ゆっくりかいてきます。
魔法使い「ママはつめたいでしゅねー」
赤さん「あうー」キャッキャッ
悪魔「だから私は・・・はあ・・・そんなことより」
魔法使い「わかってるわかってる、あれでしょ、僕の魂でしょ?」
魔法使い「ちゃんとサインしたし、まだ契約終了まで時間はあるし」
悪魔「・・・。」
魔法使い「僕はどこにも逃げないよー、地獄行く前に・・・」
赤さん「あうー?」キラキラ
魔法使い「フウゥウウまじ天使ッ!!11!!やばかわぁぁああ」ギュッギュー
悪魔(理解に苦しむ…)
魔法使い「で、だよ」
悪魔「はい」
魔法使い「かわいいかわいい宇宙一の僕の娘ですよ」
赤さん「あううー」
魔法使い「もうちょっと広いおうちがほしいでちゅねー」
悪魔「・・・。」
魔法使い「やったね悪魔ちゃん!かぞくがふえt」
悪魔「おいやめろ」ベシッ
魔法使い「蹴るのやめてー」
赤さん「あええー」
魔法使い「というわけでお引越ししよう!」
悪魔「・・・いやというわけって繋がってないですし」
悪魔「でも都合がいいですね、少し噂が立ってた頃ですし」
魔法使い「・・・・・うん。」
悪魔「逃亡生活はおつらいですか、魔法使い殿」ニヤリ
魔法使い「べっっっつにー、僕最強だし~」
悪魔「最強の私がついてますしね」キリッ
赤さん「あうう!」
魔法使い「赤さんも最強でちゅしねぇぇぇちゅっちゅっ!」
悪魔(気色悪い…)
続きは家から書き込みます。
夜にできたら浮上します。
ありがとうございます。
休講になったので、ちょっと書き溜めたので投下しておきます。
こういう場に書き込むのは初めてなので至らないことがあると思いますが
最後まで書ききれるようがんばります。
支援ありがとうございます。
魔法使い「じゃあお隣さんに引っ越しのあいさつを・・・」
悪魔「そういうボケいらないんでさっさといきますよ」
魔法使い「だってねー、毎晩子供作りの音が激しくて迷惑かけたじゃない」
悪魔「そんな挨拶されたらお隣の独り身さんはナイフ握ってくると思いますけども」
赤さん「だー」
魔法使い「なになに?早く新しいおうちにいきたい?じゃあお手紙と粗品だけおいていこうねー」ギュー
悪魔「・・・まったく・・・・・」
魔法使い「家財道具よーし!」
魔法使い「怪しい本よーし!」
魔法使い「娘よーし!」ギュッ
赤さん「あう!」キャッキャッ
魔法使い「悪魔よーし!」ビシィッ
悪魔「うるさいです」
魔法使い「僕よーし!」ビシッ
魔法使い「おひっこしかんりょー!」
悪魔「・・・森の中の小屋ですか、こんなボロじゃお嫌でしょう、宮殿でも建てましょうか?」ニヤリ
魔法使い「no thank you」
悪魔(うぜぇ)
魔法使い「わかってないなー悪魔ちゃん、このこぢんまりな感じがいいんじゃない」バッ
悪魔「私を呼び出した大体の人間は宮殿や城を所望するのですが・・・」
魔法使い「三人じゃお城は広すぎるよ、三人で楽しく暮らそう!」
赤さん「だうあ!」
悪魔「はあ・・・」
赤さん「うぇあー、びえええぇ」
魔法使い「わー、悪魔ちゃん、僕のかわいい娘がおなかすいたってー!」
悪魔「それがどうしたっていうんですか私の知ったことではry」
魔法使い「おっぱい!おっぱい!!おーっぱーい!!!」
悪魔「・・・・・・・・。」イラッ
魔法使い「胸もっと大きくしておっぱいあげてよー」
悪魔「・・・・・・・・。」イラァァッ
ドロン
魔法使い「・・・・・・・・なんでそういうことするのさああああああ」
悪魔「向かい隣りの53歳のおばあさん、ジャムくれるから好きって言ってたじゃないですか」プイッ
魔法使い「・・・・・・。」ガクリッ
赤さん「うあー」
魔法使い「いいお天気でちゅねー」
赤さん「あう!」キャッキャッ
魔法使い「何を見てるのかなー?わかった、タンポポの妖精さんだ」
魔法使い「おとーさんはもう見えないよー、代わりにいっぱい美しいものみてねー」ギュウッ
赤さん「あうあ!お、おあーあん!」
魔法使い「!」
魔法使い「あ、悪魔ちゃん!今、おと、おとーさんって言ったよね!?」
悪魔「そんなことは良いから洗濯くらい手伝ってください」
赤さん「あううー」キャッキャッ
赤さん「・・・・・。」スヤスヤ
魔法使い「ほっぺは悪魔ちゃん似でちゅねー」ナデナデ
魔法使い「髪の色は僕似かな・・・なんか顔は似てほしくないとは思ったけど・・・」
魔法使い「やっぱちょっとさみしいなあー・・・。」ゴロン
魔法使い「・・・・・・・・・ぐぅ・・・・」
悪魔「クッキー焼けまし・・・・・寝てる・・・」
悪魔「・・・・・。」
悪魔(寝相がそっくり・・・)クスクス
悪魔「・・・・・・・。」ナデナデ
赤さん「びえええ、ひっ、うぇえええぇ・・・」
悪魔「うっこの臭いは・・・」
魔法使い「おトイレちゃんとできたねーえらいえらい」
悪魔「私はやりませんよ・・・」
魔法使い「契約の名の下にー」ペカー
悪魔「ちくしょぉおおおおぉぉぉぉッッ!!」
赤さん「・・・・・・・。」スヤスヤ
悪魔「やっと寝た・・・・。」
魔法使い「赤ちゃんってすごいねー、感動しちゃうねー。」
悪魔「・・・・・・はい・・・・っま、まあ人無垢な魂の重さには驚きますよ!」
魔法使い「さあ子供が寝たところでお楽しみのお時間・・・」
悪魔「はよ寝ろ」
魔法使い「悪魔ちゃんのいけずー!」
悪魔「・・・・・。」ゲシゲシッ
魔法使い「いだだだだアハハッ・・・これから契約終了までよろしくね、悪魔ちゃん」ゴロン
悪魔「・・・・・・・・・・ええ、精々魂を少しでも美味しくしてくださいよ」スッ
≪さうしてあつというまにうつくしいきせつはめぐり≫
幼女「おとーしゃん!」
魔法使い「おーよしよし!さああの林檎届くかなー?」
幼女「とどくもーん、おかーしゃん!」
悪魔「肩車もしませんし私は飛びませんよ」
幼女「えー!」
魔法使い「あははは」
書き貯め終了しましたので続きはできたら夜に。
今日明日におわらせられたらうれしいです。
失礼します。
ただいま帰りました。
コメントうれしいです。
お茶美味しいです。
すいませんもうちょっと続きます。
書き溜めてきたので連投します
魔法使い「幼女ちゃんこれもってみー」
幼女「うー・・・おもたーい・・・」
魔法使い「ふふふ、おとーさんの杖だよー!」
魔法使い「おとーさんはもう杖いらないから幼女ちゃんにあげる!」
幼女「おとーしゃんの・・・ありあとー」キラキラ
悪魔「・・・それってアレ、若い頃に『魔法使いはやっぱ形からっしょwww』って通販で買った黒歴s」
魔法使い「シャーラァップ」
幼女「おかーしゃーん!おはなのかんむりできたー!」
悪魔「はいはいすごいすごいー・・・あとお母さんじゃないですよ・・・」
幼女「おかーしゃんもかんむりー!」
悪魔「い、いりませんよそんなの・・・」
幼女「えう・・・・」ジワァ
悪魔「うっ・・・・」
魔法使い「おかーさんはおとーさんからのネックレスがいいんだってー」ガバァ
悪魔「ぎゃああ勝手にアクセサリーなんてつけないでくださいぃぃ!!」
魔法使い「似合ってるよ・・・悪魔ちゃん・・・」キリッ
悪魔「・・・・・・・・・・・・・・・!?」ゴゴゴゴ
魔法使い「あ、悪魔ちゃん、て、照れ隠しにその炎はッ」ゴシャァア
幼女「お、おー・・・・・・・」
悪魔「そうそう、それでイメージを固めていって・・・」
幼女「うー・・・」
魔法使い「おはよー・・・・・って何やってんの・・・」
悪魔「おはようございます、いえ、幼女が魔法を習いたいと」
魔法使い「えっ」
幼女「やー!」パチパチパチィッ
幼女「わー!いま火ぃでたぁ!」
悪魔「おお、・・・どっかの誰かよりも習得が早いですね」クスクス
魔法使い「」
幼女「おとーしゃんねれなーい」グズグズ
魔法使い「ありゃりゃ」
幼女「おはなししてー」グイグイ
魔法使い「お、お話!?」
幼女「おかーしゃんしてくれるよぉ、妖精おうじょのお話とかあ、かみさまとひとが結婚した話とかあ」
魔法使い「おーそっかー、じゃあおとーさんもしてあげよう」
幼女「わあい!」
魔法使い「昔々あるところにおおばかやろーがおりましたー」
悪魔(出だしから不安要素がすごいけど任せておこう)
幼女「・・・・・。」スヤスヤ
魔法使い「・・・幼女ちゃん、魔法使いになっちゃうの・・・」
悪魔「素質は確実にありますね」
魔法使い「魔法少女とかになって世界すくっちゃったり・・・」
悪魔「・・・・・・。」
魔法使い「勇者の仲間入りして魔王やっつけたり・・・」
悪魔「・・・・・・・・・。」
魔法使い「どっちにしろどこかの馬の骨かわからない男共の欲望に蹂躙されちゃうんだッ」ワァッ
悪魔「心配しすぎですよ」
魔法使い「・・・はい今日の占いできあがりー」
悪魔「それ、どうするんですか?」
魔法使い「町の人間に頼まれているんだー、ほらお金」チャリン
悪魔「・・・・・・。」
魔法使い「明日は晴れですー、いやー良いねぇ未来予知の力、最近さえわたりんぐー!」
悪魔「・・・・・危険ですよ、名を伏せていようと、もしかしたら・・・・」
魔法使い「木に洋服はならないからさ、娘ちゃんに可愛いお洋服着せてあげたいじゃないか!」
悪魔「・・・・。・・・貴方にお話があります」
魔法使い「え、何々?やっと夫婦の営み再開?」
悪魔「もぐぞ」
悪魔「・・・・・・。」ビリビリビリ
魔法使い「え、・・・・えー・・・・・?」
悪魔「・・・・・・・・・。」シュボッ
魔法使い「あ、悪魔ちゃーん・・・・?」
悪魔「・・・・・・・・・・」メラメラ
魔法使い「燃え尽きちゃいましたけどー・・・・」
悪魔「・・・・・・惜しくなりました」ポツリ
魔法使い「え?」
悪魔「貴方と長いこと一緒にいました。」
悪魔「貴方の知識への飽くなき欲望、好奇心を満たすために、一体どれだけの力をつかったでしょう」
悪魔「やっと落ち着いたと思ったら、今度は子供です」
悪魔「人間の幼体になんて興味はありませんでした」
悪魔「我々悪魔を召還するための悲劇も、悪魔を動かすための欲望も何も無い」
悪魔「挙句の果に自分のことは何も出来ないわ喚き散らすわ・・・・」
悪魔「・・・・・・・・」
悪魔「・・・・でも・・・・・」
悪魔「でも・・・・・・いとしく、・・・なった・・・・・」
魔法使い「・・・・・・・。」
悪魔「なんだかとても・・・・とうとく・・・なってしまった・・・・」
悪魔「貴方と私、そしてあのちいさな子・・・・」
悪魔「森の小さな古くて風通し良すぎるこの家で、暮らして、生きたい、だなんて」
魔法使い「・・・・・・・うん」
悪魔「そう思うようになっていました・・・・。」
魔法使い「うれしいなあ」
悪魔「・・・・・・・。」
魔法使い「でもさ、悪魔ちゃん、まずくない?僕たちを繋ぐものはあの契約書なんだよ?」
魔法使い「あれを破っちゃった今、悪魔ちゃん存在できないんじゃ・・・・」
悪魔「大丈夫です、契約書は確実な『物』という形」
悪魔「ですがその次に確実な形にしました、『言葉』、即ち呪文です」
魔法使い「魔術師魔導師魔法使い、言葉に命をかける人種にとっては確かに確実だ」
悪魔「ですから任意のワードを選択しましょう、これが貴方の禁じられた呪文です」スッ
魔法使い「・・・・ふーん、なるほどね」マジマジ
魔法使い「悪魔ちゃんって長生きだよねぇ」
悪魔「生も性もありませんから、寿命の概念がありません。」
魔法使い「そんな存在でも、時間って惜しいものなんだねぇ」ニコニコ
悪魔「・・・・・だからこそ、ですよ」ポツリ
悪魔「・・・・・・・あの、」
魔法使い「なあに?」
悪魔「・・・・・おやすみなさい・・・・」
魔法使い「悪魔ちゃん、悪魔ちゃん」
悪魔「・・・・・・・・・。」
魔法使い「おいでー」ニコニコ
悪魔「・・・・・姿、変えます、か?」
魔法使い「んーん、そのまま来て」
悪魔「・・・・・・・・。」ボスン
ご飯食べてきます
(明日晴れるからさあ)
(はい)
(ピクニック連れて行ってあげてよ)
(はい)
(お弁当作って)
(はい)
(お菓子は思いっきり甘くして)
(はい)
(お花の冠被ってあげてね)
(はい)
(ネックレスは外しちゃやだよ)
(・・・・・・・ばか)
幼女「おかーしゃ・・・おとーしゃ・・・おはよぉ」
魔法使い「おはよー幼女ちゃん!」
幼女「・・・・・・・・。」ジー
悪魔「・・・・・お、おはよう」
幼女「おかーしゃん、・・・何かいいことあったの?」
魔法使い「あったの?」ニヤニヤ
悪魔「」バキッ
幼女「おかーしゃんとおさんぽー!」
悪魔「・・・・・はいはい」
魔法使い「気をつけていってらっしゃーい」
悪魔「・・・・貴方は行かないんですか?」
魔法使い「男にだって独りになりたいときあるのッ」
悪魔「気持ち悪いです」
魔法使い「誰のせいで寝不足だと思ってるのッ」
悪魔「ちょぉおおおおそれは静かにッ・・・・」
魔法使い「まあまあ、ちょっと寝たら、後から追うからさ。」
幼女「おかーしゃーん!はーやーくー!」グイグイ
悪魔「あーもう!・・・解りました、行ってきます」
幼女「おとーしゃんいってきまーす!」ブンブン
幼女「おかーしゃんとおさんぽー!」
悪魔「・・・・・はいはい」
魔法使い「気をつけていってらっしゃーい」
悪魔「・・・・貴方は行かないんですか?」
魔法使い「男にだって独りになりたいときあるのッ」
悪魔「気持ち悪いです」
魔法使い「誰のせいで寝不足だと思ってるのッ」
悪魔「ちょぉおおおおそれは静かにッ・・・・」
魔法使い「まあまあ、ちょっと寝たら、後から追うからさ。」
幼女「おかーしゃーん!はーやーくー!」グイグイ
悪魔「あーもう!・・・解りました、行ってきます」
幼女「おとーしゃんいってきまーす!」ブンブン
あ、かぶっちゃった(´・ω・`)
今日最後まで書ききります、よろしくお願いいたします
コメントとても嬉しいです、ありがとうございます
魔法使い「はーい」ブンブン
魔法使い「・・・・・・・・・・・。」
魔法使い「・・・・・・・・・・・よし」
魔法使い「怪しい本用意ッ」
魔法使い「怪しく設置ッ」
魔法使い「家に一人ならやる事は一つでしょッ」
魔法使い「さて、と」
サラサラサラ・・・
幼女「おかーしゃーん、まほーおしえてー」
悪魔「またですか?幼女は魔法に熱心ですねぇ」
悪魔(あの人そっくりです)クスッ
幼女「うん!おとーしゃんみたいなまほーつかいなるー!」ニパー
悪魔「ええぇ、それはそれは・・・」
悪魔(奇特な・・・)
幼女「それでおとーしゃんとおかーしゃんが幸せになるまほーつくるのー」
悪魔「・・・・・・」ナデナデ
幼女「きゃー」キャッャッ
悪魔「すっかり日が暮れてしまいました」
幼女「・・・・・」スヤスヤ
悪魔「あの人、後を追うといっておいて、来ないし・・・・」
悪魔「ひっぱたいて起してやりましょうねー」
幼女「・・・・・・・・」スヤスヤ
悪魔「・・・・・・・・・・・重いなぁ、ふふふ・・・」
悪魔「ただいま帰りましたよー」
幼女「うー・・・おうちー・・・?」
悪魔「幼女は寝てて良いですよ、おーい、」
悪魔「まったく明かりもつけないで・・・・」シュボッ
悪魔「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
悪魔「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
悪魔「・・・・・・・・・・」
悪魔(血の・・・・・・・跡・・・・・・・・?)ザワッ
幼女「おかーしゃ・・・・・」トテトテ
悪魔「来るなッッ!!!!」
幼女「」ビクゥッ
悪魔(人の気配は無い・・・・、血も固まっている・・・・そして、この血、は、)ザワッ
悪魔(何故ッ私が気が付かないッ契約で繋がっている私がッ・・・・・!?)
(似合ってるよ)
悪魔「・・・・・・・ねっく・・・・・・れす・・・・」カタカタカタ
悪魔「・・・・・!!!」ブチィ
幼女「お、おかーしゃ」
悪魔「街、この、方角、・・・・あた、ま、から、血が、・・・・ああッ・・・・」ブチブチブチ
幼女「おか、しゃ・・・・きゃうぅッ!?」ゴオオォォッ
幼女「おかー・・・・しゃ・・・・・・・?」
ヒュウゥゥ・・・・
ザワザワザワ
―――現行犯・・・・・。ヒソヒソヒソ
―――神に背く行為・・・・。ヒソヒソヒソ
―――禁忌の秘術・・・・。ヒソヒソヒソ
―――姦淫、享楽、欲望の成れの果て・・・・。ヒソヒソヒソ
魔法使い(・・・・・・うるさいなぁ・・・・・)
ガヤガヤガヤ
神官「おい、起きろ、面を上げろ魔法使い」ガッ
魔法使い「うぐっ・・・・」
神官「お前の罪状を読み上げる、・・・耳あるものは聞けぇッ!!」
神官「この白髪の魔法使いッ齢は100を超えるが若返りの秘術を使いッ」
神官「このように忌まわしくも現世に肉体を結びつけた、卑劣なる男であるッ」
神官「ニ年前からかの森に潜伏し怪しげな術を作っていたのだッ」
神官「更にこの男はッ重大な罪を犯しているッ」
ザワザワザワ・・・・
神官「この男は以前に潜伏していた住居の隣人を脅し口止めをしていたのだッ」
神官「この男はッ否ッこの極悪非道の罪人は罪と禁忌を同時に犯したッ」
神官「悪辣で醜い悪魔と契約を交わしッ」
神官「 『 子 供 創 り 上 げ た 』 ッ !」
魔法使い「・・・・・あは・・・・・てめーだって子供作ってんだろー・・・」
神官「神聖にして絶対なる神の御業から離れた禁忌であるッ!!!!」
神官「さあ頭を下げよ!!!その首は私が貰い受けるぞッ」
魔法使い「・・・・・・・・・・はやくしてよ・・・・」
ギャアギャアギャア
ギャアギャアギャア
「!?」
―――なんだ・・・・?
―――カラスが騒いで・・・・?
―――お、おい空を見ろ・・・・!
―――なんだッ、あの影はッ・・・・!
「悪魔だ・・・・・・!!!」
ギャアァァァ・・・・!!!
ウワァアアァァァ・・・・・!!!
悪魔「魔法使いッ!」バサッ
神官「あ、あく、悪魔・・・・・!」ガクガクガク
悪魔「・・・・・」ギロリ
神官「ひぃッ」
魔法使い「帰るの早かったねー、アハハ、」ゴロン
悪魔「ッ何悠長にやっているんですか!早く縄を解いてッ・・・!」
魔法使い「・・・・だめ、だよ」
悪魔「・・・・・・・・・え?」
魔法使い「僕はここで死ぬんだ、悪魔ちゃん」
悪魔「なん、で」
魔法使い「そこの神官たちに首を落とされて」
悪魔「させ、ませ、ん」
魔法使い「でも、僕、契約の名の下にいっちゃうよ、『手出しはするな』って」
悪魔「・・・ッ!?」
魔法使い「・・・悪魔ちゃん、僕を見て」
魔法使い「悪魔ちゃんにあの時無理言ったね」
『子供が欲しい、僕の子供、生まれてきて祝福されるはずだった、僕の子』
魔法使い「悪魔ちゃん、辛かったと思う」
『愛した女が縊り殺した愛したわが子を?今度こそ冗談でしょう』
魔法使い「いろんなこと長く、一緒にやって・・・・」
『本気だ、お願いだ、君の力が要るんだ・・・』
魔法使い「君じゃなきゃダメだった、君だからこその願いだった」
魔法使い「僕は、結局、すきなひとの子を、すきなひとと一緒に育てたかった」
魔法使い「やっと解った、夢が叶った、ありがとう、ありがとう」
魔法使い「でも、僕はやりすぎた。ルール違反をした、いっぱいした。」
魔法使い「悪魔ちゃん、だから禁忌の呪文を言うよ」
悪魔「だめ、だめです」カタカタ
魔法使い「けれど君は地獄に落ちない、僕は一人で、人の手で地獄に落ちる」
悪魔「いや・・・いやです・・・」ガタガタガタ
魔法使い「ね、聞いて、解るよね、解るでしょ?僕の言っている意味・・・」
魔法使い「僕は、この呪文に、すべてを、こめて、言うよ、」
魔法使い「この呪文は、悪魔ちゃんの気持ち、かな、嬉しいなあ・・・」クスクス
悪魔「ッッ魔法使、」
魔法使い「―よ、――れ、―――は、美――。」
ゴッ
神官「」ハアハア
ガシャン
神官「」ハアハア
神官「し、しんだ、」
神官「ころ、した」グチャァ
神官「ふ、フハハ、、これ、で神に仇なす者は、化け物は、いないッ」
悪魔「・・・・ハハハ、アハハッ・・・・アハハ!!!」
神官「貴様も嬉しいか、悪魔よ、人間から解放されてさぞ嬉しいだろう」
神官「さあ地獄に落ちろ、コイツを追え」
悪魔「・・・引っ越す前の、隣人への手紙で、口止め・・・、」
神官「・・・・・おい・・・?」
悪魔「内容はこうですかねぇ、隣人の母親である、向かいのおばあさんの持病薬を調合して、やるから、期日まで黙っていろ、と」
悪魔「そうだ、あの森も、あの場所も、あなたが選んだ場所だ、」
悪魔「最初から・・・死ぬ事を、知っていて・・・だから・・・」
悪魔「貴方に授けた未来予知の能力・・・、私の力を封じ込められるだけの魔具・・・」ユラ
神官「・・・・・・・・・悪魔・・・・」
悪魔「してやられました、ああ、本当に、貴方に振り回されてばかりだ・・・」ポツリ
神官「泣いて、いるのか・・・・・?」
悪魔「・・・・・・・・・。」ギロォ
悪魔「じごくのほのおにあぶられろ、にげまどえ、」スッ
神官「ひッ」
ゴオオォォォオオッ
悪魔「こげて、おちて、はって、つちにすらこばまれて」
悪魔「くるしんで・・・・さけんで・・・・しに・・・・まど・・・って・・・」
オギャアオギャアオギャアオギャア
母親「大丈夫、大丈夫よ、お母さんがついてるからねっ・・・」ギュッ
少年「うん、おかーさんっ」ギュウゥッ
赤子「びえええぇっえう、ふぎゃぁああぁ」
父親「大丈夫だ、おとーさんも一緒だからなッ・・・」ギュゥッ
悪魔「・・・・・・。」
悪魔「・・・・・・あ、う・・・・・」ポロポロ
幼女「・・・・おかーしゃん」キュッ
悪魔「・・・!」ビクッ
悪魔「・・・・・・よ、じょ、な、んで」
幼女「まほーの跡、おって、飛んできたの、やめよ、おかーしゃ」
悪魔「・・・・う、あ、ああ、あああッ・・・・・」ギュゥッ
幼女「おかーしゃ、かえろ、おうち、ううん、もっと遠いとこ」ポンポン
悪魔「ひぐ、うええぇ、うわあああん!うわああぁああッ・・・あ、ああ・・・」ボロボロ
幼女「大丈夫、ようじょもいっしょだし、おとーしゃんもすぐいっしょだよ」
悪魔「・・・・・・・・・・・・・え・・・?」
幼女「おとーしゃん、言ってたよ、ばいばーいしたあと、言ってたの」
(ちょっと寝たら、後から追うからさ)
悪魔「あ・・・・・・・」ポロポロ
幼女「だから、待ってよ、いっしょに、」ニコッ
悪魔「うん・・・・うん・・・・」ポロポロ
幼女「・・・・・・・・・・。」
神官「」パクパク
幼女「おじさん」
神官「ひぃっ・・・・あく、あくまのこ・・・!!」
幼女「・・・・あくまのこ、でも、だいすきって言ってくれるひといるの」
幼女「さいしょはダメだったけど、次は。おとーしゃんが、それでおかーしゃんも」
幼女「だいすきよっていってくれたの」
幼女「おじさんも、おじさんのこどもに、だいすきよっていってあげてね」
神官「ッ・・・待っ・・・・!!・・!!・・・・!!!」
バサッ
悪魔「火は消しました、幼女、」
幼女「うん」
悪魔「・・・彼との契約は、切れてしまいました」
幼女「でも、いはんしちゃったんだよね」
幼女「おかーしゃんにわたすはずのたましいを渡さなかった。」
幼女「そのけいやくは、おとーしゃんの血がながれるわたしにうけつがれる」
幼女「そうだよね」
悪魔「そうなります、けれど、貴方に貸せる力は限られますよ幼女」
幼女「うん、わかってる、ちからをあわせて、がんばろうね、おかーしゃん」
悪魔「・・・・・・・・私は貴方を守ると誓います、幼女、」
悪魔「私の使える今の最大の力を使って、貴方が安全に暮らせる場所へ」パアァァァア
幼女「・・・・うん、いっしょに」
悪魔「この場所、この時は、この記憶は、私たちにはあまりに危険すぎる・・・」ぎゅぅ
おおばかやろーの話
昔々あるところにおおばかやろーがおりました。
おおばかやろーはおおばかやろーなので、
毎日自分の好きなことばかり、何を言われてもそっぽをむいていました。
そうしたらあっというまに、世界に時間に嫌われて。
まっしろおおばかやろーのすっとこどっこいになってしまいました。
まっしろおおばかやろーのすっとこどっこいは元おおばかやろーなので
友達もいません。
おとーさんもおかーさんも死んでしまいました。
残ったのは、ほこりと、さみしさと、嫌われ物ばっかでした。
まっしろおおばかやろーのすっとこどっこいはさみしくなって
嫌われ者をかきあつめて、嫌われ者のトモダチを呼び出しました。
トモダチは、友達じゃないけれど、でもとってもいいやつでした。
一緒に旅をしてくれました。
一緒に無茶してくれました。
一緒に、いてくれました。
ひどいこというけれど、でもそれは素敵な声でした。
まっしろおおばかやろーのすっとこどっこいを、ただのばかやろーに、してくれました。
トモダチは、友達をとびこえて、いつしかとても大事なひとになっていました。
そうして、たったひとつのステキなものをくれました。
―――ステキなもの?
―――そう、ステキなもの・・・。
鼓膜をぶち抜くご機嫌な目覚まし時計の音。
朝の日光の白い直線三本。
三匹そろえばやかましいスズメのさえずり。
少女「・・・・・・はっ」
少女「あ・・・・朝・・・・」チラッ
少女「oh・・・・・・」サアァァァ
少女「おあああぁあぁっ、」バタバタバタバタッ
少女「ち、ちこ、ちこk」
「はい、おはようございます、送っていきましょうか?」
少女「あう、あい・・・お願いします・・・」グスグス
「なら、朝ごはんゆっくり食べていってもバチはあたりませんよ」
少女「はい・・・いただきます・・・わーい、イチゴジャムサンドー!」モグッ
「ゆっくり食べてくださいね、・・・おや、少女、それはなんですか?」
少女「んえ?あ、これ?・・・え、わかんないの?」
「けーたいでんわ・・・ではないですね・・・」キョトン
少女「ワーオ、まさかここまで疎いなんて・・・」ニヨォ
「五月蝿いですね、いいから教えてくださいよ」ムッ
少女「ふっふっふー、これはですねー、私の入った部活に関係がありましてー」ガチャッ
「?」
パシャーッ
「!な、なんですか!」
少女「バイト代使って通販で買っちゃったー!ほら、みてみて」バッ
「――――――――わた、し?」
少女「これはねー、カメラっていうんだよー!写真部に入ったんだー!」
少女「そのときそのときを切り取れるのッ」
少女「いちばん『美しい』『瞬間』を『とどめて』・・・・」
少女「・・・・・・・・おかーさん?」
少女「な、泣いてるの?どうしたの?」
母親「・・・・・いいえ、いいえ、なんでもないんです、ほら、支度してッ」
少女「ギャッこんな時間ッ!」
<―――次は今日の天気予報です、今日は全国的に晴れ渡り・・・・>
少女「なんかねー、不思議な夢見たんだー、妖精さんとお話ししたりする夢!」
母親「そうなんですか、うふふ、いいですね」
少女「あれっ、馬鹿にされると思ったー、あのね、お花の妖精で・・・」
少女「・・・なんかこんないい天気だったらこのままピクニックいきたくなっちゃうよー!」ポヤー
少女「そうだ!お花見行こうよお花見!ね!」
少女「一緒に写真とろうよー!!」
母親「・・・・・・いいですね」
少女「そうこなくっちゃぁ!じゃあ学校やーめっぴ!」
少女「車置いてバスでいこう!」グイグイ
母親「はいはい、あ、・・・・丁度バスが!」
少女「わあああ、おかーさん走って走って!!」
母親「ぐっ、少女、はや・・・」
ドンッ
「きゃあ!」
「おごぉっ」
少女「なにやってんの!おかーさん!バス乗って!!」グイッ
母親「え、あでも、あ、すいません、大丈夫です・・・か・・・」
<バス、発車しまーす>
ギュウギュウ ブルルル・・・・・・・・・ン
少女「・・・本当にうちのおかーさんがすいません、大丈夫ですか?」
男「大丈夫ですよー、すいません僕の不注意で、そちら、足がふらついてますけれど・・・」
母親「い、いえ、大丈夫です、すいません・・・なんだか・・・寝不足でしょうか・・・」
男「そうなんですか?僕はたっぷり寝たけどね」ニコッ
少女「・・・・・・・!!!」
母親「・・・・・・・!!!」
おしまい
読んでくださりありがとうございました。
わかる人にはわかると思いますが、この文章の題材は某有名な戯曲です。
ssを書くのが初めてでした、そんな処女♂を自分の中二病の原点に捧げられて良かったです。
すごく難しかったです、長すぎず短すぎずよみやすくを目指していきたいですが
どうしても説明不足な気がしてビクビクです。
でもまた書きたいお話ができたらここでお世話になろうと思います。
お茶や支援や、嬉しすぎるお米、ありがとうございました!!!
sn
このSSまとめへのコメント
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