士「具体的に言うと?」
キウイアームズ「あの、私は十話で初登場して十一話でもちょこっとだけ出させてもらったんですよ」
士「ああ、それで?」
キウイアームズ「それで私のTV本編の出番は終わりました……」
士「ほう」
キウイアームズ「一応トッキュウジャーとのコラボSPにも出演したのですが、それを合わせても私は三回ほどしか出番がもらえなかったのです」
士「それはまあ、少ない方だな」
キウイアームズ「ですよね!不満を持っても良いですよね!」
士「だがしかし、お前は確か映画でかなりの出番があったはずだ」
キウイアームズ「え?え、ええ。それはまあ映画だとそれなりにミッチが使ってくれましたけど」
士「映画も足すと何回出たことになるんだ?」
キウイアームズ「ええと、大合戦にライダー大戦にサッカー大決戦にフルスロットルで四回ですから足すと七回ですかね」
士「ふっ。それならお前は恵まれてるほうだ」
キウイアームズ「ど、どういうことですか?」
士「お前以上に出番がないやつらはいくらでもいるということだ」
キウイアームズ「え?それって……」
士「例えばそうだな、おい。あの二人を連れて来い!」
ショッカー戦闘員「イー!」
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ガタキリバ「…………」
オールドラゴン「…………」
キウイアームズ「この方たちは?」
士「登場させるのに金がかかるから出番に恵まれなかったチームだ」
キウイアームズ「長いチーム名ですね……」
士「一つづつ説明していくぞ。まずガタキリバは分身能力を持ってるんだが、その数が半端ないことに五十体にも分身することが出来るんだ」
キウイアームズ「それはすごいですね」
士「だがその代償にCG費がかかるらしくTV本編には二回しか登場していない。映画もCOREと21のコアメダル、MEGAMAXとスパヒロ大戦の四回だ。しかもスパヒロ大戦はアイデンティティの分身をしていない」
キウイアームズ「私より出番がない……」
士「オールドラゴンはもっと登場回数が少ないぞ。TV本編に二回。ウィザード特別編に一回だ。姿格好がCGで出来ていて金を使うからだ。しかもこいつに至っては映画に一回も出ていないから合計三回ほどしか出ていない」
キウイアームズ「うう……」
士「わかったか?お前はまだ運の良いほうなんだ」
キウイアームズ「で、でもその二人はCG代がかかるからっていう理由があるじゃないですか!私は別に金のかかるフォームでもない。なのに出番が……」
士「なら今度はこいつらを呼んでやろう。おい!」
ショッカー戦闘員「イー!」
トリニティ「…………」
龍玄・黄泉「…………」
ドカバキ「…………」
キウイアームズ「この人たちは?」
士「おそらく設定のせいで中々出番に恵まれなかったチームの三人だ」
キウイアームズ「おそらく?」
士「ああ。設定のせいっていうのは飽くまで俺の想像だ。もしかしたら設定とか関係なくまったく別の理由があるのかもしれない。ということでおそらくと付けている」
キウイアームズ「じゃあさっきのガタキリバとオールドラゴンも士さんの予想ですか?」
士「オールドラゴンは知らんが、ガタキリバはネット版でネタにされていたから、ほぼ間違いなくCGのせいだ」
キウイアームズ(公式でネタにされているのかガタキリバさん……)
士「こいつらも説明していくぞ。まずトリニティは記憶喪失の変身者、津上翔一の記憶が戻ったことによりなれたフォームだ。物語中盤に記憶が戻り二回ほど登場したあと、また津上翔一の記憶が失われ、その後一度も使われることはなかった」
キウイアームズ「記憶を失われた……。からですか?」
士「おそらくそうだろうな。トリニティはこれ以外の理由にも、使用する武器二つが長物で使い辛いから出番が少ないのでは?と予想されている」
士「最近になってなぜかライダー大戦に出てたがそれを足しても三回ほどだ」
キウイアームズ「はぁ」
士「こんなトリニティだがゲームにはよく出ていて、クラヒやライジェネ、バトライドにもライダーグライド限定とはいえ参戦している」
キウイアームズ「それを聞いて少し心が救われました」
士「龍玄・黄泉は本編一回しか出ていない。これはわかるよな」
キウイアームズ「はい。紘汰さんがロックシードをぶっ壊して変身不能になったからですね」
士「そうだ。これは単純明快な理由だな。ってか自分だけ出番が少ないって嘆いていたが、こいつの方がよっぽど出番に恵まれてないぞ」
キウイアームズ「うっ……」
士「まあ良い。次にいくぞ」
士「ドカバキは変身者に負担がかかるという設定がある。それが理由かはわからんが、本編に一回しか出ていない」
キウイアームズ「い、一回ですか?」
士「ああ。一応ディケイドのキバの世界で一回出たから合計二回ということになるのかもな」
キウイアームズ「え、映画とかには?」
士「一度も出ていない」
キウイアームズ「…………」
士「それ以外にも色々な理由で出番が少ないやつがいるぞ。おい!」
ショッカー戦闘員「イー!」
ショッカー戦闘員「連れてきました」
アメイジングマイティ「…………」
アルティメット「…………」
キウイアームズ「このお二人は?」
士「登場したのが終盤だったため出番に恵まれなかったチームだ」
キウイアームズ「相変わらず長いですね」
士「アメイジングマイティは初登場したのが最終回三つ前だ。ゆえに登場回数はガドル戦とダグバ戦の二回。強敵のガドルを撃破したので、少ない出番の中で強さは証明出来たがな」
キウイアームズ「アルティメットさんは?」
士「こいつはもう最強フォームなのに極端に出番がなく、最終回一つ前に二分ほど登場しただけだ」
キウイアームズ「二分!?」
士「ああ、といってもさっき言ったアメイジングマイティを敗退させたラスボス、ダグバと互角に渡り合っていたので二分ほどとはいえ、かなり印象深いフォームではある」
キウイアームズ「はぁ」
士「まだまだロケットステイツやウイングフォームといった映画フォームのために出番が恵まれなかったチームや、G3マイルドやベルデといったTVSPにしか出てないチームとかもいる」
キウイアームズ「そんなに……」
士「ああ。言っておくが今紹介したのはほんの一部だ。まだまだ、出番が少なかったライダーやフォームはたくさんある。そしてこれからも増え続けるだろうさ」
キウイアームズ「増え続ける?」
士「ああ、今から証拠をみせてやる。おい!」
ショッカー戦闘員「イー!」
ショッカー戦闘員「連れてまいりました」
仮面ライダー純「…………」
チェイサーマッハ「…………」
キウイアームズ「この方々は?」
士「ドライブに出たやつらだ。そしておそらく今後、登場したのが終盤だったため出番に恵まれないチームに入るであろう二人だ」
キウイアームズ「な……」
士「現行ライダーのドライブにですらこういう連中がいるんだ」
キウイアームズ「そ、そうなんですか」
キウイアームズ「うう、こんなにたくさん出番に恵まれなかった人たちがいたなんて……。でもどうして私と同じ境遇の方をこんなに紹介したんですか?」
士「それはだな。出た回数が少ないやつは、だいたいなんらかの理由がある。それをお前に知ってもらいたくてな」
キウイアームズ「と、ということは?」
士「お前の登場回数が少なかったのにはなんらかの原因があるはずだ」
キウイアームズ「そ、それはいったい」
士「これは巷で噂されていることなんだが」
キウイアームズ「はい……」
士「お前の武器は見るからに、使い辛さそうなんだそうだ」
キウイアームズ「え!ってことはまさか……」
士「そう使用武器のキウイ撃輪がどうにもこうにも、扱い辛い。それがお前の主演回数が少ない理由とされている!そういう意味ではトリニティと同じ理由だな」
キウイアームズ「そ、そんなぁ……」
士「無論これも飽くまで憶測だ。真相はわからん」
キウイアームズ「うう……」
士(って聞いちゃいねえな)「そう気を落とすな」
キウイアームズ「し、しかしそんな理由で出番が与えらないなんてあんまりです……。そう思いませんか士さん!」
士(なんかめんどくさくなってきたな)「まあ、安心しろ。そういうやつらのための救済処置がないわけでもない」
キウイアームズ「本当ですか!それっていったい!」
士「ゲームだ」
キウイアームズ「ゲーム?」
士「そうだ。さっきトリニティのときにも話したが、諸々の事情で出番が少なかった連中でも、ゲームなら存分に画面に出て大暴れすることが出来る。ガタキリバやオールドラゴン、アメイジングマイティやアルティメットなんかはバトライド・ウォーⅡでプレイアブルキャラになっているから、ずいぶんと活躍したことだろうな」
キウイアームズ「それじゃあ私も?」
士「ああ、ちょうど今度バトライド・ウォー創生という新作ゲームが発売されるらしい。そこでならお前も活躍することが出来るかもしれないぞ」
キウイアームズ「そ、そうなんですね!期待して良いんですね!」
士「ああ。だから発売されるまでの我慢だ。出来るな?」
キウイアームズ「はい!士さんに相談して良かったです!ありがとうございました!」ガチャ
士「ふうやれやれ……」
鳴滝「見直したぞディケイド」
士「鳴滝。なんのことだ?」
鳴滝「意気消沈しているキウイアームズを無事復活させてやったことだ」
士「ふん、まあな」
鳴滝「それにしてもバトライド・ウォーの新作が出るとはな。私もこれからキウイアームズを操作出来ると思うと胸が踊るというものだ」
士「まあ出るかどうかわからんがな」
鳴滝「……。なんだと?」
士「出るかどうかわからんと言ったんだ。今のところキウイアームズはおろか龍玄がプレイアブルになるかどうかも不明だ」
鳴滝「し、しかし貴様は!さっきバトライド・ウォーで活躍出来ると……」
士「活躍出来る"かも"しれないと言ったんだ。出来ると明言したわけじゃない」
鳴滝「……。ま、まさかお前は!」
士「ああ。キウイのやつがなんだか長い愚痴をこぼしそうになったからな。適当に励ましてやったんだ。そしたら計算通りすぐに帰ってくれた。いやぁ、おかげで静かになってカメラの手入れに集中出来るぜ。ハハハ!」
鳴滝「…………」プルプルプルプル
士「……。鳴滝?」
鳴滝「お……」
士「お?」
鳴滝「おのれディケイドーーー!!!」
END
これでおしまいです
最後までこのようなSSを読んでいただきありがとうございました
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