ウルトラマンメビウス  「ウルトラマンの涙」(79)


本作品は特撮『ウルトラマンメビウス』の二次創作になります

二次創作にあまりいい思いをしない方。また、ご自身の『ウルトラマンメビウス』への思い出を壊したくないという方は
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※この物語はフィクションであり、
物語に登場する組織・人物・名前・事件等は空想上のものです。あらかじめご了承ください。

投下してもいいのかな?


フェニックスネスト オペレーションルーム


ウィーン……

リュウ「ふわぁーあ……」

ミライ「リュウさん、おはようございます!」

リュウ「おう、ミライ!いつもより朝が早いじゃないか」

ミライ「なんとなく目をさましたので今ニュースを見てたんですよ」

リュウ「お!ミライ~、お前も地球を理解しようと励んでるんだな!今日はどんなニュースがあったんだ?」

ミライ「それは……………」

リュウ「?」


テッペイ「リュウさん……これです」カタカタ…ッターン!

リュウ「ん?」


アナウンサー『昨日午後3時ごろ、白の軽自動車が学校が運営するプール教室から帰宅途中、小学生児童の列に衝突。列になっていた児童8人のうち、5人が重軽傷……その他に2人が病院へ搬送されましたが死亡が確認されました。警視庁によりますと運転手は…………』


コノミ「かわいそう…」

マリナ「そうね……」

ジョージ「胸が痛むな…」


ウィーン…

サコミズ「みんな、おはよう……ん?どうしたんだ?」

ミライ「隊長……なんで悲しい事件ばかり起こるんでしょうか?」

サコミズ「………テッペイ。詳しく」

テッペイ「はい、僕たちはそれぞれ朝早くに起きてここでニュース番組を見ていたまではいいんですが………」

ジョージ「たぶんミライには罪の無い人・子供達がどうして死ななければならないのかがどうしても理解できないようで……」


マリナ「正直、交通事故による死傷者の人数は怪獣災害よりも深刻な数字になっているわ……というか同じドライバーとして恥ずかしいわ」

リュウ「飲酒運転なんかどれだけ罰則を上げていっても運転手自身が『ばれなきゃ大丈夫だろ』って思ってしまうからいつまでたっても無くならないんだろうけどな」

サコミズ「ふむ………運転手のモラルが段々と低下しているような傾向もある。『近頃の若いものは』とは言いたくはないけど若いドライバーはハシャぎすぎている節が見受けられる。でも、高齢者や車に何年も乗っている熟練のドライバーも事故を起こしているのも事実だ」

テッペイ「確かに……大学のほかの学部で最近、飲酒の上に自損事故でケガをしたって聞きましたね……」



コノミ「若い人は運転に慣れてないところなんかもありますけど……なんで、その熟練した運転手さんが事故を起こすんですか?」

サコミズ「それは何年も車に乗ってきたという『自信』が裏目にでてしまうからだと思う。お年寄りなんかはそれこそ車の運転はうん十年とやって来ているからな」

ミライ「事故は……無くならないんでしょうか?」

サコミズ「…………それこそ、世界中の車を完全に無くさないと交通事故は無くならないだろう……それに交通事故は車だけではなく自転車も含まれるからね。なおさら、車や自転車、バイクが普及している現代社会では難しいだろう……」

ミライ「そうなんですか………」

リュウ「そう落ち込むなミライ……そろそろパトロールの時間だろ?」

ミライ「はい…」


サコミズ「ミライ、今日はどこをパトロールするんだ?」

ミライ「今日はK9地区を回ってきます」

テッペイ「あ、ミライくん!K9地区は昨日よりも前からちょっとした磁場の乱れがあるみたいだから気をつけてね?」

ミライ「はい!」

サコミズ「よし、 ミライ。現場に向かったら異常がないか報告を頼む」

ミライ「G.I.G!」




ミライ「K9地区……ここに磁場の乱れがあるって言ってたけど……ん?(花が置いてある…)」

「あの……」

ミライ「はい?」

「この場所になにかご用ですか?」

ミライ「あ、いえ……なんで花が道端にあるのかなって………」

「十年も前になるかしらね……その場所で交通事故があったんです……」

ミライ「え……?」


「歩道を歩いていた小学生に車がぶつかって来たみたいで……なんでも、運転手のよそ見が原因だったとか……だから供養になればと花を置いていく人がこの近所に多いみたいで……」

ミライ「悲しい……ですね………」

「すいません。私はこれで……」

ミライ「すいません」


ミライ「なんでこんなことが……」



ピピッピピッピピッピピッ!

ミライ「はい、こちらミライ」

サコミズ『どうだ?なにか異常はあったか?』

ミライ「いえ…今のところは何も……っ!」バッ!

サコミズ『どうした?』


ミライ「い、いえ…今誰かに見られていたような……」

サコミズ『…………引き続き調査を続行してくれ』

ミライ「G.I.G…ピッ……ふぅ……」

「ねぇ」

ミライ「!?」バッ

「『いつのまに?』って顔をしてるね」

ミライ「君は…?」

「あと少ししたら地中から怪獣が出るよ」

ミライ「なんだって!?」



ゴゴゴゴゴゴゴ……!

ミライ「うわっ!」ヨロッ…

ブワァッ!
タイラント「キシャアアアアアアアアア!!!」

ミライ「怪獣!?ミライから本部ミライから本部!」

サコミズ『ああ、モニターを見ている。上空から怪獣を誘導させる。ミライは地元住民の避難を最優先してくれ』

ミライ「G.I.G!」








「あの怪獣に手を出さないで……メビウス」






ミライ「!……いない………?」




サコミズ「あの怪獣についてわかることは?」

コノミ「ドキュメントTACに確認。レジストコードは……」

テッペイ「暴君怪獣……タイラント!」

リュウ「タイラント?」

テッペイ「はい!過去にウルトラマンに倒された怪獣や宇宙人の恨みがあの怪獣を生み出したと言われています……あの怪獣は頭はシーゴラス、耳はイカルス星人、背中はムカデンダー、胴体はべムスター、足はレッドキング、両腕はベロクロン、両手はバラバ、尻尾はゴモラ!など……どれも歴代のウルトラマンを苦しめてきた怪獣や宇宙人ばかりです!」

マリナ「べ、べムスターはちょっと……トラウマが………」

ジョージ「手強い奴をてんこ盛りしただけだろ?ホントに強いのか?」

テッペイ「話によると地球に来る前に歴代のウルトラマン達を倒したとか………」

サコミズ「なおさら注意が必要だな……リュウ、マリナ、ジョージはガンフェニックスに搭乗。市街地からタイラントを引き離せ……GUYS, sally go!」

全「G.I.G!」



ミライ「あの少年は!?……ハァハァ……いた!」


ミライ「早く避難するんだ!」

「僕は避難しなくていいよ」

ミライ「どうして!?」

















「だってあの怪獣を操ってるの………僕だもん」


ミライ「えっ!?……どうしてそんなことを!!!」

「どうして?……決まってるじゃん。これは……『復讐』だよ『僕たち』のね」

ミライ「『僕たち』?……仲間がいるのか!?」


「仲間じゃないよ……意識が集まっただけ。ただ『復讐』する。それだけのために集まった意識があの怪獣を生み出したんだ」


ミライ「なんで復讐なんか!」


スカッ


ミライ「!?」


「驚いた?……僕にはもう体がないんだ」


「ねえ、メビウス……僕たちには正当な復讐の権利があるんだよ」


ミライ「正当な……権利?」

「そうだよ……僕たちは殺されたんだよ『交通事故』という名の『殺人』によってね!…………まぁ、中には死んでない人もいるけどね……」



「今、あそこで怪獣が人間を襲っているだろう?あれはたぶん僕を轢き殺した人だね……もう刑務所から出てきたんだ……死ねばよかったのに」






「あ、つぶれた」


ミライ「はやくこんなことやめさせるんだ!」


「嫌だね」


ミライ「!?」


「だってそうじゃないか……あっちは僕たちを殺したのにあっちは死なずに生きているんだよ?」

「他の人を紹介しようか?サッカー少年の浩介君、生きてはいるけど交通事故で両足を無くした。大好きなサッカーが二度とできない体になったんだ」


「バイクに轢かれた玲美ちゃんは花屋さんだったんだ……バイクの男は『この女が飛び出してきた』の一点張り……2年前に出所したみたいだね」


ミライ「………………めろ」

「大人の司さんは双子の子供の親で奥さんと四人で暮らしてたんだ。子供達の誕生日にケーキを買った帰りに事故に遭ったみたいだね………今でも奥さんと子供達は泣いてるみたい」


「極めつけはまだ3才の優くんだね。家族旅行の帰りに交通事故で両親を無くして右手足も動かせなくなって手術で切り落とす羽目になったんだ。脳にも障害が残ってるみたい。これから生きていくのは絶望的………死んだほうがマシって感じだね!事故のとき相手の運転手はどうしたと思う?その場からサッと逃げて今ものうのうと生きてるんだ……車は盗難車らしいから足がつかないのも無理ないかな?」


ミライ「やめてくれ!!!」


「やめない……やめるわけないだろ!」


「そしてあの場所で死んだ………僕は事故に遭って数分はまだ息があった。そこで助けを呼んでくれるのかな?って思ったらさ…その運転手なにしたと思う?逃げ出したんだよ?笑っちゃうよね!僕が轢かれる瞬間には前なんて見ずに携帯にご執心だったよ!すぐに近くを歩いてた人達に捕まえられたけど認めたくない様子だったよ!…………ほんっと死ねばよかったのに!」


ミライ「くぅ……うぅ…」

「僕たちのために泣いてくれるの?ありがとう……でもやめないよ?」



ミライ「止めなきゃ……」ブォン

「変身するつもりかい?変身して僕たちを撃つの?君には出来るの?」

ミライ「でも止めなきゃ……街が!」


「ならあの怪獣と戦ってみなよ……勝てるかどうかは知らないけどね」

………スッ……シュピーン!
ギュルルルルル……………
ミライ「メビウ――――ス!!!!」



ピキーン!
グラララ……シュピーン!


メビウス「シェアッ!」


ジョージ「メビウス!」

リュウ「ミライ……」

サコミズ『各機ガンローダーとガンウィンガーに分離、メビウスを援護しろ』

全「G.I.G!」



ガシーン!


ジョージ「よーし…いくぜ!バリアブルパル…!」

マリナ「どうしたのジョージ!?」

リュウ「ミライ……どういうことだ」


テッペイ「これは……」

コノミ「ミライ…くん?」


サコミズ「……………。」



リュウ「メビウス!なんで怪獣をかばうんだ!」

サコミズ『リュウ、メビウスに………ミライに任せてみろ』
リュウ「でも隊長!」


メビウス(みんな、ごめん)

メビウス(でも理解してあげなきゃダメなんだ!)


ドシン…!ドシン…!
メビウス「………」㌧


タイラント「キシャアアアア………」



テッペイ「タイラントが破壊行動をやめた…?」

コノミ「隊長!ミライくんは…メビウスは何をしようと……」

サコミズ「わからない……だから今はメビウスに任せよう……」

今更だけどなんでこんなに猟奇的な内容になったんだろう…


メビウス(!?…怪獣の中に無数の人達の心が!)

『もう……みんなとサッカー出来ないのかよ……友達と歩くことすら出来ないのかよ……ぐぅう…うっ…うぅぅぅ……』

『お花屋…私の夢……無くなっちゃった………無くなっちゃったよ……ぐすっ…もう誰にも笑顔を届けることもできない……!』

メビウス(ここは……)


『おとおざーん!おとおざんー!!』
『パパなんでいないの?みゆ、嫌いになったの?』
『パパは……パパはね?みゆのこともたくのことも大好きなんだよ?大好き………なのに!……なに、してんだろうね?』
『ママ泣いてる?』


『拓也……美結………加奈子………家族が悲しんでるのに何もしてあげられないなんて………!』



「これは集まった意識の一部に過ぎないよ」
メビウス「君は!……!!」

『パ……パ、……ママ……ど、こ…?ぼくの…おて、て……どこ?あしも……ないよぅ……パ、パ……マ……マ………』



「ここに集まった意識は生きている人にももう死んでしまった人にもリンクしている」

「君は知っているかは知らないけど、人間の感情はそれこそ無限のエネルギーを産み出すんだ」

「それがどんな感情でもね」

「ここには何人分の恨み……怨み……悲しみ……憎悪が犇めいてるんだろうね?僕にもわからないや……」


『東吾ー!ご飯だぞー!』


『どう?美味しい?今日はおかあさんね、新しいレシピに挑戦してみたの!』

『………………』

『美味しい?よかったー……このレシピもレギュラーにいれておかないとね!』




メビウス「……………これは…………あぁ…!」


「これが僕のお父さんとお母さん………誰がどうみても異常だよね?」


メビウス「やめろ…やめてくれ……」








東吾「だって…………ただの人形に話しかけてるんだよ?」




メビウス「こんなの……」

東吾「10年も…10年もたったのに……お父さんとお母さんは壊れたままなんだ……」

メビウス「うぅっ……」ピコン,ピコン…

東吾「僕はね?メビウス……僕のお父さんとお母さんをこんな風にしたやつが殺してしまいたいほど憎くてしかたがないんだ……さっき潰してしまったけどね」

メビウス「だからといってなんでこんなことを……!」



東吾「愛故に」


メビウス「!?」

東吾「僕が死んでからは古い言い回しとかが結構好きになったからよく使うけど一番これがしっくりするんだ」

メビウス「愛……これが………?」

東吾「例えばなしをしよう……今、君はタイラントを通して精神世界に来ているけどこれは僕が君にこれらを見せたかったから今こうして話が出来るし、タイラントも活動を停止している」

東吾「ここで僕が君を拒絶すれば意識は現実世界に戻され、たちまちタイラントは街を襲う……そこで僕……タイラントが君の仲間の乗った戦闘機を撃墜させて跡形もなく破壊する。そうするとその戦闘機に乗った人は脱出をするんだろうけどそこでタイラントが火を吐いて燃やし尽くす………どうだい?」

メビウス「そんなことさせない!」ピコン,ピコン,ピコン,ピコン…

東吾「例えばなしだよ……その反応から見ると許せないんだよね?どうして?………答えは決まってるよね?大事な仲間を殺されて憎いんだ」

メビウス「当たり前だ!………あ」

東吾「気づいたかい?それが僕たちの復讐の理由だよ」

東吾「少なくとも……僕の理由はそれさ」








リュウ「メビウス………!」



ぐらぁ……バタン!




マリナ「メビウスが………」

ジョージ「倒れた…!?」


リュウ「メビウス!どうしたんだ!おい、メビウス!」




メビウス「」ピコンピコンピコンピコン……

グググ……

シュピーン!
スゥ……


リュウ「そこだ!メビュームシュートだ!」

メビウス「……………………」ス…

(僕を撃てるの?)


ジョージ「なんでメビュームシュートを撃たないんだ!?」


メビウス「」スゥ………



テッペイ「メビウスが…!」

コノミ「消えた!?」


タイラント「キシャアアアアアアアアア!!!」

ザッザッザッ……


マリナ「タイラントに逃げられるわ!」

リュウ「スペシウム弾頭弾……!」


(あの怪獣を撃たないでください……)

リュウ「ミライ!?おい、ミライどういうことだ!ミライ?ミライ!………くっそ!!」


サコミズ『全機、ミライを捜索してくれ。私もすぐに行く』


リュウ『……………G.I.G』



サコミズ「というわけでトリヤマ補佐官、基地の留守をお願いします」

トリヤマ「うむ、おみやげを頼む」

テッペイ「おみやげなんてあるわけないじゃないですか!」

コノミ「あんまり駄々こねると…ミサキさんに言いつけますよ!」

トリヤマ「そ、そんな……マル~!」

マル「いや、私に言われましても!」

ミサキ「まぁ、言いつけなくても最初からいるんですけどね?」


トリヤマ「ミ、ミサキ総監代行…!」

ミサキ「気をつけて行ってきてください。タイラントはまだ地中にいるようですが、またすぐに出てくる可能性もあります」

サコミズ「うん。それじゃあテッペイ、コノミ行こうか」

テッペイ「G.I.G」
コノミ「G.I.G」




ミサキ「さて……トリヤマ補佐官、最近たるんでらっしゃるように思えますが?」

トリヤマ「い、いへっ!…め、めそ、めっそうもありません!!」

マル「ありません!!」

ミサキ「少しお話をしましょう……ね!」


トリヤマ「ま、マル~!!」

マル「トリピー!」

トリヤマ「誰がトリピーだ!」

マル「だってマリナちゃんが…」

ミサキ「二人とも……正座!!!!」

トリヤマ・マル「はい!」


はい。
というわけでAパート終了です
コンビニから帰ってき次第Bパートを挙げたいと思います

申し訳ありません
今日はもう遅くなってしまったので
明日(というより今日)中に上げます

こんな時間に起きてしまったので
Bパート投下しちゃいます




マリナ「ミライくーん!」

ジョージ「アミーゴ!」

マリナ「ジョージ……たぶんそれじゃわかんない」

ジョージ「マジ?」

マリナ「でも日本でアミーゴとか言ってるのジョージぐらいだし大丈夫か」

ジョージ「それもそうだな。アミーゴ!」




リュウ「ミライー!」


ミライ「うぅ……」バタ…

リュウ「ミライ!大丈夫か、ミライ!」

ミライ「リュウ、さん……すいません」

リュウ「何もいうな!今近くのテントまで運んでやる!(ミライが衰弱しきっている…!)」




コノミ「あ、ミライくん!」

マリナ「見つかってよかった……大丈夫?」

サコミズ「ミライ……なんで怪獣と戦わなかったんだ?」

ミライ「それは………」チラッ



ジョージ「ここは隊長に任せよう……俺達がいちゃミライにもしゃべれないことだってある」

テッペイ「隊長、あっちでタイラントがまた現れたときの対策を練ってきます」

サコミズ「わかった。いつタイラントが出てくるかわからない。本部と連携して十分に警戒してくれ」

テッペイ「G.I.G」




ミライ「あれは…あの怪獣は僕には……倒せません………」

サコミズ「ミライ、あの怪獣の中で何を見たんだ?」

ミライ「あの怪獣には交通事故で亡くなった人や子供達の怨念が犇めいています……中には生きている人もいました……僕は……あの子の言葉に共感してしまった!あの子達をこんな風にした人を許せないと思ってしまった……!」

サコミズ「ミライ……」

ミライ「ウルトラマンは決して神ではない。助けられない人もいれば、救えない命もある」

ミライ「僕の先輩に言われた言葉です…でも、……それでも!」







サコミズ「そうか………世界にはな、ミライ?そんな悲しみがどれぐらいあるかわかるか?」


ミライ「………わかりません」

サコミズ「俺にもわからない……でも、その悲しみや怒りは地球ができたときからあったんだ………だからな、ミライ?」

ミライ「………」






サコミズ「その子達を助けなくていい」






ミライ「………!」

サコミズ「タイラントが破壊した街への被害は甚大だ……死亡者こそ少ないが建物の倒壊で巻き込まれた人もいる」

ミライ「待ってください!あれだけ暴れたのに死亡者が少ないんですか?!」


サコミズ「………ああ。数えて五人だ……」

ミライ「その人達は……たぶん、あの人たちの事故の加害者です。だからタイラントに狙われたんです……」

サコミズ「ミライ!……今のお前は血を吐きながら続けるゴールのないマラソンを走っているのと一緒だ!救えないなら救えないでもいいんだ!それで誰かがお前を恨むようなことはしない!」
ミライ「でも僕には……」




バッ!
リュウ「気にすんなミライ!」

テッペイ(何やってんだこの人は!)



コノミ「ミライくんだけ悩まないでください!」

マリナ「そうそう!私たちだっているんだから!」

ジョージ「そうだぜアミーゴ!」

リュウ「お前が苦しんでるんなら俺達も苦しみを分かち合う……それが俺達CREW GUYSの絆だろう?」

テッペイ「あーもう……ミライくん、一緒に戦いましょう!頼りないかもしれないけど僕だっているんです」

ミライ「みなさん……」

サコミズ「俺たちの使命は地球を守ることなんだ。それがどんな相手であろうとも破壊活動するのならば止めなくてはならない」

ミライ「はい!」



ピピッピピッ、ピピッピピッ…

サコミズ「こちらサコミズ」

ミサキ『地中に潜んでいるタイラントがまた活動を始めました。予想出現区域はK4地区です』

トリヤマ『メテオール解禁だ!とっととあの怪獣を倒すんだ!!』

サコミズ「G.I.G。すぐに向かいます」ピッ

リュウ「隊長!」

サコミズ「ああ。リュウ、ミライはガンウィンガー。ジョージとマリナはガンローダーに搭乗。テッペイとコノミは俺と地上から援護する。コノミはミクラスを呼びだしてくれ!GUYS, sally go!」

全「G.I.G!」




タイラント「ギシャアアアアアア!!」

マリナ「まるで効いてないわね…コノミちゃん、よろしく! 」

コノミ『G.I.G!』

マリナ「………ってか、リュウさんは!?」


コノミ「ミクラス、お願い!」


Meteor Over Drive!

ドゥゥウウウウウウウ!

ミクラス「グワァァァーーー!!!」

コノミ「ミクラスー!あの怪獣を街から引き離して!!」

ミクラス「グワァー!!」フンス…!




リュウ「ミライ……」

ミライ「なんですか?」

リュウ「お前は地上から援護してくれないか?」

ミライ「え?」


リュウ「ほら、ミクラスがいるつってもテッペイもコノミも前線だとまだまだ頼りないだろ?援護してやれよ」

ミライ「でもリュウさんが……!」

リュウ「俺なら心配ねぇよ!だから……な?」

ミライ「気を付けてください……」

リュウ「ああ!」グッ!



タイラント「キシャアアアァァァ!!!」

ミクラス「ゴォオオオオオッ!!」ドカっ!


コノミ「ミクラスーーーっ!頑張ってーーっ!!」


ミクラス「ゴォルル…!!」フンス!

タイラント「キシャアアアァァ!キシャアァァ!!!」ドガッ!!

ミクラス「ゴォルル…!」


テッペイ「あれじゃあミクラスが……!力の格が違いすぎる!!」

サコミズ「テッペイ、諦めるのはまだ速すぎる……ありったけの火力でいけば勝機はある!」


リュウ「ウィングレットブラスター!」カチッ

ジョージ「バリアブルパルサーっ!」カチッ
ヂュイーーーン!!バチバチッ!!
タイラント「キシャアアアァァァ!!!」

ジョージ「まだピンピンしてやがる…!」

マリナ「ジョージ、次が来る!」







ミライ「くっ!」ピシューン!ピシューン!


東吾「まだ頑張るみたいだね」

ミライ「東吾くん!」

東吾「変身はしないのかな?……ウルトラマンメビウス」

ミライ「その前に君と…話がしたかったから……」

東吾「話すことなんてなにもないよ……それにおしゃべりする時間なんてあると思ってるの?」










ミライ「3分間……話そう」


東吾「………いいよ。3分間だけだからね……タイラントはどうする?あのまま君の仲間と戦わせるの?活動を止めるぐらいなら別にしてあげてもいいけど…」

ミライ「止めてくれ…」

東吾「……はい、止まったよ。でも、止まってる状態で攻撃したらタイラントはまた動き出すからね?」

ミライ「ありがとう………ピッ…皆さん!戦闘を一時停止してください!」

サコミズ『ミライ、どういうことだ?』

ミライ「話をしてきます…その間、タイラントには攻撃しないでください……」

サコミズ『ミラ…ピッ





東吾「さて、3分間だっけ?何を話すのかな?」


ミライ「…………君が復讐する理由がまだわからないんだ」

東吾「前に話してわかったと思ったけど……はぁ、別にいいよ。教えてあげる」

東吾「僕たちはね?メビウス……僕たちを思ってくれる人のために復讐するんだよ」

ミライ「思ってくれる人のために……?」

東吾「そう……僕たちの家族、親友……もしかしたら少し仲良くなっただけの人なんかがそれかもね」

東吾「まぁ…時間がないから僕のだけ言わせてもらうけど……僕は僕が死んだってことはもうどうでもいいんだ」

ミライ「!?」


東吾「もう死んでしまってるからね……諦めもつくよ……でも生きてる人は違うよ。僕の家族は僕を愛してくれた……だから僕を殺した男を憎んだ……でも先に来たショックが大きすぎたんだろうね」

東吾「お父さんとお母さんの頭がそれに耐えきれなかったんだ…それからは前に見せた通りさ……壊れちゃったんだよ。10年も長い間……ね」

東吾「だから僕はね?僕を殺して僕の家族をあんな風にしてくれたやつを絶対に許せない!……ってね」

ミライ「でも……それでも!やり直そうと思えばまたやり直せ…東吾「違うね」


東吾「メビウス…君は人間は強いものだと思ってないか?なんど踏みつけられても雑草の様にしぶとく、強く生きていると…そう思ってないかい?」

東吾「だとしたら大間違いだよ!」

東吾「人間は弱いんだ!強いやつなんてほんの一握りさ!」

ミライ「それは違…東吾「違わないよ!」

東吾「人間が強い?……だったら僕のお父さんとお母さんはなんで壊れなくちゃならない!どうして僕のために…未だに誰かが涙を流さなければならない!!!乗り越えられないからだろっ!?僕の死が!!」

ミライ「…………。」グッ…

東吾「メビウス…君の悪いところは優しすぎることだよ。前の戦いでタイラントを倒せば君の仲間は危険な目に会わずにすんだ……」

ミライ「これで誰かが救われるの?……こんなことをして……誰かが笑顔になるのか?」

東吾「さぁね……今度は怪獣に殺された人達が新しいタイラントを産み出すんじゃないかな?」


ミライ「わかったよ、東吾くん……」

ブン!!

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  _,, r '' ´  _/ /    .!     .l l .l-`::::::::::::'-ヘ .',  l

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G U Y S 二7 '-,   〉 . |  .,.r'.' /.l:::;:,::::::::::::::::: l、ー.l、l
彡三三三,,.r.''´   /::/!  ! ./l.//l:::::::::::l\.| i、 l !.l
      ,,,.r.''' ´::::/ ..|  |/.//!r‐_.,ニ、ヽ \、i ,! l
 ,.r―‐:''´,.r― ''´     |  |//,i´ //:.:.:.:.:ヽ` 、、ヽ l
´:::;;r‐ ''´          r|  |/l 〈-〈 .l:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l-〉 l .l.|
_´_______      l |  l .| / .l 、ヽ:.:.:.:.:.:.ノ//.l ! lヽ
       ./┐   .〉l  ヽl〈 ./\ー_、二// .l.! ,!/ ,!
____/  |   / .|   .∨〈 .//  |  `、 .〉.l .ハ
 ____   |  ./、./    l  ゝヽ   |  ./l/ / / l
 l       |  .|   ト、,'    \ l l .i  .|  l ,!./ /   l
 l       |  .|   | .l       ∨-l  .|  | /,ノ   .l
 l       |  .|   ヽl         .\ | ./ ´     ,!
  ̄ ̄ ̄ ̄   |   .ll           `ll´        /l
         .|  /.|          ll       ノ l




東吾「そろそろ時間だよ…メビウス」



ミライ「君を…救わない!」

東吾「救われることなんて……僕たちは望んでいないっ!暴れて……タイラント!!!」


「メビウ――――――ス!!!」

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                                     `゙ - _◇__//       ヾ=_ j


メビウス「シェアッ!」

タイラント「…………………!キシャアアアァァァ!!!」ブン!ブン!


リュウ「ミライ!」

ジョージ「やっと来たなアミーゴ!」

サコミズ『各機……手を出すな』

テッペイ「隊長!?」

サコミズ『あれは…ミライがいや……メビウスが乗り越えなければならない壁なんだ』

リュウ「G.I.G…ジョージ、マリナ。待機だ」

リュウ(もう…迷ってないんだよな?…ミライ………)



メビウス「……シェアッ!」ダッダッダッ…!

タイラント「キシャ…キシャアアアァァァ!!!」ブン!ブン!ブン!

メビウス「」サッ…ドガッ!!

タイラント「グ…グルルルウゥゥゥ……!」


メビウス「」ボゥ…!


テッペイ「メビウスの体が赤く燃え上がっている!」

リュウ「バーニングブレイブ……」


メビウス「シェアッ!」ドガッ!!ドガッ!!ドドドドドドドド!!!

タイラント「グルウゥゥ……」


メビウス(君の気持ちもわかる……わかるけど!)






コノミ「メビウスが泣いてる……?」

ガシッ!

メビウス「アアアアアアアァァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!!!」

コノミ「メビウスの体が!?」

ジョージ「赤く…熱く……」

マリナ「燃え上がっている…?」

リュウ「まるで……太陽みたいだ」



ピカッ!

テッペイ「メビウスが……消えた?タイラントも!?」

サコミズ「いや、宇宙だ…」

メビュームダイナマイト!!!!!

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成層圏外

メビウス「ハァ…ハァ…ハァ……」ピコンピコン…

東吾(僕の、敗け……だ、ね……………)スゥ…





それから1週間…

GUYS Japan 食堂

リュウ「にしても1週間も何もないと暇だよなー」

テッペイ「まぁ、そんなに出てきてもらっても困るんですけどね…」

ジョージ「リュウらしくないじゃないか……まぁ、暇なのは否定しないがな」

ミライ「平和なことはいいことです!」

マリナ「うちの男どもといえば……まったく…………」

コノミ「あはは……あれ?」


ミライ「コノミさん?…どうしたんですか?」

コノミ「今なんか…子供がいたような……あれ?」

ミライ「……!皆さんは先に食べててください!」

リュウ「おい、ミライ!」

マリナ「行っちゃった……」







ミライ「東吾くん!君なんだろ!?」

東吾「よくわかったね…」

ミライ「なんでここに?」

東吾「今日はお別れを言いに来たんだよ」

ミライ「………お別れ?」

東吾「うん、僕はそろそろあの世に行くんだ」


ミライ「えっ?」

東吾「とうとう……お父さんとお母さんは死んでしまったよ………首吊りだってさ」

ミライ「そんな……!」

東吾「でも、さっき会って話してみたら正気に戻ってたんだ……だから家族みんなであの世に行くことにしたんだ」

ミライ「そっか……」

東吾「メビウス…これはどこにでもある不幸の一つ……いちいち取り合ってたら君がダメになるよ……僕が言ってしまうのはおかしいかもしれないけどね」

ミライ「そうだね……」

東吾「それじゃあね……ヒビノ・ミライ隊員」

スゥ…………

ミライ「これで……よかったんだよね?」


オペレーションルーム

『お盆の帰省ラッシュで賑わう高速道路にて大型トラックが横転。近くを走っていた乗用車に激突し炎上。それに伴い5台の玉突き事故が誘発された模様です。玉突き事故でのけが人は軽傷1人でしたが、炎上した乗用車からは親子3人の遺体が発見されましたが、依然としてトラックの運転手が見つからず………………………』

ズズズ…

サコミズ「これじゃあ救われないな………」








警視庁のデータ(7月)によると一月の間に起きる交通事故件数(車や自転車に問わず)は全国でおおよそ4万件にも上ります
そのうち、死亡件数は300を超え、一日当たり10人以上の方が亡くなっています

私自身は交通事故にあったことは幼少期に一度しかありませんが、それでも怪我をすればしばらく支えがなければ何もできない生活を余儀なくされたということもあったのかもしれません

私の場合は奇跡的に当時運転をしていた親も私自身も怪我が無かったため生活には影響はありませんでしたが……

昨今の科学技術の発展によって交通事故件数はだんだん下がってきてはいるもののふたを開ければ上記のような数値が出てきます

このssを読んでくださった皆さんはどうか安全運転、そして日頃の危機管理について考えていただければと思います


ちなみに私は本来変態の部類に入るのでこういったネクサス的なホラーは若干苦手です

正直、投稿しようとしてる最中にAA入れようしたのは自分でも草が生えました

それではまたssを投下することがあれば…
その時はどうぞよろしくお願いします

このスレは丸一日放置した後にでもHTMLの申請をして来ようと思います

ありがとうございました
丸一日

すいません

最後の丸一日はいりませんでした

おつ。

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