仮面ライダー×仮面ライダー sao大戦 (20)

不定期投稿

前スレ(凍結)
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440329837

仮面ライダーとSAOが大好きな筆者が、妄想爆発させて書いたクロスssです。

筆者の勝手な趣味により、出てくるのは平成二期+剣となっており、基本剣崎視点で進んでいきます。

設定変更あり、オリキャラありです。

初ssですので暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。

始めての方は初めまして。
前スレを見ていただいてくださっていた方は大変お久しぶりです。
かなり投稿しない内に前スレが凍結してしまいました。深く反省しております…
ですが、まだやりたいことがあるのと、少しでも楽しみにしていただいていた方がいることから、もう一度スレを立てさせていただきました。
これからも頑張りますので暖かい目で見守って頂けると幸いです。
では投下

キリト「あの武器の攻撃パターンは俺の知る限りでは5パターン、打ち下ろしと上下切り、突き、居合切り、そして範囲攻撃だ。」

キリトが説明を始める。

キリト「打ち下ろしと突きは威力は高いがよく見れば避けるのはそう難しくないはずだ。
範囲攻撃はさっきも言った通り囲まなければ来ない。」

女性プレイヤー「さっきC班がやられたやつ?」

キリト「そうだ、一度見てるから分かりやすいと思う。
問題は上下切りと居合切りだ。
まず上下切りだがこれはあいつの前方に立つと来る攻撃なんだが…威力が高い上に2連撃で来る。
まともにくらえばひとたまりもない。
それにモーションが打ち下ろしと同じで見分けづらいんだ。」

剣崎「じゃあ打ち下ろしのモーションの時点で避ければいいのか?」

キリト「ああ、その通りだ。次に、居合だが…これもかなり厄介だ。
流れが速すぎてモーションが始まってから避けると遅いくらいだ。常に警戒してくれ。

皆、今回の目的はあいつを倒すことだ…だが、絶対に無茶はしないでほしい。」

晴人「危なくなったらすぐに逃げるから安心しろって!…で、具体的にどうすればいいんだ?」

キリト「ああ、まずは…」

キリトに手短に作戦の説明を受けると、俺たちはボスに向き直った。

キリト「よし、行くぞ!」

剣崎・晴人「おう!」

キリトの合図で一斉に走り出す。
まずは俺と晴人が先行する。

晴人「いいねえ、こういうの。仲間と何かを成し遂げようとする感じってさ!」

並走している晴人が呟く。

仲間…か。
数年前の記憶が蘇る。おそらくもう会うことのないかつての仲間。
そして思い出す、かつての決意。
(戦えない大勢の人達の代わりに…俺が戦う!)
そうだ、まだ恐怖に怯え始まりの町から出れずにいる人達が少なからずいる。
だからこそ…こんなところで終わるわけにはいかない!

剣崎「ふふっ、そうだな。絶対あいつを倒して二層へ行こうぜ!」

晴人「ああ。さぁ、ショータイムだ!」

剣崎「ショータイム…?」

晴人「あ、つい癖で…」

剣崎「どんな癖だよ…お、来るぞ!!」

コボルトロードが武器を構える。

ウィザード「あの構えは…打ち下ろしか!」

グオオオオオオオオッ!

雄叫びと共にコボルトロードが武器を大きく振る。

剣崎「ふっ!」
晴人「よっと!」
俺達はジャンプで避ける。

『まず、ブレイドとウィザードの二人は二手に分かれてあいつの側面を攻撃しながら後ろに回ってくれ。』

そして攻撃を避け終わった時、俺達は綺麗に二手に分かれていた。
俺が左で晴人が右。
レベリングの時も、大型モンスターと戦う時はいつの間にかこのパターンでやるようになっていた。
そして攻撃の順番も決まっていた。

剣崎「おらっ!」

まずはリーチのある俺が軽く攻撃をする。

そして敵がこっちを見たタイミングで…

晴人「はああ…」

晴人の短剣が光を帯びる。

晴人「おらっ!」

斜めに切り上げる晴人のソードスキル、《シャープ・スライス》がコボルトロードの足を捉える。

ウガアアッ!

雄叫びと共に晴人に向き直る。
すかさず今度は俺がモーションを起こす。

横水平切りの片手剣ソードスキル
《ホリゾンタル》

これまたコボルトロードの足にヒットする。

ガァッ!

今度はボスがこちらに向き直る。

あとはこの繰り返しだ。とはいっても、一歩タイミングを間違えたりすれば硬直状態のままボスの攻撃をまともにくらう可能性もある。
だが俺達は何度も戦う中でお互いのスキルを把握した。おまけに今はキリトのくれた知識もある。

キィィィンッ!

こちらを向いたままコボルトロードの刀が光を帯びる。

あれは…突きか。

前方にジャンプしてかわす。と同時に向こうで晴人がソードスキルを打ち込む。

そんなことを数回繰り返している内に正面まで回り込んだ。

『そうすれば完全にボスのヘイトは二人に向くはずだ。そのタイミングで…』

キリト「俺たちが叩く!」

ガッ・・

キリトの声にコボルトロードが首を向ける。
だが、遅い。

キリトの突進系ソードスキル
《レイジスパイク》と、少女の単発ソードスキル《リニアー》がコボルトロードの背中を捉えた。

背中などには補正が働き、ダメージが上がるらしい。
だがここまでの猛攻をもってして、コボルトロードのHPゲージは2割弱しか減っていなかった。

晴人「うわっ…あれだけかよ…」

キリト「まだまだっ…!」

前にキリト達が回り込む。
そして今度はキリトと俺がコボルトロードの横に向かう。

『一度正面まで行ったら今度は俺とブレイドが側面から足を攻撃する。刺突系の二人は正面から頼む。』

キリトの話によるとどうやら転倒というボスのバッドステータスがあるらしく、それを狙うには足を切るのが一番やりやすいらしい。

キリト「はああっ!」

向かいにいるキリトの剣がライトエフェクトを帯びる。

そしてキリトがソードスキル『バーチカル』を発動させると同時に、俺も剣を構えた。

アスナ「ふっ!」

武器が振り下ろされるのを避け、敵の硬直を待つ。

アスナ(ここっ!)

そして相手の手に剣を突き刺す。
と言っても普通の攻撃なので、与えたダメージは注意して見てやっと減ったと分かる程度だ。

アスナ(やっぱソードスキルじゃなきゃこの程度か…でも…)

大きく後ろへ飛ぶ。と、同時にボスが硬直から戻り、先程までアスナがいた場所を斬りつけた。

『ただ、正面はかなり危険だ…回避を最優先にしてくれ。
攻撃するとしてもソードスキルを使ったりしなくていい。』

アスナ(って言われたものね…とはいえこれじゃ全然ダメージが入らないじゃない…)

キリトとブレイドのソードスキルがボスのHPを削っているものの、時たまボスがそちらを狙うこともあるためあまり削れずにいる。

アスナ(ベータテスターとかいう彼の言うことを信じてないわけじゃないけど…転ぶ気配すらないじゃない。)

ウィザード「スイッチ!」

アスナ「!!…了解っ!」

ウィザードの声で我に返り、慌ててスイッチする。

ウィザード「おらっ!っと…考え事は後にしようぜ。今はこいつを倒すことに集中しないとな!」

アスナ「わ、分かってるわよそんなこと!」

ウィザード「そ?ならいいけどっ!」

ウィザードが飛ぶと同時にボスが武器を振るう。

アスナ「スイッチ!」

そしてアスナが前に出る。

アスナ(全くもう…なんなのよあの人は…)

会った時から訳のわからない人だったし、どこかふざけているようでイライラする。
しかし同時に何故か懐かしい感じもする。

アスナ(でも会ったことなんかないわよね、顔は本物のはずだし…ん?)

ボスがソードスキルのモーションを起こした。

アスナ(あれってさっきの振り下ろしよね…なら!)

ボスの剣が振り下ろされるのを横に飛んでかわす。

アスナ(そこっ!)

そしてその手を目掛けてソードスキルのモーションを起こした。

…が

アスナ(あれっ、何か違う…こんなに長く光ってたっけ?)

ボスの武器はそこでライトエフェクトを失わなかった。
そして、

向きを変えこちらへ迫ってきた。

『モーションが打ち下ろしと同じで見分けづらいんだ。』

アスナ(…打ち下ろしじゃ…ない!?)

キリト「なっ…避けろっ!」

慌てて避けようとするがすでに《リニアー》が発動してしまっていた。

アスナ(何してんのよ…私は!)

つくづく自分を馬鹿だと思った。だが今更もう遅い。ならせめてこの攻撃だけは…

ボスの腕に一撃を与える。
と、同時ににボスのソードスキルが私に当たる…

はずだった。

ウィザード「全く…手間かけさせるなよっ!」

攻撃が当たる直前…私の前にウィザードの姿が見えた。

直後、私達はボス部屋の端まで飛ばされた。

「ねぇ、ねぇってば!」

声に目を開けると目の前に栗色の髪の少女がこちらを見ていた。
どうやら遠くまで吹っ飛ばされたらしい。

晴人「お、平気そうだな…」

少女「平気そうだな…じゃないわよ!なんであんな余計なことを…」

晴人「余計なことって…助けてもらった相手に言うセリフかよ…
大体あんたが無茶したから…」

少女「わ、私は別に…
大体助けてくれなんて頼んでないわよ!」

よく見ると少女は泣きそうな顔をして…いるように見えた。

晴人「何?もしかして心配してくれた?」

少女「な、何を…」

その時、パキィンという音を立て、俺の短剣がポリゴン片となって消滅した。

晴人「あちゃー、やっぱ無茶だったか…
結構気に入ってたんだけどなぁ…」

と、俺が愛剣を失くした軽いショックにうたれていると…

少女「…え?」

目の前の少女は少しポカーンとした顔でこっちを見ていた。

少女「あなた、防いでたの?あの一瞬で?」

晴人「ん?ああ、両手で剣抑えたから負担かかっちゃったみたいでさ。」

少女「じゃあ…ダメージは?」

晴人「吹っ飛ばされたせいで少し減った。」

直後、何故か目の前の少女から憤怒のオーラ…のようなものが出た気がした。

少女「ああ、そうですか!」

すると少女は恐ろしいスピードでメニューウィンドウを操作し、オブジェクト化された何かを投げつけてきた。

晴人「うぉっ!…ん?」

投げつけられたものを確認すると、それは短剣だった。

晴人「これ…しかもレアドロ品の…」

迷宮区の敵、コボルドシーフが稀に落とす武器
《盗賊の宝刀(シーフズトレジャーナイフ)》
派手な見かけだけでなく、スペックも中々の武器だ。
当然欲しかったものだが、ブレイドとレベル上げしてたのは迷宮区じゃなかったため、諦めていたものだ。

アスナ「短剣壊れたんでしょ!
早くしなさい、あいつを倒すことに集中するんでしょ?」

そう言うと、少女は走って行ってしまった。

ウィザード「…つまりくれるってことなのか?
ま、いいや。まずはあいつを倒さないとな!」

見るとボスのHPは残り6割を切っていた。

キリト「なんてやつだ…」

ウィザードが吹っ飛ばされた時、一瞬しか見えなかったが、彼は2Hブロック(両手で武器を抑える防御)をやってのけた。

その結果彼のHPバーはほとんど減っていなかった。

キリト「教えてはいないもんな…ってことは戦いの中で学んだのか?」

短剣による2Hブロックはうまくいけばダメージをほぼ無効化できる反面、武器の壊れる確率がかなり高く、表面積の狭さから失敗のリスクが高いため、ベータの頃はほとんどの短剣使いが使おうとしなかった。(もっとも、命がかかってなかったということもあるが…)

キリト「あいつら…やっぱすごいな…」

戦いを見てる限り、ブレイドは相当な腕を持っているように思えたが、ウィザードもまたかなりの手練れなのだろう。
何よりレベルがものを語っている。
ウィザードのレベルは13、俺やリーダーだったディアベルと同じだ。
そしてブレイドに至ってはレベル15…このレイドの中で一番高いのだ。

後でどうやってあげたのか聞いてみるか…

などと考えていたせいでボスの剣が振り上げられたのに気づくのが一瞬遅れた。

キリト「っ!」

慌てて横に飛ぶが、右足を攻撃が擦り、部位欠損状態に陥ってしまった。

キリト「くっ…」

うまく立ち上がれないところにさらにボスの剣が向かってきた。

キリト「やばっ…」

なす術もなく、せめて攻撃を受けようと俺も2Hブロックを構えたが…

ガキィィィィン

という音は俺の剣じゃないところから発せられた。

エギル「あんたらがPOTしてる間は俺たちが支える。」

そう言ったのは俺の前でボスの攻撃を受けた巨漢の漢だった。

キリト「あんた…頼むっ!」

動くわけにもいかずその場でポーションを飲む。
見ると彼だけでなく彼の仲間たちも一緒に戦ってくれていた。

キリト「 みんな、足を狙ってくれ!そろそろ奴が倒れるはずだ!」

エギル達「「了解!」」

敵の攻撃を避けながら、彼らの攻撃が足へ集中する。みんな両手斧なだけあってダメージが大きい。
ベータの頃ならこれだけ集中してダメージを与えたら…

ウガァウッ!

予想通りボスが盛大に転んだ。

キリト「今だ!全力で殴れ!」

部位欠損が治った俺や、向こう側のブレイド、戻ってきた女性プレイヤーやウィザード(何故か武器が復活していたようだった)や巨漢の漢たちのソードスキルがボスのHPを一気に削る。

ここで削りきれなければ、また範囲攻撃が来るっ!

しかし無情にもボスのHPは数ドット残り、ボスは立ち上がってしまった。

キリト「まだだっ!」

体を斜めに傾ける…と同時に剣が光を帯び、システムが体を後押しする。
突進技《レイジスパイク》
ボスは既に攻撃モーションを始めていたが、その懐目掛けて飛び込む。
視界の端にブレイドもまた突進技《ソニックリープ》をボスに打ったのが見えた。
HPは残り1ドット。

キリト「行けえっ!」

剣がボスに触れる。
直後、ボスのHPバーが0となり、第一層ボス『イルファング・ザ・コボルトロード』はポリゴン片となって消滅した。

ここまでです。
今後は凍結しないように気をつけます…
また付き合って頂ける方がいたら幸いです。

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