宇宙人「地球に来たおwww」 (3)

今日も空は灰色だ。

昔は一面透き通る様な青色が頭上に広がっていたらしい。だが、生まれて此の方16年、未だにその『青空』を拝んだことは一度もない。

そして、恐らく俺は『青空』を拝むことはないだろう。


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ガシャン、

「Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」

よう、宇宙の来訪者さん。

あんたらが見た地球はどんな色してたんだ?

「Ge Ge Ge........Geyoaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!」

ま、いっか。空の色は自分で確かめてみるか。

この雲の上に天国とやらがあるのなら。

「悪いな、俺、先に行ってるから……」

「Gajoeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!」

ヒュボッと、

目にも止まらぬ早さで鎌が振り下ろされる。

鎌はそのまま一直線に俺の首元に飛びこんで、そして、俺は……


「今日はやたらと自殺志願者が多いな……」

気絶して横たわっている男を見る。自分と同じか下くらいか……、自然と男からため息が溢れる。

「今日は何人だ?こいつ含めて4人か?まあ、あらかたワゴンに乗れなかった人間か」

男はひょいと気絶してる保護対象を持ち上げ担ぐ。

「もう、この地区も駄目な感じだしさっさと帰るか」

そう言って男は、その場から立ち去って行った。

男が立ち去った後、そこに残されたのは兜蟹のような頭を切り離され絶命している鎌を携えた死体だけであった。

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