ムルタ・アズラエル「さて、君は何者かな?」アルミン「ハッ!」 (7)

アルミン「シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!」

アズラエル「はいはい。で、何をしにここに来たの?」

アルミン「人類の勝利の役に立つためです!」

アズラエル「そりゃそうでしょ……役立たずは要りません」

アズラエル「僕が聞きたいのはね、君に何が出来るかということなんだよ」

アズラエル「僕らは巨人のエサを育ててる余裕なんてないんです。昔ならいざしらず、ね」

アズラエル「言っている意味分かりますか?」

アルミン「は、はいっ! 私の特技は……」

アズラエル「時間切れ、次」

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ジャン「トロスト区出身、ジャン・キルシュタインです!」

アズラエル「君は何故、ここにこうしているんですか?」

ジャン「……憲兵団に入って内地に暮らすためです」

アズラエル「へえ」

アズラエル「となると、それなりの結果を出さなきゃねえ?」

ジャン「はい!」

アズラエル「巨人のエサにすらなれないヤツに僕は用はありません。君、研究所行き」

ジャン「え!?」

アズラエル「次は?」

マルコ「ウォール・ロー……」

アズラエル「次」

コニー「ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身、コニー・スプリンガーです!」

アズラエル「敬礼が逆です。次」

サシャ「ハフハフ」

アズラエル「……?」

アズラエル「あなたは何をしているんですか? えーと……」

サシャ「? モグモグ」

アズラエル「お前だよ、お前ぇ! お前だ芋女!」

サシャ「ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身、サシャ・ブラウスです!」

アズラエル「あなたのその手に持っている物はなんですか?」

サシャ「『蒸かした芋』です! 調理場に頃合いのものがあったのでつい!」

アズラエル「盗んだんですか? 軍の備蓄を?」

アズラエル「なんか逆にもう聞きたいですね。なんで芋を食べてるんですか?」

サシャ「せっかくの美味しい芋も冷めてしまっては元も子もないので、今食べるべきだと判断しました」

アズラエル「……」

サシャ「……半分、要りますか?」チッ

アズラエル「……」

アズラエル「あれ、これって僕がおかしいんですか?」

少し外します。

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