シャア「ISの再放送が始まったな」(15)


アムロ「いきなり何だ? シャア?」

シャア「いや、しばらく見ていなかったから新鮮に思ってな」

アムロ「というと?」

シャア「こう言っては失礼なのだが……」

シャア「まだキャラの口調が馴染んでいない感があってな」

アムロ「なるほど、そういう事か……」

アムロ「最終話を見終わったあと第一話を見ると」

アムロ「多少違和感があったりするアレだな?」

シャア「そういう事だな」


アムロ「誰が気になった?」

シャア「セシリア・オルコットだ」

シャア「一夏にデレた口調ばかり聞いていたせいか」

シャア「高圧的な態度や喋り方がものすごく気になる」

アムロ「わかるな」

アムロ「だが、そこが彼女の魅力でもある」

シャア「アムロはオルコッ党だったか」

アムロ「まあな」

アムロ「他に誰かいるのか?」

シャア「メインヒロインの篠ノ之箒もそんな印象だ」

シャア「何というか……思い切りが足りていない気がした」

アムロ「思い切り?」


シャア「あくまで私の主観だが」

シャア「こう……可愛いヒロイン『っぽさ』を出そうと」

シャア「やや控えめな感じに声のトーンを抑えている様に思えた」

アムロ「ほう? そうなのか?」

シャア「後半では一夏を殺しに来る感じの口調だからな」

アムロ「グーパンチに みぞおちトゥキックをしていたな……」

シャア「後は細かいが山田先生だな」

アムロ「サブキャラに?」

シャア「気にしすぎ、と言われたらそれまでだが」

シャア「落ち着いた感が無いように思えてな」

アムロ「山田真耶にそんなモノがあったか?」


シャア「言い方が悪かったな」

シャア「大人の女性、という感じがしなかったのだ」

シャア「何となく生徒っぽいと言うか……」

アムロ「本当に細かいな……」

シャア「アムロも見てみるか?」

シャア「録画が残っているが」

アムロ「では、俺も見てみよう」

―――――――――――

アムロ「…………」

シャア「どうだ?」

アムロ「……確かに違和感を感じるな」

シャア「だろう? ……だが」

アムロ・シャア「そこが面白い」


アムロ「アニメ作品に限らず、吹き替え洋画作品にも言えるな」

シャア「うむ」

アムロ「粗探しなどではなく」

アムロ「ああ、最初は苦労してたのかな、とか」

アムロ「まだキャラの特徴を掴んでいなかったのかな、という」

アムロ「言ってみれば成長の証のようなモノが見えた気がして嬉しくなる」

シャア「時折、にわか扱いする者もいるが」

シャア「全くの同感だ、アムロ」

アムロ「俺としては……主人公の一夏だな」

シャア「ほう?」


アムロ「最近でも中の人は、様々な作品で活躍されているが」

アムロ「やはり最初は手探りな部分が多いのだろうな」

シャア「というと?」

アムロ「俺個人の意見としては」

アムロ「もっと力強い声の印象があったのだが」

アムロ「どことなく一○ 楽のような口調に思えた」

シャア「ふむ……私はそう思わなかったが」

アムロ「まあ、あくまで俺個人の主観だ、シャア」

シャア「他には?」

アムロ「お前も言っていたセシリア・オルコットだな」

シャア「そうか。 アムロも感じたか」 クスッ

アムロ「やはりデレ口調に慣らされているのだろうな」 クスッ


アムロ「あと……違和感ではないのだが」

シャア「む?」

アムロ「一瞬シャルロット・デュノアの声が聞こえた」

シャア「一瞬? 何を言っている、アムロ」

シャア「冒頭のシーンで彼女はしっかりと喋っていたではないか?」

アムロ「いや、そこじゃない」

アムロ「俗に言う『ガヤ』のシーンだよ」

シャア「ガヤ?」

アムロ「場面展開や雑踏などの音の事でな」

アムロ「数人でガヤガヤやっているシーンで彼女の声が聞こえたんだ」

シャア「本当か? 全く気がつかなかったが……」


アムロ「このシーンだ」

シャア「…………」

シャア「!」

シャア「おお! 聞こえた!」

シャア「私にも聞こえたぞ! アムロ!」

アムロ「ふふふ」

アムロ「こういうのを見つけるのも楽しいな」

シャア「まったくだな、アムロ」

     ハハハ…

アムロ「それにしても久しぶりに見ると やはりIS一期はいいな」

アムロ「先の展開は既に知っているが新鮮に感じる」

シャア「うむ……二期はアレだったからな」


アムロ「大方のファンが恐れる通りの結果になってしまった」

アムロ「なぜ監督をできると思ったのか……」

シャア「出来ればあの二期を無かった事にして」

シャア「一期のスタッフで作り直して欲しいところだ」

シャア「それもアニメオリジナル展開とかを」

アムロ「同感だ」

アムロ「この作品、何故かSS等の二次創作では名作が多いからな」

アムロ「いっその事、それを元にアニメを作って欲しいくらいだ」

シャア「私もそう思う……が」

シャア「世の中、いろいろな柵(しがらみ)があるからな……」

アムロ「ああ、分かっているさ……」


アムロ「そう言えば夏アニメもそろそろ放映され始めているが」

アムロ「何か気になる作品はあったか?」

シャア「今のところはクラ○ルーム・ク○イシスくらいかな?」

シャア「ケイ○スドラゴンには期待していたのが……」

シャア「あの展開で見る気が失せてしまった」

アムロ「あれは衝撃だったな……」

アムロ「俺個人は、下○タという概念が存在○ない退○な世界かな?」

シャア「……アムロはストライクゾーンが広いな」

アムロ「ダイ○ダラーや、もしかしたらハイスクDDのくらいに成長するかも」

アムロ「という期待を込めている」

シャア「ハイスクDDはまだしも ダ○ミダラーはキツかったな……」

アムロ「まあ、人それぞれさ」


アムロ「まだ夏アニメは始まったばかり」

アムロ「うしおととらは、かなりのクオリティだったし」

アムロ「意外な伏兵がこれから出てくるかもしれん」

シャア「春アニメだが、アル○ラーン戦記もなかなか面白いし」

シャア「確かにこれからだな」

アムロ「ああ」

シャア「では、そろそろ仕事に戻るか、アムロ」

アムロ「そうだな」

アムロ「IS、俺も録画しておこう」

シャア「ああ、また今度 語り合おう」



おわり

この再放送で新規ISファン増えるかなー
増えるといいなー で、SSも増えるといいなー
しょうもない戯言でした。

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