絵里「あなたがとなりにいてくれるなら」 (334)

絵里ちゃんが主人公のギャルゲー的なイメージで進めていきます


安価次第のため、えっちや暴力もあるかもしれません


基本的にアニメに沿って進み、安価次第で変わっていきます


好感度はデフォルトで0、最大で100です

むやみやたらに色々な子の好感度を上げてしまうととやんやんしちゃうかもしれません

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


主人公:絢瀬絵里
時期:4月
目標:互いの両親、そして絵里のお婆さまに認めてもらうこと
主なBAD条件:卒業までに達成できない等


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434434707


絵里「4月――――生徒会長の私は3年生になった」

絵里「新たな季節、新たな生徒たち……彼女たちのため、より良い学園作りのために頑張ろうと気合いを入れ直したある日」

絵里「兼ねてから恐れていた――――廃校の危機が、目前まで迫りつつあることを知った」


絵里「……そんなことさせない」


絵里「生徒会長として……生徒たちのために、お婆さまの愛した学校のために……」

絵里「そんなこと、私が絶対にさせない!」


~朝・生徒会室~


絵里「……」カリカリ

絵里(廃校を阻止する……そのためには、来年までに、ここに来たいって思ってくれる人を集めなくちゃいけない)

絵里(それに必要なものは、どうすれば……)


ガチャ


絵里「!」

希「おはよう、えりち」

絵里「希……おはよう」

希「……また夜更かししたん? 目もと、クマできてるよ」

絵里「ぁ……」

希「えりちがこの学校を思う気持ちは分かるけど、少しは落ち着こう? 廃校が決まるまでまだまだ時間はあるんやから」

絵里「……ええ」

希「……」

絵里(そうよ、まだ時間はある……ゆっくり方法を考えていけば……)

絵里「ありがとう希」

希「ううん……大丈夫」

絵里「ふふっ」


絵里「さて、と……」


>>6
1.希と話す
2.勉強する
3.教室に行く


絵里(一限目の予習でもしておきましょう……)ゴソゴソ

バサッ

絵里「……」カリカリ

希「お勉強?」

絵里「少し予習してるだけよ」

希「ふうん……」

絵里「希もしておいたほうがいいんじゃない? そろそろ当てられるわよ」

希「あっ!」

絵里「分からないところは教えてあげるから、ね?」

希「お願いします……!」


【学力が5上がった】


~休み時間・教室~


絵里「希……どうすればいいと思う?」

希「廃校のこと?」

絵里「えぇ」

希「うーん……やっぱり署名活動とか、ここに来たいって、地元の中学生たちに思ってもらうことかなぁ」

絵里「そうよね……」

希「でも、そういう活動は理事長の許可をもらわないと出来ないやろ?」

絵里「……昼休み、理事長を訪ねてみましょうか」

希「ん、わかった」

絵里「廃校についてどう考えているのかも聞きたいし……ね」

希「……うん」


~昼休み・理事長室~

コンコン

ガチャ

絵里「失礼します」

希「失礼します」

理事長「いらっしゃい」

絵里「理事長……理事長は、廃校についてどのようにお考えですか?」

理事長「……来ると思っていたわ」

絵里「この音ノ木坂学院は伝統のある国立高ですよ?! それなのに、廃校なんて……!」

理事長「私も残念だと思っているわ」

絵里「……」

理事長「けれど、気持ちだけでは覆せない問題は必ずあるのよ。廃校は、それなの」

絵里「理事長……!」

理事長「……」

絵里「……だったら、私たち生徒会に活動をさせてください」

理事長「活動……?」

絵里「廃校を阻止するための活動です。私たちが何としても廃校は――――」

理事長「ダメよ」

絵里「なっ……!」

理事長「あなたは生徒会長でしょう? それなら、今いる生徒のために活動してあげてちょうだい」

絵里「ですが、理事長……!」

理事長「これで終わり。お昼もまだでしょう、教室に戻って次の授業の用意をしなさい」

絵里「…………」

絵里「……失礼しました」

理事長「……」

希「……」


~廊下~

絵里「理事長はいったい何を考えてるのかしら……」

希「えりち……」

絵里「私たちは学校のために……」

希「……」


イヤー、キョウモパンガウマイ!


絵里「あれは……」

希「ん?」

絵里「中庭のあの子」

希「ああ、理事長の……」


>>13
1.話しかける
2.やめておく

1


絵里「少し話してくるわ」

希「……」


・・・


絵里「ねえ、ちょっといい?」

『は、はい!』バッ

「だ、誰?」

「生徒会長ですよ……」

絵里「……南さん」

ことり「はいっ」

絵里「あなた確か……理事長の娘よね」

ことり「ぁ……は、はい」

絵里「理事長、何か言ってなかった?」

ことり「いえ……私も今日知ったので……」

絵里「……そう、ありがとう」ザッ

希「ほな~」


「あの!」


絵里「……?」

「学校、ほんとになくなっちゃうんですか……?」

絵里「……」

>>18
1.あなたたちが気にすることじゃないわ
2.さあ、どうかしらね
3.そうなこと……させるつもりはないわ

3


絵里「そんなこと……させるつもりはないわ」

「!」

絵里「それじゃあね」

希「……ふふ」

絵里「なに?」

希「ううん、珍しく気合い入ってるなあ……って思って」

絵里「私はいつもこうでしょ?」

希「どうやろなぁ」

絵里「希……」

希「ふふん。ま、あんなこと言ったんやから、廃校、なんとかしなきゃね!」

絵里「……ええ」


【生徒の好感度が5上がった】


~放課後・生徒会室~

絵里「廃校を阻止するため、私たち生徒会も活動をしようと思います」

役員「!」

役員「でも、それって理事長の許可が必要なんでは……」

絵里「それはもちろんだけど、そのためにまず企画は作っておかないと」

絵里「どんな活動をするか明確にしておいたほうが、理事長も理解を示してくれるはずだと思うから」

絵里「来週までに何か、どんなものでもいいわ。この音ノ木坂学院に興味を示してもらえそうな案を考えてきてほしいの」

役員「わかりました」

希「えりちも考えるんよ?」

絵里「もちろん。希こそ忘れないでよね」

希「はいはーい」



・・・


絵里「さて……案とは言ったものの、何をすればいいのかしら……」

希「いきなり考えようとしても煮詰まっちゃうし、すこし気分転換しながら考えてみるのはどうやろ?」

希「思わぬところから、何か発見があるかもしれないし」

絵里「思わぬところからの発見、ねえ……」


>>24
1.希と話す
2.校舎を歩く
3.寄り道しながら帰る

1


絵里「それじゃあ、希はどうなの?」

希「ウチ?」

絵里「何かいい案……思いついた?」

希「うーん、いい案かぁ」

絵里「なんだ、希も思いついてないのね」

希「ふふん」

絵里「……なに?」

希「このウチを見くびってもらっては困るよ~?」

絵里「き、聞かせて!」

希「廃校阻止のためにウチが思いついた案……それは!」


希の思いついた案
>>27

まずはタロットで占ってみる


希「まずはウチのタロットくんに占ってもらう!」

絵里「……」

希「ちょっと、そんな呆れた顔せんといてよぉ……」

絵里「だってあなた……」

希「大丈夫! タロットくんを信じたらだいたい上手くいくから!」

絵里「そうは言うけど、遊びじゃないのよ?」

希「もちろんウチだって遊びのつもりはないよ? ほな、占ってみよ~!」

絵里「ふむ……」


占いの結果
>>30

廃校の運命からは逃れられない


希「……」ダラダラ

絵里「希?」

希「……落ち着いて、聞いてな」

絵里「はあ……」

希「……」

希「廃校の運命からは……逃れられないって……」

絵里「」

希「……」

絵里「」

絵里「希」

希「は、はい」

絵里「今日は帰るわ……」

希「うん……ごめん」

絵里「いいのよ……」


・・・

絵里(廃校の運命からは逃れられない……)

絵里(そんなわけ、ない)

絵里(ぜったいにさせない……そんな運命、わたしは……)

絵里(……)

絵里「……あれ?」

絵里「考え事してたら……>>34まで来ちゃった……」

1.UTX高校
2.神田明神
3.穂むら

3



~穂むら~


絵里「和菓子屋さん……?」

絵里「はあ……ま、せっかくだしね……」

絵里「亜里沙のお土産にもいいし、買っていきましょうか」

ガラガラ

「いらっしゃいませ――――あっ!!」

絵里「?」

「あ、あの……生徒会長……さん?」

絵里「あなたは……ああ、お昼の」

「はい、高坂穂乃果です!」

絵里「高坂さんね、よろしく」

穂乃果「はいっ!」

絵里「あなたはここで働いているの?」

穂乃果「へ……? いえいえ、ここ、わたしの実家なんです」

絵里「そうだったの……ごめんなさい」

穂乃果「だ、だいじょうぶですよ! 私、よく言われますから、和菓子屋の娘っぽくないって」

絵里「それはそれで悲しいわね……」

穂乃果「あ、あはは……」


穂乃果「それで、生徒会長、何にいたしますか?」

絵里「ああ、そうね……オススメは何かしら?」

穂乃果「うーん、どれもオススメだけど……やっぱり穂むらまんじゅうですね!」

絵里「おまんじゅう?」

穂乃果「はい! とっても美味しいんですよ~」

絵里「それじゃあ、そのおまんじゅうをいただくわ。6つお願い」

穂乃果「はーい!」

絵里「ふう……」

穂乃果「あ、せっかくですから、あがっていきます?」

絵里「……へ?」

穂乃果「あの……廃校のこと、聞きたくて……」

絵里「あぁ……」

>>38
1.それじゃあ、少しだけ
2.悪いけど、あまり話せることはないから

1


絵里「それじゃあ、少しだけ……」

穂乃果「!!」

絵里「でも、あまり話せることはないわよ? 私もあんまり多くは知らされていないから」

穂乃果「そ、それでもだいじょうぶです! お願いします!」

絵里「はあ……わかったわ。えっと……」

穂乃果「あ、こっちです!」パタパタ

絵里(どうしてこんなことに……)



~穂乃果の部屋~


穂乃果「どうぞ!」

絵里「おじゃまします……」

穂乃果「お菓子とお茶持ってくるんでゆっくりしててください!」

絵里「えっ」

穂乃果「すぐ戻りますからー!」バタバタ

絵里「ぁ……」

絵里「……」

絵里(高坂、穂乃果さん……)

絵里(気になるのは仕方ないわよね……なんたって、自分の通う学校がなくなっちゃうかもしれないんだから)

絵里(でも、だからって何かができるわけじゃないのに……)

絵里(けど、そうね……)

絵里(私も思いつかなくて悩んでいたところだし、彼女にも意見を聞いてみるのもいいかもしれないわね)



・・・


穂乃果「お待たせしました……お召し上がりください」

絵里「あ、ありがとう……」

穂乃果「えっと、それじゃあ……」

絵里「そうね……私が知っていることも、あなたたちとそう変わらないけれど――――」


私の知る、廃校についてのこと

1.廃校はまだ確定ではないこと
2.今年の冬までに、多くの入学希望者を集めなくてはいけないこと
3.廃校になるとしてもそれは3年後、いまの1年生が卒業してからであること

それを高坂さんに話した――――


絵里「――――これくらいしか私も知らない。あなたと同じでしょう?」

穂乃果「……でも、話していただいてありがとうございました」

絵里「……」

絵里(話を聞いている間の高坂さんは、とても真剣だった)

絵里(お昼に見たときはなんだか、ぽやっとした子のように見えたけど、学校を思う気持ちは強いみたいね……)

絵里(きっと、この子は音ノ木坂学院が大好きなのだ)

絵里(この子が生徒会にいれば、なにか――――)

絵里(――――聞いてみよう)

絵里(学院を思ってくれる生徒なんだから、もしかしたら――――)


絵里「ねえ、高坂さん」

穂乃果「はい!」

絵里「私たち生徒会はね、いま、廃校を阻止するための活動を企画しているの」

穂乃果「な、なにかするんですか!?」

絵里「いえ……まだ、しようとしてるだけ。理事長の許可をもらう前に、企画案だけでも作っておこうと思って」

穂乃果「……それで、えっと……」

絵里「高坂さん……あなた、何かいい案はないかしら」

穂乃果「……へ?」

絵里「私も考えているんだけど、いいものが思いつかなくて……だから、あなたなら何かいい案はないかなって」

穂乃果「そ、そんないきなり……」

絵里「っ……そ、そうよね、ごめんなさい」

穂乃果「いえ、そんな……」

穂乃果「うーむ……」

穂乃果「あっ」

絵里「!」

穂乃果「>>44とか、どうですか……?」

部活動で結果を出す


穂乃果「部活動で結果を出す……とか、どうですか?」

絵里「生徒会で、部活動……?」

穂乃果「はい! 生徒会長、とっても綺麗だし、運動神経良さそうですし」

絵里「……冗談言ってる場合じゃないのよ?」

穂乃果「冗談じゃありません! きっと生徒会長なら、どんな部活でもエースで4番ですよ!」

絵里「ふぅん……でも、生徒会でやる企画としてはダメね。私ひとりでやるならともかく」

穂乃果「ぁ……すみません……」

絵里「ご、ごめんなさい……せっかく考えてくれたのに」

穂乃果「いえ……私も、うまく考えられてなかったですから……」

絵里「……」

穂乃果「……でも、私も何かできないか考えてみます」

絵里「!」

穂乃果「私ができることとか、みんなでできることとか……何かあったら、また生徒会長に報告します!」

絵里「高坂さん……ありがとう」

穂乃果「はいっ!」



~夜・自室~

絵里「高坂さん……あの子、本気の目をしてた……」

絵里「……私も考えないといけないわね」

絵里「ぜったい、音ノ木坂を廃校になんてさせない!」

絵里「よしっ!」


>>48
1.電話(相手指定:現在希のみ)
2.メール(相手指定:現在希のみ)
3.雑誌を読む
4.勉強
5.亜里沙と話す
6.その他
7.寝る

1


prrrr...

pi!

希『はーい! えりち、どうしたん?』

絵里「ああ、希。いま、時間ある?」

希『うん』

絵里(何を話そうかしら……)


>>51

明日の放課後、少し部活を見て回らない?


絵里「ねえ希」

希『んー?』

絵里「明日の放課後……少し部活を見て回らない?」

希『部活? どうして?』

絵里「何かの部活が活躍して、結果を出せば……って思って」

希『だから、部活の視察?』

絵里「そういうこと。私たちがやることを考えなくちゃいけないのはわかってるけど、みんなで協力して学校を守らなくちゃ」

希『……なにかあった?』

絵里「え?」

希『えりち、ピリピリした感じがなくなってる』

絵里「えっ……そんなにピリピリしてた?」

希『うん、そりゃもう』

絵里「そ、そうなの? 気をつけるわ……」

希『そうそう。えりちは笑ってる方がかわいいんやから』

絵里「ふふ、ありがとね」

希『ふふん。ほな、また明日』

絵里「ええ、おやすみなさい」

希『は~い』

pi

絵里「さて、明日はしっかりしないと! それじゃあ……おやすみなさい」

絵里ちゃんステータス

MAX100


学力:5「平均くらい」


メンバーたちからの好感度

好感度/やんやん

穂乃果:5「学院のため、私も頑張る!」
希:5「えりちには、肩肘張らないで頑張ってもらいたいなぁ」



木曜日


~生徒会室~


絵里「はあ……今日は放課後に部活動見学かぁ……」

絵里「どこに行くか考えておいたほうがいいわね」

絵里「音ノ木坂学院でそれなりの成績があるのは……弓道部、そろばん部……」

絵里「…………あの部は、いいわよね」

絵里「……」

そして放課後


絵里「さあ行くわよ、希」

希「はいはいー」

絵里「とりあえずどの部を回るか考えたんだけど」

希「うん?」

絵里「まずは陸上部と、二年生に強い子がいるって噂の弓道部」

希「ふむふむ」

絵里「あとはそろばん部……かしら」

希「ふむ……他には書道部とかもあるね」

絵里「じゃあ適当に見て回りましょうか」

希「はーい」


~陸上部~

絵里「こんにちは」

生徒「せ、生徒会長!?」

絵里「少し見学……か、体験させてもらってもいい?」

生徒「は……はい」

絵里「動きやすい服はあるから、少しだけお願いできる?」

生徒「はい……」

希「体当たり見学……?」

絵里「ある生徒からね、部活動で結果を出せば生徒が来るんじゃないかって助言をもらったのよ」

希「えりちが、それをやるん?」

絵里「っていうわけじゃないけど、せっかくだから体験させてもらおうかなって」

希「ふうん……」

絵里「さあやりましょ? 誰かー」

生徒「は、はいー!」



・・・


絵里「ふう……」

希「お疲れさま」

絵里「ああ、希……」

希「どうやった? 陸上部」

絵里「みんな頑張ってるけど、強豪校に比べると劣るのかも……って感じなのかしら」

絵里「素人の私が言っても意味はないと思うけどね……」

希「なるほど……ほな、次は?」

絵里「次は弓道部ね。噂の二年生に会ってみるわ」

希「はーい」



~弓道部~


絵里「失礼します」ガラガラ

「! 生徒会長……」

絵里「あら、あなた……昨日の」

「2年の園田海未と申します」

絵里「そう……よろしくね、園田さん」

海未「はい……えっと、今日はどのようなご用件で?」

絵里「ああ、それがね」

希「ちょっと体験入部してみたいんやって~」

海未「体験、ですか……生徒会長が?」

絵里「ええ……体験入部というか、1時間ほど、体験させてもらえればと思って」

海未「それは、構いませんが……」

絵里「ほんとう? ありがとう!」

海未「は、はい……」


海未「――――ふっ!」ヒュンッ


カッ!!


絵里「おぉ……!」

希「すごいなぁ」

絵里「真ん中よね、あれ」

希「確かに、噂は本当みたいやね」

絵里「ふむ……」


海未「あの」

絵里「はい?」

海未「せっかくですし、生徒会長もいかがですか?」

絵里「えっ……あ、いや、それは……」

希「いいやん! ちょっとやってみたら?」グイグイ

絵里「の、のぞみー……!」


・・・


絵里「もう……」

海未「お似合いです、生徒会長」

希「うんうん。袴姿のえりち、かっこいいやん♪」

絵里「あまり茶化さないの……」

海未「では生徒会長、こちらへ。矢を射る姿勢についてお教えしますね」

絵里「お願いします」

海未「まず弓道には、射法八節と呼ばれるものがあって――――」


・・・

絵里「はあ……はあ……」

海未「お疲れ様でした。冷たいお茶です、どうぞ」

絵里「ありがとう……」ゴクゴク

絵里「ふう……」

希「なかなか難しいんやねぇ」

絵里「そうね……あれだけやって、前に飛んだのが2本だけだなんて……」

海未「鍛錬を続ければ的にも当たるようになりますよ」

絵里「そうかしら……」

海未「……ふふふ」

絵里「?」

海未「少し意外だな、と思いまして」

絵里「意外?」

海未「なんでも出来るイメージのあった生徒会長でも、苦手なものはあるんだな、と」


>>62
1.バカにしてる?
2.て、手加減しただけよ、手加減
3.セリフ自由安価

3.
勿論よ私も人間ですもの
出来ないことの一つや二つくらいあるわ、園田さんもそうでしょ?



絵里「勿論よ私も人間ですもの。出来ないことの一つや二つくらいあるわ、園田さんもそうでしょ?」

海未「そうですね……確かに、そのとおりです。すみません」

絵里「謝るほどのことじゃ……」

海未「ですが……」

絵里「ふふ、私がそう機用じゃないこと、分かってもらえたかしら?」

海未「……」

絵里「そこはうなずくところよ?」ナデナデ

海未「ひゃっ!?」バッ

絵里「ぁ……ごめんなさい」

絵里(亜里沙にするようになでちゃった……)


【海未の好感度が5上がりました】


・・・

絵里「ある程度は見て回れたわね」

希「そうやね。そろそろ下校時刻だし、見るとしても次が最後かな」

絵里「そうね――――っと、ここは……」

希「あ……」


――――アイドル研究部


絵里「……」

希「ここも部活、やけど……どうする?」

絵里「……」

>>66
1.入る
2.入らない

1


絵里「……ごくり」

コンコン

絵里「……」


シャッ←ドアの窓のカーテンだけ開けて覗いてる


『……なに』


絵里「あ、えっと……」

希「こんにちは、にこっち」

絵里「!?」

にこ『……なによ、あんたまで』

希「いまね、えりちと色んな部活を見て回ってるん」

にこ『なんでそんなこと』

希「廃校を阻止するため」

にこ『……』

希「部活動で結果を出せば注目も集まるし、入学希望者も増えるんじゃないかって思うの」

にこ『で……なんでうちなのよ。うちは関係ないでしょ』

絵里「でも……」

にこ『なに』ジロッ

絵里「……でも、部活である以上、私には見学する義務があるの」

にこ『私が知ったことじゃない。帰って』シャッ

絵里「っ……」

希「にこっち……」

絵里「……」

希「鍵、開いてるよ」

にこ「えっ!!?」ガチャッ

希「にひ♡」ガッ

にこ「なっ!?」

希「入らせてもらおうか~?」

にこ「あ、あんたねぇ!」

希「ふふん」

絵里(希……あなたがいてよかったわ)



~アイドル研究部~


にこ「……で、なんの用? 冷やかしなら帰って」

希「不機嫌やなぁ」

にこ「誰のせいだと思ってんのよ」

絵里「お、落ち着いて……」

にこ「うっさい」

絵里「ぅ……」

希「にこっち、またグッズ増えたんやない?」

にこ「あ、分かる~? そうなのよ、最近すっごいレアものゲットして――――って違うわよ!」

にこ「わざわざ何しに来たのよ! うちは大した活動もしてないし、部費も大してもらってない! 観察されるようなことはしてないわよ!」

絵里「ち、ちがうのよ……私はただ、見学に」

にこ「うちで何を見学しようってんのよ!」

絵里「そ……それは……」

希「……スクールアイドル」

にこ「!」ビクンッ

絵里「……」


にこ「……あんた」

希「UTX高校じゃあね、スクールアイドルってものをやってるらしいやん」

絵里「スクール、アイドル……」

希「すごいよね。学校でプロデュースして、カリスマって呼ばれるくらいのすごい人たちになってる」

希「なあ、にこっち」

にこ「……なによ」

希「廃校を阻止するために、スクールアイドルをやる言うのはどう?」

絵里「ちょ、希!?」

にこ「――――ふざけてんの?」

希「もしもの話よ、もしもの。にこっちはアイドルが大好きやから……もしスクールアイドルをやるってなったら、どう思うかなって」

にこ「……」

絵里「あの……希?」

希「ふふ、かっこいいやん? 廃校を阻止するために立ち上がるヒーローみたいで」

にこ「……帰って」

希「!」

にこ「もうあんたたちと話すことなんてない! 早く帰って!」グイグイ

絵里「ちょ、やめっ……」

にこ「あんたたちに何がわかんのよ……誰も私のこと見なかったくせに!!」

絵里「にこさん……」

にこ「っ……帰れ!!」

ドンッ

絵里「きゃっ!」

バタン

絵里「……」

希「ごめん……やり方を間違えたみたい」

絵里「希……さっきの話は」

希「本当に、もしもの話……やから」

絵里「そう……」

絵里「そうね……その方がいいわ」


~夜・自室~


――――誰も私のこと見なかったくせに!!


絵里「……」

絵里(ずっと引っかかっていた……)

絵里(彼女が立ち上げたアイドル研究部と、スクールアイドル)

絵里(けれどメンバーは次々に辞めていって、いまでは部員は矢澤にこただひとり)

絵里(彼女はひとりになった後も、何度もメンバー募集の呼びかけをしていた)

絵里(私はそれを見ていたけれど、生徒会もあったから手を差し伸べることはしなかった)

絵里(……いえ、できなかった……という方が正しいのかもしれない)

絵里(私にはスクールアイドルなんて、むいてないんだから――――)


>>73
1.電話
2.メール
3.雑誌を読む
4.勉強
5.亜里沙と話す
6.その他
7.寝る

1.お婆様は駄目かな?
ダメなら5


絵里「ありさー」

亜里沙「ん、お姉ちゃん? どうしたの?」

絵里「すこしお話ししようかなと思って」

亜里沙「んふふ、それなら大歓迎だよ~」

絵里「ねえ、亜里沙……」

亜里沙「なあに?」

>>76
1.亜里沙は高校はどうするつもり?
2.いまの学校は楽しい?

2


絵里「いまの学校は楽しい?」

亜里沙「うんっ! たまに分からないこともあるけど、雪穂が助けてくれるし」

亜里沙「とっても楽しいよ!」

絵里「そう……ふふ、それはよかったわね」

亜里沙「えへへっ! それでね、高校はお姉ちゃんと同じ音ノ木坂学院に行くの!」

絵里「!」

亜里沙「お姉ちゃんもおばあさまも行ってたんだもん! 亜里沙だって行きたいよ~♡」ギュッ

絵里「……うん、必ず入っておいで」ナデナデ

亜里沙「えへへ~♪」

絵里「……」

絵里(任せなさい、亜里沙)

絵里(音ノ木坂学院は必ず私が守ってみせるわ――――)


【亜里沙の好感度が5上がりました】


絵里ちゃんステータス
MAX100


学力:5「良くも悪くも平均程度」


メンバーたちからの好感度

好感度/やんやん

穂乃果:5「スクールアイドル……かぁ」
海未:5「生徒会長ってあんな人なのですね……少しイメージが変わりました」
希:5「にこっちもえりちも、きっと……」
亜里沙:5「お姉ちゃんの学校、早く行きたいな~♪」


今日はここまで
ありがとうございました


金曜日


絵里「……」

絵里(スクールアイドル……この言葉が、なぜか頭から離れない)

絵里(誰にも見向きされず、けれど諦めようとしなかった彼女の姿が頭に残っているのか……)

絵里(それとも、希の口からそんな言葉が出たのが意外だったのか――――)

絵里「なにが、スクールアイドルよ……」

絵里(あんなもの、私には遊びにしか見えない)

絵里(ダンスの基礎もなっていない、あんなものが人気だなんて……)


>>90
1.けれど、人気があるのは事実……
2.そんなもの、絶対に認められないわ

2


絵里(……そんなもの、絶対に認められないわ)

絵里(スクールアイドルなんか、音ノ木坂学院には必要ない)

絵里(UTX高校とは違うんだから……伝統ある音ノ木坂学院なんだから)

絵里(まずはその歴史と伝統を知ってもらうことが大事……よね)

絵里(そうと決まれば、はやく学校に行って希と話さなくちゃ)タッ



~生徒会室~


希「歴史を知ってもらう?」

絵里「ええ。音ノ木坂は古い歴史と伝統を持つ学校でしょう? だからそれを知ってもらうことが大切だと思うの」

希「ふむ……」

絵里「やっぱり新しいばかりの学校より、古くから趣ある学校のほうがいいと思わない?」

希「……どうやろ」

絵里「え……?」

希「それだけじゃ、ウチは足りないと思う」

絵里「じゃあ、なにか……他にあるの?」

希「もちろん学校は学ぶための場所。だけど、部活や文化祭や、楽しいこともたくさんある」

希「人が学校を選ぶ理由は様々よ?」

希「制服がかわいかったり、雰囲気を気に入ったり、魅力的な部活があったり――――」

絵里「……」

希「えりちは、どうして音ノ木坂に来ようと思った?」

絵里「それ、は……」

絵里(それは、お婆さまが通っていた学校だから)

絵里(大好きなお婆さまと同じ学校に通いたくて仕方がなかった。だから、私には希のいうような理由はない……)

希「……えりち」ギュッ

絵里「!」

希「言ったでしょ? 理由は人それぞれ、だから自分の理由に自信を持っていいん」

希「ただ、誰もがえりちと同じ理由じゃない。人によって違うから、一つにこだわらなくていいやん」

希「歴史を知ってもらうのもよし、魅力的な部活を興すのもよし」

希「まだ時間はあるんやから、色んな方面で考えてみよう?」

絵里「……>>94


こういう時、希が居てくれて助かるわ


絵里「……こういう時、希がいてくれて助かるわ」

希「ん……ふふ、ウチは副会長やからね♪」

絵里「そうじゃなくて、いつも希は私に足りないものを教えてくれるから」

絵里「ね?」

希「ふふん」

絵里「ありがと、それじゃあそろそろ教室に行きましょうか」

希「うん。また放課後、ゆっくり考えよ」

絵里「ええ」

絵里(本当にありがとう、希)


【希の好感度が5上がりました】


~昼休み・教室~


絵里「さて、と……」

>>98
1.誰かとお弁当(現在は希のみ)
2.移動(a.中庭 b.屋上 c.生徒会室)
3.勉強
4.何もしない

1


~教室~


絵里「希、お昼にしましょ」

希「うん」ガサガサ

絵里「あら、今日はパンなのね」

希「ふふん。美味しいパン屋さんを見つけたんよ~」

絵里「あら、それは少し気になるわね」

希「あげへんよ?」

絵里「む……いいじゃない、ひとくちくらい」

希「だーめ」

絵里「どうして?」

希「おいしいから」

絵里「むぅ」

希「いっただきまーす♪」

絵里「……」


>>101
1.ならば力ずくで奪うまで
2.言い値で買おう
3.私のハンバーグあげる

3



絵里「ならこれはどうかしら? 私のハンバーグあげる」

希「……」

絵里「希、好きよね? 私のハンバーグ」

希「むむ……」

絵里「うふふ、ひとつ全部あげるわよ? だからひとくち、パンをちょうだい」

希「わ、割に合わないんじゃない……?」

絵里「合わなくて結構。それをもらうだけで充分なんだから」

希「むむむ……」

絵里「さあ、ハンバーグ全部とパンのひとくち――――交換しましょう」

希「ぅう……」

希「はあぁ……わかりました、交換します……」

絵里「やったっ!」

希「えりちはずるいなぁ……ウチが好きなの知っててそんなことする」

絵里「うふふ、私もたまにはやり返さないと♪」

希「もう……」ムシッ

希「はい、半分こ」

絵里「えっ、いいの?」

希「いいの。ほら、たべよ?」

絵里「ありがとう……いただきます」

希「うんっ!」

絵里「はむ――――んん!!」

希「おいしい?」

絵里「おいしい……! けど、中には何も入ってないのね」

希「ふふん。ではウチもハンバーグを」

絵里「ええ、どうぞ」

希「パンに挟んで……っと」パフッ

絵里「!?」

希「のんちゃん特製ハンバーグパン!」

絵里「な、なにそれ!?」

希「ふっふっふ、実はこれはウチが望んだ結果なんよ♪」

絵里「ま、まさか……」

希「ちょうどえりちのお弁当にハンバーグがあったからね」

絵里「そんな……ぜんぶ希の掌の上だったってこと……?」

希「そういうこと♪ あーむっ……おいし♡」

絵里(いつか倍で返してあげるんだから……!)


【好感度に変化はなかった】

~放課後・生徒会室~

希「今日はどうするん?」

絵里「そうね……生徒会の企画を考えたいけど、なにも案がないから……」

希「ほな、また部活めぐり……それか、雑務もないし今日はもう帰る?」

絵里「うーん……」


>>105
1.部活めぐり
2.帰る(寄り道あり)
3.帰る(寄り道なし)

3


絵里「そうね……今日はもう帰りましょうか」

希「ほな、ウチもバイトに向かわないと」

絵里「わかったわ。それじゃあまた、来週ね」

希「うん。また月曜日、生徒会で集まって話合わんとね」

絵里「ええ……何かあれば電話して? 遊びに来てくれてもいいし」

希「ふふ、りょーかい! ほな~」

絵里「ええ……また明日」

今更かもしれないがMAX100のステータスが5で平均っておかしくないかな?


~自宅~

絵里「ただいま」ガチャ

亜里沙「お姉ちゃんおかえりー!」

絵里「ええ、亜里沙。今日の晩御飯どうしようか」

亜里沙「んー? お姉ちゃんの作るものならなんでもいいよ」

絵里「うふふ、それは困ったわね」

亜里沙「だってお姉ちゃん、料理上手だもん♪」

絵里「でも、なんでもお姉ちゃん任せはダメよ? 亜里沙もお料理の練習しなくっちゃ」

亜里沙「うん……」

絵里「んもう……ふふふ」ナデナデ

>>107
ペルソナのステータスみたいな感じで、適当に目安としてつけてるだけなのであまり意味はありません


絵里「そんなにお料理したくない?」

亜里沙「お姉ちゃんが上手だから……」

絵里「亜里沙……いつかは亜里沙も一人で暮らさなくちゃいけない時が来るかもしれないのよ?」

絵里「ほら、そのためにはお料理の練習しないと」

亜里沙「はーい……」

絵里「んー……」


>>102
1.明日、一緒にお料理する?
2.そんなんじゃお友達に笑われちゃうわよ?

>>112です

2


絵里「そんなんじゃお友達に笑われちゃうわよ?」

亜里沙「!!」

絵里「妹がお友達に笑われちゃうなんて、お姉ちゃんショック……」

亜里沙「あ、明日!」

絵里「明日?」

亜里沙「あした……なにもないから、お料理教えて!」

絵里「お料理を?」

亜里沙「うん!」

絵里「ふふ、わかったわ。その代わり私は厳しいわよ?」

亜里沙「頑張りますっ」

絵里「うふふ、えらいえらい」ナデナデ

亜里沙「えへへ……///」

絵里「それじゃあ晩御飯も手伝ってもらおうかな?」

亜里沙「が、がんばる……」

絵里「うふふ、ありがと♡」


【亜里沙の好感度が5上がりました】


~夜・自室~


絵里「ん、ふぅ……」

絵里「けっきょく解決策は見つからず、か……」

絵里「明日は亜里沙に料理を教えるから、早めに寝ようかしら」


>>116

1.電話
2.メール
3.雑誌を読む
4.勉強
5.亜里沙と話す
6.その他
7.寝る

5



~亜里沙の部屋~


絵里「ねえ」

亜里沙「?」

絵里「亜里沙の好きなものってなあに?」

亜里沙「亜里沙の……? どうして?」

絵里「ああ、いえ……好きじゃなくてもいいの。最近学校とか、中学生のあいだで流行ってることとか、なにかあれば教えてもらえないかしら」


絵里(希の言う通り、あらゆることからヒントをもらえるかもしれない……)

絵里(どんなことでもいい、とにかく私には廃校を阻止するためのヒントが必要なの)


亜里沙「うーん……そうだなぁ」

亜里沙「最近はね、>>119が流行ってるかな!」


亜里沙「最近はゆるキャラが流行ってるかな!」

絵里「ゆるキャラ?」

亜里沙「そう! テレビでよく見るふなっしーとか、せんとくんみたいな!」

絵里「それが、流行ってるの……?」

亜里沙「うん! あのね、しかもアキバにもゆるキャラがいるんだ~」

絵里「アキバに?!」

亜里沙「うん、これだよー」


http://i.imgur.com/gWCf1cV.jpg


絵里「……こんなものが?」

亜里沙「こんなのって言っちゃダメだよお姉ちゃん! この子はふなっすーって言うんだよ!」

絵里「ふなっしーのパクリじゃ……」

亜里沙「違うの!」

絵里「そう……なるほど、教えてくれてありがとう」

亜里沙「うん♪」

絵里「それじゃあ……おやすみなさい」

亜里沙「おやすみ、お姉ちゃん」

絵里(ゆるキャラか……なるほど……)



絵里ちゃんステータス
MAX100

学力:5「良くも悪くも平均程度」


メンバーたちからの好感度

好感度/やんやん

穂乃果:5「よーし!やるぞーっ」
海未:5「穂乃果に振り回されるのは嫌いではありませんが……」
希:10「ふふ、そろそろ始める頃やと思ってた♡」
亜里沙:10「明日のお料理……頑張らなきゃ!」


土曜日


絵里「おばあさま……zzZ」ゴロン


ジリリリリリリ


絵里「ん……」バサッ


カチッ


絵里「んー……!」ノビー

絵里「よしっ!」


亜里沙「お昼ゴハンを作るの?」

絵里「ええ」

亜里沙「うーん……あのね、あんまり難しいのは、亜里沙イヤだよ……?」

絵里「もちろん分かってるわ。亜里沙でも作れる簡単なものにしましょ」

亜里沙「よかった……それで、メニューは何にするの?」

絵里「そうね……今日は>>125を作るわ」

ボルシチ


絵里「今日はボルシチを作るわ」

亜里沙「」

絵里「大丈夫、そんな顔しないの! おばあさまか送ってくださったビーツもあるし、あとは少し材料を買い足せば作れるわ」

亜里沙「ほ、ほんと……?」ガタガタ

絵里「本当よ。だから安心して? お姉ちゃんと一緒に作るんだから」

亜里沙「うん……がんばる」

絵里「うふふ、それじゃあ買い物に行きましょうか♡」

亜里沙「うんっ!」

今日はここまで
ありがとうございました



・・・


絵里(そうして、近くのスーパーで足りない材料を買い足し、帰ってきた)

絵里「亜里沙、エプロン」

亜里沙「はーいっ」クルッ

絵里「似合ってるわよ、亜里沙」

亜里沙「えへへっ♡」

絵里「それじゃあ始めましょうか。おいしいボルシチを作るわよ!」

亜里沙「はいっ!」


絵里「圧力鍋があるから、それを使って簡単に作っちゃいましょ」

亜里沙「は、はい!」

絵里「まず圧力鍋に、お水1000cc、牛肉角切り適量、それにチキンブイヨンとビーフブイヨンを入れて火にかける」

亜里沙「ふむふむ」

絵里「圧力鍋のピンが上がって圧がかかり始めたら弱火にして、約20分間煮込む」

絵里「20分経ったら火を止めて、ピンが下がって圧が抜けるまで放置するのよ」

亜里沙「結構かかる……」

絵里「それで美味しくなるんだから、ね?」

亜里沙「うん!」

絵里「それじゃ、煮込んでる間に野菜を切りましょう」

亜里沙「野菜は……セロリと、人参と、玉ねぎと、キャベツと、トマトだね」

亜里沙「ビーツは缶詰かぁ……」

絵里「ええ。それじゃあ切っていくわよ」

絵里「包丁の使い方はわかる?」

亜里沙「学校で習ったから大丈夫だよ」

絵里「そう……じゃあ見ててあげるから、やってみて?」

亜里沙「が、が……んばる……」



亜里沙「ん……」ザクッザクッ

絵里「そう、同じ大きさになるように切るのよ」

亜里沙「ぅん……」ザクッザクッ

絵里「ふふ、うまいうまい」

亜里沙「ふう……切れたよ!」

絵里「んー……」

亜里沙「……」ドキドキ

絵里「うん、ちょうどいい大きさね」

亜里沙「!」パァァッ

絵里「それじゃあ……ああ、タイミングもばっちりだわ。お鍋の圧も下がったみたい」

亜里沙「うんっ」

絵里「それじゃあ、切った野菜をお鍋に入れてくれる?」

亜里沙「はい!」ドサドサ

絵里「そうしたら、また圧をかけて5分間煮込むの」

亜里沙「また?」

絵里「もうすぐ終わるから安心してね」

亜里沙「はーい」


絵里「あ、ジャガイモ忘れてた」

亜里沙「お姉ちゃん!?」

絵里「あはは、ごめんなさい。すぐに切って入れるから」

亜里沙「うん……」


・・・


絵里「煮込んでる間に、今度はビーツを切るわよ」

亜里沙「缶詰しかないんだね……」

絵里「まあね……ちゃんとしたものを送ってもらうのも出来るけど、これが一番保存がきくから」

亜里沙「そうだね……」

絵里「……まあ、おばあさまに送ってもらいましょ? その時はちゃんと1から作るの」

亜里沙「うんっ!」

絵里「それじゃあ、ビーツも大きさを合わせて切るのよ」

亜里沙「包丁は緊張する……」トントン

絵里「大丈夫、上手く切れてるわ」

亜里沙「ほんと? よかった……」

絵里「うふふ。さあ鍋も煮込めたわね」

絵里「中にビーツと、缶詰の汁を入れて、少しだけ煮るのよ」

絵里「ちなみに、ビーツは煮込みすぎると赤色がなくなっちゃうから注意するのよ?」

亜里沙「ふむふむ……って、あれ? 結構多いよこれ」

絵里「お友達に食べさせてあげたらどうかな、って思ったんだけど」

亜里沙「ハラショー! お姉ちゃんありがとう!」ギュー

絵里「うふふ……♪」ナデナデ

絵里「さ、最後の調節よー」

絵里「塩胡椒で味を整えてからお皿によそって、サワークリームを乗せたら完成!」

亜里沙「わーっ! おいしそう!」

絵里「それじゃあ食べましょうか♪ 亜里沙の作ったボルシチをね」

亜里沙「はいっ!」



『いただきます!』


絵里「はむ」

亜里沙「あーんっ!」

絵里「……」

亜里沙「……ど、どう?」

絵里「……おいしい!」

亜里沙「!!」

絵里「うふふ、よくできたわね亜里沙♡」ナデナデ

亜里沙「ありがとうっ! お姉ちゃんが教えてくれたおかげだよ!」

絵里「亜里沙が頑張ったからでしょ? 私は教えただけだから」

亜里沙「えへへ……///」

絵里「いつかおばあさまにも食べてもらいましょ?」

亜里沙「うんっ!」


~夜・自室~

絵里「お昼は亜里沙のお友達……えっと雪穂ちゃんだったかしら……がきて、おもてなしして……」

絵里「はあ……疲れた」

絵里(こんなことしてる暇ないのに……)

絵里(明日はまた何か考えないといけないわね……)

絵里(亜里沙の教えてくれたゆるキャラも検討してみようかしら)

絵里(音ノ木坂のマスコットキャラとか……作ったら人気が出るのかしら……)

絵里「考えることは山積みね……」


>>141

1.電話
2.メール
3.雑誌を読む
4.勉強
5.亜里沙と話す
6.その他
7.寝る

5


~亜里沙の部屋~

コンコン

亜里沙「はーい?」

ガチャ

絵里「少しお話しない?」

亜里沙「うん、いいよ~」

絵里「そう、よかった」

亜里沙「それで、どうしたの?」

絵里「えっと……」

絵里「>>144

スクールアイドルってどう思う?



絵里「……スクールアイドルって、どう思う?」

亜里沙「えっ!! お姉ちゃんスクールアイドルに興味あるの!?」ガバッ

絵里「ち、ちがうわよ? ほら、その……最近、流行ってるって友達が……ね」

絵里「それで、そのスクールアイドル目当てで高校を決める人も多いって……」

亜里沙「ぁ……そっか、音ノ木坂は……」

絵里「……」

亜里沙「音ノ木坂学院にも、スクールアイドルがあればって……お姉ちゃんも思ってるの?」

絵里「えっ」

亜里沙「お姉ちゃん、バレエしてたし……ああいうの、嫌なんじゃないかって思ってたんだけど……」

絵里「私は……」


>>150
1.気になっては、いるかもしれない
2.ええ嫌いよ、大嫌い

ちょっと遠かったですね
すみません

>>150とかじゃなくて下2って形にすればいいんじゃないかな

1で

1

>>148
あまりにも間違えるようでしたら検討したいと思います
ありがとうございます


絵里「……気になっては、いるかもしれない」

亜里沙「!!」

絵里「あ、ち……違うのよ? その、興味があるわけじゃなくて……」

絵里「あれの、どこに惹かれるのかな……って、そういうこと」

亜里沙「……うん」

絵里「地元の中学生の大半がUTX高校に行くのは……スクールアイドル目当てだって聞いたわ」

亜里沙「……」

絵里「私には、スクールアイドルの何がいいのか、分からない」

絵里「わからないから切り捨てるのは簡単……だけど、あれが学校を繁栄させているのは事実みたいだから」

絵里「だから、少し気になるのよ……」

亜里沙「うん……」

絵里「ごめんなさい……いきなり、こんなこと」

亜里沙「ううん、大丈夫」

絵里「……亜里沙は好きなの? スクールアイドル」

亜里沙「…………うん」

絵里「そっか」

亜里沙「怒らない……?」

絵里「怒るわけないでしょ?」ナデナデ

亜里沙「うん……」

絵里(……亜里沙も、好きなのね)

絵里(スクールアイドルの、何が学生たちを魅了しているのかしら……)

絵里(わからない、私には……わからない)

絵里(知る必要がある、のかしら…………)


絵里(ふと、あの小さな背中が頭にちらついた――――)

絵里(黒髪をツインテールにして、必死に校門で呼びかけを行っていた少女)

絵里(私も呼びかけられ……無視してしまった)

絵里(それでも彼女は笑顔でビラを配り、呼びかけを続けていた――――けれど、その背中はひどく辛そうに見えた)

絵里(あの子があそこまで必死に続けようとしたスクールアイドル)

絵里(全国の学生を魅了するスクールアイドル)

絵里(別に、私がやるわけでもない――――けれど、どうしても気になって仕方がないのだった)



絵里ちゃんステータス
MAX100

学力:5「良くも悪くも平均程度」


メンバーたちからの好感度

好感度/やんやん

穂乃果:5「さあ練習だ!」
海未:5「まったく穂乃果は……」
希:10「ふふ、始まったみたいやね」
亜里沙:10「お姉ちゃんの力になれないかな……」


日曜日


絵里「……ん、ふぁ」ノビー

絵里「ふう……」


絵里(今日は企画について考えることにしようかな)

絵里(亜里沙が言っていたゆるキャラとか、あとは――――スクールアイドル)

絵里(亜里沙にあれだけ言ったのだから、実物を見てみるしかない――――か)

絵里(けれど、同時進行なんて出来ないし――――どうしようかしら)


>>156
1.スクールアイドル
2.ゆるキャラ

2


絵里「――――とりあえず、ゆるキャラにしましょう」

絵里(私にはまだ、スクールアイドルと……向き合うというか、あの子の背中を思い返すのは無理みたい……)

絵里「さて、そうと決まればさっそく準備しないと!」

絵里「亜里沙の言ってた……秋葉原のふなっすーってキャラを探してみようかしら」

絵里「それで何かいい収穫があれば、学校の企画に取り入れてみるのもありかもしれないし」

絵里「さて、まずは朝ごはん作らなくっちゃ――――」


すみません
短いですが今日はここまでです
ありがとうございました


~秋葉原~

絵里「来てみたはいいものの……」


ガヤガヤ

ワイワイ


絵里「こう、人でごった返してるなんて……」

絵里(さすがはオタクの聖地……ということかしら)

絵里「でも負けていられない! まずはあのゆるキャラを探さなくちゃいけないのよね」

絵里「亜里沙の話によると、アキバの街を歩き回ってるっていうし……とりあえず私も歩き回りましょうか」

絵里「ゆるキャラ以外でも何か見つかるかもしれないしね♪」

絵里「それじゃあ……」


>>164
1.まっすぐ行こう
2.右に曲がってみよう
3.左に曲がってみよう


絵里「そうね……アキバにあまり詳しいわけじゃないし、大通りをこのまま突き進んだほうがいいのかも」

絵里「それに、開けた場所のほうがいろいろ見れるものね」


そう独り言のように呟いて、私は道に沿って歩き始めた。

普段あまり来ることのないアキバの街は、どこもかしこも人ばかり。つい先月訪れた時とはまた違った雰囲気が、そこには漂っていた。


何もかもが目まぐるしく変化し、それを受け入れる街――――秋葉原。

そんな街並みに目をやりながら歩いていると、しかし以前と変わらない熱気と活気が溢れているようで安心する。


道端で客引きをするメイドさん。

アニメーションのイラストがプリントされた大きな幕。

家電量販店。

そして大きなカバンを背負った外国人。


異物感さえ込み上げるそれらを、この街は何事もなく受け入れる。

全てを包み、己が物へと変えてしまう。

そんな不思議な魅力を兼ね備えた街が、この秋葉原だった。



そんな街を、散策しながら進んでいく。


道端の店で可愛らしい雑貨を漁ったり。

メイドさんからのお誘いをやんわりと受け流したり。

家電量販店で流されているアニメを眺めてみたり。

断っておくけど、これは断じて遊んでるわけではない。

どこにヒントが落ちているのか分からないのだから、目を光らせてあらゆる物に注意を払っておかなくてはいけないのだ。

そうして、歩き始めて早くも2時間が経ったわけだけど。


絵里「目的のゆるキャラは現れず、か……」


結局、なんの収穫もないわけで……さすがに疲れてしまった。

歩いて見ているうちはいいんだけど、あらかた見終わってしまうと、足に疲労感が現れ始めた。

運動不足というわけではないけど、最近は生徒会のデスクワークばっかりだったから……そうね。

これを機に、ウォーキングを始めるのも悪くない気がする。


絵里「いやいや……今はそんな場合じゃないでしょ……」


私はゆるキャラを探すために来ていたはずだった。

なのに、どうして私は雑貨や本を買ったりアニメを見たりしていたのかしら――――


絵里「脇道に逸れ過ぎてるわね、なんだか……」


目的を忘れさせてしまうとは……秋葉原、なんとも恐ろしい街である。


夕方――――


――――ゆるキャラ、結局見つからず。


絵里「ああ……もう、どうなってるのかしら」


あれからゆっくり昼食をとって、また3時間ほど散策をした。今度は脇道や少し奥まった辺りまで足を伸ばしてみたものの、例のゆるキャラは影も形も現さなかった。


絵里「もう夕方……そろそろ帰って、夕飯の支度をしなくちゃいけないわね」


亜里沙もそろそろ帰ってる頃だろうし、もし見て回るとすればあと一軒くらいなもの――――


『UTX高校へようこそ!』


――――ふと、そんな声を頭上に聞いた。


絵里「――――」


振り向いた先で、巨大なディスプレイが軽快な歌とともに笑顔を振りまいていた。


画面に映るのは三人の少女。


ひとりは、切れ長の目をしたモデルばりの長身を持つ少女。

もうひとりは、ふんわりした茶髪と見るものを虜にしてしそうな、蠱惑的な笑みを湛える少女。

そして最後のひとりは――――

眉の上で切りそろえた前髪に、自信に満ちあふれた顔をする小柄な少女だった。


それぞれ個人の名前は知らない――――けれど、彼女たち三人を表す呼称だけは知っていた。


A-RISE――――UTX高校のスクールアイドル。


つい最近、希の口から聞いたそれだった。



絵里「あれが――――」


頭上を仰ぐ。

全国の女子高生や、アイドル好きの人々を魅了する――――カリスマスクールアイドルと呼ばれる、A-RISE。

それが今、ディスプレイの中で自慢の歌と踊りを披露している。


絵里「――――」


周りには人々が立ち止まり、例外なく彼女たちのパフォーマンスに見入っている。

中には音ノ木坂学院の制服を着た生徒たちもいて、それを目に止めた瞬間、胸がちくりと痛んだ。

一通りのパフォーマンスを終えると、小柄なセンターが前に出て、UTX高校と自分たちの紹介を軽く行い、画面はブラックアウトした。

そしてまた数秒と経たぬうちに、同じ動画がまた再生される――――どうやら、日がな一日同じものを流し続けているらしかった。

それだけで人が集まるのだから、人気があるというのは間違いではなさそうだ。


絵里「――――」


>>170
1.……もう帰りましょう
2.もう一度……見ていこう



……もう一度見ていこう。

興味があるから――――じゃない。

ただ、何が人気なのかを見極めるためなんだから――――。


『UTX高校へようこそ!』


最初と同じアナウンス。

その次は自分たちと曲の紹介があって、歌とダンスを披露する。

それが終われば学校の紹介をして、おしまい。

一本の長さはおよそ15分程度――――それを一日中放映しているのだろうか。

いや、おそらく複数の種類があるのだろう。2度目の動画が終わると、今度はA-RISEがインタビューを受けているモノに切り替わっていた。


インタビュアーはリーダーの綺羅ツバサに、A-RISEやスクールアイドルに関する質問を投げかける。

そして綺羅ツバサは笑顔を絶やさぬまま、やはり自信に満ちた言葉で答えていた。

それは後ろの2人も同じ――――


絵里「――――」


私はそれを、ただ見つめていた。

何かを感じたわけではない――――と思う。

彼女たちのダンスはやはり素人にしか見えないし、歌も軽く心まで響くほどには聞こえない。

スクールアイドルは――――私には合っていない。

それが今日、わたしの得た結論。

彼女たちの人気の秘密というのも、誰もが取っつきやすいアイドルというジャンルだからというだけ。

アイドルというものを好むのは、中高生に多いと聞く。だったらこれは確かに正解ね。動画を流すだけで、簡単に人が集まるんだから。

収穫はこんなものね……あまり大きな発見はなかったけど、いいものを教えてもらったわ。

時間も結構経っちゃったし、急いで帰らないと――――


絵里「――――あっ」


――――と、振り向いて。


「げっ」


少し、気まずい顔に出くわした。



絵里「――――こんばんは、矢澤にこさん」

にこ「……」


彼女は見るからに不機嫌そうだった。

それもそのはずでしょうね……私と出会っちゃったんだから。

そう、彼女は私を嫌っている。

私が彼女に対し後ろめたく思っているように、彼女も私に何らかの思いを持っているのだ。

そういう相手と、わざわざ長く話をする必要はあるまい。

早々に立ち去るのが賢明な判断ね。


絵里「あなた、A-RISEを見に来たの?」

にこ「……だったら?」

絵里「いえ、聞いただけ。それじゃあまた明日――――学校で会いましょ」


そう言って彼女の横を通り抜け、振り返ることもなく立ち去ろうとし――――


にこ「ちょっと待ちなさいよ」

絵里「ぅぐっ!?」


――――た私の襟を後ろから思い切り引っ張って引き止めた。結構な力で引っ張られたものだから、喉が圧迫されて呻き声を上げてしまった。


絵里「な、なにするのよ!」

にこ「こっちのセリフよ。なにカッコつけて帰ろうとしてんの?」

絵里「は……はい?」

にこ「あんた、あれ見てたんでしょ」


そう言って矢澤さんがゆびで指したその先は――――A-RISEの動画が流れるディスプレイだった。


にこ「見てたの? あれ」

絵里「見てたわよ。それが?」

にこ「意外ね。カタブツ生徒会長がスクールアイドルなんかに興味を示すなんて」

絵里「……誰も興味なんてないわ。私はただ、あれのどこが人気なのかを見極めようとしていただけ」

にこ「ふうん……で、分かったの? 人気の秘密」


挑発するような彼女の声。
そのから読み取れるのは――――どうせあんたじゃ何も分からないでしょ――――という嘲りの念か。


バカにされているということね――――ふむ。

さて、困った。

素直に答えれば彼女はさらに不機嫌になるだろうし、ここは何も言わず立ち去るべきかしら……?


>>174
1.答えてやる
2.立ち去ろう

1


いいわよ、そこまで聞きたいなら教えてあげるんだから。


絵里「別に……あれはただ、アイドルっていう取っつきやすいジャンルだったってだけでしょう」

絵里「けど、歌もダンスも大したことはないようだし――――結局、パフォーマンスとしては素人に毛が生えた程度」

絵里「私はあんなもの、認められないわ」

にこ「――――フン」


矢澤さんは苛立たしげに鼻を鳴らした。

眉間には皺ができ、口元はへの字に曲がって、こめかみにはうっすらと青筋すら確認できた。

一目見てわかる――――これは本気で怒った顔だ。

こ、ここまで怒るとは思わなかったわ……そう、そうね……ええ。

好きなものをバカされれば怒って当然よね、ええ……。

こういうときは……早急に立ち去るに限る。


絵里「それじゃあね、矢澤さん」


足早にその場を後にする。もう彼女と話すことは何も――――


にこ「待てって言ってんでしょ!」

絵里「ふきゅっ!?」


ま、また!? またこの人は首を……!!


絵里「何するのよ!」

にこ「>>177

仮に貴方の言う通りだったとして、人を集めてるっていう事実そのものは変わらない訳でしょ
無駄なプライドでそういった価値を認められない貴方じゃ廃校も避けられそうにないわね


にこ「仮に貴女の言う通りだったとして、人を集めてるっていう事実そのものは変わらない訳でしょ。
無駄なプライドでそういった価値を認められない貴方じゃ廃校も避けられそうにないわね」

絵里「なっ……!!」


それは、希の言っていたことと同じだった。

そう、感じ方は人それぞれだ。私の思ったことを、ほかの全員も同じように感じているというわけではない。

だから私は今日……歩き回って探したはずだったのに……。


にこ「なに、分からなかったの? あんたが学校のために何かやろうとしてるのは知ってるけど、あんたなんかじゃ何やったって無駄だって言ってんのよ!」

にこ「なにが『認められないわ』よ! 事実を受け止めなさい、目の前で起こっていること全てが真実よ!!」


勢いよく腕を広げ、私に周りを見渡すように促す。

私は彼女の言葉につられて顔を周囲に向けると――――


絵里「ぁ――――っ」


そこにいたのは、たくさんの人だった。

UTXの生徒はもちろん、まったく関係ない学校の生徒だっている。そして私の母校、音ノ木坂学院の生徒も――――例外なく。


これが、真実……。

そう――――わたしは気付いたはずじゃない。

スクールアイドルが、人気であることなんて……興味がなくても、気付きはしていたはずだった。

それを、ただ自分が興味がないからというだけで――――切り捨てた。

考えることをやめていた。

ただ、気に入らないからというだけで。


絵里「――――」


にこ「わかった? あんたの目の前にいる人がみんな、スクールアイドルが好きなの。A-RISEに憧れてるの」

にこ「ここにはみんな、A-RISEを見に来てるのよ。あんたが嫌いな、スクールアイドルをね」


絵里「――――ええ、その通り……その通りみたいね」


にこ「!」


絵里「みんな、アイドルが好きなのね。だから、学校も違うのに……ここまで来るんだ」

にこ「そういう事よ」

絵里「……ふふ、矢澤さんも例外じゃないのね?」

にこ「っ……あ、当たり前でしょ」

絵里「そう――――」


さすがアイドル研究部部長、ね――――


>>180
1.せっかくだし、教えてもらうのもいいかもしれない
2.亜里沙が心配するかもしれない、今日は帰って出直そう

1


絵里「ねえ、矢澤さん」

にこ「な、なによ……言っとくけどね、私は謝らないわよ! あんたがスクールアイドルをバカにするのが悪――――」


絵里「私に、スクールアイドルについて教えてくれない?」


わたしのその言葉を、彼女にはどう聞こえたのか――――


にこ「……はぇ?」


なんて、間の抜けた声を返してきた。

絵里「ふ、ふふ――――ふふふふふふっ……」

にこ「!?」

絵里「あはは、あはははっ――――あははははは」

にこ「なっ――――あ、あんたなに言ってんの!!? からかうのも大概にしなさいよね!」

絵里「うふふ……はあ、笑った」


こんなに笑ったのは久しぶりかもしれないわね。最近は学校のことばかりで精一杯だったから。

でも、おかげで肩の荷がすっと降りた気がした。


絵里「からかってるもんですか」


目尻に溜まった涙をすくいながら、彼女へ向き直る。


絵里「私は真面目に頼んでるのよ、矢澤さん。私にスクールアイドルについて教えてちょうだい」



にこ「ま、真面目に……?」


探るような声。

まあ、そうよね。あれだけバカにしていて、いきなりの手のひらの返しようだもの。

私が矢澤さんの立場だったしたら、まったく同じ反応を返した自信があるわ。

だったら信じてもらわなくちゃいけないわね。


絵里「ええ、大真面目。それならあなたのアイドル部に入部でもしましょうか?」


さすがにこれは冗談だけど、ね。

いくら矢澤さんだって、私なんかが入部したら困りものでしょうし。

にこ「あのカタブツ生徒会長の、あんたが……?」

絵里「あら、ひどい言い方ね。私には絢瀬絵里って名前があるのよ?」

にこ「ぅ……」

絵里「ふふ、よろしくお願いできるかしら? 矢澤さん」


そう言って私が差し出した手を――――


にこ「――――」


彼女はまじまじと見つめた後、


にこ「――――にこよ」

絵里「え?」

にこ「いつまでも矢澤さんじゃ堅苦しいでしょ。にこでいいわ、私も……絵里って呼ぶから」

絵里「……ふふ」


少し恥ずかしそうに、おずおずと差し出された手を私は思い切り握った。


絵里「よろしくね、にこ!」

にこ「ふふん――――さらに部長も付けてもらえると助かるんですけど~?」

絵里「……え?」

にこ「なに? あんた、入部するって言ったじゃない」

絵里「え、いや、それは」


冗談のつもり、だったんだけど――――


にこ「つべこべ言わない! もう握ったんだから、後戻りなんてさせないからね!」

意地悪く笑って見せる矢澤さん――――もといにこ。

たったいま和解したばっかりでこれって……もう、そんなのって――――


絵里「はあ――――まあ、いっか」


頼み込んだのは私だもんね……ええ。



にこ「明日から部室に来ること! いいわね!」

絵里「わかったわよ……」

にこ「遅刻厳禁よ、アイドルは時間に厳しいんだから」

絵里「いや、私はアイドルには――――」

にこ「なに?」

絵里「……なんでもないです」

にこ「ふふん。それじゃあよろしくね、絵里!」


言うだけ言って、にこは帰っていった。スキップしているように見えるのは、たぶん気のせいだと思いたい。


絵里「はあ……」

明日から、生徒会に部活って……大変になりそうね――――


絵里「ま、考えても仕方ないわね。早く帰ってごはん作りましょう!」


亜里沙も待ってることだしね♪


~夜・自室~

絵里「ふう……」


ばふっとベッドに倒れこみ、はふぅと息を吐く。

今日はずっと歩き回ってたら、疲れたわね……。

けど、何もせず寝るのはもったいないし……さて、どうしようかしら?


>>186

1.電話
2.メール
3.雑誌を読む
4.勉強
5.亜里沙と話す
6.その他
7.寝る

ksk


~亜里沙の部屋~


亜里沙の部屋に入るとき、私は必ず扉を軽く叩く。

今日もいつものように、とんとんっと音を立てて扉を叩くと、中から元気な声が返ってきた。


亜里沙「はーい」

絵里「お邪魔するわね」


それを聞いた後、私は扉を開けて部屋にはいる。

亜里沙は机に座っていて、どうやら勉強中らしかった。


絵里「あら、勉強中だった?」

亜里沙「もう終わるから、ベッドに座って待ってて?」

絵里「ごめんなさい」


ひとこと断って、ベッドに腰を下ろした。

それから数分後、亜里沙はノートを閉じて私の隣に座った。


亜里沙「それで、なにかあったの?」

絵里「……」


そういえば、なにを話そうかしら……?


絵里「>>190

うえ



絵里「アイドル研究部に入ったの」

亜里沙「……へ?」

絵里「私ね、音ノ木坂学院の、アイドル研究部に入部したの」

亜里沙「え、えっ……? おねえちゃん……えと、なんで……?」

絵里「んー……」


それを説明すると長くなるんだけど……仕方ない、説明しましょうか。


・・・


亜里沙「そっかぁ……」

絵里「そういうことだから、明日は遅くなっちゃうかもしれないけど……」

亜里沙「ううん、だいじょぶ! 亜里沙、待ってるねっ」

絵里「ふふ、ありがとう亜里沙」


亜里沙の頭を撫でる。ふわふわの柔らかな髪がとても心地いい。

昔から、何かあるとすぐに亜里沙の頭を撫でてしまう。こんなに気持ちいいんだから、仕方ないわよね♪


絵里「うふふっ」


と――――撫でているとき。


亜里沙「そっかぁ、ふふふっ。じゃあ音ノ木坂にスクールアイドルが二組できちゃうなぁ~」


――――そう、言ったような……そんな気がした。


絵里ちゃんステータス
MAX100


学力:5「良くも悪くも平均程度」


メンバーたちからの好感度

好感度/やんやん

穂乃果:5「スクールアイドル……かぁ」
海未:5「生徒会長ってあんな人なのですね……少しイメージが変わりました」
希:10「にこっちもえりちも、きっと……」
にこ:0「明日から部室に集合! 遅れたら許さないわよ!」
亜里沙:10「お姉ちゃんの学校、早く行きたいな~♪」

早いけど今日はここまで
ありがとうございました


月曜日


絵里「ん、はぁ……」

絵里「……あ、今日から部活だった……」モソモソ

絵里「にこ、と……ふたり……?」

絵里「そもそもアイドル研究部ってなにするの……?」

絵里「なんの活動するのよ……」

絵里「アイドルのライブとか見るの? それで感想を話し合うとか」

絵里「いやいや……そもそもにこはスクールアイドルやってたわけだし……」

絵里「……とりあえず行きましょう」



~学校・アイドル研究部前~


絵里「……」

絵里(ここに入るのね……)

絵里「……やっぱり放課後に」


にこ「ちょっと」


絵里「!」

にこ「鍵開けるからどいて」

絵里「は、はい」


ガチャ


にこ「ん」

絵里「お邪魔します……」

にこ「なにしてんのよ……」

絵里「えっ……い、いや」

にこ「今日から絵里の部室でもあるんだから、そんなのいらないの」

絵里「ぅ……わ、わかったわ……」


絵里「……」


絵里(ここに入るのは2回目、だけど――――やっぱりなんか、すごい)

絵里(壁一面に貼られたアイドルのポスターに、棚いっぱいに飾られたアイドルグッズ)

絵里(にこは本当にアイドルが好きで、アイドルを目指している)

絵里(それを象徴するかのような光景が、この部屋にはあった)


にこ「座りなさいよ、入部届け持ってくる」

絵里「え、ええ……」


絵里(もう2年も一人っきりのアイドル研究部は、よく見ればとても綺麗に扱われていた)

絵里(きっとにこは綺麗好きなのだろう……埃っぽさはなく、一見乱雑に見える棚もちゃんと整理されていた)

絵里(一息に言って……色々とすごい部屋だった)


にこ「ん、これね」

絵里「あ……はい」

にこ「書きながらでいいけど、なんか質問ある?」

絵里「え?」

にこ「入部にあたって、聞きたいことがあるなら答えるわよ」

絵里「え、っと……」


>>209
1.アイドル研究部というけど何するの?
2.山のようなアイドルグッズの資金は?
3.特になし。生徒会あるからまた後で。

2


絵里「じゃあ……この、山のようなアイドルグッズの資金はどこから?」

にこ「えっ」

絵里「アイドルグッズってことは、少なからずプレミアものや高額なものもあるんでしょう?」

絵里「それをこんなに……ねえ、かなりしたんじゃない?」

にこ「……」

絵里「にこ?」

にこ「いや、これは……」

絵里「いけないバイトなんてしてないわよね!?」

にこ「へっ!?」

絵里「そ、その……水商売みたいなとか、え……援助交際とか――――!!」

にこ「――――するか!!」

絵里「……ほんと?」

にこ「当たり前でしょ……普通にバイトしてお金貯めて買ったの。アイドルが身体を売るようなことするわけないでしょ」

絵里「ほっ……それならよかったわ。にこの身体に傷ができたら大変だもの」

にこ「な、なんであんたが私の身体を心配するのよ……!」

絵里「そりゃ、大切な生徒だし……友達、だし」

にこ「っ……ふ、ふん! おめでたいわね、入部したくらいで友達なんて」

絵里「む……」

にこ「――――ま、悪い気分でもないけど」

絵里「にこ……」

にこ「ふんっ! 放課後もまたここに来なさい、いいわね!」

絵里「ぁ……放課後は、ちょっと生徒会があるから、遅くなるかも」

にこ「……わかった、待ってる」

絵里「ええ……ありがとう」


~教室~


希「おはよう、えりち」

絵里「ええ、おはよう希」

希「今日は遅かったんやね。生徒会室にもいなかったし」

絵里「ああ……」

絵里(そういえば、希には話してなかったのよね……アイドル研究部のこと)

絵里(んー……話しておくべきかしら? 今まであれだけ言ってたのに、いきなりアイドルなんて言うと馬鹿にされるんじゃ……)


>>214
1.話す
2.話さない

二人だけの秘密っていいよね
2



絵里(――――やめておきましょう。またいじられるの嫌だし)

絵里(隠し事ってわけじゃない……ちゃんと時が来れば話せばいいわ)

絵里(うん、そうしよう)


絵里「ちょっと寝坊しちゃって……まさか目覚ましを忘れるなんて思わなかったわ」

希「ふうん……えりち、たまーにそういうことあるもんなぁ」

絵里「ぅ……」

希「でも遅刻はしなくてよかったやん。気をつけるんよ?」

絵里「ええ、そうするわ……」

希「ふふん」

希「……それより、今日の生徒会……」

絵里「ああ……企画を考えるんだったわね」

希「うん――――えりち、何か見つかった?」

絵里「そうね……亜里沙がゆるキャラって案をくれて、昨日はアキバのゆるキャラを探したんだけど見つからなかったわ」

希「じゃあえりちは、ゆるキャラ案を提出するんやね?」

絵里「そのつもりだけど、まだ分からないわ……」

希「迷ってるん?」

絵里「それもあるけど、ゆるキャラでは足りないような気がして」

希「ふむ……ま、それを考えるための会議なんやから」

絵里「ええ、そうね……ありがとう、希」

希「ふふ、そろそろ授業やね。また後で話そっか」

絵里「そうしましょう」


~昼休み~


絵里「さて、今日はどうしようかな……」


>>220
1.希とお弁当
2.移動する(a.生徒会室 b.部室 c.中庭)
3.勉強
4.一人で食べる

2.b


絵里(そうだ、部室に行ってみましょう。せっかくだからアイドル研究部の実態調査でも――――なんだか物騒ね)

絵里(えっと、入部するからには、その部がどんな活動をしているか知る権利がある――――ええ、これね)


~部室~


絵里「とは言っても……」

絵里(昼休みも開いてるのかしら……)


コンコン



『はい』

絵里「!」


ガチャ


絵里「私よ、にこ」

にこ「なんだ、あんたか。別にノックなんてしなくていいのに」

絵里「開いてるか分からなかったから」

にこ「そう……ま、朝と昼休みと放課後はだいたい開いてるから」

絵里「なるほど…………で、にこはお弁当中?」

にこ「まあね」

絵里「……失礼だけど、友達いないの?」

にこ「いるわ! 失礼すぎるわ!」


にこ「あれよ、せっかく部員増えたんだし」

絵里「私を待ってたの?」

にこ「……別に」

絵里「せっかくって言ったし!」

にこ「う、うるさいわよ! それはあれよ、言葉の綾!」

絵里「むむむ……」

にこ「ぐぬぬ……」

絵里「ふふ……それなら言ってくれればよかったのに」

にこ「だから、そうじゃないし」

絵里「はいはい♪」

にこ「……ふん」


・・・


絵里「にこのお弁当、おいしそうね」

にこ「なに? あげないわよ」

絵里「ひとくち……」

にこ「ダメ」

絵里「むう……」

にこ「っていうか……絵里?」

絵里「?」モグモグ

にこ「……なんか、キャラ変わってない?」

絵里「ん……そう?」

にこ「前までのあんたは、なんかカタブツで何でもかんでも拒絶してる感じだった」

にこ「でも今の絵里は、丸くなったっていうか……」

絵里「……私自身、そんな気はしてる。たぶん、少しだけ……心に余裕が出来たんだと思う」

にこ「余裕?」

絵里「そう……学校を守るため、生徒のため、より良い生徒会長であろうとしてた」

絵里「そんなに要領のいい人間じゃないのは、自分が一番分かってるのにね」

にこ「……ふーん」

絵里「ふふ、でもあなたのおかげで、少し余裕が出来たのよ?」

にこ「え、にこ?」

絵里「そう。にこが昨日、あそこで怒鳴ってくれたから」

にこ「……変な趣味ね」

絵里「もう、茶化さないの。とにかく、私はにこのおかげで少しだけ楽になれたのよ」

絵里「まだ廃校を阻止するためにどうするか、全然思い浮かんでないんだけどね」

にこ「ふむん……」

絵里「で、参考までに聞きたいんだけど――――」

絵里「ここ、どんな活動してるの?」

にこ「……」

絵里「アイドル研究部でしょ? アイドルを研究するんだと思ってるんだけど、具体的にはどんなことをするのかしら?」

にこ「えっと……わ、我がアイドル研究部は……>>226


にこ「……今は……何もしてないわ」

絵里「……そう」

にこ「知っての通り、アイドル研究部は私ひとりだったから……やることなんて何もなかった」

にこ「これも知っての通り、1年の時はスクールアイドルをやってたけど、ひとりまたひとりって抜けて、この有様」

にこ「だから何もやってない。ひとりじゃなにもすることなんてないんだから」

絵里「ふむ――――」

絵里(それも、そうだった)

絵里(この2年間は……ずっとひとりだったから――――活動なんて、できなかった)

絵里「――――なら、今日からは活動できるわね」

にこ「は?」

絵里「だってわたし、入部したじゃない。これでふたり――――ひとりじゃないんだから活動できるでしょ♪」


絵里「ねえ、にこ――――」


>>229
1.スクールアイドル、やりましょうよ
2.何をするか、ふたりで考えましょう

1



絵里「わたしたち、ふたりで――――スクールアイドルやりましょうよ」


にこ「な、ぁぅ……!」

絵里「ふふん」

にこ「で、でも……あんた、アイドル嫌いって……! 素人だって!」

絵里「でも私、言ったわよね? 私にスクールアイドルのことを教えて――――って」

にこ「そ――――、れは」

絵里「どうせ教えてもらうなら、自分でもやって体験したほうがより知れると思うの」

絵里「だから、ね――――私とスクールアイドルやらない?」

にこ「っ……」ジワ

にこ「――――っ」ゴシゴシ

にこ「わたし、厳しいわよ……!」

絵里「私こそ、ダンスには厳しいわよ?」

にこ「望むところね!」

絵里「ふふ、それじゃあ明日から――――ね」

にこ「はあ? なに言ってんのよ! 放課後からに決まってるでしょ!」

絵里「ぇ……ほ、放課後は生徒会が」

にこ「ふん、じゃあ、ちゃっちゃと切り上げて来なさい! スクールアイドルで音ノ木坂を立て直すんだから!」

絵里「にこ……そうね、頑張りましょう!」


【にこと絵里がスクールアイドルを結成した】


【にこの好感度が10上がった】



~放課後・生徒会室~


絵里「今日の生徒会で話し合うことは、先週伝えた通りです」

絵里「学校を廃校から守るため、我々生徒会で出来ることをそれぞれ考えてきてもらえた?」

役員「はい……」

絵里「それじゃあ発表してもらえる?」


役員の廃校阻止案
>>238

アルパカや部活やアルパカのアピール



役員「うちの学校って、アルパカがいるんですよ」

絵里「ああ、そういえば……」

役員「アルパカって、意外と女子人気も高くて、上手くやればいいアピールポイントになるんではないでしょーかっ!」

絵里「アルパカをアピール……?」

希「それなら、えりちの言ってたゆるキャラもアルパカをもとにデザインすれば、さらにアピールできるんやない?」

役員2「えっ! 会長、ゆるキャラ考えてたんですか!?」

絵里「ぇ……ええ、妹から人気があるって聞いたから……」

役員「ゆるキャラ、すごくいいと思います!」

役員2「私もそう思います!」

絵里「そ、そう……そう言ってもらえてよかったわ」


絵里(このタイミングでスクールアイドルの話を出しても……変な顔される。たぶん)

絵里(いまはやめておくべきね――――特に、まだ『やろう』って話になっただけなのだから)


絵里「それじゃあ次は……」

役員2「私は、部活です」

絵里「部活?」

役員2「はい……うちの部活ってどれもそんなに強くないんですけど、弓道部はすごいんですよ」

絵里「ああ――――」


絵里(弓道部で知り合った子がいた――――たしか、園田さん、だったかしら)

役員2「すごい上手い人がいて、今年は大きな大会にも出られそうなんだって聞きました!」

役員「だからその勢いに乗って……他の部活も?」

役員2「そう! この機会にみんなが力をつけることかできたら、きっと……!」

希「うんうん、ウチもいいと思うな。えりちも先週、いろんな部活の視察行ってたし」

絵里「そうね……」


絵里(それならアイドル研究部も――――って、だから……)

絵里「ありがとうふたりとも、どちらもとってもいい案だと思うわ」

役員共『ありがとうございます!』

絵里「――――で」

希「?」

絵里「希は何かないのかしら?」

希「ウチもちゃんと考えてきたんよ?」

絵里「なら聞かせてくれるかしら」

希「ウチの考えた案は――――>>244

文化祭で大きなイベントをする



希「文化祭で大きなイベントをする――――とか、どうやろ?」

絵里「イベント……?」

希「うん。たとえば軽音楽部のライブとか、ダンス部のパフォーマンスとか、吹奏楽部の演奏とかやね」

絵里「でも、それなら毎年――――」

希「だから、もっと盛大にってこと」

希「こじんまりとした形じゃなくて、文化祭のメインとして扱うくらいの大きなイベントをするん」

絵里「イベント……」

希「どうかな?」

役員「すっごくいいです! みんなでクイズ大会とかおもしろそうっ」

役員2「わあ、私も賛成です!」

絵里「たしかに、どれも魅力的ね……」


絵里(文化祭なら、絶対に間に合う)

絵里(そこで私とにこのふたりでライブをすれば――――)


絵里「それじゃあこれらの案を基に、もっと話を詰めていきましょうか」

みんな『はいっ!』


……で


絵里(話し合いは進んだ――――けれど、今の時点で行えることは限られている)

絵里(さらに私たち生徒会には、考えなくてはならない案件がもうひとつ――――廃校のことをひとまず置いてまで考えなくてはいけないことがあった)


絵里「――――新入生歓迎会、ね」

役員「ですね……」


絵里(新歓は今週末……ウチら生徒会は司会進行役を任されており、あらに各部活や有志による出し物を把握し管理しなくてはならない)

絵里(廃校にばかり目を向けていられないのが現状――――理事長の言う、生徒のための活動ね)


役員2「それぞれの部のリストです」

絵里「ありがとう」

絵里(リストにざっと目を通し、ふと気になった項目を口にする)

絵里「……書道パフォーマンス?」

希「ああ、書道部やね。書道パフォーマンスって有名なんやけど、知らない?」

絵里「ええ……」

希「曲に合わせて踊ったりしながら、大きな半紙に文字を書くん」

希「けっこう派手で見ごたえあるんよ?」

絵里「そうなんだ……みんな、頑張ってくれてるのね……」

希「廃校のことがあるから……だと思うな」

絵里「ええ……」

絵里(これを機に、みんなが力を合わせて――――廃校を阻止するために行動してくれたら、嬉しいな……)



・・・


絵里「――――おつかれさま」

役員共『おつかれさまでしたー!』


絵里(すべてのリストを確認し、承認の判を押して今日の生徒会は終わった)

絵里(時間はすでに5時――――あと1時間もすれば下校時刻だわ)


絵里「希はこれから?」

希「すぐにバイトやね」

絵里「そう……おつかれさま」

希「うん、おつかれさま」


絵里(私も生徒会室を閉めたら、すぐに部室へ行かないと――――)


希「――――ねえ、えりち?」

絵里「ん、なに?」

希「――――>>250

なんかそわそわしてるけど…何かあったん?



希「なんかそわそわしてるけど……何かあったん?」

絵里「えっ!?」

希「普段と様子が違うから、どうしたんかなって」

絵里「ぁ、えっと……」

絵里(どうすれば――――)


>>253
1.私がアイドルをやるって言ったら、笑う?
2.なんでもないのよ、なんでも
3.び、貧乏ゆすりが癖になってて……

1



絵里「希は――――わたしがアイドルをやるって言ったら、笑う……?」

希「え――――?」

絵里「言ってなかったんだけど、実は……今日からアイドル研究部に入ることになったの。そわそわしてたのは、このあと、部室に行かなくちゃいけないからで」

絵里「希は……どう思う? 私がスクールアイドルをする……なんて、おかしいと思う?」

希「――――」

希「――――いいんやない?」

絵里「!」

希「えりちがやりたいことを見つけられたなら、ウチは何も言わない」

希「――――頑張ってね」

絵里「希……ありがとう! もしよかったら――――」

希「――――ごめん、急ぐから……」

絵里「ぁっ……ご、ごめんなさい。バイトがあるのよね……」

希「うん……ごめん。また明日ね」

絵里「ええ……」


バタン


絵里「……希、様子がおかしかった……」



絵里「……とりあえず、部室行こ」


~部室~


コンコン


『はーい』

ガチャ

絵里「おまたせ……」

にこ「……ノックいらないって言ったじゃない」

絵里「ぁ……ごめんなさい」

にこ「来たわね、待ってたのよ」

絵里「ええ……それで、いまから何かするの?」

にこ「ふふん」

絵里「にこ……?」

にこ「今から>>258に行くわよ」

にこ家



にこ「今からにこの家に行くわよ」

絵里「――――え?」

にこ「なに?」

絵里「……な、なぜに?」

にこ「スクールアイドル、やるんでしょ? なら色々話さないといけないじゃない」

絵里「で、でも」

にこ「でもじゃない。部長が決めたんだから黙ってついてくる!」

絵里「ぇ……えぇーっ!!?」

今日はここまで
ありがとうございました


絵里(……家に、誘われてしまった……)

絵里(にこはどういう意図で私を……誘ったのか。確かに二人でスクールアイドルをやるとは言ったけれど、つい最近までいがみ合っていた相手を部屋に呼ぶだろうか?)

絵里(私なら……もうしばらく期間を置かないとそんなことできない)


にこ「……」テクテク


絵里(前を行く彼女の顔は伺えない――――)

絵里(色々話すって言ってたけど……部室じゃダメなの? あなたの家じゃないと……ダメな内容、なの?)

絵里(……全身が、ムズムズする)


絵里「はぁ……」


・・・


絵里(学校から徒歩で十数分ほど歩いたところで、にこは歩みを止めた)

絵里(目の前の建物を見上げるにこにつられて私も空を仰ぐ。あまり大きくは見えないマンション……それが彼女の家らしかった)


にこ「行くわよ」


絵里(にこは変わらぬ歩調で前を行き、私もその後を追った)


~やざわけ~


絵里(エレベーターでのぼり、通路を進んだ奥の部屋。そこでにこは足を止めた)


にこ「ここよ。すぐ鍵探すから待ってて」


絵里(そう言ってにこはカバンを漁りだした)

絵里(――――来ちゃった。もう目の前まで来ちゃったじゃない……)

絵里(えっ……ほんとに? 本当に入るの? にこの家に?)

絵里(いやいや、待って……私たち、最近まである意味で敵同士だったのよ? つい最近、なんとなく同じ部に所属することになっただけなのよ? 単にそれだけでしかない、まだ友達とも呼べないような間柄の人間の家に……)


にこ「いつまで突っ立ってんの? 早く入りなさいよ」

絵里「……」


絵里(いつの間にか、鍵は開けられていた……)


絵里「……お、おじゃまします」


絵里(にこに導かれるまま、私は恐る恐る玄関のドアをくぐる)

絵里(そして何故か機械然とした動きで靴を揃え、カバンを胸の前に抱くようにしながら、これまたギシギシと音が聞こえそうな動きで立ち上がった)

絵里(もう……どうしてこんなことになってるのよぉ……)

絵里(私はただ部活をしに行っただけなのに、どうして人の家にまで来てるのよー!)

絵里(べ、別にその……私のことを信用してくれてるって言うのなら嬉しいのよ? こうも簡単に信用されることに疑問はあるけど……けど、そうじゃないのよ!)

絵里(私が本当に気にしてるのは――――)


にこ「絵里――――そんなとこで何してるのよ」

絵里「ぅえっ!?」


絵里(にこはどこか――――と周りに視線を送ると、リビングの電気をつけているところだった)


絵里「いや、あの……」

にこ「……?」


絵里(曖昧な返事。なんと返そうか、これほど困るのもない気がする――――と心の中で唸っていると)


にこ「……ああ。なに、あんたまさか緊張してるわけ?」

絵里「っ――――!!」


絵里(笑いをこらえながら矢澤にこは、文字通り崩れる寸前だった私の精神に、容赦のない右ストレートを叩き込んだのだった)


にこ「あっはははは!! なに、ほんと!? ほんとに緊張してんの!?」

絵里「く、うぅ……///」

にこ「うっそでしょ! そんな、高3にもなって友達の家に入るのに緊張って……っはははは!」


絵里(現在、矢澤家にいるのは2人)


絵里(かたやお腹を抱えて大笑いしながら、リビング――――もとい居間の畳の上を転がる矢澤にこ)

絵里(かたや顔を真っ赤にし、カバンに顔をうずめながら不満を込めた視線を彼女へ送る――――私だった)


にこ「あー……笑った笑った。くくっ……絵里、ほんとに初めてなの?」


絵里(ひとしきり笑い終えて、にこは目の端にためた涙を拭いながら問いかけてきた。私は不満げに答える)


絵里「む……それは心外よ。私だって友達の家に入ったことくらいあるわよ」


絵里(さすがにこの歳で初めてなんて、よほどでない限りあり得ないでしょう。……彼女にとっては私がその『よほど』に思えたのかもしれないけど)


絵里「だからそんなに笑われるのは心外だわ」

にこ「ごめんって言ってるでしょ、もう……ふふふ。でも絵里、その友達って……」

絵里「……希じゃないわよ」

にこ「あら、意外ね。あんたたちの仲なら――――」

絵里「まあ、色々とね……。私の家にはよく来るのよ?」

にこ「ふうん。なら今度は私も入れてもらわないと」

絵里「えっ!? な、なんで……?」

にこ「なによ、希は入れといて私は入れられないって言うの?」

絵里「そ、そういうわけじゃないわよ……けど」


絵里(けど……やっぱり私たちの関係は、まだ――――)


にこ「――――友達でしょ、いいじゃない」

絵里「!」

にこ「だから私も、あんたをここに連れてきたんだから」

絵里「…………」

にこ「……ちょっと、なにニヤついてるのよあんた」

絵里「ぇっ……に、にやついてなんか!」

にこ「ふふ、意外と意地っ張りにこねぇ、生徒会長さんは♪」

絵里「にこーっ!!」

にこ「あはははは、それじゃ部屋行きましょ? 私の部屋」

絵里「む……」

にこ「まだ緊張して……」

絵里「ないわよ……もうほぐれちゃった」

にこ「なんだ、やっぱりしてたんだ」

絵里「ぅ……///」


絵里(こんなにいじられるなんて……絢瀬絵里、一生の不覚……)

絵里(……でも、ありがと)


~にこルーム~

にこ「ここがにこの部屋よ。入って」


絵里(招き入れられた部屋は、とても女の子らしい部屋だった)

絵里(天蓋付きのベッドに、なんかもふもふしてそうなソファ、大量のぬいぐるみとハート形クッション……女の子らしいって、こんなだった……? にこの趣味がお姫様っぽいだけなのかしら……)

絵里(――――ただ、壁に貼られた様々なアイドルのポスターは、なるほど……確かにここは彼女の部屋で間違いないらしい)


にこ「なんかないの?」

絵里「へ?」

にこ「友達の部屋を見たのよ? なんか一言くらいあるでしょ」

絵里「ええ――――そうね、にこらしい素敵な部屋だと思うわ」

にこ「でしょ~! このぬいぐるみとか可愛いでしょ? あとこのクッションも!」

絵里「あ、あはは……」


絵里(部屋を褒められて喜ぶにこは、なんだか新鮮だった)



閑話休題


絵里(私がここに来たのは、ただ友達の部屋に遊びに……ではない)

絵里(にこと組むことになったスクールアイドルについて話し合うため。そのために私は緊張して大笑いまでされたのだ)

絵里(カバンを置き、それぞれブレザーを脱ぎ部屋の中央に向かい合わせで座る。お尻の下にはハート形のクッションをもらったのでフローリングの床も痛くない)

絵里(そんな状況下で、にこによるアイドルの授業が始まった)

絵里(まずアイドルのライブのBDを見て、そこから感じたことをそれぞれ感想として述べさせられた。素人にしか見えないと言ったらもちろん怒られるので自重したけれど)

絵里(そして話は次第に重要な方向へシフトしていった)


にこ「さて、絢瀬絵里くん」


絵里(ブルーライト保護メガネをかけたにこが、『おっほん』などと咳払いしながら言った)


にこ「アイドルにとって、一番……い~っちばん大切なことはなんだと思う?」

絵里「大切なもの……?」

にこ「ええ。曲もライブも笑顔ももちろん大切よ。だけど……一番大切なものがある。それがあなたにはわかる?」

絵里「大切なもの……」


絵里(これは……私を試そうというわけ? いいわ、答えてみせる……!)


にこ「さあ聞かせなさい、絵里」

絵里「アイドルに一番大切なものは――――」


>>317
1.普段の自分とは違うキャラ作り
2.観客を魅了する肉体美
3.他のアイドルを蹴落としてでものし上がらんとするやる気


絵里「――――やっぱり、観客を魅了する肉体美じゃないかしら?」

にこ「はぁ?」

絵里「映像見てたけど、どの子もそれなりに鍛えてはいたみたいじゃない? それにグラマラスな方が人の目もひきやすいんだから」

にこ「………………この」

絵里「となると……にこ、あなたはあんまり――――」

にこ「バカチンがぁぁーーーっ!!!」

絵里「ふぐぅっ!!?」


絵里(の、脳天に直撃……っ!? 星が、キラキラって…………っ)


にこ「このバカチン! 肉体美ぃ? ふざけるんじゃないわよ!」

絵里「な、んっ……でよぉ……」

にこ「アイドルはファンみんなのヒロインなのよ?! やれ胸が大きい、やれお尻が大きいって見た目を売りたいならグラドルでもやってなさいよ!」

にこ「私たちはアイドルなの、グラビアとかセクシー女優とは違うのよ! 舞台に立ち、ファンの歓声を浴びながらみんなへ歌とダンスを届けるのがお仕事なのよ?!」

絵里「じゃあ……にこは、なにがたいせつだっていうのよぉ……」

にこ「ふんっ! それは――――」


にこ「キャら作りよ!!」


絵里「……………………………………………………は?」


にこ「わからない? キャラ作りよ、キャラ作り」

絵里「きゃら、づくり……」

にこ「そう! 分かりやすいのなら『Berryz工房』のももちよね~! ももちのキャラ作りは堂に入ってて尊敬してるわ」

絵里「も、ももち……?」

にこ「あとは……ちょっと違うけど、小倉優子とか!」

絵里「ああ……でも、それってキャラ作り過ぎじゃ……」

にこ「あのね絵里。お客さんがアイドルに求めてるのは、夢のような楽しい時間でしょ!?」

にこ「だったらそれに相応しいキャラってもんがあるの!」

にこ「少しくらい作り過ぎな方が好かれるんだから!」

絵里「は、はぁ……じゃあにこも、キャラ……あるの?」

にこ「まったく……当然でしょう? せっかくだし、見せてあげるわ。あんたも我がアイドル研究部の一員なんだから、これを機に勉強なさい!」


絵里(すると、にこはひとつ咳払いをして――――)


にこ『にっこにっこにー♪ 貴方のハートににこにこにー♪』

にこ『笑顔を届ける矢澤にこにこー♪』

にこ『にこにーって覚えてラブにこっ♪』


絵里(――――と、ご自慢のキャラをご披露くださった)


にこ「ふふん」ドヤッ


絵里(……これも、何かひとこと、感想言わなきゃよね……ええ、わかってる。エリチカさっきので学んだもの)

絵里(ひとこと、ひとことね……)


絵里「>>321

か、かわいいわね…(ピクピク


絵里「か、かわいいわね……」ピクピク

にこ「……なにその顔」

絵里「えっ!?」

にこ「ぜんっぜん! 可愛いなんて思ってないでしょ!!」

絵里「そ、そんなことないわよ……くく、ぶふふっ……」

にこ「ぬぁあーーーっ!! ぬぁんで笑ってるのよぉ!!」ムニッ

絵里「やめっ……ほっへたひっはららいひぇー!!(ほっぺたひっぱらないで)」

にこ「絵里が失礼なことするからでしょ!」

絵里「ひひぇないわよぉー!!(してないわよ)」

にこ「わらったじゃないの!」

絵里「ひょれはひょうらけどぉ……ねえ、もうやめひぇ……」

にこ「ったく……」パッ

絵里「ぅう……ほっぺたがひりひりするじゃない……」

にこ「ふんっ!」

絵里「で、その……にこにーは……?」

にこ「にこの挨拶よ。ももクロのみんながやってるのと同じ」

絵里「そうなの……」サスリサスリ

にこ「……というわけで、私があんたを呼んだのはこのためなのよ」

絵里「はい?」

にこ「今日、私はあんたにアイドルについて色々レクチャーをしたわ」

絵里「……ええ」

にこ「ライブのこと、衣装のこと、曲のこと、ダンスのこと、アイドル社会の厳しさのこと……そしてキャラ作りのこと」

にこ「私とアイドルをやるつもりなら、その全てを完璧にするつもりで頑張ってもらう」

にこ「だけどね、私たちが全力で完璧に仕上げたものでさえ、それを上回るパフォーマンスをするグループがこの世界にはわんさかいる」

にこ「アイドルの……スクールアイドルの世界はそれほど厳しいの。生半可な気持ちでやっていいものじゃない」

にこ「だからちゃんと確かめさせて」

にこ「絵里――――あんたに、私と一緒に頑張っていく覚悟はある?」


絵里(私に、そんな覚悟は……)


>>324
1.あるに決まっているわ
2.そんな自信、私にはないわ……

ほっぺた引っ張って1

駄目なら普通に1

今日はここまでで


長らくお待たせして全然進んでなくてごめんなさい
ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月04日 (土) 20:36:21   ID: 9F2GuCxO

いいやん

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