俺「俺以外、学校の生徒が全員動物な件」 【時々安価・コンマ】 (6)

教師「授業始めるぞー委員長、号令」

ユキヒョウ「きりーつ」

俺「慣れねぇ・・・・・・」

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登場人物紹介その1

【俺(主人公) 】
◎高1男子◎誕生日4月22日◎身長・体重は平均的◎学力は中の上、運動神経もそこそこ。ただ泳げない◎入学したばかり◎幼い頃は極度の動物嫌い(虫、鳥、魚含む)。今はそこまで酷くはないものの、苦手意識がある。◎弟と妹が居る◎うどんが好き

【担任】
◎主人公のクラスの担任教師。教える教科は生物。◎女、2[ピー]歳、独身。誕生日は10月4日◎校内の先生から美人だと言われている◎しかし趣味は大分変わってる◎根っからの動物好きであり、それに関しては博識。主人公をサポートする

【ユキヒョウ】
◎主人公のクラスの委員長。1人と11匹の学級をまとめる◎高1、メス、誕生日は4月27日◎綺麗な灰白色と黒色のまだら模様◎はきはきとした性格

【キタキツネ】
◎主人公の隣の席◎高1、オス、誕生日は7月15日◎エキノコックスの心配はない◎かなり無邪気。よく主人公に話しかけては素っ気ない返事を返される。

【ナイルワニ】
◎主人公の後ろの席◎高1、オス、誕生日8月30日◎後ろからたまに主人公にちょっかいを出す。主人公からしてみれば、食われそうで怖い◎口調は見た目通り荒め。しかし怒鳴られると逆にメチャ凹むほどメンタル弱い

【マオナガ】
◎主人公の前の席◎高1、メス、誕生日11月27日◎名前からはわかりにくいが、サメ(の1種)。尾びれが長い◎サメだが普通に陸上にいる◎もちろん水中の方が好き◎性格は割とクール。

【保健室の先生】
◎台詞のところでは「保健」と略して表記◎主人公の学校の保健室の先生◎男、35歳、誕生日は4月7日◎金髪のイケメソ◎口調が軽く、基本的にチャラチャラしてる。タラシ(人間に限り)◎こう見えて獣医の資格をはじめ様々な資格を持ち、学校には欠かせない存在。

【弟】
◎主人公の弟◎小5、誕生日は10月10日。◎容姿は主人公をそのままちっちゃくした様な感じ◎主人公とは違い、動物は苦手ではない◎サッカー好きなやんちゃ坊主

【妹】
◎主人公の妹◎中2、誕生日は1月10日。◎家族の中で唯一の茶髪◎動物は好きなほう◎料理勉強中◎妄想癖があり、腐りかけなので兄弟が全力でそれを阻止しようとしている。◎小説やイラストを書く(描く)のが趣味。

【母】
◎主人公の母◎37歳、誕生日は8月8日◎夫と共に研究職に就いている◎実は生物遺伝子学の権威であり、そこそこ著名。また、本も何冊か書いてる◎日々増える体重が悩みの種◎性格は基本穏やか。しかし研究のことになるとがらっと変わる

【父】
◎主人公の父◎40歳、誕生日7月7日◎一介の研究者。また、主人公を地獄(主人公にとっては)の学校に送らせた張本人◎眼鏡、短髪の一見ナイスミドルであるが、中身はサディスティックなオッサンである◎あと中二病が治ってない

【校長/副所長】
◎学校の校長であり、主人公の両親がいる研究所の副所長◎女、30歳、誕生日は6月5日◎光沢ある黒髪、髪型は言うなればストファイの春麗◎いわゆる、仕事ができる女。要領が良く、頭の回転も早く、自他に厳しい◎主人公とその兄弟を例の学校に入れることに反対した◎台詞のところで「校長」「副所長」両方の表記があるが、同一人物なので注意

【所長】
◎主人公の両親の研究所の所長◎男、50歳、誕生日は5月6日◎数年前までは父親が所長をしていたが、他界したため、当時副所長であった彼が世襲する形となった。◎お金と時間と和を重んじる◎この歳にしてガチホモである。また、その事は研究所内の人間なら誰でも知っている◎将棋や囲碁、チェスなど駒や石を用いた戦略を考える系統のボードゲームを得意とする。(将棋は段レベル)

教師「――――では、今日はこの辺りで・・・・・・さっき言った所予習しとけよー」

白髪の目立つ数学教師が普通に教室を出ていく。途端に教室は騒がしくなる。まるで何の変哲もない、ごく一般的な高校のように。

キタキツネ「はぁぁぁっ、やっと数学が終わった」

隣で大きく深呼吸するキツネ。

ナイルワニ「zzz」

後ろで授業後半から居眠り続行中のワニ。

マオナガ「・・・・・・」

前の席を離れ黙々と廊下に出ていくサメ。
おかしい。色々おかしい。この学校に入学して早いもので、もう1週間が経つが全く慣れない。どうしてこの学校の生徒で人間が自分しかいなんだ。っていうかどうして動物が生徒として認められているのか。それ以前になぜ普通に会話してるのか。
動物に関しての知識は小学校低学年時代に見た簡単な図鑑程度だが、それでも異変には嫌でも気付く。

キタキツネ「ねぇねぇ、この時間帯ってさぁ、結構眠くならない?」

キツネが俺に話し掛けてくる。すっごいファンタジックだが、リアルだと意外と怖い。というより、不気味だ。

俺「そ・・・・・・そうだな」

俺は相槌レベルの返事をする。動物に話し掛けてられるのが慣れないのももちろんあるが、そもそも俺は動物が苦手なのだ。
あぁ、こんなことならあんな口車に乗らずに真面目に入試受けりゃ良かった。全部あのクソ親父の所為だ。

>>5 名前にトリップ付け忘れました

【第一話:人間不足】

父「試験を受けずに入れる高校があったら・・・・・・お前、入りたいか?」

半年前、高校選びに迷っていた俺に、いつも寡黙な父が声をかけた。そして話す中で、唐突にそう切り出した。

俺「今どきそんな所あるのかよ」

俺は夕飯の伊勢うどんをすすりながら言う。

父「仮に、あるとしたら」

俺「そりゃあ・・・・・・行く」

父「しかも今度の引越し先から徒歩5分で行ける高校だったとしたら」

俺「行くさ・・・・・・そんなトコねぇだろ」

父「仮に、だ」

親父は足を組みながら淹れたてのコーヒーを飲み干す。

父「――――2人にも似たような話をしたらな、行きたいって言ってきてな」

2人――俺の弟と妹のことだ。俺は疑問に思った。どうして似たような話を2人にもする必要があったのか。・・・・・・まぁ親父はいつも不可解な行動をするから、いつものこと、と言ってしまえばそれまでなのだったのだが。

俺「親父――――」

父「言いたいことは解っている。・・・・・・後は任せてくれ」

そう言って、父はコーヒーカップ片手に行ってしまった。残された、唖然とする俺の隣で、好物のうどんは不味くなっていった。

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