【GE2RB】シエル「隊長、私を…!」【ごっどいーたー】 (19)

思いつきだけで書いたから無駄に長い
ただのギャグSS
真剣に捉えないでね

ブラッド隊長は男。ボイスは17番団長ボイス(ギルティギアのロリ騎士団長っぽい声の人)


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<蒼氷の峡谷>

隊長「ギル!援護を! ッッフッ!!」

ズバァ

ラーヴァナ「GUAAA!!」

ギル「任せっ・・・!?ヌガーッ!」

ラーヴァナ「GUGYAAAaaaa-------!!!!」

ウララ《ギルさん!?》

隊長「ギルッ!?大丈夫ですか? 

ナナ!シエル!聞こえますか?分断中のラーヴァナがそちらへ捕食に向かいました!」


ナナ『オッケー!』
シエル『了解です!こちらで迎え撃ちます!』


隊長「恐らくA地点手前のB地点にて捕食すると思われます。胴体は結合崩壊済みです。上手く背後から奇襲をかけて下さい。」


シエル『了解しました!少し離れた地点に潜んでおきます。』
ナナ『うん!こっちはウッホッホーだけだったからね、すぐ片付いちゃったし』


隊長「ギルの手当てをしたらこちらもすぐに向かいます。それまでよろしくお願いいたします!では!」

ギル「ッつぅ…あんにゃろう。」

ウララ《ギルさん、大丈夫でづか!?》

隊長「無理しないで下さい…服が焦げてますよ。あとこの回復球を使ってください」

ギル「悪ぃな隊長、足引っ張っちまって。ウララも、大丈夫だ、問題ない。」

隊長「そんなことはありません。この状況まで無傷でこれたのもギルのお陰です。身体の調子はもう大丈夫ですか?」

ギル「ん・・・・あぁ!もう大丈夫だ!ラスト1体、追い討ちに行こうぜ、隊長!」

隊長「フッ、大丈夫そうですね。では、応援にいきましょう」

ウララ 《わ、わだすも最後まで精一杯支援しますねっ!》





ナナ「ッてりゃぁぁぁぁー!!」

ズドーーーン

ラーヴァナ「GUOOooo!!!」

シエル「こっちですよ!」

ズドン!ズドン!

ラーヴァナ「GAAAAAaaa!!!」

ナナ「もうちょい!」
シエル「ええ!追い込みです!」

ラーヴァナ「Gurururuuu!!!」

ナナ「とどめぇーーーッッて?!」
ラーヴァナ「GIYAAAaaaaaaaaa!!!!!」ドゴッ!

シエル「ナナ!!」


ナナ「きゃー!?」ブワ
隊長「ナナァー!」

ガシッ!
プルンッ

ナナ「きゃッ!」
シエル「!!」
ギル「ナイスキャッチ!」

隊長「ギル!シエル!」

ギル「くらいやがれッ!」

バンガードグライド!

ウララ 《ギルさんの血の力『鼓吹』が発動しますだ!今です!》

シエル「ッ!」

サイレントロータス!

ラーヴァナ「GUOOOOOOOoooo-----!!!」

バタッ


ウララ《アラガミ反応消失しましだ!これにて任務終了です!ナナさん、大丈夫ですか?》

ナナ「え! あ、うん。 って隊長!流石にこれは…その恥ずかしいというか…//」ゴニョゴニョ

隊長「ん? ぁ、これは失礼しました」スッ

ギル「フッ。見事なお姫様だっこってやつだな」

ナナ「もう!恥ずかしいから言わないでよお! その、隊長、ありがとね!//」

隊長「気にしないで下さい、ナナが無事でなによりです」

ウララ《お!お姫様抱っこだったんですか! ぅう~、そげな…うらやましか…》ボソ

シエル「…」

ギル「んじゃ、帰投すっか」








<アナグラ・シエル自室>

シエル「(ナナさんがラーヴァナの突然の突進によって吹き飛ばされてしまった…)」

シエル「(今回の件は…冷静に分析する必要があります)」

シエル「(その分析次第では…)」


シエル「(私もお姫様抱っこしてもらえるかもしれませんっ!)」


シエル「…しかしそのためには状況設定を入念に練る必要がありますね…」

シエル「(ブラッドは充分に強く、連携もとれている強力な部隊です。特に隊長の強さは最早極東随一といってもいいほど)」

シエル「(並大抵の任務ではアラガミに都合よく吹き飛ばされる状況を作る前に、隊長がアラガミを全部吹き飛ばしてしまうでしょう…)」

シエル「(今回の任務はマータ、デミウルゴス、増援でコンゴウ、ラーヴァナの高難易度ミッションでした…)」

シエル「(更にサカキ博士曰く、通常のオラクル反応とケタ違いの濃度を発する超強力な個体群)」

シエル「(通常種のアラガミ討伐ミッションに比べ+80~+90の難易度指数を追加すべきミッションだったとのこと)」

シエル「(つまり、、、難易度追加指数が+80以上で、かつ戦略的に分断が必須な大型アラガミ2体以上のミッションなら…」


シエル「隊長のお姫様抱っこが発動する!」




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3日後

<アナグラ・司令室>

ペイラー・サカキ「…というワケでね、再びで悪いんだがまた先日と同様、超強力なアラガミの群れの反応が検出された」

ソーマ「並の神機使いじゃ、このアラガミの攻撃にかすっただけで即死だ。今、戦えるとしたらお前達ブラッドだけだろう」

ジュリウス「ふむ」

サカキ「すまないが、これは不可避の問題だ。このままこの超常個体群がサテライト拠点にでも押し入ったら問答無用に蹂躙されてしまうだろう」

サカキ「君たちにばかり負担を強いてすまないが、なにぶん他に手段がなくてね。バックアップは最優先に行うつもりだ」

フラン「今回はオペレーターとして私が全力でサポートいたします」

リッカ「私も支援として随行するよ!遠征中の神機の調整は任せてよ!」

隊長「それは助かります」
シエル「ええ!ありがとうございます。リッカさん」

ロミオ「でも、前回の隊長たちが戦ったアラガミたちってメッチャ強かったんだよな…大丈夫かな」

ギル「なんだ?ビビってんのか?」

ロミオ「ち!ちげーよッ! ってかギル!お前だって吹っ飛ばされて気絶したらしいじゃねーか!」
ギル「気絶なんかしてねーよ!!」

ジュリウス「ハァ…」
リヴィ「ふふっ」

ナナ「あはは…でも異常に強かったのは確かだよねぇ~。体力も尋常じゃなかったし。最初のデミウルゴスなんて20分以上戦ってたよぉ~」

隊長「ええ。ですが、なによりあれの攻撃が危険です。アラガミが攻撃態勢に入った時点で即座に回避行動を取るか、シールドを展開する必要がありますね」

ギル「ロミオ、お前笑ってやがるけどな、あれ当たると痛ぇなんてもんじゃねえぞ。自分でも生きてるのが不思議なくらいだったからな」

ロミオ「マジかよ…」

サカキ「ハハハ、それでも君たちだからこそクリアできたんだ。並の神機使いなら確実にミッション失敗に終わっていただろう」

ソーマ「オラクル反応の数値見ただけでも、あれは異常だからな。俺のダチ、第一部隊元隊長でもあれはキツいだろうな…」


ジュリウス「ふむ。 隊長、では今回は俺を連れて行ってくれないか」

全員「!!」

隊長「よろしいのですか?ジャンケンで負けた人を連れて行くつもりだったのですが」

ロミオ「マジかよ!?」
リヴィ「ふふっ」

ジュリウス「あぁ、報告書も読ませてもらったが、実際に戦闘をしてみないことには分からないしな」

ジュリウス「今後もこういった強力な個体郡が現れた際に、経験は積んでおきたい。是非参加させてくれ」

隊長「…分かりました。では
シエル「私も参加させてください!!」

全員「!!?」

隊長「シエル?どうし
シエル「私も参加させてください!!!!」ズイッ!
隊長「え?」
シエル「是非!!!!」ズイッ!
隊長「ちょ!
シエル「 是 非 ! ! !」ズイズイッ!


全員「」
隊長「    わ、分かりました。シエル、ジュリウスの同行は決定ということで…」


シエル「ありがとうございます!」

ロミオ「(オイ、シエルのやつどうしちゃったの?)」
ナナ「(わ、わかんないよ…でもいつもの冷静なシエルちゃんじゃないよ)」
ギル「(…確かに珍しいな。積極的に意見押し通すタイプじゃないんだが)」

リヴィ「・・・・なら、最後の一人は私にしてもらえないだろうか?」

ロミオ「えぇ!」

隊長「…よろしいのですか?くどいようですが、本当に厳しい任務になりますよ?」

リヴィ「あぁ、構わない。それにナナやシエル、ギルも見事にミッション成功させたのだろう。同じブラッドとして私も同じ経験を積みたいんだ」

ナナ「リヴィちゃん」
ギル「…まぁ、そういわれちゃぁ…な、俺はいいぜ」

ロミオ「! じゃ、じゃあ俺もいく!!」
ギル「アホか、もう定員だ」

ソーマ「流石にブラッド全員に同時に出張られると困るんでな。こっちの守りもある。同時多発的に他区域でアラガミが発生する可能性もな。1チームの最大編成は4人までで頼む」

サカキ「フフ、まぁまぁ。ジュリウス君もいっていたが、今後もこのような事態が起こることが想定される。その際には再び君たちブラッドの力に頼ることになるだろう」

ソーマ「ま、ロミオは次の機会に、ってことだな」

ロミオ「うッ…ちくしょう」

ギル「ちょっとホッとしたんじゃねーのか?」
ロミオ「うるせーよ!!してねーよ!!バーカ!バーカ!!」

ジュリウス「ハァ」
リヴィ「ふふっ」

ナナ「じゃ!頑張ってきてね!」

リヴィ「あぁ!(遠征だし、卵を沢山もっていかないとな)」
ジュリウス「任せてくれ。ナナ達もアナグラ近辺の守備任務は任せたからな」

ギル「あぁ、こっちは俺たちに任せてくれ。くれぐれも気をつけろよ」
ロミオ「絶対に全員無事で帰ってきてくれよな!絶対だぞ!!」

隊長「ありがとうございます。絶対に、全員無事に帰還してみせます」
シエル「ええ、約束します(抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ…)」








フラン《準備はよろしいですか?》

リッカ《こちらリッカ、神機の調製はバッチリだよ。リンクサポートデバイスもセット完了済み!》

フラン《それではミッションフェイズ1、スタートです!》

フラン《皆さん、どうかお気をつけて!》
リッカ《気をつけてね!》


【ミッションコードネーム「野蛮な太陽」+90】
<遠征任務フェイズ1・蒼氷の峡谷>

隊長「クアドリガは私が単独で倒します!皆さんは無尽蔵に湧いてくるハガンを全員でA地点にて囲い、戦線維持を!」

ジュリウス「了解だ 隊長!」
リヴィ「あぁ!」
シエル「隊長、どうかお気をつけて!」


<遠征任務フェイズ2・贖罪の街>

隊長「各自、メイデン、ホロウの群生から距離をとって堅実にいきましょう」

フラン《現在戦闘中のディアウス・ピターの背後にデミウルゴスの反応も確認!こちらのオラクル反応も異常値です!》

ジュリウス「こいつは活性化されるとやっかいだ!それまでに確実に結合崩壊を起こすぞ!」

リヴィ「となると、まずはマントの結合崩壊が早いか…」

シエル「私とジュリウスは距離をとってマントを狙い撃ちます!」

隊長「(大丈夫そうですね…)では私とリヴィで近接戦闘。防御行動を最優先にターゲットを取り続けましょう!」
リヴィ「了解!」


<遠征任務フェイズ3・エイジス>

ジュリウス「まるでピクニックだな」

リヴィ「慢心は危険だぞ…といいたいところだが、先ほどまでに比べると確かに余裕があるな」

隊長「ええ、気を張り詰めすぎてもよくありません。各自、適切かつ妥当に手を抜きつつ慎重に対処を続けてください!」


アマテラス「「KIAAAAAAAAAAaaaaaaa!!!」」


フラン《はぁ…そんなことよく言えますね》
リッカ《あはは!でもそれでこそブラッドだよ!》

シエル「…」


<遠征任務フェイズ4・魔狼の要害・中間部>

フラン《皆さん!最終フェイズです!》
シエル「(来ました!)」

隊長「皆さん、南北でラセツコンゴウとオントバサラを分断します!」

ジュリウス「了解だ 隊長」
リヴィ「チーム分けはどうす
シエル「隊長!!お供します!!!!」

リヴィ「」
隊長「え!?   えぇ、ではシエル、私と一緒に北部へ移動。ラセツコンゴウへ対処を!」
シエル「了解ですも!!」

ジュリウス「リヴィ!俺たちは南部へいくぞ!」
リヴィ「あ、あぁ。了解だ」

~15分後~


ラセツゴンゴウ「「PIGYAAAaaaaaaa!!!」」

ドターーン

シエル「(一切苦戦することなく普通に倒してしまいました…)」

隊長「ジュリウス!リヴィ!聞こえますか!今そちらに合流します!」


ジュリウス『助かる! ッック!』
リヴィ『あぁ!  全く、バサラ系は無駄に体力が高いから困るっ!』
ジュリウス『ふふっ、そうだな。それが強化されてるとここまで手古摺るとは、な』

隊長「今向かっています シエル!オントバサラが視界に入り次第、即座に狙撃を!」
シエル「(どうすれば…ここから逆転の手は…いえ、むしろ今回は見送って次の手を)」

隊長「シエル!!」
シエル「!! す、すみません!了解しました!狙撃準備できています」

ジュリウス『現在絶賛乱戦中だ!隊長たちも気をつけてくれ!こいつらには長距離オラクル砲撃がある!』

隊長「了解です! 補足しました!いきますよォッ!!」
シエル「狙撃開始します!」



~20分後~

シエル「これで終わりです!」モッ!!

サイレントロータス!

オントバサラ「「Gruuuuuuuu!!!!!ーーー---」」



リヴィ「ふぅ、なんとかなったな」

ジュリウス「あぁ、これで一安し
フラン《皆さん!!オラクル反応まだ消失していません!固体βにわずかに反応が!》

リヴィ「!!? 尻尾が!!」
オントバサラ「GYAOOooooo!!」
隊長「!!(間に合うか!?)」


ズサァー-!!


ガシィッ


リヴィ「あっ!」プルッ

ジュリウス「ファントムネイルからのお姫様抱っこ回避だとっ!!」

シエル「!!!?!?」



オントバサラ「「Guuuuーーー---...... ... .. . . . 」」

フラン《・・・アラガミ反応、完全に消失しました。リヴィさんは…大丈夫そうですね》

隊長「リヴィ、お怪我はありませんか?」

リヴィ「あ、あぁ。だ、大丈夫だ…その、えと、  あ…ありがとう//」

ジュリウス「無事だったか、よかった」

隊長「ええ、本当に。申し訳ありません。私が遅れたばかりに」

リヴィ「い!いや!そんなことはぬやぃぞッ!…ッないぞ!私の油断だ!というかだな、その、///」

ジュリウス「ふふ、それにしても見事なお姫様ダイヴキャッチだな!流石ブラッドの隊長だ!やはりこうでなくてはな!」ドヤァ

隊長「え? あ! あぁ、申し訳ありません!」トサッ

リヴィ「い、いやぁ!いいんだ!気にしないでくれ!むしろ助かったというかその、あ、ありがとう//」

ジュリウス「ふふ」

フラン《はぁ…まぁ皆さんご無事でなによりです。ミッションは成功です。皆様の帰還をお待ちしております》
リッカ《お疲れ様!神機もしっかり見ておくから皆はしっかりと休んでね!》

隊長「ええ、では皆様、帰還しましょう。帰ったら食事の支度をしますね」



シエル「・・・・・・・・・・」







<アナグラ・シエル自室>

シエル「(………今回の件で分かったことがあります、それは)」

(私はミッションの難易度だけに目を向けていて、アラガミ個体毎の撃破難度には注目していなかったということ)

(それが今回の怠慢に繋がったということ……くっ!)モッ!モッ!モッ!


(…いえ、落ち着きなさい。シエル・アランソン。過去にあれだけの訓練を受け、現在も数多くのミッションで戦略分析、考案を担当してきた私ならできる!きっとできるはずです!)

(あきらめたらそこでミッション終了です。次こそは…次こそは高難易度のミッションで撃破難度の高いアラガミ戦中に…)

(決めるッ!!)





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1週間後

<アナグラ・司令室>

サカキ「さて、もう聞いてるとは思うが、2度あることは…というように、今回も超強力個体郡の反応を補足した」

ヒバリ「はい、今回は私がサポートさせていただきます。よろしくお願いいたします」

ヒバリ「現在、目標の超常個体郡はその全てが神融種とされており、半数以上が大型に分類されると思われます」

ロミオ「げぇぇぇっ!?」
ジュリウス「なんだと!?」
ナナ「ひぇ~~!」

リヴィ「とんでもないな」
ギル「洒落にならんな」
シエル「・・・・・」

サカキ「そうなんだ…今回は、いやこれまでの2回も厳しい任務であったことは間違いないが、今回は更に難易度更新ということになるね」

ヒバリ「特に萌芽の神域ではオラクル反応が計測不能レベルにまで達していますので……」

サカキ「うん。平均的なアラガミ個体を討伐するミッションに比べると+99以上の難易度指数を追加すべきだろうね」

サカキ「まさにアラガミ軍団の豪勇無双といったところかな。ははは」

ロミオ「いやいやいや、全然笑えないでしょ」
ナナ「ひどいですよ榊博士~」

隊長「しかし…そこまで難易度が高いとなると最悪なケースも想定すべきですね」

ナナ「最悪のケース?」

隊長「ええ、私たちのミッションが失敗し、結果触発された神融種の超常個体郡がここまで進行してくる可能性です」

ジュリウス「それは由々しき事態だな」

サカキ「あぁ、君たちには悪いが…さすがに今回は私もここの責任者としてできる手は全て打ちたい。君たちの力は信じているが、それでも一応後詰の部隊は編成、待機させておくつもりだ」


ガチャ


タツミ「それが俺たちってワケよ!!」
シュン「よぉ!」
カレル「フン」

シエル「! 防衛班の皆さん」

ロミオ「で、でも大丈夫なの?確か先輩たち全員隊長になったってコウタ隊長から聞いたんだけど」

タツミ「おぉ!その通りなんだけどな、今回は事情が事情だしなぁ~」

シュン「へ!俺達以外にこんな任務務まるわけねぇだろーがよッ!」

カレル「フン…ま、ミッションの危険性が高ければ高いほど報酬も高い。今回は拠点防衛よりも優先すべきと判断したまでだ」

ヒバリ「ミッション中のサテライト拠点の防衛はこちらにいらっしゃる各隊長の部隊が担当してくれますし、クレイドルのメンバーも控えてくれています」

サカキ「ソーマ君にも出てもらってるんだ。今回は配備できる戦力は全て投入する。ツバキ教官すら現場入りしてるくらいだ」

シュン「マジかよ…絶対ェ会いたくねぇ」

タツミ「ま、俺達はあくまでも後詰部隊であんたのサポートに徹する。俺達ができるのは負けない戦だ」

タツミ「だからこそ、あんたらブラッドが仮に一旦撤退しても何とかふんばって戦線維持ならできるだろう……多分」

カレル「まぁ、もって1日だろうがな」

シュン「へ!情っさけねぇな!俺ならもっと時間稼げるぜ!」

カレル「よかったなお前ら。このガキが1人で1週間戦線維持するってよ」
シュン「んなこと言ってネーだろ!?」

ジュリウス「ふっ。心強いな」
リヴィ「ふふっ」

タツミ「つーわけでよ、あくまでもこの超常個体郡を撃破殲滅するのはあんたらブラッド頼みってわけだ!が、」

タツミ「どれだけ撤退してしようが構わねぇ。その間は俺達が絶対にアラガミを通さねぇからな!何度でも安心して立て直してくれ!」

シュン「言ってて情けなくなってこねーか?」

カレン「仕方ないだろうな、あのオラクル反応のぶっ飛んだ数値見ただけで並の神機使いなら、いやまっとうな頭をもってる奴なら逃げ出すだろう」

サカキ「まぁ、そういうわけでだ。ブラッド隊長、悪いが選択肢はない。人類のために、全力で奴らを迎え撃ってくれ」

隊長「了解いたしました。…皆さん、チーム編成ですg
シエル「同行します」

全員「」

ナナ「シ、シエルちゃん?」

ギル「おい、シエル。お前何ムキになってやがる」

シエル「いえ、私は全くムキになどなっていません」

ギル「いや、どう見てもムキに
シエル「な っ て い ま せ ん 」

ギル「  …はい、なって いません」

ロミオ「(ォィォィォィ、どうしちゃったんだよシエル)」
リヴィ「(わ、私に聞かれても困る)」

ジュリウス「ふむ、そういえば今回はロミオが出撃する予定だったな」

ロミオ「え? ・・・あ、」

ギル「おい、茶化すつもりは無いが一応言っておくぜ。本当に覚悟ができてないなら辞めておけ」

ロミオ「う!うるさい!俺は
隊長「いえ、ロミオには来てもらいます」

全員「!!」

隊長「今回は神融種が複数、それも半数以上が大型種と判明しています」

隊長「で、あるならばアラガミの分断は必須条件です。その点においてロミオの血の力『対話』はこちらの出せる強力な切り札」

ロミオ「!!」 (俺が…切り札…!)

隊長「またシエルの『直覚』も今回の任務では必須といえるでしょう」
シエル「!!」

隊長「逆にナナの力、『誘引』は今回ばかりはリスクが優ります。ナナ一人を極めて危険な状況に晒すことに繋がりますので」チラ

ナナ「そっかぁ…まぁしょうがないね。今回もお留守番してまぁす」

ロミオ「俺行くぜ、隊長!!絶対に全員でミッション成功させてやる!」

隊長「ありがとうございます。それでは、最後の一人ですがリヴィ、連続となりますがお願いしてもよろしいですか?」

リヴィ「! あぁ、勿論だ。同行させてもらう」

ロミオ「リヴィの『慈愛』があれば心強いぜ!」

リヴィ「そうか? ふふっ、精々頑張らせてもらうとしよう」

シエル「(嫌な予感が…)」

隊長「残りのブラッドメンバーは待機、経過観察及び周辺のアラガミ掃討に備えてください」

隊長「現在は私達が担当するミッションこそ最優先の危機とみなされていますが、いつその優先度が更新されるか分かりません」

隊長「突然アナグラ周辺に強力個体が現れる可能性もあります。アラガミの動向は予測不可能。有事の備えをお願いいたします」

ジュリウス「了解だ 隊長」
ギル「あぁ、任せてくれ」
ナナ「うんうん、隊長たちも気をつけてね!」

タツミ「もし余裕があるようなら近場のサテライト拠点防衛に回ってくれてもいいんだぜ?」

ヒバリ「もう!タツミさんってば!」

シュン「へへっ!ま、俺様の部隊ならヨユーで防衛できるだろうから心配いらないぜ!」

カレル「サカキのおっさん、聞いたか?このガキの防衛拠点には一切支援が必要ないそうだ」
シュン「んナこと言ってネーだろ!?」

サカキ「ふふ、皆頼もしいね。では、よろしく 頼んだよ!」

シエル「(今度こそ…奇跡の逆転抱っこを決めるッ!)」







ヒバリ《準備のほうはよろしいですか?》

リッカ《リッカだよ!神機の調製もリンクサポートデバイスもバッチリ!それと以前テストした広域リンクサポートデバイスによる支援も発動できると思う!》

隊長「それは頼もしいですね」

ロミオ「どんな効果なんだ?」

ヒバリ《今回発動可能な広域リンクサポートデバイスの効果は、ミッション中常時神機の出力が向上するというものです。5%ですが》

リッカ《あはは、まだまだ完成してるとは言い難いんだけどね。でも今回のミッションは出せるものは全部出していくから!》

リヴィ「いや、ありがたいさ。なぁシエル」

シエル「ええ、絶対に決めます」

リヴィ「??」


ヒバリ《それではミッションフェイズ1、スタートです!くれぐれもお気をつけて!》

リッカ《気をつけて!無茶しちゃダメだよ!》

隊長「さぁ、行きますよ!最初からクライマックスです!!」


【ミッションコードネーム「豪勇無双」+99】
<遠征任務フェイズ1・淘汰の神梯・終端部>

マグナガウェイン「GIYAAAAAAAAAA!!!」

隊長「攻撃範囲とオーラがやっかいです!下手に回避するよりもシールド展開を最優先に!」

ロミオ「つってもアレじゃ近付けねぇよぉー!」

リヴィ「落ち着け!一撃翌離脱だ!」

シエル「ッ! ふぅ…なんとか盾を破壊したいところですが!」

隊長「そのための『破壊の一撃』です!確実に、一撃で、割ります!」

シエル「(まだ…まだ待つんです…。まだ慌てる時間じゃありません)」


<遠征任務フェイズ2・萌芽の神域・山岳3層>

ヒバリ《南北各地点にラセツコンゴウ!更に後方に1体ずつ控えています。合流まで・・・あと1分!》

隊長「好都合です。2チームで敵を南北に分断します!チーム編成は
シエル「 同 行 し ま す っ ! !」

隊長「! え、えぇ分かりました。シエルと私で北部へ向かいます。」

隊長「ロミオとリヴィは『対話』の力を利用して背後から奇襲。その後、後方からの増援に合流されないよう離れた地点まで誘導し、撃破を!」

ロミオ「りょ、了解!」
リヴィ「了解だ!」


シエル「(ここです!ここで決めずにいつ決めるんですか?今でしょう!!)」

ラセツコンゴウ「GUAAaaaaaa!!!!!!」

隊長「目標補足!」

ヒバリ《!!? そんな! 予定よりも早い!! アラガミが進入してきます!》

ロミオ《ちょ!?マジかよ!!》
リヴィ《焦るなロミオ! このまま敵を引っ張る!》

シエル「(これは…飛んで火にいる夏の虫ですね!)」

シエル「(流石の隊長でもこの超常個体を2匹同時相手では苦戦は必須!

そして隊長の神機は槍、今回神機にインストールしているブラッドアーツはエヴォリューション!

一撃が強力過ぎる分、当てるべき時を見定めなくてはならず、自然、立ち回りも慎重になる!

狙うならここしかない!私の(お姫様抱っこ計画の)糧となりなさい!)」

ラセツコンゴウα「GUOOOOOOO!!!!!!」
ラセツコンゴウβ「Gugaaaaaaa!!!!!!」

シエル「隊長!乱戦時での銃形態は危険ですので、ショートでの近接戦を優先します!隊長は援護を

隊長「いえ、むしろ距離をとって狙撃をお願いします。ダメージを稼いで下さい」

シエル「・・・え?」

隊長「この狭いくぼ地に2匹。それも動きの鈍い個体。好都合です」



隊長「 誓 約 の 履 行 を 開 始 し ま す !」






~5分後~

ヒバリ《ミッション終了です!早いっ!!流石皆さんですね》

ロミオ「いやぁ~!流石に焦ったけど何とかなるもんだな~!」
リヴィ「全く、調子のいい。ふふっ」
隊長「無事に終わって何よりです」

シエル「(BRのこと完全に忘れてました…)」


シエル「(でも!でも!次こそは!次こそは!!)」



<遠征任務フェイズ3・変容の神門・終端部>

隊長「今回もティーヴラを南北に分断したまま撃破。後方に控えているカリギュラ神融種が進入してくるまで充分な時間があります」

ロミオ「今回は予定より早く来たりしないよな!?」

ヒバリ《もし少しでも異常を感じたら即お知らせします!現在のところは動きに変化なしです》

リヴィ「行こう!チーム編成は…」チラ
ロミオ「…」チラ

シエル「!! えぇ!そうですね!私が隊長に同行すべきでしょう!」

リヴィ「」
ロミオ「」
隊長「もうそれで構いません。ロミオの血の力が効果を発揮しているうちに行きますよ!」



ティーヴラ「UGYAAAAAA!!!」

シエル「隊長!補足しました!」
隊長「ええ、奴は頑丈ですが頭を狙えば話は別です!シエルは狙撃主体で!」

シエル「!? し、しかし私のブラッドアーツなら空中戦で頭に切り込めるかと!」

隊長「先ほどの戦闘では余裕がありましたが、現在喚起率はありません。超常個体の一撃が致命打になる点は依然変わりませんから、無闇に近付いて近接戦を仕掛けるのは得策ではありません!」

シエル「モッ…(´・ω・`)」



~10分後~

ティーヴラ「GINYAAAAaaaa!!!ーーー---....」

ドターン

ヒバリ《対象αのオラクル反応消失!撃破しました!》

シエル「(苦戦すらせず普通に倒しちゃいました…)」

隊長「ロミオ、リヴィ!そちらに合流します!」

ロミオ《助かるぜ!こいつ固すぎんだよッ!》

リヴィ《互いに足にしか攻撃できないからな!いかんせん時間がかかる!》

シエル「(なんとか!なんとか機会をっ!)」





ティーヴラ「UBOaaaaaaaa!!!ーーー---....」

ビターン

シエル「(あなたにはガッカリです…)」


ヒバリ《対象βのオラクル反応消失!撃破!新手のアラガミが領域内に進入しました!神融種です!》

ロミオ「来たな~、ゼノ!」

リヴィ「気をつけろよ! シエル!ブースターを狙ってくれ!」

シエル「了解です!(できればルフスの方がよかったですが、この際あなたでも構いません!さぁ!私に飛び込んできなさい!)」

カリギュラ・ゼノ「GYAOOOoooo!!!」

ブワ!!

隊長「!! ロミオ!来ますよ!!」
ゼノ「GAAAAAAAA!!!」シュゴー!

ロミオ「うわぁぁぁぁぁー!!?」

リヴィ「ロミオ!」
シエル「ゼノ!?」





隊長「また来ます!」
ゼノ「GUAAAAAAA!!!」シュゴー!

ロミオ「うわぁぁぁぁぁー!!?」

リヴィ「ロミオォォー!」
シエル「ゼノ!!?」





ゼノ「GUrururururu...!!」

隊長「大分弱ってきましたね! そろそろですよ!」

ロミオ「へへっ!ざまぁ見やがれってん
リヴィ「ロミオ!油断するな!」

ゼノ「GAOOOO!!!!!!」シュゴー!
隊長「!!」

ロミオ「うわぁぁぁーー!!」

リヴィ「!! ロミオ!」
シエル「このっ!」ギリッ


ズサァ!

隊長「なんとか間に合いましたね」
ロミオ「おわぁ!た、隊長!! た、助かったぜぇ~」(お姫様抱っこ)

リヴィ「ロミオ!隊長! 良かった!」



シエル「ぁぁぁぁあああああああああああああーー!!」パンパンパン!

ゼノ「GYURAAAaaaaaa!!!ーーー---... .. . . .」

全員「!?」

ヒバリ《ア、アラガミの反応、消失しました!ミッション成功です!シエルさん!凄いですね!》

シエル「ハァハァハァハァハァ...」

隊長「」
リヴィ「」

ロミオ「い、いやぁ~!さっすがシエル!やっぱ狙撃凄えなー!!」

シエル「ハァハァ…ハァぁぁあああ....。

いえ、どうということはありません」

ロミオ「 そ、そう...」


シエル「まだ…まだ諦めたわけじゃありません。まだ…そう。まだ…」ブツブツ

<遠征任務フェイズ4・萌芽の神域・洞穴1層>

オントバサラ「BAAAAAA!!!」

ロミオ「うわぁぁぁー!って」

ズサァー!

隊長「ロミオ、大丈夫ですか!?」
ロミオ「お、おぅ。サンキューな!」(お姫様抱っこ)


シエル「」





ムクロキュウビ「GYIAAAAAAAAAA!!!」

リヴィ「ア゛ァ゛ー! っ!?」

ズサァー!
隊長「大丈夫ですか!リヴィ!」
リヴィ「あ、あぁ、ありがとう」(お姫様抱っこ)


シエル「...」パーン!パーン!パパパンパンパンパ-ン!!

ムクロQB「GIEEEEEEEEEEEE!!!!!」






ヒバリ《ミッション終了!大丈夫ですか!?医療班を待機させていますので必要な方はすぐに処置してください!》

ロミオ「あいたた...体力高すぎだろぉ~、なんなんだよアイツ~...くっそ!」

リヴィ「流石に限界ギリギリといったところだったな。最後に隊長がBRを発動したお陰でこの程度で済んだというべきか」

隊長「申し訳ありません。出し惜しみしたわけではないのですが」

リヴィ「いや、いいんだ。それにシエルが獅子奮迅の活躍を見せてくれたからな」

シエル「いえ...全く......思い通りにいかないものですね...」

ロミオ「何言ってんだよ!シエルのお陰でもあるんだぜー!胸張っていいと思うよ?俺は!!」

シエル「ええ、どうもありがとうございます...」


隊長「(…流石に様子がおかしい)」



<遠征任務フェイズ5・終末の神林・末梢端部>

エインヘリアル「BuruaaaAAAAA!!!!」





エインヘリアル「BuruaaaAAAAA!!!!ーーー---...」

ヒバリ《ミッション終了しました!これにて全行程終了です!お疲れ様でした!》

リッカ《お疲れ様!流石に疲れたでしょ!神機は私達に任せてゆっくり休んで!》

タツミ《おう!やっぱりアンタらは凄ぇな~!俺達出番全くなかったぜ~!》

シュン《ホントだよ!こんなとこまで来て、やったことといえばお前らのバックアップしたり周囲哨戒したりしただけじゃねーか!》

カレル《ブラッド、聞いたか?良かったな。このバカが1人でここに残って殿務めてくれるってよ》
シュン《んなコト言ってねぇーだろー!!》

リヴィ「ふふっ、とにかく。終わったな」

ロミオ「あぁ!さっさと帰ろうぜ~!」

シエル「......えぇ、疲れました」

隊長「...」







<アナグラ・シエル自室>

シエル「......」

シエル「.........」

シエル「............ウッ」グス

コンコン

隊長『シエル?いますか?』

シエル「!!?  は、はい!います!少しお待ち下さい!」





シエル「どうぞ、上がってください。何も無い部屋ですが」

隊長「えぇ、ありがとうございます。  それでですね、シエル」

シエル「は、はい。なんでしょう!」



隊長「……私は頼りないんでしょうか」

シエル「!? え…何故そんなことを」

隊長「ここ最近、私がチーム編成をすると必ずシエルが同行を志願していますよね」

シエル「うっ…」

隊長「私がまだ隊長の器足り得ないことは自覚しています」

シエル「そんなことはありません!隊長は!…隊長は隊長です。あなたしかありえません」

隊長「…ありがとうございます。 それでは、何故あそこまで同行を?」

シエル「そ、それは…(お姫様抱っこしてもらうためとか言えません)」


隊長「…シエル。何か私に言いたいことがあるのでしょう」

シエル「…」


隊長「ふふっ」

シエル「え?…ど、どうしたんですか?」

隊長「いえ、少し可笑しいと思いまして。出会ったばかりの頃のシエルのほうが今よりもハッキリと思ったことを口出していっていたな、と」

シエル「あ・・・」

隊長「それなのに、あの頃よりも…そう、絆の深まった今のほうがあなたはハッキリいうことを躊躇っている」


シエル「 ……ふふっ、そうですね。少し可笑しいですね」

隊長「ええ。  シエル、言い辛いことを敢えて問い質したりはしません。ですが、あなたの顔を見ているとそういう問題を抱えているようではないように見えます」

隊長「むしろ、言いたいのに言えずにいて、それで何か言いたいことを胸に抱え込み我慢しているように見えます」

シエル「!」

隊長「当たり のようですね。 シエル、遠慮する必要はありません。だって私たちは」


隊長「100年先まで友達なんですから」

シエル「!!

そう、でしたね。私たちは、友達でしたね。それも最初の」

隊長「そうです」

シエル「それに将来まで約束した仲でしたね」

隊長「そうでs・・・ん?」

シエル「隊長!!私、大切な友達である隊長にお願いがあるんです!!聞いてもらえないでしょうか!」

隊長「え?…えぇ、私でできることでしたら 何でもしますが」

シエル「…それはですね。えっと…

わ、私を!!!!





~シエルちゃん報われたねEND~

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