進之介「μ's?」穂乃果「仮面ライダー?」 (35)

仮面ライダードライブとラブライブのクロスSSです。

・準拠する設定は、ドライブが劇場版前、ラブライブが劇場版ラスト直前です。
・両作品のネタバレを含む可能性があります。

プロットはほぼ完成済み。本編はゆっくり書いていきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443364910

――秋葉原 万世橋近く

進之介(東京都千代田区、秋葉原)

進之介(サブカルチャーの街として有名なこの場所は、今日も大勢の人々で賑わっている)

進之介(かく言う俺も、今日はその『大勢の人々』の中の一人なわけだが)

進之介(普段はあまり縁のないこの街。そこに俺と霧子がやって来たのは、ある重大な任務のためだ)

進之介(その、任務というのが……)

進之介「……はぁ、わざわざカツサンドのために秋葉原まで来ることになるなんてな」

霧子「仕方ないですよ、本願寺課長の今日のラッキーフードがカツサンドだったんですから」

進之介「だからって、部下に秋葉原まで買いに行かせるかね? 普通」

霧子「泊さんがちゃんと断らないからですよ?」

霧子「お陰で私までこうして買い出し要員にされてるんですからね!」

進之介「そうは言うけどな、お前……アレが断れる雰囲気だったか?」

霧子「それはー……」

~回想~

純「ほらほら泊ちゃんコレ見てくださいコレ! 今日の私のラッキーフード!」

純「カ・ツ・サ・ン・ド!」

純「しかもほら! ラッキーカラーがなんと『きつね色』!!」

純「いやぁー、ここまで来ると運命ですね! なんだか食べたくなってきましたねぇ、カツサンド!」

純「例えば今日のお昼とか、秋葉原のあのお店のカツサンドとか食べたくないですかぁ~?」チラッ

純「ふっくらしたパンに、甘辛いソースの染みたカツ、アクセントにキャベツを添えてガブリッ!」

純「ほぉーら、泊ちゃんも食べたくなって来たでしょう?」

純「皆さんも食べたいですよねぇー?」

りんな・究・現八郎「食べたいでーす!」

純「ほら、皆さんこう言ってることですし、お願いしますよぉ~」

純「今居るメンツの中でフットワーク軽いの、泊ちゃんだけなんですからぁ。ね?」

純「おねぇーがいっ!」

~回想終了~

霧子「……すみません、無理です」

進之介「だろ?」

霧子「ま、まぁとにかく! 早く買って特状課に戻りましょう」

霧子「でないと『外に出てるついでに』とか言われて、また何か頼まれちゃうかもしれないですよ?」

進之介「それは勘弁……。それじゃあ、さっさと買って帰――」

ウィーン

穂乃果「でねでね! その時凛ちゃんが――」

ことり「あっ! 穂乃果ちゃん前!」

霧子「泊さん! 前!」

進之介・穂乃果「え?」

ドンッ

進之介「うおっ!?」

穂乃果「わあぁっ!?」

ドシーン!

穂乃果「あいててて……」

ことり「穂乃果ちゃん!」

海未「大丈夫ですか!? もう、話にばかり夢中になっているから……」

進之介「君、怪我は!?」

穂乃果「あー、大丈夫、みたいです。ちょっと、お尻打っちゃっいましたけど。あはは……」

霧子「そうですか、良かった……」ホッ

進之介「ごめんな……。ほら、掴まって。立てるか?」グイッ

穂乃果「ど、どうも~。よっこいしょっと……」

ことり(あれ? この人どこかで……)

霧子「すみませんでした。こちらの不注意で、お友達に怪我をさせてしまって……」

海未「いえ、こちらこそ申し訳ありません。この子、何かに夢中だとすぐに周りが見えなくなってしまう質で」

海未「ほら、穂乃果も! ちゃんと謝るのです!」

穂乃果「わ、分かってるよぉ! あの、私の方こそすみま、せ……」

海未「……ん?」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「……あ……あわわわわ……」サー

霧子「ど、どうかしましたか?」

穂乃果(あ、あああの制服って、ふ、ふふ、婦警さん?)

穂乃果(じゃじゃじゃじゃあ……私がぶつかった人ってもしかして……刑事さん!!?)

進之介「大丈夫? やっぱり、どこか怪我して……」

穂乃果「ほ、本当にすみませんでしたぁぁーーーッ!!」ドゲザー

進之介「どぅわっ!? な、なんだ?」

穂乃果「反省しているのでどうか逮捕だけは! 逮捕だけはご勘弁をぉぉ!!」

海未「……何を言っているのですか貴女は」

霧子「ほ、本当に周りが見えなくなるんですね」

ことり「あ、あははは……すみません……」

……

穂乃果「それじゃあ、逮捕はされないんですね!」

海未「当たり前です……」

進之介「こんなことで逮捕なんてしてたら、牢屋がいくつあっても足りないよ」

霧子「それに、今回はこちらにも非がありますから」

穂乃果「そっかー、よかった! 心配して損しちゃったね!」

海未「少し考えれば分かるでしょう! 心配していたのは貴女だけですよ!」

穂乃果「ど、どぅおってぇ……」

霧子「けど、前方不注意は思わぬ事故の原因になります。これからはちゃんと気を付けてくださいね!」

穂乃果「は、はい!」

霧子「泊さんもですよ!」

進之介「はい!」

霧子「まぁ、今回は私も気付くのが遅くなってしまったのであまり強く言えません」

霧子「ですが、周りが見えていないのは今回だけじゃないですからね? だいたいこの間も……」クドクド

海未(……この方も苦労しているのですね)

進之介「あっ! き、霧子! そろそろ行かないと、この子達に悪いんじゃあ……?」

霧子「え? あっ、ああ、そうですね。すみませんでした、引き止めてしまって」

ことり「いえ、気にしないでください」

進之介「よし。それじゃあ、これからはお互い気をつけような!」ケイレイ

穂乃果「はい! ありがとうございました、刑事さん!」ケイレイ

海未「お仕事中にご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした」

ことり「失礼します♪」

スタスタスタ…

霧子「随分元気な子でしたね」

進之介「そうだな。けど、あの子達……」

霧子「何かありました?」

進之介「いや、大したことじゃないんだけど、どこかで見たような気がするんだよな」

霧子「どこか……って、どこです?」

進之介「んー、なーんかもやもやするな。ここまで出てる気がするんだが……」

霧子「はぁ……けど、確かにそう言われると、私もどこかで……」

店員「カツサンド、昼の分残り僅かとなりまーす」

霧子「ちょ、泊さん! それより先にカツサンドですよ!」

進之介「えっ!? あ、ああ!」

……

海未「まったく、今回は大事にならずに済んだから良かったですが、今後は気をつけるのですよ!」

穂乃果「えへへぇ、ごめんなさい……」

海未「分かっているのですか? 大体穂乃果は、もうすぐ三年生だというのに自覚が……」

穂乃果「もー、本当にわかってるってばー! ことりちゃん助けてー!」

ことり「うーん……」

穂乃果「……ことりちゃん?」

海未「どうかしたのですか? ことり」

ことり「え? ああ、うん。さっきの刑事さん、どこかで見たような気がして」

穂乃果「え、そう?」

海未「さぁ……けれど、そう言われると確かに」

穂乃果「えぇー、本当? ことりちゃんに便乗してない?」

海未「穂乃果じゃないんですから、そんなことはありえません」

穂乃果「えぇっ!?ひ、酷いよー!」

ことり「あはは。まぁ、きっとそのうち思い出すよ」

穂乃果「そうだよ! それに、もし指名手配犯とかだったらちゃんと覚えてるはずだし!」

海未「指名手配犯が、こんな白昼堂々歩いているわけ無いでしょう……」

ことり「あはは。それより、お昼を早くみんなに届けなくちゃね」

穂乃果「あ、そうだった!」

海未「朝からずっと、駅前でラストライブのチラシを配っていましたからね」

ことり「きっと、みんなお腹空かせているよ?」

穂乃果「そうだね! このカツサンド、早く配ってあげよ!」

海未「ええ」

ことり(……指名手配? あれ? なんか引っかかるような……)

……

ガチャッ

進之介「ベルトさん、おまたせ」

クリム「おかえり、二人共。お目当ての物は買えたのかい?」

霧子「ええ、この通りです」ガサッ

クリム「おおっと、流石に全員分ともなるとスゴイ量だねぇ」

進之介「ちょっと一悶着合って、危なく売り切れるところだったけどな」

霧子「帰りは安全運転でお願いしますよ?」

進之介「あ、はは……分かってるって」

クリム「?」

進之介「それにしても、みんな酷いよな。課長に便乗して俺に特状課全員分頼むなんて」

クリム「まぁ、その店のカツサンドは絶品だからね。皆が君に使いを頼むのも仕方がないさ」

進之介「ったく、だからって……ってベルトさん、ここのカツサンド食べたことあるのか?」

クリム「ああ。私がまだベルトになる前、秋葉原には珍しいパーツを探しによく来ていてね」

クリム「その帰りに、それと同じカツサンドを買ったものだよ」

進之介「へぇー、ベルトさんが秋葉原にね」

霧子「なんだか意外ですね。クリムとは縁のない街のように思えますが」

クリム「縁がないなんてとんでもない! 秋葉原は元々、機械オタクの聖地だったんだ」

クリム「まぁ、最近ではサブカルチャーの街としての側面が強くなってしまったがね」

進之介「ああ、なるほど。それなら科学オタクで車オタクなベルトさんにはぴったりだな」

クリム「ムッ、科学者は皆等しくオタクだよ進之介。それに車オタクは君もじゃないか!」

進之介「はは、まぁな」

クリム「まったく……」

霧子「ほら、二人共。もう戻らないと、みんなになんて言われるかわかりませんよ?」

進之介「おっと、そうだったそうだった。それじゃ――」





無線『――全車両に入電』

三人「!」

無線『千代田区秋葉原駅付近にて、機械生命体出現』

無線『付近を走行中の車両は現場に急行してください。繰り返します――』



霧子「泊さん! 秋葉原駅って……」

ズドォォォン!!

霧子「キャアッ!?」

進之介「爆発!?」

クリム「どうやら、今の爆発は駅の方からのようだ!」

進之介「あの煙を見りゃ分かるって!」ガチャ

キャー! ダレカタスケテー!

進之介「不味い……! 往来のど真ん中でこれ以上暴れられたら、大惨事になる!」

クリム「早く止めなくては!」

進之介「霧子! 本部の応援と一緒に市民の避難誘導を頼む! 俺達はロイミュードを!」

霧子「分かりました! 泊さん、くれぐれも気をつけて!」ガチャ タッタッタッタ…

進之介「よし、俺達も行くぞ! ベルトさん!」ギュルルル!

クリム「OK、進之介! スタート・ユア・エンジン!」




進之介「変身!」ガションッ

『ドラァイブ! タァァーイプ、スピィィーーードッ!!』



―――



仮面ライダードライブ

第EX話 μ'sのラストライブに込められたものとは『なに』か



―――

今回はここまで。

本当に申し訳ありません。
名前の件は完全に失念していました。
可能であればhtml依頼後、今夜にでも新しいスレッドを作成する予定です。
(スレッドタイトルの名前が間違っていては格好がつかないので…)

ご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願い致します。

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