友奈「もう二度と、戻れない世界を見つめて」 (239)


         ※警告※

このスレはオリキャラや性的かつ暴力的な描写が多分に含まれる犯罪性の非常に高いスレです!

そういった描写等が苦手な方や友奈ちゃんが好きな人は取り敢えず引き返すことをオススメします!

         ※警告※

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441665707


友奈「おっしばな、ばっなばな~」

いつもと変わらない晴れた日

ピクニックって言いたいけれど

残念ながら一人での花摘み中

本当は東郷さん達も誘ったけど

用事があるという事で1人になってしまったのです

友奈「用事なら仕方がないよね……」

誰かと行く予定だった場所は

元々広いけど、それ以上に広く感じて

誰かと居る予定だった時間は

変わらないはずなのに、変に長く感じる

友奈「早めに帰ろうかな……」


そう言ったのはどれくらい前の話だったのか

気持ちいい太陽の陽射しは斜めに傾いていて

気がつけば半分くらい見えなくなっていた

友奈「大分頑張っちゃった」

友奈「……えーっと」

ちょっとした森の中。カラスの鳴き声を聞きながら辺りを見渡す

友奈「どこまで来ちゃったんだろ」


辺り一面草木が生い茂る中

太陽の居る方をじっと見つめる

友奈「太陽が沈むのって……西だよね」

友奈「…………………………」

友奈「それだけじゃ解らないよーっ!」

迷惑はかけたくなかったけれど

東郷さんに電話しようとしたときだった

ガサガサと雑草をかき分けて、男の子が現れたのです

何してるんだ?と、不思議そうな顔をする男の子に対して

誤魔化すように笑って溜め息をつく

誤魔化す意味がないもんね

友奈「気づいたらこんな場所に来てて……」

私がそう言うと男の子は何してるんだよ。と、笑って

付いてこいよ。案内するからって言った


ここまで来れば、あとはわかるよな?

男の子はそう言って苦笑する

友奈「みんなには内緒にしてね?」

男の子は私と同じ讃州中学で

これまた同じ学年で同じクラスなのです

うっかりバラしたらごめん。なんて

男の子が笑う

友奈「む……意地悪」

もちろん冗談だよと男の子は楽しそうに笑う

からかわれてる私は冗談じゃないよって笑って

男の子に手持ちの押し花のしおりを差し出す


友奈「お礼だよ」

友奈「イチゴの花なんだ」

男の子は照れ臭そうに受け取ると

本は読まないんだよなぁ。と、ちょっぴり残念そうに言う

友奈「教科書とかは?」

私がそう言うと、男の子は驚いた表情で目を見開いて

辺りを見渡すと溜め息をつくと

……教科書ってなにそれ。知らない

冗談っぽく、呟く


男の子とこんなに長く話したのは初めてで

男の子の嬉しそうな顔は新鮮で

友奈「………………」

私の中で何かが芽生えたような気がした

友奈「ねぇ、良かったらなんだけど」

友奈「また迷子になるかもしれないし」

友奈「今度、採集に付き合ってくれない……かな」

なぜだか、勇気を出して私はそう言った

勇気なんて要らないはずなのに

勇気がないと、言えない気がした

男の子はさっきみたいに驚いた表情で、目を見開いて……

友奈「……?」

そのまま、前のめりに倒れ込む

その前に採集してやるよ

男の子を殴った男の人はそう言うと

男の子の頭を鷲掴みして

逃げたら……な?と、ニヤニヤ笑って囁いた

またな


目隠しされ、車に乗せられて連れてこられてから30分くらい

友奈「……………………」

携帯端末はとりあげられたけど

逃げる隙はいくらでもあった

抵抗しようと思えば出来る隙も 

でも、私にはそれが出来なかった

男の人がわざと隙を見せてると解っていたから

逃げたければ逃げろと誘っているのが解っていたから

友奈「…………っ」

出来ることがある希望を見せながら

その全てを出来なくさせる絶望も見せる


男の人のそんな意地悪な姿勢に対して、私は黙っているしかない

っ……結城……

呻き声のような音に目を向けると

床に倒れ込む男の子が這いずりながら私に近づこうとしているのが目に写る

友奈「動いちゃ駄目だよっ!血が出てる!」

そう言っても

男の子は私に近づいて、手を伸ばす

良いから。俺は良いから

そう言ってるんだと、すぐに解った


でも、出来ない

見捨てられない

だってここで見捨てたら……男の子は殺される

友奈「だ、大丈夫」

友奈「私が頑張るだけで良いんだから」

友奈「それだけで、良いんだから」

私は男の子に笑顔を向けてから目を離し、

ニヤニヤと成り行きを見ていた男の人の前で土下座する

友奈「なんでも……やらせていただきます」

友奈「だから……殺さないで下さい」

私ではなく、男の子を

その願いを聞き入れてくれたのか

男の人は私の頭を踏みつけると、なら早速。と、

ズボンのファスナーを下ろす

友奈「っ」

髪を掴まれ痛みに呻きながら上を向くと

男の人は嫌な臭いのするモノを私の目の前に突き出して笑うと

綺麗にしてくれ

と、言った

またな


友奈「っ……」

スポンジとか手とかで綺麗にではなく、私の口で……する

理解は出来ないけど、男の人がそれを要求していることだけは解った

酷い臭い……嗅いでいるだけで吐きそう

口の中に入れたら病気になっちゃいそうな怪しげなモノ

友奈「………………」

チラッと男の子を見ると、悲しそうな顔をしていた

止めろと、言っていた

友奈「……………………」

酷く醜いモノによる侵略を予感する口の中は、

涎ですら怯えて引っ込み、痛くなりそうなくらいに乾燥していく

友奈「……大丈夫」

知り合いが殺されるのと比べれば、

このくらい大丈夫。全然平気

意を決して男の人を見ると、男の人はさっきまでのニヤニヤではなく

不満そうな顔になっていた


友奈「すみませんっ、今すぐ」

心を決めるのが遅かったから

さっさとしないから

だから不満になってしまったのかもしれない

慌てて男の人のモノに顔を近づけると

待て

と、男の人はペットにするみたいに手を出して止めさせた


友奈「………………」

男の人のモノを前に一時停止

そんな誰にも見られたくない姿勢のまま、男の人を見上げる

お前、体だけじゃなくガキなのか

男の人は失望した表情でそう言うと

私の髪を掴んで睨む

友奈「っ…………」

男の人は私の体を服の上から見回して

脱げ。全部

と、言って私を手放す

友奈「……………………」

目を反らす男の子の一方で

男の人はカメラを持ち出すと、私へと向けた


友奈「………………」

写真を撮られるかもしれない

動画を撮られるかもしれない

どっちでも関係ない

拒めばきっと……私じゃなくて男の子が傷つくから

震える手に無理矢理裾を掴ませてTシャツを脱ごうとすると

笑顔が足りないぞ

もっと嬉しそうに、楽しそうにしろよ

男の人は私にそんな指示を飛ばす

笑いながら脱ぐ…?

こんな恥ずかしいことを、笑って…?

無理矢理やらされてるのに、そんなこと……

私のその沈黙が気に入らないのか、

男の人はなぜか用意していた鉄パイプを拾うと

お前は無理矢理やらされてるのか?

と言いながら男の子に向かって鉄パイプを振り上げる


友奈「違いますっ!」

友奈「脱ぎたくて脱ぎます!裸が見て欲しいんです!」

言うしかなかった

笑うしかなかった

嘘の感謝を込めて、嘘の喜びを見せながら

Tシャツを脱ぎ、スカートを脱ぎ

スパッツを脱ぎ、インナーを脱ぎ、下着も脱いで靴下も脱ぐ

友奈「っ」

隠したい。見られたくない。撮られたくない

そう泣き叫ぶ心を抑え込み、

男の人の掲げるカンペに従って、私は両手を後ろ手に組んで裸を晒す

友奈「私の裸、どうですか?」

恥ずかしさに、泣きそうな私に対して

男の人は満足そうに、笑っていた

またな


友奈「……?」

男の人の次のカンペの文字が理解出来なくて、首をかしげる

書かれたオナニーしろという命令

何かするのは当たり前にわかるけど

オナニーが解らずに黙り混んで居ると、男の人は

これもかよ……しかたねぇ

なんて面倒くさそうにぼやくと、用意していた道具箱から

スーパーボールくらいのピンク色の何かを取り出し、

使え。と、私に手渡してきた


友奈「どう使えば良いんですか?」

そう聞くと、男の人は道具をもつ私の手を掴み

おしっこをする穴の隠れる亀裂

その先端のぷくっとした小さな突起に押し当てると

ここにそれを当てておけ

良いと言うまで外すな。外したら罰を与える

と言って私の手を放す

その瞬間、ピンク色の何かは微かに震え始めた

またな


友奈「っ!」

本当に微かな振動だった

けど、それは骨までしっかりと伝わって

私の体の内側から包み込みように、押し付けている突起部分を刺激する

友奈「あっ」

我慢なんてする隙もなく声が漏れる

マッサージでゆっくりと温められて、解されていくのに似た感覚

でも、それとは全く違う心地よさにまた声をあげそうになった私は

振動する道具を持っていない左手で口を押さえる

声を出すと男の人が笑うから

声を抑えるなとは言われていないから

そんな屈しないという意思表示さえ、男の人は馬鹿にするみたいに鼻で笑うと

それはバイブっていうんだよ

その言葉くらいなら聞いた事あるだろ?

と、教えてくれた


友奈「聞いた事は……っ」

友奈「んっ」

話そうとすれば気持ち良さに変な声がでそうになって

それを堪えようとすると体に力が入って

気持ちいいところにまた強く押し付けてしまう悪循環

男の人はそんな私を見つめて困っているような表情を浮かべると

別に声を出しても良いんだぞ。と囁く

友奈「い、嫌です!」

友奈「絶対……っ」

したくない事させられて

変な声を出すなんてそんなの……っ

私の嫌だという思いは顔にまで出ていたのかもしれない

なら……と、男の人は切り出して

命令だ、我慢するな。と、指示を出してきた


友奈「っ……」

命令という便利な言葉

私は男の人の全てに従うと言った

私は男の人にとって玩具みたいなものなのかな……

友奈「んっ」

反射的に声を押し殺すと、男の人は笑みから一転

怒りを露にして、床に転がされ縛られている男の子の頭を掴んで私へと向けさせると

髪の毛だけで、男の子を持ち上げ始めた

痛い痛い痛い痛い!!

男の子の表情が苦痛に歪み、私を見つめて

男の子の激痛の悲鳴が響き、私に伝わってくる

友奈「やめて……やめてっ」

友奈「ごめんなさい。ごめんなさいっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……っ」

友奈「逆らわない、逆らいませんっ、ごめんなさいっやめてくださいっ」

友奈「お願いします……お願い、します……」


ったく、勘違いすんなよ

男の人はそう言って男の子を床に捨てると、

私の髪を掴んで目を合わさせて睨む

命令は絶対だ

どんなにやりたくないことでもだ

解ったか?

友奈「はい……」

嫌だなんて言えなかった

男の子の表情が目に焼き付き、声が頭に響いていたから

でも、男の人は私が頷いただけでは不満だったらしい

命令を聞けってのは俺の願いなのか?

と言うと男の子を睨む


友奈「………………」

男の人が言いたいのは

別に命令しなくてもいいんだ。ということ

それは、私の止めて欲しいという願いを聞かなくてもいいんだぞ。という脅し

友奈「あ、ありがとうございます」

友奈「命令してくれて、ありがとうございます……」

私の心が傷付き、欠けていく分

涙が溢れ出してきた

またな


友奈「あっ、っ、ぅあ」

友奈「はあっはぁ……はぁ……っあ!」

体が段々と逆上せたように熱くなっていって

息が乱れて荒くなっていく

そして私の頭にはびりびりと、小さな電流が流れ初めて……

けど、そこから先には進めなかった

友奈「っ……」

バイブの微動だけでは越えてはいけなそうな一線が越えられないのかもしれない

体の熱が持続して、汗をかき

気持ち良さに上げる声は

力不足な刺激だと気付いてしまったからか

切なさが混じっていく

男の人はそんな状態の私を見下ろしながらすぐそばにバイブのリモコンを落とし、

俺はやらない。やりたきゃやれ

と、呟く


友奈「っ…………」

触ったら罰を与える

そんな意地悪な命令が来ることを警戒して黙り込むと

男の人は気付いたように笑って

それに触ろうが操作しようが罰はねぇよ

足りないんだろ?

もっと強い刺激が欲しいんだろ?

だったら遠慮なく震度をあげればいい

と、言い捨てる

友奈「…………っ」

我慢しなきゃダメ、嫌な予感がする

後戻り出来なくなっちゃいそうな気がする

だから、ダメ

物足りなくても、切なくなっても

全て男の人の思い通りになんて……なったらダメだ


友奈「痛っ」

爪を立てたまま握り拳をつくると、爪が手のひらに食い込んで

ピリピリとした痛みが走る

でも……おかげで冷静になれた

友奈「大丈夫です」

友奈「今のままで、平気です」

男の人に逆らっていると判断されないところで

しっかりと男の人の要求や予定を切り捨てる

……ふーん。そうか

男の人は無関心な声でそう言うと

道具箱からショーツを切って開いたような形のものを取り出す

友奈「…………え?」

形なら作る前のオムツ

でも、それは鍵のついた金属製のもので

オムツなんかではないことは明らかだった


これは貞操帯って言ってな

不倫とかをさせない為だったり、オナニーさせない為だったりと

まぁ、やれなくするやつなんだよ

男の人はそう言いながら、動くなよ。というと

私の恥ずかしいところやお尻などの濡れた場所を拭き

有無を言わせないままに

割れ目を拡げ、刺激を与えていた突起を囲うように網目状のものを被せて

貞操帯を私につける

友奈「ぁっ」

ずれたりはしないのに、微かな刺激が伝わってきて、思わず声を上げると

男の人はニヤニヤと笑って、

お前は家に返してやるよ。と、言った

またな


友奈「私……?」

男の子じゃなくて、私を家に帰すと言った男の人を見つめると

男の人は顔をしかめて私を見つめ返す

そう。お前だよ

帰すのはお前だけ。こっちのガキは帰さない

男の人はそう言うと、鍵を見せつけるように揺らして

ポケットにしまう

それを外して欲しければ明日も今日会った場所に来い

誰にも言わず、1人でだぞ?


友奈「もし警察に言ったら?」

その時は、俺は捕まるだろうな

ま、その場合

このガキがどこにいるのかは永久に解らず

俺が帰らない事でガキは餓死っつうキッツい死に方するだけだ

お前が人殺しになりたければ警察でも何でも呼べばいい

男の人の人殺しという言葉の力はとても強くて

私は助けを求めるのを切り捨てるしかなかった

友奈「また、戻って来るからね」

友奈「約束……私、絶対にキミを見捨てたりしないから」

遠慮なく警察を呼んでという男の子にそう言いながら

私は笑顔で首を振る

男の子を殺したくない

男の子に死んで欲しくない

だから、助けは絶対に呼ばない


男の人のさっさと服を着ろという命令に従って、

貞操帯をつけたまま服を着る

友奈「んっ!」

友奈「これ……」

動くと擦れて、一瞬だけ気持ち良さが駆け巡る

でも、それはバイブと同じように力不足で……

私はぶり返す切なさに、歯を噛み締めて抵抗する

目隠しするぞ。送るのはあの場所だ

友奈「はい」

目隠しをされ、車に乗せられた私は

男の人が言ったように元の場所に戻された

友奈「……放課後」

明日の放課後、私はまたここにくる

男の人に嫌なことをさせられるために

友奈「帰らなきゃ」

誰に言うわけでもなく呟いて

自転車置き場に向かう

オナニーが出来ない貞操帯

なのに擦れて気持ち良さを中途半端に持続させる

友奈「……我慢しなきゃ」

一線を越えた時のことを考える頭を振って考えをリセットする

きっと、一線を越えるのは男の人の思う壺

全部思い通りには……させないっ

友奈「待っててね……ちゃんと、助けるから」

そばにはいない男の子にそう言って

貞操帯をつけている違和感を我慢しながら

自転車を家に向かって走らせる

そして

その貞操帯がどれだけ嫌なものかを……思い知らされた

またな


友奈「嘘……っ」

私がその事に気付いたのは、家に帰ってからすぐお風呂に入ろうと思って

貞操帯が金属製だから錆びて肌が擦れちゃったりしないかな。なんて

馬鹿みたいに平常心でいようとしながら服を脱いだ時だった

友奈「ない……」

友奈「穴も、なにもっ!」

友奈「これじゃ私……」

トイレに行けない

ううん、正確には行けても出来ない

行けても……貞操帯をつけたまま漏らすしかない

友奈「なんでっ、トイレくらい……」

それさえもダメなんて

酷い。酷すぎるよ……っ


友奈「これも我慢しなきゃ」

今はまだ行きたいとは思ってない

辛いかもしれない

苦しいかもしれない

でも……食べるのも飲むのも最低限

最悪、食べず飲まずでいれば運が良ければ堪えられるかもしれない

友奈「っ」

台所から流れてくる美味しそうな匂いに

私のお腹は我慢出来なくて音を出す

でもダメ

お昼を食べてからまだ一度も行ってない

なのに夕飯を食べちゃったらきっと

友奈「ごめんなさい……」

貞操帯を出来るだけ濡らさないように気を付けながらシャワーを浴び、

仮病を使って夕飯を断り、催促するお腹を押さえ込んでベッドに入る

貞操帯の違和感と空腹で良く眠れなかった私は、

東郷さんが起こしに来るよりも早く、目を覚ました


はあ?友奈が起きるわけないでしょ

ううん、友奈ちゃんはしっかりと起きていたの。準備だってしっかりしてね

友奈「う、うん」

いつものように東郷さんと登校して

先にきてる夏凜ちゃんと集まって談笑するいつもの流れ

何かあったんじゃないの?

ほら、夏凜ちゃんもこう言ってるわ

友奈「っ」

朝、東郷さんが家に来た時に疑われて

今、夏凜ちゃんにまで疑われて

嘘をつくのは嫌だったけれど

友奈「二人とも酷いよー!」

笑って、誤魔化した


不安にさせないためなのか

授業前のホームルームでは男の子がいないことを先生が話すことなく、

ただ、帰りは寄り道しないようにとか

近道で人気のない場所は通らないように。と、

警戒するように言っただけだった

友奈「……………………」

暴力振るわれてないよね?

痛いこと、辛いこと、嫌なこと

されたり、させられたりしてないよね?

男の子の身を案じて祈る

でも……私には人のことを考えている余裕なんて、なかったのです


二時間目の中盤のことでした

トイレに行きたくて、お腹が痛くなって来たのです

友奈「どうしよう……っ」

昨日の夕飯を体調不良を理由に断った事が東郷さんに知られた今朝

朝食は消化が早く、胃に優しくて

既に下ってきているのが圧迫感から伝わってきて、

冷や汗が流れ落ちていく

友奈「っ」

行きたい、トイレ、行きたい……

漏らしたくない、やだ、絶対やだ

そう思い、祈り代わりに堪えようと下腹部に力を入れた瞬間

友奈「っ……っ!」

私の気持ち良くなるところを覆った網が巻き込まれて、

突起を擦り、刺激が走って力が抜けかけて

戻そうとするとまた擦られて力が抜ける

友奈「く、ぅ……っ」

これじゃ、我慢が出来ない……っ!

その嫌な現実に、

私は泣きそうな目をぎゅっと閉じて俯いた

放課後までまだ四時間以上

堪えられる自信は、無かった

またな


友奈「だ、大丈夫……」

四時間目終了後の昼休み

東郷さんの心配そうな顔にそう答えて笑う

……ダメだ

嘘だってバレバレだ

でも、これ以上は無理だよ

もう出ちゃいそう

男の人と会うまで堪えられない

友奈「えへへ……調子悪いみたい。早退する」

先生に直接言う余裕さえなく、私は鞄を持ってゆっくりと下駄箱に向かう

一歩進むとおしっこが揺れる

一歩進むとお尻の奥に潜むものが、堀下がってくる

友奈「学校でなんてやだ」

こんな場所でもらしたくない……

もらしたくないよ…………っ


赤ちゃんみたいによちよちと歩き

体に負担が掛からないように手すりを使いながら階段を降りて

靴をなんとか履き替えて外に出る

友奈「電話番号……メールアドレス」

私を唯一助けてくれる男の人への連絡手段はない

男の人との約束は放課後

少なくとも、あと二時間

友奈「ん……ひっ!」

友奈「戻って、戻って……っ、おねがぃっ!」

限界にまできたお尻の穴やおしっこの穴は、

圧迫感にピクピクして、私の意思関係なく出そうとし始めていた

友奈「なんで、なんで放課後なんでっ」

友奈「会いたい……会いたいっ今すぐ……っ」

折れそうになった心が悲鳴をあげる

無理、無理だよ

こんな、こんなの……

友奈「会いたい……どこ、どこにいるんですか……」

友奈「助けて、お願い……漏れちゃう……外で、こんな場所で」

友奈「会いたい……っ」

私は私をこんな目に遭わせている男の人を

心の底から、望んでいた

そしてそうなると分かっていたかのように

携帯端末に、指示が届いた

またな


素直に来ちゃったのか

残念だよ、結城友奈ちゃん

友奈「……っ」

男の人はお腹を押さえ、前屈みになりながら

のろのろと歩く私を見つめ、嘲笑う

凄く惨めだ

凄く馬鹿みたいだ

トイレする為に男の人に頼み込まなきゃ行けないなんて

女の子としてだけじゃなく、人としてダメだと思う

……でも、お腹が痛い

下腹部の辺りの内側で、溜め込まれたおしっこが揺れる

友奈「おね、お願い……しますっ」

友奈「お願いします!トイレ……これ、外して下さい」


今にも漏らしてしまいそうだった

ううん、もう少し漏らしちゃってる

でもまだ間に合う程度だから……

こんな、人がいないとはいえ公園で

男の人の目の前で漏らすなんて……嫌だった

だから、頼んだ

だから、願った

なのに男の人はニヤニヤと笑うと

なんで外して欲しいんだ?

具体的に言われないと外せないな

と、わざとらしく言い捨てた


友奈「だ、で、ですから、トイレに」

トイレってなんだ?

トイレに行くだけなら外す必要はないだろ?

トイレ行くだけなのに外す理由は?

男の人は全部解ってる

トイレに行って何をしたいのか。何をするのか

解ってるのに……私に恥ずかしい思いさせるために

聞いてくる

友奈「だ、出したいんです」

友奈「お……おし……っ」

男の人に言うなんて嫌だ

恥ずかしい……悔しい

でも、でもこれ以上……っ

友奈「おしっことう、うん
……」

唇を噛み締めて、涙を堪えて

暴れる羞恥心を押さえ込んで、

男の人の嘲笑するみたいな笑顔

馬鹿にするような笑顔を見つめる

友奈「おしっこと、うんちがしたいんです」

友奈「その為に貞操帯を外して下さい……お願いします」


私が心を傷つけながら言った言葉に対して

男の人はお腹を抱えて笑った

恥ずかしくないのか

惨めだと思わないのか

悔しいと思わないのか

女捨ててるな。と、言った

友奈「っ……ぅ……」

言いたくなかった

恥ずかしいし、悔しいし惨めだとも思った

でも、

友奈「言わないと外せないって」

友奈「言わないと外せないって言われたからっ」

友奈「だから、だからっ!」


悔しさに泣く私を、男の人は笑い続けて

そして

どうせなら人間も捨てろよ

服を全部脱げ。そしたら外してやる

と、指示を出してきた

友奈「な、なんで……」

言わないと外せないって……

だから言ったのに

なのにそれ以上なんて……っ

友奈「言えば外してくれるんじゃ……」

困惑し、圧迫感に追い詰められる私を睨む男の人は、

大きく溜め息をついて呆れたように首を振る

言わないと外せないとは言ったが

言えば外すなんて一言もいってねぇよ

友奈「そんな……そんなっ!」

でも、今度は絶対外してやる

約束だ。嘘はつかねぇ

トイレだってさせてやるよ

男の人は神樹様に誓ってな。と、言い切った


友奈「………………」

外で服を脱いでトイレするか

外でお漏らしするか

この2択になった瞬間

私の頭の中にはもうどうでも良い。という

諦めの言葉が浮かび始めていた

だってどっちも恥ずかしく惨めで悔しい

友奈「……もう良いです」

友奈「トイレで漏らしてきます」

それなら、誰にも見られないトイレで1人惨めに漏らす方がましだと思った

でも

漏らすなら雲梯を使って逆さ宙吊りだぞ

ご主人に逆らうんだ。行為も逆さまじゃなきゃなあ?

と、男の人は指示ではなく命令する


友奈「そんなことしたら……」

頭の先までがおしっことかで汚れる

目に入ったり口に入ったり……

最悪なことになりかねない

友奈「……っ」

制服のリボンをほどき、裾をつかんで上着を脱ぎ捨てて

スカートにもてをかける

惨めに恥ずかし服や身体中を汚いもので汚す悔しさ

外で服を脱ぐ惨めさや恥ずかしさそして悔しさ

その2つは比べるまでもなかったからだ

友奈「脱ぎ……ました」

人に見られかねない公園で

私は靴と靴下

そして貞操帯だけの姿になっていた

またな


友奈「トイレ……行って良いですか?」

裸になったことで、お腹が冷えて

大小共に要求が強くなっていく

今なら立ったまま出来ちゃうかも知れない

焦りに思考がぐちゃぐちゃな中、

男の人は動くなと言って私の首に犬用の首輪を嵌めると

リードを引いてトイレとは真逆の木陰に導く

友奈「っ」

嫌な予感しかしない

でも、抵抗した瞬間出てきてしまいそうな状態だった私は

抵抗することなく、従って付いていく


そして、男の人は一本の木の根っこ部分を指差す

不自然に濡れていてすぐ回りの雑草は黄みがかっているその場所は

きっと、犬か猫がおしっこしたのかもしれない

そして、男の人は言葉にしないで、言ってる

お前もそこにしろ。って

友奈「い、嫌だ……やだ。やだ!」

友奈「恥ずかしいこと言ったのに!」

友奈「裸にだってなったのに!」

友奈「なんでーーー」

男の人は分かった。と、声を張り上げると

あのガキ殺すわ

明日のニュース楽しみにしとけ

と、つまらなそうに言い捨てて踵を返す


友奈「あっ……」

友奈「ま、待って、待って下さい!」

男の子を完全に忘れていた

自分のことしか考えていなかった

その愕然としてしまいそうな状況を悔やむことすら後回しにして叫ぶ

友奈「ごめんなさい!します……させてください!」

友奈「今すぐしますから!」

友奈「待ってください!」

私が必死に願うと、男の人は歩くのをやめて振り返る

けれど

もういいって。あのガキ嬲り殺して楽しむから

男の人はそう言って歩き出す

友奈「…………っ」

男の子が酷い殺し方をされる?

私のせいで、私の……っ

友奈「ち、チャンスをください……お願いします!」

そんなことは……させないって誓ったんだ!

またな


私の願いを聞いてくれたらしく、男の人は足を止めると

振り返ってついてこい。と、一言

そして砂場を指差す

友奈「……っ」

友奈「分かりました」

私の返事に、男の人は溜め息をつく

言わせるな

そんな意味の無言に向き直り、土下座をしながら訂正する

友奈「ありがとうございます」

男の人は私に命令してる訳じゃない

男の人は私の願いを聞いてくれてる

聞かなくても良いのに、聞いて頂いている

だから、私はお礼を言うべきなんだ


人気のない場所の人気のない公園

この場所にしてくれた男の人に感謝しつつ

砂場を見つめていると、男の人は私の頭を軽く叩き

良いか? 全部出すまで戻るな

何があっても絶対に、大小出しきるまでし続けるんだぞ

と、お願いを聞く条件を出してきた

友奈「あり……っ、はい」

友奈「……………………」

ありがとうございますじゃない

なんでお礼を言わないといけないの?

こんなに酷いことされてるのに、させられてるのにっ

友奈「………………」

嫌なことをさせられてるのに、お礼を言わなければいけない

それはまるでその行為を私が望んでしているようで

頭がおかしくなってしまいそうだった


しばらく様子を見て誰も来そうにないと判断した私は、

もはや服を汚すこともないから。なんて

膀胱の漏水を感じながら砂場へと全力疾走し

早く終わらせようと勢いをつけておしっこを出す

友奈「ん……っ!」

おしっこが砂を泥に変えちゃったからか

おしっこは段々溜まり始めてバシャバシャと、恥ずかしい音が聞こえる

アンモニアの刺激臭や水が弾ける音を感じながら

お腹の中のもうひとつの圧迫感の為に力を切り替えていく

友奈「っ」

女の子として、人として

誰にも聞かれたくない汚い音がお尻から吹き出して

酷い臭いのする少し柔らかいものを出す


友奈「ふく……ぅ……」

友奈「っ……」

外で裸になって、いつ見られるかもわからない公園の砂場で

おしっことうんちをしてるのに

私の体は心地よさをかんじていた

友奈「私……っ」

友奈「んっ」

終わりを感じて考えるのを止めて

出しきった体を震わせて一瞬の余韻に浸り、

慌てて男の人がいる木陰へと走り込む

友奈「はぁっはぁっ……っ」

おしっこで濡れた股が風に触られてすーすーする

拭けてないお尻に違和感を感じる

おい。使え

そう言った男の人はポケットティッシュを私の前に落とした


友奈「良いんですか……?」

そう聞くと、

逆にお前はそのままで良いのか?

と、男の人は言い捨てる

友奈「……………………」

男の人は悪い人のはずなのに

なのに……

友奈「ありがとうございます」

嬉しい。優しい

そう、私は思い始めていた


気持ち良かっただろ

私が股を拭いていると、男の人はそんなことを言ってきた

でも、確かに気持ちが良かった

余裕があったらボーッとしてたかもしれないくらいに

友奈「気持ち、良かったです」

私が素直に答えると、男の人はやっぱりな。と呟いて

お前はそういうのが好きなやつなんだよ。と、笑う

友奈「そういうの?」

そう、外で裸になったりなんだりする

そうだな……露出プレイで快感を得る体なんだよ

友奈「私の体が……?」

私の戸惑いの声に対して、男の人はニヤニヤと笑って口を開いた

またな


もともと、出したら出したで多少の快感はあるだろう

何せ、溜まってたものを出したんだからな

でもお前はそれ以上に気持ち良く感じた

普段よりもずっと…違うか?

友奈「…………っ」

男の人の言葉に黙り混む。確かに感じた

感じちゃった。気持ちが良かった

だから、違うとは言えなくて

私は男の人を見つめ返す

友奈「…………」

なにも言わなかったのに、男の人は

だろうな。と、何か察したように呟き

服を着ろって私の制服を投げ渡してきた


友奈「……男の子は無事ですよね?」

場所を特定されないためだと思う

目隠しをされ、それを外せないようにと縛られた私かわ

会うまで耐えられずに聞くと

男の人は約束だからな。と、優しく答える

友奈「良かった……」

男の人は時々優しい言葉遣いになる

さっきだってポケットティッシュをくれた

でも、この人が全部悪い

トイレをできなかった私の救世主だった

でも、出来なかったのはこの人のせいだ

お願いだってそうだ。男の人が男の子を人質にしているせいだ

友奈「……間違えちゃダメ」

お礼を言うという感謝に勘違いしそうになるけれど

私はして貰ってるんじゃない。させられてるんだから

友奈「………………」

頭の中で

悪いのは男の人で、命令されて仕方がなくやってるんだ

そう繰り返し続けて、洗脳されそうな頭を切り替えていく

またな

友奈「元気?怪我はない?」

男の人に連れてこられた先にいる男の子に聞くと

男の子は平気だよ。結城のお陰で

そう言って弱った笑みを浮かべる

飲食はさせてると男の人は言っていたけれど

精神的にはきっと弱っていく一方だと思う

友奈「良かった。私も……大丈夫だよ」

笑う

それは男の子が無事で嬉しいから?

それとも誤魔化す為?

そんなことはきっと考えるまでもない

でも。そうだと認めた瞬間に弱くなってしまいそうで

私は自分に対して分からない振りを続けた

男の子と談笑する私を、男の人は見逃してくれた

監視はしているし、余計なことさえしなければ男の人はどうでも良いのかも知れない

友奈「男の子のこと、まだ大きくはなってないみたい」

友奈「でも多分……明日には」

明日には男の子の行方不明がニュースになるだろう

私がそう言うと分かっていたのか、男の人は

残念なことに事件じゃなく事故だけどな

そう言ってニヤっと笑う

今の時代、事件なんて起こす奴はいない

国はそう考えてるし、警察なんてのは事故処理のための組織みたいなもんだ

そのガキが誘拐されたなんぞ、誰も考えねぇよ

男の人の言葉はきっと、嘘とか脅しなんかじゃない

私も男の子もそれを分かってしまっているからか

その言葉に対して言い返せずに、視線を交わす

友奈「大丈夫だよ。私が守るから」

止めろよ。もう止めろよ

俺を見捨てれば済むじゃんか

俺を放っておけば結城は

友奈「ダメだよ」

言っちゃいけないことを言おうとする男の子の口に人差し指を当てて

さっきみたいに笑いながら言う

友奈「見捨てるなんて出来ない」

友奈「だから、私がここに来たときに元気な姿を見せて欲しいな」

友奈「私はそれだけで頑張れるから」

男の子はなにも言わない

ただ悲しそうな顔をする。だから私は男の縛られた手を握りながら

怖い気持ち、逃げ出したい気持ちを隠した笑顔のまま

友奈「大丈夫。だって私、勇者部だもん!」

そう言った

男の子は嬉しそうな顔をすることなく顔を逸らすと

結城は馬鹿だな……と、小さな声で言い捨てる

馬鹿だって良く言われる

確かに、男の子と私はクラスメイトでしかない

見捨てる方が利口なのかもしれない

でも見捨てる頭の良い人より、私は見捨てない馬鹿がいい

……本当に?

友奈「っ!?」

突然聞こえた疑問は女の子の声

でもこの場所に女の子は私だけ

友奈「……本当だよ」

誰かからの疑問に答える

でも、その言葉はあまりにも弱々しかった

またな


さて。始めるか

そう言った男の人は昨日も使ったバイブという道具を手に取ると

制服を汚したいならそのままでも構わないが

嫌ならお前もさっさと準備しろ

友奈「……はい」

拒否する権利はある

でも、拒否=男の子の死な今

拒否権なんて有って無いようなもの

男の人に見られながら

私は制服と下着を脱ぎ、裸になった


友奈「……今日は、何を?」

体を隠すことは許されず、後ろ手に手を組みながら

男の人に細部まで視診して貰うように見せつけると

男の人は

やっぱりガキだなお前は。と、呆れ顔で言い捨てて

左手に持っていたバイブを私の胸に押し付け、微弱な振動へとスイッチを動かす

友奈「っ」

胸だからか骨まで振動は来ないし

昨日押し付けられていた所まで振動が来るなんてあり得ない

でも……なんでかな

友奈「っ」

下腹部が温まっていく

下腹部がじんわりと気持ち良くなっていく

そして

昨日みたいな振動が、心地よさが

欲しくなって行く


友奈「っ……なんで」

友奈「なんで……っ」

胸を震わせる振動は胸の先端をかするだけ

当てても数秒だけ

友奈「………………」

物足りない

もっと欲しい、もっと強く、もっと長く

私の頭と体は刺激を求めて熱をもつ

でもダメ

求めちゃいけない、望んじゃいけない

そう思い堪える心を知ったから?

それとも、そうなるように仕向けていたから?

男の人はニヤニヤと笑いながらバイブを私の体から離すと

どこに当てて欲しいんだ?と、囁く


友奈「それは……」

思わず、言ってしまった一言

場所は言わなかった

ただ、間を繋ぐ為の言葉だった

なのに、男の人は

迷うってことは有るんだな。と

私のことを馬鹿にするような笑みを浮かべながら言う

友奈「そんなこと……」

じゃあもうバイブは良いのか?

弱だけじゃない。中や強だってある

それも良いんだな?

男の人が並べた言葉に、私は無意識に唾を飲み込んでいたらしく

ごくっと喉が鳴って、男の人が溜め息をつく


友奈「………………」

微弱よりも強い振動を頭は妄想する

きっと気持ち良い

今よりも……だから、言おう

心に訴えかけてくる頭を振ると

どうなんだ?

いるのか?要らないのか?

要るならどこがいい。言ってみろ

男の人はそう言って私を見つめる

友奈「…………っ」

気持ち良いこと

体が熱い、頭がぼうっとしてくる

でも、でもっ!

友奈「要りません」

私ははっきりと拒絶した


これは願ったら負けだ

願ったら男の人に心まで奪われる

男の子を助けるという思い、目的が壊れてしまう

そんなのダメだから

友奈「必要ありません」

もう一度言うと、男の人は嬉しそうな笑い声をあげながら

そうだよな。そうじゃなきゃつまらねぇよ

と、言い捨てる

友奈「っ」

求めても男の人の手の中

拒絶しても男の人の手の中

私の逃げ場は……どこにも無かった

またな


なら今日は終わりだ

男の人はそう言うと、道具箱から昨日とは別の貞操帯を取り出す

友奈「……っ」

また我慢させられる

また外でさせられる

今日の嫌なことを思いだし、またさせられるかもしれないという恐ろしさに

体が震える

……本当に?本当に恐ろしいから?

違うんじゃない?本当は外で裸になってするのが、気持ち良かったんじゃないの?

友奈「っ……」

誰かの言葉が頭に響く

確かに気持ち良かった

でも私はそんな恥ずかしいこと……嫌だ

やりたくない


やりたくない?本当に?

友奈「やりたくない……やだ」

誰かの言葉は私を責める

気持ち良かったんだろう?嬉しかったんだろう?

誰かに見られたら終わるという緊張の中

溜まりに溜まったものを出すのが

友奈「……………………」

違う、違う、違うよ……そんなことない

私の必死な否定をその誰かは大声で笑って

じゃあもう一度してみたら良い

男の人によって強制的に、仕方がなくやれば良い

誰かの声は言葉を頭に響かせて、消えていった

またな


友奈「っ……」

今回の貞操帯は少ししっかりしているものなのか、

男の人は私の割れ目の蓋みたいな部分を引っ張って

前回は無かった貞操帯の亀裂に通していく

けれど、蓋を被された瞬間から私は自分の気持ち良い場所には触れなくなってしまった

友奈「……………………」

男の人がバイブを貞操帯に押し当て、振動させる

けれど、金属音が鳴り響くだけで全く感じない

前と同じく自慰は出来ない。でもこれはちょっと特別なんだよ

何が特別か解るか?

男の人はそう言うと、携帯端末を取り出した


友奈「分からないです」

貞操帯と携帯端末

なんの繋がりもなそうな2つ

男の人はだろうな。と、微笑しながら呟いて端末を操作する

その瞬間

友奈「っひ!?」

振動も含めて外部からの干渉を完全に防ぐ貞操帯

それを付けているのに、震える

振動が私の気持ち良くなる場所を襲う

友奈「っ、んっ」

弱すぎず、強すぎもしない

丁度良すぎて物足りないそれはバイブと違って音がしない

友奈「っ、ぁ……ゃ」

体が熱くなっていく

でも、沸騰しきらない。吹き零れそうで吹き零れない絶妙な位置で

気持ち良い感覚は足止めされる


友奈「ば、バイブの……っスイッチ」

友奈「バイブのスイッチです……っ」

私が端末の役割を口にすると、男の人はくくっと笑って

半分は正解だなと、言って端末を操作する

友奈「ぁ……っ」

震えが消えて体から熱が抜けていく

それに合わさるように力も抜けて、項垂れると

男の人は

これで学校でも遊んでやるからな。と、言った

学校でも?

学校でトイレだけじゃなく、気持ち良い感覚まで我慢する?

前回は動かなければなんとかなった。でも、今回は……

友奈「で、でも……リモコンの電波は届くんですか……?」

遊ぶなんて不安にさせるための嘘

そんな期待に包まれた言葉

それが凄く、惨めだったらしい

男の人は私のことを嘲笑うと

携帯がメールや電話を受信するのと同じ原理だよ

つまり、やりようによってはお前のなにもかもを聞くことだってできる

だから……友達の前で恥ずかしいことをさせられるんだよ


友奈「!」

友奈「ゃ、それだけは……それだけは……っ」

東郷さんや、夏凜ちゃん

風先輩に樹ちゃん……クラスメイト

みんなの前で恥ずかしい姿を晒すなんて

嫌だ

絶対嫌だ!!

そう叫ぼうとして首を振る

ダメ、そんなことしたら恥ずかしい以上に酷いことさせられる

なんだ?と睨む男の人に向かってなんでもありません。と返して拳を握りしめた


男の人は嫌がって叫ぶことに期待していたのかもしれない

耐えた私をつまらなそうに見下して、溜め息をつく

残念だよね

でも、私は負けない

思い通りなんて、なったりしない

男の人は

それがいつまで持つか楽しみだな

なんて言うと、さっさと服を着ろ。と、

荒っぽく言い捨てる

友奈「分かりました」

飽きて私や男の子を返してくれたりしないかな……

そんな淡い希望を胸に、男の子を見つめて笑う

友奈「私、負けないよ!」

男の子はその明るい言葉に釣られてくれたのか

少しだけ明るい笑みを浮かべる

それに僅かばかり心を温かくされた私は

前回のように目隠しで森に返され、

そこから歩いて、家に帰った


友奈「っ……」

朝の目覚めは最悪だった

ううん、最悪とか目覚めとかじゃない

全く眠れなかった

もうすぐ寝れそう。そうなった時に内蔵されたバイブが震え、体が快感に起こされ

籠った熱に眠気が蒸発して

また暫くバイブが止まって気が緩んだ所に振動が来る

友奈「はぁ……は……ぁ……ん」

友奈「汗かな……」

見ることはできなくても、下腹部に感じるねっとりとした蒸れ

貞操帯のせいて拭けない不快感に顔をしかめて、首を振る

もうすぐ東郷さんが来る時間

東郷さんに見られるわけにはいかない

貞操帯は濡れても構わない

別れ際の男の人の言葉を信じたわけじゃないけど

汗まみれの体が嫌で、遠慮なくシャワーを浴びて着替え終えた頃

いつものように、東郷さんが起こしに来てくれた

またな


友奈「っ!」

東郷さんが目の前にいるのに

音のない振動が私の体を伝って足が止まる

ただでさえ密着している貞操帯が、

歩くことで微かにずれる股に不規則で中途半端な刺激を作る

友奈ちゃん?

友奈ちゃん大丈夫!?

東郷さんが呼ぶ、心配してる

知られちゃいけない

知られたくない

その一心で、笑って誤魔化す

友奈「早起きしちゃったからかも」

東郷さんは本当にそれだけ?なんて聞いてきたけれど

言える訳もなくて、そうだよ。と、頷く


友奈「っ……ん……」

気持ち良いのに、あと一押しが足りない

まだ先がある

何かがあるのは見えているのに、届かない

東郷さんと別れてトイレに駆け込んだ私は

下着を下ろし、大事なところを見せつけるような恥ずかしい格好で便座に座る

友奈「………………っ」

男の人が実演して見せたように、外から触ろうとしても熱さえ通らない

友奈「あれ?」

見て触って初めて、今回の貞操帯にはおしっこ出来る穴が在ることに気づく

そして……気持ち良くなる場所には触れないということ

それに落胆する自分がいることにも気づいて首を振る


隙間から漏れ出すにおい

肌に感じ、隙間からも見える汗とは違ってねっとりとした水気

友奈「…………私」

見えるだけの快感の果て

辿り着きたい自分、引き返したい自分

二人の私が頭のなかで私を見つめる

友奈「授業……行かなきゃ」

そうして教室へと向かっている間も

断続的に、バイブは私の体を保温し続けていた

またな


授業中にも拘らず断続的に震えるバイブのせいで、私の体は熱をだしたみたいに熱く

呼吸も穏やかじゃなくなってしまっていた

友奈「っ…………」

友奈「お昼、なのに……」

食べる気力どころか動く気力さえわかない私は

授業終わりに机に突っ伏したままだった

友奈「……におい、バレないよね?」

下着の中の貞操帯の中の秘所から漏れ出すねっとりとした液体

その蒸れたにおいは独特で、バレないかが不安だった

今日はいつも以上にクラスメイトの男の子達に見られてる気がするし……っ

友奈「っ……ん…………っ」

また、バイブの振動が私を包み込んでいく


バイブの振動は不定期に襲ってくるけれど

その力は一定を越えることなく中途半端なまま

友奈「っ、ゃ……」

友奈「ん……っ」

越えてはいけなさそうな一線の手前までが限界のもどかしさを訴えてくる体

それに対して、負けたらダメだと言う心

友奈「はぁ……はぁ……っ」

友奈「んっくっ…………」

友奈「止まって、止まって……っ」

クラスメイトの男の子達が私を見て顔を赤くする

女の子の一部も、私を見てひそひそと恥ずかしそうに話し合う

その中で

友奈ちゃん……大丈夫?

と、東郷さんが言う

保健室連れていこうか?

と、夏凜ちゃんが言う

友奈「一人で……行ける。ありがと、東郷さん。夏凜ちゃん」

二人にそう言って笑いかけ、教室を出ていく

あんまり近づかれると、においがバレそうで恐かった

恐かったから……心配させたまま、逃げてしまった


友奈「少し寝てても良いですか?」

顔を真っ赤にして、汗をかいている私を見た保健の先生は早退することを提案してくれたけれど

私は寝るだけを求めた

帰ったってどうしようもないし、そこでまた男の人に会いに行ってしまうかもしれないからだ

友奈「っ……またっ」

保健室に来るまで寝ていたバイブがまた動き出して、思わず声をあげる

程よく熱が冷めると震えるタイミングの良さか悪さは見事なほどで

震えが収まるまで、私は身悶えるしかない

友奈「っ、ぅ……」

気持ち良い

もっと、気持ち良くなりたい

もっと、ずっと、見える気持ち良さの果てまで

頭の中にそんな声が響く

そのせいか、

体は心とは逆に貞操帯に塞がれた場所に手を伸ばす


友奈「っ、なんで」

友奈「欲しい……欲しいよぉ」

バイブが止まって気持ち良さがゆっくりと引いて

残った蒸れの不快感に呻く

バイブが動いていれば気にならないのに、バイブが止まった瞬間一気に不快に感じる

だからかもしれない

いつの間にか

心体関係なくバイブの振動を待ちわびている自分がいた

まだかなまだかなって、待ち望んでしまう私がいた

友奈「恐い……恐いよ……」

このまま自分が自分ではなくなってしまうかもしれない

この気持ち良さの虜になって、2度と抜け出せなくなってしまうかもしれない

そうしたら、もう2度と……勇者部には帰れない

友奈「っ!!」

そう、帰れない。帰れなくなっちゃう

そんなの嫌だ……絶対に嫌だ!

挫けかけた心を持ち直し、煩い体の声を頭の中から追い出す

友奈「負けるな……負けっん!」

友奈「っあ……っ」

心が頑張ろうと体はダメになっていく

それでも……それでも負けるわけにはいかないんだ

改めて意思を強く持つ

友奈「ひんっ」

それでもやっぱり、体は気持ち良さに声をあげていた


部室には顔を出すだけにして、下校する

今日は時間の指定はない。でも、いつもって言うと変かもしれないけど

あの場所にいけば男の人は来るはず

そう思って初めに誘拐された場所で立ち尽くす

貞操帯を外してくれるかな

そうしたら、体を拭こう

許されたら、体を洗おう

友奈「静かなとこだと……」

大事なところから出てくる不思議な液体の擦れる音か

静かなとこだとくちゅくちゅと、恥ずかしくなりそうな音が聞こえる

友奈「……バイブも、動かない」

それでいいはず

動かないことを願っていたはず

なのに……どうして物足りないんだろう

寂しいんだろう

切ないんだろう

友奈「……冷たい」

貞操帯の中の液体までもが冷えた冷たさが

私のその気持ちをより強くしていく

またな


友奈「………………」

放課後、ここに来てからどれくらい経っただろう

もうすぐ夜だ

なのに……迎えに来てくれなかった

バイブの振動すら、途絶えたまま

友奈「何かあったのかな」

友奈「男の子……大丈夫かな……」

快感の消えた私の体は、熱を失った冷たさからか冷静で

男の子の心配をする余裕さえあった

なのに……

どこかで振動の心地よさを求めて、貞操帯の冷たい金属に触れる

友奈「…………っ」

私は気づかない振りをしてるだけで、もうダメなのかもしれない


友奈「少し温かいけど……」

体じゃなく、貞操帯にシャワーを当てながら、首を振る

違う

振動することで得られた温かさとは全く違う

温かいけど、気持ち良さが足りない

友奈「……っ」

友奈「なんで……あれだけ意地悪してきたのに」

学校でさんざん気持ち良くして、邪魔してきたのに

欲しいわけじゃない

欲しいなんてことは絶対にない……けど

こういう時に震えてくれない。なんて

友奈「…………………………」

意地悪だ

酷い人だ

友奈「…………っ、誘拐犯だもん。酷いに決まってるのに」

体だけでなく心まで……っ

それはダメ、引き返さなきゃ

求めるなんてそんなこと……絶対にダメ

その心の声はあまりにも、弱々しかった

またな


友奈「んーっ」 

目を覚まして体を伸ばして息を吐く

何も起こらなかった夜、いつも通りの朝

違うことを言うなら、私が東郷さんに起こされてではなく

自分で起きたこと

そして、今もまだ下着の中には貞操帯がいるということくらいだ

友奈「…………」

トイレは出来るから普通の生活で不便はないけど

散々中途半端に刺激を受けてきた体はそんな静けさよりも

心地よさを欲してる

それが分かってしまうくらいに疼く下腹部を撫でるように自分のお腹を撫でて溜め息一つ

友奈「準備、しよう」

わざわざ声に出して、いつも通り準備して……東郷さんと学校に行くことにした


学校についてからまた、悪戯が来るかもしれない

そう身構えていた私を嘲笑うかのように、刺激なんて全く来なかった

ワイヤレスだったり、盗聴……?出来たりと変に高性能だから

電池がなくなってしまったのかもしれない

それならそれで良いけど……

友奈「……………………」

考えながら、貞操帯の鍵に触れる

もちろん、教室とかじゃなく女子トイレの個室で

友奈「壊すのは無理そう」

鍵は安物ではないと主張するみたいにしっかりとしていて

残念ながら壊せそうには無くて、首を振る

やっぱり、男の人に外して貰うしかない

……会いたい

でも、それは貞操帯をはずしたいからであって

決して気持ち良いことをして欲しいからじゃない

自分にそう言い聞かせること自体が……そういうことだと示していた

またな


友奈「………………」

放課後になってすぐ、東郷さんと夏凜ちゃんに一言言って学校を飛び出す

トイレが出来るからはずさなくて良いなんてことはない

動くたびに感じる金属感

動かなくても感じる痒み

友奈「っ…………」

感じていた蒸れを拭けず流せずの結果に身をよじる

痒い

掻きたい、洗いたい……っ

貞操帯のせいで出来ないやりたいこと

でも……男の人に会えば

男の人と会うことさえできれば…………

友奈「…………………………」

息を切らしながら辿り着いたいつもの場所に、男の人は居なかった


友奈「だ、だよね……」

期待なんてしてなかった。居てくれたらと、思っただけ

期待なんて……っ

友奈「嘘だ」

友奈「期待してた。昨日何もなかったんだから、今日はって」

気持ち良いことをして貰うとか貰わないとかじゃなくて

男の人に会えること、男の人が迎えにきてくれることを私は期待してたんだ

友奈「……違う」

違わない。何も間違ってない

正解、大正解、大当り

友奈「っ」

心を責める誰かの言葉……違う

誰かじゃない。これは私自身だ

私自身が、私を追い詰めてるんだ

心をへし折ろうとする真実のせいか

いっそ認めてしまいたいと、心が揺らぐ


友奈「……ずっとこのままなのかな」

男の子に会えず、貞操帯をつけたまま

私はこれから先、生きていかなきゃいけないのかな

修学旅行なんていけない 

温泉だっていけない

プールの授業も海も、友達とのお泊まり会だって出来そうもない

友奈「ゃだ」

友奈「そんなの……やだよ」

私、悪いことしてないのに 
 
なのになんで、楽しいこと、やりたいことをできなくならなきゃいけないの?


考えたらだめだと何かが言う

思い止まれと誰かが言う

そんな考えは駄目だと誰かの叫びが頭に木霊する

友奈「悪いのは……男の子を助けようとしてる私、じゃない」

友奈「悪いのは、男の人」

友奈「間違えないで、間違えないで……お願い」

壊れそうな自分に言い聞かせて、空を見る

もう夕方になってからしばらく経っているし今日も会えないよね

友奈「……帰ろう」

諦めて帰路につく

デリケートなところの痒みは段々と増していく一方だ

だから……明日こそは

ーーー私は気付かなかった。ごく当たり前のように

正しい場所に入るパズルのピースみたいになんの違和感もなく

男の人との再会を期待して、希望を抱き、願い、祈っていると

私が男の人に依存傾向にあると、私は気付けていなかった


次の日の朝、私は東郷さんに起こされてしまった

いままでそれが当たり前で、嫌ってわけじゃない

でも

今日はそんな当たり前ではなかった

友奈「……東郷さ」

友奈ちゃん、何を履いてるの?

そう言った東郷さんは怒っているような、厳しい目だった

それなのに、すごく悲しそうだった

友奈「これは……」

ただの下着じゃない。ただの下着ならパジャマを着てくっきり浮かび上がるなんてあり得ない

ねえ、友奈ちゃん……友奈ちゃん一体、何してるの?

東郷さんのその言葉に、私はすぐには答えられなかった

またな


友奈「なにもしてーー」

嘘だよね

東郷さんは危機終わることなくそう断言した

無駄だ。東郷さんに嘘は通じない 

でも本当のことを話したら、男の子が殺されちゃう

ならどうしたら良い

そう悩む私の頭の中で、誰かが言う

私に任せてって

男の子を殺させず、東郷さんに引いて貰える答えがあるからって

友奈「……………………」

悩んでる暇なんてない

迷ってる暇なんてない

一人悪寒を感じる心を追いやって、私の中の私に委ねる


その私はニヤリと笑う

私の心が悲鳴をあげる

でも、もう遅かった。どうしようもなかった

友奈「これが何かって?見たいの?東郷さん」

私はニヤリと笑いながらそう言うと

困惑する東郷さんの手首を掴んで強引に股に触れさせる

友奈「固いでしょ」

友奈「貞操帯って言ってね。私が見つけた下着なんだ」

友奈「なんで履いてるかって言うとね?趣味だよ」

私らしくない私の言葉は

毒に侵され、嘘を着たもう一人の私の言葉

友奈「気持ち良いよ?東郷さんも……っ」
 
友奈「そう言うことだから気にしないで」
 
唖然とする東郷さんに、もう一人の私が言おうとしたのは

絶対に言ってはいけない一言

だから、遮る

だから、言わせない

友奈「すぐに準備するね!」

置いてきぼりの東郷さんを部屋において身支度を進めていく

私の中の私は、堂々と履けるね。と、笑う

友奈「…………………………」

もう一人の自分を作らなきゃ堪えられない

きっと……そう言うことなんだね。と、呟いて

誤魔化すために、シャワーを顔に当てた


朝の会話以降、東郷さんはあまり話さなくなってしまった

なんて声をかけたら良いのか分からないのかもしれない

でも、きっとそれは私の希望でしかなく……本当は

嫌われちゃったんだ。気持ち悪いと思われたんだ

貞操帯を履く趣味なんて頭がおかしい。そう言われても、おかしくもない

友奈「……………………」

でも仕方がなかった。そうなってしまうとしても

男の子が殺されてしまうより……本当に?

友奈「!」

まただ

また、私の心じゃない声が聞こえる


男の子と東郷さん。どっちの関係が大切?どっちからの思いが大切?

どっちの方が大切?

友奈「っ、止めて」

男の子なんてもう良いじゃない

友奈「止めて」

男の子なんて別にそこまで強い関係は無いんだし

見捨てちゃおう。切り捨てよう。諦めよう

大丈夫、男の子だって自分のことは良いからって言ってたんだから

友奈「止めて、駄目、そんなの……絶対」


男の子を見捨てるなんて嫌だ

そんなの……そんなの勇者じゃない

誰かの言葉に勇気を投げつける。でも、その誰か

その何かはものともしない

それはニヤニヤと笑いながら私の強気な心を鷲掴みにすると

じゃあ東郷さんを見捨てるんだね

東郷さんなんて要らないんだね

ううん、それだけじゃない

勇者部自体が貴女にとって……男の子以下なんだね

友奈「違う、違う違う違う」

友奈「そんなことない、そんなことないのに!」


頭をふっても、耳を塞いでも声は聞こえる

消えてくれない、無くなってくれない

友奈「っぅぅう」

友奈「違う違う違う、私は、ただ」

男の子を理由に気持ち良いことをして欲しいだけ?

友奈「っ!」

友奈「放して!!」

友奈「ぁ…………っ」

心に覆い被さられた不快感に思わず叫ぶ

屋上だから誰もいない

それが唯一の救いだった

友奈「………………」

ーーーーーー認めた方が気持ち良いのに

友奈「違う、違うから。私は」

なにも言えなくなっていく

頭の中がぐちゃぐちゃで、心の中もぐちゃぐちゃで

友奈「私は、っ、ん!」

なにも分からなくなってしまいそうな中

その時を待ち望んでいたかのようにバイブが震え出す

その気持ち良さに委ねてしまいたい

考えるのを止めて身を任せてしまいたい

私はそう思い始めていた

またな


ただの気まぐれかもしれないし、男の人の優しさかもしれない

でも、最初の日はなんの遠慮もなく授業中もバイブを振動させていたし

きっとただの気まぐれだと思う

友奈「……………………」

授業中に震えなくなったバイブは、中休みや昼休みに震えたり

ただでさえしにくいおしっこ中に振動したりするようしたらしい

友奈「便座にはみ出ちゃった……」

貞操帯の違和感が嫌で、座ってせずに腰を浮かせてること自体がダメかもしれないけれど

快感に揺らいだ体に流されて、おしっこは私の足元に飛び、
 
着地した飛沫がうっすらと黄色い染みを靴下と上履きに描く

友奈「…………っ」

出しきったあとに、半分ほど意味ないけど

ティッシュでおしっこの穴周りを拭う

友奈「…………気持ちよかった」

ただおしっこしただけなのに

体は普通以上の心地よさに震える


私の普通が異常に塗り替えられていく

貞操帯を着けた生活

いつ来るか分からない振動に悶える生活

放課後、男の人に会う生活

何もかもが普通じゃない

でも、それが私の当たり前で……


そう言えばさー


友奈「!」

考えに耽っていると、誰かがトイレに入ってきた

最近、友奈変じゃない?

んー付き合い悪くなったかも

友奈「………………」

私の話……?


勇者部にも顔を出すだけって聞いたよ

どうしたのかな

彼氏でも出来たとか?

友奈に?いやー無いでしょ

そうかなぁ、友奈って結構可愛いし……

容姿とか性格じゃなくて、恋愛知らなそうじゃん。友奈

私のクラスメイトらしき声は洗面台を使うのが目的だったのか

ドアを閉める音は聞こえず会話だけが続く

けどさ、気になることがあるんだよね

んー?気になること?

友奈「………………っ!」

空気を読んでくれずにバイブが震え、挙げそうになった声を飲み込み、

少しおしっこ臭い手で口を押さえる


友奈が付き合い悪くなったのって、あの男子が消えたらしい日の翌日らしいんだよね

え……それって

だから、ほんとあり得ないとは思うんだけど

女の子はそう言いながら

私に関してのもしかしたら。を話す

友奈が男子になにかしたんじゃないかなって

友奈「っ!」

違う、私じゃない

私はなにもしてない、私は男の子に何も…………

否定したい

今すぐ出ていって違うと言いたい

けれど、それをすれば男の子が殺されてしまうかもしれない

もう一人の女の子はあり得ないと否定してくれたし

言った女の子自身も、だよねーと笑う

友奈「…………………………」

女の子にとってはただの言葉、ただの考えだったのかもしれない

でも

私にとっては痛かった。辛かった。嫌だった

私じゃない。私じゃないのに……なんで私のせいになるの?

友奈「……ゃだよぉ」

こんな辛い生活……嫌だ

そう思ってしまった心には隙間ができて

じゃあ、男の子を見捨てちゃおうよ

私の中で産まれた私はそう言った


男の子を見捨てれば楽になれるよ

気にせず、もとの生活に戻れるよ

私はそう言うけれど、そんなわけない

男の子を見捨てれば男の子は殺される

それは、私が殺したようなもの……なのに

またみんなと楽しい生活が送れる?

友奈「そんなわけ、ないよ」

損な性格してるね

他人は他人。それで良いのに

自分が殺され無いために恥ずかしいことをするなら分かる

でも

他人が殺され無いために恥ずかしいことをするなんて、ただの馬鹿だよね


友奈「!」

それは私だ

今、心の中で私を嘲笑うのは私

なのに……そんな酷いことが言えるなんて

そう思った私を見つめる私は驚いた顔をすると

急に指を指しながら大笑いして、やっぱり馬鹿だ

そう言って、私を睨む

貴女は心のどこかでそう思ってるって、分からなかった?

友奈「っ」

見ないようにしてるだけ

何かに押し付けて自分の考えではなくしているだけで

私は考えてるよ。その酷いことを

友奈「………………っ」

私の心が壊れてしまうと、悲鳴をあげる

それに答えるように震えたバイブ

でも

それはやっぱり中途半端だった

またな


あんた、何か隠してない?

放課後、今日も部活に参加出来ないことを夏凜ちゃんに伝えると

夏凜ちゃんはそう聞いてきた

今日一日、東郷さんと話さなかった件か

それとも、ここ最近部活に参加せず早退すらしていることか

どっちにしても

友奈「何もないよ」

言えるわけがない

東郷さんに関しては貞操帯をつけるのが趣味とか変な話だし

付き合いが悪いのは理由話せば男の子が殺されてしまう

そんな私の言葉を受けた夏凜ちゃんは顔をしかめると

あんた、嘘がつけるようになったのね。と

悲しそうに言って、相談待ってるからと続ける


友奈「うん、ありがとう」

相談なんて無意味だ

話せば男の子が殺されるだけだし

この貞操帯を外せるのだって夏凜ちゃんじゃなくて男の人

私を気持ち良くしてくれるのだって男の人

友奈「でも大丈夫だから」

だって夏凜ちゃんは役に立たないんだから

友奈「っ…………」

気づけば抱いていたその酷い言葉……でも、それもまた私自身の考えだ

嫌だ、辛い、苦しい……っ

捨てたくなる考え、現実が私を捕まえようと追いかけてくる

簡単に捕まえられるのに、わざと手を抜いて

私が倒れるまでずっと……追いかけてくる


夏凜ちゃんと別れた私は躊躇うことなく男の人に会いに行く

もう止めて下さいとお願いする為?

もう嫌ですと男の子を見捨てる為?

友奈「……………………」

昨日来てくれなかったから、今日も来てくれないかもしれない

そんな不安を感じながら向かった先で

なんだ、結局来るのか

私を見つけた男の人はそう言って溜め息をつく

お友達に相談しないのか?

男の人の言葉に

友奈「したら、男の子を殺されちゃうから」

私がそう答えると、違う違うと首を振った男の人は

スカートの上から貞操帯に触れて

気持ち良いことをしてってお願いしないのかってことだ。と言った


友奈「貞操帯はあなたしか外せないから」

なかったらお願いするのか?という男の人の言葉で気づく

そうだ。そうだよ

貞操帯が外せないからなんて言ったらまるで

貞操帯がなかったらお願いしてたみたいだ

友奈「ち、違う!」

友奈「私そんな……っ」

夏凜ちゃんに気持ち良いことをして欲しいってお願いする?

あり得ない。ダメだよ

嫌われちゃう。気持ちが悪いって思われちゃう

そう思う心の傍らで

大親友にそう思われたのに今更だよね。と、笑う私がいる


そして

夏凜ちゃんの前で赤ちゃんみたいに足を広げて

夏凜ちゃんの綺麗なのに、鍛えてるからか大きく見える手で

大事なところを撫でられて、刺激されて……

そんな妄想が脳裏を過り、下腹部にキュンとするような疼きと水気を感じて……

友奈「っ」

頭を振って考えを振り払っても遅い

男の人は

雌くせぇな。と、言い捨てて私を睨む

友奈「雌……」

男の人はとりあえず行くぞ。と言うと

いつも通り私に目隠しをさせ、車でいつもの場所に連れていった

またな


一日ぶりに再会した男の子は一昨日と変わらず縛られてはいたものの窶れたりはしていなかった

約束は約束でしっかり守る。そういう男の人なのかもしれないと思って、違うと男の子を見つめる

だって私が頑張ってるのに男の子にまで手を出していたら頑張ってる意味がない

そんなのあんまりだ理不尽だ…だからそれは当たり前なんだと改める

友奈「無事でよかった」

友奈「昨日会えなくて心配だったんだ」

私がそう言うと、男の子も私と同じように言って笑顔を見せる

不安、恐怖、悲しさ、罪悪感…男の子の表情から感じる思いは笑顔が持つべきじゃないものばかりだった

とはいっても多分私もだ。どうなるか分からない不安や恐怖があるし男の子を本当に救うことが出来ない悲しさや罪悪感がある

だからきっと私の表情にも男の子と同じような感情が見えているかもしれない

そう思いながら男の子を見ると男の子も見返してきて笑う

気にするな。こっちこそごめん

俺がいなければ結城にはなんの被害もなかったはずなのに

友奈「ううん、気にしないで」

友奈「もう過ぎちゃったことだから」

そう言うと、私の中の私はにやりと笑って

それってつまり過ぎる前は憎んでたってことかな?そうだよね。それしかないよね

私の心の隙間を抉じ開ける


友奈「っ」

私が自分自身に傷つけられていく間、黙々と道具を準備していた男の人は

こっちに来い雌ガキ。なんて私を呼ぶ

元々名前ではなかったけど、雌なんて言われると人間としてすら扱われていない

そんな気がして嫌な気分が増していく

でも実際に男の人からみて私は人間じゃないと思う

良くて生き物で最悪玩具。きっとそんな感じだ

自分で言ってて悲しくなるようなことを考えながらも

男の人によって強引にされないようにと駆け足で男の人に近づき

友奈「何をーー」

呼ばれた理由を聞こうとした瞬間、おいお前。と男の人の恐い声が聞こえた

友奈「は、はい」

お前は自分をなんだと思ってるんだ?5分待つから正せ

友奈「え…?」

男の人は何一つヒントをくれなかった

なのに私は何を求められているのか、何をどう正せば良いのか

すぐに分かってしまった

またな


リボンをほどき、ブラウスのボタンをひとつひとつ外して脱ぐ

スカートの内側のホックを外し、ファスナーを下ろして手を離すと

スカートは一瞬だけふわっとして床へと落ちる

友奈「……………………」

男の人も男の子どっちも異性なのに抵抗がない

恥ずかしいと感じない

だから平気で下着姿になれた。そしてその下着ですら脱ごうとしてる

ここまできてハッキリと分かる。自分の心がどれだけ弱っているのか

今の現実をどう思い、どうしたいのか

男の人の促すような視線と男の子の見たくないけど見たいという複雑な視線を感じて

私の心臓は煩くなって体を熱くしていく

友奈「……良いんだよ?」

男の子にそう言うと、男の子は顔を不鮮明な感情に歪めて赤くする

友奈「仕方がないことなんだから。誰も……もちろん私も怒らない」

友奈「私の裸を、もっと良く見て」


それはもしかしたら、どんな形でかは想像出来ないのに

自分の体が汚れていってしまうのを分かっていたからこその言葉かもしれない

見て欲しいではなく覚えていて欲しい。だったかもしれない

友奈「じゃあ、脱ぐね」

言う必要のない言葉を呟いてスタートラインを越える

シャツの裾を掴んで一気に引き上げ脱ぎ捨てて

パンツは逆に見せびらかすように時間をかける

でも残念ながらパンツを脱いでも見えるのは貞操帯だと、笑って見る

……もうダメかもしれない

心の限界が見える。良く見れば亀裂が入ってるようにも見える

だから私は諦めようとしてる

現実を仕方がないことにして受け入れようとしてる

友奈「……仕方がないこと。そう、仕方がないことなんだから」


貞操帯だけを身に付けた私を見て、男の人はつまらなそうに溜め息をつく

私の体が気に入らないのかもしれない

ううん、最初から興味無さそうだったよね

男の人が眉を潜めながら貞操帯を外すと、酷いにおいが鼻をついて

私自身ですら顔をしかめずにはいられなかった

少しツンとする拭ききれなかったおしっこのにおい

それすら控えめに感じるほど、不思議なにおいが嗅覚にまとわりつく

友奈「っ……んっ」

貞操帯をつけている感覚があるのに、風は私の閉じ込められてた下腹部を駆け抜ける

その久しぶりの感覚は敏感になった局部にはあまりに刺激的で

私は思わず、変な声をあげてしまった


バイブは気持ちよかったか?

男の人の言葉に頷く。嘘なんて意味がない

バイブを当てられた瞬間嘘だとばれる

友奈「気持ちよかったです……でも」

必要以上の言葉が出そうになって俯くと、男の人は私がつけていた貞操帯を男の子に近づけながら

でも、なんだ?と、言う

友奈「……………………」

黙り込んだ私の中で私が怒る

言わないとダメだよ。言って気持ちよくして貰おう

素直に言えば快感の果てに連れていってくれるはずだから


私自身による私の誘惑……なんて、馬鹿みたいだ

全部一人芝居

分かってる。私は嫌なんだよね?苦しいのが。こんな理不尽な今が

だからせめて楽しもうとしてる

男の人から与えられる仕方がないに依存しようとしてる

でも、東郷さんや夏凜ちゃん達との部活。何事もなかった毎日

そこに戻れなくなるかもしれないから

友奈「何でも……ないですっ」

今一歩で踏みとどまる

体はダメだ。頭もきっともうダメだ……心だって砕けそうだ

でも帰りたいんだ。取り戻したいんだ

一人で無理してって怒られるとしても東郷さんに本当の理由を話して仲直りして

東郷さん、夏凜ちゃん、風先輩、樹ちゃん、クラスメイトみんなとまた楽しい毎日に

諦めの見えた私が持ち直したからか、男の人はつまらなそうな表情から

楽しそうな嫌な笑顔に切り替えると

楽しませてくれよ?と、男の人はニヤッと笑って言う

私の諦め無い心を破壊するのが目的だと、今更ながら確信して

もう一人の私は首を振って残念そうに私を見つめる

……馬鹿だね。私

そう言われても、屈した振りをした方が良かったと後悔しても

もう……後戻りはできなかった

またな


友奈「っあぁ!!?」

男の人の太い指が私の割れ目をなぞった瞬間

びりびりとした刺激が迸り、空気が口から逃げ出していく

言い換えられない例えられない

ただ真っ白で真っ黒で全てを呑み込んでいく感覚は

私の頭の中を真っ白に塗りつぶして、先の未来を真っ黒に塗りつぶす

一瞬で何もかもを奪われて茫然とする私は

男の人のニヤニヤした笑顔に恐怖を感じた

近づく手が怖くて堪らなかった

友奈「ゃ、やーー!?」

逃げようと動かした足はそのまま崩れ、ぶつけたお尻がズキッっと痛む

友奈「あ、ゃ……」

友奈「やだ、やだっ」

逃げなきゃ終わる。やられたら何もかもが奪われる

みんなとまた楽しい毎日を送りたいって願いも

男の子を助けたいって思いも何もかもが奪われてしまいそうなのに、足が動かなかった

微動だにしないんじゃなくて、震えすぎて動かせなかった


触ることが出来なかった。清潔に出来なかった

中途半端な気持ちよさしか与えられなかった私の敏感な所は

破裂手前の風船よりもきっと、限界だった

友奈「中途半端で」

快感の果てが近づく

振り向いた世界が闇に消えていく

友奈「中途半端で止めて下さい」

友奈「お願いします……」

私が壊される

ただでさえ壊れそうな心を残して

守るための体が粉々に壊されちゃう。元に戻らなくされちゃう

そんな恐怖に涙が溢れていく

でも男の人は笑いながら手を秒針のようにごく僅かな動きで近づける


だから言ったんだよ?認めようって

だから言ったんだよ?気持ち良くなろうって

私の悲しい声が頭に響く 

友奈「っ、ぁ……」

それと同時に男の人の親指と中指が私の割れ目を開く

友奈「ぁ」

友奈「っあぁっ」

友奈「んっ」

ぬちゅっと音がした

ぐにゅりと押し開く重さを感じ、流れてなぞる空気の冷たさに喘ぐ

右手の親指の右にあって、中指の左にあるのはなにか分かるか?

男の人の質問に戸惑った私は答えれば止めて貰えるかもしれない

正解して罰ゲームなんてあり得ないから止めて貰える

そんなありもしない希望にすがって答えた

友奈「ひ、人差し指」

男の人は笑う。正解だと誉める。でも、男の人の手は私の割れ目から離れない

友奈「……ぁ」

幻のように消えた希望は絶望になって私を見つめる

友奈「そこは」

ただでさえ敏感で一番気持ち良くなる場所

友奈「そこだけは……」

男の人は首をふって笑う

そして男の人の指先。固い爪が私の敏感な場所を削り取った

またな


友奈「っぁぁぁぁぁあああ゛あ゛あ゛っ!!」

自分のものだとは思えない叫び声をあげ、体を仰け反らせて

割れ目からなにか熱いものを噴き出させた私は、そのまま床に倒れて

弛んだ穴からおしっこを漏らす

友奈「ぁ、ぅぁ」

びちゃびちゃと音がする。股や太股に熱くて痒くさせる液体が広がる

でも、私は茫然と体を震わせ、空っぽになるまでお漏らしするしかなかった

びりびりとした刺激なんて生易しいものじゃない

下から上に遡ったというよりは、雷に打たれたように上から下へと一瞬で貫かれたみたいだった

友奈「ひ、ぁ……」

男の人は濡れた手を私に見せると

まだまだ続くけるからな。帰りたいなら頑張れよ?

車で送るのは森までだからな


そう言った男の人はニヤニヤと笑う

帰りたいなら……頑張る?何を頑張る?どこに帰る?

溜まりに溜まってた頭の中は全て吹き飛んで真っ白だった

だから男の人の言葉を理解するだけでも時間が必要で

頭の中で帰る場所、頑張らなければいけないことが組み立てられたときにはもう

男の人の準備は終わっていた

友奈「っ……」

男の人はピンク色のバイブを私の赤く充血した割れ目の突起に押し当てると

スイッチをカチカチカチッっと、一気に最大まで引き上げる

友奈「ひぐっ!」

その瞬間、下から上に快感がかけ上がって、無意識に歯を食い縛る

なのに快感は止まらない。骨を震わせるほど強い振動は変わらない

友奈「あ、あぁっ」

振動が体に馴染んでいく。じわじわと放出した熱が下腹部に戻っていくのを感じる

友奈「ん、ぁあ……ダメ、ダメっ!」

友奈「嫌だ、やだ、感じちゃダメ、帰って帰って帰ってっ!」

そう叫んでも、祈っても体は気持ち良くなって

気持ち良さが頭に響き、びりびりとした感覚に思考が痺れて止まる


友奈「やだ、やだ、やだ!」

友奈「恐い、壊れちゃう無くなっちゃう!!」

割れ目からねっとりとした変なものが溢れていくのを感じつつも、目を反らして思考から外す

友奈「止めて、止めてくださっあ、んっあっだめっ」

友奈「また、また……っ」

最初ほどの強烈さはない。でも気持ち良くて

また頭の中が真っ白にされる。また、なにも考えられなる

そう思った私の心をなにかが抱き締める


受け入れなきゃ、壊れちゃうよ。受け入れなきゃ、戻れなくなっちゃうよ

抉じ開けられたら、快感を手放せなくなっちゃうよ

そのなにかの囁きに私は涙を流す

友奈「っ……」

受け入れるなんて無理だ

そんなことしたらそれこそ戻れなくなる

それに快感の果て。その恐ろしさを知った頭と体はもう、壊れかけてる

分かる分かってるよ……だって、自分のことだから

友奈「だからかな……」

友奈「助からなくても助けられるなら」

友奈「それでもいいかなって、思ってるんだ」

私はどうなってもいい……でも、男の子だけは助けようって思ってるんだ


なにかに向かってそう言うと、そのなにかはクスクスと笑って私を見下す

そんな逃げる選択は出来ないよ?そんな諦める選択は出来ないよ?

男の子を救えるなら体くらい気持ちいいことに溺れさせちゃおうって?

友奈「あっあぁぁぁっまた、また私ーー」

バチバチと気持ちよさが弾けはじめて、大きいのが来る

そう確信して身構えた私に来たのは、冷たさだった

友奈「ぁ……ぇ?」

気づけば男の人の手は私の割れ目から離れていて、下腹部の熱がどんどん抜けていく

切なさを感じる。寂しさを感じる。空しさを感じる

友奈「なんで……だって」

友奈「っ……!」

また果てに連れていってくれると思っていた頭に驚き、目を見開いて言葉を止めると

私の心にまとわりつくなにかはニヤニヤしながら心を撫でる

自分の為に果てまで気持ち良くなる。か

皆の為に中途半端の気持ちよさで留まる。か

この2つしか貴女に選ぶ権利はないよ


友奈「そんな、そんなの……っ」

なんで果てを教えたの

なんで中途半端のままでいさせてくれなかったの?

あんな吹き飛ぶような気持ちよさを知って、中途半端なままなんて……

私が男の人を見ると、男の人は心から楽しそうな笑みを浮かべていた

友奈「……酷い」

頑張れよって言ったのはそういうことだったんだ

楽しませてくれよって言ったのはそういうことだったんだ

私が男の子や皆を見捨てて気持ち良いことに没頭するか

私が男の子や皆の為に体と心が壊れるまで堪え忍ぶか

頑張って楽しませて欲しいって、ことなんだ


びちゃびちゃになった体を洗って貰う

男の人に洗って貰うのは嫌だったけど、抵抗することは出来なかった

友奈「………………」

久しぶりに全身がきれいになったのに心は晴れず、体も満たされないまま

バイブを弱、中、強の三段階のものと入れ換えた貞操帯をつけられ、

あとは変わらず服を着る

じゃあ、また明日だな 

友奈「……はい」

男の人にそう言って男の子を見ると、ズボンの股の辺りが膨らんでいるのが見えた

でも、私は酷い姿を見せた罪悪感と羞恥心で男の子になにも出来ないまま

目隠しをして男の人に連れられていつもの場所へと帰る

友奈「…………ひぁっ!」

男の人と別れた瞬間バイブが震え、思わず変な声をあげてしまった

友奈「最初と全然ちが……んっ」

友奈「ぁっ、外。外なのに……ぁぁぁっ」

気持ちよさに身悶えながら木陰に隠れる

でも、バイブは中途半端に止まって溜まった熱を逃がしていく

友奈「はぁ……はぁ………」

友奈「こんなこと……私……」

耐えられる。と私ははっきり言うことも思うこともできず

ときどき震えるバイブに喘ぎ声をあげ、回りの人に変な目で見られながら家に帰る

あの強い感覚は来ていないのに

ねっとりとした変な液体で下着はびちゃびちゃに濡れていて

友奈「……っ」

それはほんのりとではなく、エッチなにおいがした

またな


友奈「…………流石におかしいって思われちゃうかな」

東郷さんはお母さん達になにも言ってないみたいだけど

昨日帰って一枚、寝る前一枚、夜中に一枚、朝起きて一枚

半日くらいでもう、四枚も下着を出そうとしてる

友奈「……帰りにオムツ買おう」

嫌だけど、親にまでばれるよりは下着ではなくオムツを履いた方がいい

それに……万が一漏らしても平気だし

友奈「っ」

昨日のお漏らしを思い出して、首を振る

男の人、男の子に見られた恥ずかしいこと……

あんなことには、なりたくない


東郷さんはいつも起こしてくれる時間に来てくれず

一人で学校に行くために自転車に乗ると、漕ぐたびにコツコツと

貞操帯が椅子にぶつかっておとをだす

友奈「………………」

変な音がするって思われないかな

それだけじゃない……私から変なにおいがしてないかな

心配になってまわりをみると、誰も気づいてなくて

安心すると同時に、いけないことをばれないようにしてる背徳感にドキドキする

それが伝わったからかバイブは中くらいの強さで震えだす

友奈「っ」

昨日の夜から何度も味わった感覚は体に馴染んで、そこまで強く感じない

でも、気持ちいいことには変わりがなくて、下腹部のじんわりとした熱に

私ははを食い縛る


どうせ最後までいかない。どうせ中途半端だ

友奈「感じないで、感じないでよぉっ」

中途半端だって分かってるのに。道が無くなってると分かってるのに

体は気持ちよさにかけ上がって体を熱っぽくしていく

友奈「ふぁ、ぁっ……」

友奈「だめ、だめっ!でちゃ、ゃ」

友奈「んぐぅっ」

手で口を押さえて声を押し殺す。でも、体は正直に反応して

おっぱいの先が痛いくらいに固くなって、割れ目の辺りには蒸れと水気を感じて

そしてそこまで来ると、バイブは止まる

友奈「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

熱が覚めていく、下腹部の蒸れた感じが羞恥心を刺激する

友奈「……っ」

寂しい、切ない。そう思う頭を振って、学校へと急いだ

またな

友奈、あんた何か辛そうだけど大丈夫?

友奈、汗凄いわよ

友奈、保健室行く?

友奈「ううん、大丈夫」

学校では夏凜ちゃんが積極的に話しかけてきてくれた

全部大丈夫って断っちゃったけど……だって

休んじゃったら、気持ち良いことを耐える理由がなくなる

なにもしてないから、誰も見てないから

そんな風に気持ち良いことに陥ってしまいそうだから。休まない

だって、陥ってもあの気持ち良さの頂点までは連れて行ってくれない

ジェットコースターが上ったあと急降下することもなく

まったり進むような物足りないどころじゃない不満感は嫌だ

友奈「……何かしてれば、紛らわせられる」

だから、授業に集中する。でも

ブブブブブブブブブブブッッ……

友奈「ふぁっ」

友奈「ぁ……っ」

振動に喘ぐのは我慢できず、近くのクラスメイトの男子が顔を赤くしながら

だ、大丈夫か?結城。なんて聞いてくる


友奈「う、うん。ありがと」

そう返して笑った私を見る男子生徒は、股の辺りを膨らませていた

たぶん、見間違えでも勘違いでもない

男の子が膨らませているのを見たから、それを知ったから。分かる

男の子にあって女の子にはないもの。性的な興奮でそれは反応するって保健体育で習った

そうだ。男の子もこの男子生徒も私を見て性的な興奮をしてるんだ

友奈「………………」

この男子は私を気持ち良さの頂点まで連れて行ってくれるのかな

それなら性交渉だって……

友奈「っ」

馬鹿な事を考えるようになっちゃった頭を振る

そもそも男子生徒は貞操帯を外せない

私が男子生徒を気持ち良くできても、男子生徒は私を気持ち良くできない

友奈「っぁ……ぁふ……」

友奈「んっ」

びくびくと身悶える私を男子生徒はチラチラ見てくる

その見られながら感じている恥ずかしさが気持ちよさをより強くする

友奈「っ!」

壊れていく。おかしくなっていく。頭も、体も何もかもがダメになっていく

果てに行きたい。そんな欲望が沸き上がっていくと同時に

バイブは止まって……体を寂しくさせた

私の体はお昼ご飯よりも、気持ち良いことが欲しいらしい

ご飯を食べてる間もよだれが止まらないし、そのせいで味が分かり難くて何を食べているのかも分からなかった

友奈「んっ、っあ」

友奈「はぁはぁ……んっふ……」

お昼休みの屋上前の踊り場で喘ぐ

誰かに聞かれてしまうかもしれない

そんな恐怖に声を圧し殺しながらも、心のどこかでは誰かに見られたい

そんな気持ちがあるのだと、私の心は告げ口する

授業中。だんだんと増えていく男子の性的な視線

私はその視線にドキドキしてた

恥ずかしいっていう気持ちがあったと思う。でもそれと同じくらい

もしかしたらそれ以上に、私は気持ち良い感覚を覚えてた

嘘なんて意味ない。言葉で何て言ってもびちゃびちゃに濡れた下着に誤魔化しは効かない

何か、結城エロくない?

凄いドキドキするよな

男子のそんなひそひそ話に、私の下腹部はじんわりと疼いてもいたし……

自分の変化を改めて思い直し、泣きそうな気持ちを飲み込む

友奈「はぁはぁ……ぁ」

友奈「……っ」

バイブの振動が消えて立ち上がると、ぽたぽたと下着から水が滴り落ちてることに気づく

幸い、下着とスカートの間にタオルを挟んでたからスカートの被害は微弱。でも下着はもうダメだ

換えの下着と袋を持ち出した鞄から出す

友奈「誰も、来ないで」

滴らせながら廊下を歩くわけにはいかず、踊り場で下着を換える

濡れた下着は肌に張り付いて脱ぎにくいし

水気は変にベタついて気持ちが悪いしなにより……

おしっことは違った嫌なにおいがする

少し苦戦しながら下着を脱いで床に落とすと、べちゃっと音がして思わず顔をしかめる

まるで水着みたい……

友奈「意味ないかもしれないけど……」

体を拭いてから下着を履いて、貞操帯をつけたままの着脱になれたんだなぁ。なんて

嬉しくない成長で笑う


友奈「………………」

友奈「う……グスッ」

笑えるほど余裕ができたわけじゃなくて

余裕とか、スペースを考えなくて良くなっただけ

それを気にするべき心はもう……

友奈「うぁぁぁ……っ」

友奈「グスッ、ぅ、うぅぅ」

泣くな。泣くな泣くな泣くなっ

泣いちゃダメだ。泣いたら負けだ

心が壊れて体が奪われて頭がおかしくなっても

意志だけは、砕かれちゃダメだ

そう思ったところで、限界だった

何が意志だ。戻る?帰る?どこに?何に?

こんなに気持ち良いことに没頭してるのに、果てを渇望してるのに

こんなに頭のおかしい変態さんが、勇者なわけがない

普通の日常何かに戻れるわけがない

教室に戻ると、女子の心配そうな視線と男子の性的な視線に体が絡め捕られて熱くなるのを感じて目をつむる

スカートの中の下着の中には貞操帯がいて、その中にはエッチなことをするための機械がいる

ブブブブブッっと振動を感じる。皆に見られながらエッチなことをして気持ち良くなっていく

友奈「……………………」

友奈「……大丈夫だよ。心配させてごめんね!」

見て。もっと見て。私を、私をもっと見て下さい

心配されてるのに、エッチな気持ちになってる私をもっと、もっと……

友奈「ぁ」

友奈「……あははっ」

椅子に座ると、べちゃっとした感覚がおしりとかに広がっていく


もうダメだ。私はダメだ

だって、バイブが動いてるからってこんなすぐ濡れちゃってるんだから

友奈「えへへ」

友奈「どうか……した?」

チラチラ見てくるさっきと同じ男子に声を掛ける

足を動かして、視線を誘導して下腹部に熱を貰う

友奈「私の、足?」

友奈「それとも……」

シャーペンの先端部でスカートを指し示して、見えるか見えないか

微妙な位置でたくしあげるのを止める

友奈「この中が見たい?」

男子の目が釘付けになってるのが分かる。ごくっと唾を飲んだのも分かった

回りにばれるかもしれないドキドキの中で、私は男子を誘惑して

性的な視線を向けさせて、バイブの気持ちよさを持ち上げていく


友奈「んっ」

友奈「ぁっ……っ……んぅ」

バイブの段階が上がって、振動が強くなると同時に私の喘ぎも

隠しきれなくなっていく

多分、後や前、男子含めた両隣は異変に気付いた

だって私を見てる。男子はエッチな視線で、女子は不安と困惑の入り交じった視線で

友奈「えへへ……調子悪いかも」

誤魔化してみる

女子は辛いなら保健室行こう?と声をかけてくれる

男子は歩けないなら手伝うって下心ばかりの言葉をくれる

友奈「大丈夫……どうせ、意味ない」

これは保健室じゃ解決しない。私に必要なのは、私を助けられるのは男の人だけだから

チラッと東郷さんを見ると、明らかに心配そうだった

……ごめんね、東郷さん

友奈「やっぱり早退する」

先生も具合が悪いと思っていたらしく、二つ返事で許可してくれて

東郷さんの横を通って、一言告げる

友奈「ごめんね……さようなら。東郷さん」

私はもう……戻ってはこれないから

東郷さんの視線を背に、教室を出て……私は男の人との合流場所に向かった

またな


合流場所に行くと、合流する時間はまだ先なのに男の人がいて

私の姿を見ると残念そうな顔をして、まだ授業中じゃないのか?と聞いてきた

友奈「早退してきました」

なんで

友奈「我慢……出来ないからです」

あんな激しい気持ちよさを知ってしまったせいだ

知らなければあの感覚に酔いしれて、求めるなんてなかったはずなんだ

友奈「あんなこと……あんなことされたから」

友奈「私……私の体はもう」

下腹部が疼く。バイブの振動なんてないのに体は熱を……ううん。はっきりしよう

私も男の子達みたいに、性的な興奮をしてるんだって認めよう

友奈「…………昨日と同じ事をお願いします」

立ってるせいで、下着に収まりきらなかったエッチな水は太ももを伝っていく

だから、スカートを捲って男の人に見せる

恥ずかしいとはもう、感じなかった


男の人の視線は皆みたいな性的な視線にはならず

とても冷たく、興味をなくしたかのようなもので

そして、男の人はダメだ。と首を振る

友奈「え?」

ダメ?何が?まさか……気持ち良くなるのが?

私の頭の中のそんな混乱に答えるように、男の人は続ける

日常に戻りたいんだろ?ほら、戻って見せろ

男子を誘惑とか喘いだりしないで、勇者部に戻って見せろ


友奈「……なんで」

友奈「それならなんでこんな体にしたんですか?」

日常に戻らせたいならこんな体にして欲しくなかった

また元に戻ることができる健全な体のままがよかった

今の私は気持ち良いことをしたくて堪らない

気持ち良いことをして欲しくて堪らない

友奈「私のここ、こんなになっちゃってるんですよ?」

友奈「だから…………」

そう言った私の前で男の人は溜め息をつくと、

見ろ。と言って貞操帯の鍵を取り出して握り締める

友奈「ま、待って下さい」

嫌な予感がした。そしてそれは勘違いなんかではなくて

友奈「止めて、止めーーー」

すぐエッチしたがる変態は外さないべきだ

男の人はそう言って、鍵を何処かに投げ捨てる

友奈「うゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

友奈「あぁぁっ……鍵、鍵が」

友奈「外せない……外せなくなっちゃう!」

叫ぶ私を見つめる男の人は、強く怒鳴ると

今のはスペアだ。もうひとつは餓鬼の腹の中だ。と、言った

またな


男の子のお腹の中……?どうする?どうしたら良い?

出して貰う?どうやって?

私がつけてる貞操帯の鍵は大きくないけど小さくもない

普通の流れでの取り出しは多分難しい

でも、男の人は男の子を病院に連れて行ってくれない

友奈「…………………………」

友奈「だったら」

友奈「だったら、取り出してあげれば……」

壊れた頭はしてはいけないことを考える。それどころか

実行しようとする危うさに、ギリギリ残った私の理性は唇を噛みきって抑え込む

友奈「っ……」

気持ち良いことをできないよ?それでもいいの?

私の欲望の言葉に対して私は首を振って答える

たとえそうでも、男の子を殺しちゃうなんてダメだよ

私がこんな思いしてるのは……男の子を助けるためなんだから

そうだね。そうなんだよね

私の中の私は意外にも否定もなにもしなかった。だから

余計に怖かった。余計に不安になっていく

見つめ合う私と私の片方、悪いことを考える私はもう一度そうなんだよね。と言うと

こうなったのは全部男の子のせいなんだよね。と笑う

友奈「違……」

違う?何が?何が違う?何が間違ってるの?なにもおかしくない

男の子という人質がいるから、私は拒否できない

そのせいでおしっことか自由にできなくなった事がある

そのせいで部活動を全くできず、大親友に気持ち悪い嘘をついて

仲が悪くなってしまった

友奈「やめて、やめてよ……っ」

友奈「違う、違うから……っ」

否定する私を呆れたように見つめる私は溜め息をついて、言う

じゃあ、私は好きで今を受け入れてるの?

男の人達の前で恥ずかしいことをして

クラスメイトに囲まれながらバイブで気持ち良くなって

果てに行くかいかないか、男の人に管理されてる今を

私は嫌がってないの?楽しんでるの?

だとしたら……すごく、気持ち悪いよね。私


友奈「ぁ……うぅ……」

私自身の言葉は私の理性の欠片ですら容赦なく砕く

男の子せいで。なんだよね?そうなんだよね?

それとも

私は元々こうされることに悦ぶ変態だった?

友奈「私は……」

友奈「私は……っ」

男の子せいでだなんてしたくない。そうしてしまったら

私は男の子を憎んじゃう。恨んじゃう。助けられなくなっちゃう

友奈「………………………………」

だから私はそういうことにする。男の子のせいではなく

私はこういうことをされたい変態なんだって

友奈「ぁ…………」

認めてしまえば、あとはもう崩れていくだけ

男の人の冷ややかな瞳にでさえ、下腹部は疼く


本当にそれで良かったか。なんて

今の私には考えることなんかできはしない

公園での排泄の気持ちよさ、学校でのエッチなことという緊張や不安

心配してくれるクラスメイトに囲まれながら感じる背徳感

そして、私のことをみる男子の性的な視線

友奈「私は全部…………」

友奈「あはは……っ私、私……すごく気持ち悪い」

笑いながら、泣く

変態な体にされたのか。それとも、元々変態だったのか

今はもう分からない。分かるのは

見られることに悦びを感じてること

ばれる危うさに緊張し不安になりながらするエッチなことが

私はどうしようもないほどに好きなこと

そして

友奈「…………」

私はもうそんな異常な事から離れられない。ということだけだった

終わり

終わったから言っておく

誰にでも気に入らない事はあるからな批判は構わん大歓迎だ
だが、荒らすのは良いが大義名分作りで他所に迷惑かけるな
Wikiに勝手なことしたなら自分で直すことだ

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