貴音「やよいの真似をすれば」 (25)

貴音「私も響に可愛いと言ってもらえるやもしれません」

貴音「ん~、ゴホン。うっうー(面妖)」

貴音「何か違いますね……もう一度、うっうー(麺妖)」

貴音「なにやら余計に離れた気が……他の台詞を試してみましょう」

貴音「はいたぁぁっち、いぇい!」キリッ

貴音「……どうやら、彼女らの力を借りる必要があるようですね」

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……

亜美「なるほど、やよいっちの物真似が出来るようになりたい……」

真美「それで、この劇団一人765プロこと双海姉妹に相談に来たってことだね? お姫ちんくん」

貴音「その通りでございます」

亜美「んふふ→なかなかいい猿岩石だね!」

貴音「着眼点ですね」

真美「ま、この双海姉妹がいる限り安心だYO! タイタニックに乗ったつもりでいてくれたまえ!」

貴音「別の船でお願いします」

亜美「んじゃ、まずは小手調べと行きますか」

真美「んだね。お姫ちん、ちょっと物真似してみてよ!」

貴音(小手調べは分かるのですね……)

亜美「お題は『はるるん』!」

貴音「では……」コホン

貴音「プロデューサーさん、貴音ですよ、貴音!」キリリッ

亜美真美「「面妖な」」

貴音「ふふっ、流石亜美と真美。よく似ていますね」

亜美「今は亜美達の物真似はどーでもいーんだYO」

真美「こりゃなかなかゼツボー的ですなぁ」

貴音「そ、そんなに似ていませんでしたか?」

亜美「ひどいね」

真美「お姫ちんに分かりやすく言うと、二ヶ月くらいお湯入れたまま放置したチキンラーメンくらいひどい」

貴音「それはひどい……」

亜美「そもそもはるるんとお姫ちんじゃキャラが違いすぎっしょ」

真美「あー、確かに。いきなり明るい系はムボーだったね」

亜美「と言うことで、千早お姉ちゃんの真似、どぞー」

貴音「コホンッ……歌以外、興味ありませんから」

亜美真美「「まんまお姫ちんだよ!!」」

貴音「声色が全く変わっていませんでしたね……我ながらひどかったです」

亜美「こりゃ道のりは遠そうだね、真美」

真美「どうしよう、流石の双海姉妹でも打つ手がないよ」

亜美「うーん……そうだ!」

真美「どしたいどしたい?」

亜美「やよいっちの物真似をするには、やよいっちを知るべし!」

真美「にゃるほどー」

貴音「どういう事でしょうか?」

亜美「つまり、やよいっちの生活やクセなんかを知れば」

真美「おのずとやよいっちの真似が出来るようになるってことだね!」

貴音「ふむ、一理あるような気もいたしますね」

亜美「んじゃ、早速」

真美「調査開始!」

……

やよい「ひらめひらりぃー♪」フキフキ

亜美「やよいっちは掃除中ですなぁ」

真美「相変わらず脳みそを溶かしにかかる舌っ足らずロリボイスだねぇ」

貴音「ふむ……」

真美「っ! お姫ちん、ちょっと舌っ足らずにしゃべってみてよ!」

亜美「なるほど、やよいっちの特徴を捉えれば、物真似も似てくるって事だね!」

真美「そのとーり!」

貴音「なるほど……コホン、田螺が、できれう(迫真)」キリッ

亜美「Oh……」

真美「ゼツボー的だねぇ」

亜美「そもそも何でそんな気合い入れて言うのさ」

真美「キレッキレのキメ顔もどうかと思うよ」

貴音「そう言われても、私も必死でして……」

亜美「あ、ホシに動きが!」

やよい「ふー、お掃除おーわりっ!」テクテク

亜美「今度は机に座って……」

やよい「うぅー……」

真美「宿題を始めましたな」

亜美「マジメだねぇ……」

貴音「そう言えば、亜美と真美が宿題をしているところを見た覚えが無いのですが」

亜美「そりゃ、してないからね」

真美「してないものは見れないよね」

貴音「面妖な」

……

亜美「結局判ったのはやよいっちがひんにゅーおーけーなアイドルだって事だね」

貴音「もしかしてですが、品行方正ですか?」

真美「そうとも言う。まぁお姫ちん、モノマネ道は海よりも深く山よりも高く、樹海よりも険ちーのだよ」

亜美「そうそう。亜美達だってこれそーとーしゅぎょーしたんだから」

貴音「確かに、一朝一夕で身につくようなものではありませんね。私の考えが甘かったということでしょうか……」

真美「元気だしなよお姫ちん。コツコツ続けてりゃ、きっと上手になるよ」

亜美「真美、そろそろ」

真美「お、ホントだ。それじゃ、真美達これで帰るね。お疲れちゃーん」

亜美「ちゃーん!」

貴音「ええ、今日はありがとうございました」

貴音「しかし、これでは響に可愛いと言ってもらえません……」シュン

響「どうしたんだ貴音?」

貴音「ひ、響!? いつの間に?」

響「いや、さっき帰ってきたばっかだけど。それより、何だか落ち込んでないか?」

貴音「ぅ……」

響「ん?」

貴音「……うっうー(面妖)!」

響「へっ!?」

貴音「うぅ……やはり似ていませんか」

響「さっきの、もしかしなくてもやよいの真似だよな? どうしたんだいきなり」

貴音「……笑いませんか?」

響「笑わないよ」

貴音「じ、実は……」

……

響「あっははははは」ケラケラ

貴音「ひ、響! 笑わないという約束だったではないですか////」

響「だって……あははははは」

貴音「もう、知りません////」プイッ

響「ごめんごめん。でも、貴音も無駄なことするなぁ」

貴音「どうせ私の努力など無駄なあがきですよ」ツーン

響「そうじゃなくってさ」スッ

貴音「ひ、響////」

響「そんなことしなくったって、貴音はとっても可愛いってことだぞ!」ギュッ

貴音「う……うっうー(歓喜)!」

おしりちん

ものまね…りっちゃん…うっ、頭が

以上です。ホントは亜美真美は事務所で宿題してるシーンあるし、原さんはむしろ明るいキャラの物まねならまぁまぁ上手ですが、まぁその辺はご愛敬で

昔書きかけて放置してた作品なので粗が目立ちますが、ご勘弁を

>>20
律っちゃんのは酷かった(真顔)
アレに比べれば他キャラのまねはずっとマシ

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