幼馴染「ひっく、ぐすっ、ずびっ・・・」
男「・・・」
幼馴染「ふぇ、っう、うえぇ・・・」
男(かれこれ20分泣き止まない)
男「・・・おーい」
幼馴染「・・・ふえぇえ~・・・」
男(話しかけてもダメだし)
男(どうすればいいんだ・・・)
男「・・・あのさ、幼馴染」
幼馴染「ずびっ・・・ひっく」
男「そろそろ帰らないと、ほら、暗いし」
男(まいったなあ・・・みんな帰っちまったし)
男(どうしたら泣き止むんだろうか・・・)
男(そもそもいつから泣いてるんだこいつ)
男(というか何が原因なんだ)
男(・・・えーと、たしか俺が体育館に来た時点で泣いてたな)
男「・・・」
男「あ、あのさ、怒られたのか?」
幼馴染「・・・」ブンブン
男「・・・」
男(やべえ・・・マジどうしよう)
男「どっか痛い、とか」
幼馴染「・・・」ブンブン
男「じゃあどうしたんだよ・・・」
幼馴染「・・・ひっく」
男「うわ、ごめん泣くなって」
男「とにかく泣き止めよ、なっ?」
幼馴染「うっ、うぇっ、ふえぇえ・・・」
男(やべえ、謎の罪悪感・・・)
男「えーと・・・あ、あった、ほら、ティッシュ」
幼馴染「・・・」
男「とりあえず鼻噛めよ、ほら」
幼馴染「・・・」ブンブン
男(うわあどうしよ)
男(えーと、こういうときどうすればいいんだっけ)
男(困ったなあ・・・)
幼馴染「うっ・・・ひっく」
男(でもさっきよりはだいぶ落ち着いてきたな)
男「・・・なぁ、そろそろ帰ろうぜ」
幼馴染「・・・」
男「そんな泣いてると目はれるぞ」
幼馴染「・・・」
男「・・・俺、もう帰るからな」
幼馴染「・・・」
男「・・・」
男「・・・」ストン
幼馴染「・・・?」
男「仕方ねーから泣き止むまで待っててやるよ」
幼馴染「・・・ひっく」
幼馴染「ふっ、うえぇ」
男(ますます泣いた・・・なんでだ)
男「あのさー・・・その、なんで泣いてんの」
幼馴染「・・・」
男「別にいわなくてもいいけど」
幼馴染「・・・しゅ」
男「は?」
幼馴染「てぃっしゅ」
男「・・・」ゴソゴソ サッ
幼馴染「ん」ゴソ
幼馴染「」チーン
男「・・・」
男「・・・じゃ、そろそろかえr」
幼馴染「・・・」
幼馴染「・・・ぐすっ」
男「・・・」
男(あれ・・・今までこんなことあったっけ)
男(やべえ、たぶんこれ切りねーぞ)
男(早急に泣き止ませなければ・・・!)
男「ほら、アイス買ってやるから泣き止めよ」
幼馴染「・・・」
男(アイスに反応しない・・・だと・・・!?)
男「・・・」
男「ブラックサ○ダーあるぞ、くうか」
幼馴染「・・・」
男(アレェ・・・)
男(だめだ・・・こいつが食べ物に反応しないということはもう解決策はない・・・!)
男「・・・」
幼馴染「・・・」
幼馴染「・・・もう子供じゃないんだよ」
男「お」
男(泣き止んだか・・・?)
幼馴染「もう子供じゃない」
男「さ、さーせんした」
男(今度はなんか切れてる気が・・・)
男「・・・帰ろうぜ」
幼馴染「やだ」
男「」
男「もうおさまっただろ、ほら」
幼馴染「やだ」
男「もう9時過ぎてるし」
幼馴染「いや」
男「駄々こねんなよ・・・子供じゃねーか」
幼馴染「・・・ぐすっ」
男「あー、泣くなって、じゃあどうしたらいい?」
幼馴染「・・・ちゅー」
男「は」
幼馴染「ちゅーして」
男「いや、え?」
幼馴染「・・・じゃ、いい」プイッ
男(ええええええええ俺落ち着け、えええええ)
男「な、なにアホなこといってんだよ、あほか、アホ」
幼馴染「あほってゆったぁ・・・」
男「ちょ、泣くな頼むから」
幼馴染「じゃあして」
男「う」
男(そりゃ昔はしてたけど・・・あれは幼稚園だったからであって)
男(さすがに今は幼稚園じゃないし)
男(付き合ってるわけでもないし・・・)
幼馴染「・・・いやなの?」
男「いっ、いやじゃない・・・けど・・・」
幼馴染「けど?」
男「・・・いや、その・・・」
幼馴染「・・・いやなんじゃん」
男「ちがう、馬鹿!」
幼馴染「・・・うえぇ」
男(あああ俺馬鹿あああ)
男「ごめん、幼馴染、ちがうんだって、その」
幼馴染「うっ、ばかって、うぇっ、ばかってゆったあぁ」
男「ごめんってば、泣くな!」
幼馴染「うええぇぇ・・・」
男「・・・」
男「・・・じゃあ、泣いててもいいから、そんまま聞いてくれ」
幼馴染「・・・ひっく、・・・う、ん」
男「その、えっと、なんだ」
幼馴染「・・・ずびっ」
男「えっと、俺は、その、お前を見るとだな」
幼馴染「・・・」
男「その・・・なんとゆーか・・・えーと・・・」
男「好きだ」
幼馴染「・・・へ?」
男「うん。たぶんそうかもしんない。よく分かんねえ」
男「なんかよく分かんねーけど、お前見てるとドキドキする」
幼馴染「えっ、えっ?」ブワッ
男「だからできない!緊張して!」
男(ヘタレ乙!俺!)
幼馴染「うっ、嘘だあぁ・・・、ふぇえ」
男「嘘じゃない」
幼馴染「だっ、だっ、って、いっつもそんな・・・」
男「だから、緊張してたんだって」
幼馴染「・・・ほんと?」
男「う、おう」
男(何かどさくさにまぎれて告白してしまった、しにたい)
幼馴染「・・・嘘ついたらおこるよ」
男「俺は嘘いたことないだろ」
幼馴染「うん・・・」
男「あ、あの、だから、それだけ」
幼馴染「・・・ひっく」
男「え、泣くの?ごめん俺も泣いていい」
幼馴染「だ、だってうれしかったから、なんかっ・・・」
男「え」
幼馴染「ひっぐ、うええ、うれしいよおお・・・」
男「え、それは、えっと、つまり」
幼馴染「すっ、すきだよぉ、男ぉ」
男「まじか」
幼馴染「さっきゆっただろおぉ、ばかぁ、ひっく」
男「・・・まじか」
幼馴染「・・・っく、ふぅ・・・、男ぉ」
男「は、はいっ」
幼馴染「かお・・・あかいよ」
男「え、ちが、暑くて」
幼馴染「・・・ふっ」
男「あ」
幼馴染「え?」
男「笑った」
幼馴染「え?あ、」
男「そっちこそ顔赤いぞ」
幼馴染「う、うるさい、ばか、ばかっ」
男「バカバカ言うなよー…」
幼馴染「なっ、そっちこそって、あっ、あの話はどーなったんだよっ」
男「へ?話って?」
幼馴染「~~~っ」
幼馴染「しゃがめ」
男「なんで・・・」
幼馴染「いーから」グイッ
男「わ」
幼馴染「・・・っ」
男「・・・?」
幼馴染「・・・やっぱなんでもない・・・」
男「なんだそれ」
幼馴染「うるさい、帰るぞばかっ」
男「バカバカ言いやがって・・・待っててやったのに」
男「なあ幼馴染、お前なんで泣いてたんだよー」
幼馴染「どーでもいいだろっ、もぉ帰ろうってば」
男「まあ別にいいけどさ・・・あ」
幼馴染「?」
男「お前ってさ、昔からかまってもらいたいときああやってずっと泣いてたよな」
幼馴染「なっ、ちが、あれはっ・・・」
男「え?図星?」
幼馴染「・・・っ」
幼馴染「・・・もう子供じゃないってゆったのに~・・・」
男「うわ、ごめん、泣くな」
幼馴染「罰だ、かお貸せ」
男「まじかい・・・殴るのかい・・・」
幼馴染「」チュッ
男「え」
幼馴染「・・・帰るぞ」
男「えっ、いまの罰じゃ・・・」
幼馴染「あああもううるさい!」
幼馴染「・・・しばらくこっちみないで」
男「俺も・・・」
終わり
終わりです。途中で「ホモでしたざまあwww」とかいって強制終了したくもなったけど、なんとか終わらせることができました。本当にありがとう。ねる
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