺ニュービーであるため重大なケジメ案件が出てくるだろうが、静かにケジメするので、奥ゆかしく指摘した後は騒ぎたてないのがヘッズの鑑なことですね?

物語の都合上ホーネットは大幅に改善されました、すぐに爆発四散することはありません。ごあんしんください。
■欺瞞は一切ない■

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444730712

重金属酸性雨の降りしきるネオサイタマ。そこにそびえるトコロザワ・ピラーのトレーニング・フロアでひとりの男が走っていた。

「速度限界ドスエ」
時速100kmの表示と共に合成マイコ音声が告げる。ゴウランガ!その速度は実に常人の3倍にも達しているではないか!
しかし男はなおも速度をあげる。火花をだすルームランナー。ヒドイ!

だが見よ!男の半分隠された顔には汗ひとつ浮かんでいないのだ!

…半分隠されている、何に?メンポ。
……メンポ?そう!蜂めいたメンポをつけ黄黒縞の装束をまとうその姿、あからさまにニンジャなのだ!

実際トコロザワ・ピラーの持ち主はラオモト・カン率いるニンジャ集団、ソウカイ・シンジケートのものである。
彼もまた、今日ニュービーとしての研修を終え、ソウカイ・シックスゲイツのアンダーカードに認められたニンジャなのだ。

「ドーモ、ホーネット=サン。あのマケグミ・サラリマンがシンジケートのニンジャとは。大出世じゃねぇか エエッ?」
開いたフスマから声をかける男もまたニンジャである。リーゼント、メンポ。そして金糸のニンジャ装束…悪趣味な。

ホーネットはルームランナーの停止ボタンに拳を叩きつける。スカウト時やスモトリのカワイガリめいたトレーニングといったトラウマが刺激されたのだ。あわれ、ルームランナー無惨!

「ドーモ、ソニックブーム=サン。とうとう…」ソニックブームに体を向けオジギ。
「ああ、ミッションだ。しかも終わったらラオモト=センセイに直接報告だ。成功すれば覚えよろしくキンボシ・オオキイだが、失敗して俺の顔に泥ぬるんじゃねぇぞ。わかってるなテメッコラー!」唐突なヤクザスラング、コワイ!

元サラリマンでしかなく、さらにその身にトレーニングを受けたホーネットは黙って頷くことしかできぬ。
「ミッションはデッドリータヌキクランからの大トロ粉末の回収。潰してもかまわねぇらしい。地図もここにある。わかったらとっとと行けテメッコラー!」「ハイヨロコンデー‼」ホーネットはソニックブームからメモを受けとると、声を振りきるかのように窓からネオサイタマの闇へと飛び出していった。

トコロザワ・ピラーから飛び出したホーネットは近くのビルの屋上に着地。
「アイエエエ!アバッ」ファック&サヨナラ目的で前後行為中のヨタモノの首が消失。
組みしかれた女には黄色の風が男の首を吹き飛ばしたようにしか見えなかったであろう。

いくらソニックブームにより心が荒れていたホーネットとて、ミッション中に快楽を求めて自分を優先せず、殺さずに見逃すつもりであった。
しかしそこにいたのは前後行為中のヨタモノ、そして情けない悲鳴。その瞬間ホーネットの凶暴性は押さえきれなくなったのだ。
哲学剣士ミヤモト・マサシの言葉「雉がないていたから撃った」を思わせることである。インガオホー!

屋上からまた跳んだホーネットは商業ビルの屋上に着地。
「アイエエエ! アバッ」サラリマン即死!マケグミ・サラリマンだったホーネットの私怨である。
実際このサラリマンはなんらうしろめたいことはしていない。電力設備のメインテナンスーにきただけだったのだ。
ニンジャの理不尽にモータルがあうのは、もはやマッポーの世のネオサイタマでの日常、しかし、ここまでされる謂れは無い!

なにも感じることなく走るホーネットは飛び降り路地裏に着地。浮浪者やヤクザの首を飛ばしながら走り抜けていく。
もはやこの蛮行をとめる者はいないのだろうか?
否!突如飛来したスリケンをかわしホーネットは振り返る。
「Wasshoi!」不吉アトモスフィア漂わせ赤黒のニンジャのエントリーだ!

「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。」
気圧されながらもホーネットはアイサツを返す。
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ホーネットです。なぜここに!?」
「オヌシの手にかかった者の悲鳴は全て耳に入ってきておる。黄黒の縞は強いものが危険として居場所を知らしめるため。巣から離れた弱いものが着たとて地に這いつくばりブザマを晒すのみ。ハイクを詠め、ホーネット=サン!」

「断る、イヤーッ!」ホーネットの突きがニンジャスレイヤーを襲う。しかしニンジャスレイヤーはブリッジ回避。ワザマエ!そしてこれは次の攻撃の予備動作なのだ!
「イヤーッ!」振り上げられたニンジャスレイヤーの足が不安定な体勢のホーネットの首へ吸い込まれていき…だが見よ!3倍の脚力を生かしホーネット回避!そのまま立ち上がったニンジャスレイヤーに接近。ワンインチ距離!

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」

ワンインチ距離に持ち込んだホーネット。しかし実際これは彼のウカツ!自慢の脚力を上手く使えない。そしてニンジャスレイヤーは彼よりもカラテの使い手、今は凌いでいるとてこのままでは実際ジリー・プアー(徐々に不利)!

「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーの手刀がホーネットにせまり、そのまま開いたホーネットの左手を破壊!ナムサン!

「イヤーッ!」痛みをこらえながらのワンインチ距離でのホーネットの蹴り。しかしこれは致命的な隙を生むために使えないはず!ヤバレカバレか!?

「グワーッ!」ナムサン!苦悶の声をあげ飛ばされたのはニンジャスレイヤーである!

(バカ!ウカツ!)(…ナラク)フジキドのニューロンにナラクの声が響く。(あれはハチ・ニンジャクランのハチツキ・ジツ。ワシの真のカラテならば突きを使わせなどしなかったものを、未熟者め!体を渡すがよいフジキド、あのような小虫などワシが捻り殺して見せよう!)

そう、ニンジャ動体視力をお持ちの読者の方ならおわかりだったであろう!ニンジャスレイヤーの手刀に対し、ホーネットはまっすぐ伸ばした中指を当てにいっていたのである。
彼のジツは伸ばした中指を当てることで意味をなすが、2本しかないうち1本を捨てた彼の覚悟の賜物であったのだ!

ではそのホーネットは?
彼はニンジャスレイヤーを蹴り飛ばすとすぐに離脱。ヤクザ事務所から少し離れることを妥協し、奥まった場所で潜んでいた。
しかし相手にジツを当て蹴り飛ばしたからといって、そのままイクサを続けるべきだったと責められるべきではない。
さっきニンジャスレイヤーを蹴った脚の感覚から彼のジツにより動きが鈍ってもなお衝撃を逃がす体捌きができることを理解し、自分が片腕になったことも踏まえての撤退だったのだ。実際あのまま闘い続けていたらオタッシャである。

(いつまでもこうしてはいられない。スリケンとメモをなくしたのは痛いが、メディキットとZBR注射器が残っていただけでも幸運だった。)

そう、ホーネットとてただ無策に芋虫めいて潜んでいた訳ではない。
彼はできる限り回復してミッションを遂げようとしていたのだ。

(遅れることになるがニンジャスレイヤー=サンから生き延びたことで恐らく埋め合わせ、いや、キンボシ・オオキイだ。いくぞ、ホーネット!)
ホーネットは自分を励ますとヤクザの事務所へと走ってむかう。
片手をおさえながらもいつも通り走る彼の姿を、使用済みのメディキットと注射器は見送っていた。

__________ 

デッドリータヌキクランの事務所に到着したホーネット。だがここから大トロ粉末を探し出せねばキンボシ・オオキイどころかケジメ案件だ。
(どこだ、どこにある?)ニンジャスレイヤーに襲われたこともあって焦るホーネットを、ワータヌキの置物はどこかゆるんだ瞳で見つめている。

(UNIXにデータがあるかもしれない、LAN直結して…ダメだ‼)
危機一髪!ホーネットはバイオLAN端子を繋げようとした手を引っ込めた。差し込む直前に一瞬生じた火花から電圧トラップに気づいたのだ。なんたるニンジャ観察力か!

(素直に金庫を探す方が早いか)
ホーネットは金庫の前にたつ。もちろん鍵はかかっているが、ニンジャのカラテの前ではショウジ戸のように無意味!
「イヤーッ!」
弾けとぶ金庫の扉…そしてホーネットに直撃!

続けて投げられるスリケン。ホーネットは回避不可能!
「グワーッ!」ナムアミダブツ!スリケンは自慢の脚に集中、これでは満足に逃げることもできぬ!
だがちょっと待ってほしい。なぜ金庫の扉がホーネットに直撃したのか?そしてスリケンはどこから?

「アイエエエエエ!?ホ、ホーネットです。ナンデ!?金庫の中にニンジャスレイヤー=サンナンデ!?」
「状況判断だ。」
殺戮者が懐から取り出したのは、ミッションのメモ!
「オヌシがこの事務所にやって来るのはこのメモからわかっていた。つまりオヌシは小虫よろしくモスキート・ダイビング・トゥ・ベイルファイアしたのだ。脚は潰した、もう逃がしはせぬ。ハイクを詠め、ホーネット=サン。」
メモを投げ捨てカラテ体勢をとり、ジゴクめいた声で告げる!
「ニンジャ、殺すべし!」

(イクサは避けられぬか!だが、俺は一度ジツを当てている。ネズミは二度噛めばライオンをも倒す。俺のアナフィラキシー・ジツは2度目で心停止。ここで勝ってキンボシ・オオキイだ!)
「イヤーッ!」傷つけられた脚が痛むがイクサが出来なくなる程ではない。ホーネットは決断的に接近!

だが決断的に踏み出した目の前にスリケン!ホーネットこれをブリッジ回避!
スリケンが上を通過すると同時に側転!先ほどまでホーネットのいた位置をスリケンが襲う!
「ヌゥー…!」唸るホーネット。

実際、彼の脚力であればここまで回避を強いられることはなかった。だが、ニンジャスレイヤーによって脚を傷つけられたことでその策も潰えたのである。

Twitterを再現してるのかもしれないけど掲示板だと読みづらいから改行多めにした方がいいよ
あと1レスにもう少し詰め込んだ方がいいかも

ソニックブームに鍛えられたホーネットのカラテは確かに一度彼の命を救った。だが、今必要なのはスリケン。しかし手持ちのスリケンは落としてしまった。彼はスリケンを生成できないのだ!

もちろんこれはニンジャスレイヤーの知るところ。落ちていたスリケンを見た彼は、もとより確実に脚を破壊しスリケンで殺す算段だったのである。
両者の関係はさながらブッダと掌の上のマジックモンキー!

>>29
アドバイスありがとうございます。
そのような意図はなく、スマホで打ってたためひとつひとつのレスが小さくなってしまいました…
とりあえず供養のつもりで投稿しているので、このままでいかせてください…

「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーのスリケン投擲!ホーネットはサイドステップ回避!
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーのスリケン投擲!ホーネット前転回避!
「イヤーッ!」スリケン投擲!バックジャンプ回避!
「イヤーッ!」投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!投擲!回避!

「イヤーッ!」」ニンジャスレイヤーのスリケン投擲!ホーネットうつぶせ回避!いや、これはタイガーめいた決断的突進の構え!

だがしかしそこにもうひとつのスリケン!スリケンはホーネットのメンポの右の顎めいた部分を破壊!破壊されたメンポの一部はホーネットの脚に刺さる。
「グワーッ!」

ナムサン!さらに傷ついた脚では数をましたスリケンを避けることなどできぬ!
「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」「イヤーッ!」スリケン投擲!「グワーッ!」

ゴウランガ!雀蜂を殺す蜜蜂めいてスリケンがホーネットを包んでいくではないか!
「サヨナラ!」あわれホーネットはなすすべなく爆発四散!ナムアミダブツ!

「Wasshoi!」
ニンジャスレイヤーはホーネットが爆発四散きたことを確認すると、ヤクザクランの窓からネオサイタマの闇へと飛び出していった。

大トロ粉末を体内に隠したワータヌキの置物と共に事務所を見おろしていたネオサイタマの月が「インガオホー」と呟いた。

■あとがき■
書いてはみたが、読めるレベルを原作のアトモスフィアを残して書くことは難しいことであるなぁ

あの緻密なストーリーとアトモスフィアはボンモーとほんやくチームのワザマエの賜物であることが実感できたことですね?

ではみなさん、オタッシャデー!
カラダニキヲツケテネ!
■以上です■

■おまけめいたなにか■
◆忍◆ ニンジャ名鑑#創作 【ホーネット】 ◆殺◆
ソウカイ・シンジケート所属ニンジャ。
彼のアナフィラキシー・ジツは、当てるのは難しいものの二度あたると死ぬ。また一度目でも暫く動きが鈍くなってしまう。
初ミッションの日にニンジャスレイヤーに二度あたり、あっけなく爆発四散をとげた。

いろいろと至らないSSですみませんでした。
これが最後のレスになります。

ちなみに実験のつもりでつけたハッシュタグがTwitterのほうでしっかり機能してて後悔しています。

読んでくださった方
ごめんなさい、そしてありがとうございました。

2連続のミス、カマユデ案件…
そして感想レスありがとうございました。

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