希「………ごめんもう一回言って」
英玲奈「東條希、私にわしわしMAXを教えてほしい」
希(聞き間違いじゃなかった…)
英玲奈「東條希、私に」
希「いやもうええよ!」
英玲奈「そうか。では教えてもらえないだろうか」
希「色々ツッコミたい事はあるけど…わしわしMAXって、それどこで知ったん?」
英玲奈「この間音ノ木坂に行ったとき、部室から『言う事聞かない子はわしわしMAXやで~』と聞こえてな」
希(本人目の前にして物真似はやめーや…)
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英玲奈「何事かと覗いてみれば皆、東條希の言葉に恐れおののき粛々と作業を進めているではないか」
希「ああ、はいはい…」
英玲奈「人を従わせるわしわしMAXとやら…私はそれが知りたい」
希「ええと…一応、理由聞いてもええかな?」
英玲奈「実は最近、ツバサとあんじゅに手を焼いてるんだ…」
希「どういう事?」
英玲奈「先日から共同でアキバライブの準備をしているだろう?」
希「うん、3人ともよく音ノ木坂学院に来るようになったよね」
英玲奈「そんな大事な時期だというのに、あいつらの行動は目に余る!」ドンッ
希「そ、そうなん?」ビクッ
英玲奈「ああ、このままでは作業に支障をきたす恐れがある」
希「うーんあの2人がなんかやらかすなんて想像出来ないけど…」
英玲奈「そう言うと思って…」ポチポチ スッ
希「スマホの映像?」
ツバサ『ほーのかさん♪準備の方はどう?進んでる?』ダキッ
穂乃果『うぇぇ、ツバサさん!?は、はい順調ですけど…』
ツバサ『そう、偉いわ。流石私の見込んだ穂乃果さんね』ナデナデ
穂乃果『あのぅ…ち、近くないですか…?』
ツバサ『あら、もしかしてイヤだったかしら?』スンスン
穂乃果『そんな事ないですけ…ちょっ、匂い嗅いでませんか!?」
ツバサ『気のせい気のせい。さ、行きましょ』グイッ
穂乃果『ふえ!?あの、どこへ…?』
ツバサ『準備も一段落着いたし、一緒にレッスンしましょ?あっちの誰もいない空き教室で』グイグイ
穂乃果『い、いやちょっと、まだ途中なんですけど…つ、ツバサさぁん!?』ズルズル
『ひゃっ、ちょ…これ本当にダンスレッスンですよね!?…ぁんっ!///』
希「」
英玲奈「そしてあんじゅが…」スッ スッ
あんじゅ『海未さんはぁ…ここが弱点ね」サワッ
海未『ひゃんっ、い、いきなり何を!?///』
あんじゅ『んふっ、可愛い反応♪ただのスキンシップよぉ』サスサス
海未『やっ、さ、作業に集中出来ませんからぁ///』
あんじゅ『そしてマッキーはぁ…』スリッ ペロッ
真姫『ま、マッキーって呼ばな…あっ、やめ…てぇ///』
あんじゅ『あらぁ♪マッキーってぇ、実はネコちゃんだったのかしら~』ナデナデ
真姫『なにそれ…意味、わかんないぃ…///』モジモジ
あんじゅ『うふふっステキね、μ’sの皆さん。もっともっと親交を深めたいわぁ…』ペロリ…
あんじゅ『次は希さんと仲良くなりたいわね。今度じっくり交流してみましょ♪』ジュル…
英玲奈「…とまあこんな具合だ」
希「そ、想像以上やね…(あんじゅちゃんが不穏すぎる…ウチ、貞操の危機やん)」ガタガタ
英玲奈「元々お気に入りだったμ’sとの共同作業だ、はしゃぐ気持ちはわからんでもないが…」
希(いやハジけすぎやろ。というか淡々と撮影してた英玲奈ちゃんもどうなん…?)
英玲奈「いくら注意してもなんやかんやで誤魔化される。あいつら無駄に口が上手いからな」
希(ばっちり証拠あるのに誤魔化せるんだ…ある意味尊敬するわ)
英玲奈「だが私の我慢にも限度がある、その時耳にしたのがわしわしMAXだ」
希「…ああ、そういやそんな話やったね、色々衝撃的すぎて忘れてたわ…」
英玲奈「どうだ?私に教えてはもらえないか」
希「んー…英玲奈ちゃん、わしわしってどういうものかわかってる?」
英玲奈「胸を揉みしだくのだろう」
希「そんなはっきり言わんといて!///」
英玲奈「女性の弱点を弄ぶことで生理的嫌悪と恐怖を促し、相手を屈服させるのでは?」
希「う、うーんそんな難しいこと考えてないんやけど…」
英玲奈「実はその推論の元に2人をわしわしMAXしたことがあるのだが…」
ツバサ『英玲奈、ふざけてないで作業して。A-RISE辞めさせるわよ』(真顔)
あんじゅ『警察呼びますね、統堂さん』(真顔)
英玲奈「何故か逆に怒らせてしまってな…」シュン
希(英玲奈ちゃんも大概やけどあの2人ほんま何なん…)
英玲奈「やり方が間違っていたのだろうか?」
希「うーんやり方も何も…」
英玲奈「…」ジー
希「……う」
英玲奈「…」ジー
希「…は~、わかったわかった。じゃあとりあえず、ウチにやってみせてくれん?」
英玲奈「いいのか?」
希「ええよ、そこまで困ってるなら放っておけないやん(さっさと終わらせたいし)」クルッ
英玲奈「…わかった。では失礼して」スッ…
ギュゥゥゥゥゥッ!!
希「いだだだだだだっ、ちょお痛い!?いたいってばっ!やめて!!!」ジタバタ
英玲奈「え、あぁすまない」パッ
希「はあ、はあ、もうっ、何するん!?」
英玲奈「痛みで恐怖心を増幅させるのではないのか?」
希「ちゃう!!…はぁ、そりゃ2人も怒るわ」
英玲奈「本当にすまない,痣になってはいないか?」サスサス
希「ちょっ、ナチュラルに胸さすらんといて!?///」バッ
英玲奈「痛むのだろう?」
希「ええから、もう!(この子実は天然なんか…)」
英玲奈「そうか、ならば今度は私にわしわしMAXしてくれ」ズイッ
希「無駄に胸反らすなや!子供か!」
英玲奈「なに、身を持って体験出来れば私も真似しやすい」
希「うーん、基本悪い子にしかしたくないんやけど…」
英玲奈「覚悟は出来ている。さあ、来い!」ワクワク
希「なんでノリノリなん…はあ、わかった。いくでー」スッ…
ワシ…ワシ…
英玲奈「……ほう……成る程成る程……」
希「冷静に分析されるとこっちがアホみたいやん…」ワシワシ
英玲奈「だが……思ったほど……衝撃は無い……ンッ///」ピクッ
希「そりゃあ英玲奈ちゃんは望んで受けてるわけやし…もうええやろ?」パッ
英玲奈「……うん///」
希「ちょっと照れんなや!こっちも恥ずかしくなるやん!!///」
英玲奈「だがなんとなく掴めた気がするぞ!」
希「そ、そうなん…まあ、あんま難しく考えんでええと思うよ」
英玲奈「ああ、私は相手を従わせることにこだわりすぎてたようだ」
希「うん。悪いことしたら叱る、それだけのことやん?」
英玲奈「わからせるのではなく、わかってもらう。優しさと慈しみの心が大事なのだろうな!」フフンッ
希「う、うん。もうそれでええんやない?」
英玲奈「それを踏まえて、もう一度わしわしMAXさせてくれないか?」キリッ
希「なんでやねん!無駄にキメ顔作るなや!!」
英玲奈「頼む。私は慎重派ゆえ、納得出来るまで練習しないと不安なんだ」
希「えぇ…」
英玲奈「この通りだ、今度失敗したら本当にクビで逮捕かもしれない」ペコッ
希「どんだけ怖いんや…あーわかったわかった。ええよもう」
英玲奈「本当か!?」
希「うん。…ほい、どーぞ」クルッ
英玲奈「よし、では行くぞ」スッ…
ワシ…ワシ…
希(…ほっ、痛くない)
英玲奈「…どうだ」ワシワシ
希「どうだと言われても……まあ、いいんやない……?」
英玲奈「…そうか」ワシワシ
希「……もう、いいやろ……まだなん……ンッ」ピクンッ
英玲奈「すまない、もう少し…」ワシワシ
希(なんか、手つきやらし…変な方向に上手くなってない…?///)
希(あかん変な気分に…というかウチら部室で作業もせんと何してるんやろ…///)ハァハァ
希(こんなところ誰かに見られたら…)チラッ
絵里「」
希「」
英玲奈「優しく…時に厳しく…」ブツブツ ワシワシ
希「わああああああ!!えええ、ええ、えりちぃ!!!???」ビックゥッ
英玲奈「うおっ、びっくりしたぁ!?」ドキッ
絵里「……えっと、扉が少し開いてたから///」
希「いや、これはな、違う、違うんよっ!?」
英玲奈「ああ、絢瀬絵里さんか」
絵里「お、お邪魔だったかしら…?」
希「いやだからなっ!?別にやましい事はなんもないんよ、な?」
英玲奈「そうだな、お互い同意の上での行為だ」
希「ちょっと黙っててくれへん!?」
絵里「え、いや、でも希気持ちよさそうだったし…」
希「え、えぇ?き、気のせいやん?ちょっとな、あの、部室あついなーなんて…」
英玲奈「まあ優しさと慈しみを込めて揉んであげたからな」フフンッ
希「お前ええ加減にせえよ!!」
絵里「…ほ、程々にね。皆にはしばらく部室は使用中って言っておくから、じゃっ」ダダッ
希「ちょ、使用中ってなんやねんっ!?絶対余計なこと言う気やろ!!待ってえりちっ!!!」ダダ
英玲奈「…取り残されてしまったな」ポツン
英玲奈「それにしても…ふむ、私のわしわしMAXははたして正しかったのだろうか?」
英玲奈「まあ気持ちよさそうと言ってたし、恐らく間違ってはいないだろう。あとはこの方向で自分なりに研究を重ねていけば…」
英玲奈「ふふふ、見てろよ2人とも。絶対に改心させてみせるぞ!!」
―――数日後
英玲奈「やあ、東條希」
希「……あー、英玲奈ちゃんか」ジトッ
英玲奈「すこぶる不機嫌だな、なにかあったのか?」
希「誰のせいやと思ってるん?あれからえりちの誤解解くのめっちゃ大変だったんやから…」
英玲奈「…?」
希「自覚ゼロか!天然ポンコツ英玲奈っち!!」
英玲奈「語感が良いな」
希「やかましいっ!…それで、そっちはどうなったん?」
英玲奈「ああ、おかげで2人は言う事を聞いてくれたよ」
希「そっか、よかったやん(ウチの貞操は守られた…ほんとによかった…!)」
英玲奈「ありがとう、希」
希「…急に名前呼びなんて、ちょっとびっくりやん」
英玲奈「構わないだろう?胸を揉み合った仲なんだし」
希「そこかい!!」
英玲奈「…そういえば少し問題があってな」
希「えっ、問題?あの2人のこと?」
英玲奈「ああ、わしわしMAXは確かに効果的だったんだ。だが…」
タタタッ
ツバサ「あ、英玲奈いたーっ!ねえねえ、またわしわしMAXしてよ。あれすっごいキモチイイの!///」ギュッ
あんじゅ「ずるいわツバサばっかり!ねぇ、今日も良い子にしてたのよぉ。わしわしMAX、して?///」スリスリ
英玲奈「なんかすっごい気に入られた」
希「知らんわもう」
おしまい
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