【GE2】ナナ「そういえば、隊長の帽子って……」 (5)

アバドン帽の怪力女隊長の話

ロミオ「寝てるときも脱がねえよな、あいつ」

ギルバート「確かに、農作業中もどれだけ汗をかいても脱がないな」

ロミオ「あくまでも噂……なんだけどな、実はあれ本物なんじゃないかって……」

ナナ「えぇっ!?」

ギルバート「いや、でもそれなら説明がつくことがあるな……」

ロミオ「あの馬鹿力は人間じゃねぇよ……」



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ナナ「だって、博士のアラガミに捕まったとき一人だけアレ引きちぎってたもんね……」

ロミオ「噂では、エミールをぶん殴って20mすっ飛ばしたらしい」

ギルバート「シユウのタックルでもそこまで飛ばないぞ、普通」

ナナ「でも、アラガミ反応には引っかからないよ?」

ロミオ「そりゃそうだけどよ……」

ジュリウス「腕輪の影響……かもしれないな」

ロミオ「うわっ?!びっくりした!」

ギルバート「腕輪の影響ってどういうことだ?」

ジュリウス「神器や腕輪は、人体にオラクル細胞を与え、制御する効果がある」

ジュリウス「つまり、神器と腕輪と人間が一体となって一つのアラガミを構成していることになるな」

ロミオ「ふんふん」

ナナ「ちょっと難しいかも……」

ジュリウス「それで、隊長は神器適合試験の時からアレを被っていたらしいが……」

ジュリウス「もともと、人間に取り付いて人間を偽装するアラガミが」

アラガミ→人間

ジュリウス「腕輪と神器を手に入れて…」

アラガミ→人間←神器・腕輪

ジュリウス「神器と腕輪を捕食、ヴィーナスみたいにその能力を得たと」

アラガミ(神器・腕輪)→人間

ギルバート「なるほど」

ロミオ「つまりそれって……!」

ジュリウス「そう、彼女の帽子は一種の神融種だ」

ロミナナギル「なんだってー!?」

ジュリウス「……というワケなんだ」

シエル「はぁ……」

コウタ「話は聞かせてもらったぜ!」

ジュリウス「コウタさん!」

コウタ「んっふっふっふ、第二次キグルミ作戦!開始だぁーっ!!」








ロミオ「こちらブラッド3、ターゲットを確認。ターゲットは武器合成中の様子」

コウタ「了解!観察を続けてくれ」

隊長「ふふんふ~ん……ありゃ?素材一個足りませんね……」

ロミオ「素材が不足している模様、どうするつもりだろう……」

隊長「仕方ないですね……」ゴソゴソ

ロミオ「ぼ、帽子の中を探りはじめました!」

コウタ「まさかアラガミの素材が出てくるとか?!」

ロミオ「いやいや、流石に素材はデカすぎるでしょ……」

隊長「よいしょ」っ[Aチケ金]

ロミオ「Aチケットです!金のAチケットが出てきました!!」

コウタ「嘘ぉ?!」

隊長「今日は金チケかぁ……まぁ、足りるからいいか」

ロミオ「ぶ、無事に素材を購入、合成終了してミッションに……あ、呼ばれた」

ミッション中

隊長「だああああらああああ!!」ブンブンブンブン

ロミオ「よくもまあブースト無しでハンマーをあの速度でブン回すよなあ……」

テルオミ『アバドン出現!』

隊長「逃がすかぁ~!!」バヒュ-ンバヒュ-ン

ジュリウス「ブーストがほぼ移動手段と化しているな」

隊長「でえええええりゃあああああ!!!」グルングルングルン、ポ-ン

ナナ「あ、飛んだ!ハンマーで飛んでっちゃった!!」

ズガ-ン、ピイイイ!

ジュリウス「直撃か……あんだけ回って帽子は微動だにしなかったが……」

ロミオ「あのブラッドアーツ手に入れてから今まで以上に火力バカと化してないか?」

ラセツコンゴウ「グオオオオ(`・ω・´)」

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