遊矢『デュエルだ十代さん!』 十代『いいぜ遊矢!!』 (364)

遊矢「付き合い長いけどデュエルするのって始めてじゃない?」

十代「そうか?そうだよな」コキコキ

遊矢「思えば俺は十代さんの1番の後輩だもんな」

十代「うんうん」コキコキ

遊矢「さっきから何やってるの?」

十代「いや拳と拳でデュエルするんだろ?いつも見たいに」コキコキ

遊矢「いや普通の!」

十代「行くぜ遊矢!右ストレート一閃だぜ!!」

遊矢「うわあああああああああああああああああ」

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十代「まさか普通のデュエルなんて・・・悪いな」

柚子「大丈夫?」

遊矢「大丈夫じゃない」

十代「セレナは?元気してるか?」

遊矢「元気だけど」

十代「そうか!しばらく顔見てないから元気かなって」

柚子「素良は精神病院に入院してるわ、廃人みたいになって」

十代「あいつはどうだっていいぜ」

遊矢「それとデニスがランサーズに帰って来てさ」

十代「あれもどうだっていいよ。わざわざ近況報告されたってどうでもいい奴らだし」

柚子「十代さんってセレナ以外の融合次元の出身者や関係者を嫌ってるよね」

十代「あいつらはデュエリストって名乗ってる殺人鬼達ばかりだ。何で仲良くしなきゃならないんだって話だぜ」

黒咲「十代か?」

月影「十代」

権現坂「十代殿!」

沢渡「十代!」

零羅「?」

遊矢「そうか零羅は知らないんだったな」

柚子「十代さんって言って遊矢の先輩よ」

十代「そうか社長の弟だっけ?全然似てねえな」

零羅「よ、よろしく」

十代「社長の弟にしては愛想がいいな!俺は遊城十代って言うんだ!よろしくな!」

零羅「遊馬や遊星みたいに苗字が遊なんだ」

十代「それは言わないでくれよ。気にしてるんだからさ・・・」

十代「黒咲も暑苦しい格好してるな、まだ夏場だってのに」

十代「権現坂も暑苦しいし」

十代「月影・・・まあいいか」

月影「兄者は?」

十代「日影ならデュエルモンスター次元の忍者モンスターと修行してたぜ」

デニス「や、やあ」

十代「セレナは?セレナは居るのか?」

デニス「あ、セレナなら後で」

十代「誰もお前には聞いてねえだろ」

黒咲「瑠璃なら後で来ると言ってたぞ」

十代「そうか!いや全然会って無いからさ」

沢渡「お前って本当にセレナの事好きだよな」

十代「何か妹みたいな感じするじゃん?可愛いし」

十代「じゃあ飯でも食いに行くか?」

沢渡「金持ってんのか!?」

権現坂「十代殿と言えば無一文で有名な話・・・否!ここはこの男・権現坂が」

十代「たまには俺に奢らせてくれよ。大人なんだぜ俺って」

黒咲「お前の顔を立ててやるか」

十代「サンキューな、黒咲!」

デニス「へ、へえ十代が奢ってくれるなんて」

十代「おいピエロ野郎」

デニス「は、はい!」

十代「くっせえ演技ばっかしやがって、目障りだから帰れよ」

権現坂「実はデニスは心を入れ替えたと言って改心したそうなんだ。十代殿の怒りは最もだがここは」

十代「そうか?じゃあ権現坂の顔を立てて許すよ。だから頭上げてくれよ権現坂」

沢渡「たまには大人らしい事もすんだな!」

十代「そりゃそうだぜ」

デニス「・・・」

十代「権現坂の義理人情に感謝しろよ」

黒咲「どっちにしろ俺はこいつを許す気は無いがな。融合のくせにエクシーズを使う奴をな」

十代「そういや使ってたな。人を挑発して楽しいのか?あ、楽しいんだよな!エンタメって言うの少しは理解しろよ、胡散臭いピエロ野郎」

権現坂「本当に良いのか十代殿」

十代「安心しろよ。じゃあ先に行っててくれ」

沢渡「店は俺が決めていいのか?」

十代「勿論だぜ!」

黒咲「何処か行くのか」

十代「セレナ探してくるよ」

十代「さあて何処に居るのやら」

セレナ「おい!」

十代「セレナ!」

セレナ「やっと帰って来たんだな、まあ別にお前が居なくても私は普通に」

十代「へへへ」

セレナ「それで何だ?私はお前に用は無いがどうせ」

十代「飯!」

セレナ「飯?」

十代「飯食いに行こうぜ!」

セレナ「それは構わんが・・・金は」

十代「どんだけ無一文だと思われてんだ俺」

セレナ「ほ、他にいう事は無いのか」

十代「ん?」

セレナ「あれだ」

十代「あれじゃわからないぜ」

セレナ「少しは理解しろ!大人のくせに子供みたいな事ばかり言って」

北斗「あ、十代さんだ」

刃「何か久しぶりに見た気がするぜ」

真澄「十代さーん!」

十代「おーい!」

セレナ「くっ・・・」

十代「いつも三人組で居るからリーダーがわからないぜ、北斗か?セレナはどう思う」

セレナ「知らん!」

刃「飯?十代さん金あるのかよ!?」

十代「お前までそれ言っちゃうのな!あるよ!」

北斗「だって十代さんって遊馬を大人にした感じだから」

十代「遊馬の方がしっかりしてるっての」

真澄「今まで何処に?」

十代「旅さ」

セレナ「お前!融合使いだからって十代に馴れ馴れしいぞ!」

真澄「この子どうにかならないのですか?十代さん」

十代「女の子なんだし同じ融合使い同士なんだから仲良くやれよ。どっちも柚子の友達なんだから」

真澄「はい!」

セレナ「くっ・・・」

遊矢「遅いよ十代さん」

十代「こ、ここ!?マジかよ沢渡」

沢渡「普通だろ?なあ」

北斗「普通だよ十代さん」

真澄「まさか十代さん」

十代「中学生ばかりだって舐めてたぜ、こんな高そうな店ってアリかよ」

ユベル「やめるなら今だよ十代」

十代「や、やめてたまるか!いつだって俺は前に進むんだよ!」

黒咲「どうしたんだお前」

月影「凄い汗だ」

十代「行くぜ!突っ込むぞ!!」

セレナ「・・・」

翌日

十代「・・・」シャカシャカ

セレナ「・・・」シャカシャカ

十代「別にセレナが手伝う必要無いのに」

セレナ「別にいいだろ!言っておくがお前のために手伝ってるわけじゃないからな!」

ユベル「だから辞めた方がいいと僕は言ったのに、君は」

十代「ここで引いたら恥だぜ」

ユベル「と言っても笑ってたじゃないか、みんな」

十代「いいんじゃね?若いうちは何でも楽しまなきゃ・・・俺が金足りねえのは笑えないけど」

セレナ「だったら手を動かして足りない分の金を返すぞ!帰って来た途端に迷惑をかけさせるな!」

十代「わ、わかったよ!しかし本当に皿洗いさせられるんだな?なあセレナ」

セレナ「ふん」

遊矢『遊星さん!俺とデュエルしてくれ!』 遊星『何!?』 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441541544/)

カイト「・・・」

シャーク「しかし遊星も言ってくれるよな。遊矢を頼んだって」

権現坂「あの遊星殿が俺達に頼んだ事だ。文句を言うな」

シャーク「ったく大体何が悲しくて遊矢の面倒見なきゃいけねえんだ?カイトもそう思うだろ」

カイト「俺は遊馬に頼まれた。それに奴の世話を焼くのは慣れている」

シャーク「だからってデートの様子まで見る必要あんのか!?」

黒咲「・・・」

権現坂「けしからん事だが・・・俺は!」

月影「羨ましいだな」

権現坂「う、うむ」

沢渡「特に凌牙はこの先あそこに居る2人のようにデートどころか女との触れ合いもねえだろうぜ」

シャーク「そりゃどういう意味だ!!」

沢渡「言っとくが俺は」

シャーク「てめえはモテねえよ」

沢渡「何で」

シャーク「馬鹿の中の大馬鹿だからだぜ」

沢渡「言いやがったな!」

黒咲「凌牙は遊矢や沢渡と一緒に居るといやに子供っぽいな」

カイト「あれがあいつの素だ」

シャーク「ヒソヒソしやがって」

権現坂「しかし羨ましいと思わんか?健全な男女というか」

沢渡「健全な男女?あいつらって昔は」

黒咲「沢渡」

沢渡「そうだったな・・・忘れてたぜ」

遊矢「みんなして俺らをつけてる」

柚子「知らんふりよ知らんふり」

ガサッ

遊矢「ん?」

柚子「だ、誰!?」

「榊遊矢ァ・・・死ねやァ!!!」

カシャッ

権現坂「あいつ!」

沢渡「権現坂!!」

シャーク「あいつ機関銃持ってやがる!おい待て権現坂!!」

ズダダダダダダダダダダダダダダ

権現坂「ぐわああああああああああああああああああああああ」

十代「権現坂は!?」

黒咲「安心しろ。合計で107発の弾丸を受けたが無事手術は成功した」

十代「良かった・・・」

カイト「だがそのうち39発の弾丸が頭部に命中し全治2ヶ月の大怪我だ」

十代「そうか・・・それでも命あっての物種っていうもんな」

デニス「そうだよね!」

シャーク「てめえ・・・」

黒咲「・・・」

十代「ちょっと来い」

デニス「え?」

十代「いいから来いって言ってんだよ!!」

十代「お前か?」

デニス「な、何が!?」

十代「信用できねえんだよ!お前が遊矢を殺すためにアカデミアの鉄砲玉をよこしたんじゃねえのか!!」

デニス「僕はアカデミアと手を切ったんだよ?そうやって何でもかんでも」

十代「は?笑わせるなよ、お前らってあれじゃんか」

デニス「あ、あれ?」

十代「人間はハンティングゲームの獲物だっけ?異常者の集まりじゃねえか」

デニス「でも僕は!」

十代「言い訳すんな!頭おかしいんじゃねえか?崇高な目的だとか素良は言ってたけど、何もねえくせに笑っちまうぜ」

十代「あいつもお前も自分が良ければそれでいいって事なんだよ!人の命を何だと思ってやがんだ、ピエロ野郎!!」

ゴスッ

デニス「うっ・・・」

十代「立てよ。てめえらは気に食わねえよ、デュエルで戦争しやがって!恥を知れってんだ!!」

十代「チッ」

デニス「君は融合次元には異常なまでの嫌悪感を持ってるよね・・・僕は本当に改心したのに」

十代「嘘ばっかつくなよ」

デニス「エクシーズ次元と遊馬の次元、シンクロ次元と遊星の次元・・・似てるよね」

十代「何が言いたいんだ」

デニス「根っこは一緒・・・つまり君の次元は融合次元と同じなんだ」

十代「言ってくれるな」

デニス「そ、それにユートと遊馬もユーゴと遊星も根っこは同じだ!だったら君とユーリは」

十代「同じって言いたいんだろ?わかってるよ、それぐらい」

デニス「な、何で」

十代「・・・前にあいつは言ってた。あいつを1番理解してるのは俺だって」

デニス「・・・」

十代「俺らは一生分かり合えない。お前や素良何かとも一生な。そして引導を渡すのは俺だけだ」

十代「・・・」

デニス「・・・」

十代「信じてやるよデニス」

デニス「え?」

十代「信じるって言ってんだ。まあ仲良くはしないと思うけどな」

デニス「う、うん」

十代「アカデミアは潰れた。でも鉄砲玉みたいなのが存在してやがる」

デニス「恐ろしい話だよね」

十代「この街の何処かに居るんだ。鉄砲玉を雇った奴が」

デニス「どうしてそれを?」

十代「直感ってやつだ。お前はネズミやモグラになれ」

デニス「つまり情報収集?」

十代「ああ」

翌日

セレナ「権現坂の見舞いに行ってくるからな!」

十代「ああ!」

ユベル「君はセレナに甘いね」

十代「そりゃ甘くなるもんだぜ、あの子はそれだけ可愛いって事だ」

ユベル「僕にもわかるよ。君にとって一番の掛け替えのない存在だって」

十代「あの子の将来を考えたら融合次元の悪事を見逃せねえ・・・あの子だけじゃねえ融合使いの柚子や真澄なんかもだ」

十代「あいつらがのさばっている限り融合使いは悪党で見られる・・・それに許せねえんだ」

ユベル「許せない?」

十代「デュエルを悪事に使う事もクロノス先生のカードを使う事も気に入らねえんだ、1度ぶっ潰したのに蘇りやがって」

十代「あいつらは狂ってやがる。同情の余地もねえぐらいに性根が腐った連中の集まりだぜ」

十代「もしもし?何だ三沢か」

三沢「すまないな、実は・・・」

十代「マジで言ってんのか!?」

三沢「せっかく帰って来たというのに」

十代「そんな謝るなって、わかったよ」

セレナ「・・・」

十代「どうした?」

セレナ「また何処かに行くのか?」

十代「三沢がトラブっちまって」

セレナ「たまにはゆっくりもできないのか!?」

十代「悪い。でもなセレナ」

セレナ「もういい!お前なんか知らないからな!」

セレナ「いつも何処かに行ってばかりだな、お前もそう思うだろ?」

ファラオ「ニャ」

セレナ「そうだろ?」

ファラオ「ニャ」

セレナ「柚子には遊矢がずっとついてるのに・・・おかしいと思うだろ?」

ファラオ「ニャ」

セレナ「お前ぐらいだ。私の事を理解しているのは」

ハネクリボー「クリ」

セレナ「お前も居たな!十代には内緒だからな」

ファラオ「ニャ」

ハネクリボー「クリ」

セレナ「お前たちは十代に似ないで素直だからいい」

シャーク「元気か?」

権現坂「お陰様でな」

シャーク「何の用だ?何でも言ってみろよ」

権現坂「うむ・・・実は」

シャーク「遊星との約束だろ?わかってるぜ」

権現坂「すまないな」

シャーク「ダチ庇って負傷するなんざ今時流行らねえぞ」

権現坂「ならお前は遊馬のためにはできないのか?」

シャーク「てめえと一緒だよ俺もな」

権現坂「友のためなら俺は」

シャーク「言うな言うな、小っ恥ずかしいんだよ、そういうの」

十代「セレナー!何処行っちまったんだ」

沢渡「またセレナに振り回されてんのか?難儀だなお前も」

十代「セレナ知らね?」

沢渡「知らねえ」

十代「探すの手伝ってくれねえか?」

沢渡「ったく仕方ねえな、わかったよ」

十代「ありがとよ!」

沢渡「セレナの親みたいだな」

十代「そこまで歳離れてねえし」

沢渡「じゃあ」

十代「妹?」

沢渡「まあ、そんなところか?知らねえけど」

沢渡「はあ?また旅に出るのか!?好きだなお前も」

十代「色々忙しいんだよ俺も」

柚子「ほら十代さんよ」

遊矢「セレナ!」

沢渡「意外と早く見つかるもんだな」

十代「セレナ!」

セレナ「な、何だ」

十代「何処かに遊びに行くか?」

セレナ「な、何だ突然!」

十代「また旅に出ちまうんだしさ・・・嫌なら俺は」

セレナ「よし!だったら遊んでやる!仕方が無いからな!」

十代「おう!l」

十代「そうだ!いいとこに遊矢が居た」

遊矢「俺?」

十代「こいつを預かっておいてくれ」

遊矢「ネオス!?これって」

十代「俺が必ず帰ってくる証だ。それにネオスと共に戦えるデュエリストは俺以外じゃ遊矢しかいねえ」

遊矢「何で俺が?」

十代「縦横無尽そして変幻自在に行動できるのがお前ぐらいだぜ」

沢渡「俺じゃ無理ってのか!?」

十代「ハハハ」

沢渡「十代!」

十代「何とも言えねえ。悪りいな沢渡」

沢渡「この・・・まあ許してやるよ。別にネオスなんて俺に必要ねえし」

十代「嬉しそうにしてるなセレナ」

柚子「十代さんは女心がわからないよね」

十代「どういう意味だ?なあ沢渡」

沢渡「知るかよ!遊矢は」

遊矢「うーん」

十代「わからねえ?」

遊矢「うん」

十代「おいユベル」

ユベル「それはいつかわかるんじゃないかな?」

十代「いつ?」

ユベル「さあ?」

十代「サッパリわからないぜ」

翌日

セレナ「起きろ十代!」

十代「もう朝か」

セレナ「さっさと遊びに行くぞ!早く支度しろ!!」

十代「わかったよ。じゃあ着替えるから待ってろよセレナ」

セレナ「早くしろ!」

十代「張り切ってるな」

セレナ「ひ、暇なだけだ」

十代「そうか?」

セレナ「早くしろ!」

十代「わ、わかったよ」

黒咲「・・・こいつは!」

シンジ「・・・」

黒咲「おい起きろ!」

カイト「やめておけ、気絶している。確かシンジだったな」

黒咲「ああ」

カイト「アカデミアとの最後の攻防戦で元帥とかいう最高幹部が作ったプルトンロケットに乗り込み」

黒咲「シンクロ次元シティを守るため大空で散った勇敢な男だ・・・だが何故」

カイト「気絶していたもんでな」

黒咲「だが無事で何よりだ」

カイト「そうだな」

黒咲「運ぶぞ」

カイト「ああ」

十代「さあ何して遊ぶ?」

セレナ「遊矢と柚子は何をして遊んでいるんだ?」

十代「うーん・・・そうだな」

セレナ「・・・」

十代「わからねえ!」

セレナ「わからんだと!?」

十代「サッパリだぜ」

セレナ「だったらお前のお父さんとお母さんは!」

十代「父ちゃんと母ちゃん?そうだな・・・どうだろうな」

セレナ「くっ・・・」

十代「じゃあバッティングセンター行こうぜ!」

カキーン

カキーン

カキーン

カキーン

カキーン

カキーン

十代「まだまだ行くぜ!」

カキーン

セレナ「おい変われ!私もやりたいぞ」

十代「順番順番」

カキーン

十代「よっしゃー!」

スカッ

スカッ

スカッ

スカッ

スカッ

スカッ

十代「ちゃんと見るんだぞセレナ」

セレナ「う、うるさい!」

十代「・・・今だ!」

カキーン

セレナ「よし!」

十代「まだまだ来るぞ」

沢渡「シンジじゃねえか」

月影「うむ」

黒咲「ああシンジだ」

月影「生きていたとは」

カイト「デュエリストは不死身だ」

沢渡「お前が言うと説得力があるぜ」

ミザエル「カイトが言うと説得力があるだろ」

カイト「何かあったのかミザエル」

ミザエル「コナミが海外出張するからな・・・またお前の仕事が増えるぞ」

黒咲「いつも振り回されているなツァンに」

沢渡「何が凄えかって不倫じゃねえ事だもんな」

カイト「俺はあいつに興味が無い」

ミザエル「しかしアカデミアが崩壊し平和だな」

カイト「それもこれも長い長い戦いが」

「かつてエクシーズ次元とシンクロ次元は融合次元の策略により水面下で手を結んだ」

「目的は何か?力をつけるであろうスタンダード次元を滅ぼす事だ」

カイト「何者だ」

「エクシーズの三龍をその手に収める!今がその時だ!!」

ミザエル「答えになっていない!名を名乗れ!!」

「我々はそんな水面下で手を結んだエクシーズ・シンクロ・融合から集められたセブンスターズ!」

カイト「セブンスターズ?アカデミアの残党か」

「それはどうかな?」

「今からお前達を超融合する!」

カイト「やるぞミザエル」

ミザエル「ああ」

十代「いい汗かいたな」

セレナ「ああ!」

十代「何か久しぶりに楽しそうな顔を見たな、セレナの」

セレナ「た、楽しくない!」

十代「それなら別にいいけどな」

セレナ「い、言っとくがデートじゃないからな」

十代「デート?俺はデートなんてした覚えないぞ」

セレナ「くっ・・・」

十代「セレナもいつかデートするようになるんだろうな」

セレナ「絶対にしないからな!」

十代「沢渡か?社長かもしれねえし・・・ユーリは絶対にねえな」

セレナ「・・・」

セレナ「明日行くんだったな」

十代「うん」

セレナ「・・・」

十代「すぐに帰ってくるから安心しろよ」

セレナ「し、心配などしていない!私をバカにするな!!」

十代「してないっての」

セレナ「・・・必ず」

十代「ん?」

セレナ「必ず帰って来い!私と約束しろ!」

十代「約束するよ」

セレナ「絶対だからな」

十代「ああ!絶対だぜ」

翌日

セレナ「あいつはもう行ってしまったんだろうな・・・」

十代「おはよう」

セレナ「おは・・・何で居るんだ」

十代「いや三沢が要件は片付いたっていうもんでな」

セレナ「!?」

十代「まだ居るよ俺は」

セレナ「本当か!?」

十代「ああ」

セレナ「だ、だったら好きにしろ。勝手に居ればいい、ここはお前の家でもあるのだから」

十代「じゃあゆっくりさせてもらうぜ」

シャーク「何だよ!知らねえよ!!」

ツァン「カイトが消えたんだけど」

シャーク「てめえはカイトの何だってんだ!旦那いやがるくせに若い燕に」

ツァン「友達だよ」

シャーク「何がダチだってんだ」

ツァン「最近あんた達3人で居ないよね」

シャーク「元からトリオで居ねえよ。遊星らじゃあるまいし」

ツァン「そうだけど」

黒咲「・・・」

月影「・・・」

シャーク「こっち見んな!俺が何かしたってのか!?」

黒咲「いやお前はそういう男ではないから安心しろ」

シャーク「何だってんだこいつら」

デニス「十代」

十代「モグラか」

デニス「権ちゃんを襲撃した奴の情報だけど、そいつ怪しい奴と密会してたんだって」

十代「密会?お前アカデミアなら何か知らねえのか」

デニス「知らない」

十代「チッ、引き続きスパイ活動して来いよ。お前は人の心踏み躙るの得意だよな?」

デニス「わ、わかったよ」

十代「それとなデニス」

デニス「な、何」

十代「命を無駄にすんじゃねえぞ」

デニス「うん!」

十代「何て言うと思ったか?お前達がやってるのはこういう事なんだよ」

デニス「・・・まるで覇王だ」

シンジ「あの権現坂が怪我るなんて」

黒咲「遊星らには挨拶しに行ったのか」

シンジ「いや」

黒咲「さっさと行ってやれ、酷く心配してたぞ」

十代「ちょっといいか」

シンジ「十代!?」

十代「確か遊星の幼馴染のシンジだっけ?」

シンジ「そうだぜ!」

黒咲「何か用事なのか」

十代「ああ」

黒咲「わかった」

シンジ「あのすっとぼけたツラして世界を4回救ってんだよな・・・すっげえな」

黒咲「デニスにスパイさせてるんだったな」

十代「権現坂襲撃の犯人は誰かと密会していたようだ」

黒咲「アカデミアか?」

十代「いやアカデミア首領は遊星が倒したしアカデミアの動きも感じられねえ」

黒咲「これは関係の無い話かもしれんがカイトとミザエルが行方不明になったらしい」

十代「行方不明?あいつらが?」

黒咲「ああ」

シャーク「こっそり話やがって、全部筒抜けなんだよ」

黒咲「いつから居た」

月影「拙者が伝えた」

黒咲「どうする十代」

十代「話すしか無いな」

遊矢「つまり権現坂襲撃の犯人はアカデミアの関係者かもしれなくて」

柚子「カイトさんとミザエルさんが行方不明になったのも絡んでるのね」

十代「多分な」

沢渡「カイトが行方不明?あの死んでも死なねえ奴がか」

遊矢「・・・探さなきゃ!」

十代「何処行くんだ」

遊矢「カイトの事も権現坂の事もだ!黒幕を」

十代「焦っても意味はねえぞ」

遊矢「でも!」

十代「こういう時はじっくり考えて行動するんだ、1人が先走ったって後に残るのは後悔だけだぞ」

遊矢「・・・」

十代「気持ちはわかるけど、こういうのは仲間同士力を合わせるもんじゃないか?少なくとも俺はそう思うぜ遊矢」

シンジ「話は聞かせてもらったぜ」

遊矢「シンジ!」

シンジ「要するにこの街には何かヤバいのが居る。俺もランサーズに入れてくれよ」

黒咲「どうだ遊矢」

遊矢「別にいいけど」

シンジ「ありがとよ。お前への借りが返せそうだぜ」

遊矢「借り?」

シンジ「また今度話すよ」

シャーク「言っとくが俺は入らねえよ。俺は遊矢の事が嫌いだからな!」

沢渡「お前な」

シャーク「でも遊星や権現坂、カイトの事もあるだろうし・・・少しの間だけ居てやるよ」

遊矢「ありがとう!」

ツァン「カイトが行方不明なんだよね?じゃあ僕も」

沢渡「いや年齢制限あるからな!」

ツァン「まだ26歳だからセーフじゃないの?」

月影「拙者は構わない・・・いいと思う」

黒咲「カイトはこいつをかなり信頼しているからな、問題は無いだろう」

シンジ「って事は十代も」

十代「俺は遠慮しとくよ。他に用事があるしな」

黒咲「用事?」

十代「ちょっとな」

沢渡「新生ランサーズの完成だぜ!」

シャーク「勝鬨は?」

月影「彼もまたデュエルモンスター次元での修行に励んでいる」

沢渡「っつうわけで心機一転して俺がメンバー表を」

柚子「これでいい?」

遊矢「最高だ!」

大将・榊遊矢-EM 副将・黒咲隼-RR シンジ・ウェーバー-ドラグニティ

神代凌牙-水属性 沢渡シンジ-帝 風魔月影-忍者 セレナ-霊獣 ツァン・ディレ-六武衆

沢渡「ちょっと待て!」

遊矢「あれ?柚子が居ないけど」

沢渡「そうじゃねえ!」

柚子「遊矢が居ない間は塾は私が守らないと」

沢渡「だから違うって言ってんだろ!」

遊矢「そうだったな、ありがとう柚子」

柚子「うん」

沢渡「俺の話を聞け!!」

翌日

デニス「素良を叩き起こす!?何で」

十代「あいつはアカデミアの特待生か、何かなんだろ?だったら知ってるかもしれねえ」

デニス「でもね十代」

十代「問題あるのか」

デニス「な、何けど。廃人になった素良をどうやって」

十代「やってやれない事は無い」

デニス「暴れたら」

十代「お前と素良を融合させて宇宙の彼方にでも飛ばしてやるよ」

デニス「ほ、本気・・・本気だよね」

十代「ああ」

デニス「・・・」

十代「じゃあ起こすぜ」

素良「・・・十代!?」

十代「権現坂が機関銃で蜂の巣にされて全治2ヶ月の大怪我だ」

素良「権ちゃんが?へえ・・・」

十代「早え話が大幹部はあと何人居る?お前と同じ外道だよ」

素良「た、多分・・・もう居ないと思う」

十代「居ねえ?嘘ばっかついてんなよ。てめえらは本当に嘘つきで洒落にならねえぐらいの馬鹿だな」

素良「・・・」

デニス「き、君がアカデミアを潰したあの日プロフェッサーはアカデミアの支配権を全て奪われ黒幕である首領が再び支配したんだ」

十代「それぐらい言われなくてもわかってる。ずっと遊馬と遊星らが戦って来たじゃねえか」

素良「僕が知ってる限りアカデミア最高幹部は大佐、博士、大使、将軍、バレット、男爵、大僧正、元帥のはず」

十代「だったら残党か?だったら誰かの旗の元に集まらなきゃ機能しねえよな。お前らは誰かに縋って生きてくしかできねえんだもん」

素良「何で君は僕に厳しいんだ!こんなの差別だ!」

十代「お前はどの口が言ってんだ?そんなの自業自得じゃねえか、てめえのして来た事を少しは考えてみやがれ!」

十代「反省したって許さねえからな、お前は子供は子供でも分別のできる年齢じゃねえか」

素良「でも周りは!」

十代「周り?てめえはどうなんだよ。周りがやってるから自分もやるって道理はねえんだよ!」

十代「てめえらは今日は生きようとする人を殺し住む街を壊した殺人者だ!そんなお前が差別?笑わせんじゃねえ!」

十代「遊矢達の友情を無下にし剰えデュエルを戦争の道具に使ったてめえらに今日を生きる資格はねえんだよ!わかったか!?」

素良「ううっ・・・」

デニス「十代・・・」

十代「もうお前達に仲間は居ねえよ。アカデミアの連中に追われ友達には見捨てられてな、今度はお前らが狩られる番なんだよ」

素良「や、優しくしてくれたのに!君はまだ更正できるって!」

十代「だったらお前は何をやった?デュエルモンスター次元で何の罪もねえモンスターをカードに封印したじゃねえか!」

十代「お前達は生まれながらの外道だ。そんな奴に手を差し伸べる聖人が居るってのか?」

素良「・・・」

十代「人殺しなんだよ。お前らは」

十代「じゃあな素良」

素良「ま、待って!」

十代「寝てろよ。廃人のフリしてりゃ手は出されないだろうぜ」

素良「僕を見捨てないでよ!もう誰も縋る相手が居ないんだよ十代!」

十代「・・・」

素良「十代!」

十代「・・・退院の手続きして来いモグラ」

デニス「う、うん」

十代「こっから先は生き地獄だぞ、何処に行っても蔑まされ石を投げられる・・・俺もお前がそうなれば見捨てるぞ」

素良「だ、だとしても僕には」

十代「例えお前が目の前で危険な目にあっても俺は助ける事はねえよ。罵倒されても俺は何も言わねえ」

素良「だとしても僕は」

十代「それでいいならついて来い。お前が居ればアカデミアの連中が現れる可能性もあるしな」

十代「ただいま」

セレナ「遅い・・・素良?何でこいつが」

素良「・・・」

セレナ「しかも鼻血を出してるぞ」

十代「帰り道で凌牙と出くわして蹴られたんだ、こいつ」

素良「何?何か文句でもあるの」

十代「その言い方どうにかなんねえのか?だから嫌われてるんだよ」

素良「・・・」

セレナ「こいつは罪の無い人を狩った鬼畜外道ではないのか!?何でこいつを!」

十代「俺が見張ってりゃこいつも悪さしねえだろ。言ってみれば囚人と看守みたいなもんだ。俺と素良は」

セレナ「よくわからんが・・・こんな奴に食べさすご飯は無いぞ」

十代「だったら作らなくていいんじゃね?別に必要ねえさ」

セレナ「・・・」

セレナ「できたぞ」

十代「結局作るんだよなセレナは」

セレナ「う、うるさい」

素良「美味しい」

十代「だろうな」

素良「美味しい・・・美味しい」

セレナ「・・・」

十代「食うのは構わねえが食器はちゃんと片付けろよ自分で」

素良「自分で?」

十代「自分で撒いた種は自分で刈り取るんだよ」

素良「・・・うん」

十代「・・・」

ピピピッ

「アカデミア総司令より命令を下す。これよりセブンスターズは舞網市を拠点に活動を開始する」

「最初は誰が行く」

「こういう時はカードで決めるべきだろう」

「うむ」

「・・・」

「では」

「・・・俺に出番のようだ」

「この次元にはランサーズと呼ばれる連中が居る」

「ランサーズ?どうだっていいぜ、楽勝だ楽勝」

「それと遊城十代が居る。あの遊城十代がな」

「遊城十代?奴が居るんじゃ厄介だ」

アリト「へえナッシュがランサーズの」

ドルべ「リーダーではないナッシュか」

シャーク「俺が遊矢より格下に見えるか?言ってみりゃ裏リーダーってとこだ」

ギラグ「沢渡みたいなこと言うなよ」

アリト「沢渡なら影のリーダーとか言いそうだよな」

璃緒「あの子と凌牙って仲良いから」

シャーク「何処が!?」

ベクター「同級生だしな」

アリト「俺も入ろうかな?ツァンも居るんだろ?いいよな人妻って」

シャーク「遊びじゃねえんだよ!」

ドルべ「それにしてもミザエルは何処に」

シャーク「シカトしてんじゃねえ!」

シンジ「ってわけよ」

ジャック「本当に何とも無いのか?」

シンジ「ああ!」

クロウ「生きてて良かったぜ」

シンジ「遊星は寝てんのか?」

ジャック「しばらくは起きんだろう」

ブルーノ「そうだよ」

シンジ「俺は帰って来たぜ遊星・・・って言っても寝てんのか」

クロウ「シンジ復活記念にラリーらの家でパーティするけど、当然来るよな」

シンジ「ラリー?懐かしいな・・・ジャックが殺しかけたんだったよな」

ジャック「やめろ」

シンジ「お前ってガキの頃から自分勝手だったもんな。ほら覚えてるかクロウ」

ジャック「やめろ!」

翌日

十代「起きろ」

素良「・・・まだ6時じゃないか」

十代「甘ったれるな。今から街のゴミ拾いするぞ」

素良「何で」

十代「何で?」

素良「ううん」

十代「だったら行くぞ、いいな」

素良「う、うん」

十代「じゃあセレナ行ってくる・・・寝てんのか」

セレナ「zzz」

十代「早く来い!」

素良「わかったよ!」

シャーク「・・・」

沢渡「んだよ。もう来てんのか」

シャーク「ああ」

沢渡「学校終わって速攻か?早えよな」

シャーク「文句あっか?」

沢渡「ねえよ!一々噛みつきやがって!!」

シャーク「他の連中は」

沢渡「知らね」

シャーク「っつうか喫茶店で会合すんだなお前ら」

沢渡「七皇はどうすんだよ」

シャーク「俺の家」

沢渡「お前の?広いもんなお前の家」

黒咲「凌牙か、気が早いな」

シャーク「てめえらが遅えんだよ。何やってた?」

月影「彼女を迎えに行っていた」

ツァン「この忍者が迎えに来てくれたんだよね」

シャーク「・・・好きだなお前も」

月影「うむ」

「人数は揃って無いがランサーズのメンバーとは個性豊かという奴だな」

シャーク「てめえ」

「表に出るか、俺は神代凌牙とデュエルがしたい」

シャーク「いいぜ、やろうぜ」

黒咲「妙な奴だ」

「・・・」

シャーク「フードなんか被りやがって何者だ?バリアン七皇のパクリかよ」

「俺達はエクシーズ次元とシンクロ次元が水面下で手を握り結成されたアカデミアセブンスターズ」

黒咲「エクシーズ次元とシンクロ次元だと?」

「エクシーズ次元にも裏切り者は居るという事だ、黒咲隼」

黒咲「貴様!」

「中でも俺達セブンスターズに与えられた権利は裏切り者の処刑をする権限よ」

シャーク「権限だと?」

「別名アカデミア秘密警察!第一室長から第六室長までの室長が居る!俺はその第六室長だ!」

シャーク「御託はいいんだよ!どうせ改造デュエリストなんだろ?てめえも!」

「改造デュエリストは改造デュエリストでも動植物や機械合成の改造デュエリストではない!」

バッ

シャーク「!?」

ガガギゴ「秘密警察セブンスターズの室長はデュエルモンスターの遺伝子を組み込まれている!さあデュエルだ!!」

シャーク「俺から行くぜ!俺はシャクトパスを攻撃表示で召喚!そして魔法『おろかな埋葬』を発動!俺はデッキからモンスターを墓地へ送り、魔法『浮上』を発動!墓地へ送ったトライポッド・フィッシュを特殊召喚!トライポッド・フィッシュが墓地から特殊召喚された事で自分フィールドの魚族・海竜族・水族モンスター一体を選択しレベルを一つ上げる!」

シャーク「そしてサイレント・アングラーを特殊召喚!俺はレベル4のシャクトパスとトライポッド・フィッシュとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!海咬龍シャーク・ドレイク!!」

シャーク「カードを1枚セットしターンエンド!」

ガガギゴ「水属性といえば神代凌牙・・・か」

シャーク「何が言いたいんだ」

ガガギゴ「水属性使いはお前だけでは無い!見せてやる!お前は驚愕する!ドロー!!」

ガガギゴ「俺はダブルフィン・シャークを攻撃表示で召喚!そして・・・サイレント・アングラーを特殊召喚!」

沢渡「ただの凌牙の真似じゃねえか!」

ガガギゴ「レベル4のダブルフィン・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!S・H・Ark Knight!!」

黒咲「!?」

シャーク「てめえ・・・それはどういう事だ!?」

ガガギゴ「見りゃわかるだろ。俺のモンスターだって事を!」

ガガギゴ「S・H・Ark Knightのオーバーレイ・ユニットを二つ使い!相手モンスターを」

黒咲「あれはこの世で凌牙以外の奴が持っているはずが無い」

ガガギゴ「バトルだ!」

シャーク「チッ」4000→1900

ガガギゴ「俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

シャーク「ドロー!」

ガガギゴ「・・・」

シャーク「何チラチラ見てんだよ」

ガガギゴ「いや別に」

黒咲「マズイな。凌牙は完全に飲まれている・・・無理も無いか相手が唯一無二のS・H・Ark Knightを使用しているのだから」

ガガギゴ「どうする神代凌牙!」

シャーク「舐めんじゃねえ!!」

十代「ゴミ拾い終わり、帰るぞ」

素良「こんなのする意味あるのだろうか」

ポイッ

十代「おい!ゴミ捨てるなよ、お前」

「失礼」

十代「ったく、ちゃんとゴミ箱あるんだから捨てればいいのに」

「意外と君は生真面目なんだな。遊城十代」

十代「・・・何だお前」

「デュエルの世界に太陽は二つも必要無い。そして太陽が月を所有するのも1人で十分だ」

十代「お前アカデミアか?だったら」

素良「何て冷めた目をしてるんだ。まるで何人も人を殺して来た人間だ!」

「また会おう、遊城十代」

シャーク「罠発動!『リビング・デッドの呼び声』墓地からトライポッド・フィッシュを特殊召喚!そしてトライポッド・フィッシュのレベルを3から4に変更!さらに俺はセイバー・シャークを通常召喚!セイバー・シャークの効果でトライポッド・フィッシュとセイバー・シャークのレベルを一つ上げる!」

沢渡「凌牙!何でお前もS・H・Ark Knightを!」

シャーク「こいつは俺のプライドの問題だ!」

ガガギゴ「激瀧神アビス・スプラッシュか?確かそいつは」

シャーク「シャークのあだ名は伊達じゃねえんだよ!レベル5のセイバー・シャークとトライポッド・フィッシュでオーバーレイ!エクシーズ召喚!シャーク・フォートレス!!」

黒咲「行け!凌牙!!」

シャーク「S・H・Ark Knightのオーバーレイ・ユニットは一つ!そしてシャーク・フォートレスはオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で2度の連続攻撃が可能だ!!」

ガガギゴ「・・・」

シャーク「俺はシャーク・フォートレスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い」

「そこまでだ!」

沢渡「何だあいつ」

シャーク「まだ夏場だってのに白いスーツなんて着やがって!邪魔すんじゃねえぞキザ野郎!!」

「あ、あんたか」

「総司令の命令だ。帰るぞ」

ガガギゴ「あ、ああ」

シャーク「ちょっと待て!」

ガガギゴ「勝負は預ける」

シャーク「待ちやがれ!」

「くどいぞ神代凌牙!」

黒咲「お前もセブンスターズか」

「如何にも俺は秘密警察セブンスターズの第一室長・・・神代凌牙、黒咲隼、ツァン・ディレこいつを見ろ」

黒咲「銀河眼の光子竜だと」

シャーク「銀河眼の時空竜・・・てめえ!」

ツァン「神影龍ドラッグルーオン・・・何であんたが!」

沢渡「第一室長って事はリーダーなのか!」

「質問が多いぞ、そんな事ぐらい感じろ。考えるのではなく感じるんだ」

シャーク「ガガギゴ!てめえは絶対に逃がさねえ」

ガガギゴ「勝手にしろ」

黒咲「せめて名を名乗れ」

「名乗る必要も無い」

沢渡「図に乗ってんじゃ!」

シュッ

月影「背後は取ったぞ第一室長」

「風魔日影と風魔月影・・・の忍者兄弟だったな。出来損ないの太陽と月が粋がるんじゃない!!」

ブンッ

月影「あ、合気・・・!?」

ガガギゴ「お、おい」

黒咲「第一室長とガガギゴ・・・同じ室長でもここまで違うのか?こいつは一体」

「さっさと戻るぞ。総司令が待っている」

翌日

シャーク「っつうわけで探すぞ」

遊矢「話は聞いたよ黒咲から」

シャーク「どうだ感想は」

遊矢「驚いた」

シャーク「そんだけか」

遊矢「遊馬には」

シャーク「いつまでも遊馬に頼ってちゃいけねえんだよ」

遊矢「そのガガギゴの居場所わかるの?」

シャーク「デュエリストならな。それに同じ水属性使いなら」

遊矢「とりあえず探そうか」

シャーク「悪りいな、じゃあ手始めに」

「総司令よりの命令を下す。次なるターゲットは柊柚子だ」

ガガギゴ「・・・」

「何処へ行く」

ガガギゴ「神代凌牙との決着を」

「総司令の命令が最優先だ」

ガガギゴ「見た事も無い総司令の命令なんて聞けるか!直接対面できるのはあんたかセブンスターズの7番目だけ何ておかしいだろ!」

「・・・」

ガガギゴ「だから俺は勝手にやらせてもらうぞ」

「第五室長」

「わかった」

ガガギゴ「水属性使いは俺だけだ。俺1人でいい」

「所詮はエクシーズ次元生まれのデュエリストか、クズはクズだな」

シャーク「出て来い!ガガギゴ!!」

遊矢「そんな街中で叫ぶなよ」

シャーク「何だと!」

遊矢「焦ったって」

ガガギゴ「神代凌牙!」

シャーク「モンスターの姿で出やがって」

ガガギゴ「誰も驚いて居ないだろ。何か問題あるのか?」

シャーク「上等だ!」

ガガギゴ「あっちへ行くぞ」

シャーク「ああ」

遊矢「俺はどうすれば」

シャーク「見守ってろよ。俺らのデュエルを」

シャーク・ガガギゴ「デュエル!」

ガガギゴ「先攻は俺が貰うぞ!俺はハンマー・シャークを攻撃表示で召喚!そしてハンマー・シャークのレベルを一つ下げる事でレベル3以下の水属性モンスターを特殊召喚する!俺は手札からビッグ・ジョーズを特殊召喚!さらにシャーク・サッカーを特殊召喚!」

ガガギゴ「レベル3のハンマー・シャークとビッグ・ジョーズとシャーク・サッカーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!トライエッジ・リヴァイア!」

ガガギゴ「カードを1枚セットしターンエンド!」

シャーク「何処までも俺の真似をするってか」

ガガギゴ「文句あるか!」

シャーク「ねえよ!俺のターン!俺はセイバー・シャークを攻撃表示で召喚!そしてサイレント・アングラーを特殊召喚!」

遊矢「心無しかサイレント・アングラーの顔色が悪い」

シャーク「俺はセイバー・シャークの効果で2体のモンスターのレベルを変更!」

シャーク「レベル5のセイバー・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!激瀧神アビス・スプラッシュ!!」

ガガギゴ「激瀧神アビス・スプラッシュはオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で攻撃力が倍になる。こいつは相手ターンでも発動できる」

シャーク「トライエッジ・リヴァイアは相手モンスターの効果を無効にしさらに800ポイント攻撃力を下げさせる・・・こいつは言ってみりゃ」

シャーク・ガガギゴ「俺とこいつの早撃ち勝負みたいなもんだ。タイミングをミスれば転けるのは俺だ」

黒咲「いい趣味とは言えんな」

機械王「黒咲隼・・・ランサーズのナンバー2だな」

黒咲「お前もセブンスターズか」

機械王「俺は秘密警察セブンスターズの第五室長だ」

黒咲「・・・凌牙には負けられない理由があってな」

機械王「こっちにもある」

黒咲「お前達のような薄っぺらな目的ではない。権現坂との約束、遊矢への対抗心・・・そしてカイトを救うためのな」

機械王「滑稽な話だ」

黒咲「お前達では到底理解のできぬ事だろうな。所詮アカデミアとは無知の集まりだ」

機械王「言ってくれるな黒咲隼!ならば俺がナンバー2の首を斬り落としてやろうか」

黒咲「やってみろ」

機械王「ならば」

黒咲「さっさとやれ、覚悟すら無いのか」

シンジ「こいつがセブンスターズか?」

黒咲「そうだ」

シンジ「鬼畜外道な奴らの?黒咲はナンバー2だったよな」

黒咲「一応そういうポジションだ」

シンジ「だったらこんな小物を相手にしちゃいけねえよ。俺がこいつを倒す」

機械王「小物!?誰が小物だ!」

黒咲「お前らだ」

シンジ「好き勝手やりやがってよ。得意技は不意打ちだっけ?」

黒咲「それと仲間になるフリをするのもある」

機械王「セブンスターズを小物と一緒にするな」

黒咲「いいや一緒だ」

シンジ「ねえ頭を振り絞って考えろ」

十代「お、凌牙!」

シャーク「・・・十代」

遊矢「素良」

素良「・・・」

シャーク「チッ、せっかく気分が良いってのに胸糞悪りいツラ見せやがって!」

遊矢「・・・もう塾には近づくなよ。それと十代さんに迷惑かけるな」

素良「ゆ、遊矢」

遊矢「・・・行こう凌牙」

シャーク「そんなガキ連れてると変な病気が移っちまうぞ十代」

十代「そういや最近腹痛えんだよ」

シャーク「だってよ、ホントにロクでもねえ野郎だな、こいつら」

素良「エクシーズのくせに・・・」

シャーク「セブンスターズは裏切り者を処刑する権限があるんだってよ。さっさと処刑でもされりゃいいのに」

十代「行くぞ素良」

素良「何なんだよあいつら!ちょっと悪さしただけで」

十代「心がねえって不便だよな」

素良「何で!」

十代「壊れてるんだよお前は」

素良「だったら僕を裁きなよ!」

十代「どうでもいいよお前なんて」

素良「こんなの生き地獄だ・・・」

十代「自業自得だって言ってんだろ」

素良「・・・」

十代「ボーッとしてると石でも投げつけられるから帰るぞ」

素良「でも何だかんだ言っても君は一緒に居てくれるよね十代」

十代「・・・」

黒咲「何が秘密警察だ」

シンジ「尻尾まいて逃げちまったな」

遊矢「おーい」

黒咲「デュエルしたな凌牙」

シャーク「ま、まあな」

シンジ「勝ったのか?」

シャーク「見りゃわかるだろ」

黒咲「勝ったんだな。第六室長に」

シャーク「勝ったはいいが何処かに消えちまったんだ」

黒咲「逃げたんだろうな」

シャーク「いや野郎はそんな奴じゃねえ気がする」

黒咲「その根拠は」

シャーク「直感だぜ」

翌日

シャーク「入るぜ」

権現坂「凌牙!」

シャーク「元気そうにしてるじゃねえか」

権現坂「うむ」

シャーク「暇だろ」

権現坂「暇だ」

シャーク「入院ってのは慣れだ。病院は俺にとっちゃ第二の家みたいだからよ」

権現坂「もしや何度か入院した事があるのか?」

シャーク「ひと月に一回のペースだぜ!」

権現坂「・・・それは入院しすぎだぞ」

シャーク「う、うるせえ!それだけ強え奴らと戦って来たんだよ!」

シンジ「・・・」

ピンポーン

セレナ「誰だ!」

シンジ「警戒するなよ。俺だ俺」

セレナ「何だお前か」

シンジ「十代は?」

セレナ「寝てるぞ」

素良「シンクロ次元の」

シンジ「十代に会いに来たんだ」

セレナ「お前も物好きだな、すぐに呼んで来るからな」

シンジ「頼むよ」

素良「・・・」

素良「ねえ」

シンジ「お前には用はねえよ。あっち行ってろ」

素良「僕は君達には何もしてないだろ!」

シンジ「うるせえ!」

素良「・・・」

シンジ「子供好きのクロウも毛嫌いするわけだ。こいつの目は異常者の目だ」

素良「な、何だよ皆して僕を」

シンジ「罪悪感ってのが無いと最悪だな、イかれてるぜ」

十代「おっすシンジ」

シンジ「十代!」

十代「どうしたんだお前」

シンジ「ちょっと聞きたい事があってな」

十代「この街にしばらく滞在するから働き口を?へえ」

シンジ「天下の遊城十代なら何かねえかなって」

十代「うーん」

セレナ「こいつは働かないぞ」

シンジ「働いてない?マジか」

十代「ま、まあな」

シンジ「この一軒家はどうやって」

十代「そりゃ一から作ったんだよ。モンスター達の力を借りて」

シンジ「どうすりゃいいんだ」

十代「黒咲は?」

シンジ「あいつも無職だってよ」

十代「無職だらけじゃねえか!」

柚子「遊勝塾にエクシーズコースやシンクロコースを作る?」

遊矢「突然だな十代さんも」

十代「エクシーズは黒咲でシンクロはシンジ」

遊矢「あの危なっかしい2人か」

柚子「融合はまさか素良・・・違うよね十代さん」

十代「あんなのどうだっていいよ」

柚子「何してるの素良は」

十代「大人しくしてるけど、どうせ化けの皮が剥がれるだろ」

遊矢「融合は柚子が居るから大丈夫だよね十代さん」

十代「そりゃそうだ」

シンジ「なら早速」

黒咲「やるか」

十代「俺も探そうっかな仕事」

「後輩に職を見つけてやるとは」

十代「白スーツ」

「セブンスターズはこれより柊柚子を狙う」

十代「柚子を?好きだなお前らも、何でわざわざ?」

「そっちの方がやりがいがある。秘密警察セブンスターズはいつでも見張っているからな」

十代「めんどくせえ事は抜きにしてよ・・・決めようぜ、今この場で」

「まだその時では無い」

十代「その時じゃねえ?名前ぐらいあんだろ」

「秘密警察第一室長」

十代「それは知ってんだよ」

「だったらそれ以上は名乗っても仕方があるまい」

十代「お前カイトとミザエルを何処にやった?持ってんだよなカードを」

「言う必要は無い」

十代「さっきからそればっかだな!いい加減にしやがれ!!」

「そう怒るな」

十代「ムカつく野郎だぜ」

「そろそろ時間か、私はこれで失礼する」

十代「・・・」

沢渡「十代!」

十代「・・・沢渡か」

沢渡「さっきの白スーツ野郎は」

十代「セブンスターズのメンバーだぜ」

沢渡「そりゃ知ってる」

十代「何なんだあいつは」

沢渡「さっきデニスに会ったぜ」

十代「モグラに?あいつスパイしろって言ったのに何やってんだ」

沢渡「焼きそば食ってた」

十代「焼きそばみたいな頭してるくせに、共食いかよ」

沢渡「お前も昼間からフラフラして」

十代「それ言うなよ」

沢渡「プロになりゃいいのに」

十代「プロか」

沢渡「お前ならなれるんじゃね?万丈目のバカでもなれるんだから」

十代「ガラじゃねえから」

沢渡「ワガママだな!」

十代「それは言いっこ無しだぜ!」

機械王「面倒だな、遊城十代が居るとは」

「怯むな」

機械王「怯んでなどいない。ガガギゴは何処へ行った?奴は任務遂行を不完全とした男だ」

「奴の行方は第四室長に追わせている」

機械王「そ、そうか」

「遊勝塾には榊遊矢、黒咲隼、シンジ・ウェーバーが居る。柊柚子も拉致するには一筋縄ではいかんぞ」

機械王「あんたはどうするんだ」

「俺は見物だ」

機械王「見物!?同じ秘密警察セブンスターズとして俺と共に!」

「お前はバカか?確かに室長は同等の権限を持っているが俺と七番目はお前達より格上だ」

機械王「くっ・・・」

「さっさと行け」

黒咲「同じレベルのモンスターを」

アユ「そんなの知ってるよ!」

シンジ「いいか?シンクロにはチューナーってのが」

タツヤ「それも知ってるよ!」

黒咲「・・・」

シンジ「どうよ」

黒咲「何とも言えん」

フトシ「シビッ」

遊矢「どうしたフトシ」

零羅「な、何か来る!」

シンジ「何か?」

黒咲「伏せろ!!」

機械王「・・・」

柚子「天井に穴開けないでよ!」

黒咲「お前はこの前の」

シンジ「野郎!」

遊矢「セブンスターズだな!カイトは何処だ!!」

機械王「俺の目的は柊柚子の拉致!誰でもいいからかかって来い」

遊矢「だったら俺が」

シンジ「俺だ」

機械王「お前か」

遊矢「シンジ!」

シンジ「ナンバー1とナンバー2がやる相手じゃねえよ。だよな黒咲」

黒咲「必ず勝て」

機械王「俺はかつてシンクロ次元の民だった」

シンジ「奇遇だな!俺も」

機械王「言っておくが俺はお前達のようなコモンズなどでは無いぞ」

シンジ「だったらトップスか?チッ」

機械王「俺はセキュリティだった。中でも俺の速さは誰も追い抜けなかったがな」

シンジ「速さ?トップスの犬が何言ってんだ!速えならゴキブリだって速えよ!」

機械王「見せてやる。みすぼらしいコモンズよりも俺のが優れている事を」

シンジ「野良犬と飼い犬じゃ生き様が違うんだよ」

機械王「思い上がるな!柊柚子を拉致し総司令に俺を認めさせてやる!そして・・・あの第一室長を見返す!」

シンジ「わけわかんねえ事言ってねえで始めようぜ」

機械王「そうだな」

シンジ・機械王「デュエル!」

シンジ「俺のターンから行かせてもらうぜ!俺は永続魔法『竜操術』を発動!ドラグニティ-ファランクスを攻撃表示で召喚!そしてドラグニティ-ファランクスを墓地へ送り手札からドラグニティアームズ-ミスティルを特殊召喚!」

シンジ「ドラグニティアームズ-ミスティルの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功したとき墓地のドラグニティモンスターを装備できる!俺は墓地のドラグニティ-ファランクスを装備!」

シンジ「そして永続魔法『竜操術』の効果でドラグニティモンスターを装備したモンスターの攻撃力は500ポイントアップ!」

シンジ「俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

機械王「ドロー!俺は幻獣機メガラプターを攻撃表示で召喚!そし」

シンジ「罠発動!『奈落の落とし穴』」

機械王「奈落!?貴様!それでもデュエリストか!?」

シンジ「てめえらだって平気で卑怯な手使うじゃねえか、アホなんじゃねえの?」

機械王「だからコモンズは!」

シンジ「犬は犬でも負け犬の方だな。キャンキャン吠えやがってよ」

機械王「くっ・・・カードを3枚セットしターンエンド!」

シンジ「俺のターン!!」

シンジ「ドラグニティ-ファランクスは1ターンに1度装備されてるこいつを特殊召喚ができる!ドラグニティ-ファランクスを特殊召喚!」

シンジ「そしてドラグニティ-ドゥクスを通常召喚!レベル4のドラグニティ-ドゥクスにレベル2のドラグニティ-ファランクスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!ドラグニティナイト-ガジャボルグ!」

シンジ「一斉攻撃するぜ!バトルだ!!」

機械王「罠発動!」

シンジ「カウンター罠!『ドラゴンの宝珠』を発動!ドラゴン族一体に対する罠の効果を無効に破壊する!」

シンジ「じゃあな飼い犬・・・改造されても泥水すすった俺らと裕福な暮らししてるてめえらとは格が違うんだよ!」

機械王「こんな奴程度に!」

シンジ「頭も悪けりゃデュエルの腕も最低だな!ぶっ潰せ!!」

機械王「うわ・・・うわああああああああああああああああああ」

ガシャンッ

タツヤ「やった!」

フトシ「痺れるゥ~!」

機械王「クソ!あんな奴に俺が!!」

「・・・」

機械王「ハッ!?」

「敗北は死だ」

機械王「ま、待ってくれ!俺は」

「お前に用は無い」

機械王「室長が室長を殺すなんて!俺達は仲間じゃないのか!?」

「仲間、友・・・所詮はシンクロ次元の犬か、第一室長の権限でお前を処刑する」

機械王「俺はまだ死にたくない!た、頼む!」

カシャッ

機械王「死にたくない!!」

「死ね」

シンジ「・・・弁償するのか?」

柚子「安心して!私が直しておくから!」

黒咲「さすが瑠璃だな」

遊矢「怒ってるよ柚子」

黒咲「!?」

シンジ「怒ってんのか」

遊矢「あ、ああ」

柚子「いつまでも居たんじゃ邪魔だから少し退いて」

遊矢「行こう」

黒咲「・・・」

シンジ「・・・」

黒咲「どうする」

遊矢「って言われてもな」

シンジ「あいつら柚子を狙ってるって言ってたよな、お前どうすんだ」

遊矢「守るよ、柚子を」

シンジ「守るか」

黒咲「・・・」

遊矢「矢でも鉄砲でも来い!俺が柚子を守ってやる!!」

シンジ「こいつが昔ヘタレだなんて信じられねえよ」

黒咲「酷かったものだ」

シンジ「そんなにか?」

黒咲「ああ」

デニス「しかしモグラなんて酷・・・十代」

十代「どうだ調子は」

デニス「こ、これは」

十代「何だこれは」

デニス「秘密警察の第三室長が居るらしい場所だけど」

十代「お前!」

デニス「ヒッ」

十代「でかしたな」

デニス「そ、そう?」

十代「でも焼きそば食ってたんだってな」

デニス「・・・」

十代「まあ別にいいけどさ」

十代「本当にここに居るのか?」

デニス「室長の中でもランクがあるんだって話だけど」

十代「誰に聞いた」

デニス「配下の工作員に」

十代「信用できるのか?」

デニス「第五室長の機械王は工事地帯に第六室長のガガギゴは特に決まった場所にアジトを置かないとか何とか」

十代「他は?」

デニス「さあ?」

十代「第一室長は」

デニス「わからないよ。僕もアカデミアに手を貸してたから処刑されるかも、首領が居ればな・・・」

十代「自業自得だぜ」

デニス「はあ・・・」

デニス「乗り込むの?」

十代「お前行って来い」

デニス「僕!?」

十代「ああ」

デニス「こんなとこに」

十代「元アカデミアなら余裕だろ」

デニス「でも秘密警察はきっと僕を」

十代「裏切り者はお前、素良それにセレナだろ?セレナは俺が守る」

デニス「じゃあ」

十代「お前と素良はどうでもいいよ」

デニス「ははは・・・」

十代「たまには世の中のためにする事でもやれってんだ!」

翌日

十代「働き口を探さないとな・・・」

セレナ「何を見てるんだ?」

十代「求人誌」

セレナ「求人誌?働くのか?」

十代「まあな」

セレナ「・・・!」

十代「ねえもんかな」

セレナ「それなら私にいい手があるぞ」

十代「いい手?」

セレナ「ああ!ちょっと待ってろ!!」

セレナ「よく集まってくれたな!」

黒咲「どうかしたのか」

シンジ「スコップ持参なんて」

沢渡「また何かバカな考えしてんのか?」

セレナ「凌牙とツァン、月影が居ないではないか!」

黒咲「ツァンは多忙だから滅多に来れんぞ、しかし弁当を預かっておいた」

シンジ「さすが人妻!」

黒咲「凌牙は用事らしい」

沢渡「月影は忍術修行がどうとか」

シンジ「まんまと逃げたな3人とも」

遊矢「何をするんだ?」

セレナ「宝探しだ」

沢渡「お前バカじゃねえの?宝探しなんて」

セレナ「うるさい!」

沢渡「何がうるさいだ!そんなのあるわけねえ!」

セレナ「お金さえあれば・・・」

黒咲「悩み事か?」

セレナ「ち、違う」

シンジ「俺は別にいいぜ?でも具体的に」

セレナ「こいつに探させて、目ぼしい場所を掘るんだ」

ファラオ「・・・」

沢渡「犬ならわかるけど、猫ってか?冗談はやめろよ」

セレナ「こいつは賢いんだ。きっと見つけ出す」

シンジ「おいおい」

遊矢「少し無理がありそう・・・」

デニス「お邪魔します」

デーモン・テイマー「お前は!?裏切り者がノコノコとよく来れたものだな!」

デニス「SMバーのオーナーが秘密警察第三室長とはね」

デーモン・テイマー「驚いたか?それは驚くだろうね」

デニス「ま、まあね」

デーモン・テイマー「他の連中は」

デニス「彼らは来ない。だって嫌われてるから僕は」

デーモン・テイマー「ならばデュエルだ!裏切り者には死を与えてくれる!」

デニス「デュエル・・・」

デーモン・テイマー「さあデュエルだ!」

デニス「悪いけどデッキは無いんだ。だから・・・拳で行かせてもらう」

デーモン・テイマー「バカな奴だ」

デニス「よく言われるよ」

デーモン・テイマー「シンクロ召喚!ブラッド・メフィスト!!」

デニス「来た・・・!」

デーモン・テイマー「ブラッド・メフィストは私の故郷であるシンクロ次元でも特に恐れられたモンスター!その理由は」

シュルルル

デニス「くっ!縛られた」

デーモン・テイマー「こいつは呪われている。1度召喚されれば相手プレイヤーの魂すらも削り取るからな」

デニス「み、身動きが取れない!」

デーモン・テイマー「裏切り者には死を!そしてデッキを持たぬデュエリストには制裁だ!!」

デニス「も、もうダメだ!」

ガシッ

十代「・・・」

デニス「十代・・・」

十代「このモンスターは俺がやる。お前はそいつを倒せ」

デニス「どうして君が!?」

十代「話は後だ。さっさとしろ!」

デニス「でも僕には」

十代「てめえの本性を思い出せ!」

デニス「本性?」

十代「道化師の仮面なんて外して・・・楽になっちまえ!」

ブラッド・メフィスト「!?」

デーモン・テイマー「バカな!?ブラッド・メフィストを投げ飛ばしたというのか!!」

十代「気取るなよ。あるんじゃねえのか?お前のバトルスタイルってのが」

デニス「僕のバトルスタイル・・・そうだ!」

十代「ああ」

デニス「古代の機械巨人3体を融合!融合召喚!レベル10!古代の機械究極巨人!!!」

デーモン・テイマー「な、何だと!?」

十代「・・・」

デニス「第三室長敗れたり」

デーモン・テイマー「だが古代の機械は」

十代「てめえらアカデミアが使っていいほど安っぽいもんじゃねえんだよ」

デーモン・テイマー「私に文句を言うな!」

十代「・・・やれ!」

デニス「古代の機械究極巨人でデーモン・テイマーに攻撃!!」

デーモン・テイマー「ああああああああああ」4000→0

デニス「ガッ」

十代「ガッチャって言うんじゃねえぞ。こいつはデュエルじゃねえんだから」

デニス「ホント厳しいな」

十代「それが答えってか」

デニス「バトルスタイル?」

十代「アカデミア首領が死に秘密警察に裏切り者のレッテルを貼られ・・・どうすんのお前」

デニス「僕はランサーズに居たい!」

十代「人殺しの共犯なのにか?」

デニス「黒咲に殴られても権ちゃんや遊矢に嫌われても僕は」

十代「そうか」

デニス「うん」

十代「だったら勝手にしろ。お前とランサーズの問題に口は挟まねえよ」

デニス「あ、ありがとう」

十代「わかったら、さっさと行け」

デニス「ありがとう十代」

「ガガギゴ、機械王、デーモン・テイマーまで倒すとはな」

十代「出やがったな白スーツ」

「こいつのエネルギーは摂取できた。返す」

十代「エクシーズの三龍?」

「時期に天城カイトも帰って来るだろう」

十代「何がしてえんだ」

「ヌメロニウムの作成とお前達への挑発だ」

十代「ヌメロニウム?」

「ヌメロニウムとはかつてスタンダードで見つかりアカデミアが奪取しようとしたデュエルニウムを超えた究極の物質だ」

十代「悪りいな、そういうの苦手なんだ!だから今日こそは」

「フッ」

十代「消えやがった!?何処だ!逃げんじゃねえ!!」

「次に狙うはお前が所有する月だ!遊城十代!!」

黒咲「・・・」

セレナ「解散しよう」

沢渡「何だそりゃ!?」

シンジ「お?何かスコップが当たったぞ!こっち来てみろよ!!」

遊矢「こ、これ!カイト!?」

黒咲「ミザエルも居るぞ」

シンジ「あ、ホントだ」

遊矢「こんなとこに埋められてる何て」

沢渡「死んでんじゃね?南無南無」

カイト「勝手に殺すな」

沢渡「おわっ!?」

遊矢「カイト!」

カイト「俺とした事が不覚を取ったな」

翌日

十代「へえカイトが」

セレナ「来ると言っていたぞ」

十代「良かったな、でも何で宝探しなんてしてたんだ?」

セレナ「な、何で知っているんだ」

十代「遊矢から聞いたぞ」

セレナ「そ、そんなの関係無いだろ!!」

十代「そこまで怒鳴らなくてもいいじゃねえか」

セレナ「出かけるからな」

十代「ランサーズの会合だな?気をつけろよ」

セレナ「ふん」

素良「チッ」

カイト「世話をかけたな」

黒咲「そんな事は無い。お前には幾度とない借りがあるからな」

柚子「これでいい?」

遊矢「うん」

月影「ツァン殿が消えているが」

カイト「あいつの事だから俺の代わりに入るつもりだったんだろう。あいつは時々」

月影「だが男衆の多いランサーズに女は必要ではないか?」

黒咲「案ずるな、瑠璃が居る」

月影「そういうものではない。忘れたか?エクシーズ使いの性癖を」

カイト「人妻好み」

黒咲「それが言いたいのか」

月影「うむ」

シャーク「もう腕立てやってんのか?タフだなお前は」

シンジ「ほら見舞いのドーナツ」

権現坂「すまんな」

シャーク「それとこいつ」

デニス「や、やあ」

権現坂「お前か」

シャーク「どうだ調子は」

権現坂「絶好調といったところだな」

シャーク「カイトとミザエルが見つかったぞ」

権現坂「あの二人がか!?」

シャーク「元気そうだぜ、ミザエルは熱出したけど」

権現坂「熱か、だが命あっての物種というからな。良かった良かった」

黒咲「何処へ行っていたか覚えているのか」

カイト「いや」

黒咲「・・・」

柚子「でもカイトさんが不覚を取るなんて何て」

カイト「俺も人間だ。不覚は取る」

沢渡「俗っぽくなりやがって、それでも忍か?」

月影「拙者とて男だ」

カイト「これはあいつからの選別だ。気に入りそうなDVDを6本持って来た」

月影「・・・うむ」

沢渡「お、俺のは」

カイト「自分で買うなりレンタルするなりしろ」

沢渡「何だその態度は!!」

カイト「とりあえずランサーズのアジトでも作ってやるか」

黒咲「アジトだと」

カイト「どうだ遊矢」

遊矢「うーん・・・いいんじゃない?」

沢渡「早い話が溜まり場だろ」

カイト「そうなるな」

黒咲「俺達もレジスタンス時代はよくアジトを作ったものだ」

柚子「アジトか」

カイト「早速作るか」

黒咲「俺も手伝うぞ」

カイト「それと凌牙を呼んでこい沢渡」

沢渡「その態度やめろっつってんだろ!」

カイト「どうだ」

シャーク「人使い荒いんだよ!」

カイト「アジトぐらい作ってやれ」

シャーク「俺は大工じゃねえ!」

カイト「そうか」

シャーク「ったくこの野郎だけは」コンコン

カイト「そう言いながら作ってるな」

シャーク「うるせえぞカイト!」

カイト「・・・」コンコン

シャーク「・・・」コンコン

カイト「どうだ気分は」

シャーク「遊矢にも手伝わせろよ」

遊矢「これがアジトか」

カイト「どうだ」

黒咲「さすがランサーズの頭脳だ」

カイト「・・・何を言ってるんだ」

黒咲「今のランサーズには権化坂が居ない。そして秘密警察セブンスターズが暗躍している」

シンジ「それにどのチームにも頭脳派ってのが居るじゃねえの」

デニス「遊馬の次元はⅤ、ドルべって頭脳派が居るしね」

月影「こっちには頭脳派という役目を持つ者が居ない。それに冷静に場を見極める男もな」

沢渡「見てみろよ!俺以外の奴はみんな血気盛んな奴らばかりで参るぜ」

黒咲「どうだカイト」

シャーク「さっさと決めろよ、時間押してんだから」

カイト「そうだな。お前らにはかつてのアカデミアとの戦いで力を借りた。ならば手を貸すのが筋だ」

素良「こんな所にアジトなんて作って・・・纏めて焼き殺してやる・・・!」

十代「やっと化けの皮が剥がれたな素良」

素良「くっ・・・」

十代「ムカつくエクシーズ使いを焼くってか?中にはセレナに遊矢も柚子も居るんだぞ」

素良「だから何?尊い犠牲だよ、遊矢も柚子も」

十代「趣味は人間狩り、特技は友情ごっこ・・・面白え奴だよお前は」

素良「は?僕に言わせれば君の方が異常だ!融合使いのくせにエクシーズの味方をするなんて!」

素良「さあ僕と一緒に殺ろうよ!人を殺した時の気分わかる?人の瞳から光が消える瞬間を!街が壊され怯える人間の姿を!!」

十代「うちから出刃包丁持ち出して用意周到だな、近づいたらブスリってか」

素良「殺してやる・・・十代!」

十代「来いよ素良」

素良「君を殺して僕が融合使いのナンバー1になってやる!!」

ゴロゴロ

十代「雨か・・・お前は2度とお天道様を拝めそうにねえな」

素良「うわああああああああああああああああああ」

十代「・・・」

素良「ネオスの居ない君なんてエクシーズの負け犬と同じだ!!」

十代「お前には理解できねえ事だぜ、永遠にな」

バシュッ

十代「真の融合使いの真骨頂は物と物を融合できる。言わば実体化さ」

素良「な、何なんだよ!何だよこれ!?」

十代「次第に意識も無くなるだろうぜ。永遠に岩になって考える事だな」

十代「命の重さを人の心を・・・お前の罪を」

素良「ああああああああ」

十代「永遠にな」

ガチャッ

セレナ「雨が降ってるな」

ユベル「結局始末したんだね十代」

十代「あいつらはどす黒い連中だ」

ユベル「あのダークネスよりもかい?」

十代「三幻魔、破滅の光、ダークネスそれにドン・サウザンドと戦ったが融合次元の奴らは何れもこれも邪悪の集まりだぜ」

ユベル「そうだね。君が良ければそれでいいよ」

十代「とんだ貧乏くじを引いちまったな。融合があんなのばかりで逆に笑えるぜ」

ユベル「でも良かったじゃないかセレナと出会えて」

十代「ああ」

ユベル「彼女にとってスタンダードが故郷で君は家族みたいなものだからね」

十代「嬉しそうにしてよ、俺まで嬉しくなってくるよ」

翌日

素良「絶対に這い出してやる・・・十代に復讐してやる。遊矢も柚子もバラバラに切り刻んでやる」

ユーリ「喋る岩なんて珍しいよね」

素良「た、助けて!君ならできるよね!」

ユーリ「どうして?」

素良「十代を一緒に殺してやるんだ!エクシーズの奴らも遊矢と柚子も!!さあ早く」

ユーリ「十代と榊遊矢は僕の獲物なんだよね・・・これ壊したらどうなるんだろ」

素良「や、やめて!死んじゃうよ!!」

ユーリ「おかしな事を言うね、僕達の得意技じゃないか。使えない兵士は処刑しなきゃね」

素良「待って!」

ユーリ「それに僕の許可無しで十代の命を狙うなんて君は死んだ方がいいよ」

素良「や、やめ」

シンジ「鍵が壊されてるよ、どっかの子供が悪戯でもしたのか?」

沢渡「ったく最近のガ・・・」

シンジ「どうした」

沢渡「紫遊矢・・・」

ユーリ「いい住まいだね。ここ」

シンジ「何だこいつ」

ユーリ「僕は遊矢じゃないよ。始めてみるね」

シンジ「見りゃわかる。てめえ普通じゃねえな」

ユーリ「十代を呼んで来て」

沢渡「お、おう」

ユーリ「・・・」

沢渡「何でこいつが居るんだよ・・・!」

シンジ「こいつが例の遊矢やユーゴのまがい物?」

黒咲「顔はユートや遊矢に似ているがただのゲスだ」

ユーリ「へえ君もすっかり」

デニス「ま、まあね」

十代「久しぶりだな」

ユーリ「相変わらずそうだね十代」

十代「岩壊したのお前か」

ユーリ「大切な物だった?君に恨みを持ってたんだよ。生意気にも僕の獲物の十代を」

十代「あんなのどうだっていいぜ。外道の末路は外道が刺したって事か」

沢渡「おいコラ!こっちには十代が居んだぞ!かかって来い!!」

ユーリ「安心しなよ。僕は十代に話があって来たんだ」

十代「話?」

十代「アポロン?」

沢渡「お菓子かよ」

ユーリ「融合次元ではそう呼ばれているんだって、太陽神アポロンの名を持つ勇者なんだって」

十代「で?」

ユーリ「君の周りをウロウロしている白スーツの男だよ」

十代「それがどうかしたってのか」

ユーリ「秘密警察セブンスターズ第一室長アポロンはアカデミア首領が君のデータを元に生み出した改造デュエリスト」

十代「クローンって事か」

ユーリ「それは違う。クローンとは別の存在さ」

十代「そのアポロンが何だってんだ?俺を狙う理由は俺を倒して名を轟かせたいって事だろ。てめえみたいに」

ユーリ「目的はセレナだよ」

十代「セレナだと」

ユーリ「今現在アカデミア首領に代わりアカデミア総司令が実権を握っている。戦力は弱体化したけどね」

十代「セレナが狙われる必要はあるのか」

ユーリ「太陽と月が交わると絶対的なパワーを得られるって言うしね」

沢渡「交わる?十代!セレナとヤったのか!?」

十代「ヤらねえよ!一回りも歳離れてるんだしよ」

シンジ「ヤったら十代が檻の中だぜ」

ユーリ「デモンストレーションで何だっけ・・・ほら」

十代「カイトとミザエル」

ユーリ「彼らを蹴散らした」

十代「アポロンだろうが何だろうが関係ねえよ。あの子の人生の邪魔をするってんなら誰が相手でも俺は戦うぜ」

ユーリ「いいやアポロンは僕が殺るよ。十代を狙うのは僕だけでいい・・・この僕だけで」

十代「余計な世話だ。てめえは大人しく引っ込んでろ」

デニス「ねえユーリ」

ユーリ「僕が知ってるのはこれだけだよ」

沢渡「役立たず!もっとねえのか?例えばセブンスターズの第二室長とか第四室長とか」

デニス「それに七番目とか」

ユーリ「さあね」

十代「とりあえず今回の敵の残りはアポロンと第二室長と第四室長それに七番目だ」

黒咲「それとこいつだ」

十代「わかってるよ」

ユーリ「僕と君は決して分かり合えない。お互いが分かり合えるのは」

十代「極限の殺し合い・・・だったな」

ユーリ「うん」

十代「融合次元の連中とわかり合いたくもねえよ。お前らは薄汚い悪党集団だ」

ユーリ「じゃあ伝えたよ。またね十代」

シンジ「面構えは似てるのに薄汚い野郎だな」

沢渡「遊馬とユート、遊星とユーゴは仲良いってのに災難だな」

十代「あんなもんじゃね?慣れてるよ俺は」

黒咲「・・・お前はいつも仲間と行動はせず1人で何でもやりたがるそうだな」

十代「・・・」

黒咲「全て亮から聞いた。その理由もお前の笑顔に隠された悲劇も」

十代「カイザーも余計なこと言ってくれるぜ」

黒咲「だが覚えておけ俺や遊馬や遊星達は怯まない。誰が相手であろうと共に戦う!」

十代「・・・」

黒咲「だから俺達を信じろ、十代」

十代「そんなの知ってるっての!一緒に戦ってくれる仲間が居る事も!」

黒咲「だったらいい。決してお前1人で背追い込むなよ十代」

十代「ああ」

シンジ「あいつも難儀だな。一回説教してやろうか?十代の故郷の奴らに」

黒咲「放っておけ、それに故郷にも戦っている仲間が居る」

シンジ「あのカイザーやエド、オブライエンとかだろ?俺がガキの頃は伝説って言われててよ」

デニス「伝説って?」

シンジ「ああ!」

デニス「そんなに!?」

沢渡「万丈目の奴は?」

シンジ「万丈目サンダー?伝説じゃ無いけど面白い奴だって」

沢渡「プッ!面白い奴止まりかよ!」

黒咲「お前も一緒だろ」

沢渡「何だと!」

シンジ「それと幻のデュエリスト三沢大地」

デニス「三沢大地?」

黒咲「三沢大地・・・確か十代のライバル」

デニス「見たこと無いけど十代の次元では双璧のような存在なんだってね」

シンジ「遊星以上の頭脳にジャック以上の力そしてクロウ以上の速さらしいぜ」

黒咲「俺もカイト以上の頭脳に凌牙以上の技そして遊馬のような明るさを持っていると」

沢渡「万丈目がライバルじゃねえのか?」

シンジ「あれは確か三番手ぐらいだって話だぜ」

沢渡「ククク!散々ライバルとか言ってたくせに!とんだほら吹きだぜ!」

黒咲「お前も一緒だろ。分類すればお前と万丈目は同じだぞ」

沢渡「だからやめろってんだろ!」

シンジ「同族嫌悪ってやつか?」

デニス「多分ね。きっと万丈目さんも同じこと言ってると思う」

沢渡「てめえら!」

十代「俺が始めて次元を飛び越えたとき何て思ったと思う?」

ユベル「共に戦える仲間を心から通じ合える仲間をだったね」

十代「まあな。歳離れてるけどあいつらぶっ飛んでるからな。遊馬も遊星も」

ユベル「君と彼らの違いは共に力を合わせて敵と戦う事だよね」

十代「若い頃の俺らには無かったものだ」

ユベル「ふふふ」

十代「カイザーやエド達は何やってんだろな」

ユベル「エドは未来の世界に行ったとか連絡来たじゃないか」

十代「カイザーは旅してヨハン・・・何やってんだろな」

ユベル「そう言えば剣山なんかは」

十代「剣山はホモビ男優だぜ」

ユベル「そうだったね」

翌日

ユート「十代は居るか?」

セレナ「仕事に出かけたぞ」

ユート「仕事!?」

セレナ「そんな事しなくても私がお宝を発掘して」

ユート「宝?」

セレナ「何でも無い!それよりも何か用事があって来たんじゃないか!?」

ユート「いや帰って来てると聞いて顔を見に来たんだ」

セレナ「だったら仕事場へ行けばいい。今から私が住所を」

ユート「・・・」

セレナ「何だ?」

ユート「君が十代の奥さんに見えて来たよ。しっかりしてるというか」

セレナ「奥さん?奥さんとは何だ?」

セレナ「そうか遊矢と柚子のランクアップバージョンというわけか」

ユート「そういう事だ」

セレナ「なるほど・・・だが違うからな」

ユート「わかってるさ君はまだ結婚できる年齢ではない」

セレナ「年齢?そんなのがあるのか!?」

ユート「ああ」

セレナ「そうか・・・だ、だが違うからな」

ユート「わかってる」

セレナ「・・・」

ユート「他に質問は?」

セレナ「そ、そんなの無い!」

ユート「一々怒鳴らなくても」

十代「いらっしゃい」

「タコ焼き屋とはな・・・」

十代「第一室長のアポロン」

「ひ、秘密警察はセブンスターズは崩壊した・・・七番目が俺達を・・・」

十代「大々的に出たくせに、かませ犬ってか?情けねえの」

「奴の名はユーリ・・・不覚だった・・・遊城十代に拘る俺や他の連中を邪魔だと一蹴し」

十代「そんなの自業自得じゃねえか、商売の邪魔だから消えろ」

「グハッ・・・同胞を処刑し続けた俺の最後がまさか同胞に殺されるとはな・・・」

十代「因果応報ってよく言ったもんだぜ。天罰が下ったんだよアポロン」

「」

ユベル「これは十代に対するデモンストレーションだね、君のデータを持つ太陽神アポロンを倒すなんて」

十代「どうだっていいよ。こいつらが共食いでもしてりゃどれだけ平和だった事か」

ユート「ある意味セレナが1番の被害者かもしれないな」

ヒュッ

ユート「この気配・・・この禍々しさは」

ユーリ「久しぶり」

ユート「やはりお前か」

ユーリ「アカデミア総司令の命令を伝えるだって・・・そんなの居ないけど」

ユート「何の話だ」

ユーリ「感謝しなよ。セブンスターズの残りは僕が始末した。最も僕が最後の1人だから立ち塞がるけどね」

ユート「相変わらず下劣で醜悪な男だな」

ユーリ「始めようか、僕達のデュエルを」

ユート「・・・ああ!」

ユート・ユーリ「デュエル!!」

ユート「幻想の黒魔導師!」

ユーリ「それが君の精神エネルギーの形だね」

ユート「古の神官に憑依されてからな。お前も出せ!」

ユーリ「暑くならないでよ君って意外と」

ユート「黙れ!」

ユーリ「おっと」

ユート「お前達の暴虐により俺達は故郷を失った・・・!お前達が」

ユーリ「それがどうかしたのかな?しかし君は怒りっぽいよね」

ユート「行け!幻想の黒魔導師!!」

幻想の黒魔導師「ハァッ!」

ユーリ「だったら僕の精神エネルギーを見せてあげるよ」

ユート「何だと?」

ユーリ「これが僕の精神エネルギーだ!!」

ユーリ「セブンスターズがそれぞれ属性や種族が被らなくて良かった。彼らのデッキと僕自身を超融合し誕生させた」

ユート「6体のモンスターだと・・・?」

ユーリ「シャドール」

ユート「シャドール?」

ユーリ「僕の闇が生み出した僕だけのモンスター達!」

ユート「何故だ?何故モンスターが6体も」

ユーリ「僕は君達とは違うんだよ」

ユート「幻想の黒魔導師!」

ユーリ「押さえ込め!エグリスタ!シェキナーガ!」

ユート「くくっ・・・!」

ユーリ「君じゃ僕には勝てないよ。十代を呼ぶんだ・・・さあ早く」

ユーリ「所詮君達は僕のまがい物って事さ」

黒咲「ユート!」

ユート「隼!」

ユーリ「本当にエクシーズの人間達は寄り添うのが好きだね」

シンジ「エクシーズだけじゃねえ!」

カイト「・・・」

シャーク「どの面下げて現れてんだ、この野郎!」

デニス「ユ、ユーリ」

遊矢「ユーリ!」

ユーリ「勢ぞろいかな」

沢渡「シカトしてんじゃねえ!!」

カイト「自分が1番だと思っているクズの中のクズの登場か」

シャーク「1番?こいつらクズ野郎の集まりだから1番もクソもねえよ!」

ユーリ「誰から来る?個人的には君がいいな」

カイト「俺か」

ユーリ「君には1度手酷い目にあってるからね。あと不動遊星の仲間の満足とかいう人と侍にもね」

カイト「いいだろう」

ユート「待ってくれ」

沢渡「お前太刀打ちできてねえのに」

ユート「こいつは俺が倒す」

ユーリ「どうやって?君じゃ無理だよ」

ユート「俺は・・・諦めない!」

ユーリ「それは九十九遊馬の影響?ハハハッ!」

黒咲「貴様のような外道に笑われるほどユートも遊馬も安い男では無い」

ユーリ「だったら待ってあげるよ。君が僕を倒せるか否か、またね黒い遊矢」

ユート「隼」

黒咲「特訓だな」

ユート「ああ」

沢渡「と、特訓!?」

黒咲「勝てぬ相手なら特訓をする」

ユート「かつてのアカデミアとの戦いでもそうだっただろ」

沢渡「お、おう」

シンジ「勝つ見込みはあるのか?」

黒咲「やれば何とかなる」

遊矢「頑張れユート」

ユート「行こうか」

黒咲「ああ」

翌日

十代「よっセレナ」

セレナ「買いに来てやったぞ」

十代「ありがとな。ユートとユーリが戦ったんだって?」

セレナ「そうらしい」

十代「ふーん」

セレナ「それ昨日話したぞ!」

十代「そうだったな」

セレナ「お前から見てどっちが勝つ?」

十代「そんなもん決まってるだろ」

セレナ「ユートだな」

十代「ユーリみたいなゲス野郎に負けるわけねえさ」

ユート「二段キック?」

黒咲「そうだ」

ユート「デュエリストの足腰は強靭なのは知っているが」

黒咲「俺は遊矢に卍キックをジャックにマッハキックを伝授したんだぞ」

ユート「そうだったな」

黒咲「いくらモンスターを繰り出そうと主である奴を倒せば問題無い」

ユート「確かに隼の言う通りだ」

黒咲「では早速始めるぞ」

ユート「頼む」

黒咲「この崖から飛び降りろ」

ユート「こ、ここか」

黒咲「行くんだユート!!」

ゴンッ

ユート「ここは何処だ・・・一体ここは」

マナ「ユート!」

ユート「何だ君か、ここは何処なんだ」

マナ「何処ってここはあなたの故郷よ」

ユート「故郷・・・あれは」

マナ「流行りの石板から精霊を出す遊戯よ」

ユート「石板!?」

「ガガガマジシャン!」

「フォトン・スラッシャー!」

「ビッグ・ジョーズ!」

ユート「どうやら俺はとんでもない世界に来てしまったようだ。だが崖から落ちただけで・・・そうか夢なんだな」

ユート「そう言えば遊馬の次元は大昔に覇王と九十九一族の先祖との戦が会ったと言うが・・・やはり夢なんだろうな」

黒咲「ユート」

ユート「隼?何故ここに」

黒咲「何故?俺の住居がこの近くだからだ」

ユート「・・・」

黒咲「顔色が悪いぞ」

ユート「いや別に」

「さあ帰ろうぜ」

「そうだな」

ズルズル

マナ「ユートはまだ石板を持って無いんだよね」

ユート「石板を引きずって帰るのか?効率が悪すぎるぞ」

カイト「お前達は相変わらず暑苦しい格好をしているな」

シャーク「どうにかならねえのか?」

Ⅳ「そうだぜ」

ユート「カイトとⅣには言われたくない」

黒咲「ああ」

シャーク「神官連れちゃってよ。何やってんだよ」

マナ「やめてください、そうやってすぐに絡むの」

Ⅳ「だって神官にしては威厳ねえんだぜ」

マナ「そんなこと言ってると不敬罪でアリトみたいに檻の中ですよ」

ユート「アリトは何をやったんだ」

カイト「こいつの乳を揉んで檻の中だ」

ユート「それは酷い」

マナ「本当に最近の子供って生意気言うよね」

カイト「最近の子供?」

シャーク「お前いくつだっけ」

ユート「30歳・・・と言っていたが」

シャーク「そりゃハッタリだ」

Ⅳ「確か俺の聞いた話じゃ36ぐらいだって」

カイト「そうだ」

ユート「サバを読んでいたのか!?」

黒咲「女とはそういうものだ。例えば」

シャーク「カイトの家の向かいに住むドロワなんて19とかハッタリこいてんだぜ?驚きだ」

マナ「くっ・・・ど、童顔だからセーフですよーだ」

ユート「まあ何だっていいさ男でもさばを読む奴だって居るんだから」

「神官!」

「こんなところで何を」

「さあ早くお戻りを!」

「王が死んでからというものあなたと来たら」

ユート「彼らは」

黒咲「あいつを護衛する四人の魔法使い連中だ」

Ⅳ「それぞれ強大な精霊を操るらしいぜ」

ユート「精霊を?」

「我が国に悪童共よ」

カイト「悪童だと?俺達がか」

「王の妻であったマナ様を遊びに誘うとは!粛清してくれる!!」

ユート「ま、待ってくれ!」

カイト「何だったら俺が受けてやるぞ」

熟練の赤魔術士「現れよ!デーモンの召喚!!」

カイト「銀河眼の光子竜!」

ユート「巨大だ・・・」

熟練の赤魔術士「悪童のくせに生意気な精霊を持ちおって・・・だが真骨頂はここからよ!」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

シャーク「雨が降りそうだぜ」

Ⅳ「水不足にはちょうどいいぜ」

熟練の赤魔術士「この雨こそがデーモンの召喚が最も輝く瞬間!その名も魔霧雨!」

カイト「傲慢な奴だと思っていたが雨を降らすとは太っ腹な奴よ」

熟練の赤魔術士「何だその余裕は!?」

カイト「雨が降ろうと雷が来ようと関係ない!古びた考えを持つ神官にその力を見せつけてやれ!!」

ユート「これが精霊同士の戦い・・・デュエルの元祖」

熟練の赤魔術士「そ、そんなバカな・・・四天王の1人である私が」

カイト「俺達をバカにするな。お前達があいつの目を盗んで私腹を肥やしているのは重々承知だ」

シャーク「知ってんだよ!てめえらがマナ暗殺を企ててる事を」

熟練の赤魔術士「くっ・・・」

黒咲「こいつ何か持っているな」

熟練の赤魔術士「か、返せ!」

黒咲「受け取れユート!」

ユート「一体これは?隼!」

黒咲「俺にもよくわからん」

ユート「黒い鍵のペンダント?」

熟練の赤魔術士「そいつは凶悪な精霊だ!お前に扱える代物ではない!!」

シャーク「貰っとけよユート」

ユート「そうしよう」

ユート「マナと俺達の関係は一体」

シャーク「お前の家の隣に住んでたじゃねえか」

カイト「そうだ」

Ⅳ「王が逝っちまってから俺らとつるんでるんだぜ?20ほど歳離れてるってのに」

ユート「暗殺というのは?」

黒咲「噂だが信憑性は高い」

ユート「・・・」

Ⅳ「まさか殴り込みか?」

シャーク「俺らは構わねえぜ?あいつら人を舐めきってやがるからな」

ユート「命を奪われるかもしれないと聞いてダメって見てる場合じゃない」

シャーク「そそくさ退散しやがって四天王の奴ら!」

ユート「殴り込みだ。今からでも間に合うはずだ」

熟練の黒魔術師「赤魔術士がドジを踏んだようだな」

熟練の白魔導師「だがしかし神官マナの首を跳ねればこっちのものよ」

熟練の青魔道士「王の生温い考えが此度の逆賊を生み出す結果となったのだ」

熟練の白魔導師「だが突っ込んでくるぞ、きっと」

熟練の黒魔術師「奴らは手加減を知らんからな」

熟練の青魔道士「だったら私が行こう」

熟練の黒魔術師「大丈夫なのか?」

熟練の白魔導師「大丈夫なはずだ。騎馬隊を使うんだろう」

熟練の青魔道士「我が暗黒騎士ガイアの軍勢にかかれば軽い軽い」

熟練の黒魔術師「そうだな」

熟練の白魔導師「ならば早々に片付けておいた方がいい」

熟練の青魔道士「では行ってくる」

ユート「しかし隼のライズ・ファルコンは便利だ」

黒咲「・・・」

シャーク「げっ」

Ⅳ「何だありゃ」

カイト「精霊の大群のようだな」

パカパカパカパカパカパカ

熟練の青魔道士「降りて来い!」

黒咲「降りろと言われて降りるマヌケが」

シャーク「上等だ!」

Ⅳ「最高のファンサービスを与えてやんよ!」

カイト「2人居たな」

ユート「凌牙!Ⅳ!」

シャーク「バカみてえに仲間引き連れやがって」

Ⅳ「タイマンで来いよ!タイマンで!」

熟練の青魔道士「殺れ」

「悪童軍団が」

「平民風情が生意気な」

シャーク「平民?ただの平民じゃねえんだよ」

Ⅳ「度肝抜いてやろうぜ」

シャーク「行くぜ!ハンマー・シャーク!スピア・シャーク!ツーヘッド・シャーク!」

Ⅳ「ギミック・パペット-マグネ・ドール!ギミック・パペット-ネクロ・ドール!」

シャーク「石板を持って来て良かったぜ」

Ⅳ「バカみたいに重かったけどな」

熟練の青魔道士「まさか!?そ、その布陣は!!」

シャーク「終わりだな」

Ⅳ「ガキにボコられて恥ずかしくねえのか?」

熟練の青魔道士「精霊と精霊の力を合わせる方法を知っているのか」

Ⅳ「あ?王が教えてくれたんじゃねえか!」

シャーク「てめえらと違って器のでっかい男だったぜ!」

熟練の青魔道士「だったら私もだ!迅雷の騎士ガイアドラグーン!!」

シャーク「やれ!シャーク・ドレイク!!」

Ⅳ「ぶちかませ!ギミック・パペット-ジャイアントキラー!」

熟練の青魔道士「王め!死して尚、我らの頭を悩ませるとは!!」

シャーク「うるせえ!」

Ⅳ「ゴチャゴチャ抜かしてるんじゃねえ!」

熟練の青魔道士「こ、このままでは・・・!」

シャーク「俺らの勝ちだ」

熟練の青魔道士「あり得ん・・・こんな奴らに」

Ⅳ「あそこに飛んでるモンスター見ろよ」

熟練の青魔道士「あれは・・・何なんだこいつら・・・」

カイト「終わったな」

ユート「無茶ばかりして」

黒咲「これで四天王は2人倒した」

ユート「意外とアッサリだな」

カイト「人間やる気を出せばってやつだ」

シャーク「そういう事だ」

Ⅳ「おう」

ユート「人間やれば何でもできるんだな」

マナ「本当に手荒いのよね、あの人達」

ガサガサ

マナ「誰!?」

アリト「俺だよ俺」

マナ「何だアリトか」

アリト「何だってそりゃ酷いぜ」

マナ「また檻から逃げたのね」

アリト「そんなの余裕だぜ」

マナ「・・・」

アリト「そんな浮かない顔してどうしたんだ?まさか殺されるってのはマジなのか?」

マナ「え!?」

アリト「暗殺されるって話だぜ?知らねえのか?」

マナ「私が暗殺されるなんて」

アリト「だから言ったじゃねえか、こんな場所から逃げてさっさと」

マナ「ダメ!」

アリト「出たよ未亡人特有の想い出がどうとか・・・そりゃ王様はいい奴だったし想い出も大事だぜ?でもよ」

マナ「・・・」

アリト「わかったよ。俺が手引きしてやる」

マナ「本当に!?」

アリト「俺はエロい身体つきの女には優しいんだぜ!」

マナ「・・・」

アリト「っていうのは嘘だ嘘」

マナ「・・・」

アリト「変態を見る目で見ねえでくれよ!頼むから」

アリト「こっちだこっち」

マナ「う、うん」

熟練の黒魔術師「ほぉ何処へ行かれるのか」

アリト「出やがったな!」

熟練の黒魔術師「檻から逃げたと思ったら脱走の手引きか?」

マナ「どうして私を」

熟練の白魔導師「邪魔だからです」

マナ「邪魔?」

熟練の黒魔術師「王の時代は終わりを告げた」

熟練の白魔導師「これからは我らの時代」

アリト「気取りやがって!」

熟練の白魔導師「何だったらお前に差を見せてやろう」

アリト「マジかよ・・・何だってんだこいつら」

マナ「白魔導師の精霊はかつて黒い龍を封印したとされる剣士バスター・ブレーダー・・・そして」

熟練の黒魔術師「私の精霊はそこに居る女の師匠だ!」

マナ「どうして師匠を」

熟練の黒魔術師「成仏する前に封じてやったのだ!」

アリト「狂ってやがる!こいつら・・・!」

マナ「前から2人は怪しいと思っていた・・・赤魔術士や青魔道士とは雰囲気が違う」

熟練の黒魔術師「それもそのはず」

熟練の白魔導師「何故なら我ら2人はお前達との戦いによって敗北した覇王軍の残党だからだ!」

マナ「は、覇王の!?」

熟練の黒魔術師「そう覇王のだ」

アリト「野郎・・・!」

ユート「まだまだ遠いな」

黒咲「もう少しで着く」

カオス・ソーサラー「進めグレート・モス!!」

黒咲「何だ奴は」

カオス・ソーサラー「知らんのか!覇王軍にその人ありと言われた俺様を!!」

カイト「覇王」

シャーク「俺らがガキの頃に戦争に負けた奴がそんな名前じゃねえか?」

Ⅳ「そういや兄貴から聞いた事があるぜ」

黒咲「たかが虫程度が隼と空中戦を演じるというのか!」

カオス・ソーサラー「ガキが!生意気な事を言うな!!」

黒咲「ここからは走って行け!こいつは俺が引き受ける」

ユート「すまない隼」

黒咲「お前の戦う理由は何だ」

カオス・ソーサラー「理由?自分のためだ!」

黒咲「自分の?」

カオス・ソーサラー「そうだ!再び覇王軍を結成しこの世界を乗っ取るのだ!!」

黒咲「そういう奴ほど早死にする。自分のために戦うのは悪くない・・・だが下らぬ私利私欲のために戦う奴などたかが知れている」

カオス・ソーサラー「な、何だと」

黒咲「そういうものだ。俺とお前とでは戦う理由の差で既に勝敗が決まっている」

カオス・ソーサラー「ならばお前が戦う理由は!」

黒咲「仲間のためだ」

カオス・ソーサラー「仲間?ハッ!ガキの考えそうな事だ!!」

黒咲「行くぞライズ・ファルコン!!」

カオス・ソーサラー「グレート・モス!!!」

バオウ「どうやら突っ込んで来たみたいだぞ」

スカルビショップ「あんなガキ共に手こずるとはな」

熟練の黒魔術師「そう言うな」

熟練の白魔導師「奴ら悪童共は只者では無い・・・そしてユートとかいう奴は黒い龍を封印したペンダントを所持している」

バオウ「ジェノサイドキングデーモン!」

スカルビショップ「ライカン・スロープ!」

熟練の黒魔術師「ブラックマジシャン!」

熟練の白魔導師「バスターブレーダー!」

熟練の黒魔術師「さあ行こうか」

熟練の白魔導師「かつて世間を賑わせた我ら」

ゴゴゴゴゴゴゴ

バオウ「地震か!?」

ユート「まさか神殿ごと破壊するとは」

シャーク「アジトに居るなら正攻法なんざくだらねえよ!」

Ⅳ「そこをぶっ潰せばどうにかなる」

ユート「だが中には大勢の」

ベクター「ジャンジャジャ~ン!」

カイト「終わったか」

ベクター「避難させといたよ、しかし俺を呼ぶなんてお前も考えたな」

ユート「ベクター!?何故!」

カイト「こいつに連絡を取って潜らせておいた。俺達が敗れた時の保険としてな」

ベクター「アリトも助けておいたぜ、まあ怪我してっけど」

ユート「これで四天王や覇王の残党も」

シャーク「これで俺らの生活も少しは豊かになるってもんだぜ」

熟練の黒魔術師「あ、あり得ん・・・こんな事を」

熟練の白魔導師「外道共め!」

熟練の黒魔術師「こうなれば本気を見せるぞ」

熟練の白魔導師「うむ!」

熟練の黒魔術師「私と」

熟練の白魔導師「私を」

熟練の黒魔術師「生贄にする事で」

熟練の白魔導師「終焉の王が蘇る!行くぞ!!」

ユート「見ろ!瓦礫の中から奴らが出て来たぞ!」

カイト「しぶとい連中だ」

シャーク「ユート!お前のペンダントが光ってるぞ!?」

ユート「こ、これは!」

カイト「黒い龍だと」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン・・・魂を食らう龍」

マナ「いつ見ても禍々しい龍・・・」

ユート「お前達は悪事を働きすぎた・・・許す事はできない!」

熟練の黒魔術師「お、俺の精霊が!」

熟練の白魔導師「に、逃げるぞ!」

カイト「何処へ行く」

シャーク「てめえら裁かれろよ」

ユート「お前に仕えていた精霊達も怒っているぞ」

熟練の黒魔術師「こんな子供に!」

熟練の白魔導師「我々が!」

ユート「攻撃だ!!!」

ユート「これからどうするんだ」

マナ「想い出と共に平民として生きてくつもりよ」

ユート「そうか」

遊矢「お、雨だ!」

柚子「しばらくぶりの雨よ!」

カイト「似てるなユートに」

シャーク「いつ見てもそっくりだぜ」

マナ「彼らは確か」

カイト「先の戦で親を亡くした子の面倒を見てる奴らだ」

Ⅳ「俺らみたいな悪たれと違って真っ当に生きてる連中さ」

黒咲「ああ」

ユート「本当にいい子達なんだ」

黒咲「起きろユート!起きろ」

ユート「・・・何だ隼か?今大変な事が」

黒咲「勃ってるぞ」

ユート「実は筆おろしされて・・・いや二段キックだったな」

黒咲「ユートの事だから受け身を取ると思っていたら丸三日寝ていたぞ。頭から落ちて気絶していた」

ユート「そうだったのか、いや夢では無く俺の先祖の」

マナ「ユートの先祖は私で童貞卒業したのよ。でもそのひと月後に空から注いだ光によって私達は」

ユート「やめよう。その話は」

黒咲「紫のクズが待っているぞ。どうするユート」

ユート「こうなれば二段キックは実戦で覚えるまで、案内してくれ」

黒咲「ああ」

ユート「ユーリには負けない。あんな外道に負けるわけには行かないんだ」

ユーリ「僕はいつまで待てばいいのかな?あんな負け犬よりも君と」

十代「少し口閉じてろ。耳障りなんだよ」

黒咲「連れて来たぞ十代」

十代「任せたぜユート」

ユート「・・・」

ユーリ「証拠にも無く君は僕に」

ユート「何度だってやるさ俺はお前達のような外道には決して負けない!」

ユーリ「なら見せよう。シャドール6モンスターの強さを!」

黒咲「行ってエクシーズの強さを奴の骨の髄まで叩き込んでやれ」

ユーリ「さあデュエルだ!」

十代「あのバカを粉々にしちまえユート!」

ユート「デュエル!!」

ユーリ「そのモンスターは・・・君は一体!?」

ユート「俺はユートだ」

ユーリ「何故2体のモンスターを同時に・・・何故だ」

十代「お前にできてユートにできねえ事は無いんだよ。だからお前は半端者の紛い物なんだよ」

ユーリ「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンと希望皇ホープ・・・馬鹿げてる」

ユート「遊馬の友情が俺に応えてくれた。遠く離れている遊馬が」

ユーリ「何が九十九遊馬だ」

ユート「俺は遊馬を親友としてお互いを高め合いユーゴは遊星を兄と慕い感化されている。だがお前はどうだ」

ユート「十代はお前を毛嫌いしている」

ユーリ「君達の関係と僕達の関係は違う!僕と十代はお互い殺し合いの中でしか理解できない関係なんだ!生温いんだよ!!」

ユート「融合次元のデュエリストは追い込まれると正常な判断ができない」

黒咲「小さな脳でデュエルの真似事をするクズの集まりだ。カードを持っていることと自体が奇跡だ」

十代「やったなユート」

ユート「消し飛んだのか」

十代「あいつは破滅の光の波動を受けてから不死身になってやがる。だから何処かで」

ユート「・・・」

黒咲「だが奴を倒した」

ユート「隼」

黒咲「融合程度がエクシーズに勝てるわけがない」

十代「そりゃねえよ!」

黒咲「フッ」

十代「言っとくが俺はエクシーズもシンクロも覚えねえから」

黒咲「だがいつかは」

ユート「二段キックとは何だったのだろうか・・・」

翌日

セレナ「またテレビを見てるのか」

十代「まあな」

セレナ「・・・」

十代「どうしたんだよ?」

セレナ「おやつを置いてやる」

十代「見たいのか?」

セレナ「私はそんなのに興味は無い・・・無いが暇だから一緒に見てやる」

十代「見たいなら言えばいいじゃんか」

セレナ「う、うるさい!それでこれはどういう番組なんだ!?」

十代「時代劇」

セレナ「じ、時代劇!?」

遊矢「この長屋が今日から俺達の新居になるんだな」

柚子「うん」

牛尾「ほぉ見ねえ顔だな」

遊矢「あ、俺達は今日からここに」

柚子「よ、よろしくお願いします!」

牛尾「何だっていいが奇人変人揃いの長屋によく越して来たな」

遊矢「え?」

牛尾「右隣の飾り職人のクロウも左隣の骨接ぎのジャックも島流し経験のある奴でよ」

柚子「へ、へえ」

牛尾「まともなのは三味線屋のシンジぐらいだぜ」

遊矢「何か厄介そうなのが多そうだ」

牛尾「ま、何もしなきゃ気のいい連中だからいいんじゃねえか?頑張れよ若夫婦」

クロウ「こんなとこに引っ越して来るなんて何考えてんだ。あいつら」

シンジ「どうかしたのかクロウ」

クロウ「若夫婦」

シンジ「ふーん・・・どっちも美形だな」

クロウ「そういう問題か?っつうか臭えんだよ。昼間っから女郎抱きやがって」

シンジ「そんな細かいこと気にすんなって!」

ブルーノ「号外だよ!号外!」

クロウ「・・・」

シンジ「・・・仕置の時間か」

ブルーノ「号外だよ!」

クロウ「どいつもこいつも昼間っから」

シンジ「いいじゃねえか昼間でも夜でもやる事は同じだぜ」

メリッサ「やる相手はハートランド屋の店主ハートランドと護衛の3人」

ジャック「四十両か」

シンジ「ちょうど四人か」

クロウ「待てよ!鬼柳とユーゴが居ねえぜ?」

シンジ「ほっとけよ、来ねえよ鬼柳は」

ジャック「だろうな」

牛尾「あいつなら飲んだくれてたぜ、ありゃダメだ」

シンジ「ユーゴは?」

牛尾「あいつは長屋に来た若夫婦に色々と紹介してたな」

クロウ「ったくよ」

ジャック「さっさと行くぞ」

シンジ「ああ」

ゴキキッ

ハートランド「ギエッ」

グサッ

蚊忍者「ヒッ!」

キュッ

クラゲ先輩「」

ズブッ

蝉丸「うっ・・・」

ジャック「・・・」

クロウ「・・・」

シンジ「・・・」

牛尾「・・・」

クロウ「こうやって悪党を始末して貰う金ってどう思うシンジ?」

シンジ「別に何とも思わねえよ」

ジャック「俺達が生きている世界はこういうものだ」

クロウ「・・・」

牛尾「変な情を挟むと足元すくわれるぞ」

クロウ「前に鬼柳だって言ってたじゃねえか」

シンジ「あいつは家柄が違うから深く考えちまうのさ」

クロウ「シンジ!」

シンジ「だったら俺らに他にやる事あんのか!?底辺で育った俺らが罪人だった俺らが!」

ジャック「・・・」

クロウ「何とも言えねえよ」

シンジ「そうだろ?だったら諦めた方がいいぜ」

鬼柳「揃いも揃ってまた仕置か?」

ジャック「鬼柳」

鬼柳「・・・」

シンジ「お前まさか足抜けするってんじゃねえだろうな」

鬼柳「そんなのやらねえよ、ただな」

シンジ「・・・」

鬼柳「結局のとこ俺らのような人種はこういう生き方が似合ってんだろうぜ」

ジャック「ならばお前は」

鬼柳「俺は続けるぜ。地獄の果てまでな」

クロウ「それでいいのか?蘭学者になる夢はどうしたんだよ」

シンジ「クロウ!」

鬼柳「蘭学者?この御時世にそんなもん流行らねえぜ」

数日後

牛尾「辻斬り?」

ユーゴ「知らねえのか?役人のくせに」

牛尾「噂には聞いてるぜ、何でも赤馬家のドラ息子がおかしな面をつけた三人組連れて夜な夜な斬ってるらしいじゃねえか」

ユーゴ「どうすんだ」

牛尾「どうするっつってもな」

ユーゴ「おい!それでもてめえは役人か!?」

牛尾「役人は役人でもただの平同心円だから仕方ねえだろ」

ユーゴ「チッ」

牛尾「おいユーゴ!」

ユーゴ「俺は1人で探してギタギタにしてやるよ」

牛尾「ユーゴ・・・あのガキは」

ユーゴ「ってわけでよ」

メリッサ「えぇーっ!」

ユーゴ「何でも屋だろ?頼むから」

メリッサ「何でも屋にも限度ってのがあるのよ!」

ユーゴ「そんなこと言わねえで」

メリッサ「言っとくけど今回のヤマは半端じゃないと思う」

ユーゴ「相手が侍だからか?関係ねえよ!」

メリッサ「赤馬家当主・赤馬零王は普通じゃない」

ユーゴ「普通じゃねえドラ息子が人殺しやってんだろ!」

メリッサ「わかったわかった。ちゃんと探るから」

ユーゴ「ありがとよ!」

メリッサ「血気盛んな新米仕置人ね、こいつ」

デニス「南町奉行所同心の牛尾哲、飾り職人のクロウ、三味線屋のシンジ、骨接ぎのジャック、元蘭学者の鬼柳京介、鍛冶屋のユーゴ、何でも屋のメリッサ」

ロジェ「彼らが闇の仕置人ですか」

デニス「ええ」

零王「我が子素良の暴虐が奴らを動かすというわけか」

ロジェ「何せ赤馬家は汚い事を平気でやる。彼らにいつかは始末されているでしょう」

零王「・・・ならば」

バレット「先手を打ちましょう」

ユーリ「・・・」

零王「明後日、奴らを一斉に粛清する。何が闇の仕置人だ」

バレット「権力には叶いますまい」

ユーリ「権力の無き者に生きる資格は無いんだよね」

ロジェ「フハハハハ」

牛尾「ほらよ」

ジャック「この金は」

牛尾「辻斬りの被害者からの銭だ」

シンジ「だったらやるか」

メリッサ「あいつら私達を狙ってるって話よ?天井裏から聞いちゃった」

鬼柳「・・・」

牛尾「命を無下にする権力者を始末してやろうぜ」

クロウ「ああ」

シンジ「どうだ鬼柳」

鬼柳「問題ねえ」

ジャック「フッ」

ユーゴ「だったら今晩実行だ!」

デニス「しかし参ったよね、まあいつもの事だから別に」

キラッ

クロウ「おい!」

デニス「か、飾り職人のクロウ!?何でここに!」

バシッバシッバシッ

デニス「うぐっ・・・」

キランッ

ブスッ

デニス「か、かはっ・・・」

クロウ「・・・」

デニス「」

クロウ「・・・」

オベリスクフォース「今日は何人殺ります若」

素良「10人は殺ろう!」

牛尾「バカなドラ息子を持つと苦労するもんだな」

オベリスクフォース「何奴だ!?」

オベリスクフォース「落ち着けただの町方だ」

オベリスクフォース「町方風情が生意気な!我々は何だと心得ている!」

牛尾「薄汚い外道だぜ」

オベリスクフォース「貴様!」

ズバッ ズバッ ズバッ

オベリスクフォース「な・・・」

素良「う、うわああああああああああああああああ」

牛尾「・・・」

素良「何だよあいつ」

ドンッ

素良「気をつけなよ。庶民のくせにボケっと歩いて」

鬼柳「お前この世の中をどう思う?」

素良「はあ?」

鬼柳「満足してるか」

素良「してるよ!だって殺しても殺してもゴロゴロ居るんだよ?斬る相手が!」

スパッ

素良「くっ・・・」

鬼柳「その答えは外れだ。本物の満足は他人に迷惑をかけるもんじゃねえ」

素良「」

鬼柳「そいつがわからないようじゃ。お前らは地獄で満足するしかねえよ」

バレット「零王様も何を怯えているのやら」

ヒュルンッ

ギッ

バレット「な、何だこれは!?」

シンジ「こいつは三味線の弦だ」

バレット「三味線の弦!?こんなものが一体!?」

シンジ「首吊りよ」

ギュッ

バレット「あぐっ・・・」

ピンッ

バレット「」

シンジ「・・・」

ユーリ「誰?」

カチカチ

カチッ

ユーゴ「新米仕置人の鍛冶屋のユーゴだ!」

ユーリ「鍛冶屋?その槍で僕を始末するんだね」

ユーゴ「ああ!」

ユーリ「噂の仕置人とやらの実力を見させてもらうよ」

ユーゴ「行くぜ!」

カシッ

ユーリ「君は仕置人にしては隠密性がまるで皆無だ!」

ユーゴ「うるせえ!」

ユーリ「こんなのが居るんじゃ仕置人もお角がしれている」

零王「ふぅ・・・明後日でこの江戸の闇社会を牛耳る事ができるぞ」

ゴキゴキ

零王「ん?」

ガシッ

ジャック「・・・」

零王「なっ・・・く、曲者・・・!」

ジャック「・・・」

零王「ま、まさか仕置人の首領格の骨接ぎのジャック・・・!?」

ジャック「そうだ」

零王「どうして屋敷内に・・・!」

ゴギッ

零王「」

ジャック「さあな、あの世で仲間にでも聞いてみる事だ」

クロウ「仕留め損ねた!?」

ユーゴ「す、すまねえ」

シンジ「お前なあ」

ジャック「1人でやると言ったのは何処のどいつだ!!」

ユーゴ「お、俺?」

クロウ「馬鹿野郎!」

シンジ「お前って奴は」

鬼柳「・・・」

牛尾「まだまだ未熟って事か、なあジャック」

ジャック「そいつは必ず倒すしかあるまい」





続く

セレナ「・・・続きは?」

十代「再放送だから明日だぜ」

セレナ「一つ勉強になったぞ!悪い奴を倒してお金を貰うなんてピッタリの仕事だぞ!」

十代「こいつはドラマなんだ。実際にやっちゃいけねえよ」

セレナ「何故だ?こいつらだって金のために」

十代「でもな仕置人にしても仕留人も仕業人だってその末路は悲惨だぜ」

セレナ「悪い奴を退治してもか?」

十代「そういう事だ。だからセレナも真似すんなよ」

セレナ「そ、それぐらいわかっている!」

十代「そりゃそうだよな」

セレナ「くっ・・・」

十代「まあセレナが人の命を奪うなんて俺がさせねえよ。絶対にな」

セレナ「今日はたこ焼き焼かないのか?」

十代「そうだな、どうだ?美味かったか」

セレナ「美味しかったぞ・・・でも私の方が作るのは上手い」

十代「そりゃセレナの料理は美味しいからな」

セレナ「誰もお前のために作ってなどいない!」

十代「わかってるって」

セレナ「本当にわかっているのだろうな?」

十代「勿論だぜ!」

セレナ「だ、だが少し・・・少しはお前のために作っているぞ」

十代「それもわかっている」

セレナ「飢え死にしたらこいつが可哀想だ」

十代「ハハハ!ホント好きだよなファラオの事」

セレナ「くっ」

翌日

セレナ「お弁当を作ってやった。どうせ腹を空かしているだろうから私に感謝するはずだ!」

ファラオ「ニャ」

セレナ「お前もそう思うか?」

真澄「これ下さい」

十代「お、真澄!お嬢さんなのにたこ焼き食うのか?」

真澄「十代さんが作った物は高級料理より美味しいですよ!」

十代「さすが柚子の親友!」

セレナ「またあの女か・・・!」

沢渡「お、セレナだ」

シャーク「おいおい近寄るな」

カイト「今のセレナには小鳥が怒った時と同じ雰囲気を感じる。生理か?」

沢渡「へえ生理あんのか?そりゃあるよな、世間知らずのお嬢さんにも生理の一つや二つぐらい」

カイト「いつものメンバーか」

シャーク「何か通りに黒焦げの死体みたいなのあったけど何だありゃ」

黒咲「例の薄汚い奴だ」

カイト「あのろくでなしか?焼かれて死ぬなんて悲惨だな」

シャーク「融合次元狩りでもするか?どうせ人権ねえんだし別にいいんじゃねえか」

遊矢「俺達は戦争はしない。やって来た奴らを迎え撃つって約束だろ?」

シャーク「甘いんだよ、てめえは」

遊矢「何が」

シャーク「あの気持ち悪りいガキもエセタメ野郎も裏切ったんだろ?てめえを」

沢渡「でも何でデニス焼き殺したんだ」

黒咲「態度が気に入らん。それだけだ」

シャーク「あんなの焼いたって焚き火にもなりゃしねえよ。変なガス出そうだしよ」

デニス「か、勝手に殺さないでよ」

カイト「ちゃんとトドメを刺しておけ黒咲」

黒咲「まだ生きていたのか」

デニス「僕は反省したんだよ?それなのに」

シャーク「相変わらず口から出まかせが上手いな?なあエセタメ野郎」

デニス「エセタメ?」

シャーク「てめえはエンタメを語ったエセ野郎だって事だぜ!遊矢の親父の話まで持ち出してイラっとくるぜ!」

沢渡「お前意外といい奴だな、遊矢の事でキレるなんて」

シャーク「誰がキレるか!ちょうどいい具合にキレるとこがあったからキレただけだぜ!」

黒咲「失せろクズ」

カイト「外にゴミ置き場があっただろ?あそこで座ってろ」

シャーク「ゴミにはゴミに相応しい場所があるってもんだぜ。てめえらはゴミ置き場か便所の中が似合いだぜ」

デニス「クソ・・・まるで僕だけ外道みたいな勢いだ。素良よりはマシなのに」

「デニス・マックフィールド」

デニス「だ、誰!?」

「アカデミア総司令よりの命令を下す。これより第一室長アポロンの遺体を掘り起こしアポロン回路を入手するのだ」

デニス「アカデミア総司令・・・」

「以上だ」

デニス「アカデミア総司令・・・既に首領が死にアカデミアの残党を束ねる謎の男」

デニス「どうせ何したってスパイはスパイのままなんだ。十代に殺されるか彼らに殺されるかの違い」

デニス「だったら僕は・・・やめよう。どうせ裏切るならもっと戦力を」

ユーリ「あるよ、方法が」

デニス「ユーリ・・・」

ユーリ「アカデミア復活の方法ぐらいね」

デニス「はあ?君の身体にそれを内蔵する?何を言ってるんだ」

ユーリ「掘り起こしてよ。僕は先の戦いで結構追い詰められたし」

デニス「・・・」

ユーリ「早く」

デニス「わ、わかったよ」

ユーリ「それでいいよ」

デニス「でも何処に?そもそも埋めたの?」

ユーリ「十代が埋めたんじゃないかな」

デニス「そんなアバウトな事を」

ユーリ「何?」

デニス「わかったよ、行けばいいんでしょ行けば」

ユーリ「うん」

十代「は?あの白スーツの死体?」

デニス「そ、そうなんだよ」

十代「捨てたよ」

デニス「捨てた!?」

十代「商売の邪魔だから消えろ。臭えんだよお前は」

デニス「風呂にはちゃんと」

十代「そういう意味じゃねえんだよ人殺し」

デニス「・・・」

十代「わかったら帰れ」

デニス「あ、うん」

十代「ほら後ろ向いて前に進めよ」

デニス「・・・」

月影「赫赫然々」

黒咲「あの紫遊矢と密会していたのか」

カイト「信用のできんクズだからな」

シャーク「・・・あいつの住んでる場所知ってるか?」

沢渡「それがどうしたんだ」

シャーク「焼いちまおうぜ」

遊矢「いや焼くのはダメだろ」

シャーク「どうすんだカイト」

カイト「大切な物は失ってからわかる。だが鈍い奴らに家を燃やされて悲しいだの思う気持ちはあるのか?」

黒咲「物はためしに焼いてやるか」

遊矢「あ、カイト!凌牙!黒咲!」

デニス「な、何これ・・・」

カイト「見ればわかるだろ?お前の家だ」

シャーク「お前頭も悪いし目も悪いのか?救いようがねえな」

デニス「普通ここまでする必要ある?僕の大切な!」

黒咲「その大切な物を破壊したのは何処のどいつだ」

シャーク「歯ブラシとパンツは置いといてやるよ。ほら拾え」

黒咲「さっさとスタンダードから消え失せろ事だ」

デニス「くっ・・・」

カイト「今度は悔しいと思う演技か?演技派だなお前は」

シャーク「頭は空っぽ心はスカスカのくせしてよ」

デニス「この悪魔!」

カイト「それはお前だ」

デニス「こんな次元こっちから願い下げだ、あの人でなし集団め」

十代「またか」

デニス「十代・・・黒咲達が僕の家を!」

十代「自業自得だぜ、何だ出てくのか?じゃあな」

デニス「何とかしてよ!あれはまるで悪魔だ!!」

十代「黒咲を復讐鬼に変えたのは何処のどいつだ?カイトや凌牙がキレ原因を作ったのは何処のどいつだ?」

十代「全部てめえらが悪いじゃねえか、何被害者ぶってんだ外道が」

デニス「そうやってエクシーズ使いの肩ばかり持つから君は自分の次元に友達が居ないんだ!」

十代「・・・」

デニス「何がデュエリストの絆は次元を超えるだ!あまりにも融合次元に不親切すぎる!」

十代「お前らはデュエリストじゃねえだろ。バッカじゃねえの」

デニス「・・・」

翌日

遊矢「えーっとデニスが抜けて権現坂は入院中で」

黒咲「メンバーが抜けに抜けている状況だ」

シンジ「お前詐欺られるの得意だな?大丈夫か?」

遊矢「ま、まあ安心してよ。もう素良やデニスが来ても信じないから」

シャーク「俺らは抜けた穴の補欠要員で来ただけだからな」

カイト「・・・」

遊矢「じゃあ誰でもいいから立候補ある人は手を挙げて」

バッ

遊矢「全員・・・しかも黒咲まで」

黒咲「文句あるのか」

遊矢「無いよ・・・じゃあまずは」

遊矢「まずは俺か・・・やっぱり俺は」

カイト「柚子か」

シャーク「柚子だろ」

月影「やはり柚子か」

シンジ「柚子ばっかだな」

沢渡「まーた柚子かよ」

黒咲「瑠璃は禁止だ」

遊矢「まだ何も言ってないだろ!!」

カイト「だったら何だ」

遊矢「や、やっぱりしっかり者が必要だし隣に居てくれたら安心するっていうか」

シャーク「だから柚子じゃねえか」

遊矢「違う!まだ何も言ってないのに勝手な憶測で決めるなよ!」

遊矢「バランス的な問題だから融合使いが」

沢渡「柚子じゃねえか」

遊矢「だから」

カイト「髪が赤くて容姿もいいな」

遊矢「そうそう!それと料理だって」

カイト「・・・」

遊矢「し、しまった」

黒咲「いくらリーダーでも個人の事情で提案するのは感心しないな」

シンジ「柚子以外の方向で行こうぜ」

シャーク「そりゃそうだろ」

沢渡「じゃあ柊とか柚子とか禁止な」

遊矢「クソ・・・」

カイト「融合使いか」

セレナ「融合使いなら知ってるぞ!」

シャーク「融合次元のお友達か?クズはいらねえぞ」

セレナ「私の故郷に友など居ない。みんな身勝手でゲスい奴らばかりだった」

シンジ「じゃあ誰だ?」

セレナ「そ、それは」

シャーク「そういや柚子のダチに真澄ってのがいるよな」

セレナ「!?」

黒咲「あいつか?」

カイト「黒咲の舎弟だったな」

黒咲「ああ」

セレナ「あいつはダメだ!」

シャーク「あ?何言ってんだこいつ」

カイト「何がダメなんだ」

セレナ「あいつは十代の命を狙う悪い奴なんだ」

シャーク「んなわけねえだろ。てめえはバカか」

セレナ「くっ・・・」

沢渡「あいつ十代の事を同じ融合使いの大先輩だって尊敬してるらしいぜ」

黒咲「・・・」

セレナ「だからやめるべきだ!」

シャーク「ムカつく奴だな、てめえらと違って普通の融合使いも居るんだよ」

セレナ「だから私は」

シャーク「てめえにも確実に人殺しの血が流れてんだよ。あんましデカい面してんじゃねえよ」

セレナ「くっ」

カイト「その真澄とかいう奴に聞けばいい。入る意思があるか無いのか」

シャーク「少なくともここに居るバカ女よりは協調性あるだろうぜ」

シンジ「キツいな凌牙のやつ」

黒咲「あれでも何度か瑠璃の命を救った事もある」

シャーク「余計なこと言ってんじゃねえぞ!」

黒咲「そう照れるな」

セレナ「あんな女を入れるぐらいなら・・・まだ十代の方がマシだ」

月影「十代か」

カイト「遊矢聞いているのか」

遊矢「十代さん?いいんじゃない別に」

シャーク「てめえ不貞腐れてんじゃねえ!」

遊矢「誰も不貞腐れて無いだろ!!」

シャーク「柚子柚子柚子うるせえんだよ!あんなの何処がいいんだ!!」

遊矢「何とか言ってよカイト」

カイト「柚子は可愛いとは思う」

シャーク「チッ」

カイト「だが若すぎる」

遊矢「人妻と密会してるくせに」

シャーク「しかも勃起しやがって」

カイト「・・・フッ」

シャーク「何だその態度!」

遊矢「カイト!」

カイト「別に何かあるわけじゃないから問題無いだろ」

遊矢「問題が起こるかもしれないくせに」

沢渡「あいつらもよく喧嘩するよな。見てて笑えるぜ」

黒咲「ストッパー役の遊馬が居ないからか面倒だがな」

シンジ「それお前が言うか?」

黒咲「しかし元気というべきか奴らは」

シンジ「仲良しってか」

黒咲「年齢も近いからな」

沢渡「しっかり者の遊馬も居ねえからやりたい放題だぜ」

セレナ「ユートは呼ばんでいいのか?」

黒咲「あいつもバイトで忙しい身なんだ」

シャーク「舐めんじゃねえ!」

遊矢「こ、この!」

カイト「2人揃ってどうしようも無いな」

ジャック「まさか無職仲間のお前が就職してしまうとはな」

十代「お前も早く見つけろよな」

ジャック「そんな物あるわけがない」

十代「ははは!そのうち見つかるさ」

ジャック「そうだといいがな」

「超融合発動」

ジャック「何だと!?」

十代「こ、こいつは!」

ユベル「十代以外に超融合を使う奴と言えば・・・」

ユーリ「僕だよ十代」

十代「やっぱお前か」

ユーリ「さあ始めようか」

ユーリ「いいねバーニングソウル・・・凄くいい」

十代「ジャックと融合しやがったな」

ユーリ「見てわからない?そうだよ」

十代「やってくれるな。せっかく素良もデニスも居なくなったってのに1番のゲス野郎が残っちまうなんて」

ユーリ「悔しいだろうね君は」

十代「だったらいつも見たいに潰せばいい」

ユーリ「それだよ十代!僕が待っていたのは君に潜む狂気!それを僕は待っていた!!」

十代「で?」

ユーリ「アカデミア総司令の命令はことごとく的外れ・・・薄々わかって来たよ。総司令の正体が」

十代「そんなの俺に関係ねえよ」

ユーリ「強がるなよ十代」

十代「喋るだけで人をイライラさせるってのもある種の才能だぜ!なあユーリ!!」

ユーリ「フハッ!見なよ十代!これが僕のバーニングソウルだ!!!」

十代「野郎!」

ユーリ「まるで太陽だ・・・君の栄光を僕がそっくりそのまま貰うよ。いいよね?」

十代「ふざけんなよユーリ」

ユーリ「ふざける?何を言ってるんだ君は」

十代「他人の力を利用して強くなるいうじゃ、てめえはいつまで立っても二流なんだよ!」

ユーリ「二流?君を唯一超える事ができる僕が二流?相変わらず君って男は」

十代「・・・」

ブンッ

ユーリ「今ならわかる。十代が何処に居るのかを」

ユーリ「そこだァ!!!」

十代「チッ・・・こいつだけは本当にめんどくさい奴だぜ」

ロジェ「まるで私を無能扱いだ・・・せっかく逃げ出したというのに」

シナト「それはあなたが無能だからだ」

ロジェ「やめなさい私をバカにするのは、それもこれも不動遊星が全て」

シナト「私が気に入らないのは第二室長でありながらユーリ何ぞを信頼している。あなただ」

ロジェ「仕方が無い。何故ならあなたは第二室長でありながら七番目のユーリに不覚をとったから」

シナト「しかし第一室長アポロンを始末してくれた事は感謝している。お陰で私も力を」

「ジーッ!元長官!」

ロジェ「総司令と呼びなさい総司令と!」

「何者かがこのアジト内に侵入を」

ロジェ「何者か?何を言ってるんだ一体」

シナト「何かが来ますね」

ロジェ「!?」

ミスターH「・・・」

ミスターB「・・・」

ロジェ「全身真っ黒の男?まさか私の配下希望か」

ミスターH「配下?俺達はそんな物になる気は無い」

ロジェ「な、ならば」

ミスターE「私達に寄越しなさい。RS装置の設計図を」

ロジェ「あれは我々の秘密兵器!やりなさいシナト!」

シナト「この外道共め!!」

ミスターH「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン!!!」

シナト「ぎやああああああああああああああああああああああああ」

ロジェ「あわわ・・・な、何て事を」

ミスターB「我々はダークネス配下のデュエル戦士!融合次元の泥を塗り続けた貴様らアカデミアを粛清する!」

ミスターX「ターゲット確認・・・これより黒咲瑠璃を捕獲する」

小鳥「本当見れば見るほど似てるよね柚子さんに」

瑠璃「そうかな?」

璃緒「兄同士の内面が似てるなら瑠璃さんも私同様苦労してそうですわ」

ドロワ「確かに似ている」

ミスターX「ガトリングドラゴン!」

ズダダダダダダダダダダダダダ

ミザエル「あれはアカデミアの奴じゃないか」

Ⅲ「だったら瑠璃を守らないと!」

アリト「待ちやがれ!!」

ミスターX「黒咲隼の妹・・・あの見た目が女子中学生の方か老けている方も黒咲隼やユートと同じような髪色を」

ドロワ「なぜ私をジロジロ見ているんだ」

ミスターM「やっちまえ!!」

ユーゴ「ぐわあああああああああああ」

クロウ「ユーゴ!」

ミスターM「天狼王ブルー・セイリオス相手では何をやっても無駄よ」

リン「ユーゴ!」

プラシド「逃がさん!」

ミスターM「天狼王ブルー・セイリオス!」

キンッ

プラシド「狼擬きが・・・リンを返せ!」

鬼柳「図に乗ってんじゃねえぞ!アカデミアのクソッタレ野郎!!」

クロウ「こんな時にジャックは何処に行ったんだよ」

ミスターM「バラバラに噛み砕け!!」

ミスターB「どうだ」

ミスターX「ミスターQとミスターR、ミスターYはⅣらエクシーズ使いによって倒された」

ミスターM「ミスターN、、ミスターO、ミスターUはクロウらシンクロ使いに」

ミスターE「だったら帰って来ないミスターG、ミスターP、ミスターZは」

ミスターC「十代同様に厄介なカイザー亮によって潰されたようだ」

ミスターB「だが瑠璃とリンは誘拐に成功した。残りはセレナと柚子」

ミスターH「おいおい!」

ミスターB「どうした」

ミスターH「黒咲隼の妹の瑠璃ってのは熟女なのか!?」

ドロワ「くっ・・・」

ミスターB「バカを言うな、一流スナイパーであろうミスターXがドジを踏むわけがない」

ミスターX「間違いなく黒咲瑠璃だ」

ロジェ「た、大変だ!」

ユーリ「いきなり出てきて邪魔なんだけど」

十代「お前・・・誰だっけ?」

ロジェ「治安維持局元長官にしてかつてのアカデミア首領の右腕であり秘密警察セブンスターズを統治するアカデミア総司令こと」

十代「長いんだよオッさん」

ユーリ「邪魔だよ」

ミスターJ「遊城十代?こんな所で会えるとは」

十代「ミスターT!?何でお前が!」

ユベル「首元のワッペンを見ろ。Jと書かれている」

ミスターJ「私の名はミスターJ!偉大なるダークネスの配下!!」

ユーリ「へえ」

十代「ダークネスだと」

ミスターJ「マジカル・クラウン・ミッシング・ソード!さあ抜きなさい剣を」

十代「何が剣だ。気取りやがって」

ユーリ「纏わり付かないでよ。邪魔だから」

ロジェ「や、やりなさい!あれは我々のアジトを破壊した悪党ですよ!」

十代「お前が言うんじゃねえ!」

ロジェ「は、はい」

ミスターJ「しかし光栄ですね、あの遊城十代と戦えるとは」

ユーリ「誰も彼も十代を・・・そういうの嫌いなんだけど!」

十代「フレイム・ウィングマン!」

ユーリ「インフェルノ・ウィング!」

ミスターJ「来なさい遊城十代そして榊遊矢の紛い物」

十代・ユーリ「デュエル!!」

ミスターJ「そ、そんな・・・何故だ」

ロジェ「それは私が答えよう」

十代「引っ込んでろデコハゲ」

ロジェ「はい・・・後輩があれなら先輩もこれだな。不動遊星め死ねばいいのに」

ユーリ「カードにしなきゃね、敗者は」

十代「お前らの目的は何だ」

ミスターJ「セレナ・・・お前の最も大切な人間を奪う・・・セレナを」

十代「てめえ・・・!」

ユーリ「命を刈り取る瞬間はこんなにも」

ロジェ「これだから蛮族の融合次元は、まあよろしい私は融合次元の中でも特に高貴で気高く・・・聞きなさい」

ユーリ「ダークネスか」

ロジェ「聞きなさい!私の言葉を!!」

デニス「面白い事になったねユーリ」

ユーリ「その石ころは?」

デニス「素良だよ。君なら元に戻せるよね」

ユーリ「そういうのいらないよ」

デニス「いやいや!やろうよ!エクシーズ次元を潰した時のように!」

ユーリ「君って捻くれてるよね」

デニス「いいんじゃない?人を楽しませた後に見る絶望しきった顔ほど面白いものは無いんだよ」

ユーリ「使えるの?それ」

デニス「使えるんじゃない?ほら僕達ってあれじゃないか」

ユーリ「人のためにならないゲスでクズの集まり・・・面白いね」

デニス「では早速」

ロジェ「クズ次元生まれるの中でも高貴な私って特別なのでしょうね」

十代「セレナ!」

黒咲「十代か・・・」

沢渡「クソ・・・!」

十代「何だよこれ!?セレナは!みんなは!?」

ネオス「十代・・・すまないセレナは拉致された」

十代「セレナ・・・遊矢!」

カイト「やめろ、遊矢は死んだ」

シャーク「許さねえ・・・絶対に許さねえ!!!」

十代「遊矢・・・柚子!柚子が危ねえ!!」

黒咲「落ち着け十代・・・十代!」

シンジ「酷い事しやがるぜ、あの黒ずくめ軍団」

十代「セレナアアアアアアアアアアアア!!!!!」

数日後

カイト「柚子は拉致された。リンとセレナ・・・何故かわからないがドロワまで」

シャーク「あいつの代わりに俺が柚子を助け出してやる」

黒咲「十代はどうした」

ユーゴ「何やってんだあいつは!!」

沢渡「やってくれるな奴らも」

黒咲「ドロワは俺が助け出す。もしかしたら瑠璃と間違えられて拉致されたかもしれん」

ユーゴ「待ってろよリン!」

沢渡「じゃあ俺はセレナでいいか、何かめんどうだぜ」

カイト「俺達は柚子だ。あいつを助け出してやる」

シャーク「遊矢の無念を権現坂との約束・・・守るぜ。俺が」

カイト「敵の向かった先は十代の次元・・・そこが本拠地だ」

黒咲「ならば十代は先に行ったのかもしれないな」

十代「・・・」

ユベル「十代」

ネオス「大切な者を拉致され遊矢を死なせてしまったんだ。全て私が」

十代「合流する」

ユベル「彼らとか?」

十代「一人で突っ走っても意味はねえよ」

ネオス「・・・そうだな」

十代「あの時とは違うんだ。カイトも凌牙もビビって逃げたりしねえ」

ユベル「そうだね」

ネオス「スタンダード次元からここへ瞬間移動する時の地点といえば」

ユベル「確かあそこじゃないかな」

十代「サイバー流道場だ」

カイザー「遊矢が・・・そうか」

カイト「・・・」

沢渡「相変わらず堅苦しい野郎だぜ」

ユーゴ「硬派って感じだな」

シャーク「おいカイザー」

カイザー「どうした」

シャーク「てめえはエクシーズと融合を使う。中立気取りかよ」

カイト「悪いな亮こいつは」

シャーク「てめえら融合がエクシーズに喧嘩売ったおかげでこうなっちまったんじゃねえのか!何とか言え!」

カイザー「・・・」

黒咲「喋ったらどうだ亮」

カイザー「俺は義によって動く」

シャーク「そんなの答えになってねえよ」

ユーゴ「やめろっての凌牙!」

沢渡「カイザーに喧嘩売りやがって」

シャーク「黙ってろ!」

黒咲「義によって動くと言ったな・・・だったら何故十代1人に重荷を背負わす」

カイザー「それが十代の選んだ道だ」

カイト「一つだけハッキリさせておく。俺達はいつの日か融合次元を壊滅させる」

シャーク「まともな奴が居ようがそうじゃねえだろうが関係ねえ!全部まとめてぶっ潰してやるぜ!!」

黒咲「こうなれば止まらんぞ。どっちかが消える事でエクシーズと融合の戦いは完結する」

カイザー「そうなるな」

シャーク「じゃあお前は」

十代「カイザーはお前達の味方だろうぜ」

沢渡「十代!」

十代「落ち着いて聞けよ。ジャックはユーリと融合しちまった」

カイト「ジャックがだと!?」

ユーゴ「う、嘘つくなよ!ジャックがあんなのに」

十代「マジだ」

カイザー「敵の目論見は瑠璃ではなくドロワを誘拐した事で失敗に終わった。柚子達を誘拐する事で何かが起こるのだったな」

十代「敵はダークネス・・・かつて俺が倒した奴だ」

沢渡「するってとあれか?ダークネスとアカデミアは」

十代「いや手は組んでない。多分こいつは三つ巴の戦いになりそうだぜ」

シャーク「誰だろうが関係ねえよ」

黒咲「叩き潰すまでだ」

ユーゴ「おう!」

十代「だよな、絶対にぶっ潰そうぜ。今度こそ」

十代「それと先走るんじゃねえぞユーゴ」

ユーゴ「何で俺だけ!?差別だぜ!」

十代「1番カッとなりそうだからな。それと沢渡は」

沢渡「お、おう」

十代「へへへ」

沢渡「何か言えよ!」

カイト「自分に言い聞かせているな」

黒咲「そのようだ」

カイザー「それだけセレナが十代の人生に及ぼした影響力は高い」

シャーク「何で」

カイザー「十代はひとりっ子だ。だからセレナを実の妹のように思っている・・・その意味がわかるな」

シャーク・黒咲「わかる」

ミスターV「見つけたぞ・・・ケケケ!」

カイザー「どうやらダークネス軍団のお出ましのようだな・・・十代!」

十代「何だカイザー!?」

カイザー「今や俺達の次元は暗黒に支配されようとしている。敵の拠点はデュエルアカデミア!」

十代「デュエルアカデミア!?何であそこが」

カイザー「推測だがダークネスなら十代に敗れた地から何かを起こすんじゃないか」

十代「ならアカデミアに居る明日香やクロノス先生は」

カイザー「連絡が取れない」

十代「行こう!」

カイト「ああ」

ユーゴ「待ってろよリン!!」

シャーク「柚子!絶対に助け出してやるぜ!!」

デニス「見なよ。この人達の顔を」

素良「芸で喜ばせてカードに封印するよりすぐにやればいいじゃん」

デニス「君は本当に鈍いな?いい?彼らはさっきまで楽しんでたのにいきなりカードにされるんだよ。要するにエンタメ精神さ」

素良「エンタメ?そういえば遊矢が死んだんだってね。笑っちゃう」

デニス「彼はバカだからね。榊遊勝?ハハハ!エンタメデュエリストとしては三流さ!」

素良「説教くさい十代も居ないしやりたい放題できるよね!」

ユーリ「ねえ」

デニス「な、何?」

ユーリ「行きたいんだけど、さっさと」

素良「ま、待ってよ。まだ生き残りが居るかも」

ユーリ「居ないよ。皆殺しにしたんだから」

デニス「相変わらずえげつないね君は」

ミスターV「な、何で!何でお前は」

カイザー「生憎だったな、俺の得意分野は融合とエクシーズでな」

ミスターV「あり得ない・・・こんな事が」

カイザー「なぜ柚子達を誘拐した」

ミスターV「それは言えん!」

カイザー「ならば散るがいい!」

ミスターV「ま、待て!別の話ならしてやってもいいぞ」

カイザー「別の話?」

ミスターV「そ、そうだ・・・アカデミアが作ったRS装置の話なら!」

カイザー「それは何だ」

ミスターV「あらゆる物質をエネルギーに変換させる超兵器だ」

カイザー「超兵器だと」

ミスターV「ヌメロニウムという新素材によりアカデミアは巨人のようなロボを製作した」

カイザー「安直な名だ」

ミスターV「我々が欲しいのはRS装置!そして柊柚子らだ。これさえ揃えば全ての次元の制覇も夢ではない」

カイザー「ダークネスの力ならば簡単にできるはずだが」

ミスターV「さ、さあ!これで俺を」

カイザー「ダメだな」

ミスターV「!?」

カイザー「他者を傷つけせせら笑う奴らに今日を生きる資格など無い」

ミスターV「待て!」

カイザー「時すでに遅しだ」

ミスターV「ああああああああああああああああああああああああ」

カイザー「・・・」

十代「セレナ!何処だセレナ!!」

カイト「落ち着けここには居ない」

黒咲「・・・」

十代「・・・ダークネス!俺だ!!出て来い!!!」

ユーゴ「だから居ねえって」

十代「いいから出て来やがれ!」

シャーク「何をする気だ」

十代「・・・」

カイト「そうか!」

黒咲「四人のデュエルエナジーを感じ取るのか」

シャーク「だったら話は早え!!!」

ユーゴ「行くぜ!」

十代「ダークネス!聞こえてんだろ!!」

ミスターA「どうやら来たようだな。この地に」

十代「お前は」

ミスターA「我が名はミスターA!ダークネスの代行者」

ユーリ「ここが君の母校か」

十代「出やがったなユーリ」

デニス「やあ十代」

素良「十代!」

ミスターA「現れよダークネスの使者よ!」

ユベル「さあてどうする十代」

十代「カイトや黒咲達が居るんだ。今頃は」

ユーリ「決着をつけようか十代」

十代「総力戦だぜ」

ドロワ「カイト!」

カイト「・・・」

ユーゴ「リン!」

リン「ユーゴ!」

柚子「遊矢・・・あれ?遊矢は」

シャーク「遊矢はあれだ。何っつうか」

セレナ「十代は居ないのか?」

カイト「あいつは戦っている」

黒咲「ならばすぐに奴の元へ」

カイト「聞け・・・あいつは死ぬ覚悟だ。この地で」

沢渡「何でだよ!」

カイト「あいつの背中がそう語っていた」

ミスターA「さ、さすが遊城十代だ」

ユーリ「邪魔なんだけど・・・」

十代「・・・カイト達が柚子やセレナを救い出した」

ミスターA「怯むな!進め!!」

十代「今助け出してやるぜ!ジャック!!」

ズブッ

ユーリ「うぐっ・・・十代!」

十代「お前が遊矢に似てて良かったぜ。唯一の代用品だもんな」

ユーリ「や、やめてくれないかな?僕は僕だ」

十代「は?お前は偽者だよ。何言ってんだか・・・貰うぜ魂を!!」

ジャック「何がどうなっているんだ」

十代「ネオス!遊矢の魂を頼むぜ!」

デニス「ユーリが・・・動かない!?」

十代「舐めるなよ俺達を」

ミスターA「ヌゥ・・・」

十代「さあどうすっかな」

デニス「くっ」

十代「魔法発動!『ブラックホール』」

素良「なっ」

十代「やっぱ死ぬのはやめるぜ。お前達はどっかの空間で永遠に戦ってろよ」

デニス「す、吸い込まれる!」

ユーリ「」

素良「十代!!!」

十代「じゃあな。共食いでもしてろよ悪党は悪党らしくな」

十代「・・・終わったぜ」

セレナ「十代!」

十代「お、セレナ」

セレナ「こ、この」

十代「な、何だよ」

セレナ「何でも無い!帰るならさっさと帰るぞ!!」

十代「何怒ってるんだ?なあセレナ」

ロジェ「さて今のうちに」

カチッ

ロジェ「カチッ?何だ一体」

十代「地雷じゃね?運が悪かったな、おっさん」

ロジェ「いやいや!待って!置いてかないで!!!」

沢渡「どうすんだ紫野郎の魂なんかで」

十代「浄化するんだよ。これ濁ってるだろ?」

カイト「ああ」

十代「まだユーリが生きてやがる。完全に潰して」

シャーク「俺達の遊矢への想いを注ぐんだな」

十代「当たり!」

ユーゴ「簡単じゃねえか」

沢渡「楽勝すぎだぜ」

黒咲「一先ず帰ってからにするか」

シャーク「ああ」

ピピピ

十代「そうか、わかったよカイザー」

カイザー「・・・終わったな」

十代「こんな巨人ロボまで作るなんてな」

カイザー「アカデミアとの戦いに終止符がうてたのか」

十代「いやダークネスの代行者とか言ってた奴らの中にこいつを持ってた奴が居たんだ」

カイザー「それは」

十代「アカデミアの紋章だ」

カイザー「何故だ?」

十代「さあ俺にもわからないよ。でもダークネス軍団もアカデミアと繋がってた・・・言ってみれば」

カイザー「秘密警察セブンスターズとアカデミア総司令以外の下部組織の一員だったという事か」

十代「アカデミア首領は何処かで生きてるぜ。きっと何処かで」

カイザー「また旅に出るのか?」

十代「一つの場所に居るより旅してた方が気楽でいいんだよ俺は」

シャーク「お?お前!何やってんだ」

ガガギゴ「神代凌牙か」

シャーク「久しぶりじゃねえか!」

ガガギゴ「ああ!」

シャーク「何だそりゃ?変な格好しやがって」

ガガギゴ「今の俺は仮面デュエリストXとして活動しているんだ。ちなみにXと言うのは」

シャーク「へえオボット6号にデュエルチェイサーV3に仮面デュエリストXか、変なのが多いぜ」

ガガギゴ「ところで遊城十代は」

シャーク「あいつか?あいつなら旅に出たよ」

ガガギゴ「旅?」

シャーク「そう旅だぜ!」

数日後

十代「また別の次元に来ちまったようだな。ここは」

セレナ「おい!」

十代「セレナ!?何でお前」

セレナ「また私に何も言わずに行こうとしたな!」

十代「そういうわけじゃ」

セレナ「ふん」

十代「じゃあ一緒に来るか?」

セレナ「本当か!?」

十代「嘘は言わねえよ。ちょっとやりたい事があってな」

セレナ「一体何なんだ?」

十代「ついて来ればわかるぜ」





続く

ユーリ「ここ何処」

デニス「し、知らないよ」

素良「やってられないよね。君もそう思わない?」

ユーリ「馴れ馴れしいよ君」

素良「はい・・・」

デニス「見たところアカデミアっぽい・・・」

素良「どっちの?」

デニス「知らないよ」

素良「ダメじゃん!」

デニス「ユーリ?ユーリは何処!?」

素良「好き勝手してくれちゃって」

デニス「シッ聞こえたら消されるよ」

ロジェ「あのトリオが消えて早くも一週間が経過した・・・全身大火傷を負った私はデュエルアカデミアの保健室に居た」

ロジェ「ここで私は思った。それもこれも不動遊星が悪いと・・・何故なら!」

明日香「さて尋問を始めるわよ」

ロジェ「私は何も吐かん!何故なら私は」

バシッ

明日香「吐きなさい」

ロジェ「いいか?よく聞け!私はアカデミアの」

バシッ

ロジェ「首領の右腕にしてかつてはプロ」

バシッ

ロジェ「その意思を引継ぎアカデミア総司令を名乗った元治安維持」

バシッ

ロジェ「やめなさい!喋るたびに叩くのはやめるんだ!!!」

ユーリ「助けてあげようか?」

ロジェ「おお!助けてくれ!」

明日香「あなたね十代に付き纏う変質者って」

ユーリ「変質者?違うよ。唯一無二のライバルと呼んでよ、僕と十代は運命に導かれたライバル同士なんだよ」

明日香「・・・」

ロジェ「しかしブラックホールに飲まれた君が何故」

ユーリ「ブラックホールにはホワイトホールだよ。それに飲まれたお陰でダークネスの代行者達を飲んじゃった」

ロジェ「不気味な男だ」

ユーリ「君はこのアカデミアの先生?」

明日香「そうよ」

ユーリ「いいよ、デュエルする?好きなんだよね女とデュエルするの」

明日香「あまりバカにしない方がいいわよ」

デニス「あ、居たよユーリ」

素良「探したんだよ僕達」

ユーリ「邪魔!」

デニス「お、怒ってる」

ユーリ「おかしい・・・瑠璃もリンも柚子だって僕と対峙した女は怯えてた・・・それだけじゃない!」

ユーリ「あの子達以外の女子だって僕を毛嫌いしてた・・・なのに!」

明日香「あなたのターンよ」

素良「ハッ!えらっそうにしてるくせに」

デニス「シッ」

ロジェ「少しは役に立ちそうだと思ったのに、彼はもう終わりですね」

デニス「何負けてんだよユーリ」

ユーリ「ド、ドロー!」

ユーリ「・・・」

素良「負けちゃってるよ。プププ」

明日香「弱いわね」

デニス「ユーリ!こんな女性に負けて何で黙ってるんだ!」

ユーリ「うるさい」

デニス「はい・・・」

ユーリ「負けちゃったよ。女に負けたのは始めてだ・・・名前は確か」

明日香「天上院明日香このアカデミアの教師よ」

素良「教師?そんなやらしい教師が居るわけがない!」

デニス「そ、そうだ!大体思春期男子を挑発してる肉体だ!」

明日香「は?」

デニス「ってこのおじさんが言ってますよ」

ロジェ「わ、私が!?」

ユーリ「負けは認める。だからこの島を頂戴」

明日香「何を言ってるのあなたは」

ユーリ「オシリスレッド、オベリスクブルー、ラーイエローがあるからもう一つあったっていい」

デニス「運動会でも一つだけ余るよね」

ユーリ「ヴァイオレットフュージョン寮ってのはどうかな」

素良「それでいいよ」

ユーリ「じゃあ決まり、よろしく先生」

明日香「そんなの認めるわけにはいかない」

ユーリ「君は教師だよね?教師のくせに義務教育が必要な僕達を身寄りの無い僕達を見捨てるのかな?」

明日香「くっ」

ユーリ「安心しなよ寮長って言うか先生の一人や二人ぐらい紹介するから」

ロジェ「きっと私だ。私以外にこの連中を纏める者はいない!」

零王「やはり私が最も信頼するユーリだ」

ユーリ「どうも」

ロジェ「コラ!なぜ私ではないんだ!?」

零王「品が無い」

素良「品の無さはどっこいどっこいだけどね」

ロジェ「アカデミア時代からあなたは私に噛みつきますね!」

零王「シンクロ次元一つもまともに纏める事ができなかったお前が何を言う」

ロジェ「ロリコンが大口を叩くな」

零王「貴様!」

ユーリ「少し黙りなよ。うるさいんだよ中年コンビ」

零王「そら見ろ怒られた」

ロジェ「あなたのせいですよ、死ねばいいのに」

ロジェ「仕方が無い。私は生徒として潜伏しよう・・・この白い制服にしよう」

ロジェ「私が白を選んだ理由は融合次元の生まれでありながらシンクロ次元の」

ユーリ「前フリが長いよ」

素良「気持ち悪い格好」

デニス「腋と足丸出しの制服なんてどうかしてるよ」

ロジェ「きっと夏服です。これだから蛮族の中の下等種族は困る」

零王「私を含めるな」

ロジェ「不細工な女房に無能な長男・・・赤馬家って本当にダメな家系ですねプロフェッサー」

零王「特技がチェスしかない男は黙れ」

ロジェ「この!」

ユーリ「少し黙りなよ。ここは君に任せるよ、下劣なダメ中年の面倒でも見ててよ」

デニス「ええーっ!?ユーリは何処行くの!!」

ユーリ「ちょっとね」

ユーリ「先生」

明日香「まだ居たのね」

ユーリ「先生」

明日香「何!」

ユーリ「何処に行くの?」

明日香「あなた達の事を報告するのよ。融合次元の人間が好き勝手な事してるって」

ユーリ「へえ君は大人で教師なのに子供で生徒の僕を売るんだ」

明日香「生徒?誰が生徒よ」

ユーリ「僕」

明日香「十代が言ってた通り本当に薄気味悪くて不気味な奴・・・」

ユーリ「それもよく言われるよ先生」

明日香「しかも大人を完全に舐めてる」

遊矢「退院おめでとう権現坂!」

権現坂「心配をかけたな」

沢渡「しかし2ヶ月かかる怪我を1ヶ月程度で治すなんてな」

権現坂「怪我をした部位を鍛え抜けば自ずと治るものだ」

月影「だがセレナ不在故にランサーズ全員というわけではいかんがな」

権現坂「それでセレナは?」

沢渡「十代にくっ付いて旅に出ちまったよ」

黒咲「しばらくしたら帰って来ると思うが」

沢渡「ってわけで権現坂復帰祝いとシンジのランサーズ加入祝いを改めて」

赤馬「失礼する」

黒咲「ここは貴様のような下郎が来る場所では無いぞ」

赤馬「落ち着いて私の話を聞くんだ」

赤馬「これを見てくれ」

沢渡「何だこいつは」

赤馬「ギギのデュエルディスク」

沢渡「?」

赤馬「早い話が古のデュエルディスクだ。絶対的な力を秘めたパワーを持つな」

シンジ「それが何だってんだ?社長さんよぉ」

赤馬「このデュエルディスクにはガガのデュエルディスクと呼ばれる対になるデュエルディスクがある。この意味がわかるか」

沢渡「知らねえよ」

赤馬「二つ揃えば全次元を吹き飛ばす超パワーを出す事も可能らしい」

遊矢「秘密警察セブンスターズやアカデミアは」

赤馬「このビデオレターを見てくれ」

十面鬼「我が名は十面鬼」

黒咲「またアカデミアの残党か?しかもこいつ」

シンジ「人間じゃねえな」

黒咲「元来人の皮を被ったクズの集まりだからな。融合カードが無ければモンスターすら召喚できん連中よ」

遊矢「柚子や十代さん聞いたら怒るぞ」

十面鬼「ギギのデュエルディスクを発掘した赤馬零児には感謝をしている。ありがとうとでも言っておこう」

権現坂「また厄介な事をしおって!」

赤馬「・・・」

遊矢「賢いけど間に合わないよな。何ていうかズレてるんだよ色々と」

赤馬「・・・」

十面鬼「我らアカデミアの残党はこれより暗黒結社Gと名乗る。このギギのデュエルディスクと対になるガガのデュエルディスクを必ず手に入れてくれるわ!!」

プツンッ

遊矢「秘密警察セブンスターズの次は暗黒結社G・・・恐ろしそうな敵だ」

遊矢「あれ?赤馬は」

月影「帰った」

黒咲「俺だ。暗黒結社Gと名乗る連中がガガのデュエルディスクというのを探している・・・知らんだと?調べてみろカイト」

シンジ「もしもし!クロウ?んだよブルーノか!ガガのデュエルディスクってな・・・いや俺も知らねえしよ」

沢渡「おい万丈目!ガガのデュエルディスクだ!知らねえ?お前頭悪り・・・何が俺に言われたくねえだ!」

権現坂「このギギのデュエルディスクはどうする」

遊矢「とりあえず俺がつけておくよ」

黒咲「こうなれば今回は動けんな」

シンジ「心配すんなよ。他の次元にもあるかもしれないんだろ?だったら」

真澄「十代さんはバカンス中だからカイザーがきっと」

遊矢「何か混じってる」

月影「パワーバランスを考えればエクシーズが2人でシンクロ2人、融合2人でバランスが良くなる」

ユート「ガガのデュエルディスクか」

カイト「ああ」

シャーク「この次元にある可能性もあるって事か」

ユート「そうなるな」

カイト「遊馬はまだ親父と遺跡探検か?」

ユート「彼にも休養が必要だ。そっとしておいてあげよう」

シャーク「休養?何かあんのか!?」

ユート「だから俺が遊馬の代わりになる」

シャーク「お前は遊馬の親友って言っても過言じゃねえからな。仲良いし」

カイト「お互い良く意気投合したものだ。黒咲は最初の頃は遊馬を毛嫌いしていたというのに」

シャーク「今じゃすっかり遊馬を信じてるからな。まあいい事だぜ」

ユート「そういうわけだ。俺が遊馬なら小鳥は瑠璃か」

ユート「いや違う・・・何でそうなる」

ツァン「僕じゃ不満なの?」

シャーク「瑠璃は女の子同士ショッピングだとよ。何故かドロワが混じってるけどよ」

ユート「ドロワの心が少女なのはわかる・・・だが」

カイト「俺達と五分で戦える紅一点って言えばこいつぐらいだ」

ユート「最近新作リリースしてないな」

ツァン「しばらく休業よ」

ユート「・・・」

カイト「ガガのデュエルディスク探索隊はこれで」

アリト「俺も呼ばれたけどよ」

シャーク「全員だな」

ユート「・・・」

ユート「場所が何処かわからないんじゃな」

カイト「・・・遺跡」

アリト「遺跡?何だ遺跡って」

シャーク「七皇の遺跡か?んなとこにあるわけねえよ。遊矢より早く見つけようぜ」

ユート「凌牙は何かと遊矢に噛み付くな」

シャーク「あ?気に入らねえんだよ」

カイト「遊矢が死んだ時に涙を流していたのは何処のどいつだ」

シャーク「う、うるせえ」

アリト「泣いたのか?ナッシュが泣いちまったのか?」

シャーク「うるせえ!少し黙ってろ!!」

ツァン「へえ凌牙が泣くんだ。やっぱり子供なのよね、まだまだ」

シャーク「泣いてねえよ!俺が泣くわけねえだろ!!」

カイト「こいつにとって初めてできた同い年の友だからな」

シャーク「ダチじゃねえよ!」

アリト「ははは・・・遊馬の苦労がわかるよな。なあユート」

ユート「あ、ああ」

シャーク「ボケたこと言ってねえで行こうぜ!」

ツァン「その居場所がわからないから困ってるのよ。何とかしなさいよカイトも」

カイト「無茶を言うな・・・あるとすれば他の次元にもあるかもしれん」

シャーク「その可能性はある・・・でもよ」

カイト「もしあった時の事を考えれば十面鬼とかいう奴に奪われるのも厄介だ」

アリト「何か方法はねえかな・・・ねえの?」

カイト「ガガのデュエルディスクとギギのデュエルディスクは対・・・あるぞ」

ユート「あるのかカイト!?」

カイト「ああ」

シャーク「遅えなカイトの奴は・・・死んでんじゃねえだろうな」

ツァン「カイトが不死身なのはみんな知ってるじゃない」

アリト「おっぱい大きいよな。凄えよなユート!」

ユート「そ、そうだな」

アリト「Gだってよ?凄えよな!」

ユート「君はいつも陽気だな」

アリト「だってよ、人生ってのは笑って生きなきゃつまんねえだろ?笑えよユートも」

ユート「・・・こうか」

アリト「いい笑顔してるぜ!」

シャーク「お、帰って来たなカイト」

ツァン「それは?」

カイト「装置だ」

シャーク「つまり遊矢の持つギギのデュエルディスクから出る微量の周波数に合わせて」

カイト「そうだ」

ツァン「さすがカイトよね。毎度毎度」

カイト「・・・」

アリト「ど、どうだ?」

カイト「無い」

アリト「ねえ!?マジで言ってんのか!」

カイト「この次元には無さそうだ」

ツァン「壊れてるんじゃない?海外にあるかもしれないし」

カイト「それはあり得ない。古よりの対のデュエルディスクなら出るはずだ。スタンダードと俺達の次元には無い」

シャーク「じゃあエクシーズ次元に行ってみるか?」

ユート「そうだな、久しぶりに戻ってみるのもいいかもしれない」

ツァン「ここがエクシーズ次元・・・酷い」

シャーク「好き放題やってんだろ?今度は融合次元がこうなる番だぜ」

カイト「奴らが大切な者を奪われ悲しむ感情があればの話だがな。まあ無いだろう」

ツァン「・・・反応は」

カイト「無い」

ツァン「無い!?じゃあ」

シャーク「どうやら他の次元らしいな。融合にねえ事を祈ろうぜ」

カイト「あれば十面鬼が既に所持している」

アリト「そりゃそうだ」

ツァン「あれ?ユートに居ない」

シャーク「何処行っちまったんだユート!」

カイト「この現状を見てトラウマでも思い出したのだろうな」

ユート「・・・」

「エクシーズの残党発見!まーだ生きてたなんてな」

ユート「・・・」

「しかしこんなゴミ溜めみたいな次元を見ろよ。笑っちまうよ」

ユート「ゴミはお前達だ。アカデミアは既に滅んでいる・・・戦う事しか能の無い蛮族め!」

「誰が蛮族だ!」

ユート「お前達だ。そして人の心を傷つけ嘘ばかり吐く連中!」

「へへへ!だったら殺ってみろ!所詮はエクシーズ!アカデミア崩壊だって他の次元の力を借りてやっと」

ユート「それがデュエリストの絆だ。いやお前達はデュエリストでは無いからわからんだろうな」

「だったら格の違いって奴を見せてやるよ!デュエルだ!!」

ユート「・・・」

「先攻は俺が貰うぞ!」

「俺はカードを2枚セット!そして魔法『嵐』を発動!自分フィールドのカードを破壊する!!」

ユート「嵐の効果は自分フィールドの魔法または罠を破壊しその枚数分相手の魔法または罠を破壊する効果・・・知らないのか」

「俺が破壊したカードは『黄金の邪神像』!二体の邪神トークンを特殊召喚!そして邪神トークンをリリースし古代の機械巨人をアドバンス召喚!」

ユート「・・・!」

「あ?驚いたか?驚いたよな!」

ユート「古代の機械・・・」

「ターンエンド!かかって来いよエクシーズの負け犬!どうした?古代の機械巨人でも見てビビってんのか?」

ユート「・・・ドロー!俺はカードを3枚セットしターンエンド」

「打つ手無しってか?カカカ!ドロー!!」

「魔法『ハーピィの羽箒』を発動!お前のセットされたカードを全て破壊だ!!」

ユート「・・・」

「このまま直接攻撃だ!!」

「幻影騎士団シャドーベイルだと・・・!?」

ユート「ああ」

「俺は装備魔法『古代の機械戦車』を装備してターンエンド!」

ユート「ドロー!俺はガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!そしてガガガマジシャンのレベルを4から7へ変更!さらに自分フィールドにガガガモンスターが存在する事で手札からガガガキッドを特殊召喚!ガガガキッドのレベルは自分フィールドのガガガモンスターと同じレベルとなる!」

ユート「レベル7のガガガマジシャンとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!幻想の黒魔導師!!」

ユート「そして通常モンスターとなったレベル4の幻影騎士団シャドーベイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ズババジェネラル!!」

ユート「そしてズババジェネラルのオーバーレイ・ユニットを一つ使い手札の戦士族モンスターをズババジェネラルに装備!そのモンスターの攻撃力分アップする!俺はバスター・ブレイダーを装備!」

「なっ・・・」

ユート「ガガガキッドの効果で俺はこのターンバトルができない。カードを1枚セットしターンエンド」

「こいつ・・・」

ユート「怯むな戦え!どっちが本当の負け犬かお前に骨の髄まで叩き込んでやる!!」

「ド、ドロー!」

カイト「こんな所に居たのか」

シャーク「そこら辺にゴミが転がってたからゴミ掃除してやったぞ、ったくてめえらの巣に帰れってんだゴミ次元」

ユート「こいつを見てくれ」

蚊忍者「」

ツァン「こいつカイトのライバルの1人の」

カイト「誰がライバルだ。蚊忍者・・・今は暗黒結社Gに所属しているのか」

シャーク「って事はクラゲやハートランドも居るってか?こいつら不死身かよ」

カイト「いつもの事だ」

アリト「逆に凄えんじゃね?あいつら」

シャーク「腐れ縁ってやつか」

ツァン「あんた達も大変だよね」

ユート「・・・」

ユート「君は融合次元との戦いをどう思う」

シャーク「さあな。一つ言える事はどっちかが死ぬまで続く戦いだぜ」

カイト「お前はどうだ。許さないだろ」

ユート「確かにそうだが」

シャーク「潰しちまえばいいんだよ。一つぐらい無くなったっていいじゃねえか」

カイト「遅かれ早かれ勝手に滅んでいく種族だ。だが決着をつける日は近いぞ」

シャーク「そん時は腹括ろうぜ。勝つのは俺らだ」

ユート「そ、そうだな」

カイト「クズに生きる意味など無い」

シャーク「あいつら居なきゃ今ごろ普通の生活してたんだぜ?頭悪りいと侵略戦争しかできねえだろうぜ」

カイト「だから融合次元なんだろ。奴らは所詮クズだ」

ユート「・・・」

ツァン「あんた遊馬の友達の割りに生真面目で悩むよね」

ユート「俺と関わった事が彼らへの融合次元に対する復讐心を」

ツァン「そりゃ休む暇も無く戦ってるんだからストレス溜まるのよ。それに2人揃って少ないから1度友達って認めた相手なら親身になるんだろうね」

ユート「・・・」

ツァン「それに自分達と同じ名前の街を破壊されたんじゃ怒るのも当然よ」

ユート「きっと2人は遊馬の静止も振り切ると思う。手当たり次第にやりかねない」

ツァン「でも安心しなよ!あいつら」

ユート「あの2人は前に言っていた。大切な者を守るためならどんな犠牲を払ってでもやり遂げると」

ユート「カイトと凌牙の内面は隼によく似ている。いつか取り返しのつかない事に」

カイト「帰るぞ」

シャーク「どうしたんだお前」

ユート「あ、ああ」

ユート「隼は今でこそランサーズのナンバー2格として遊矢のサポートをしている。通じ合える仲間も居る・・・だが復讐の炎は消えていないはずだ」

ユート「お互いがお互いを認め合い心の底から友だと思う故に3人は暴走する・・・いつの日か必ず」

ユート「近い将来必ず・・・アカデミアとの決着を融合次元を殲滅を開始し始める」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

ユート「もし3人が」

アリト「いい尻してるよな、人妻っていいよな!なあユート!」

ユート「・・・君は悩み事が無くていいな」

アリト「そんな暗い顔すんなって!俺らも手伝うからさ」

ユート「・・・そうだったな俺1人で悩む事では無いんだ」

アリト「何たって似た者同士の次元出身者だぜ?ダチっつうか兄弟なんじゃね?」

ユート「ああ」

シンジ「しかし古代人のセンスってどうよ?ガガとかギギとか、ドーナツ食うか?」

黒咲「お前トップスに対する恨みはまだ残っているか」

シンジ「そりゃあるよ。でもな遊星達と再会して何か変わったっつうかさ・・・遊矢の奴には俺らを合わせてくれた事を感謝しないとな」

黒咲「復讐は何も生まない。デュエルをすればみんな仲間・・・遊馬はこんな事を言っていた」

シンジ「あ、それ遊星も言ってたぜ」

黒咲「もし俺が居なくなったら権現坂と共に遊矢の隣に立ってサポートしてやってくれ」

シンジ「は?何言ってんだお前」

黒咲「もう引き返せないところまで来ている」

シンジ「生きないと借り返せないぞ?お前だって遊馬と引き合わせてくれた遊矢に感謝してんだろ?まるで死にそうな事言いやがって」

黒咲「・・・」

シンジ「しかし酷い雨だな、台風でも来てるんじゃねえか」

黒咲「・・・」

翌日

ユーゴ「あー眠い・・・遊星はいつまで爆睡してんだか」

クロウ「それでシンジは何て言ってた?ガガだのギギだの」

ブルーノ「とりあえずデュエルディスクがどうって」

ジャック「やっと本調子に戻ったぞ」

クロウ「ユーリと融合したんだって?情けねえ」

ジャック「何だと!?」

クロウ「大体お前は」

ユーゴ「ストップ!今日は俺が遊星だぜ、リーダーの言うことは聞け!」

クロウ「まだ遊星の後継者には早いっての」

ジャック「やんちゃ坊主の代表みたいな奴のくせにお前は」

ユーゴ「うるせえぞ!とにかくガガだかギギだか知らねえが珍しいデュエルディスク見つけりゃいいんだろ?余裕だっつうの!」

牛尾「落し物?デュエルディスクのか?」

ユーゴ「ねえかな、おっちゃん」

牛尾「デュエルディスク落とす奴なんて居ねえだろ」

ユーゴ「んだよ」

クロウ「あるわけねえだろ」

ジャック「ユーゴの考えはまだまだだな」

ユーゴ「だったら案出せよ!案だよ案!」

クロウ「なこと言ってもな」

ユーゴ「ブルーノ!」

ブルーノ「ぼ、僕!?」

ユーゴ「遊星が居ねえ時の知恵袋って言えばブルーノしか居ねえだろ!」

ブルーノ「うーん」

クロウ「そもそもあるのか?」

ジャック「ガガのデュエルディスクか」

クロウ「ああ」

ジャック「・・・ある」

クロウ「その根拠は」

ジャック「予感がするだけだ」

クロウ「予感?ジャックの予感は大体外れちまうもんな」

ジャック「さっきからブツブツと・・・何か文句あるなら言ってみろ!!」

クロウ「だったら言ってやるよ!お前は毎度他人に迷惑かけすぎなんだよ!ユーリの事だって」

ジャック「俺がいつ迷惑をかけた!」

クロウ「ガキの頃からに決まってるじゃねえか!!」

ユーゴ「うるせえんだよ!少し黙ってろ!!」

ユーゴ「お前ら喧嘩ばっかして飽きねえのか?」

ジャック「こいつが絡んでくるから悪い」

ユーゴ「聞いてる限りじゃジャックが悪りいだろ」

ジャック「お前まで言うか!」

ユーゴ「一々怒鳴るんじゃねえ!」

クロウ「落ち着けよお前ら」

ユーゴ「クロウに言われたくねえし」

ブルーノ「遊星が居ないと喧嘩ばっかするんだから」

ジャック「まあ何だ。とりあえず仲直りの握手でもするか」

クロウ「ほらユーゴも」

ユーゴ「わかったわかった!」

ブルーノ「はあ・・・」

ゴゴゴ

十面鬼「ここが不動遊星の次元か」

クラゲ先輩「そうだぜ、俺は生き返るたびに毎回不動遊星らと戦うからよォ!」

十面鬼「・・・あれが不動遊星の仲間か」

クラゲ先輩「いつもつるんでやがる。あいつらには先輩に対する敬意ってのがねえ!」

十面鬼「ガガのデュエルディスクはこの街の何処かにあるという噂を耳にした」

クラゲ先輩「アァン?俺に頼みたいってか?どうなんだ!」

十面鬼「頼む」

クラゲ先輩「素直にそう言えばいいんだよ。俺はお前より長生きしてんだからな、わかるだろ?」

十面鬼「ああ」

クラゲ先輩「いつかの借りはきっちり返してやるよ。ジャック・アトラス!」

十面鬼「・・・」

クラゲ先輩「ジャック・アトラスウウウウウウウウ!!!」

ジャック「何だ奴は」

クロウ「クラゲだ!」

ブルーノ「あのクラゲ?凌牙を目の敵にしてるくせに絡んでくるよね」

クラゲ先輩「やられたらやり返すんだよ・・・てめえら!」

ジャック「相も変わらず馬鹿丸出しだな」

クラゲ先輩「んだとコラァ!」

ユーゴ「デュエルしに来たのか?殴られに来たのか!どっちだ!!」

クラゲ先輩「あ?ガキのくせにデカい態度取りやがって何様だ?アァン!」

ユーゴ「俺様だ馬鹿野郎!」

ジャック「ならばお前に託す。行って来いユーゴ!」

ユーゴ「おう!」

クラゲ先輩「ドロー!俺は永続魔法『古代の機械城』を発動!そして古代の機械兵士を攻撃表示で召喚!カードを1枚セットしターンエンド!」

ユーゴ「そいつはエクシーズ次元襲った奴らの!」

クロウ「チッ、エクシーズ使いのくせに融合の犬に成り下がったってのか!」

ジャック「奴は元から融合の犬だ」

ブルーノ「融合次元のモンスター扱いされて十代さんの母校の先生もとんだとばっちりだね」

ユーゴ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しないときSRベイゴマックスは特殊召喚ができる!そしてSR三つ目のダイスを通常召喚!レベル3のSRベイゴマックスにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!マイティ・ウォリアー!!」

ユーゴ「バトルだ!マイティ・ウォリアーで古代の機械兵士に攻撃!!」

クラゲ先輩「罠発動!」

ユーゴ「攻撃の無力化!?野郎!俺はカードを1枚セットしてターンエンド!」

クラゲ先輩「俺のターン!古代の機械城は通常召喚されるたびにカウンターを一つ置く!それも敵味方問わずになァ!そしてカウンターが二つ乗った機械城をリリースする事で古代の機械巨人をアドバンス召喚!!」

クラゲ先輩「バトルだ!」

ユーゴ「俺は墓地の三つ目のダイスを除外する事で相手の攻撃を1度だけ無効にする!!」

クラゲ先輩「上手いこと逃げやがって、ターンエンド!」

ユーゴ「攻撃力3000か・・・太刀打ちできるモンスターって言えば」

ユーゴ「俺は魔法『スピードリバース』を発動!墓地のベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR赤目のダイスを通常召喚!赤目のダイスの効果で自分フィールド上のSRモンスターのレベルを1から6の任意の数字に変更!俺はベイゴマックスのレベルを4から5に変更!」

ユーゴ「レベル5となったSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!アクセル・シンクロン!」

ユーゴ「アクセル・シンクロンの効果でデッキからシンクロンモンスターを墓地へ送りそのレベル分このモンスターのレベルを変更できる!俺が送ったのはジェット・シンクロン!よってアクセル・シンクロンのレベルは5から4になる!」

ユーゴ「クラゲ野郎!てめえにも見せてやるよ!!俺はレベル6のマイティ・ウォリアーにレベル4のアクセル・シンクロンをチューニング!」

ブルーノ「ま、まさか!?」

クロウ「シンクロモンスターとシンクロチューナー・・・あいつ!」

ジャック「遊星の後継者ならそれぐらいできて当然だ・・・Dホイール無しの時は己の足でアクセルシンクロを行うのも遊星の教えだ」

クロウ「全裸になっちまうけどな」

ユーゴ「アクセルシンクロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

ユーゴ「シンクロ召喚!レベル10!!スターダスト・ウォリアー!!!」

クラゲ先輩「なんじゃあこりゃあ!?」

クラゲ先輩「」

ユーゴ「ざまあ見ろ!」

ブルーノ「そろそろ全裸になるのもキツい時期だよね」

クロウ「いやまだ暑いから余裕だな」

ジャック「もう少し精進しろブルーノ!」

ブルーノ「ごめん」

ユーゴ「リンに見られたら怒られるよな・・・絶対に怒られる」

ジャック「あいつは全裸に厳しいからな」

十面鬼「大口を叩きながらも死におったかクラゲめ!」

ジャック「何者だ!」

十面鬼「俺の名は十面鬼!聞いていないのか?」

クロウ「野郎が十面鬼か」

十面鬼「やはりここにあったようだ。ガガのデュエルディスクが!」

ジャック「先を越されたか」

十面鬼「残りはスタンダードにあるギギのデュエルディスク!」

ジャック「そうは行かんぞ!」

クロウ「宙に浮きやがって!」

ユーゴ「舐めんじゃねえ!」

十面鬼「ええい離せ!」

ブルーノ「ジャック!クロウ!ユーゴ!」

十面鬼「何故1人だけ全裸なんだ!?」

クロウ「どうすんだ!?」

ユーゴ「ジャック!」

ジャック「奴から奪え!」

十面鬼「こうなれば次元移動で振りほどいてくれる!」

ユーゴ「いだっ!」

クロウ「落っことしやがって」

ジャック「ここは誰かの部屋のようだ・・・」

クロウ「メリッサの部屋じゃね?ほらあいつの帽子があるし」

ジャック「だったら天井の穴ぐらい大目に見るだろ」

ユーゴ「十面鬼の野郎!」

クロウ「メリッサの部屋ならここはシンクロ次元か?やってくれるな」

ユーゴ「パンツ借りてもセーフだよな」

クロウ「チンポ丸出しじゃセキュリティにパクられちまうから問題ねえよ」

ジャック「後で選択するなら別にいいだろ」

ユーゴ「じゃあこいつにしよ、勝負下着か?スケスケだぜ」

ジャック「とりあえず外に出るぞ」

ジャック「しかしトップスの所有地はいつ見ても栄えているな」

クロウ「何かムカつくぜ、ペッ」

ユーゴ「ウンコしてやろうぜウンコ」

227「コラ!」

クロウ「何だお前か」

ジャック「職務に復帰したのか」

227「あの時は世話になった。お前達に聞きたい事があるんだが」

ジャック「言ってみろ」

227「先ほど通報があってな。何でもメリッサ・クレール宅の天井に大穴が空いていて下着まで盗まれたそうだ」

クロウ「へ、へえ・・・知ってるか?」

ジャック「知らんな」

227「知らんのか・・・だったらユーゴを緊急逮捕する」

ユーゴ「おい!!」

227「・・・!」

牛尾「調子はどうだ?」

227「う、牛尾課長補佐」

「牛尾課長補佐!」

「良くぞシンクロ次元へ!」

「光栄であります!」

牛尾「そんな畏るなって言ってるじゃねえか。長官が居なくなってすっかりホワイトな職場になったな」

227「いやいやそんな」

牛尾「ユーゴのこと聞いてよ」

227「あの悪ガキはしっかり檻の中ですよ。身元引受人も大変ですね」

牛尾「ちょっくら案内してくれよ」

227「はい!」

メリッサ「これ早く直してよ!」

クロウ「わかったわかった!」

ジャック「パンツだ」

メリッサ「ジャック最低・・・」

ジャック「待て!誰は盗んだと言った!?」

クロウ「やっぱ日頃の行いって重要だよな」

メリッサ「うんうん」

ジャック「悪い事があればすぐに俺か?」

クロウ「大体ジャックじゃねえか」

ジャック「お前もあるだろ」

クロウ「俺が2ならジャックは8だ。トラブルメーカーだぜ」

ジャック「誰がトラブルメーカーだ!!」

シンジ「そうか、ああわかったよ。じゃあなジャック」

沢渡「何笑ってんだ?」

シンジ「それがジャック達がトップスのおっぱいお化けの部屋の天井に穴開けてよ」

権現坂「何と!?」

遊矢「それで?」

シンジ「全裸のユーゴがおっぱいお化けのパンツ履いてセキュリティにパクられちまったんだとよ!」

沢渡「ハハッ!何だそりゃ!」

シンジ「笑っちまうだろ?」

権現坂「けしからん!いくらジャックと言えどけしからんぞ!!」

シンジ「それとガガのデュエルディスクが見つかったってよ」

沢渡「ブッ!?」

権現坂「それを早く言わんか!!」

遊矢「ガガのデュエルディスクは?」

シンジ「そのまま消えちまったんだとよ。十面鬼と」

権現坂「消えたか」

黒咲「だがギギは遊矢が所持している」

月影「二つで超絶パワーなら安心ができる」

遊矢「せっかく見つかったって言うのに」

権現坂「落ち着け遊矢」

黒咲「・・・」

沢渡「あったならいいじゃねえか!なあ?」

シンジ「そういう事だ」

黒咲「・・・」

遊矢「でも何処に行ったんだろ」

十面鬼「不覚だ・・・!まさかガガのデュエルディスクを落とすとは!!」

「十面鬼・・・聞こえるか十面鬼よ」

十面鬼「そ、その声は全能の神!」

「ガガのデュエルディスクは」

十面鬼「ジャック・アトラスとの戦いで何処かに」

「愚か者め」

十面鬼「ですが必ず」

「スクリーンを見よ!この男がガガのデュエルディスクを盗んだ」

十面鬼「こいつは・・・!」

「ジャン・ミシェル・ロジェだ」

十面鬼「おのれ・・・!」

「奴が何故ここを彷徨いているのかは知らんが必ず捕まえろ!良いな」

十面鬼「ハッ!」

ロジェ「シンクロ次元の自宅に忘れ物を取りに行ったと思いきやデュエルディスクを拾うとは」

バシッ

ユーリ「痛いんだけど」

明日香「その薄ら笑いをやめなさい」

ユーリ「ふふふ・・・照れてるのかな?」

バシッ

ユーリ「あー痛い痛い」

バシッ

ユーリ「見なよ教師が生徒に暴力を振るってるよ。ビンタなんてしちゃって」

デニス「そ、そうだね」

素良「・・・」

ユーリ「これは嫁の貰い手が無いだろうね。気の毒に」

デニス「・・・」

素良「十代もこうやって釣りをしてたらしいよ。セレナが話してた」

デニス「十代・・・人の事を散々バカにしてくれたよね」

素良「遊矢達みたいに子供じゃないから騙すのは不可能だったよね」

デニス「セレナ殺っちゃおうか」

素良「無理だよ。あいつら僕らの本性知ってるから・・・」

デニス「遊馬を騙そうか」

素良「あいつ御人好しらしいね・・・騙しちゃおうか」

デニス「裏切った時の快感は最高だよね」

素良「あいつら鈍いから僕らの事を完全に信用してた・・・バカってああいうのを言うんだろうね」

デニス「特に遊矢なんて少しエンタメチラつかせたらコロって騙されちゃって」

素良「あれでリーダーなんだよ?バッカみたい」

十面鬼「デュエルアカデミア・・・遊城十代の母校」

蝉丸「らしいな」

十面鬼「行って来い。行ってガガのデュエルディスクを奪還するのだ!」

蝉丸「ああ」

十面鬼「ロジェめ何を考えている」











素良「何か飛んでる」

デニス「何だあれは!?」

明日香「これは却下よ」

ユーリ「どうして?」

明日香「そもそもあなたは中学生なのにデュエルアカデミアに勝手に寮を作ったと思ったら今度は生徒会長?」

ユーリ「うん」

明日香「これも認めるわけにはいかないわ」

ユーリ「ふーん」

明日香「何?」

ユーリ「差別は良くないんじゃないかな?」

明日香「生意気言わない!ただでさえ融合次元のアカデミアの風評被害が広まってこっちも迷惑してるって言うのに」

ユーリ「頑張りなよ先生」

バシッ

ユーリ「またビンタね」

デニス「た、大変だ!」

ユーリ「うるさいよ」

素良「せ、蝉が!」

ユーリ「蝉?」

蝉丸「お前らが噂のアカデミアから足抜けしたって言う連中か」

ユーリ「君達と一緒にしないでくれるかな?まあ別にいいんだけどね」

蝉丸「デュエルだ!」

ユーリ「・・・だってさ」

素良「何で僕が!」

ユーリ「文句あるの」

素良「わ、分かったよ!やればいいんだろ!!」

蝉丸「デュエル!」

素良「うわあああああああああああああああ」

ユーリ「役立たず」

蝉丸「次」

ユーリ「次だって」

デニス「何で僕が」

ユーリ「・・・」

デニス「デュエルだ!」

明日香「恥ずかしくないの?」

ユーリ「どうして?十代だって味方が倒れたら戦うんでしょ?だったら」

明日香「十代に拘るのはいいけど何もわかってないわね」

ユーリ「?」

明日香「だから勝てないのよ十代に」

デニス「うわあああああああああああああああああ」

蝉丸「クソばっかだな」

ユーリ「さてと」

明日香「待ちなさい」

ユーリ「今度は何」

明日香「そんな事ばかりして楽しいの?」

ユーリ「楽しいよ。人生楽しまなきゃ意味は無い」

明日香「そう・・・」

蝉丸「次だ次!」

明日香「だったら行きなさい」

ユーリ「そうさせてもらうよ先生」

蝉丸「遊矢の偽者か?どうしようも無さそうなガキだぜ!」

蝉丸「俺は魔法『磁力の召喚円LV2』を発動!手札から古代の歯車を特殊召喚!そして自分フィールドに古代の歯車が存在するとき手札から古代の歯車を特殊召喚できる!」

蝉丸「俺は2体の古代の歯車をリリースし古代の機械巨人をアドバンス召喚!カードを2枚セットしターンエンド」

ユーリ「ドロー、僕はモンスターを裏守備表示でセットし魔法『太陽の書』を発動!裏守備表示モンスターを表側攻撃表示に変更」

ユーリ「そして魔導雑貨商人の効果を発動!魔法または罠が出るまでデッキをめくり手札に加える。その後魔法または罠以外のカードを全て墓地に送る」

ユーリ「10枚か・・・この10枚を墓地へ送るよ」

蝉丸「たった1枚のために無駄遣いしやがって、トロいな融合次元の奴の頭は」

ユーリ「そして魔法『死者蘇生』を発動!墓地からファントム・オブ・カオスを特殊召喚!そして魔法『地獄の暴走召喚』!デッキからさらにファントム・オブ・カオスを特殊召喚!」

ユーリ「ちなみにこれはさっき効果で手札に加えたカードだよ。ファントム・オブ・カオスの効果で墓地の幻魔皇ラビエル、神炎皇ウリア、降雷皇ハモンを除外しその全てをコピーする!!」

明日香「三幻魔!?どうして!」

ユーリ「それは後で教えてあげるよ先生・・・さらに三幻魔となったファントム・オブ・カオスを除外する事でエクストラデッキから・・・混沌幻魔アーミタイルを特殊召喚する!!」

蝉丸「な、何だこのモンスターは・・・」

ユーリ「どうせ死ぬなら見てなよ。ガッチャ!楽しいデュエルだったよ。バトルだァ!!!」

バシッ

ユーリ「またぶつの?」

明日香「何なのさっきのデュエルは?倒す前に決めポーズするなんて、それに」

ユーリ「僕はね十代と逆の事をするんだ。その意味がわかる?」

明日香「・・・」

ユーリ「先生賢そうなのに鈍いんだね。十代には屈しないって意味なんだよね」

明日香「意味がわからない」

ユーリ「それと僕が所持してるのは三幻魔だけじゃない。まあいつか教えてあげるけどね」

デニス「さ、さすがユーリ」

素良「か、感動しちゃうよ」

ユーリ「役立たずのクズ」

デニス「・・・」

素良「・・・」

十面鬼「ロジェよ」

ロジェ「ヒッ!?何だ!」

十面鬼「ガガのデュエルディスクを俺に渡せ」

ロジェ「は、はい」

カシャッ

十面鬼「デュエルエナジーが高まる・・・実にいい!」

ロジェ「あ、あのですね」

十面鬼「今は亡きアカデミアの亡霊よ、貴様は処刑だ」

ロジェ「待って!待ってください」

十面鬼「死ぬがいい!」

「やめるのだロジェよ」

十面鬼「全能の神!」

デニス「何だこの声は」

デニス「・・・」

ロジェ「この声は一体?」

十面鬼「図が高い!」

ロジェ「は、はい」

「この男を暗黒結社Gに迎え入れよ」

十面鬼「この男を?」

「アカデミア首領の右腕として3度も活躍し秘密警察セブンスターズの総司令まで勤めヌメロニウムを作成し巨大ロボまで建造した。尚且つアカデミア首領が十代の細胞によって生み出したアポロンをも配下にしていたのだぞ」

十面鬼「しかし」

「文句はあるまい」

ロジェ「それに加えて治安維持局の長官でもあった。文句の無い経歴だ」

十面鬼「くっ」

ロジェ「この融合次元で最も高貴で優秀で誠実な私が来れば暗黒結社Gは今以上に強くなりますよ全能の神」

デニス「・・・」

十面鬼「ならば融合次元に帰るぞ」

ロジェ「ええ」

ユーリ「何やらうるさいと思ったら変なのが紛れ込んでるよ」

デニス「く、来るの早いね」

ユーリ「君はこういう密偵だけは信用できるからね。中には役に立たない子供も居るけど」

素良「・・・」

明日香「戦うなら他所でやりなさい!」

ロジェ「お黙りなさい!私を誰だと心得ている!」

ユーリ「今度はそっちに付くの?いい性格してるよ君は」

ロジェ「黙れ!そうやって私を見下した態度を取るんじゃない!不動遊星かお前は!!」

ユーリ「僕は十代だよ」

ロジェ「遊城十代の後輩は不動遊星!長い目で見れば大体遊星が悪い!!何なんだあいつは!!」

遊矢「デニスからのメールか」

沢渡「まだメルアド残してんのかよ」

遊矢「ユーリが消えた」

黒咲「あんな紫が消えようが消えまいが関係無い」

シンジ「あれって遊矢やユーゴの偽物だろ?消えたっていいじゃねえか」

遊矢「それと変なデュエルディスクを装着したモンスターが居たって」

沢渡「こいつは」

権現坂「十面鬼だ」

黒咲「という事はガガのデュエルディスクは」

シンジ「奴らの手に渡ったって事か」

月影「・・・」

遊矢「次の狙いは俺が持つギギのデュエルディスクって事か」

遊矢「今日は解散しようか」

権現坂「うむ」

沢渡「しかし濃厚な1日だったぜ」

シンジ「俺ら何もしてねえだろ」

権現坂「では」

遊矢「自分の身は自分で守るから」

沢渡「そうそう」

シンジ「本気か?」

権現坂「そこまで言うなら仕方が無い」

遊矢「じゃ!」

権現坂「遊矢に気取られずに」

月影「ああ」

黒咲「・・・」

セレナ「今度はあっちに行くぞ!」

ファラオ「ニャ」

十代「楽しそうに遊んでるなセレナ」

ユベル「どうやら暗黒結社Gというのが現れたらしいよ」

十代「G?」

ユベル「行かなくていいのかい?」

十代「俺が行かなくたって大丈夫だぜ。みんな強えし若いから」

ユベル「そうだね」

十代「それに試練を乗り越えて遊矢には強くなってほしいからな」

ユベル「榊遊矢・・・君や遊馬、遊星が認めたデュエリストの大将だからね」

十代「だからこそ超えてもらわないとな!俺が遊戯さんに挑んだ時のように!」

ユベル「いつの間にか君も大先輩ってポジションになったものだ」

セレナ「大人しいモンスターばかりだな」

十代「だってここはレベル1のモンスターが寄り添ってる集落だぜ?平和な場所なのさ」

セレナ「そうなのか」

十代「楽しいか?」

セレナ「私を子供扱いするな!」

十代「悪りい悪りい」

三沢「十代!」

十代「三沢じゃねえか、どうした」

セレナ「お前も十代の仲間か?」

三沢「俺は三沢大地だ。何度か君と話した事があるぞ」

セレナ「覚えがない」

三沢「ま、まあいい!早く来てくれ!!」

十代「こいつは酷い」

三沢「辺り一面が焼け野原になっている」

十代「何者だ?これやったの」

「その男は遊城十代との戦いを心待ちにしユーリによって殺害された男」

十代「・・・」

「アカデミア総司令ことロジェは何も咎めずユーリに全ての指揮権を渡した」

十代「お前だって処刑する権限持ってたんだろ?自業自得だぜ」

「そして十代がユーリの魂を引き抜いた事で俺は蘇った。更なる力を得てな」

十代「能書きはいいんだよ」

三沢「し、知ってるのか十代!?」

「よく知ってるはずだ。十代ならな」

十代「この声の主は秘密警察セブンスターズの第一室長アポロンだ」

三沢「あのアカデミア別働隊の!?その第一室長なのか!」

アポロン「勝負だ十代!」

バンッ

ガシッ

十代「お前の武器は銃か」

バンッ

バンッ

バンッ

キンキンキンッ

十代「・・・撃ってみろよ」

三沢「見るたびに力をつけて行くな十代は」

アポロン「行くぞ!」

十代「来い!」

アポロン「ウオオッ!」

三沢「なるほど銃と剣が一体になった武器と盾か」

グサッ

十代「あぐっ」4000→3000

アポロン「今だ!」

バンッ

十代「ぐっ・・・」3000→2500

三沢「十代!」

アポロン「フッ」

三沢「大丈夫か十代!?」

十代「やれやれだぜ・・・本気出さないと死にそうだな。さすが第一室長!ワクワクするぜ」

アポロン「その余裕が続くかな?」

十代「ああ!ネオスを召喚!!」

アポロン「ネオス!」

十代「行くぜネオス!」

ネオス「ザ・ワールド!」

アポロン「・・・」

三沢「・・・」

十代「悪いなアポロン俺はまだ死ねないんだ」

アポロン「・・・」

十代「セレナの将来を見守るまではな。お前に妹や娘が居たらわかるんじゃねえか?」

十代「俺は一人っ子だからセレナの事を大切な妹のように思ってる・・・可愛くて可愛くて仕方がないんだ」

十代「俺にとってあの子は掛け替えのない存在・・・1番の宝だ」

アポロン「・・・」

十代「ネオス・・・行くぞ!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァーーーッッッ!!!」

アポロン「十代・・・見事」

十代「一歩間違えてたら俺が死んでたな、また特訓しないと」

アポロン「さ、最後に握手を」

十代「いいぜ」

ユベル「これは罠だ!」

十代「罠?何で」

アポロン「・・・」

ガシッ

三沢「十代!」

アポロン「愚か者め!アーム爆弾で死ねい!!」

カチッ

三沢「十代イイイイイイイイイイイイイ!!!」

セレナ「何処に行ってたんだ?」

十代「ん?ちょっとな」

セレナ「黒焦げだぞ」

十代「そんな気にすんなって」

セレナ「・・・手当てしてやる」

十代「へ?」

セレナ「今日だけだからな!特別にしてやる」

十代「前も今日だけって言ってたよな」

セレナ「う、うるさい!」

十代「へへへへ!いい奥さんになりそうだぜ」

ユベル「まだまだ早いよ。この子は子供なんだから」

十代「それもそうか!」

十代「ありがとなセレナ」

セレナ「お前の怪我はネオスでは治せないからな。特別だ」

十代「そうなんだよな、ネオスって俺以外のデュエリストなら腕が飛んでも元に戻せるってのに」

セレナ「・・・」

十代「どうした?」

セレナ「また戦ったのか?」

十代「そう心配すんなよ!」

セレナ「し、心配などしていない!」

十代「ハハハ」

セレナ「くっ・・・」

十代「あれ?三沢は」

セレナ「誰が心配なんてするか!」

コザッキー「見つけたぞ遊城十代・・・こんな所に居たとは」

十代「さあ旅の続きをするか帰るか」

セレナ「ど、どっちでもいい」

十代「そういやセレナには学校もあるしな」

セレナ「・・・だったら帰るか?」

十代「そうすっか」

セレナ「お前はどうする!?」

十代「俺も帰るよ」

セレナ「そうだぞ!お前が帰らないと」

十代「ん?」

セレナ「何でも無い!早く帰るぞ!!」

十代「わかったよセレナ」

十代「ただいま・・・って誰も居ないよな」

セレナ「当たり前だ!」

十代「しかしデュエリスト瞬間移動ってのは便利だぜ、何処でも行けるし帰ろうと思えば帰っても来れる」

セレナ「今更何を」

十代「改めて思うとな」

セレナ「土産も沢山貰ったぞ」

十代「豆だな、ちゃんと分けて」

セレナ「混ざったら面倒だ」

十代「そりゃそうだ」

セレナ「これは柚子でこれは遊矢・・・これは黒咲」

十代「・・・」

コザッキー「こんな辺鄙なとこに住んでいるのか」

コザッキー「ヌメロニウムとやらで作った巨人ロボを改良した私好みのスーパーロボの力を見せてやる!」

ポチッ

コザッキー「次元を超えて飛び立つがいい!」

十代「それは?」

セレナ「沢渡のだ」

十代「沢渡の?それウンコだぞ」

セレナ「これの何処がウンコなんだ!ピンクの球だぞ」

十代「モンスターのウンコ」

セレナ「汚いではないか・・・くっ」

十代「こりゃ天使族のウンコだな。天使族のウンコは無臭でばい菌もねえんだ」

セレナ「でもウンコだぞ!」

十代「ま、まあな」

カイザー「ユーリと明日香が消えた?」

デニス「そうなんだよね」

カイザー「ユーリはともかく明日香まで」

素良「また何か飛んでる!」

カイザー「あれは俺と十代が破壊した巨人ロボ・・・サイバー・ドラゴン!あの巨人ロボを吸収しろ!!」

デニス「何がマズいかってユーリが明日香さんに興味を持ってる事なんだ」

カイザー「明日香に?お前達のいう事は当てにならん」

素良「気取るなよ!たかがカードゲームのカイザーのくせに!」

デニス「自分と対面して唯一逃げない女だからだって、それと明日香さんを奪えば十代への対抗にもなるって」

カイザー「一回り歳が離れている・・・いや十代とセレナの例を考えれば」

デニス「マズいんじゃないの?ねえカイザー」

カイザー「・・・」

ドンドンドン

ガチャッ

沢渡「うるせえよ!沢渡の家に喧嘩売って・・・何だ万丈目か」

万丈目「十代は!」

沢渡「旅に出てるって話だぜ」

万丈目「天上院くんが消えた!」

沢渡「はあ?まだ追っかけてるのかよ」

万丈目「やかましい!」

沢渡「諦めろ諦めろ。24歳だっけ?いつまで学生時代に惚れた女追っかけてんだか」

万丈目「だったら彼女ができた事があるのか!?」

沢渡「ねえよ!文句あっか!?」

万丈目「ほら見ろ!俺もお前も同じ穴のムジナというわけだ!!」

万丈目「天上院くんはな」

沢渡「遊矢と柚子に聞けよ。そういうのは」

万丈目「何だと!」

沢渡「もっとイイ女なんていっぱい居るだろ?例えば」

万丈目「遊矢と柚子が許されて何で俺は許されんのだ!!」

沢渡「バカだから」

万丈目「バカ?お前は知らんようだな」

沢渡「何が?」

万丈目「十代が遊矢したらセレナは柚子になるわけだ。そしてカイザーは赤馬になりエドはデニス、ヨハンは権現坂だ」

沢渡「ま、まさかと思うけど俺をお前と」

万丈目「一緒だ大馬鹿者!」

沢渡「一緒にすんじゃねえ!」

万丈目「それは俺の台詞だ!!」

コザッキー「お、おかしいな」カチッカチッ

十代「おい」

コザッキー「十代!?」

十代「何やってんだお前?」

コザッキー「お久しゅうございます。覇王様」

十代「知らね」

コザッキー「・・・忘れたのか!私は覇王軍に所属し更にアカデミアの所有する武器の開発に関わって」

十代「残党か」

コザッキー「アカデミア亡き後は秘密警察セブンスターズにも居た。セブンスターズの室長にデュエルモンスターの力を与えたのは私だ!」

コキコキ

十代「ふーん・・・だったら覚悟はできてんだろな!」

コザッキー「ま、待」

万丈目「お前・・・天上院くんをどう思う」

沢渡「どうってエロ教師じゃね?足も綺麗で巨乳だしよ」

万丈目「俺がお前ならお前も頑張って歳上を狙え!」

沢渡「歳上に興味ねえよ!」

万丈目「誰でもいい!何とかしろ!!」

沢渡「できねえよ!」

万丈目「やれ!」

沢渡「できねえって言ってんだろ!!」

万丈目「腰抜け!」

沢渡「そりゃお前だ」

万丈目「言ってくれるな!」

沢渡「先に喧嘩売ってくるのはお前だぜ!」

万丈目「ったく」

沢渡「家に行くなり電話するなりしやがれってんだ!」

万丈目「・・・待てよ!セレナが柚子なら柚子は天上院くんだ」

沢渡「ま、まあそうなるな」

万丈目「セレナを彼女にすれば自然と天上院くんが俺の彼女になる」

沢渡「セレナ?冗談言うな」

万丈目「お前はアホだが十代は信頼している」

沢渡「アホ?俺がアホならてめえはバカじゃねえか!」

万丈目「何だその言い方は!!」

沢渡「大体十代のライバルとか言ってるくせに自称じゃねえか!」

万丈目「お前も同じだろうが!!」

沢渡「・・・何でここまで似てんの俺ら」

万丈目「お前はスタンダードの俺で俺は俺の次元のお前だからだろ」

翌日

セレナ「新聞を取りに行ったら何かが転がってたぞ」

十代「こりゃ悪い奴の残骸だな」

セレナ「悪い奴のか?だったら」

十代「放っておいてもいいぜ別に」

セレナ「じゃあ学校に行って来るからな」

十代「ああ」

セレナ「お前も仕事か?」

十代「たこ焼き焼くか暇そうな黒咲やシンジと遊ぶか」

セレナ「働け!」

十代「わ、わかったよ」

セレナ「それでいい。ちゃんと働かないとジャックみたいに肩身の狭い思いをするのだからな」

十代「遊星もジャックにはやたら厳しいからな、大目に見てやればいいのに」

ハートランド「では私が行きましょう十面鬼」

ロジェ「しかし貴方も毎度毎度生き返っては死んで生き返っては死んで、恥ずかしくないのでしょうか」

ハートランド「四悪人の生への執着心は強いのだ」

ロジェ「それで何度も何度も負けてちゃ話にはならない!」

ハートランド「戦いもせぬ臆病者がいけしゃあしゃあと」

ロジェ「何だと!大体そのド派手な格好は」

ハートランド「そっちこそ見るたびに紫の」

十面鬼「やめんか見苦しい」

ロジェ「十面鬼様」

ハートランド「これは失礼致しました。今より私が榊遊矢の持つギギのデュエルディスクを」

十面鬼「失敗すれば即刻死刑だ」

ハートランド「わ、わかっております」

柚子「どんな感じなの?」

遊矢「これ?何ていうんだろな。重い」

柚子「まあ重そうだし古いし」

遊矢「だろ?」

柚子「二つのデュエルディスクの持つ超絶パワーか」

ハートランド「その通りだ榊遊矢」

遊矢「ハートランド・・・!」

ハートランド「しかし毎回君とばかり出くわす」

遊矢「お前が俺の前に出てきてるくせに」

ハートランド「私の目的はギギのデュエルディスクを奪還する事!今日こそは今日こそ必ず!絶対に負けたくない!!」

遊矢「デュエルだ!」

黒咲「待て遊矢」

遊矢「く、黒咲」

黒咲「こいつは俺が殺る」

ハートランド「おやおや黒咲隼じゃないか、凄い剣幕だな」

黒咲「我が故郷の名を名乗る悪党を許しておくものか」

ハートランド「言ってくれるな黒咲隼!」

黒咲「・・・」

ハートランド「君との関わり合いによりカイトも凌牙も復讐者になろうとしている。根っこが単純だからね」

黒咲「貴様が単純だと罵る相手に何度負ければ気がすむ」

ハートランド「その私を侮蔑する目つきは本当にカイトそっくりだ!!」

黒咲「ならばかかって来い。アカデミアという名の糞に集るハエめ!」

ハートランド「図に乗るな!!」

黒咲「デュエル!!」

ハートランド「私は魔法『おろかな埋葬』を発動!デッキからモンスターを一体墓地へ送り魔法『死者蘇生』で墓地へ送ったトロイホースを特殊召喚!」

ハートランド「トロイホースをリリースし古代の機械巨人をアドバンス召喚!カードを1枚セットしターンエンド」

黒咲「ドロー!俺はRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚し手札しRR-トリビュート・レイニアスを特殊召喚!」

黒咲「レベル4のRR-バニシング・レイニアスとRR-トリビュート・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!」

黒咲「そしてRUM-レヴォリューション・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズチェンジ!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットの持つブレイズ・ファルコンは相手へ直接攻撃が可能!」

ハートランド「くっ」4000→3000

黒咲「そして相手にダメージを与えた場合!相手フィールドのモンスターを破壊する!!」

ハートランド「古代の機械巨人!」

黒咲「融合次元のクズ共が使うクズモンスターが破壊された程度で狼狽えるな。エクシーズが生んだゴミめ!」

ハートランド「粋がるんじゃない!故郷を滅ぼされた分際で!!」

黒咲「だから融合次元を俺は滅ぼす。やられたら数倍にしてやり返すのがエクシーズ流だ!!」

黒咲「地獄へ落ちたか」

遊矢「・・・」

黒咲「何だその目は」

遊矢「最近はすっかり復讐に取り憑かれなくなったと思ったら」

黒咲「お前は故郷を滅ぼされた事も無く大切な者を奪われた事が無いから言えるだけだ」

遊矢「それは・・・」

黒咲「あんな奴らが居る次元だぞ?まともな奴が居ると思っているのか!?」

遊矢「素良もデニスも人としてもデュエリストとしても最低最悪だけど」

黒咲「だったら潰せばいい。所詮融合なんぞエクシーズの足元にも及ばないという事だ!」

柚子「でも黒咲は十代さんや亮さんとも仲良くできてるじゃない」

黒咲「十代と亮をあんな薄汚い融合次元の奴と一緒にするな。さすがの俺でも瑠璃には厳しくなるぞ」

柚子「・・・」

遊矢「・・・」

遊矢「でも」

黒咲「ならば俺が許したとしてエクシーズ次元の人々が奴らの悪行を許すか?」

遊矢「・・・」

黒咲「許すわけがない。結局は融合次元を滅ぼした時に真の平和が訪れる」

柚子「そんなの融合次元と同じよ」

黒咲「だったらその罪を俺が背負えばいい」

遊矢「本気で言ってるのか黒咲!」

黒咲「ああ」

遊矢「それは自分が忌み嫌ってる素良みたいな下劣な人間になるって事だぞ!」

黒咲「鬼にならねば見えぬ地平もある」

遊矢「復讐なんて」

黒咲「お前に話す事は無い。だが榊遊矢に皆が感謝はしている・・・俺もシンジもユートもユーゴもな」

遊矢「・・・」

「ヒャッハー!」

明日香「・・・」

「ヒャッハー!」

明日香「ここ何処」

ユーリ「融合次元だけど」

明日香「モヒカンだらけ何だけど」

ユーリ「アカデミアに入学して初めて好きな髪型が決められるんだ」

明日香「意味がわからない」

ユーリ「わからない?そうか・・・でも今やアカデミアが無くなり陸にモヒカンが溢れかえってる状況なんだよね」

明日香「前から思ってたけどアカデミアって何で」

ユーリ「知らないんだ?じゃあ知らなくていいよ」

明日香「教えなさい!」

ユーリ「ダメだね。これは僕と彼だけの秘密なんだ」

ザザザザザザザザザザザザ

ユーリ「君たち誰?」

明日香「このモンスターは」

ゴルド「我らは暗黒界の者」

シルバ「お前がユーリだな」

ユーリ「暗黒界・・・この次元のアマゾンの秘境に住むって言われている暗黒界のモンスター達か」

ゴルド「お前は今の暗黒界の現状をどう思う」

シルバ「アカデミア首領亡き後コザッキー率いる秘密警察セブンスターズらが融合次元の覇権を賭けて猛威を振るっていたが遊城十代や榊遊矢らランサーズに叩き潰された」

ユーリ「強い奴が生き残り弱い奴は死ぬのが掟だよね」

ゴルド「ならば俺達に手を貸せ」

ユーリ「手を?面白そうな事なら何だってやるけど」

シルバ「これより裏切り者を粛清する」

ゴルド「その男は十面鬼と名乗り」

シルバ「秘密結社Gを設立した」

ゴルド「我らの目を盗み出しガガとギギのデュエルディスクを探し出したのだ」

シルバ「自らを慕う配下を引き連れてな」

ユーリ「能書きはいいよ。さっさと言いなよ」

ゴルド「その男の名はブロン」

シルバ「暗黒界の狂王と言われた男だ」

明日香「ブロン・・・」

ユーリ「十面鬼って言われてる理由は」

ゴルド「それは暗黒界の秘術を用いて自分と合わせて9人の暗黒界の住人を融合させた事に由来する」

シルバ「どうだユーリよ」

ユーリ「いいよ。やろうじゃないか」

十面鬼「ハートランドは死んだか」

ロジェ「御心配無く、あれは死んでも生き返るタイプですから」

十面鬼「俺が言ってる事はそういう意味ではない!」

ロジェ「何ですかその態度は!全能の神に見出された私はあなたと対等なのですよ」

十面鬼「対等だと」

ロジェ「ええ!ですよね全能の神!!」

十面鬼「・・・」

ロジェ「全能の神!!」

十面鬼「バカな男だ。お前あまり慕われないだろ」

ロジェ「くっ・・・」

十面鬼「思い出してみろ過去の自分を」

ロジェ「過去の自分・・・」

ロジェ「私が治安維持局長官のジャン・ミシェル・ロジェ」

「・・・」

ロジェ「あなた達の上司であり」

「・・・」

ロジェ「偉大なるシンクロ次元のトップで」

「・・・中間管理職じゃねえか」

「所詮は評議会の犬」

ロジェ「言ってくれますね。私はこの次元に様々な技術を持ち込んだのですよ」

「知るかよ」

「何言ってんだか」

ロジェ「ムッ」

「馬鹿っぽい」

ロジェ「誰が馬鹿だ!私を馬鹿だと言うんじゃない!!この新人セキュリティ共め!!!」

ロジェ「私の名はジャン・ミシェル・ロジェ!元治安維持局長官であり今ではアカデミア首領の忠実なる右腕」

大佐「これが首領の右腕なのか」

将軍「お前達が死にアカデミアが再編成された後に現れた嘘つき男だ」

大使「こんな男がアカデミア首領の右腕?笑わせてくれる」

博士「品性が無い」

バレット「落ち着け勝手に名乗ってるだけの憐れな傀儡だ」

ロジェ「誰が傀儡だ!私を何だと思っている!?」

バレット「傀儡」

ロジェ「人をイライラさせるのも大概にしろ」

バレット「置いてやってるだけ感謝しろクズ」

ロジェ「クズ・・・クズだと」

バレット「そうだクズ」

ロジェ「人をクズクズと!この高貴な私を何だと心得ている!!少しは尊敬しろ!!!」

ロジェ「私の名はジャン・ミシェル・ロジェ元治安維持局長官であり元アカデミア首領の右腕で現在は秘密警察セブンスターズの総司令」

コザッキー「アポロンよ。お前が秘密警察を率いてスタンダードへ行くのだ」

アポロン「わかっています」

コザッキー「一つは天城カイト、ミザエルの持つ三龍から取れるデュエルエナジーの摂取だ」

アポロン「はい」

ロジェ「・・・」

コザッキー「お前は総司令として逐一アポロンら室長達に命令を送れ私は巨大ロボに必要なRS装置の開発にあたる」

ロジェ「私を尊敬しているか」

コザッキー「ああ」

ロジェ「それならいい」

コザッキー「尊敬するから妙な行動は慎め。わかったな」

ロジェ「フッ・・・やっと出来た私の居場所」

コザッキー「・・・」

ロジェ「思い起こせば私の急転直下の人生は不動遊星との出会いによって生まれたのだ・・・何とかならんのか!!」

十面鬼「知るか」

ロジェ「聞け!私は偉い!私は褒めれば伸びるタイプなんだ・・・それを皆がアホだのバカだの見下す!」

ロジェ「首領も何故かプロフェッサーみたいな妻子を捨てたハゲ頭を信頼していた・・・何故だ!!」

十面鬼「それはお前があまりにも無様すぎるからだ。少しは自覚しろ」

ロジェ「私は暗黒結社Gの知恵袋だぞ!!」

十面鬼「思い上がるな!」

ロジェ「・・・」

十面鬼「所詮お前は底辺の人間だ」

ロジェ「クズだと言うのか」

十面鬼「クズだ」

ロジェ「・・・ッッ!」

十面鬼「わかったら大人しくしていろ」

ロジェ「絶対に見返してやる。この私が奴らを!!」

ユーリ「お邪魔」

ロジェ「!?」

ユーリ「落ち着きなよ」

ロジェ「な、何ですか」

ユーリ「十面鬼の持つガガのデュエルディスクを貰いに来たよ」

ロジェ「・・・手を貸しましょうか」

ユーリ「ん?いいの」

ロジェ「その代わりに君は私の部下になりなさい。部下ですよ部下」

ユーリ「いいよ別に」

ロジェ「よ、よし」

ユーリ「じゃあ案内してよ偉い長官」

ロジェ「勿論!」

ユーリ「融合解除を発動」

十面鬼「ヌッ!」

ポンッ

ユーリ「意外なほど簡単に融合が解けたね」

ロジェ「オオーッ!」

ブロン「貴様・・・!」

ユーリ「そこに転がってるのが君と融合したモンスター達?気味が悪い」

ブロン「やってくれたな・・・」

ユーリ「は?何言ってるさ鈍いんじゃないの君」

ブロン「許さんぞ・・・こうなればガガのデュエルディスクの力で貴様をぶち殺してくれる!!」

ユーリ「来なよ十面鬼」

ブロン「デュエル!!」

ブロン「何だこのモンスターは・・・クソ!」

ユーリ「アルカナフォースEX-THE DARK RULER」

ブロン「アルカナフォースだと・・・!?」

ユーリ「コイントスをするよ」

ブロン「・・・」

ユーリ「表・・・攻撃力4000の2回攻撃を喰らえ!!!」

ブロン「ぶわあああああああああああああああああああああ」4000→0

ユーリ「もう一発」

ブロン「ま、待て!」

ユーリ「命乞いなんてしないでよ。見苦しいから」

ロジェ「恐ろしい程に無慈悲な奴よ」

ユーリ「フハハハハハハハ!!!」

ユーリ「これがガガのデュエルディスクね」

ロジェ「・・・」

ユーリ「何?」

ロジェ「知ってると思うがギギのデュエルディスクと対になっている。だから」

ユーリ「心配はいらないよ」

ロジェ「へ?」

ユーリ「そっちはそっちで奪還しに行ってる人達が居るから」

ロジェ「そ、そう」

ユーリ「じゃ」

ロジェ「・・・ユーリ様!」

ユーリ「何さいきなり」

ロジェ「この私を配下に置いてください!お願いします!!」

ユーリ「勝手にしなよ」

ゴルド「貰っていくぞ榊遊矢よ」

シルバ「これは我らが所有すべきデュエルディスクだ」

遊矢「汚いぞ!人質を取るなんて!!」

未知夫「ご、ごめんよ」

大漁旗「すまんな」

遊矢「解放しろ!」

ゴルド「ほら」

シルバ「これでガガとギギは揃ったな」

ゴルド「うむ」

シルバ「ユーリも上手い事やっているだろう」

遊矢「ユーリ・・・またあいつか」

ゴルド「ではまた会おう榊遊矢」

シルバ「次に会う日は全次元の終焉の時だろうがな」

ユーリ「・・・」

ロジェ「おやおや彼女もまた配下なのですか?アカデミアの教員のくせに何とまあ」

ユーリ「先生だよ」

明日香「返しなさい」

ユーリ「どうして?」

明日香「物騒な物だからよ」

ユーリ「物騒・・・これが?何言ってるんだか」

明日香「いいから返しなさい!」

ユーリ「じゃあ返すよ。十代にでも渡してさ」

明日香「十代?」

ユーリ「僕がもう一つのデュエルディスクを装着すれば嫌でも十代は僕に関わってくる・・・十代が自ら進んで僕にね」

明日香「考え方が異常よ」

ユーリ「よく言われる」

ロジェ「なら私が預かりましょう」

ユーリ「触らないでよ」

ロジェ「な、何故」

ユーリ「君には興味が無い」

ロジェ「ぐぬぬ」

ユーリ「じゃ頼んだよ」

明日香「そういうのはあなたが渡しなさい」

ユーリ「嫌だね」

明日香「そうやって身勝手な振る舞いばかりしてるからいつまで経っても溶け込めないのよ!」

バシッ

ユーリ「痛いんだけど」

バシッ

明日香「更生するまで叩くのをやめないッ!」

ゴルド「・・・これは何だ」

シルバ「何なんだ」

ロジェ「これはですね」

ゴルド「そもそもお前は誰だ」

シルバ「何者だ」

ロジェ「良くぞ聞いてくれた!私の名はジャン・ミシェル・ロジェ!」

ゴルド「もういい」

シルバ「こんな意味のわからん奴が名乗っても価値は無い」

ロジェ「こんなモンスターにまで馬鹿にされるとは・・・ユーリ様!何とか言ってくれませんかねえ!?」

ユーリ「君は何で」

バシッ

ユーリ「僕相手にそこまで向き合ってくれるのかな・・・?」

ロジェ「聞け!何で無視ばかりされるんだ!!」

明日香「それは私が大人だからよ・・・それに」

ユーリ「それに?」

明日香「馬鹿にしてる言い方してるけど、あなたは私を先生と呼ぶから!」

バシッ

明日香「教師ならやさぐれた生徒を更生させるのも仕事なのよ!!」

バシッ

ゴルド「もういい」

シルバ「ユーリよ、デュエルディスクを渡せ」

明日香「渡しちゃダメよ!」

ゴルド「さあ渡せ」

シルバ「渡すのだ」

明日香「ユーリ!」

ユーリ「やだね、誰が君達に渡すものか」

「それは聞き捨てならんな」

ロジェ「全能の神!」

ゴルド「困りますな全能の神」

シルバ「ブロンの奴に勝手な事をさせるのは」

「暗黒帝国Xを繁栄させるべくの処置だ。ブロンならば使い捨てにしても構わん」

ロジェ「暗黒帝国X?」

ゴルド「アマゾンの秘境の地に構える我らが帝国よ」

シルバ「Xとはエクシーズを支配したという証として神が名付けた」

ロジェ「へ、へえ・・・是非とも私をそっち側に」

ユーリ「さっきは僕の手下になるって言ったくせに」

ロジェ「はて何の話やら」

明日香「裏切られたわよ。どうするの」

ユーリ「戦うしかないさ」

ゴルド「ガガとギギを揃えるぞ!」

シルバ「デュエル!」

ユーリ「超融合!!」

ゴルド「す、吸い込まれる・・・」

シルバ「貴様!」

ユーリ「仲良くやりなよ。僕の中には君たち好みの悪が沢山居るんだから」

ゴルド「ユーリ!!」

シルバ「この薄汚いデュエリスト!!!」

ユーリ「冗談言わないでよ。僕の中から逆襲のチャンスでも伺いなよ、きっと楽しいと思うよ」

ゴルド「全能の神!」

シルバ「我らに力を!!」

ユーリ「もう遅い」

ユーリ「次は全能の神・・・どうする?」

ロジェ「ユーリ様!」

ユーリ「邪魔」

ロジェ「・・・」

「お前もまた融合次元の柱というわけか、目つきが変わったぞ」

ユーリ「楽しみが増えた。先生をからかうのは楽しいしね」

「何が楽しいんだ!アカデミアはお前達のような柱が存在するから消えたのだ!!」

ユーリ「僕は今日から十代の母校の生徒として正式に残るよ。いいよね先生」

明日香「それはクロノス校長に聞かないとわからないわ、でも今は全能の神を倒す事に集中しなさい!」

ロジェ「全能の神!ユーリ様は十代並に強いぞ!!」

「アカデミアの二の舞にはさせんぞ。首領が再び降臨するその日まで!」

ユーリ「君も首領の駒なんだね。何が全能の神だ。笑っちゃうよ」

「貴様ァ!!!」

数日後

十代「ユーリが」

カイザー「ああ」

十代「明日香はしっかりしてるから大丈夫だろな」

カイザー「だがユーリはお前への拘りを捨てていないぞ。いくら暗黒界の連中を倒しガガとギギを再び封印したとはいえ」

十代「あいつの事は俺が1番理解してるぜカイザー」

カイザー「・・・」

十代「あいつと俺とは分かり合えねえよ。それがお互い思ってる事だ」

カイザー「・・・そうだったな」

十代「ああ」

カイザー「まあ明日香が保護者なら安心はできるだろう。怒らせると怖い」

十代「そうそう!鬼のような形相になるからな」

カイザー「ああ!」

遊矢「しかし散々な目にあったよ俺」

十代「お前も大変だな遊矢」

遊矢「まさかユーリがそんな事を」

十代「信用できねえか?」

遊矢「うん」

十代「俺もできねえよ」

遊矢「日頃の行いって重要だよな」

十代「いい事をすれば報われる」

遊矢「悪い事をすれば罰があたる」

十代「人間真面目に生きるのが1番だぜ」

遊矢「うん」

十代「真面目に真っ当に生きりゃ必ずいい事があるってもんだ!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

アストラル「久しぶりに帰って来たな」

遊馬「ああ!」

アストラル「しかし誰も居ないのか」

カイト「何だ帰って来たのか」

シャーク「久しぶりだな遊馬」

小鳥「知ってる遊馬?ユーリが明日香さんに面倒見て貰ってるんだって」

シャーク「あんなクズの面倒見るなんて物好きな女だぜ」

カイト「吹雪もよく許したものだ」

遊馬「やめろよ、そういう言い方は良くねえぜ?ユーリだって遊矢に似てるんだからいい所だって沢山あるって」

小鳥「でも女教師と同居なんてAVの設定みたいだよね遊馬!」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊星「おはよう」

ジャック「遊星!」

クロウ「やっと起きたな!」

遊星「よく寝た。最高にいい気分だぞ」

ブルーノ「おはよう遊星!」

ジャック「知っているか遊星」

クロウ「ユーリの野郎が明日香と同居してるんだってよ。まるで保護観察官だぜ」

遊星「何!?」

ジャック「真意がわからん」

クロウ「吹雪も何で容認してるかわからねえよな」

ブルーノ「遊星はどう思う」

遊星「年頃の男と女教師の同居なんてまるでAVの設定みたいだ」

ブルーノ「さすが遊星!」

ユート「何?あのユーリが明日香と」

ツァン「そうなんだって、何でもアカデミアが度重なる戦場の舞台になったからしばらく陸に移動するとかで」

アリト「それで同居!?犯されても知らねえぞ!」

Ⅲ「お兄さんの吹雪さんもよく許した事だよね」

ユート「た、確かに」

アリト「アロハ着てるから何も考えてねえんじゃね?」

Ⅲ「吹雪さんと言えば真紅眼使いの第一人者だよ?兄様もかなりのキレ者だって言ってる」

アリト「そういやミザエルも言ってたな」

ツァン「カイトも言ってたね。吹雪は強いって」

Ⅲ「ユートはどう思う?」

アリト「何かAVっぽくねえか?」

ユート「た、確かに」

アリト「やっぱAVだよな」

ユーゴ「あ?紫野郎が!?」

鬼柳「知らねえのかユーゴ」

プラシド「そんな話だ」

ボマー「不吉な組み合わせだ」

プラシド「何故だ」

ボマー「年頃の少年と成人した女性の同居とは」

鬼柳「明日香も溜まってるって顔してるもんな」

プラシド「吹雪も何を考えているのやら」

ボマー「うむ」

鬼柳「ユーゴはどう思うよ」

ユーゴ「あの野郎は死ぬほどムカつく!でも羨ましいぜ!!」

鬼柳「何で」

ユーゴ「だってAVみてえじゃん!!」

黒咲「亮」

カイザー「聞いたなユーリの事を」

黒咲「あのクズがどう生きようと俺は知らん。何れ殺してやる」

カイザー「そうだったな」

黒咲「人を呼び出して聞きたいのはそれだけか?」

カイザー「いや・・・もし融合とエクシーズが全面戦争になれば俺はエクシーズに付く」

黒咲「融合使いなのにか」

カイザー「俺は正しい者の味方だ。俺が居ればお前やカイト、凌牙の歯止めにはなるだろ」

黒咲「・・・そうか」

カイザー「だがな黒咲」

黒咲「ユーリと天上院明日香の事か?多分お前も俺と同じ想いを抱いているのだろうな」

カイザー「やはり思うか」

黒咲「AVみたいな感じだと思うのは必然的だ」

万丈目「気に入らん!」

沢渡「プハハハ」

万丈目「笑うな!」

「でも同居っすよ同居!」

「元気出してくださいよ万丈目さん!」

沢渡「お前らなぁ同居同居って言ってもこいつに未来は見えねえっての!」

万丈目「そうだ!もっと俺を励ます事はできんのか!!」

「・・・」

「・・・」

「でも何かあれっすよね」

万丈目「あれ?あれとは何だ」

「AVみたいな感じ!沢渡さんもそう思うっすよね!」

沢渡「ハハハ!笑っちまうぜ!」

デニス「ユーリは?」

素良「補習だってさ」

デニス「ほ、補習!?あのユーリが真面目に!?」

素良「そんなに驚かないでよ」

デニス「ま、まあね」

素良「でも牙は抜かれてないよね?そうだよね?」

デニス「天下のユーリだよ?それはあり得ない」

素良「何か腹立つよ!ハンティングゲームしようよ!」

デニス「そうだね・・・やろうか!」

カチャッ

オブライエン「・・・」

素良「しかしAVだよね・・・何かさ」

デニス「そうだよね・・・」

エド「しかし塾の講師を何で僕が」

アユ「エドお兄ちゃんはイケメンだから女の子がいっぱい来るよ!」

タツヤ「変なネクタイだけどね」

シンジ「こいつってプロのエドか?」

アユ「うん!」

シンジ「はあ・・・プロっぽくねえ」

エド「彼は」

タツヤ「遊星兄ちゃんの幼馴染のシンジ兄ちゃんだよ」

エド「遊星の?遊星以外のメンバーは無礼な奴が多いからな、ジャックとか」

シンジ「そういや明日香って先生が融合次元の遊矢っぽいの引き取ったんだろ?物好きだよな」

エド「そうなのか?僕は明日香とは特に交流が無いから知らないが」

シンジ「遊星も言ってたぜ?AVじゃねえか!ってな」

エド「AV?まあ確かに・・・納得できる」

ユーリ「へえ」

明日香「余所見しない」

ユーリ「こうして真面目に勉強するのは初めてだよ」

明日香「それはいい心がけね」

ユーリ「先生には感謝してるよ。ありがとう」

明日香「・・・やっと素直になったわね」

ユーリ「なーんちゃって」

バシッ

明日香「人を小馬鹿にするのもいい加減にしなさい」

ユーリ「そんなに怒らなくてもいいじゃないか先生」

明日香「その歳でそんな人を食った性格してるとロクな死に方しないわよ」

ユーリ「それぐらい理解してるよ。勉強はやめた」

明日香「ちょっと何処行くのよ!」

遊矢「十代さん」

十代「ん?」

遊矢「デュエルしようか」

十代「・・・いいぜ」

遊矢「拳じゃなくて」

十代「わかってるっての!」

遊矢「・・・よし!」

十代「じゃあ始めるか」

遊矢「うん」

十代「周りに誰も居ないけどいいよな?」

遊矢「これは俺と十代さんの戦いだから2人だけで十分だ」

十代「ああ」

十代・遊矢「デュエル!!」

遊馬「何か面白い予感がすると思ったら」

ユート「デュエルをしているな遊矢と十代が」

遊星「ああ」

ユーゴ「ズリいよな遊矢の奴」

ユーリ「本当だよね十代とデュエルするなんて」

ユート「お前いつの間に」

ユーゴ「てめえ!!」

遊馬「あいつら仲悪いよな。ボコボコにしてるよ」

遊星「そっとしておこう」

アストラル「武藤遊戯は今日も居ないんだな」

遊星「遊戯さんはレアだから仕方が無い」

遊矢「ドロー!!」

十代「久しぶりのデュエルで何かワクワクするぜ!」








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