（アバン）

金髪ツインテ少女・ルーツ「あ～腰が痛い…、誰かマッサージしてくれないかな～」

うさ「…」

金髪ツインテ少女・ルーツ「あっちょうどいいところに、ちょっと腰を…」

うさ「だまりゃ！」

金髪ツインテ少女・ルーツ「あいた！何すんの！」

うさ「ふぅん！そこいらの有象無象は騙せても、このうーさー様の目と鼻と耳と第六感は誤魔化せんぞ！」

うさ「貴様！本当は30手前のおっさん漫画家だろ！」

素ルーツ「…」


金髪ツインテ少女・ルーツ「アバン、おわり～」

（そのままOPへ）

うさ「子供の頃、学校とかで『宇宙は広い』的なことを教えられても」

うさ「ふ～ん、で？」

うさ「みたいな反応しかできなかった」

うさ「だが大人になり、宇宙の広大さ、恐ろしさについて知れば知るほど」

うさ「なにこれやべえｗｗｗｗｗパネェｗｗｗｗｗ」

うさ「と、宇宙レベルで見ると自分がどれだけちっぽけな存在かを思い知らされて」

うさ「もうなんというか、考えるのをやめたくなる」

家でテレビを見るうーさー・りん・れん

テレビのアナウンサー『シャトルの打ち上げに成功しました』

りん「宇宙か～すごいね～」

れん「軌道エレベーターだっけ？あれって本当に実現するのかな」

りん「宇宙旅行とか行ってみたいね」

れん「その前に海外旅行でしょ！」

二人「あはははは」

うさ「…」

うさ「宇宙ステーションとかスペースコロニーとか」

うさ「そんな中途半端な居住空間なら移民なんて絶対しないぞ」

うさ「どうせ移民するなら快適な方がいいに決っている、そう、例えば…」




うさ「宇宙ネットカフェ！」

うさ「宇宙ステーション自体が巨大なネットカフェ！」

うさ「無重力空間でふわふわ浮きながら惰眠をむさぼり」

うさ「漫画読み放題、ジュース飲み放題、ネット・Wi-Fi繋ぎ放題、アニメ・映画見放題」

うさ「注文すれば宇宙メイドが宇宙食をあ～ん♪」

うさ「運動不足解消に宇宙ビリヤードに宇宙ダーツも出来る！」

うさ「3年パック、5年パック、10年パックとお得なパック料金でご使用いただけます！」


うさ「みたいなのは日本の企業がやってくれそうだぁ…」

れん「移民じゃなくて難民じゃない？」


（Aパート終了）

うさ「１＋１＝２」

うさ「とは限らない」

うさ「時として3にも4にも、10にも100にもなる！」

うさ「うまい酒にうまいつまみ」

うさ「特撮ヒーローにおもちゃみたいな武器」

うさ「かわいい女の子に戦艦」

うさ「イケメンに日本刀」

うさ「そ～し～てぇ～！」

うさ「元気で活発なスポーツ少女にスパッツ！」

うさ「セクシーなお姉さんに着物！」

うさ「天然系アイドルにメイド服！」

うさ「女子高生に制服うううううううう！！！」

うさ「フォオオオオオオオオオウ！！！足し算、最強オオオオオオオ！！！」


りん「れーん、冬服ここに掛けとくよー」

れん「はーい！」

うさ「…」

りん「夏も終わりだね～」



うさ「引き算で得るものもある、ということか…」


（Bパート終了）

（ｷﾞｨｨｨｨｨ、ﾊﾞﾀﾝ!!!）

檻に閉じ込められるうーさー、その手には制服が…

うさ「失敗は成功の母である」

うさ「失敗することは悪いことではない」

うさ「問題なのはこの失敗から何も学ばずに考えることを放棄することだ」

うさ「まぁ、今回は君の勝ちだ」

うさ「だが負けたわけではない、それを忘れるなよ…」

（ﾊﾞｻｻｻｯ!!!）

網にかかり釣られるうーさー、その手には制服が…

うさ「人はなぜ同じ誤ちを繰り返すのか」

うさ「同じ誤ちを繰り返すから人は人なのだ」

うさ「どんなに人が愚かであろうとも命あるものは前に進まねばならぬのだ」

うさ「私は決して諦めない」

うさ「この世に希望がある限りは、ね…」

（ｽﾞﾎﾞｯ!!!）

落とし穴にハマるうーさー、その手には制服が…

うさ「仏の顔も三度まで…だっけ？」

うさ「君は仏様の顔を見たことがあるのかい？」

うさ「俺はあるよ、鏡に映った黄色い奴がね…」

うさ「ぬふ」

うさ「ぬははははははははははははははははははあはははははははははははああああ！！！！！」

（ｶﾞｯｼｬｰﾝ!!!）

トラバサミに挟まれるうーさー、その手には制服が…

うさ「…」

うさ「…」

うさ「牛丼食いてぇ…」


おわり