さやか「帰り、CD屋にでもよってかない?」
杏子「あたしはいいけど。まどかはどーする?」
まどか「うん、いいよ」
さやか「なら、きまりぃ! いこいこっ!」
杏子「急かすなって」
「ちょっと待ちな、かわいこちゃんたちぃ。綺麗なイヤリングを落としましたよぉと森のくまさんなら言うが、俺は違う」
まどか「え?」
音速丸「ハローグッバイ! こんにちはぁ!! 僕が噂のオンキュベーター!! 音速丸だっはぁーん!!!」
まどか「な、なに、これ……」
さやか「うわ! 鳥?」
杏子「……」
音速丸「今日は君たちにとてもハッピーなイベントを届けにまいりました」
まどか「え? え……?」
音速丸「僕と契約してくノ一になってよ。もしくは僕と契約して専属の嫁になってよ。うきゅぅ?」
まどか(なんだろうこの生き物……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442754013
音速丸「どうなんだい? 返事はイエスかはいかでお答えください」
さやか「人語で喋ってるけど、どういう生き物なんだろう」
まどか「ちょっと、怖いね」
音速丸「なんの話をしてるのかなぁ? 乙女同士の会話の9割はエロいってばぁちゃんがいってたけどなぁ」
さやか「とりあえず逃げよう」
まどか「う、うん」
音速丸「おっとっと!! そうはイカスミ!! 俺の速度についてこられる奴は世界に1000人ぐれぇしかいねえよ」
さやか「結構、いるじゃん」
音速丸「いいからここにサインするだけ。ね? ほら、ここにサインしてくれよ。拇印でもいいから。それともおっぱいをボインボインしてくれんかい?」
まどか「な、なにを言ってるのかわかりません……」
音速丸「わからねえなら、ヒーッヒッヒヒ。その体に教えてやるぅぅ!!」
まどか「きゃーっ」
杏子「おい」
音速丸「なんだぁ。俺に惚れちまったのなら整理券をもって並びな。相手をするのは50番目ぐれぇだ」
杏子「くのいちってなんだよ」
音速丸「かーっ。最近のゆとり女子はくノ一もしらねえのか。なんてこったパーンナコッタぁ」
やさか「何、冷静に聞いてるの! 早く逃げないと!!」
音速丸「にげるぅ? この音速丸様の魔の手から逃げ出せた女は過去にはいねえんだよ!! 大人しくお縄について俺を緊縛してくれぇ!」
杏子「あたしは逃げたりしない。で、くのいちってなんだ」
音速丸「うん。真面目で可愛い子は好感がもてる。君は実に良い。くノ一のことが知りたいのなら、ここにサインをしてくれ」
杏子「ここか?」
音速丸「そうそう。あと、この書類にも」
杏子「えーと……」
まどか「ま、まって!! これ婚姻届けだよ!!」
杏子「え?」
まどか「それに名前書いちゃうと結婚しちゃうよ!!」
杏子「お前、騙しやがったな」
音速丸「やべ! バレた!! にげろー!! さぁ、俺を追ってな!! 子猫ちゃんたちぃ!!」
杏子「待て!!!」
さやか「ああ、もう!! 追わなくていいのに!!」
忍者学園
サスケ「これが入学費用になります」
ほむら「結構、するのね」
サスケ「我々も慈善事業ではありませんかね」
ほむら「どうしようかしら」
サスケ「私たちを助けると思って入学を考えてもらえませんか。本日は女性の忍者が不足していまして」
ほむら「献血のように言われても困るわ」
音速丸「サスケぇ!! 今、かえったぞい!!」
ほむら「誰の声?」
サスケ「音速丸さんで、うちの頭領です」
ほむら「頭領……。一度、頭領とも話をさせてもらえるかしら」
サスケ「それはもう」
ほむら「ありがとう」
ほむら(トップがしっかりしていれば、入学してみてもいいかもしれないわね)
サスケ(この子、すんごい可愛いなぁ。付き合ってくれないかなぁ)
音速丸「サスケぇ!! サスケはまだかいやぁ!!!」
サスケ「なんですか、音速丸さん。そんなに大声だし――」
杏子「ここがお前の家か。随分と立派なだな」
まどか「すっごーい。こんなお屋敷、みたことないよぉ」
さやか「かなりの金持ちなの?」
サスケ「音速丸さん!?」
音速丸「おぉー、サスケぇ。見てみろよ。この大漁っぷりぃ。ナンパだけのこの釣獲だ。己のイケメンさが怖くならぁ」
サスケ「どう見ても簀巻きにされていますが、何故そのような嘘を」
音速丸「細かいことはいいんだよ!! このクルピラやろうぉ!! 美少女が三人もここへきた!! これを事件と言わずなんてよぶぅ!!」
サスケ「うむむ……。確かに。音速丸さんにしては素晴らしい結果と言わざるを得ませんね……」
杏子「この鷹はお前のペットか?」
まどか「鷹なの!?」
さやか「うそ!?」
杏子「鷹だろ?」
音速丸「そうだよ?」
まどか「さやかちゃん、鷹ってあんなのだっけ?」
さやか「もっとかっこよかったような……」
音速丸「俺以上にかっこいい鷹なんて存在するのか? いいや、しねえ」
杏子「で、こいつはお前のペットか?」
サスケ「いえ、このかたは――」
音速丸「(待ちやがれ、サスケ)」
サスケ(こ、このプレッシャーは……!!)ピキーン
音速丸「(俺が頭領ってことはこの三人には秘密だ)」
サスケ(何を伝えたいのかさっぱりわからない)
音速丸「(わかったな)」
サスケ(とりあえず頷いておこう)
杏子「どうなんだよ」
サスケ「この方はうちの頭りょ――」
音速丸「なんたるおろかしさぁぁぁ!!! ぶるぅぅらぁぁぁぁ!!!」バシンバシン!!!!
サスケ「あひぃぃ!! お尻に今世紀最大の嵐が到来ぃ!!!」
音速丸「ふぅ……。久々だったから手加減の仕方をわすれちまったみてぇだ」
サスケ「すん……すん……」
まどか「どうしてこんなひどいことを……」
さやか「ちょっと!! この人が泣いちゃったじゃない!! 謝ったら!?」
音速丸「俺が謝るのは人生で一度きりだと決めている」
杏子「どんなときだよ」
音速丸「親の再婚で幼馴染の女の子と一つ屋根の下。普段は口喧嘩をよくする仲の二人がいきなり同棲することになる」
サスケ「ほうほう」
音速丸「ある夜。風呂に入ろうとすると、脱衣所には、パンツを脱ごうとしている彼女の姿が!! そのときに俺は言うのさ」
音速丸「ごめん!! でも、お前って、結構綺麗だよな。ってな」
まどか「……」
サスケ「おぉー!!」
音速丸「照れる幼馴染!!! そこから変わっていく二人の関係!!! ライバル出現!? この先、二人はどうなるのか!! こうご期待!!!」
サスケ「どこで続きが!! 続きはどこで見ることができるのですか!!!」
まどか(帰ったらダメなのかな)
音速丸「はい。掴みはオッケーてきな感じだなぁ」
サスケ「ええ。彼女たちの緊張もほぐれたかと」
杏子「緊張なんかしてないけどな。あたしはくのいちってのがなんなのか知りたいだけだし」
さやか「私は杏子が走っていっちゃうから心配で」
まどか「私も」
音速丸「では、これより、忍者学園、体験入学会を開催するぅ!!!」
サスケ「イエーイ」
まどか「え!?」
音速丸「ティヒヒヒヒヒ!!! もうお前たちは鳥かごの鳥も同然!! ここから帰るときはビリビリに破けたえろーい忍び装束姿だぁ!!」
杏子「なんて隙のない戦略なんだ……」
さやか「そんな……」
音速丸「安心しな。お前たちがくノ一になれば、マミよりすごいくノ一になれる」
まどか「マミって……?」
サスケ「音速丸さん、いくらマミさんがこの場に居ないからって、そんなこというもんじゃありません」
音速丸「ばっきゃろう。こういってウサギちゃんたちの気持ちを昂らせるんだよ。んで、火照った体は俺の上で冷ます。これが常識だ」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません