創真「先輩わかりますか？」

一色「キ、キス？ そうだね……あ、甘酸っぱい味がするよ！ あの味は病みつきになるね」

伊武崎 (うそつけ。したことないくせに……)

創真「マジっすか、俺もしてみてーな〜」

創真「お前らは、わかるか？」

伊武崎「さあ。スモーキーな味がするんじゃないか」

丸井「あいにく、僕は彼女が出来たこともないからね。わかるわけないよ。って、なんでまた僕の部屋で集まってるの……」

一色「いいじゃない、丸井君！ 男子会だよ、男子会！ それに、今日はあの二人はいないんだし」

創真「本当だ。青木と佐藤は？」

伊武崎「また二人で、言い合いでもしてんじゃないの……」


ｱｯ！ﾔﾒﾛｱｵｷ ｿｺﾊ！ ｲｲｼﾞｬﾅｲｶｻﾄｳ ｷﾓﾁｲｲﾝﾀﾞﾛ？

ｱｯｰ！！


創真「そっかー。他に知ってそうな人いるかな〜」

一色「そうだね〜。この学校のことだから、付き合ってる人も少ないと思うし……」

創真「そうだ！ 田所あたりがしってそうだな！」

一色 (えっ……)

丸井 (なぜ)

伊武崎 (そこに……)

創真「とりあえず、明日聞いてみることにします。では先輩、あとお前らも、おやすみー」ｷｰﾊﾞﾀﾝ

一色「あ、うん。おやすみ……」

丸井「おやすみ……」

伊武崎「……」

━━━━次の日━━━━


創真「ん？ おーい！ 田所ー！」

恵「あ、創真くん。おはよう！」

創真「おうっ。今日は休日なのに、朝から精が出るな」

恵「うん、野菜は朝のうちに収穫しないといけないから……創真くんは、こんな朝早くにどうしたの？」

創真「俺か？ そうだ、田所に、聞きたいことがあったんだ。ちょっといいか？」

恵「あ、うん。何？ (創真くんが私に？……なんだろ)」

創真「キスってどんな味すんだ？」

恵「！？」

恵 (ビ、ビックリした。キスって魚の方だよね。ま、まさかあっちのキ、キキキキスじゃないよね///……うん！ 創真くんならきっとそうだよ！ 創真くんに限って……
――でも、創真くん。キス食べたことないのかな……)