P「夢の中のまたその夢の」 (21)

P「……zzz 」

小鳥「おはようございまーす!」

小鳥「…って、あら?」

P「う、うーん…」

小鳥「あらら…」

小鳥「(朝から机の上に突っ伏しちゃって…)」

小鳥「(よっぽどお疲れ様なんですかね…)」

小鳥「…なんの夢見てるんですかー?なんて」

P「…!」ガバッ…!

小鳥「きゃっ!?」

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P「……」

小鳥「ご、ごめんなさい…起こしちゃいました…?」

P「……」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん…?」

P「……」ポチポチ…

小鳥「(…携帯取りだしポパピプペ?)」ひょこっ…

検索ワード『覚せい剤』

小鳥「…!?」

P「えーと…夢うらな…」

小鳥「ばかぁっ!!」

P「ぴよぉっ!?」ビクッ!

P「お、音無さん…?お、おはようございます…?」

小鳥「たまには逃げたりしたって良いと思いますっ!!」

P「おおう!?」

小鳥「恥ずかしいことじゃありませんっ!」

小鳥「疲れた時は休みたいなんて当たり前のことですっ!」

小鳥「それでも休めない時だってもちろんありますけど…!」

小鳥「…けどっ!」

小鳥「プロデューサーさんは1人じゃありませんっ!」

小鳥「疲れた時はそれを支えてくれる誰かがいるんですっ…!」

小鳥「あたしもその1人です!いつだって頼ってくださいっ!!」

小鳥「だからっ…」

小鳥「覚せい剤になんて…ひっぐ…」

小鳥「手を出さないでくださいよぅ…」グスッ…

P「……」

P「えっ?」

小鳥「…えっ?」

P「かくかくしかじか」

小鳥「ぴよぴよ」

小鳥「……よ、良かったぁ」

小鳥「夢の中の話だったんですね…」

P「いやぁ、覚せい剤を使用する夢なんて初めて見たものですから…」

P「驚いて思わず、夢占いで意味を調べようと思ったわけですよ」

小鳥「驚いたのはこっちの方ですよぉ!」

小鳥「でも、ホントに良かった…」

小鳥「プロデューサーさんが麻薬に手を出したりなんかしたらあたし…」

P「音無さん…」

小鳥「で、でも…」

小鳥「夢に出てくるぐらいだし…ホントに覚せい剤を使いたいなんて…」

P「いやいやいやいやっ!」

P「使おうなんて思ってないからこそ、夢占いで意味を調べようとしたんですからっ!」

小鳥「…ホント?」

P「ホントですって」

小鳥「あたしの目を見て言えます?」

P「嘘じゃありません」じっ…

小鳥「……」

小鳥「…そんなに見つめないでくださいっ」

P「……」

P「(不覚にも、ときめいてしまった…)」

小鳥「と、とにかく夢占いの話でしたよねっ」

小鳥「あたしも気になりますし、さっそく調べて見ましょう!」

P「あ、そ、そうですね…」

P「覚せい剤…夢占い…」ポチポチ…

P「…おっ」

P「覚せい剤・麻薬に関する夢占いが…」

小鳥「夢占いって幅広いんですね…」

P「えーと…」

P「覚せい剤、麻薬の夢は心の拠り所、癒しを求める象徴です」

P「自分を癒してくれる存在を必死に求めている暗示…」

P「……」

小鳥「……」

小鳥「…ぐすっ」ウルウル…

P「大丈夫ですから!手を出したりしませんからっ!」

小鳥「ち、違いますよぉ…」

小鳥「プロデューサーさんが麻薬に手を出したりするような人じゃないってことは…」

小鳥「あたし…ちゃんとわかってます…」

P「じゃあ…」

小鳥「だからこそ…」

小鳥「あたし…ずっと近くでプロデューサーさんのことを見てたのに…」

小鳥「それなのに…プロデューサーさんがそこまで精神的に追い詰められてるの気がつかなくてっ…」

小鳥「それが不甲斐なくて…悔しくてっ…」

小鳥「ごめんなさいっ…プロデューサーさんっ…!」

P「ピヨすけ…」

小鳥「誰がピヨすけですか」

P「でも、あくまでも夢の中の占いですし…」

小鳥「でもぉ…疲れて寝ちゃうくらいには働いてるじゃないですかぁ…」

P「それは…まぁ…その…」

P「(参ったな…夢の内容一つでここまで心配されるとは…)」

P「(何か気の利いた言葉でも言えたら良いんだが…)」

P「(いやでも、変に言い訳をしても聞き入れてもらえないだろうし…)」

P「(…いっそ思いきって話題を変えるのもアリか)」

P「と、ところで音無さんは最近よく見る夢とかありますか?」

P「せっかくだから、ついでに調べてみません?」

小鳥「…くすん。なんか無理やり話題を変えられてる感じがします」

P「いや…そのぉ…」

小鳥「それにあたしの最近見る夢なんて、ろくなものじゃないです…」

小鳥「お見合いの夢だったり、縁談の夢だったり…」

小鳥「でも、縁談は見事に破談…」

小鳥「まさにあたし自身を象徴したような夢で…」

P「……」

P「(お、重い…)」

P「で、でも…意外と夢占いの観点だといい結果だったりするかもしれませんよ?」

小鳥「破談から良い結果に結びつく気がしないです…」

P「(……まぁ、確かに失敗を象徴しそうなイメージではあるが)」

P「(ていうか、縁談・破談も夢占いでヒットするのか?)」ポチポチ…

P「……」

P「(…出てきたよ。凄いな夢占い)」

P「えーと…」
                 
P「…おや?」

P「縁談が破談する夢は素敵な異性、仕事のパートナーとの出会いを暗示…」

P「音無さん、結構良い結果が出てますよ?」

小鳥「そりゃあ、あたしだってまだ恋愛を諦めてるわけじゃないけど…」

P「(…聞いてないな)」

P「……」

P「(心の拠り所か…)」

P「(自分のことなんて、自分でさえわからなくなることが多いけど…)」

P「(彼女にとっての素敵な異性が俺で…)」

P「(彼女が俺の支えになってくれたのなら…)」

小鳥「(はぁ…正直お見合いとか縁談よりも…)」

小鳥「(今は目の前の彼の癒しになってあげたいなって思うけど…)」

P&小鳥「(でも…)」

P&小鳥「(それも夢物語だからなぁ…)」

その後、Pと小鳥は晴れて結ばれることになる…という未来は現実なのかか夢なのか誰も知らない

おわりなの
疲れてるときは頑張ったって無駄だと思うな

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