八幡「ロアナプラでの平凡な生活」 (37)
総武高を卒業して早数年
普通の大学に進学し普通の職場に着く
高校時代に思い浮かべていた専業主婦なんで夢はとうに捨てた
今の俺は会社の上司に頭を下げ昼にはなんて事のない牛丼屋で昼食を済ませまた夜遅くまで残業をして帰路につき家に帰り睡眠をとり会社に出勤し昨日と同じ作業を繰り返す
ここで見る空の色は高校時代にあいつらと見ていた空とは違い濁りきっている
まるでこの街そして俺の心を表してるかのように
そしてその俺がなんで今
船の上で銃を向けられてるんだ
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??「へいダッチこいつどうするよ、このまま眉間に風穴開けて日干しにでもするかい?」
??「まぁ待てよレヴィ、この兄ちゃんにだって遺言ってやつを残す権利はあるさ、へい兄ちゃん、この暴力女の我慢の限界が来る前に言いたいことをいっちまいな」
なにやら物騒な会話をしながらも俺に向けた銃だけは下ろさなかった
そんなことはわかっていた
わかりきっていたんだ
だが少しくらい神様ってやつを信じてたのさ
しかしどうやら神様は休暇中らしい
俺はこのままこのハイジャック犯に殺されちまうんだ
そうさとったら不思議と笑いがこみ上げてきた
八幡「はは…はははは!」
??「おい、ダッチ、こいつ遂に気が狂っちまったらしいぜ、もう殺してやった方がいいんじゃねぇか?」
??「おいおい、兄ちゃんどうしたってんだ、せめて何か喋ってくれじゃねぇとこのまま死んじまうぜ?」
目の前の黒人野郎はそう俺に問いかける
ひょっとしたらこの人は優しいんじゃねぇかとすこし期待しちまう
しかし横の女は違った
??「だぁぁ!もういいだろ!ダッチ!」
そう叫びながら目の前の女は俺達の真上にある青空めがけて数初銃弾をぶち込んでいった
??「私はないつまでもグズグズしてるやつが大ッ嫌いなんだよ!」
目の前の女のその様はまるでヤクを決めてハイになったイカれた野郎のそれと同じだった
??「オーライ、レヴィならこうしよう、こいつは今回のブツを持っていたのはこいつだ、だがこんな冴えねぇ目の腐りきった野郎が持ち歩けるような品でもねぇ、つまり上のやつに頼まれた可用性がたかいわけだ分かるな?」
??「あぁ、そんなのは誰だってわかることだ、だがそれとこれとでどういう関係があんのさ!」
??「つまりはこいつを人質にとって余分に稼ごうってことだ、乗るか?乗らないか?どっちにするかはてめぇ次第だぜレヴィ」
??「……」
目の前の女は俺をしばし睨んでから
??「あー、クッソ…分かったよダッチ?その賭けに私も乗る」
お手上げだと言わんばかりに両腕をあげ降参の身振りをする
どうやら俺は人質になったらしい
一応日本編までは頑張って書いていこうと思ってます
主的にはゆきのんは雪緖ちゃんでガハマちゃんは横にいた女の子だと思ってます
一応レヴィの口調など気をつけてはいるのですがなにか違和感を感じましら教えてください
本編
その後は簡単だった無理やり海賊共の船に乗せられ狭い格納庫みたいな場所に監禁と来た
本格的に人質になったみたいだった
クソッタレなあの上司の言うことなんざ聞かなかったら今頃は妹と一緒にTVでワイドショーでも見てくつろいでる頃だ
クソッタレクソッタレクソッタレ!
おかしいと思ってんだ
いつも偉そうな態度をとるあの上司が俺に頼みごとなんて
八幡「ちくしょうちくしょうちくしょう!」
おもわずそう叫んでしまう
そしてその勢いに任せて目に付くものを思いっきり蹴り回す
そうこうしていたら格納庫の扉があきまたあの女が出てきた
??「へい、ワポンスキの兄ちゃん、人質にされてやけになってるのは分かるがここはうちの船だそれ以上無粋な真似はさせるわけにはいかねぇぜ」
勝手に連れてきといてよくいうよ
やっぱり最悪だ
八幡「…そうかい」
そう返事だけして床にへたり込む
八幡「火…借りれるかい?」
タバコを口に加えライターの会釈をする
??「妙なことされちゃ困るからな火をつけたらとっとと返しな」
そういい女は俺の足元にジッポを投げつける
八幡「俺はどうなるんだ?」
思わず出た言葉
それは勿論この女にも届いていた
バラさんみたいに大勢率いているイメージあるキャラいねーなとおもってたが
???「諸君ー、撃鉄をおこせー」
一同「おおーーー」
あ、ありだわ
??「一頻り暴れたら今度は自分の未来の心配かよ、いいご身分だな」
そう言いながら女は足元のジッポを広いタバコに火をつける
??「うちらの世界じゃそんなの気にする暇もないさ」
女は何処か遠くを見つめてるようだった
??「へい兄ちゃん、名前を聞いてなかったな」
??「八幡…比企谷八幡だ」
??「あたしはレヴィってんだ、短い付き合いになるがよろしくな、精精稼いでくれよ」
笑顔で俺の肩を叩くこの女、レヴィと会わなかったらおそらく俺はこれから先もずっとあの国であの街で灰色の空を見上げてたんだろう
そんなことこの時の俺には考える時間も余裕もなかった
レヴィ「へい!ベニー!こいつの会社とは連絡とれたのかよ!」
??「今やってるとこ」
金髪メガネのその男はベニーと呼ばれていた
もっとも名前なんて俺には関係の無いことだ
今のところ俺ガイルメンバーで出す予定はゆきのん、小町、ガハマちゃんくらいなので……平塚先生ってどのやくにはまるんだろ……
本編
ベニー「よし!出来たよ!はい…えーと」
八幡「比企谷八幡だ…」
自己紹介をし電話を受け取る
八幡「もしもし…」
恐る恐る声を出す
??「やぁ比企谷くん、まずはこうなったことを残念と思う」
聞きなれたあのクソ上司の部長の声が耳から入り頭の中に響く
八幡「その…申し訳ありません」
部長「いや、もういいんだそのことは…あぁもういいんだよ」
言ってることがわからなかった
いやわからないふりをした
八幡「え?あの…どういうことですか?」
部長「君の奪われたあのディスクは我々の会社にとって、重要なものでね…内容は核の開発についてだ」
度肝を抜かれた
ブラックな会社だとは思っていたが
まさか核にまで手を出していたなんて
どれだけブラックな会社なんだよ
部長「まぁだから独断では悪いのだが君には死んでもらいたい」
八幡「はぁ!?」
部長「まぁ、そう声をあげないでくれ、君は現地でハイジャック犯に撃たれ名誉の死を遂げたということにしておいた、それに伴い君の二階級特進さらに会社を上げての葬儀、御家族にも既に連絡は済ませてある、まぁそういうことだ」
それで電話は途切れた
レヴィ「おい待てよ!ならこいつに人質の価値は!」
ダッチ「あぁ全くないな、クソッタレ、こんな賭けするじゃなかったぜ」
八幡「俺はどうなるんだ?」
ダッチ「安心しなどこかの国で下ろしてやる」
ふざけんな!
勝手に連れてきといて用がすんだら使い捨てかよ!
八幡「ふざけんなよ!せめてさっきの船のとこまで!」
ダッチと呼ばれていた黒人野郎に掴みかかると後ろに冷たい金属の感触がした
レヴィ「へい、ヒッキー、私らはてめぇのお守りじゃねぇのさ、わかるだろ??」
レヴィ「あたし達はいわば海賊さ、金になるなら何だってやる、その証拠に今この銃でテメェの脳ミソをぶちまけさせることだって出来るんだ、なぁ、ヒッキー、クールになりな、いつだって物事は悪い方向に進むもんさ、そうだろ?」
冷たい声色、冷たい視線でレヴィはいう
今ここでこの黒人野郎を殴り飛ばすことは出来る
だがその後だ
その後俺はどうなる?
この暴力女の銃の餌食
八幡「……悪かったよ」
この場はそうするしかなかった
ダッチをつかんでた腕を解く
ダッチ「いい判断だヒッキー、その判断力は後後役に立つぜ」
ダッチは先程と変わらない
俺に対して怒るような真似はしなかった
今この場でしんじられるのはこいつだけなのかもしれない
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