ミカサ「…」ヒストリア「…」 (14)


ヒストリア女王即位から2ヶ月後



エレン「…しかし、お前、あの時は痛かったぞ。人は頭に怪我してたのにガンガン叩いて」

ヒストリア「いやあ、ごめんごめん~」

エレン「でもかっこよかったぞ、あの時のお前」

ヒストリア「んな!かっこよかっただなんて照れちゃ…」

ザッザッ…

ヒストリア「!」


ミカサ「…」ギロ


ヒストリア「」ビクウッ

エレン「何してんだよお前」


ミカサ「エレンは疲れてる、私がやるから休んでて」バッ

エレン「お、おう」

ヒストリア「私も手伝うよミカサ。エレンは休んでなよ」

エレン「おう」


ミカサ「…」

ヒストリア「…」



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ヒストリア「…ねえミカサ~…」

ミカサ「なに?」

ヒストリア「…なんか最近わたしに冷たくない?」

ミカサ「そんなことはない」

ヒストリア「いやいや、さっきも何か目つき怖かったし…」

ミカサ「…」

ミカサ「ごめんなさい。なんだか知らない内にエレンと更に仲良くなっていて…」

ヒストリア「ああ、なるほど……」

ミカサ「私はエレンが大事。なのに…なんかどんどんエレンと離れている気がして……」

ヒストリア「うん」

ミカサ「エレンは私の事をどう思っているのだろうか…」

ヒストリア「…そこはさ、私はそんなに思い詰めなくても大丈夫だと思うよ」

ミカサ「え?」

ヒストリア「ミカサさ、エレンからよくなんて言われてたか覚えてる?姉でも母親でも無いって言われてたじゃない?」

ミカサ「言われてた…けど…どういうこと?」

ヒストリア「つまりミカサの事は異性として見てるんじゃない?」

ミカサ「…なるほど…」

ヒストリア「それにエレンも思春期だし男の子だからさ、女の子からあまり構われすぎるのも嫌なんだと思うよ………って前にユミルが言ってた」

ミカサ「そう………それじゃあ私はどうすればいいの?」

ヒストリア「まあ、あまり構い過ぎず少し距離を置いてみたら?」

ミカサ「そんなことしたら私のエレン成分が不足してしまう!!」

ヒストリア「落ち着いて、困った時は私が味方だから!」

ミカサ「優しいのねヒストリア…今ならライナーの気持ちがなんとなくわかった」

ヒストリア「ちょっと変な意味じゃないよねそれ」

ヒストリア「…まあ…とりあえず、ああいう目つきはやめた方がいいよ。怖いし」

ミカサ「ええ…以後気をつけよう」

ミカサ「……でも…確かに私は怖い目つきは怖いけど、周りもいちいち大袈裟に騒ぎすぎだと、思う」

ヒストリア「ん?周りが騒いでる?」

ミカサ「あっちの世界の住人の人達のこと」

ヒストリア「ああ、あっちの世界ね」

ミカサ「あのね、私はね、まだ15さい。未熟なクソガキなの。好きな男の子が違う女の子と仲良くしてたらそりゃ嫉妬もしちゃうでしょう!」

ミカサ「怖い顔にさえ目をつむれば至って普通の15歳の女の子の反応でしょう!怖い顔にさえ目をつむれば」

ヒストリア「うん、その通りだよ。怖い目つきさえ気にしなければ普通の女の子の反応だよ」

ミカサ「でしょう?」

ヒストリア「そういえば私も前、単行本でいうと13巻くらいだったかな…」

ミカサ「私よりだいたんに攻めた」

ヒストリア「裏切ってエレンを誘拐するだのころすだのヤンデレだの一部ではユミルをヤッちゃうだの散々言われていたよ…」

ミカサ「15歳の女の子に厳しすぎる」

ヒストリア「本当にね」

ミカサ「あまりに調子こいてると削ぐ…」

ヒストリア「それもダメだよミカサ落ち着いて」

ミカサ「ごめんなさい…」

ヒストリア「…そういえばさぁ…エレンが…」
ミカサ「エレンがどうしたの?」

ヒストリア「反応早いなぁ……うん、エレンが一部思い出せない記憶があるみたいなんだけど…」

ミカサ「…」

ヒストリア「ミカサ何か知らない?」

ミカサ「………」

ミカサ「あ、ヒストリア、あそこに野ウサギが。今日の晩御飯にしよう」

ヒストリア「うわ、何そのあからさまに怪しい反応!!」

ミカサ「なにが?」

ヒストリア「いや、いまの会話不自然だったよね!?明らかにわざと話そらしたよね!?」

ミカサ「そんなことはない。私は昔からマイペース」

ヒストリア「いやいや、それにしたって…」

ミカサ「ヒストリア、頬にお昼のパンクズがついてる」

ヒストリア「ついてないっ……あれ、本当についてた」

ミカサ「ああ…野ウサギが逃げてしまった…」

ヒストリア(…怪しいけど詮索するのはよしたほうがいいのだろうか…)

ミカサ「ところでヒストリア…真面目な話だけど」

ヒストリア「なに?」

ミカサ「ユミルに会ったらどうするの?」

ヒストリア「会ったらって……」

ミカサ「次に会うときは敵かも知れないし…もしかしたら二度と会えないかもしれない」

ヒストリア「…それは…考えた事はあるけど…」

ヒストリア「…わからないな…どうしたらいいのか…」

ミカサ「…そう…」

ヒストリア「…エレンは、ライナーとベルトルトに会ったら、ころさなきゃいけないって言ってたけど…」

ミカサ「私も聞いた……また会えば私もそうする」

ヒストリア「…」

ミカサ「…でも…もしかしたらまた前みたいに躊躇してしまうかもしれない」

ヒストリア「…」

ヒストリア「…なんでこんなことになったんだろうね…」

ミカサ「…」

ヒストリア「…でもさ、あの孤児院の子供達みたいに……

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