受付嬢「あ、あの…わたしですか?」
男「あなたがいい。声も清楚で丁寧だし良くしてくれそう」
受付嬢「わ、わたしは…電話受付の身分なので…その…」
男「正直派遣されてくる妹はあまりよろしくない。なんかギャルだし、ケータイいじってるし、お兄ちゃんも棒読みだし」
受付嬢「も、申し訳ございません…」
男「派遣されてくる妹より君のほうがいいと思うんだ」
受付嬢「そ、そんな…お客様…困ります…」
男「なに料金は倍払うよ!」
受付嬢「そういう問題では…」
男「ふーむ。だめ?」
受付嬢(ど、どうしよう…)おろおろ
リーダー「嬢くん一回保留して」
受付嬢「は、はい!お客様少々お待ちください!」ぴっ
リーダー「だめだよ、できないものはできないって言わないと」
受付嬢「す、すみません…」
リーダー「君のその態度が客が押し切ればいけると思っちゃうからさ」
受付嬢「は、はい…」
派遣妹「ただいまーあーかったるかったー、まんこかい~」ぼりぼり
リーダー「とにかく、うまく逃げて。クレームにしないでね」
受付嬢「そんな…リーダーさん代わってくれたりは…」
リーダー「ごめん今クレーマーと対応してるから」
受付嬢「うう…」
受付嬢「お客様、お待たせいたしました!」
男「うん、相談の結果はどう?」
受付嬢「あ、あの…誠に申し訳ないのですが…」
男「うん」
受付嬢(い、言うのが怖いよお…)
受付嬢「その、で、出来かねます…」どきどき
男「………」
受付嬢「………」どきどき
男「わかったよ。出来ないんじゃ仕方ないね」
受付嬢「あ、ありがとうございます!」
男「で、今回はどんな子がくるの?」
受付嬢「い、今ちょうど爆発タイプの派遣妹が空いております…」
男「わかった。待ってるよ」
リーダー「おーい、今受注はいったんだけど○街のほうっていける?」
派遣妹「あ、いけるっすよー」するめくっちゃくっちゃ
受付嬢「ほっ…」
デブ男「だからさぁもっと可愛い妹寄越せや」
受付嬢「も、申し訳ありません…」
デブ男「見た目はいいにしてもプリキュアとかそういうアニメの話がわかんなきゃこっちとしてはつまらないわけさ、わかる?」
受付嬢「プリキュアとっても面白いですよね。わたしも大好きです!」
デブ男「お、わかってるじゃんか。先週のは作画酷くて正直見る気失せたから暇な時に見るレベル程度に
録画したけどさw」
受付嬢「あまり気にしたことはないですけど、言われてみればそうかもですね!」
デブ男「ほら、君と話してる方がまだ楽しいよ、派遣妹よりも受付嬢の方がいいってどういうことだよw」
受付嬢「申し訳ありません…」
デブ男「まっwいいんだけどねw返金よろしくなw」
受付嬢「えっ、あの…」
デブ男「なんでよwだめなわけないだろがwこっちは満足してないんだから返金は当然だろw」
受付嬢(あうう…どうしよう…)おろおろ
部長「また君か…」
受付嬢「す、すみません…」
部長「今月クレーム何件目だこれ?」
受付嬢「え、えと…4件目?」
部長「12件だバカタレ!!どんな対応したらそんなにクレームになるんだ!!」
受付嬢「は、はいぃっ!!ごめんなさいぃっ!!」びくっ!
部長「……はあ。もういい仕事に戻れ」
受付嬢「は、はい…。あっ!」
がしゃーん!!
リーダー(何もない所で転んだ)
部長(パンツ見えた…)
受付嬢「す、すみません!気をつけますぅ!」
受付嬢(はぁ…わたしってなんでこんなにだめなんだろ…)
prrrprrrr
受付嬢(もう仕事なんてしたくないよぅ…)
prrrprrrr
リーダー「嬢くん電話鳴ってる」
受付嬢「……あっ!はい!もしもし受付嬢です!!」
「えっ?ここ妹派遣会社じゃないの?すいません間違えました!」がちゃ
受付嬢「あっ、あってます!あってますよー?お客様~…」
リーダー「嬢くん?ここ嬢くんの家じゃないからね?」
受付嬢「す、すみません……///」かー
受付嬢「で、ですから何度も申し上げますがわたしがお客様の御宅にお伺いすることは…」
男「どうしても諦め切れないんだよね」
受付嬢「そんな…」
男「試しにお兄ちゃんって呼んでくれないかな?」
受付嬢「は、はい…お、お兄ちゃん?」
男「お、いいね。その舌ったらずなところがまたいい、次はもっと感情をこめて…」
受付嬢「え、えっと…おにいちゃ」
部長「なにをやっているんだね、
やめさせなさい」
リーダー「あ、はい了解しました。嬢くん代わるよ」
受付嬢「あ、はい…」
リーダー「ふう…」
受付嬢「あ、あの…」
リーダー「うん。納得してくれたよ。次もきたら代わるから言ってね」
受付嬢「あ、ありがとうございます
!」ぱっ
リーダー「…なんていうかさ」
受付嬢「はい?」
リーダー「君妹派遣のほうが…いやなんでもない」
受付嬢「?」
リーダー(部長はなんでこの子を使わないんだろうか…)
受付嬢「ただいまー」
姉「おかえりー」
受付嬢「疲れたよー…」ぐたっ
姉「あんたさぁあの会社やめたほうがいいんじゃない?」
受付嬢「えっ…」
姉「向いてないでしょ?」
受付嬢「そ、それは…」
姉「いっつも疲れた顔してさ、そのうた倒れるよ?」
受付嬢「し、仕事が疲れるのは当たり前だもん!」
姉「そ?辛くなったら言いなさい、あたしの会社紹介したげるから」
受付嬢「う、うん!ありがとうお姉ちゃん!」
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