モバP「みくのご両親に挨拶しに行くぞ」 (17)
前川みく「にゃ!?」
P「折角大阪でロケあるんだし、いい機会だろ」
みく「考え直すにゃ!」
P「ん?ご両親に会うのは嫌か?」
みく「そうじゃないけど…とにかくダメにゃ!」
P「何故に」
みく「お父さんもお母さんもPチャンが来るとはりきるから嫌なのにゃ…」
P「いいご両親じゃないか」
みく「そういう問題じゃないにゃ…」
P「みくが行かないなら俺一人でも行くぞ」
みく「それはそれで困るからみくも一緒に行くにゃ!」
P「ったく何なんだお前は…」
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みく母「Pさん!お待ちしてましたよ!忙しいところありがとうねえ」
P「いえいえ、こちらこそお忙しいところ無理を言ってすみません」
母「ウチの子、Pさんにご迷惑かけてませんか?けったいなところある子やさかい、それが心配で心配で」
P「いえいえ、お嬢さんはしっかりしてますよ。僕もいつも助けてもらってますからね」
みく「そうにゃ!みくはちゃんとしてるにゃ!」
母「もうこの子は大層なことばっか言うて…Pさん、ほんまにすみませんねえ。お茶ご用意してますんで、どうぞ上がってってください」
P「お邪魔します」
みく「むう…」
みく父「おっ、Pさん!来てくれはったんか!元気にしとったか?」
P「ええ、お陰さまで」
父「そら良かった!ウチのドラ娘がいつもお世話になってすんませんなあ」
みく「お父さんまでひどいにゃ!」
P「はっはっは。相変わらず仲の良いご家族ですね」
父「せやろ?金は無くとも愛はあるからな」
母「お父さん、アホなこと言うてる暇あったらはよ部長になってや」
みく「そうにゃ。ぼんやりしてたらそのうちみくに稼ぎを抜かされるにゃ」
父「おいみく。笑いごとになってへんぞ」
P(大阪では家族で漫才をするのか…)
父「せや、ところでPさんはいつみくをもらってくれるんや?」
みく「にゃ!?」
母「せやねえ…そろそろもらってくれてもええんちゃうかと私も思いますわ」
みく「何の話にゃ!みくはまだ15歳にゃ!」
父「このチャンスを逃したらみくは行き遅れるんちゃうかと僕も心配でなあ」
母「せやで。私も若いからこそお父さんを捕まえれたんやから」
父「いや…お母さんはいくつになっても別嬪やで」
母「お父さん…」
みく「やめるにゃ!両親がイチャつく姿とか見たくないにゃ!」
父「Pさん…どやろか」
母「まだ至らぬところありますが私らもちゃんと言い聞かせますんで」
P「…」
みく「Pチャン…この人たちのことは無視してくれていいにゃ…」
P「前向きに検討させてもらいます」
みく「!?」
みく「Pチャン…そんな…みくにも心の準備があるというか何というか…」
父「何赤くなっとんねん、冗談に決まっとるやろ」
母「せやで、Pさんも相手ぐらい選びたいやろ」
P「はっはっはっ」
みく「騙したにゃ!?」
父「引っ掛かる方が悪いやろ」
母「いや~それにしてもアンタPさんのこと…」
みく「ち、違うにゃ!そもそも赤くなんかなってないにゃ!」
母「ふぅ~ん?」
みく「うぅ…みんなひどいにゃ…」
父「まあPさんにやったら安心してみくを渡せるけどな!」
母「それはほんまに思うわあ」
みく「何言ってるにゃ!Pチャンもなんで満更でも無さそうな表情してるのにゃ!」
みく「疲れたにゃ…」
P「そうか?俺は楽しかったぞ」
みく「他人事だと思って…」
P「そう睨むなよ…」
みく「だいたい、冗談にしてもタチが悪いにゃ…」
P「ん?何がだ?」
みく「その…みくを渡すとか渡さないとか…」
P「あー…」
みく「年頃の娘に言う冗談じゃないにゃ…」
P「…もし、冗談じゃないって言ったら?」
みく「…へ?」
P「冗談じゃなかったら、って言ったんだ」
みく「そ、それは困るにゃ…みくはアイドルだからそういうのはまだ…」
P「まだ、ってことは将来的には?」
みく「そ、それは…」
P「それは?」
みく「Pチャンのことは…その…」
P「ぷっ…」
みく「…?」
P「はっはっはっ!!もう無理だ!!わ、笑いすぎて腹が痛い…」
みく「また騙したにゃ!?」
P「ははは…悪いな、俺は年上のお姉さんが好みなんだよ」
みく「にゃあああああああああああああああああ!!!!!」
P「!?」
みく「Pチャン最低にゃ!もう許さないにゃ!」
P「ちょっ、おいみく!?」
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