口裂け女「オロロロロロロロロロ」ビチャビチャ 花子さん「…汚ないなー」 (21)

過去スレ


八尺様「明日暇ぁ?」 メリーさん「空いてるわよ」

ThisMan「ん?」 猿夢「あれ?」

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今回はかなり短めです
予めご了承下さい

口裂け女「あ゛?…誰?」ギロッ

花子さん「ひどいなー、私だよー」フリフリ

口裂け女「んー…?ああ、花子ちゃんか」

花子さん「いえーす。何してんのー?」

口裂け女「見ての通り悪酔いだよ、文句ある?」

花子さん「いや別に文句はないけどさー…なんで夜の学校に吐きに来てんのー?」

口裂け女「たまたま学校が近くにあったからさあ…あー気持ち悪い…」

花子さん「まじで大丈夫ー?そこらへんのトイレットぺーパー好きに使っていいかんねー」

口裂け女「おー、助かrオロロロロロロロロロロロロ」ビチャビチャ

花子さん「…あーあーあー」

口裂け女「あ゛ー…ちょっとスッキリした」

花子さん「どんだけ飲んだのさ、はい紙」

口裂け女「ん…今日は焼酎メインだった」フキフキ

花子さん「お湯割りー?」

口裂け女「ストレート」

花子さん「えー…初めて聞いたその飲み方…」

口裂け女「意外とうまいぞ、今度試してみ」ポイッ

花子さん「床に投げ捨てないでほしいなー」

口裂け女「…」ポイッ ジャー

花子さん「ん、おっけー」

口裂け女「…水」

花子さん「さすがにそれは自分でなんとかしてー」

口裂け女「喉乾いた…」

花子さん「完全に脱水です、本当にありがとーございました」

口裂け女「蛇口…」

花子さん「蛇口て…」

口裂け女「ないの…?」

花子さん「あっちらへんにあるよー」

口裂け女「うあー…」ズルズル

花子さん「…もはやゾンビだねー」

口裂け女「うっせばーか…んくっ…」キュッ ゴクゴク

花子さん(直接口をつけて飲むのはやめてほしいんだけどなー…)

花子さん「…それにしても今日はどうしたのさ、荒れすぎだよー」

口裂け女「ぷはっ…別に何もねえよ」

花子さん「何もないってことはないでしょー、明らかに普段より酔ってるし」

口裂け女「だから何もねえって…どうだっていいじゃんかよ」

花子さん「…まあ何もないならいいやー」

口裂け女「おう…」

花子さん「…」

口裂け女「…」

花子さん「…」

口裂け女「…昨日の話なんだけどよお」

花子さん(あ、話すんだねー)

口裂け女「最近お腹が空いたんでさあ、また新しい心を喰おうと思って彷徨ってたんよ」

花子さん「ふんふん」

口裂け女「それでよお、住宅街の方に行ったら丁度一人で歩いてる男の子がいたからそいつを標的にしようとしたんよ」

花子さん「ほーほー」

口裂け女「それでいつも通り近づいて、お決まりの文句をぶちかました訳よ」

花子さん「『私綺麗ー?』」

口裂け女「そう、それ」

花子さん「それでそれでー?」

口裂け女「それで…」

花子さん「…どしたのー?」

口裂け女「…吐きそう」

花子さん「個室に移動して、はやく」

口裂け女「いやちょっと無rオロロロロロロロロ」ビシャビシャ

花子さん「あー…」

口裂け女「…で、どこまで話したっけ」ハアハア

花子さん「『私綺麗』までかなー…あと流しちゃんと掃除してね」

口裂け女「おう…それで、その子に『私綺麗?』って聞いたらよお」ジャー パシャパシャ

花子さん(ちゃんと掃除した…だと…!?)

口裂け女「まあ普通に『うん、綺麗』って答えるじゃん?まあ事実そうだし」キュッ ジャー

花子さん「お、おー…」

口裂け女「何だよその目」

花子さん「いや…うん…」(まあ具現化して黙ってれば美人だけどさー…)

口裂け女「…で、いつも通りの流れマスク外して『これでもかー!?』とやるじゃん?」

花子さん「まーそうだねー」

口裂け女「…そしたらその子、何の曇りもない目で『うんっ!!』って」

花子さん「…ふーん?」

口裂け女「まあ、うん…それでちょっと面食らった」

花子さん「…ふーん」

花子さん「でも珍しーね、普段の口裂けさんなら有無を言わさず鎌で口裂きそうなのにねー」

口裂け女「うん、まあ…」

花子さん「…」

口裂け女「…あんまりにも久々でさ、あんな目で『綺麗だ』って言われたの」

花子さん「へー…」

口裂け女「…『らしくないなー』、ってか?」

花子さん「いや、そうは思わないけどさー…」

口裂け女「思ってるだろ…まあ、実際そうだしな」

花子さん「…」

口裂け女「…でも、そんぐらい久しぶりだったんだよなあ…この顔を本心から綺麗だって言ってくれる人」

口裂け女「で、気になって『どうして?』って聞いてみたわけよ」

花子さん「…うん」

口裂け女「『お姉さん、こんな顔なのに綺麗?』って」

花子さん「…」

口裂け女「そしたらさあ、『お母さんも顔に火傷あるけど、綺麗だよ』だってさ」

花子さん「…」

口裂け女「いや答えになってねーよ、っていうね」ハハハ

口裂け女「別にお前のお母さんの話はしてねーんだよっていう」

口裂け女「やっぱあれだな、ゆとり教育の弊害ですわ」

口裂け女「こんな単純な受け答えもできねーのかよって」

花子さん「…」

口裂け女「…で、なんとなく飲みたくなった」

花子さん「…そっかー」

口裂け女「…私はさあ、こういう怪異だからさあ」

口裂け女「見た目怖くてなんぼ、というか」

口裂け女「こう…『うわっ、グロっ!!』が合言葉的な?」

口裂け女「いや、他にも確かにいるけどな?そういう怪異」

花子さん「…」

口裂け女「たださあ…やっぱり、なんつーか」

口裂け女「もし私が、こう…本当に『綺麗』だったら」

口裂け女「ああいう風に、心から『綺麗』って言ってくれる人がいたのかなあ…とか」

口裂け女「…まあ、そういうわけで飲んでた的な」

花子さん「…ふーん」

花子さん「…口裂けさん、こっち」

口裂け女「…なんだよ」

花子さん「ん」ムギュ

口裂け女「…何してんだ」

花子さん「んー、抱きしめてる」

口裂け女「なんで」

花子さん「そうしたくなったからー」

口裂け女「…」

花子さん「うりうりー」グリグリ

口裂け女「…」

花子さん「…あ、あれー…?その…」

口裂け女「…なんで」ギュッ

花子さん「あ…」

口裂け女「何でこんな顔で生まれたのかなあ…」

花子さん「…」

口裂け女「別に美人じゃなくていいから、普通の顔で生まれたかった、なあ」グスッ

花子さん「…」

口裂け女「『綺麗』で、ひぐっ、いた、かっだ、なあ」

花子さん「口裂けさ…」

口裂け女「うぐっ、すっ、うぅ、うえええ…」

花子さん「…」ギュッ

口裂け女「うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!」


………
……


……
………


口裂け女「…っし、そろそろ帰るわ」

花子さん「一人で大丈夫ー?」

口裂け女「別に誰も襲いはしねえだろ…一応これでも怪異なんだし」

花子さん「でもずっと泣いてたしさー」

口裂け女「あれはお前の肋骨に押し当てられて痛かったからだっつの」

花子さん「わお、世のひんぬーを敵に回したねー」

口裂け女「ハッ、Dカップ以上になってから言うんだな雑魚共」

花子さん「あー、さらに敵が増えたぞー」

口裂け女「ふん」

口裂け女「…まあでも、なんだ、ありがとな」

花子さん「なにがー?」

口裂け女「何がって…そりゃまあ慰めてくれたこととかさ」

花子さん「いやいやー、これでも悩み多き学生はいっぱい見てきたからねー」

口裂け女「さすが、『カミサマ』は包容力が違うね」

花子さん「やだなー、『元』だよ『元』」

口裂け女「『元』でも、だ」

花子さん「んふふー、そうかなー?」

口裂け女「ああ」

花子さん「それはちょっとうれしいかなー」ニコニコ

口裂け女「また暇があれば町に来いよ、礼ぐらいするぞ」

花子さん「うん、楽しみにしてるよー」

口裂け女「おう!」

花子さん「あ、でもお酒は駄目だかんねー」

口裂け女「おう…」







口裂け女「…それじゃ、またいつかな」




花子さん「うん、またいつかー」





はい、今回はこれにて完でございます

花子さんのいるトイレでオ○ニーしたいだけの人生でした

次があればそのときはよろしくお願いします
最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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