提督「そそ。それでその娘にこれを渡してあげてちょうだい」
そう言って提督が机の上に置いた黒い箱。
漫画やらドラマやらでよく見る物だが、実物をこの目で見るのは初めてだ。
「ちょっと待ってくれ、いきなりすぎて話が見えない」
提督「そう? 好きな子に会って、これを渡して、ケッコンしてくださいって言う。簡単じゃない?」
「……」
また提督の変な遊びが始まったのかと頭を抱えたくなるのを堪えつつ、置かれた箱を開けてみると存外しっかりとした銀色の指輪が入っていた。
取り出して弄びつつ、何故こんなことを言い出したのか聞いてみることにする。
「……で? 一体何が目的なんだ?」
提督「目的? 目的っていうか……実験?」
なぜ疑問形なのか? 聞きたいのはこっちである。
「実験とはまた大仰な……」
提督「大本営から送られて来たんだけどね。艦娘同士のケッコンカッコカリシステムとかなんとか……難しいことはよくわかんなかったけど」
「は? 大本営?」
すると何か? これは提督の変な思いつきではなくお偉いさんからの正式な任務ということになるのか?
提督「あんまり期限に余裕あるわけじゃ無いから、のんびりしてられないっていうのは覚えておいてね」
「……マジか」
提督「しばらくの間は秘書官の仕事も出撃も遠征も無いようにしておくから頑張ってねー」
心底面白そうな満面の笑みでこちらに手をヒラヒラと振る提督を前に。
「……マジか」
放心状態でただ同じ言葉を呟くことしかできなかった。
↓1 艦息の艦種
↓2 会う艦娘を指定(コンマで艦娘→艦息の好感度)
↓3 コンマで艦息→艦娘の好感度
(被ったら安価下)
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――1日目・朝
沖で浮いている的に手元の単装砲を向け、撃つ。
本来ならば外すことなど無いのだが、撃った砲弾は的の近くに水柱を上げるだけだった。
「はぁ……」
考え事をするには丁度いいかもしれないと思い久々に的当てをやってみたが、これでは気分が滅入るだけだ。
羽黒「あれ? 珍しいですね秘書艦さん」
「ああ、久々に暇ができたから――っ!?」
羽黒「??」
しまった。誰かと思ったら羽黒さんではないか。つい馴れ馴れしく答えてしまった。
「も、申し訳ありません! 馴れ馴れしい言葉で返答してしまいました!」
羽黒「あの、いいんですよ? もっと砕けた言葉で喋ってくれても……」
「いえ、滅相もありません! ところで、自分に何かご用ですか?」
羽黒「いえ、秘書艦さんが朝早くにここに居るのは珍しいなと思って」
「ああ、そういうことですか……実は少し暇を貰ったというかなんというか……」
この人は重巡洋艦の羽黒さん。ちょっと気弱な所があるがとてもいい人だ。……が、怒ると恐い。
前に怒った所を1度だけ見たことがあるが……それはそれは凄いものだった。演習相手が可哀想に見えてくるレベル。
鎮守府で怒らせてはいけない人の1人である。
×・ケッコンカッコカリについて相談してみる(艦息→羽黒の好感度が50以下なので選択不可)
2・コミュニケーションを試みる(内容安価、エロ・グロは安価下)
3・逃げる(次の艦娘選択へ)
↓1
このSSまとめへのコメント
中途半端でSS止めるのやめて欲しいわ。