エリウッド「ヘクトル! 久しぶりだな!!」 (33)


リキア《オスティア城》



エリウッド「ずっと、会わせたかったんだが、機会に恵まれずにいた。ロイ! こっちにおいで」

ロイ「およびですか、ちちうえ」タタッ

エリウッド「オスティア侯に、ご挨拶なさい」

ロイ「は、はい! はじめましてヘクトルさま。ロイともうします」

ヘクトル「ロイか! よろしくな。よし、ではこちらも娘を紹介しておこう。リリーナ!」

リリーナ「……」スッ

ヘクトル「なんだ、はずかしいのか? 緊張しなくていい。父さんの昔からの親友とその息子なんだ」

リリーナ「……」

エリウッド「こんにちはリリーナ。この子はロイ。君と同い年だよ」

リリーナ「……はじめまして」

ロイ「リリーナ? なかよくしようね! あっちで遊ぼう!!」

リリーナ「……」チラッ

ヘクトル「いいぞ、いってきなさい」

リリーナ「!」

ロイ「行こう! リリーナ!」タタッ

リリーナ「う、うん!」タタッ




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リキア《平野》



ロイ「じゃあ、なにして遊ぼうか?」

リリーナ「うん、と……」

ロイ「あれ? もしかしてあそこにいるのは……」

リリーナ「?」

ロイ「あ、やっぱりウォルトだ!」

リリーナ「……だれ?」

ロイ「ぼくのともだちだよ。おーいウォルトー!」タタッ

リリーナ「あ、ま、待って!」タタッ


ウォルト「あ、ロイだ!」

ロイ「やあウォルト!」タタッ

リリーナ「はぁ、はぁ、ロイ、はやい……」タタッ

ウォルト「? このこだれ?」

ロイ「リリーナっていうんだ。」

リリーナ「はぁ、はぁ……」

ウォルト「リリーナ? ロイのともだち?」

ロイ「うん!」

リリーナ「!」



???「おーい、ウォルトー」

ウォルト「あ、おとうさん! おかあさん!」

レベッカ「おまたせウォルト! あ、ロイ様こんにちは!」

ロイ「こんにちは! レベッカさん! ウィルさん!」

ウィル「こんちはー! あれ? その子だれ?」

リリーナ(……し、しらないひとがいっぱい……)


ウォルト「そのこはリリーナ! ロイのともだちだって!」

レベッカ「ロイ様の? ……なんか、どこかで見たような……」

ロイ「リリーナはね、ヘクトルさまのむすめなんだよ!」

ウィル「へ、ヘクトル様の!?」

リリーナ「は、はい。はじめまして……リリーナと」

レベッカ「分かった! どっかで見たと思ったらフロリーナに似てんるんだ!」

リリーナ「!」

ウィル「あ、あー! あーあー! なるほど! 言われてみれば!」

リリーナ「かあさまを、しってるんですか?」

レベッカ「知ってるもなにも! 私もウィルも、エリウッド様もヘクトル様も、あなたのお母さんも、一緒に冒険した仲間なんだから!」

ウォルト「え!? そうなの!?」

ウィル「おう! そりゃもう波乱万丈なとてつもない冒険だった! 砂漠に密林、大海原に古代遺跡! あの日々は忘れられないね!」

ロイ「へえー! ききたいききたい!」ピョンピョン

リリーナ「わ、わたしも!」


リキア《木の上》



マシュー「はー、やれやれ。オスティア侯爵のご息女にあの口の利き方。相変わらずだな」

アストール「お前さんは行かなくていいのかい? かつてのお仲間だろう?」

マシュー「密偵が姿丸出しであんな太陽の下歩けるかよ?」

アストール「そりゃそうか」

マシュー「……ヘクトル様はお前を買ってるけどな、俺はまだお前に気を許してない」

アストール「正しい心構えだよ。つい最近まで盗賊やってたヤツを信じる方がおかしい。密偵ならなおさらだ」

マシュー「ベルンの潜入任務から一時帰国したばかりだっていうのに、わざわざ護衛任務を買って出るのも怪しいしな」

アストール「おいおい、そこは素直に勤勉だと評価してもらいたいねえ」

マシュー「どうだかな……っと」

アストール「ん? ……なんだいその鳥は? なんか足に手紙くくりつけてあるが」

マシュー「……メシの借り?」カサ…

アストール「 ……悪いな、知らねえ暗号だ」

マシュー「いいや、言葉のままさ。……どうやら、今の段階ではサカも平和らしい」

アストール「はあ……?」


サカ《大草原》




ドドドッ! ドドドッ! ドドドッ!


ラス「ふっ!」ビュッ


ドッ!


ギィ「おー、お見事! ど真ん中だ!」

リン「ふふ、当然よ」

スー「さすが、とうさま」


ドドドッ! ドドドッ ドドッ


ラス「どう、どう」

ギィ「さっすがだなぁ。よくあんな速さの馬上で矢を射てるな」

リン「シンだもの。当然よ」

スー「さすがです。とうさま」

ラス「ああ。ありがとう、スー」

スー「つぎはわたしのばんです」

ギィ「え? スーもできるの?」

リン「まだ無理よ。でも、ここのところ私もやるって聞かなくて……」

ラス「スー、1人で馬に乗れないうちは駄目だ」

スー「うまにのればひとりでなんでもできます」

ギィ「いやぁ、スー。無理しない方がいいよ? 俺なんて未だにできないんだから」


???「その通りだ。スー」

リン「! 族長!」

ラス「父よ、狩りは終わりか?」

ダヤン「ああ。今夜は腹いっぱい食べられそうだ」

スー「じじ、なぜわたしはうまにのって弓をつかってはいけないの?」

ダヤン「ラスが言ったとおりだ。1人で馬に乗れないようではな」

スー「でも、シンはもう弓でかりまでしているわ」

ダヤン「シンはもう1人で馬に乗れるのだ」

スー「! うそ……」

ダヤン「本当だ。まあ、シンの馬が小さいせいもあるが」

スー「……とおさま、かあさま、わたしもちいさいうまがほしい」

リン「ええっ? ……仔馬なんていたかしら?」

ラス「……他の部族にならいるかもしれん。当たってみるか」


ダヤン「さて、どこに行こうとしているのだ? ギィよ」

ギィ「げっ!」ビクッ

ダヤン「そんなに怯えるようなことはあるまい。仮にも族長に声をかけられているのだぞ?」

ギィ「だ、だって族長! ここんとこ口を開けば馬に乗れ馬に乗れって!」

ダヤン「クトラ族の戦士ならば馬に乗れねばなるまい。戦場で乗れとは言わんが、馬術の心得がなければ、周りと歩調が合わんぞ」

ギィ「無理だって! 今までほとんどやったことないんだから!」

リン「あら、私だって今まで馬は苦手だったわよ? でも、今では十分に馬を扱えるわ」

ギィ「そりゃリン様は才能があったから!」

ラス「なんでもかんでも才能で片付けるな。長所だけを伸ばし、短所を放っておいたお前の責任だ」

ダヤン「お前の剣の腕は一族全員が認めておる。だが、馬に乗れぬのではそれでも半人前だ」

ギィ「いや、でも……」

スー「ギィ」

ギィ「ん?」

スー「いくじなし」

ギィ「ぐっ……分かったよ! 乗りますよ!」

ダヤン「うむ、それでこそクトラ族戦士だ」


サカ《ベルンとの国境》



ダーツ「お、そこの。ちょっといいか?」

ルドガー「…… 俺か?」

ダーツ「ああ。ここいらでペガサスに乗った女見なかったか? 青い髪の」

ルドガー「天馬騎士か? 見ていない」

ダーツ「そうか。ファリナのヤツどこ行ったかな……」

ルドガー「……おまえ、草原の民ではないな?」

ダーツ「あ? ああ。俺は海の男だからな!」

ルドガー「海の……? この辺りに海はない。なぜこんなところにいる?」

ダーツ「あー……ま、教えてもいいか。実は俺は宝を探してんだ」

ルドガー「宝探しだと?」

ダーツ「ああ。大昔の大海賊が隠した伝説の秘宝だ。そのヒントになるものがこの辺りにあると踏んでたんだが……」

ルドガー「……そんな話は聞いたことがない」

ダーツ「そうか……。うーん、また無駄足だったかな」


???「ふっふっふ、甘いねダーツ」ファサッ ファサッ

ルドガー「? ……上空か」

ダーツ「お、ファリナじゃねーか!」

ファリナ「ダーツ、どうやら宝は私のものみたいね」タッ

ダーツ「な、なに!?」

ファリナ「地図に印されていた【赤き勾玉】。それはズバリ! この勾玉に違いない!」バーン!

ダーツ「おおお! テメエ、どこでそれを見つけた!?」

ファリナ「おしえなーい、って言いたいけど、もう付き合いも長いからね〜」

ダーツ「おっ、珍しく気前がいいじゃねえか!」

ファリナ「情報料2万Gで教えてあげる」

ダーツ「いつも通りだちくしょう!」

ファリナ「なーに言ってんの! これから数百数千万Gのお宝を手に入れるんだから、そんな端金……」



ルドガー「……ああ、向こうの露店で売っているアクセサリーか」

ダーツ「あ? 」

ファリナ「へ?」

ルドガー「ここら辺ではさして珍しくもない。2000Gもあれば買えるものだ」

ダーツ「……ファリナ」

ファリナ「ま、待ってよ! だってサカにこんな勾玉なんて!」

ルドガー「ここはベルンとの国境、ブルガル。様々な商人が行き交う交易地だ。サカでは珍しいモノもここでは珍しくない」

ダーツ「……つーことは」

ファリナ「またふりだし……あーもー! 何年同じこと繰り返してんのよーー!」


イリア《民家》



フィオーラ「……」カサ…

ケント「ただいま、フィオーラ」

フィオーラ「あら、おかえりなさい。ごめんなさい、気づかなかったわ」

ケント「いや、かまわない。……誰かからの手紙かい?」

フィオーラ「ファリナからの手紙よ。ようやく宝が見つかりそうだって書いてあったけど……」

ケント「……けど?」

フィオーラ「きっとまた早とちりだと思うわ」

ケント「ふふ、なんでそう思うのかな?」

フィオーラ「実際に手がかりとなる品を見つけたとは書いてなかったもの」

ケント「彼女らしい」クスクス


フィオーラ「訓練の方はどう?」

ケント「さすがにキアランでやっていたころのようにはいかないな。こう雪が多いとね」

フィオーラ「そう。ケントでもそうなのね」

ケント「今はゼトと色々検討してるが……いかんせん足場が足場だ。天馬のようにはいかない」

フィオーラ「うーん、何かいい解決策はないかしら?」

ケント「……これはゼトの案だけど、いっそ解決しなくていいんじゃないかな」

フィオーラ「?」

ケント「イリアの守りはなんといってもこの雪だ。なら、無理に討って出る必要はない。
    部隊は城の中で待ち構えていればいい。寒さで弱り切ったところを突く。
    騎馬兵の利点は何も機動力だけじゃない。白兵戦では高さがあるだけでも十分有利だ」

フィオーラ「……うーん、でも、騎士隊も傭兵稼業をしてもらわないといけないし……」

ケント「もちろん、傭兵稼業は続けるさ。ただし、国外限定、平野限定だ。
    これからは天馬部隊と騎士隊で請ける仕事を分けようと思う。そうすれば死傷者の数も減るとおもうんだ」

フィオーラ「……」

ケント「ただ、そうなってくると騎士隊が帰ってくるときに……っと、すまない。話に夢中になりすぎたね」

フィオーラ「ふふ、いいえ。あなたらしいわ」クスクス


イリア《荒れ地》



ワレス「ぬおおおおおおお!!!」ザクザクザクザクザク!

ワレス「ふんぬおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ザクザクザクザクザクザク!

ワレス「ふん! うーむ、いい汗をかいた! いやはや、畑を耕すとはいいものだ!」

ワレス「この凍土、あまりの硬さ故に耕すのもひと苦労だが、なに、ワシの力をもってすればどうということはない!」

ワレス「しかし、1人でこの広大な凍土は……さすがのワシでもちと厳しいな」

ワレス「……ウィル、ケント、セイン、みなそれぞれ幸せな家庭を築いておる。となると……」

ワレス「……ヴァイダめは絶対来ないな……レナート殿も行方をくらましておる……」

ワレス「……ええい! こざかしい! この程度、ワシ1人で問題ないわ!」

ワレス「ふははははははははははははははははは!!!」ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク








トレック「……………………………なんだあれ?」



エトルリア《繁華街》



ディーク「ああ、そこのイリアのじゃがいも20個だ」

ディーク「どうも。……はっ、なんだおっさん。また借金こさえたのか。懲りねえな」

ディーク「……いや、それは構わねえが……最近の闘技場じゃ絶対おれが勝つもんだからみんな俺に賭けるんだよ」

ディーク「つまり、俺に賭けたところで大してカネは増えねえんだよ。……はっ、そんな八百長試合なんざ御免だ」

ディーク「パント様の顔に泥はぬれねえ。諦めて真っ当に働いてカネ返すんだな」


???「ディーク!」

ディーク「! クレイン!」

クレイン「こんなところにいたのか! 探したよ!」

ディーク「クレイン……こんなところにまで来るな。どこで拐われるか分かったもんじゃねえぞ」

クレイン「なんだよ、ディークが勝手に出かけたからじゃないか」

ディーク「ほっとけよ、剣闘士のことなんか」

クレイン「やだよ。それに、ディークがいれば拐われたりしないだろう?」

ディーク「あのな……はあ、まあいいか。戻るぞ」

クレイン「うん!」



クレイン「ディークはおつかい?」

ディーク「ああ。給仕のおばちゃんから頼まれてな。手伝えばカネもくれるって言ってたしよ」

クレイン「……なんか、最近ディーク、貯金してる?」

ディーク「……分かるか?」

クレイン「うん。まえはお酒とかこっそり買ってたのに、今はお菓子も買わないし」

ディーク「酒もバレてたのかよ……まあ、ちょっと買いたいモンがあってな。そのために貯金してんだ」

クレイン「へえー。なに買うの?」

ディーク「秘密だ」

クレイン「えー!?」

ディーク「なあに、そのうち分かる……そのうちな」


エトルリア《城内》



セシリア「失礼します」ガチャ

エルク「ああ、待ってたよ、セシリア」

セシリア「おつかれさまです、エルク将軍。呼び出しを受け、参りました」

エルク「うん。じゃあ、とりあえず腰を掛けてもらおうか。ちょっと長い話になるんだ」

セシリア「……かしこまりました。失礼します」スッ

エルク「えーと、たしかこの間ルイーズ様から送られてきた茶葉があったんだけど、どこに……」

セシリア「エルク将軍」

エルク「うん?」

セシリア「………先の訓練でのことを戒めようというのであれば、どうか手短かに願います」

エルク「……某幹部がキミの性別を揶揄したことで、キミがエルファイヤーをぶっ放したこと?」

セシリア「はい」

エルク「……個人的にはよくやったって褒めてあげたいくらいなんだけど……」

セシリア「はい?」

エルク「んんっ! いや、それとはまた別の話だよ」


エルク「実はね、ボクは魔導軍将の座を降りようと思うんだ」

セシリア「!?」

エルク「そして次の魔導軍将を、セシリア、キミに任せたい」

セシリア「!!??」

エルク「キミなら適任だ。ボクはそう思ってる」

セシリア「お、お待ちください! 私が魔導軍将など……荷が重すぎます!」

エルク「ダグラス将軍の承認は得ている」

セシリア「なっ……ダグラス将軍が、私が魔導軍将に就いてもよい、と?」

エルク「ああ。国王陛下もダグラス将軍の口添えがあれば納得するだろう」

セシリア「そんな、私など、エルク将軍の足元にも及びません」

エルク「ボクも最初に魔導軍将に任命されたときは……っていうか今でもパント様の足元にも及ばないって思ってるよ」

セシリア「それに、私は女ですし……」

エルク「実力があれば性別は関係ない。リキア諸国の聖騎士にもベルンの竜騎士にも女性はいるだろう?」

セシリア「その実力だって私には……」

エルク「キミの真のチカラはその指揮能力にある。それは組織の上に立つ者としては必要なスキルだ。
    それに、魔導のチカラだって他の者に遅れを取っていない。まだまだ伸び代もあるように思えるしね」

セシリア「……そもそも、なぜ魔導軍将の座を降りるのですか?」

エルク「……プリシラだけに子育てを任せるのはいかがなものかと思ってね。研究の方に精を出そうと思うんだ。
    思えばパント様もクレイン様が産まれるころに魔導軍将の座を降りていたし、ボクもちょうどいい頃合いさ」

セシリア「……」

エルク「……キミがどうしても嫌だって言うのであれば、他の者を立てるが……」

セシリア「……いえ、不肖セシリア、謹んで魔導軍将の地位を拝命いたします」

エルク「! そうか! 受けてくれるか!」

セシリア「ええ。そこまで言われては退けません。ですが、私を魔導軍将の地位まで押し上げたこと、後悔いたしませんように」


リキア《オスティア城内》



オズイン「ボールス」

ボールス「! これはオズイン将軍! おつかれさまです!」

オズイン「ああ。そこまで気を張らなくていいぞ」

ボールス「はっ、申し訳ありません。……失礼ですが、ヘクトル様の護衛はよろしいのですか?」

オズイン「マシューとアストールがついている。同盟同士、それもエリウッド様との会談だ。私が鎧を着けて出向いては失礼にあたる」

ボールス「そうでしたか。いやいや、気が回らず……」

オズイン「気にするな。……ボールス、最近の訓練だが、誰よりも精を出しているようだな」

ボールス「はっ。1日も早く、オスティア重騎士団の主力となるべく鍛練を積んでいるところです」

オズイン「うむ。そこでだが……ボールス、キミには今後、リリーナ様の護衛を頼みたい」

ボールス「リリーナ様の……? 構いませんが、今でも護衛体制は万全かと思われますが」

オズイン「……アストールからの情報はまだ聞いていないか?」

ボールス「申し訳ありません。秘匿度の高い情報は、我々末端の兵までは中々……」

オズイン「そうか……。ベルン国王の崩御、どうもこの件はベルン国王がベルンの王子を暗殺しようとした矢先の話らしい」

ボールス「!? なんと……」

オズイン「かねてより、ヘクトル様はベルンを警戒なされていた。今後、ベルンがどんな行動に出るか分からない」

ボールス「……」

オズイン「無論、今の同盟関係をすぐに破棄するような暴挙には出ないと思うが……万全の体制を敷いておきたい」

ボールス「分かりました。それならばこのボールス、リリーナ様を守る唯一無二の盾となりましょう」

オズイン「ああ。よろしく頼む」


リキア《平野》



レベッカ「……とまあこんな感じで」

ウィル「俺たちは死の森というこわーい密林から脱出したのさ!」

ウォルト「へえー!」

ロイ「」キラキラ

リリーナ「」ドキドキ

レベッカ「でもまだまだ試練は終わらないの! 魔の手を逃れたと思ったのもつかの間!」

ウィル「たどりついた遺跡に待ち構えていたのはなんと……」


<おーい! ロイー!


ロイ「あ、おとうさまが呼んでる!」


<リリーナー!


リリーナ「! わ、わたしもだ……」

レベッカ「うーん、じゃあこの続きはまた今度ね」

ウォルト「えーっ!」

ウィル「わがまま言うなウォルト。さて、俺たちもあいさつくらいするか」

レベッカ「そうね。ロイ様、リリーナ様、わたしたちも一緒に行っていいかしら?」

ロイ「もちろん!」

リリーナ「……」コクリ

ウォルト「うっし! じゃあ行くかー! ……あそこにいるマシューたちには声かけなくていいんだよな?」ボソボソ

レベッカ「あたりまえよ」クスクス


おしまい。
細かい時系列とかは勘弁願います。
よく考えたらディークはとっくの昔に傭兵始めてる気がする。
ウィル一家は一応目立たない護衛役としてオスティアまで来ていました。
最近GBA版FEの人気を知って書きたくなりました。あとでhtml申請出します。

ホントはニノがルゥレイをルセアの孤児院に預ける話とか
カアラを看取るバアトルカレルフィルとか
ヒュウとニイメとか
ゴンザレスとか
いろいろ書きたかったんです
でも時間がないのと鬱展開にしかならないのとで書かなかったんです
そしてルトガーじゃん。すいませんでした。

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