【艦これ】響「今日からラバウル基地所属だね」 (177)

ぷろろーぐ 響だよ、司令官

【食堂】別名、鳳翔の領域(テリトリー)。実際は大鯨さんもよく居る。朝食から夕食まで用意してくださる有り難い場所。メニューも豊富。

曙「潮、それもう少し左。あ、もうちょっと右。うん、いいわよ」

潮「ふぅ……飾りつけも大変ですね」

朧「ここまで豪勢に祝う必要あるのかな?」

潮「久しぶりの新人さんだからじゃないですか?」

漣「それに最近なーんにも無かったから、ちょうどいいですよ」

朧「ま、そうかもね」

潮(西方海域の制海権を取り戻したお祝いも兼ねてたような気が……)

曙「どーせアンタ達は騒げれば何でもいいんでしょ……」

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漣「曙お嬢様はこういうのお嫌いでしたっけ?」

曙「別に……嫌いでも好きでもないわよ」

朧「……ってことは、結構好きなんだね」

曙「どうしてそうなるのよ!」

潮(ふふ、曙ちゃん分かりやすいなぁ……)

曙「何にやにやこっち見てんのよ、潮!」

潮「な、何でもないですっ!」

漣「……あっ、そうだ。漣、お化粧直してきますね」

曙「そんな事言って、サボる気じゃないでしょうね?」

漣「い、嫌ですね~そんな訳ないじゃないですか~……」

朧「なんか白々しくない?」

漣「いえ、その……」

曙「アンタやっぱり……」

潮「はっ早く行った方がいいと思います!」

曙「う、潮……?」

潮「漣ちゃん、さっきからずっとソワソワしてました! ずっと我慢してたんだと思います!」

曙「……なら早く言いなさいよ!」

漣「てへぺろ☆」

漣(まぁソワソワしてたのは別の理由ですケド)

朧「相変わらず良く見てるね」

潮「えへへ……も、漏れちゃったら大変なので、急いだ方がいいと思います!」

漣「ほいさっさ~!」

【軽巡・駆逐寮 談話室】軽巡洋艦、駆逐艦がそれなりに集まる部屋。全員入れる程広くない。駆逐より軽巡がよく利用している。クソデカテレビくんが置いてあり、チャンネル争いが絶えない。


「「「恋の2-4-11 バッチリ編成(じゅんび)して」」」

「「「私はアイドルだから 「轟沈」(しずむ)なんてないわ」」」

「「「恋の2-4-11 撤退は出来ない」」」

「「「愛の砲雷撃戦で」」」

「「「アナタのココロを攻略しちゃうから」」」

「「「スキ! ダイスキ! セカイイチアナタガスキ!」」」

「「「スキ! ダイスキ! セカイイチアナタガスキ!」」」

「「「スキ! ダイスキ! セカイイチアナタガスキ!」」」

「「「スキ! ダイスキ! セカイイチアナタガスキ!」」」

「「「ダイスキ!」」」



川内「はぁ……はぁ……」

那珂「川内ちゃん! 終わっても笑顔崩しちゃダメだよ!」

川内「そ、そうだね……(ニコォ」

神通「怖いです、姉さん……もっと自然に笑いましょう(ニコッ」

那珂「神通ちゃんいい! 素敵だよ!」

神通「いえ、そんなこと……でもさすがに疲れましたね」

那珂「じゃあ休憩入れよっか! 今から30分休憩っ! ちゃんと水分補給してすること! 終わったらちゃんと戻って来ること!」

川内「やったぁ……待ちに待った休憩だぁ……(虫の息)」

那珂「川内ちゃんは笑顔の練習してきてね! 那珂ちゃんとの約束だよ!」

川内「わ、分かってるってば……それじゃ、また後でね」

那珂「うん!」

神通(すごい汗、ちゃんと拭かないとですね……)

【執務室】提督の仕事部屋。彼の気まぐれで様々な家具が置かれることがある。今は普通の提督仕様。深夜には雀卓が現れること多し。イベント時は汚部屋と化してしまう。

大淀「提督、新しい艦娘が着任致しました」

提督「おー! 報告さんきゅー!」

大淀「どういたしましてっ。私は失礼しますね?」

提督「おう、お疲れ。やぁgray hairちゃん、お名前は?」

響「特Ⅲ型駆逐艦の響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ」

提督「不死鳥かぁ……格好良いな!」

響「スパスィーバ(Спасибо)」

提督「ん、なんだって?」

響「褒めてくれてありがとう」

提督「あ、お礼を言ってたのね……(金剛みたいな)帰国子女か?」

響「違うよ。舞鶴海軍工廠生まれさ」

提督「あ、そうなのか? 勉強不足ですまないな」

響「構わないよ。これから知ってもらえれば、それでいい」

提督「あ、はい……」

提督(ちっちぇ割に貫禄が凄い……思わず下手に出ちまったぞ)

響「司令官?」

提督「あー、どうした?」

響「黙って見つめられると困る……」

提督「あー……誰に鎮守府を案内させるか考えててな。通例だと姉妹艦が担当するんだが……あいにく遠征に出てんだよ」

響「そうか、電たちも居るんだね」

提督「居るぞ。早く会いたいよなー? あいつらが帰ってくるまで待ってるか? 2、3時間で帰ってくるだろうし」

響「……待つのは性に合わないな。姉妹艦以外でも構わないよね?」

提督「まぁ、構わんが……」

響「それなら司令官、お願い」

提督「俺ェ!?」

響「嫌なら電たちを待つけど……」ジトー

提督「や、嫌ではないが、全然……」

提督(わざわざ御指名頂くとは……大抵は姉妹艦、もしくは大淀(姉妹不在時)だったからな)

響「じゃあ決まりだね。行こうか?」

提督「あ、はい……」

提督(いかん、いかんぞ……駆逐艦娘に主導権を握られて……このままでは司令官の威厳が!)

提督「よぉし! 司令官に着いて来たまへ、響くん!」

響(急に元気になった……何故? まぁいいか)

響「よろしくね、司令官」

【甘味処 間宮】間宮さんと伊良湖さんによる癒し空間。伊良湖は買い出しでちょくちょく居なくなる。間宮さんは新メニューの開発に余念がない。稀によくトンデモメニューを生み出す。

響「司令官、甘味処って書いてあるけど……」

提督「おう。まずは腹ごしらえといこう!」

響「鎮守府内を案内してくれる筈じゃなかったのかい?」

提督「敷地内だから、此処だって鎮守府さ。それに腹が減っては戦は出来ぬって言うだろ?」

響「……うん」

響(司令官、響の空腹を見抜いたのかな?)

提督「というか俺が腹ペコだったんだ、まぁ付き合ってくれ」

響(……違ったね)

提督「とりあえず入るぞ……こんにちは~」

間宮「いらっしゃい……あら提督さん! 来て下さるなんて珍しいですね!」

提督「はは……この子の着任祝いってことで来ちゃいましたよ」

間宮「あら、可愛らしい子ですね。お名前は?」

響「響だよ。よろしくね」

間宮「響ちゃんね。私は間宮です。こちらこそよろしくお願いしますねっ」

提督「さて、挨拶も済んだし……」

間宮「お座敷に致しますか?」

提督「そうですねー、ゆっくりしたいんで」

間宮「それではこちらへどうぞ♪」

響「……ゆっくりするのはいいけど、(鎮守府を)留守にして大丈夫かい?」

提督「大丈夫、私が死んでも代わりはいるもの……」

響「……司令官」

提督「は、はいっ?」

響「そんなこと、冗談でも言うべきじゃないよ」

提督「ご、ごめん……」

提督(しまったなぁ……つい漣相手のノリで……っていうか何子供に諭されてんだ……)

響「あ、すまない、つい……」

提督「いや俺が悪い、すまなかった」

間宮「はい、お水とおしぼりです。お決まりになりましたら、声を掛けてくださいね?」

響「あ、うん。了解だよ」

提督(響は真面目な子だなぁ。良い子が来たもんだ)

響(じっと私を見つめて……)

響「司令官、やはり怒ってるのかい?」

提督「まさか。何を注文すんのかなーって思っただけだよ」

響「……ならいいけど。ところで、メニューは何処だい?」

提督「あそこ。壁にずらーっと並んでるだろ?」

響「へえ……色々あるんだね」

提督「俺は温泉あんみつを勧めるぞ。今日は肌寒いしなぁ。あ、カレーチョコぱふぇだけは止めとけ。悪い事は言わんから」

響「ご忠告ありがとう」

提督「まー普通に食べたけりゃ、不穏なのは避けるべし」

響「ふーん……字面だと想像出来ないのもあるよね」

提督「それを想像するのも、楽しみ方のひとつだ」

響「なるほどね……でも今日は初めてだし、無難にいこうかな」

提督「そうか。頼むもの決まったか?」

響「うん、大丈夫」

提督「よし。間宮さーん、注文お願いしまーす」

間宮「はい、お伺いしますっ」

提督「温泉あんみつとおはぎ、それから黒ごまだんごで」

間宮「はぁい。響ちゃんはどうします?」

響「私も司令官と同じでいいよ」

提督「えっ、食べ切れるか?」

響「うん。お腹ぺこぺこだよ」

提督「そっか、まぁそれなら」

間宮「温泉あんみつ、おはぎ、黒ごまだんご。それぞれ二つずつですね」

提督「はい、よろしくですよ」

間宮「かしこまりました。少々お待ちくださいねっ」

響「……綺麗な人だね」

提督「ん? ああ、素敵だよな~」

響「司令官はああいう人が好みなのかい?」

提督「さぁな……」

響「素敵だって言ったじゃないか」

提督「まぁな~……でも間宮さんをそういう目で見ちゃ駄目な気がするよ」

響「どうしてだい?」

提督「えーっとなぁ……うーん……此処の店主さんだから、かな?」

響「釈然としない理由だね」

提督「あっ、そっかぁ……来たばっかの響には分からんかもな」

響「ふーん……」

提督「あ……えーとな……まず此処、『甘味処間宮』ってのは、艦娘のみんなにとって第二の家みたいなもんだ」

提督「激しい戦闘の疲れを癒す場所なんだよ。疲れたときには甘い物って言うだろ?」

響「なるほどね。私も疲れた時には食べたくなるよ」

提督「だよな? 疲れた時は甘いもんに限る!」

響「へぇ、司令官もそうなんだね」

提督「見た目に似合わずってか?」

響「邪推しないで。率直に思っただけさ」

提督「そうかい」

響「うん」

提督「……まぁこの場所が癒しになってるのは、間宮さんのおかげでもある訳だよ」

提督「美人で気さくで……みんなの相談にも乗ってくれたりしてな。女同士しか話せないことも沢山あるだろうし、俺から見れば有り難いよ」

響「なるほどね……」

提督「響も世話になるかもな。間宮さんにゃ、つい話したくなる魔力があるらしいぞ?」

響「へえ……それは怖いね」

間宮「ふふっ魔力ですか……」

提督「あらら」

間宮「ごめんなさい、盗み聞きしちゃって」

提督「いえいえ……間宮さんが聞き上手って皆も言ってるでしょ?」

間宮「うふふ、よく言われますね。たまには提督さんのお話も聞きたいなぁ、なんて」

提督「はは……いやー参ったなぁ……」

響(……そういう目で見てるじゃないか)

間宮「はいっ、おはぎと黒ごまだんごです。温泉あんみつはもう少しお待ちくださいね」

提督「おー美味そうだなぁ」

響「うん、ごまの香りがいいね」

提督・響「いただきます」

間宮「どうぞ、召し上がってください♪」

提督「うん、おいしい!」

響「本当においしいね」

提督「実は久々なんだよなー間宮さんのお菓子食べるの」

響「ねえ司令官」

提督「ん?」

響「うそつきだね」

提督「え、何が?」

響「さぁね」

提督「えぇ……」

投下疲れしたので、また後ほど

響「でも分かったよ。間宮は艦隊のアイドルみたいな存在なんだね」

提督「まぁ……間違っちゃいないかな」

提督(那珂ちゃんVS間宮さんか……ごめん那珂ちゃん、俺は間宮さんに投票するよ)

響「お母さんと言った方がいいかな?」

提督「それも間違っちゃいないな」

提督(今度は鳳翔さんVS間宮さん……これはまさしく究極対至高……俺には……選べない……)

響「そうか……うまい言葉が見つからないね」

提督「まー、間宮さんは間宮さんってことで」

響「うん……」

提督「どうしたキョロキョロして」

響「いや……たくさん壁に飾ってあるアレが気になってね」

提督「あー色紙か……」

間宮「あれは艦娘の皆が描いてくれたサインですよ」

響「へぇ……」

提督「皆っていうか一部ですよね?」

間宮「そうですね。街によく出掛ける子たちです」

響「ふーん……?」

提督「ピンとこないか?」

響「うん」

提督「基地の外の飲食店、特に有名な所だと、芸能人やスポーツ選手のサインが置いてあったりするんだよ」

響「そうなんだ……その真似事って訳かい?」

提督「そういうこった。しょーもないだろ?」

間宮「あら、艦娘のサインが置いてある店なんて、中々ありませんよ?」

提督「かもしれませんけど……」

間宮「でも艦娘以外のお客様がいらっしゃらないので、お披露目出来ないのが残念ですね」

提督「……ですね」

響「ねぇ、私の姉妹のサインもあるかな?」

提督「どうだろう?」

間宮「暁ちゃんたちのサインは……多分ないですね」

提督「まーそういう(自己顕示欲が強い)タイプじゃないからなぁ」

間宮「暁ちゃん姉妹に関係するもの……写真ならありますけど、見ます?」

響「写真……見たいな」

間宮「えっと……これですね。電ちゃんが初めていらっしゃった時の写真です」

響「本当だ……司令官と間宮も一緒に写ってるね」

提督「はは、電の表情がまだ硬いんだよな」

間宮「着任初日でしたから、無理もないですよ」

響「へぇ……」

響「……電を見るのも久しぶりだな」

間宮「えっ?」

提督「電に会った事あるのか?」

響「うん。私たちは『止まり木の鎮守府』に居たからね」

提督「……そっか、電も止まり木からだったな」

響「電は元気にしてるかい?」

提督「おう。この写真からは想像もつかないくらい元気だよ」

響「へぇ……早く会いたいな」

提督「逢えるさ、遠征は直に終わるし。電だけじゃなく、他の二人もな」

響「……そうだね」

間宮「遠征から帰って来る子たちに、何か用意しようかしら?」

提督「あ、間宮さん、今日はほら……」

間宮「えっ? ……あ、そうでしたね……ご飯前のお菓子は良くないですね」

提督「すみませんね」

間宮「いえいえ」

提督「さて、そろそろお喋りも切り上げて食べるか」

響「……もぐもぐ」

提督「って早っ!? 大分減ってるな……いつ食べてたんだ?」

響「わずかな時間をみつけて食べてたよ」

提督「マジか……」

響「大丈夫、ちゃんと待ってあげるから。ゆっくり食べて?」

提督「あ、はい、どうも……」

――――――――――――――――――――――――

【工廠内】夕張さんが根城にしている。開発中と称して、此処でサボる子も居る。匂いが独特なため、あまり居住性が高いとは言えない。尤も夕張さんは既に慣れている(麻痺している)。

鈴谷「さすがに誰も居ないよね……」

鈴谷(見つからないだろうけど……真っ暗な工廠でサボるのは微妙だなぁ)

鈴谷(場所選択ミスったかも……)

「んん……?」

鈴谷「ひっ!?」

鈴谷「だ、誰か居るの……? まさか深海棲艦……?」

「ふあぁ……深海棲艦だなんてヒドイねー、鈴谷っち」

鈴谷「北上ちゃん!?」

北上「やっほー。スーパー北上さまですよー」

鈴谷「びっくりしたぁ……心臓に悪いじゃん!」

北上「いやーそれこっちの台詞だよー」

鈴谷「お、お互い様だね……ていうか寝てたの?」

北上「うん、絶賛サボり中ですよー」

鈴谷「そっか。鈴谷もだよ」

北上「歓迎会の準備はいいんだけどさー、駆逐艦の面倒も見ないといけないとか、ほんと勘弁だよね」

鈴谷「あー北上ちゃん大人気だもんね~」

北上「わらわら群がってきてうざいんだよー……鈴谷っちは単なるサボり?」

鈴谷「いやー熊野がいちいちうるさくてさー」

北上「なるほど、熊野っちは真面目だからねぇ……」

鈴谷「でも北上ちゃん居てよかったぁ」

北上「サボり同盟だねー」

鈴谷「だね! 一人だったらすぐ戻っちゃったかも」

北上「意外と小心者ですなー」

鈴谷「え、意外じゃないし! 見た目通りじゃん?」

北上「あはは、面白い冗談だねー」

鈴谷「むー……割と小心者だよ、鈴谷」

北上「知ってるってば、からかっただけですよー」

鈴谷「こいつぅ~!」

北上「く、くるしい……り、立派なおっぱいが当たってるよ?」

鈴谷「!? 変な事言わないでよ! セクハラじゃん!」

北上「っふ、女同士だからセーフですよ」

鈴谷「アウトだよ!」

北上「もー鈴谷っちは初心だねぇ……うぶやって呼んでいい?」

鈴谷「ダメに決まってるじゃん!」

北上「ちぇっ……」

鈴谷「当たり前じゃん」

北上「……ま、あたしも鈴谷っち来てくれてよかったよ」

鈴谷「いじられキャラとして~?」

北上「まーまー、仲良くサボりましょうよ」

鈴谷「よく言うよね~……まー賛成だけどねっ♪」

――――――――――――――――――――――――

提督「いやー満足だ……」

響「幸せそうだね」

提督「響だって美味しかったろ?」

響「うん」

提督「だよな。でもちょっと眠くないか? 結構食ったし」

響「私は平気だよ」

提督「……そうか、それならいいが」

提督「よぉし! 気を取り直して、鎮守府探検だ!」

響「うん」

提督「おー!」

響「うん」

提督「……誰かと会ったら挨拶忘れんなよ?」

響「分かってるさ」

提督(案内する場所も多いし、さくさく行かねーとな)

【軽巡・駆逐艦寮】

提督「響が暮らす寮だぞ」

響「なかなか立派だね」

提督「だろ? まだ築3年も経ってないからな、エレベーターもついてるし快適」

響「それじゃ、失礼します……」

提督「って、置いてくなよ」

響「ほう、こいつはいいな。清潔感があるね」

提督「そりゃ手入れが行き届いてますから」

響「清掃員でも雇ってるのかい?」

提督「いーや。自分たちでやってるよ」

響「そうなんだ」

提督「でも珍しいな、誰もいねーとは……大抵ロビーに誰か居るんだが」

響「へえ、賑やかな場所なんだね」

提督「まー人数多いからな。とりあえず響の部屋行こう」

響「うん」

提督「響にちょいと質問」

響「なんだい?」

提督「姉妹艦と同じ部屋じゃなくても平気か?」

響「……うん、構わないよ」

提督「そっか……まー響なら大丈夫と思ったが」

響「どうして?」

提督「落ち着いてるからさ。駆逐艦じゃないみたいだよ」

響「そうかな……」

提督「そーなの」

響「もし(姉妹が居ないと)無理だと言ったらどうするんだい?」

提督「そりゃ考慮するさ。世話好きの雷あたりを一緒にするかな」

響「ふーん……その必要はないけどね」

提督「そりゃあ有り難い。お、着いた着いた。ここだぞ~」

響(すでに私の名札がある……同室はかわうち、よだれ?、あきぐも……でいいのかな)

提督「おーい、誰か居ないかー? うーん鍵も開いてねーな」ガチャガチャ

提督「……勝手に入っちまおう。響の鍵使って」

響「不法侵入だよ、不法侵入」

提督「……じゃあ響、頼んだ」チャリン

響「うん」カチャリ

川内・漣・秋雲「ようこそラバウルへ!!」パンパカパーン!

響「……ハラショー(хорошо)」

提督「(クラッカーまで用意して)なーにやってんだお前ら……」

漣「サプライズですよ、サプライズ!」

川内「かわいーじゃん! 駆逐艦、名前なんていうの??」ワシャワシャ

響「ひびき……」

提督「こら揉みくちゃにすんな。困ってんだろ」

川内「えー、スキンシップは大事だよ~? 夜戦の方がもっと大事だけどね!」

漣「うーんこの夜戦バカ」

川内「誰が夜戦バカよっ!? って私だった!!」

提督「ったく……響、こいつら騒がしいけど良い奴らだからさ、よろしくしてやってくれ」

響「うん」

川内「いやーいい奴かぁ~なんか褒められちゃったねー!」

漣「ご主人のデレ期(・∀・)キタコレ!」

提督「お前らうるっせーなぁ……響の落ち着きを見習え」

川内「えー? 落ち着いたら私じゃないじゃん!」

漣「彡⌒ミ
 (`・ω・´)禿同!」

提督「先輩としての威厳が欠片もねえな」

秋雲「……でーきたぁー! んっふっふ~……はい、プレゼント!」

響「……これは私かい?」

秋雲「ちょーっちアレンジしてるけど、かわいいでしょ?」

提督「いや、色々おかしいだろ。ハムスター肩にのっけてるし」

川内「かわいいじゃん! ポニテもいいねー!」

漣「KAMIESHI様マジパネエっス!」

秋雲「ふふーん、我を讃えよ~」

響「……スパスィーバ(Спасибо)」

漣「ファッ!?」

川内「なに? 外人さんだったの?」

提督「や、普通に舞鶴生まれらしいぞ」

川内「そうなんだ? びっくりしたなぁ~」

響「上手な絵をありがとう。えーと……」

秋雲「秋雲! よろしくねぇ♪」

響「秋雲か。私は響。こちらこそよろしく」

提督「んで、そっちのピンクが漣、やかましいのがカワウチさんな」

川内「せ ん だ い !」

漣「カワウチ姉貴おっすおっす!」

川内「さ・ざ・な・み~……??」

漣「アイエッ!? センダイ=サンにカイシャクされる! 誰か助けて!」

提督「俺をガードに使うなっての」

川内「提督、どいて! そいつ殺せない!」

提督「はいはい、やめやめ。言いだしっぺの俺が悪かった。ごめんな川内」

川内「そーだよ! 最初にカワウチ言ったの提督じゃん!」

提督「だからごめんって」

川内「うーん……夜戦の演習付き合ってくれたらぁ、許したげるよ?」

提督「夜戦でもなんでも付き合うから勘弁な」

川内「やったぁー!! 提督と夜戦だぁー!」

漣「夜戦(意味深)」

提督「漣はえっちだなぁ」

漣「ピンク髪なだけありますね!」

提督「いや、否定しろよ……」

秋雲「ちょっと男子~響ちゃんに構ってあげなよ~」

提督「男子って俺限定かい」

漣「この中に男の娘が居る可能性が微レ存……?」

提督「ねーから……ねーよな?」

漣「ふふふ……未知のエリア♂」

提督「いやぁ、ビビるって・・・ビビるわぁ!!」

響「司令官、基地の案内は?」

提督「あ、ああ、そろそろ行くか」

漣「リトルウェーイト! ちょっと待ったぁ!」

提督「んだよ……」

漣「なんと さざなみが おきあがり」

漣「なかまに なりたそうに こちらをみている!」

漣「なかまに してあげますか? →はい はい」

提督「拒否権が無いんですが」

漣「仕様ですよ、ご主人様(ニッコリ」

提督「……まー別について来てもいいんだが」

漣「やったぜ。」

提督「俺は構わない、俺はな」

漣「……響ちゃんですか」

提督「そゆこと。聞いてみな」

漣「(^^ゞ……ひびきーん、漣も一緒でいいっしょー?」

響「もちろん構わないよ」

漣「キタコレ! お二人とも、よろよろ→☆」

提督「まぁそうなるよな」

提督(しかし漣のキャラブレにも表情一つ変えないとは……響は冷静沈着、氷の女王だな……いや氷の不死鳥か。なにそれ格好いい)

提督「秋雲と川内も行くか?」

秋雲「秋雲さんはパース。もうちょい響ちゃんを空想スケッチするからさぁ」

提督「そっか」

川内「私も、夜戦に備えて力を温存するよ!」

提督「誰とするのか知らんが頑張ってくれ……」

川内「えーっ!? 付き合ってくれるって言ったじゃん!」

提督「今日とは言ってないだろ……」

川内「ぶーぶー!」

提督「ブーイングしたってダメ」

川内「む~……じゃあ明日?」

提督「明日空いてればな」

川内「よーし明日ね! 約束ね!」

提督「空いてればな」

川内「そうと決まれば、レッツ&ゴー!」

提督「結局お前も行くのか」

川内「うん! ほら響、行くよ!」

響「りょーかい」

提督「こら、そんな走らなくても……秋雲、また後でな」

秋雲「うん、後でとっておきの響ちゃんイラストってやつをお見せしますよ~」

提督「そりゃ楽しみだ。じゃあな」

神通・那珂「……」(廊下に立ちはだかる二人)

川内「げ!?」

神通「姉さん……(ニッコリ」

川内「じ、じんつう……なか……」

那珂「駄目だよ、川内ちゃん! 休憩は30分って言ったでしょ!」

川内「えっとね……ひ、響をお迎えするため仕方なくっていうか……ね、提督!」

提督「や、俺は頼んでないが」

川内「うっ……そうだよね、漣!」

漣「そうですよ。けど、もう挨拶も済んだので連れてって、どうぞ」

川内「ちょっとぉ!?」

神通「ではお借りしますね」ガシッ

那珂「アイドルに妥協は許されないんだからね、もうっ!」グイッ

漣「センダイ=サン、頑張って下さいね(*´◡`*)」

川内「あああああああもうやだああああああ!!!!」ズズズ

提督(川内、安らかに眠れ……)

漣「さて、何処を案内しましょうか?」

提督「まー何処でもいいっちゃいいんだが……」

漣「ご主人様、漣が選んでもいいですか?」

提督「まぁいいんじゃねえの。間宮以外なら」

響「私も何処でも構わないよ」

漣「了解! ではでは、二名様ご案内~♪」

――――――――――――――――――――――――

【工廠内】

北上「ねー鈴谷っち」

鈴谷「なに?」

北上「さっきから、時々上の空だよ?」

鈴谷「そう? そんなことなくない?」

北上「なくなくないですよー」

鈴谷「そっか……やっぱりかぁ」

北上「うん、戻りたいなら戻ってもいいよー?」

鈴谷「うーん、どうしよっかなー……でも北上ちゃん残して戻るのもねー」

北上「大丈夫だよ、もともとあたしは一人で寝てたんだしさ」

鈴谷「……いいや。サボるならとことんサボる!」

北上「あ、そお? ホントにいいの?」

鈴谷「うん、鈴谷に二言はないじゃん?」

北上「漢だねぇ……それじゃ鈴谷っちの恋バナでも聞かせてもらいましょーかねー?」

鈴谷「えっ!? ま、まぁいいけどさー……あ、この前ね! ……」

――――――――――――――――――――――――

【大浴場・入口の暖簾前】多くの艦娘が汗を流す癒しの場所。普通の浴槽、ジャグジー、打たれ湯、寝湯、サウナなどがある。稀によくワイン風呂や焼酎風呂が出現する(某軽空母のせい)。露天風呂が欲しいとの要望が多い。

提督「まぁ何処でも良いとは言ったが」

提督「此処である必要があったんですかねえ……」

漣「またまた~ご主人様も好きなくせにぃ☆」

響「そうなのかい?」

提督「違う。此処は俺に縁のない場所だ」

漣「くさい(確信)」

提督「風呂に縁がない訳じゃねえっつーの。この大浴場には無いってだけだ」

漣「マジレスニキおっすおっす!」

提督「響ちゃん、此処は『艦娘専用』の大浴場なんだよ」

漣「だから怪しい男性が覗いてたら、ピチューンしちゃっていいですよ?」

提督「俺を見るな、響が誤解するだろ。決して怪しい者じゃねえし、覗いたこともねえよ」

漣「ご主人様~、バレなければ事件にはならないんですよ? つまり……」

提督「てめえ……今日は執拗に煽ってくるじゃねえか」

漣「気のせいじゃないですか~?」

響「ねえ司令官」

提督「ん、質問か?」

響「お風呂は此処しかないのかい?」

提督「いや、寮の各部屋にもあるぞ。まー家庭用サイズだが。同時に入れて二人だな」

響「ふーん……」

漣「ひびたそは一人で入りたいタイプですか」

響「ううん。でもそういう気分の時もあるだろうしね」

漣「そんなこと言わないで下さい! 漣は響ちゃんと洗いっこキボンヌですよ(はぁと」

響「遠慮しておくよ。すまない」

漣「(・ω・`)ショボーン」

提督(ざまぁ)

漣「(´・ω・`)」

提督「こっちみんな」

響「ねえ、入浴してはいけない時間ってあるのかな?」

提督「ああ。マルヨンマルマルからマルゴーマルマルの間は入れない。清掃時間なんだよ」

漣「……ご主人詳しいですねぇ。ここ使わないのに」

提督「たわけ。あらゆる規則を叩き込んであんだよ。伊達に司令官やってねえよ」

漣「む~マジレス反対!」

提督「ふざける時間じゃねえからな?」

漣「おふざけ禁止!? 漣の存在意義がぁ……」

提督「まー此処は後でじっくり見てくれ。俺は中まで案内出来ねーからな」

響「うん、分かったよ」

提督「つー訳でそろそろ次行くか。何処にする? 食堂とか?」

漣「申食N」

提督「はいっ?」

漣「食堂はダメですよ、ご主人様」

提督「なんで……あーそういや」

漣「もう、忘れっぽいんですから!」

瑞鶴「あれ? 提督さんじゃん! 何してんの??」

翔鶴「ここでお会いするのは珍しいですねぇ」

漣「ご主人様ったら、ど~しても覗きたいって聞かなくてぇ」

翔鶴「あらぁ……」

瑞鶴「おっ、爆撃しちゃう?」

漣「爆撃! 爆撃! 爆撃! って感じで……」

提督「あのさぁ……」

響「司令官は私の案内をしてくれてるんだよ」

瑞鶴「ん、誰? 初めて見る子ね」

翔鶴「(暁ちゃんたち同じ制服……)もしかして貴方が響ちゃん?」

響「うん、響だよ。よろしくね」

翔鶴「こちらこそよろしくお願いしますね。私は正規空母の翔鶴。こっちは妹の瑞鶴です」

瑞鶴「暁の妹かぁ。よろしくね、響っ!」

響「うん、よろしく」

提督(あ、長良に鬼怒。次々と風呂上りの子が……)

長良「あっ提督だ! こんにちは!」

鬼怒「ホントだ、提督もお風呂に来たの?」

提督「いやいやまさか」

提督(このままだと収集つかなくなるな……)

提督「俺達急ぐから、また後でな。響、漣、行くぞ!」

漣「(`・ω・)ほいさっさ~!」

鬼怒「えー!? もっとお話しようよー!」

提督「すまん、後でな!」

瑞鶴「じゃあねー提督さん!」

瑞鶴「……翔鶴姉ってば、あの子の事よく分かったね?」

翔鶴「分かるわよ、暁ちゃんと同じ制服だったでしょう?」

瑞鶴「あ、言われてみればそうかも! でも名前まで知ってたじゃん」

翔鶴「この前暁ちゃんが教えてくれたのよ。随伴してくれた時にね」

瑞鶴「へえ~……」

――――――――――――――――――――――――

【回想】

暁『ねえ翔鶴さん! 今度、私の妹が来るんだって!』

翔鶴『あら、良かったですねぇ』

暁『ええ! 響の為に歓迎会も開いてくれるって言ってたわ!』

翔鶴『まぁ……お名前、響ちゃんって言うのね?』

暁『そうよ! はぁ……早く響に会いたいわっ』

翔鶴『皆で温かく迎えてあげたいわね』

暁『響が泣いちゃうくらい盛大に祝ってあげるんだから!』

――――――――――――――――――――――――

翔鶴「暁ちゃん、相当逢いたかったみたいよ」

瑞鶴「そうなんだ……」

長良「姉妹に逢いたい気持ちは皆一緒だよ! 私もそうだった!」

瑞鶴「私も分かるなぁ……結構待ったから」

翔鶴「待たせてごめんなさいね、瑞鶴」

瑞鶴「いいの。ちゃんと逢えたじゃない」ギューッ

翔鶴「あら、瑞鶴ったら甘えん坊さんね……」

鬼怒(相変わらず仲良しだなぁ~……っていうか私たちに見られていいのかな、瑞鶴さん)

長良「ところで、歓迎会楽しみだよね!」

鬼怒「そうだね!」

瑞鶴「長良、脱ぐのは止めなさいよね。筋肉芸だか何だか知らないけど」

長良「えーっ!?」

瑞鶴「当たり前でしょ?! 提督さんだって居るんだから!」

翔鶴「そうね。殿方の前で肌を晒すのはちょっと……」

長良「き、鍛えてるから、見られても大丈夫!」

瑞鶴「そういう問題じゃないの!」

鬼怒「長良ちゃん、そういうのに疎いんです」

瑞鶴「そうみたいね……」

瑞鶴「それにアンタが脱いだら、誰が提督さんを爆撃すると思ってるのよ。こっちの事情も考えてよね?」

鬼怒(どんだけ提督を爆撃したいの、瑞鶴さん……)

翔鶴「駄目よ瑞鶴、歓迎会でそんな真似したら」

瑞鶴「大丈夫、そもそも長良が脱がなきゃいいのよ」

鬼怒「長良ちゃん、提督が理不尽に爆撃されたら可哀想だよ! せっかくの歓迎会が台無しになっちゃうし……」

長良「そ、そうね……今回は諦めるしかないかぁ」

瑞鶴「出来ればずっと自重して欲しいわね……」

長良「いーえ! 次回こそは筋肉革命を起こしてみせますっ!」

瑞鶴「……はぁ、大丈夫かしら、この子」

【工廠前廊下】

提督「なぁ、今更なんだが」

漣「なんですか、やっぱり覗きたかったんですか?」

提督「いや」

漣「お風呂上がりの翔鶴さんがせくすぃ☆でしたか?」

提督「……や、そうじゃなくて」

漣「今の間、思い出してましたね!」

提督「お前が余計な事言うからだろ……」

響「それで、何が今更なんだい?」

提督「いや、秋雲は普通にサボってたけどいいのかなって」

漣「そのうち陽炎氏か夕雲姐さんが呼びにくるのでは?」

提督「だといいんだが」

漣「もしくは、最初から当てにしていない可能性が……」

提督「……有りうるな。途中で職務放棄して絵を描き始めるのが見えるわ」

漣「KAMIESHIだからね、しょうがないね」

提督「ていうかお前もだろ。曙お嬢から止められなかったのか?」

漣「……止められませんでしたよ?」

提督「黙って抜けてきたなお前……」

漣「仕方ないじゃないですか! 響ちゃんを部屋でお迎えしたかったんですよ!」

提督「それ、もう終わったよね? 川内だって連れて行かれたよね?」

漣「えっ、それは……」

提督「……まぁ俺としては、お前が一緒でも構わないんだが」

漣「さっすがご主人様! 愛してます!」

提督「だがお嬢が降臨したら、潔く諦めろ」

漣「う~……漣がこの先生きのこるには……」

提督「準備に戻る」

漣「嫌です! ご主人様とずっと一緒に居たいです!」

提督「いい台詞だ。感動的だな……だが無意味だ」

響「そういえば、皆は何の準備をしているんだい?」

提督「あー……そのうち分かるさ」

漣「まだ秘密ですよ、secret of my heartです」

響「ふーん……」

提督「べ、別に響を仲間はずれにしてるとか、そういうのじゃないからな。でもまだ言えないんだ」

響「分かってるよ、優しい司令官さん」

提督「や、別に優しくはないが……」

漣「なーにマジ照れしちゃってるんですか」ドスッ

提督「かはっ……ひ、肘鉄はやめろ……」

響(私に秘密って事は、歓迎会の準備とか、そんなとこだろうね。止まり木の鎮守府でも良くやってたね、そういえば)

響「……スパスィーバ(Спасибо)」

提督「え?」

響「あ、気にしないで」

漣「おっ、次のチェックポイントが見えてきましたよ!」

提督「す、スタンプラリーか何か……?」

提督(しかし脇腹いてぇ……漣のやつ本気でやりやがった……)

――――――――――――――――――――――――

【工廠内】

鈴谷「……なんか声聞こえない?」

北上「んー……聞こえるね。こりゃ誰か来るね」

鈴谷「やばっ! 隠れなきゃ!」

北上「うーん……じゃあ、そこのドラム缶の山にでも隠れますよー」

鈴谷「急ぐよ北上ちゃん!」

北上「あいさいさー」

鈴谷「! 電気点いた!」

北上「まだ誰の声か分からないね……」

鈴谷「大井ちゃんが北上ちゃんの匂いを追って来たんじゃん?」

北上「あはは、それこわいねー」

鈴谷「ま、流石にないよね……う~見つかりませんようにぃ……(届かぬ想い)」

妖精さん「(¬д¬。)ジトー…」

――――――――――――――――――――――――

〆 E7行ってきます

【工廠内 開発場所】当鎮守府では謎のブラックボックスに資源を詰め込むだけで装備が出来上がります。ポーンと飛び出し、フワっと落ちてきます。あっという間です。

響「なんだろうこの香り……」

提督「鉄とか油とか、色々混ざった匂いだな。換気するか」

漣「メンドイですよー長居する訳でもないですしおすし」

提督「それもそうか」

響「此処では何をするんだい?」

提督「開発や建造だな」

漣「百聞は一見に如かず、という事で……アテンションプリーズ!」

提督「やるのか……」

漣「まぁまぁ、すぐ終わりますから。ご主人様は天井のシミでも数えててください」

提督(それって男が言う台詞じゃ……漣男の娘説、急浮上。さっきのアレはマジだった……?)

『この中に男の娘が居る可能性が微レ存……?』

響「司令官?」

提督「え?」

響「漣は何の準備をしているのかな?」

提督「あぁ、装備を開発するらしい……何を作るのかは知らんが。いずれ響もすることになるから、よく見ておけ」

響「へぇ……」

漣「あとぅまれーっ!!(田中マルクス闘莉王)」

提督「声でけえよ……」

響「……? あ、妖精たちが集まって」

提督「変な号令でも集まるのか……」

漣「変なとは失礼な! 田中さんと今野さんに謝ってください!」

提督「いや、今野はいいだろ」

漣「妖精の皆、オラに力を分けてくれ!」

妖精たち「アイアイサー!」

漣「いきますよ~……刮目せよ!」

ブラックボックス「カモナベイベー」

妖精たち「イマダ-!」

漣「そぉい!」

ブラックボックス「ウウウ……ウンガー!」スポーン

ドラム缶「やぁ」ドスン

漣「やりましたよ! ドラム缶ですよ、ドラム缶!」

提督「おお、凄いじゃないか。偉いぞ漣!」

漣「す、素直に喜ばれると、ふざけにくいですね……」

提督「いやードラム缶足りてないしな。後で褒美をやろう」

漣「おぉ~ご主人ってば太っ腹! 愛してます!」

提督「へいへ……まぁこんな感じで開発するんだ。分かりやすいだろ?」

響「うん。シンプルでいいね」

漣「まぁ失敗も多いんですけどね~」

響「失敗したらどうなるんだい?」

漣「……ペンギンですよ」

響「ペンギンって?」

漣「ええと……いずれ分かりますよ! 時間も押してますし、次の場所に行った方が……ってご主人様、何処行くんですか!?」

提督「いや、なんか妖精さんたちが」

妖精たち「コッチ! コッチキテ!」

漣「何かあるんでしょうか?」

提督「とにかく妖精さんの後について行ってみよう」

コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ……

鈴谷「足音近づいて来てない……?」

北上「こりゃゲームオーバーかもね」

妖精さん「ココ! ココニイル!」

提督「ふむ……響と漣は一応下がってて」

響「うん」

漣「ほいさっさ~」

提督「誰だ??」チラッ

北上「やあ」

鈴谷「ちーっす……」

提督「……サボり魔二人発見」

北上「ちぇっ、見つかったかぁ」

提督「運が悪かったな」

北上「そだねー、提督が来るとは思わなかったよ」

北上「まー見つかっちゃったし、大井っちのとこ戻りましょうかねー

漣「北上さんに鈴谷さんでしたか」ヒョコッ

響「……」ヒョコッ

鈴谷「漣ちゃんと……誰ちゃん?」

響「特型駆逐艦の響だよ」

北上(へー電パイセンの姉の姉かー)

鈴谷「へぇ~はじめまして、鈴谷だよ! よろしくね!」

響「鈴谷か。こちらこそよろしく」

鈴谷(よ、呼び捨て……度胸ある子じゃん?)

北上「あたしは北上。よろしくね響」

響「うん。よろしく、北上」

漣「どういうことなの……」

響「どうかしたのかい?」

漣「北上さんが駆逐艦の名前を呼んでるのです……」

北上「うっさいなぁー駆逐艦」

漣「あ、漣にはいつも通りでしたか……」

北上「でも戻ったら球磨ちゃんに絞られるだろうねー……」

提督「球磨って怒ると怖いのか?」

北上「まぁね。姉妹にしか怒んないけど」

漣「噂だと語尾の『クマ』が無くなるとか?」

北上「あはは、そんな感じだね」

提督「そんな球磨も見てみたいな」

北上「それじゃ、あたしの代わりに叱られてみるー?」

提督「や、それは遠慮するよ」

北上「だよねー」

北上さんが球磨ちゃんに叱られている間の大井っちはどんな顔してんだろうか

期待
酉の前半の英語はわかったけど3514ってどういう意味なんだろう

E7は無理でした……あぁ照月ちゃん

>>105
「北上さんを庇ってあげたい」と「球磨姉さんに逆らったら○される」がせめぎ合って、複雑な表情をしているかも
大井っちは北上さんと一緒に怒られるシーンも多そうですね

>>106
ひびき(「3」文字)恋し(514)、でどうでしょうか(偶々3514になったとは言えない)
前半はお察しの通りだと思います!

【工廠前廊下】

提督「さて、次は何処行きますかね」

漣「居酒屋鳳翔!」

提督「君はもう少し、優先順位を考えようね」

漣「ご主人様、鳳翔さんの事を軽く見てるんですか?」

提督「鳳翔さんとかめっちゃ大事だ、どあほう」

漣「まぁ、めっちゃ大事ですね。主に胃袋掴まれてる的な意味で」

提督「それも含めて、鎮守府を実効支配してんのは鳳翔さんだからな」

漣「うーんこの司令官……まー残当ですけど」

鳥の後半は意味ないことも多い

提督「居酒屋鳳翔は置いといて……まー談話室と酒保だな。それでタイムアップだ」

響「ねぇ、酒保ってなんだい?」

漣「売店みたいなものですよ。明石さんという淫ピが切り盛りしてます」

響「へぇ……(いんぴ……?)」

提督「淫ピ言うな。ブーメラン刺さってるぞ」

漣「な、何も言えねぇ……」

提督「とりあえずは酒保行くか。喉乾いたし飲み物貰おう」

漣「わーい! ご主人様の奢りだー!」

提督「おま……いいんだけどさぁ」

響「気前がいいね」

提督「まぁジュースくらいはな……」

漣「漣はスピリタスで(キリッ」

提督「下戸の癖に……つーかアルコールそんなに置いてねえよ、隼鷹対策で。酒欲しいなら一人で居酒屋鳳翔へGO。さっき行きたがってたよな?」

漣「ご主人酷い……いけずです……」

提督「ところで響はお酒飲むのか?」

響「うん。それなりにね」

漣「なんとなくですけど、響ちゃんは強そうですねぇ」

響「どうかな……弱くはないと思うけど」

漣「やっぱりチューハイとかが好きですか?」

響「いや、ウォッカかな」

漣「ファッ!?」

提督「響……恐ろしい子!」

>>109
末尾一致を狙う人は少ないでしょうからね

【酒保】明石さんのお店。艦娘には日用品を、提督にはお買い得な資源セットやらを売ってくれる。当初はそれなりにアルコールを扱っていたが、某軽空母の所為で次第に扱わなくなっていった。

提督「此処が酒保だよ」

響「うん。でも誰も居ないね」

提督「だなぁ。まさかの明石不在?」

漣「奥で在庫チェックでもしてるんじゃないですか?」

提督「ありうる……明石ちゃーん、出ておいで~」

明石「はいはーい、お待たせしてすみません! いらっしゃいませ!」

提督「やっとおでましか」

漣「おっそーい!」

提督「それはぜかましな」

明石「あっ、本日着任した新人さんですね!」

響「響だよ。よろしくね」

明石「はい! 私は工作艦の明石です! 酒保ともどもよろしくお願い致します!」

漣「ちなみに漣は漣だよ。よろしくね(響の真似)」

明石「あはは、勿論知ってますよ。今後ともよろしくお願い致しますね!」

提督「明石は真面目だなぁ……」

明石「え? どうしてですか?」

漣「漣のしょーもないボケなんかスルーでいいのに……とか思ってるんですね! ご主人様のいけず!」

提督「大体合ってる」

漣「ふーんだ! 漣、拗ねちゃいますよ!」

提督「……明石、この子たちにサイダー貰えるか?」

明石「サイダー二本ですね、200円です」

提督「はいよ」チャリン

明石「はい、ちょうどですね。どうぞ!」

提督「ありがとう。ほれ、二人とも」

漣「ジュ、ジュースなんかでご機嫌取ろうとしたってダメなんだからねっ!」

提督「その割には素直に受け取るんだな……」

響「ありがとう、いただくね」

提督「おう飲め飲め」

漣「ぷはー☆ いや~ご主人様って気遣い出来てマジイケメンですよね~」

提督「変わり身早いなオイ」

明石「提督っ」ピトッ

提督「つめたっ!?」

明石「えへへっ、明石の奢りです!」

提督「い、いいよ。俺喉乾いてねえし」

明石「あっ、そうでしたか……すみません、余計でしたね!」

漣「ダウト!!」

提督「は?」

漣「『とりあえずは酒保行くか。喉乾いたし飲み物貰おう』って言ったの、何処のご主人様ですか!? ウチのご主人様ですよね!」

提督「何で覚えてんだよ……それはお前らにジュース買うための方便つーか、なんつーか……」

漣「だとしてもです! 明石さんの健気な想いを踏みにじるのは、この漣が許しません!」

明石「い、いいんですよ! 私が勝手に言い出したんですから。提督は悪くないです……」

漣「いーえ、悪いです。ご主人様、耳貸してください」グイッ

提督「いってえな……なんだよ?」

漣「明石さんをあんな表情(かお)にしたの、ご主人様ですよ」

提督「あんな表情って……」

明石「あ、あの……?」

提督(……明らかに落ち込んでるな……そんなの明石にゃ似合わねえだろうが)

提督「わ、悪い明石……そのサイダー、貰えるか?」

明石「はい……でも無理に飲まなくてもいいんですよ……?」

提督「だ、大丈夫だ。明石の優しさが詰まってるからな、いくらでも飲める」グビグビ

明石「提督……」

響「流石にこれは恥ずかしいな……」

漣「なーにくっさい台詞言っちゃってるんですか!」

提督「ごく……うるへー」

漣「……明石さん、もっと強引に行かなきゃ駄目ですよ!」

明石「えっ?」

漣「ご主人様ったら変な所で素直じゃないですからね!」

明石「……確かにそうかもですね」

漣「ずばりそうなのです!」

明石「よぉし! 私、もっとグイグイいっちゃおっかな!」

提督「お前らなぁ……」

響「なるほど。司令官は押しに弱いんだね」

提督「お、俺だって断る時は断るからな! 覚えとけよ!」

漣「うぷぷぷぷ……モブキャラの捨て台詞みたいですね!」

提督「ぐっ……まぁいい、切り替えて次の場所行くぞ。飲み終わったろ?」

響「うん」

漣「えー漣まだ飲み終わってませんよ?」

提督「そ、そうか……まぁゆっくり飲め」

漣「えぇ……遠慮なく飲みますけど……」

響「ねぇ明石、質問なんだけど」

明石「何ですか?」

響「此処は何時も開いているのかい?」

明石「残念ながら何時もではないですね。営業時間はマルナナマルマルからフタサンマルマルですよ」

響「へぇ……けっこう長い時間やってるね」

明石「そうかもですね」

漣(良い気分になれそうな営業時間なのです♪)ゴクゴク

提督「明石が忙しい時は、店員が変わる時もあるしな」

明石「そうなんですよね……申し訳ないですね」

漣「好きでやってる子も居るみたいですよ?」

明石「そうだと有り難いですけどね」

提督「まーバイト代だって貰ってるんだし、そこまで気にしなくていいだろ」

明石「……そうですね、提督がそうおっしゃるなら」

提督「や、過信されても困るが……」

響「バイトか……面白そうだね」

明石「響ちゃんもやってみます?」

響「どうかな……今はなんとも言えないね」

明石「あ、でも響ちゃんって(その制服は)第六駆逐隊ですよね?」

響「うん。そうだよ」

明石「それだとバイトする暇は無いかもですね。皆さん忙しそうなので」

響「へぇ……暁たち、頑張ってるんだね」

明石「ええ。特に電ちゃんは、この基地が出来た頃からずっと頑張ってますね」

響「電か、早く会いたいな」

明石「あれ? まだ合ってないんですか?」

響「うん。遠征に行ってるらしいよ」

明石「あらら……」

響「でも、そのうち帰ってくるみたいだ」

明石「そうなんですね……早く戻ってくるといいですね」

響「うん。もう少しの辛抱さ」

漣「ご主人様、漣にもバイト代ください!」

提督「何の代金だよ……」

漣「この前、転んでいちごパンツ見られた代金です!」

提督「! あれはお前が走ってぶつかって来た所為だろ!」

漣「でも、食い入るように見てたじゃないですか……えっち」

提督「ぐっ……い、いくら欲しいんだよ」

漣「えっホントに払ってくれるんですか?」

提督「自分で言い出しといて何故驚く……まぁ見ちゃったのは事実だしな」

漣「……それじゃ、これで♪」

提督「これって……サイダーの空き瓶?」

漣「もう一本奢ってくれたら、許してあげますよ♪」

提督「はは……安いバイト代だな」

漣「お高い方が好みですか?」ジトー

提督「いーや、手頃な方が好みだ」

漣「では交渉成立ですね! 明石さん、もう一本下さい!」

明石「あっはい! サイダーですか?」

漣「いえ、コークでお願いします! ほら、ご主人様っ!」

提督「へいへい」チャリン

明石「まいどありです!」

漣「プシュー……ごくごく……ぷはー☆ ご主人様の奢りのコークは最高ですね!」

「それはそれは良かったわねぇ……?」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨103





漣「そ、その声は……!」

提督「まさか……」

乙です

>>131乙どうもです

少しだけ投下します

曙「あたしよ、このクソコンビ!」 バァ―――z___ン!

漣「曙お嬢様でしたか……あはは……」

提督(知ってた)

曙「ずいぶん長い化粧直しだと思ったら、やっぱり油売ってたのね……!」

漣「こ、これには深い訳がですね……」

曙「そう……後でたっぷりと聞いてあげるわ」ガシッ

漣「(´;ω;) ご、ご主人様ぁ……」

提督「今生の別れみたいな顔しなくても……」

曙「アンタもよ、クソ提督!」

提督「俺も!?」

曙「皆が歓迎会の準備してるんだから、さっさとこの子を戻らせなさいよ!」

提督「ゆ、許しは請わぬ……」

曙「はぁ!? ふざけてんの?」

提督「はっきり言って、妙高姉さんより俺は真面目だ」

曙「どこが真面目なのよ……アンタなんて漣の次に不真面目じゃない」

漣「漣にとばっちりΣ(。д。;)iiキタコレ」

提督「寮で同室の漣を連れてった方が、響も馴染みやすくなると判断したから連れてったまでだ。何か問題あるか?」

漣(あ、そういうアレだったんですね。漣の押しに負けて渋々……じゃなかったんですか)

曙「……ふん、分かったわよ。でも漣は連れてくから」

提督「おう。まー最近噂の洋菓子屋にでも連れてってやるから、機嫌直してくれ」

曙「……別にそんなの」

提督「行かなくていいか?」

曙「誰もそんな事言ってない! ぜ、絶対忘れないでよね!」

提督「残念ながら俺は忘れっぽいんだ。お嬢が代わりに覚えといてくれ」

曙「もう、仕方ないわね! このクソ提督っ!」ニコッ

漣(お嬢ちょろすぎィ!)

提督「それじゃ二人とも、頑張ってな~」

曙「アンタに言われなくても頑張るわよ!」

漣「(´;ω;)ご主人様ぁ~……」ズズズ

提督「……最後まで面白い奴だな」

漣「」

響「……行っちゃったね」

提督「まぁ、こうなるよな」

明石「さすがの漣ちゃんも、曙ちゃんには逆らえませんね」

響「曙、気の強そうな子だったね」

提督「おう、お嬢は俺に対しても遠慮も敬意も好意もないからな」

明石「最近は提督に対しても丸くなったんじゃないですか?」

提督「そうかなぁ……」

響「なんにしても、クソ提督なんて言うべきじゃないよ」

提督「まぁな、仮にも上官だし……だがもう慣れちまったよ」

響「……司令官は甘いね」

提督「はは……まぁいいんだよ、あいつはあれで。普通に呼ばれたら腰抜かすだろうしな」

響「ところで、何故お嬢なんて呼ぶんだい?」

提督「……なんでだろうな? いつの間にか呼んでたわ。まぁお嬢呼びなのは、俺と第七駆逐隊だけだろうが」

明石「漣ちゃんが言い始めたんじゃないですか?」

提督「あー間違いねえな。変な呼び方は漣か青葉の所為だし」

提督(明石も淫乱ピンク呼ばわりされてたしな……)

明石「あ、明石の顔に何かついてますっ?」

提督「……いや、ついてない。大丈夫だ」

明石「そ、そうですか……」

カッコ内に句読点はつけないほうがいいよ

提督「そろそろ次行くか。ドックへGO」

響「あれ、談話室じゃないのかい?」

提督「談話室はパス。そろそろ遠征艦隊が帰投する時刻だ。暁たちに会えるぞ」

響「そうか……早く行こう、司令官」

提督「おう。そういう訳だから、またな明石。サイダーありがとな」

明石「いえいえ! 提督、響ちゃん、いってらっしゃい!」

提督「あ、最後にひとつだけ。『アレ』、取り寄せてくれたか?」

明石「ええ、もちろんですよ。お渡ししましょうか?」

提督「いや、後で構わん。いつも悪いな」

明石「いーえ。お役に立てて嬉しいです!」

提督「そう言ってくれると助かるよ。それじゃ、またな」

明石「はい、また後で!」

提督「あ~っと明石ちゃん! もひとつ忘れてた!」

明石「提督ぅ~……」

提督「何度もすまん……パコリスウェット、6つくれ」チャリーン

明石「はーい、ちょっと待ってくださいね……はい、お待たせしました!」

提督「うっし、今度こそ出発できるな!」

明石「本当ですか~?」ジトー

提督「だ、大丈夫っス……多分」

〆 次は多分、球磨ちゃんのお説教から開始です。

>>140
ご指摘どうもです。
ですが自分の理解が及ばず『カッコ内の句読点』が具体的に何処を指すのか分からないので、良かったらご教授ください。

パコリスウェット……

>>144
まじかよ・・・

「、」と「。」のことだよ

>>147
そういう事を聞いてるんじゃないと思うけど
句読点付けないSSの方が少ないな

>>145-146
パコリが予想外の反響で驚いてます!

>>147
単純に句読点を付けないと云う事ですか?
「文字続き」の文章が良いと云う事でしょうかね?
それとも「句読点の部分をスペースに置き換える」
と云う事でしょうか?
もしくは他に方法がありますか?
採用出来るかは分かりませんが、ご意見頂ければ嬉しいです。

>>148
自分もあまり見かけない気がしますね。

カッコ内の文末に「。」を付けない方がいいのはわかるが……


パコリスウェット……スポドリを装ったおっと誰か

文末の。はなくてもいいとは思う
本人の自由だけど

球磨ちゃんお説教?編を投下します(短いです
暫定的に、いつも通り句読点有りです
それと若干ですが地の文があるのでご注意を

>>150
自分もそれは意識していますね
たまに忘れて付けてしまいますが

>>151
乙どうもです
パコリは某製薬会社の陰謀なのです!

【球磨の部屋(同室 電 文月 若葉)】

年長者がしっかり者の球磨のおかげか、部屋の畳にはゴミひとつ落ちていない。その綺麗な青畳の上で正座をしながら反省されられる少女の姿が其処にはあった。

北上(……っていうかあたしだった)

北上(あぁ~脚が痺れるねぇ~助けて大井っち!)

正座を始めて数十分。北上の華奢な脚の自由は既に奪われているだろう。そう、脚が痺れる頃合いを見計らって説教を始めるのが球磨のスタイルなのだ。

球磨は北上の目を覗き込み、彼女の両肩をがしっと掴む。

北上「く、球磨ちゃん?」

球磨「北上、お前は確かに強い。皆より遥かに多くの戦果を上げている。大本営が是が非でも成功させたい大規模作戦でも、お前の戦果は群を抜いてる」

球磨「誰にでもフレンドリーで、艦隊の皆に好かれてる」

球磨「それは球磨だって分かってる。北上は自慢の妹だ」

北上「う、ぅん……」

その自慢の妹も長時間の正座には堪えられない様子だ。いつものおっとりとした表情は一変、苦痛に歪んでいる。

球磨「脚が痺れて辛いかもしれないけど、よく聞いて欲しい。お前は大井と違って話が分かる子だ」

北上の肩を掴む手にぐっと力が入る。

球磨「いつも品行方正にして欲しいとは言わない。皆が同じ事を頑張ってる時くらい一緒にやってほしい。それも出来ない?」

北上(いやー駆逐艦が群がって来なかったら何でもするんだけどさぁ……)

本音を言いたいのは山々だった。だが言えばさらに面倒な事になりかねない。『一緒に戦う艦隊の仲間に対する態度じゃないクマ!』などと言われかねない。

北上(さぁ、どうする北上?)

何処かの小賢しい飼い犬が言っていた。『配られたカードで勝負するしかないのさ』と。

北上(ま、いつものやるしかないよねー……)

勝負に使うのは『妹』というカード。球磨は『お姉ちゃん』と呼ばれるのに弱いのだ。それを利用してお説教から気を反らす。

これが北上の常套手段だ。

彼女は徐に立ち上がる。歩くことすらままならない程の痺れに耐えながら立ち上がる。

北上「くぅ~……やっぱり痺れるねぇ……」

球磨「きゅ、急に立ち上がると危ないクマ!」

北上「おっとっと……」

ふらふらと足元が覚束無い北上をしっかりと受け止めて支える。

球磨「ほら、言わんこっちゃない!」

北上は自分を支えてくれている姉の柔らかい身体を弱々しく抱きしめる。

球磨「ど、どうしたクマ??」

北上「いつもありがとね、『お姉ちゃん』」

球磨(クマッ!?)

北上「いつも心配してくれて感謝してるよ」

球磨(『お姉ちゃん』……いい響きだクマ。嫌いじゃないクマ)

球磨(いつも『球磨ちゃん』呼びの北上が呼んでくれると、感動もひとしおだクマ)

球磨(でも素直に喜んだら北上の思う壺だクマ……不本意だけど北上を嗜めてやるクマ!)

球磨「そうやって都合の悪い時ばっかり姉扱いするのは、どうかと思う!」

北上「あはは……でも『お姉ちゃん』に感謝してるのは本当だよ?」

球磨「くっ……!」

北上「あれ? どうしたの?」

球磨「なんでもない……」

球磨(駄目だクマ! 北上の『お姉ちゃん』は甘美で危険な響きクマ!)

球磨(でも此処は耐えるんだクマ、まだ慌てるような時間じゃないクマ……!)

球磨「……妹を心配するのは『お姉ちゃん』として当然の事。北上にはサボった事をしっかり反省してほしい」

北上「うん、そーだね……」

北上(ちぇっ、球磨ちゃんてば強情だね)

北上(ちょーっち本気出しちゃいましょうかねー!)ニヤリ

球磨(!? いま悪寒がしたクマ!)

北上(じーっ……)

球磨「き、北上、近い!」

球磨の琥珀色の瞳が北上の愛らしい上目遣いで覗き込まれる。

球磨(くぅっ……我が妹ながら可愛すぎるクマぁ……!)

北上「ねぇ『お姉ちゃん』……」ウルッ

球磨「」





球磨(も、もう駄目クマ……)

球磨(体が、、、か。。ら・・だが求める・・・・・・・・・・・・・・・ )





北上「『お姉ちゃん』はどうしたら許してくれるの?」ウルウル

球磨(妹という快楽をクマ(゚)(゚))

球磨「好きなだけお姉ちゃんに甘えるといいクマーっ!」ギューッ

北上「うわぷっ!?」










北上(やったね。)

北上「えぇ~……あたしを反省させるんじゃなかったのー?」ニヤニヤ

球磨「球磨の胸に顔をうずめて反省するクマ!」

Cカップ以上はあろう豊満な胸が北上に押しつけられる。球磨が着用しているのは柔らかめのスポーツブラの為、生乳に近い感触がふかふか感じられて心地良い。

北上「はは……確かにナイチチのあたしにはダメージ大きいね」

球磨「そんなの気にするなクマ。提督が言ってたクマ。『おっぱいに貴賎無し』って」

北上「あ、あの提督がそんな事言うんだ……?」

北上(割と真面目で、言動も基本的にはまともな感じだよ?)

球磨「瑞鳳に酒飲まされて言わされてたクマ」

北上「あっ……なるほどねー」

北上(瑞鳳もナイチチだもんね……気持ちは分かるよ、同志よ……)

球磨「そんな事より、ちゃんと反省するクマ!」

北上「えー反省してるよー?」

球磨「駄目クマ! 『お姉ちゃん』って100回言うまで許さないクマ!」

北上「えぇ……(困惑)」

球磨「嫌ならずーっとこのままクマぁ♪」

北上(いや歓迎会始まっちゃうんですけど……)

北上(このあとめちゃくちゃお姉ちゃんって呼んだ。いや呼ばされたか……)

北上(付き合いたてのカップルかっていう程イチャイチャしたね。姉妹なのに。あー大井っちに見られてなくて良かったー……)

北上(正直、普通に怒られたままの方が良かった気がするよ……(憔悴))

北上(今日に限って何故かべったべたに甘かったもんね~)

北上(最近叱られタイムが無かったせいかなぁ? お姉ちゃんって呼んだの久々だしね)

北上(ま、偶にはいいよね。偶にはね)

北上(いつもああだと、大井っちが二人になったみたいで流石にきついからね……)

北上(別に大井っちがきついって訳じゃないよ? ホントだよー?)

北上(まぁそんな感じで歓迎会まで時間を潰してしまったあたしたちであった、まる)

〆 球磨ちゃんは北上さんに甘いということで。

次回は第六駆逐隊がみんな揃うのです!(パコリもあるよ

申し訳ありません。次回投下が休日になってしまうかもしれないのでお詫びしておきます。

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