男「………」
生首女「ダメかい?」
男「」
生首女「あ、これはあれかい?フリーズというやつに陥ってるのかい?」
男「」
生首女「まー、気持ちはわかる。私は体がないからね」
男「」
生首女「いや昔はあったんだよ。けどねーどうも仲が悪かったみたいでさ」
男「」
生首女「スパン、とね。いかれたんだよ」
男「」
生首女「スパン、と」
男「」
生首女「いやそろそろ反応してくれないと私困るよ?」
男「」
生首女「うーん……どうしたもんだろうねぇ」
男「……」
男「」フラッ
生首女「あっ」
男「」バタン
生首女「倒れたか……ふふふ、こらは本当に困ったねぇ」
男「っ、ていう夢を……」
友「……」
男「ど、どうした?」
生首女「」フフッ
友「」ゾクッ
男「これか?これはだな……」
友「ひいえええええ!!!」
男「はあ」
生首女「まぁあれが普通の反応だと思うよ」
男「……」
生首女「どうしたんだい?あっ私は強い子だからなんとも思ってないよ」
男「はあ」
生首女「それよりおなかが空いたな。可笑しな話だが」フフッ
男「自分で言うな、バケモノ」
生首女「ははは、まあそう言わないでくれ」
男「……なにが食いたい?」
生首女「おっ、リクエストを受けてくれるのかい?」
男「うるせー。なんでも良いから言え」
生首女「そうだな……」
生首女「きみのイノチを頂こうか」
男「」ゾゾゾ
生首女「ははは、冗談だジョーダン。そんな震えないでくれ」
男「ば、バケモノ!!」
生首女「全く酷い言われようだね……私がもののけとかそういった類いだったらどうするつもりだい?」
男「は?」
生首女「妖力とかいろいろあるだろう?それを私が使えたらどうするんだい?」
男「そういうってことは使えないんだろ?」
生首女「ああ」
男「……あっさりだな」
生首女「ははは」
男「だとしたら問題ない、そうだろ?」
生首女「それはそうかもしれないがね?私はifをだね」
男「あぁめんどくさいめんどくさい!」
男「結局なにが食いたいんだよ!?」
生首女「おおう、強引に話戻したね」
男「うるさい」
生首女「ふふ、強引な人間は嫌いじゃない」
男「……」
生首女「そうだね、カレーパンでいいよ」
男「カレーパン?カレーパンか……カレーパン」
生首女「ははは、私みたいな異形がそんな普通な食物を好むのは意外かい?」
男「まあ、な」
生首女「ふふふ、まぁそれで頼む」
男「わかった、とりあえず俺の家に連れてく」
生首女「えっ?き、きみの家にかい……?」
男「おまえみたいな物騒なやつ、いつまでもリュックの中に入れておく訳にはいかないしな」
生首女「今更だが凄い状況だな」
男「うるせー、いくぞ」
生首女「いやその、心の準備がだね」
男「うるせえ」タッタッ
生首女「ははは、強引、だね」
男「ついたぞ」
生首女「……」
男「あ?どうした」
生首女「い、いや男の子の部屋は始めてなんだ……」
男「そうか。ま、とりあえず俺は買い物に行ってくる」
生首女「あ、ああ」
男「大人しくしてろよ」ガチャッ
生首女「行ってしまった……」
生首女「」
生首女「ふむ」
生首女「暇だな」
?「フヒヒヒ……アニキ、なんか独り言喋ってたよねぇ」
生首女(ん?誰かいるのか?)
?「なんだろ?抱き枕?愛玩人形だったりしてww」
生首女(声からして若い女だね。しかしこれは不味い状況かもしれない)
?「フヒヒヒwと、いうわけでおっじゃまー」ガチャッ
生首女「」
?「……」
?「ふ、ふ、ふ、ふふふ?」
生首女(とりあえず様子を伺おう。なにか面白そうだしね)
?「いやー綺麗な……生首?あれかな、ガンダムでもあるもんねそういうの……」
生首女「」
?「いやけど……生首?しかもリアルな……ハリウッド顔負けじゃんwお役ごめんじゃんw」ヒョイ
生首女(持ち上げられた)
?「オウェー」ビチャビチャビチャ
生首女(切断面を見られた///)
?「いや、ちょ、り、リアルすぎ……オウェー」ビチャビチャ
?「やばっ、これやばっ、、つーかりあ……オウェー」ビチャビチャ
生首女(臭いな)
?「はーっ、はーっ」
生首女「」
?「はーっ、はーっ」
生首女「」
?「はーっ……」
?「落ち着いた。もう大丈夫、こんなフィギュアにこの妹様がね、吐くなんて百年速いわ!!」
生首女「きみ、なにか可笑しいぞ」
妹「はへっ!?」
生首女(しまった。声に出してしまった)
妹「はへっ!?アウェー!?」
生首女「こ、こんにちは」
妹「しゃ、しゃ、しゃしゃしゃべってる?」
生首女「あぁ。(バレてしまっては仕方無い。成り行き任せだ)」
妹「生首が?」
生首女「そうだね、体はどこかに行ってしまってね」
妹「…」
生首女(さぁ、どうなる?)
妹「アニキってそういう趣味だったんだ……」
生首女「ん?」
妹「まー、確かにあんた綺麗だもんね。髪の毛もサラサラだし」
生首女「ははは、面と向かって言われると照れるな」
妹「女のあたしでも……」
生首女「ん?」
妹「……てか痛くないの?髪の毛掴んでるけど」
生首女「あぁ、そういえば痛くないね。痛覚は体が持ってるのかもしれない、脳はこっちにあるけどね」
妹「ここは?」
生首女「うッ//」
妹(うっわ、すっごいグチョグチョだよぉ)
生首女「あは、あは、あはは……そこは、ダメだね」
妹「へぇー」
生首女「うんッ……//」
妹「なに変な声出してんの?もしかしてあんた切断面……喉が性感体とか?」
生首女「いっ、言わないでぇ//」
妹「」ドキッ
生首女「///」
妹(か、きゃわいい//はにかんでるしめっちゃきゃわわww)
生首女「お、おろひてくれないかい?」
「ギイヤァァァァ!!」
男(うわー……なんか聞こえてしまった)
「うわ!いや!ちょ、待てって!!!いったぁぁぁぁぁ!、!!」
男「うわー」
「はっ!?」
男(路地裏から視線を感じる)
「あぁ?なんかアイツの匂いがする」
男(うわー、なんか近付いてる感じがする)
「つうかなんなんだよぉ?いきなりおまたジンジンするし髪の毛引っ張られてる感じするし」
男(ストーカーか?俺追われてるよな)
「やっぱアイツだよな……アイツっつてもあたしなんだけど」
男(なんなんだよ……厄日か?今日は厄日なのか)
「どうしたもんかなー?話かけちゃおっかなぁ?話かけるかなぁ?」
男(怖い怖い……心の中で喋ろよ)
「おい、おまえ」
男(……)
「おまえだよおまえ!カレーパン持ってるおまえ!」
男「はぁ」
男「はい━━
身体女「おっす」
男「」
身体女「フリーズか?気持ちはわかるぞ」
男(デジャブ、デジャブデッジャァァァァブ!!!)
身体女「いきなりっつーかさーお前さ、あたしの顔知らない?」
男「」
身体女「んー、知らない?知らないなら良いんだけど」
男「……しってる」
身体女「おー」
身体女「マジか。んじゃいる場所わかる?」
男(つーか、あれ?なんでこいつしゃべれてんの?だってあれ?つーか生首の方も一緒か!なーんだ!)ニヤニヤ
身体女「ん?どーしたいきなりー、ニヤニヤしてー?気持ち悪いぞー」
男「うるせー。とりあえずアンタの生首は俺ん家だ、来るか?」
身体女「えっえぇー……お前ん家って家かー……うーん……」モジモジ
男(首とだいたい同じ反応だな)
身体女「あ、あれだぜ?お前ん家入るけど首があるからだからな?」
男「当たり前だ」
身体女「」ポカーン
男「は?なんだよ」
身体女「あ、あたしの身体目的じゃないの?」
男「当たり前だ!!確かに良いからだしてるけど!正直お願いしたいけど!首がない女としたくない!!」
身体女「はは、やっぱり顔が大事なんだな」
男「えっ?」
身体女「いいよ、わかってるぜ。結局みんな顔が頭が大事なんだ」
男(なんかめんどくさいことなってる?)
身体女「はは……とりあえず、いややっぱいいわ。じゃな」
男「えっ?お、おい!待てよ」
身体女「」タッタッタ
男「走って行っちまった……」
男「ただいま」
妹「おかえり」
男「なんで俺の部屋にいんの?」
妹「淡々とし過ぎ!もうちょっと焦りなよ」
男「うるせー」
男「いろいろ言うことはあるがな、とりあえず言うぞ」
妹「はーい」
男「とっても臭いんだが」
妹「いひひ、ごみん」
男「これってさ、吐瀉物の匂いだよな?」
妹「ほらほら、私ってうら若き乙女だからグロ耐性無くて」テヘペロ
男「自分で乙女とか……めんどくさ、いいや」
妹「いひひ」
男「とりあえず掃除しとけ、俺はこいつに飯を食わせる」
妹「へぇー物食べるんだ」
男「らしいな」
生首女「君達が微妙に失礼なのは黙っておくよ」
男「うるせー。バケモノが真っ当な口きくな」
妹「はぁ?酷くない?ちょっと」
生首女「いいよいいよ。確かに彼の言ってることは正しいからね。大丈夫だよ、私は強い子だからね」
妹(きっと心の中で泣いてるわw)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません