姉「弟くんが帰ってきません…」 (46)
姉「もう12時すぎてるのに…」
姉(またどこかで呑んでるんでしょうか…はあ……)
姉(両親が仕事で帰宅しないのをいいことに毎日遊び歩いて…
アルバイトはしてくれているのからまだいいものの…甘やかしすぎでしょうか)
姉(かといって弟くんメンタル弱いからなあ…
厳しくいうとすぐ死ぬとか言うし…)
姉(はあ…)
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ガチャッ
姉「!」
ドタドタ
姉「弟くん…?」
弟「お、姉ちゃんただいま」ヒック
弟「そしておやすみ〜」
姉「ちょ、ちょっと弟くん…!こんな遅くまで…!」
バタン
姉「あ……」
朝
姉「おはようございます…」
弟「あ、おはよ。ね、卵三つぐらい茹でてよ」タバコスパー
姉「リビングで煙草吸わないでください…」
弟「半熟ね」
姉(……)
姉「昨日も遅かったですね…」
弟「たのしい夜でした」
姉「連絡のひとつくらいしてください…」
弟「そんな年ではございませんて」
姉「また何か嫌なことでもあったんですか…?」グツグツ
弟「察しがよいですね〜。クソ上司のせいですね」
姉「上の立場のひとにそんな言葉…」
弟「もう煮えてますよ姉さん」
姉「あ、…」
コトッ
姉「はい、どうぞ。」
弟「いただきます。うまー」
姉「今日はお仕事お休みですか…?」
弟「さようです」
姉(今日こそちょっとお説教しないと…
言葉使いもそんざいだし…)
姉「朝ご飯食べたらすこしお話しましょう」
弟「また説教ですか?」
ムッ
姉「違います。最近どうなのかな、って」
弟「生憎今日はこの後出かける用事がありますので」
姉「?どこに行くんですか」
弟「チョコレートくらいは持って帰りますね」ガタン
姉「パチンコじゃないですか!ちょっと…!」
姉(もう〜…!)
翌日
弟「姉さん〜…ちょーっとお願いなんですけど…」コソコソ
姉「…なんでしょう」
弟「諭吉さんをいくらか…姉「ダメです」
弟「バイクの修理代が…」
姉「前も適当なこと言ってせびりましたよね。
そのお金なにに使ったか覚えてますか?」
弟「え〜っと…なんでしたっけ…」
姉「競馬です。問い詰めたら白状しました」
姉「今度はなにに使うつもりですか?
正直に言えば考えてあげます」
弟「け、競輪…」
姉「……」
弟「……」
弟「ね〜え〜、頼むって〜、必ず返しますから〜」ダキッ
姉(…!)ドキッ
姉「だ、ダメです…絶対…(弟くんかわいい…でもここで許すわけには…!)」
弟「…ちぇ〜…もういいよ、女に借りるし」
姉「!ダメです!友達と金銭のやり取りなんて…!」
弟「友達じゃないです〜、セフレです〜。」
姉「セッ!?ま、ますますダメです!許しません!」
弟「じゃあお金」
姉「う、ぐ……い、一枚だけなら…」
弟「ほんと!?姉さんあいしとーよー!」ダキッ
姉「も、もう…最後ですからね…(はああ…かわいい…かわいすぎる…ダメなのに…)」
夜
姉「弟くんが帰ってきません…」ポツン
姉(こうなることは分かっていたのに…)
チラッ
姉(むかしの弟くんの写真…部活に一生懸命で…成績もよくて…
わたしと同じ大学に行きたいって言ってくれてたのに今じゃ札つきの不良…)
リビング
姉(飲みかけのお酒…そんなに美味しいのかしら…
大学の新歓で呑んだっきり苦くてとてもダメだった…)
姉「弟くんが口付けたお酒…」
姉(…ちょっと呑んでみよう)
これはダメだ。いや、どっちがじゃなくてどっちも
一時間後
ガチャッ
弟「ただいま〜…今日は酔ってませんよーっと…」ソロリ
姉「ヒック…グスン…」
弟「!ね、姉ちゃん?どないしてん…」
姉「グス…おかえり…」
弟「ただいま…おお…冷酒っすか…オツなこって…」
弟「普段一切飲まないのに…な、なにかお悩みでも…」
姉「ヒック…おまえのせいだ、ばか…」
弟「ああ…相当酔ってはりますね…どれ、掛け毛布を」
姉「いつもいつも夜遊びしやがって…ヒック
わたしがどんなきもちでまってんのかしってんのか…くず…グス…」
コトッ
弟「お水です。白湯のがよろしいか?」
姉「きいてんのかばか弟!!」
>>9
もう気付きはったか
コメントありがとー
弟「あ、あの……」
姉「てめーちょっと甘えたらポンポン諭吉出てくるとおもってんだろ!
なめんなよ!こちとら毎日せっせら働いておまえの食費稼いどるんじゃぼけ!」
弟「すいません…」
姉「てか入れろよ!食費入れろよ!入れなくていいけど遊ぶ金せびんなよ!
てか遊ぶなよ!わたしと食事とれよ!さみしいだろ!このたわけ!」
弟「……」
姉「都合のいいときだけすり寄ってくんなよ!
あれか?おまえあれか?ヒモか?も〜お〜!いつの間にやらこ、こんな、…」ボロボロ
弟「ね、姉さん、今日はもう寝ましょう…
寝床こさえてありますから…あなたがきれいに使ってはるベッドですけど…」
姉「うるさい!あほ!おたんこなす!たまにはわたしと遊べ!ばか!」
弟「はいはい…そらよっと」
姉「うう…ばかあ…わたしだってさみしいのにぃ…」
弟「ごめんね。もうどこにもいかないから…
明日仕事が終わったら一緒に映画でもいこうね」ナデナデ
姉「うう…ぐす…」
朝
姉(あ、あたま痛い…
これがうわさの二日酔い…)
姉(いつの間にか寝てたなあ…
弟くん帰ってきたのかな…?)
ガタン
弟「あ、おはよう」
姉「おはようございます…(よかった、…帰ってる…朝からかわいい…舐め回したい…)」
弟「昨日は相当酔ってましたね」
姉「え」
弟「まあ姉さんにもたまには息抜きが必要ですよ」
姉「あ、あの」
弟「ん?」
姉「わたし何も覚えてないんですけど…」
弟「……」
姉「……」
弟「ムービー撮っておけば良かったですね。ごめんなさい」
姉「と、撮らなくていいです。何があったんですか?」
弟「べつに普通です。散々罵られましたけど」
姉「えっ!?わた、わたしが弟くんを、そんな…」
弟「お酒の力は偉大ですね。さてわたしは仕事に参りますので」
姉「え、朝ごはんは…じゃなくって一体なにを…」
弟「自分の遊ぶお金は自分で稼いできますね。それじゃあ」
姉「え、え、ちょっとぉ…」
弟「あ、今夜あけといてくださいね。
ついでに食事もとりましょう」
姉「え?え、えっと…? はい…」
弟「んじゃ」
ピシャッ
姉「……んん???」
(食事って…どこか行くの?え?ふたりで?なんで?え?え?
こ、これはもしや逢ひ引き…!!)
姉「いつもより白米がおいしい…!」パクパク
夜
姉(や〜ん!かーえろ〜っと)
部長「姉くん、悪いんだが少し残れるかね?」
姉「無理です!嫌です!さようなら!おつかれっす!」
文鳥「あ、はい…おつかれ…」ピヨピヨ
prpr
姉(!弟くんから…!)
姉「はい!」
弟「あ、姉ちゃん、今から駅前これるべ?」
姉「行けます!もっちろん!!!」
弟「お、おう…んじゃ待ってるね」ピッ
姉「はああ…仕事終わりに弟くんと話せるなんて…ボルト並に急ごう」タッタッ
駅前
姉「弟きゅ〜ん!」パタパタ
弟「姉さん、そんなに急いだらころびますよ」
姉「待ちましたか?待たせちゃいましたか?ごめんなさい…」
弟「ぜんぜん。じゃあ行きましょうか」
姉「はい!(仕事終わりに弟くんを見れるなんて…眼福)」
映画館
姉(お、おお…!定番…!童貞っぽい…!)
ヤリチン弟「見たい映画あったんだ〜、行こ行こ」
姉「はい!どれですか?」
弟「これなんだけどね〜…」
上映中
姉(…ドの付く恋愛ものじゃないっすか〜…)
姉(弟くんってこんなの見るっけ?いやいや…
わたしに合わせてくれたのかな?わたし地下映画しか見ないけど…)
姉(まあこれはこれで…弟「ねえさん」コソコソ
姉「!?…はい…?」
弟「いつも迷惑かけてゴメンね」
姉「え、いや、そんな…」
弟「ほんとはダメだってわかってるんだ、
でも、俺には姉さんしか頼れるひといなくて…」
姉「そんな…、(はうああ!かわいい!かわE!濡れる!)」
弟「もっと、ガンバるからさ、寄り道せず帰って、
姉さんとご飯食べたいからさ、うまいのつくってよ…」
姉「はい…!(な、泣けてきた…!うれしい…!やっぱり弟くんだ…変わってない)
弟「姉ちゃん、あいしてる」
チュッ
姉(!!!)
姉「お、お…!(くぁwせdrftgyふじこlp)
弟(ふい〜、五万円分くらいは働いたな)
居酒屋
ガヤガヤ
姉「!おいしい…!」
弟「でしょ?ここの安くてうまいんだ」
姉「よく来てるんですか?」
弟「しょっちゅう。あ、…ゴメンなさい」
姉「ふふ。いいです。じゃあ、おそい夜にはここに探しに来ます」
弟「ええ、勘弁してください…」
hahaha
食後
姉「たまにはこんな食事もいいですね。じゃあ、お会計…」
弟「a,いいです.出します」
姉「え?だって、お金…」
弟「この前、三万ほど買ったんです。
勢いで3DS買っちゃったんで半分しか残ってないですけど…これぐらいは」
弟「あ、もう行きませんよ。安心してください。
これから、ちょっとずつ返していきますから…」
姉「……」
弟「?姉さん?」
姉「う、うう…」ポロポロ
弟「え、ちょっと、何も泣くこと…」
姉「だ、だって、弟くんが、りっぱに、りっぱになって…」ボロボロ
弟「んな大袈裟な…すいません、おあいそ」
夜道
テクテク
姉「今日はごちそうさまでした。楽しかったです」
弟「こちらこそ。久しぶりに姉さんと色んな話したね」
姉「あなたが帰ってこないからですよー」
弟「そうでした。ごめんなさい」
姉「ふふ。これからはちゃんと帰ってくるんですもんね?」
弟「尽力します」
姉「あ、だめです。絶対ですよ。」
弟「あ、はい。」
姉「今日は本当に楽しかったです。一生忘れません」
弟「いちいち大袈裟ですねー」
姉「あなたがそうさせてるんです。ああ、よく眠れそうです。」
翌日
ガチャ
姉「ただいま〜、…ん?弟くんのくつ!(舐めて〜!)」
姉「弟くん!帰ってるんですか!?うれしい!ちゃんと約束を…」ドタドタ
リビング
弟「グス…ヒック…」
弟「全員[ピーーー]全員[ピーーー]全員[ピーーー]全員[ピーーー]全員[ピーーー]全員[ピーーー]全員[ピーーー]…」ブツブツ
姉「お、おとうと、くん…?」ボーゼン
弟「クソが…[ピーーー]…家燃やしてやるからな…クソ…」ヒック
姉「こ、こんなに飲んで…!家では飲んでいいとは言ってませんよ…!」
弟「[ピーーー]…[ピーーー]カス…爆ぜろ…」ブツブツ
姉「ど、どうしたんですかもう…バイト先でなにか…」
弟「グス…ねえちゃあん・・・」
姉(!!涙目かわゆ!かっわゆ!)キュン
姉「よしよし…そんな泣かないで…」ナデナデ
弟「うう…グスン じょ、上司が、し、[ピーーー]って…」
姉「し、[ピーーー]!?そんなひどい言葉を弟くんに!?」
弟「ムカつく客がいて…喧嘩買っちゃって…」
弟「そ、そしたら呼び出されて…説教されて…」グス
姉「そ、それでも[ピーーー]なんて…!あんまりです!」
弟「もうやだ…仕事いきたくない…」
姉「いかなくていいです!そんな上司のいるところなんか!クソです!」
弟「うう〜…グスン…」
姉「つらかったですね、よしよし…今はたっぷり泣いてください…」
姉(ゆ、ゆるすまじ上司…!ぼでーを透明にしてやる…!!)
翌朝
チュンチュン
姉(あ、もう朝…結局リビングで寝ちゃった…)
姉(弟くん抱きついたまま寝てる…かーわいい…)ナデナデ
姉(…寝顔見るの何日ぶりだろ…はああ…ちゅっちゅしたい…)
姉(しちゃお)
姉「いっただっきまー弟「んう、ん…」
姉「!起きましたか?」
弟「ねえちゃん…あ、朝か…」
姉「はい。おなかすきましたか?」ナデナデ
弟「うん…でももうちょっとねたい…」
ダキッ
姉「!!も、もう…ねぼすけめ…」
ベランダ
弟「ふあ〜あ〜…タバコうんま〜…」
姉(…)
姉(よかった、さほど引きずってなさそう…)
姉(リビングで朝から弟くんを見ながらの朝食…たまらんち)
弟「あっ」
姉「?」
弟「ねえさん仕事は?」
姉「ふふ。きょうは泣く子もうれしい日曜日ですよ。」
弟「あ、そーなの。ようござんしたね〜」
姉「はい。こっちにきてご飯食べませんか?」
弟「あ、いただきます。おー、半熟卵」
姉「好きですもんね。はい、お塩とマヨネーズ」
弟「ありがと。それでさあ、ちょっとお話が…」
姉「?なんでしょうか」
弟「これから一ヶ月くらい、ニートやっていいすかね」
姉「えっ」
弟「だめっすかね」
姉「え、えっと…?すぐ探せとは言いませんけど…一ヶ月とは…?」
弟「もうなんかー」
姉「うんうん」
弟「働きたくねーなーって」
姉「」
弟「とりあえず予行演習として?一ヶ月?的な?」
姉「あ、あの?その…よ、予行って…?」
弟「できれば一生働きたくない」
姉「」
弟「だってー、もうむりじゃね?ぶっちゃけ。
もう心折れたっすもんー。社会人なんてむりっすもんー。」
姉「む、むりって…!大丈夫ですよ、弟くんはやれば出来る…」
弟「そういってくれるのは姉ちゃんだけねー。
おれむりだもん。人間向き不向きってあるんですよねーうんうん」
姉「そ、そりゃありますけど人間働かなければ暮らせないんですよ?」
弟「わかってますよー。それくらい。だからさー、家事手伝いってことでいい?」
姉「は?」
弟「もう社会こわいもん〜。家の中にいたいもん〜。
ね、家事おぼえるからさ、もう床とかピッカピカにするからさ!」
姉「は、はい?な、なにを…」
弟「一生ふたりでくらそーよ!ねえさん!」チュッ
姉「あ、はい…ってちがう!だめです!そんなの!だめじゃないけどだめ!」
弟「わがままいわないでよ〜…」
姉「どっちがですか!もう一度よく考えなおして…」
弟「男が一度言ったことを曲げられるか!こうなりゃ維持だ!」
姉「なーにをいっとるんですか!男なら働きなさい!」
弟「あ!イクメンばかにした!かわいそー」
姉「あれは子供がいるからでしょうが!ただのニートなんて許しませ…」
弟「じゃあ、子供つくろっか!ねーちゃん!」ダキッ
姉「」
弟「いい匂い〜…」スンスン
翌日
姉「はあ……」
姉(帰ってきたら床もトイレもピッカピカ…洗濯もしてくれてる…
できないのは炊事くらいか…教えてっていわれたけど…)
テレビ
弟「くだんねー、ばかだ」ケラケラ
姉(こんな生活はダメよね…人間として…)
姉「弟くん」
弟「ん?なんすか」
姉「あの…掃除…上手ですね…」
弟「でしょ?任せてくださいよ〜。ちょろいちょろい」ハハ
姉「は、はは…ははは…」
姉(まあ…充電期間って必要だとおもうし…一週間くらいは見守ろう…)
見てるかわからんがちょい飯
期待
>>28
あざま
一週間後
姉「……弟くんが帰ってきません…!」ポツン
姉「ど、どこに行ってるんですかまったく…!
居酒屋に探しにいったけどいなかったし…」
姉「も、もしや事件に…なんてのはもう考えに考えました…!これは明らかに陰謀です…!」ギリッ
姉「お財布の中から諭吉さん三枚も抜き取って!あんのクズがあぁ〜…」
姉「はあ………」
姉(うかつだった…甘く見ていた…もうむかしの弟くんはいないのね…
もとより根性のない子だった…部活もレギュラーはずれてすぐやめちゃったし…)
姉「無事に帰ってくるかしら…おなかすかせてないかな…
もちろんお説教はするけど…はあ〜、会いたいよう〜…」
そのころ
弟「女ー、おタバコくださいなー。」
女「はーい!」シュボッ
モクモク
弟「うんまー。やっぱこれだねー」
女「あたしにも火ちょーだい」
弟「あい」シュボッ
女「うみゃーなー。」
弟「夜這いのあとはかくべつだねー」
女「よばいってなにー?」
弟「そんなんも知らないのー?ほんとばかだなー」
女「ばかっていうな!」
弟「うそうそ。あしたーは?仕事?」
女「うん。夜からね」
弟「さみしーなー」
女「がまんして。お寿司かってきてあげるから」
弟「お、まじっすかー。超あいしてる」チュッ
女「や〜ん」
prpr
姉「電話も出ない…」
姉(はあ…もう怒りを通り越してむなしい…)
姉(もうなんでもいいから帰ってきて…さみしいよう…)
姉(おこったりしないから…おいしいものうんと食べさせて、
ちょっとならお酒も飲ませてあげよう…タバコも…一本までならリビングで)
姉(はあ…会いたい…どこにいるの…女の子のところ?)
姉(…それだけは絶対に許さないからね・・・)
ピンポーン
弟「ん、んう…誰だこんな真っ昼間に…寝る時間ですがな…」
弟「おんなー、って、あれ、いない…」
弟「もーいいや。居留守つかお…」
ピンポンピンポンピンポン
弟「なんだよー、うるせーなー。」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
弟「もしかして女か?鍵わすれて入れねーとか…
てかそれだったら電話してこいよなー」
ピンポンピンポンピンポンピンポン
弟「だー!うるせえ。あいあい。今いきますよーっと」
弟「…と、その前にのぞき穴にて確認…」
弟「あ、女だ」
ガチャ
弟「ばかだなー、おまえじぶんちのまえでなにやって…ングォ!?」ボコォ
チンピラ「goraa!てめーこそなにしてやがる!![ピーーー]ぞ!」
女「ちょっと!やめてってば!」
チンピラ「うるせえコラア!おめーもおれという亭主がありながらなんだこりゃあ!」
弟「えっ、えっ、えっ???」
女「ごめんってば!もう!もうしないから!やめて!」
チンピラ「そうはいくか!訴訟沙汰にして金むしりとったるからな!」
女「あんただって全然帰ってこなかったじゃん!弟はわるくない!」
チンピラ「この期に及んでそれか!あー、わかった。おまえらふたりとも埋めてやる」
弟「えっ、えっ、えええ???」
女「は?なにゆってんの!?このキチガイ!」
チンピラ「うるせえ。おまえらこっちこい。とりあえず部屋はいれ。」ガシッ
弟「む、むりむり!!」ガンッ
チンピラ「いって!てめ、待て!!」
弟「ばいなら!」ダダダッ
女「おとうとー!ごめんねー!」
チンピラ「てめっ、部屋はいれ!この糞ビッチ!」
ガチャ
姉「!おとうと…くん?…」
弟「……」ソロリ
姉「弟くん!!」ダキッ
弟「うう…ねえちゃあん…グス…」
姉「ど、どうしたんですかこの傷…!だれかにやられたんですか?」
弟「女があ…チンピラがあ…グスン」
姉「??…と、とりあえず座ってください…」
〜〜〜〜〜
弟「ってことで…ぐす…おわり…」
姉「な、なるほど…(とりあえずそこまで乱暴はされてなさそう…)」
弟「はあ…なんかすごい疲れた…膝かりていい?」
姉「え、あ、はい」
弟「おちつく…」グデー
姉(……)ナデナデ
姉「…この一週間、わたしがどれだけ心配したか、わかってますか…?」
弟「わかってます…ごめんなさい・・・」
弟「やっぱり…おれにはねーちゃんしかいない…」
弟「もうわがままいわないからあ…きらいになんないで…」
姉「はいはい…」ナデナデ
姉(一週間ぶりの寝顔…かわいいなあ…)ナデナデ
姉(怒りとかすっ飛んじゃった…あるのは安堵だけ)ナデナデ
姉(結局…もどってくるんだ…わたしのもとに…)ナデナデ
姉(ほんと…わたしがいなきゃだめな子……)
姉「ふ、ふふ………」
姉「!」
姉(わたし、いますっごいにやけてる…)
姉(弟くんが殴られて帰ってきて、泣いて寝たというのに……)
姉「なんでこんなにうれしいんだろー…」
弟「ピクッ」
姉「あ、ふふ。……かーわいい……」
おわり
だれかまとめてくれるかな〜?
見てくれたひといたらありがとうね
このSSまとめへのコメント
この作者の姉モノ好きだな~
でもたまにはクズじゃない弟を書いて欲しい