ミリマス・ガンツのクロスです
飽きたら辞めます
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0章『READY!!!』
男「なんじゃこりゃ?」
男(765のゲリラライブの帰りに車にひかれたのまでは覚えてるんだが)
男(病院にいるんならまだわかるが、ここはどう見たって単なるマンションだぞ……?)
??「また来たのか」
男「? あの、ここは一体?」
??「さぁ……私も知りたいですね」
男「と、いうと?」
??「ここにいる皆さん、今のあなたのように良くわからないままここにいたようなんです」
男「はぁ……そうなんですか」(なんでコイツ、変な黒タイツ着てんだろ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
??「これが強すぎて……なんだかつまんないな」ギューン
星人「」バジャッ
??「ふうっ。もう40分くらいか……そろそろボス来ても良いぐらいだけど」
男「ハッハァッ……てめえぇ!」
??「!? ……生きていたのか、キミは」
男「どういうことなんだ……なんなんだよここは! 答えろ!」
??(こいつは……もしかしたら)「わかった。だが、その前に……」
…………………………
男「……ふざけるな! ……お前は、俺たち全員が死ぬのを待ってたんじゃないのか!」
??「今ここで俺の言うことを聞かないと、お前もあいつらのように無残に死ぬことになるんだぞ!」
男「ぐっ……! 分かった。とりあえず、これを終われば、ここのことを教えるんだな!?」
??「ああ。約束する」
男「……OK!」ジャキッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「無職男 3点 あと97点」
男「これはなんなんだ? 100点でどうなるんだ?」
??「それも後で言うよ」
「黒メガネ 27点 合計106点 特典を選んで下ちい」
??「……2番、ニューゲームだ」
男「……あんた、ほんとに何のためにやってんだ、こんなこと」
??「さっきも言ったろう?」
??→P「単なるストレス発散だ、って」
社長「いやーキミ! 最近は調子がすこぶる良いそうじゃないか! 何か見つけたかね?」
P「はい。なかなか面白い人が見つかって。プロデュースのしがいがありそうな人でした」
社長「ほほう? スカウトするのかね?」
P「いえ、まだそこまでは」
社長「そうかい? まあ、その辺は任せよう」
P「はい。それでは失礼します」
数日後
男「なぁ、あんた、名前はなんていうんだ?」
P「俺は……こういうもんだ」
男「765のプロデューサー!? あんたが!?」
P「そうだよ」
男「マジか……な、なぁ! 一つ頼みを聞いてくれねえか」
P「内容によるぞ」
男「俺、実はこないだから仕事がねえんだ」
P「……それで?」
男「頼む! なんとか、そこで働かせてもらえないか!」
P「……良いだろう。掛け合ってやろう」
男「よっしゃ!」
P「というわけで、新しいプロデューサーが来ることになった」
男→新P「よろしくお願いします!」
千鶴「一体何が‘というわけ’なんですの……」
P「とりあえずは、今度のオトナ限定ライブを任せることにした」
このみ「!?」
新P「なるほど……ってはぁ!? いきなり素人にライブ任せるとか正気か!?」
P「まずその口調をどうにかしろよ」
新P「あ……正気ですか?」
P「まぁ、このみさんもいるんだ。上手くやってくれよ」
新P「そんな……」
このみ「」
千鶴「目眩がしますわ」
以上導入です。
かなり分かりにくいでしょうが、ここはすっ飛ばして早くミッションを書きたかったんで、良くわからなくてもいいです。
一応、オリジナル武装のアイディアの用意がありますので、使うと思います。
なお、原作の展開上人は死にますので、よろしくお願いします。
以前雑談スレに来てた人かな?
支援だよ
>>8
馬場このみ(24) Da
http://i.imgur.com/rbCj7VX.jpg
http://i.imgur.com/W28CGTf.jpg
二階堂千鶴(21) Vi
http://i.imgur.com/qhEmjbe.jpg
http://i.imgur.com/ahlxCgz.jpg
第1章『Welcome!!!』
P「さて、ライブも3週間にまで迫ったわけですけど、レッスンは順調ですか、このみさん」
このみ「ええ、なんとかね。プロデューサーが変わったときはどうなるかと思いはしたけど」
P「すみません、俺も最近忙しくなってしまって」
このみ「まぁ、彼が思っていた以上に有能だったから、そこは許してあげるわ」
P「そうですか、それは良かった……あ、それじゃあそろそろ失礼しますね」
このみ「はいはい、お疲れさま」
あずさ「あのー、プロデューサーさん?」
新P「はい、なんでしょう」
あずさ「一応、今日のレッスンに同行して欲しいんですけど……」
新P「あ、大丈夫ですよ。今日は百瀬さんと豊川さんが一緒のレッスンでしたよね」
あずさ「そうなんですけど、莉緒ちゃんはともかく風花ちゃんと私はあんまりダンス得意じゃなくて……」
新P(だろうね。何が原因とは言わないけど)
新P「大丈夫です。その辺りの知識はあるので、ダンスにかけてはそこそこの指導はできると思いますよ」
あずさ「あら〜、ありがとうございます」
新P(765プロオトナ限定ライブ……初めての仕事の担当が全員成人しているってだけで助かった)
新P(これで中学生なんかだったら倍以上は大変だったろうな)
新P(元々ファンだっただけに、正直なところ下心はあるが)
新P(上手く隠せてると……思う)
新P(おれの所属は765プロ営業部の特別事項発生時臨時対策課ってなってるが)
新P(……それにしても何でこの名前なんだ? 俺とPしか居ないし、あいつ課長だし)
新P(どう考えても、“アレ”のことだよな)
新P(765プロ……)
新P「最高だな」
莉緒「あれあれ? な〜んか視線がヤラシーぞ〜?」
新P「そ……そんなことないですよ。ねえ?」
風花「新Pさんは、Pさんと違ってそういう感じはしませんよ!」
新P(あいつ何やってたんだ)
P「いいか、ここの図形は……こう、こう、こうやって線を引くと」
杏奈「あ……そっか……」
P「わかったか?」
杏奈「うん……ありがと……」
新P「Pさん、ちょっといいですか」
P「おっ、すぐ行く」
新P「……勉強まで教えてんのか」
P「まぁ、少しだけだけどな。もう慣れたか?」
新P「成人組にはもう慣れたかな。っと、そうじゃなくて、今度のライブで、高校生以上の子をバックダンサーとして入れたいんだけど、どうだ?」
P「えっと……待てよ、空いてんのは……歩とのりこ……あとは奈緒かな。なんで高校生以上なんだ?」
新P「単に個人的な理由なんだが、中学生より下になると苦手なんだよね。若いし」
P「若いしって……まぁ、いいや。話はお前の方からやっといてくれ」
新P「わかったよ」
新P「ところで」
P「ん?」
新P「次の呼び出しはいつなんだ?」
P「……なんだお前、そんなこと知ってどうすんだよ」
新P「せめていつあるのかぐらい知っといた方が、心の準備が出来んだろ」
P「……悪いが、それは俺にもわからんな」
新P「なんだ、そうかよ」
P「ただ、“ある”日はゾクって来るから、多分わかると思うぞ」
新P「なんだそりゃ、良くわかんねーな」
P「その時分かるさ。ただ、絶対にスーツ忘れたりなんかするなよ。死ぬからな」
新P「……ああ。わかってるさ」
1日5レスを目指します
一旦乙です
>>13
三浦あずさ(21) Vo
http://i.imgur.com/neBfT9N.jpg
http://i.imgur.com/EkD1dgE.jpg
>>14
百瀬莉緒(23) Da
http://i.imgur.com/iBQklt4.jpg
http://i.imgur.com/0G9vyo4.jpg
>>14
豊川風花(22) Vi
http://i.imgur.com/y41CddL.jpg
http://i.imgur.com/2XoriRc.jpg
>>15
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/3exT70J.jpg
http://i.imgur.com/uVfaN0V.jpg
〜ライブ、20日前〜
ブロロロロロ……キュッ
バチッバチバチッ……
P「よっと」
のりこ「おはよう、プロデューサー!」
P「おっ、おはようのりこ」
のりこ「意外だなー。プロデューサー、バイク通勤だったんだ」
P「……言ってなかったか?」
のりこ「知らなかったよー。しかもそれ、すっごい変な形してるし」
P「確かに言ってなかったかもしれないな。まぁ、それはいいか。早く事務所に入るぞ。お前にも話があったから」
のりこ「あたしに?」
P「そうそう、俺は用があるから、先に8階会議室に行っといてくれ」
のりこ「わかったよ!」
P(……やるしか、ない)
のり子「あれっ、奈緒と歩もいたんだ」
歩「のり子も? 話って何だろうな」
奈緒「何でこのメンバーなんやろ?」
のり子「それよりさ、プロデューサーがバイク通勤だって知ってた?」
歩「プロデューサーが? 意外だな」
奈緒「へぇー、どんなバイクやったん?」
のり子「なんか、すっごい変な形だったよ。なんて言えばいいかな……そもそも普通の二輪バイクじゃなかったから……」
奈緒「えっ、どういうこと?」
のり子「それは……」
新P「入るぞ〜」
歩「あれ、プロデューサーじゃなくてあんたか」
新P「ああ。プロデューサーは用事が長引くみたいだから、俺だけになるな」
奈緒「そうなん?」
のり子(なんだろ、新Pの顔が引きつってるような)
新P「オトナ限定ライブの話、聞いてるよな?」
歩「しってるけど……それってアタシたちは関係ないんじゃ?」
奈緒「ハタチ以上だけなんやろ? 私らは違うし……」
のり子「ライブのことは知ってるけど、それが?」
新P「実は今、そのライブのバックダンサーを募集中でな」
歩「!? ってことは!?」
新P「君達三人にお願いできないか、と」
奈緒「私らが? でも、あと3週間じゃなかった?」
のり子「間に合うかなぁ」
新P「その辺りは……信頼してもらうしかない。どちらにせよ、ライブの成功のためにはやってもらう他ない」
〜ライブ18日前〜
奈緒「ふゎ〜、きっついなー!」
のり子「時間ないからレッスン詰め込んでるもんね……」
歩「新プロデューサーも無茶なことしてくれるよ」
のり子「歩は大丈夫そうじゃない? ダンスは専売特許じゃない」
歩「まあ、アタシはそれを売りにしてるしね」
奈緒「二人はまだええけど、私にはちょい苦しいわ……」
新P「ふぅ……」カタカタ
新P「」ゾクッ
新P「!?」
新P「なるほど……そういうことね」
新P(今日、かな)
新P(大丈夫か?)
ーーーーー
P『だから、前言ってたみたいに、ガンツは秘匿性を失うとそいつを殺しにくる。その前に殺さないといけないんだが……』
新P『だからって殺すっていうのか!? 幾ら何でも無茶苦茶だぞ!』
P『大丈夫だって。俺にはあの部屋に呼び出す“権利”がある。何をしようが俺の勝手だ』
新P『???』
P『ま、わかんなくてもいいさ』
ーレッスンスタジオー
奈緒「やっと帰れるわ〜」
のり子「流石に、疲れたよ……」ハァハァ
歩「あ、アタシも……」ハァハァ
奈緒「せや、なんか食べて行かへん?」
のり子「おっ、いいね! 駅前のあの店はどうかな?」
歩「アタシは遠慮しとくよ」
奈緒「そうなん? じゃあしゃあないな。のり子と私だけで行くわ」
歩「うん。じゃ、また明日!」
のり子「バイバイ!」
奈緒「ほななー!」
ー765市・中央区ー
奈緒「そんでそのとき志保が……」
のり子「あっはは! 何それ!」
奈緒「ほんまボケ殺しやわ〜」
のり子「志保なら仕方ないかもね」
???『目標捕捉、どうぞ』
??『作戦通りに。こちらも対象の捕捉完了しました。どうぞ』
???『いきます!』カンッ
??『了解』スーッ
ギューン
のり子「? なんか変な音しなかった?」
奈緒「聞こえた聞こえた。なんやろ?」
ドンッ
スタッ、バチッバチッ
???『2人の絶命を確認。そちらは?』
??『完了です』
???『了解』
???「はぁ……担当アイドルを殺さなきゃいけないプロデューサーってなんなのかな……」
??「悪いな、歩。お前を巻き込まなきゃいけないとは」
ホント申し訳ない。分かりにくいところありますでしょうか。
次回からミッション『青色星人編』です
〜ここまでの流れ〜
765プロ・オトナ限定ライブ(20歳以上が出演)のバックダンサーに選ぼうとしていたのり子に、Pはガンツバイクを見られた。
よってバックダンサーの3人を同時に殺害。部屋に強制送還する。
〜これからの流れ、設定〜
P
二回クリア。一回目はZガンで、二回目のボーナス武器は『拡張メモリー』(オリジナル)。
新P
特記事項なし
第1章は『青色星人』及び『五つ星星人』
の二編により構成されます。
ミッション編では、地の文が入ることがあるかもしれません。
ー例の部屋ー
ジー……
ほう。どうやら、“俺ら”以外に2人来ちまったか。こいつらには悪いが、見込みの無い奴には手を貸さないのが俺の主義だ。自分で道を切り開くことだ。
さて、あいつらが来る前に消えておくか。
あいつには色々教えたが、まだ周波数の変え方は教えてない。自分で気付かなければ、俺を見ることはできないだろう。
サラリーマンらしき男がこちらを見ている。
765市も元々は我がプロダクションの恩恵で生まれた街であるとはいえ、豊田市なんかと同様にいろんな会社が入ってるからな。
確かにあの男が俺を見るのもわかる気がする。俺も初めて来た時はなんとなく他人が気になったもんだ。
まぁ、こいつには漠然とした不安の方が大きいだろうが。
ピッピッ
バチバチッバチッ
男「な、え!?」
女「消えた!?」
……早めに前回からのボーナスを貰っとくか。
球が置いてある部屋の隣の部屋。普段ならミッションの開始数分前から開く扉だが、100点ボーナスが配布されるときだけ、最初から開いている状態となる。
ドアを開けたとき、後ろ側から驚愕の声が3つ上がったが、気にせず部屋に入る。
おれの愛車と全く同じものが2台置いてある。床には幾つかの刀。
バイクは気に入ったが、刀はあまり好きじゃない。
おれも痛いのは好きじゃないからな。やはり遠距離からの狙撃が割りにあっている。
さて。
P「これか……」
黒い箱。今回はどうやらこれがボーナスのようだ。中を開けてみると、
P「……メモリーカード? かな……」
10×5の50枚入りのようだ。
だが、正直意味はさっぱり分からない。……これをどう使えと言うんだ?
まぁ、いい。今回は俺含めて7人だったか。しかも新入りが殆ど。
つまり、大したミッションじゃあないってことだ。
コレが一体何なのか試す時間はおそらく山のようにある。
P「ふぅっ」
この緊張感。これだ。
日頃のすべてを忘れられる開放感。
最高だ。
新P『あれ、アイツいねえぞ……』
どうやら残りが来たみたいだ。もうそろそろかな。まぁ俺は今姿を消してるから、アイツらには見つけられようもないが。
この時、Pは気づいていなかった。《メモリーケース》の少し離れた場所に置いてある、《特殊ゴーグル》の存在に。
奈緒「え……なにここ? え?」
新P「……3人とも、取り敢えず、この状況で無理を言うようだが、まずは落ち着いていてくれ」
のり子「落ち着けったって……何が何だか」
歩「アタシ、さっきまで一人で歩いてたはずなんだけど」
困惑する3人。新Pはその他にも見知らぬ3人がいることに気づいたが、そんなことよりも重大なことに心を囚われていた。
アイツが……いねぇ! どういうことだ!?
新P「くそっ……なんでだ……必ず呼ばれるんじゃなかったのかよ……」
奈緒「どういうことなん? 新Pさん、ここのこと知ってはるん?」
口に出してたか。生き死にが絡むと動揺も並ではなくなるのだろう、と自分に言い訳をする。
新P「……俺の知る限り、今から俺たちは命を賭けた戦いをしなくちゃいけない」
男「ど、どういうことです?」
新Pの見知らぬ男が尋ねてきた。この状況に疑問を抱けないやつは、まぁいないだろう。
新P「そこの玉が、あと少しで歌い始める。ラジオ体操の歌だ。詳しいことは、俺の知り合いが知ってるんだが……」
P(ほう、俺が? 生憎だが俺を見つけても俺から説明するつもりはない)
歩「新P、あんたさっきからなに言ってんだよ? まずこの状況を知ってるんなら教えてくれよ」
新P「悪い……言葉が上手く出ないんだ」
新P「スーハー……スーハー……」
のり子(命をかけるって……何を言ってんの? この人)
新P「良し。いいか、よく聞……」
あーたーらしーい
あーさが来た
きぼーおのあーさーだ
男「……あなたが言った通りだ……」
よーろこーびに
のり子「新P、これ、ドッキリかなんかなの?」
むねをひーらけ
奈緒(ドッキリ? でもせやとしたら、ラジオ体操の歌だなんてわざわざ教えるかな……)
おおぞーらあーおーげー
新P「……あ、早めにその玉から離れないと危ないですよ」
らーじおーの
女「えっ!?」ペタペタ
男「あなたは何者なんです?」
こーえにーすーこやーかなーゆーめをー
新P「……あなた方より一回多く、この状況を経験しただけです」
こーのかおーるかぜーにひらーけよ
それ
歩(なんかシリアスっぽいけど締まんないな……)
いち、に、さん!
新P「今から球に画像が映されます」
そして、その通りになる。
奈緒は見た。なんだかよくわからない上から目線な感じの文章を。
新P「この次ですね、画像は」
そして、見た。
青色星人
特徴 くちい どろどろ
好きなもの どろ
画像には、ヘドロのような青いものが写されている。
奈緒(ここまではほとんど新Pさんが言うた通りや……)
新P「球が開きます」
男「はい? うわっ!」
がしゃんと音を立てて球が開いた。
間違いない。彼は嘘をついていない。
だが、のり子と歩を見ると、まだ納得がいっていなさそうだった。
歩はポンコツだからともかく、のり子はどうしてなのか奈緒には分からなかった。
新P「その名前の入ったスーツケースの中のものに着替えてください。急いで!」
奈緒「これのこと?」
なおなお、と書かれていた。
新P「そうだ。とにかく、早く着替えるんだ! 時間はもうそんなにない」
のり子「まってよ新P! まだ説明してほしいことは山ほど……」
新P「時間が無いんだ!! 早くしてくれ!」
歩「うえっ!?」
歩が大声にびっくりしたのか、体を揺らした。
のり子「な、なによ……分かったよ」
奈緒「って、これ着るん?」
新P「言っとくが、服は下着まで全部脱がねーとそのスーツは着れないからな」
奈緒(ええ……ほんまかいな)
奈緒「さ、さすがに恥ずかしいからあっちで着替えるな!」
男「私たちもこれを?」
新P「お願いします。一刻を争うんです」
のり子(……とりあえずはいうこと聞いとこうかな)
歩(やばい、全然なにがどうなってるのか分からない!)
そして、全員が着替え終えた。Pが記憶している中では、全員がスーツを着たのは実に6回ぶりのことだった。
P(こいつ……やはり俺の目に狂いはなかったようだ。こいつのプロデュース、面白くなる!)
男「あれ? この服って……」
新P「何か?」
男「そういえば、あなた方より前に、もう一人、男がいたんですが」
新P「!! そいつはどこに!?」
男「それが、急に消えちゃいまして」
新P「き、消えた? 一体それは」
女「その少し後に、そこの扉が開いて、すっごくびっくりしたんですよ!」
新P(消える? そんな事が……いや、ありえないとは言い切れない)
歩「あれ、うわわわ!」
転送が、始まった。
新P「あ、歩! まずはそこを動くなよ!」
歩「わ、分かった!」
新P「皆さん! 適当に銃を持ってください!」
奈緒「これを!?」
新P「いそげ! お前もすぐに転送される!」
奈緒「わ、分かった」
のり子「ちょ、どこ行くのさ!」
新P「すぐ戻る!」
あの扉……!
ガチャ
くそ! いない……ってなんだここ!?
これはあいつのバイク!?
……なるほどそういうことか。
これは……なんだ? 柄だけある刀のような……
ゴーグル? ……これは一つだけなのか?
プロデューサー!マダー!?
新P「、ああ! すぐ行く!」
残っているのは奈緒とのり子だけだった。
銃はあらかた持って行ってある。
俺は前回の後半に持ったように、小さい銃と大きめのもの。それに、今回だけゴーグルを持った。
よく分からないが、何かありそうな柄だけの刀を5つ。そのうち奈緒とのり子に2つずつ持たせた。
バイクは……そうだ! 確かのり子はバイク好きだったはずだ!
新P「のり子! ちょっといいか?」
のり子「ええ? 何?」
新P「見て欲しいものがあるんだ」
のり子「これって! プロデューサーが乗ってたバイク! なんでこんなとこに……」
新P「使えそうか?」
のり子「ど、どうだろ……形が形だし……やってはみるよ!」
よし! 置いてあるということは有効な道具だってことだからな。使えるものが多いに越したことはない。
そして、全員の転送が完了した。
残り時間 1:24:27
ジジジジ……
ここは……駅前、かな? どこの駅かは分からないが……
取り敢えず2人は……いたいた。
新P「奈緒、のり子、いるな。絶対離れるんじゃないぞ」
奈緒「は、はい」
のり子「それはいいんだけど……やっぱり恥ずかしいよこの服」
新P「そうか? 奈緒はともかく、のり子は結構コスプレ衣装着てるじゃないか」
のり子「そ、それはそうなんだけど」
奈緒「ところでプロデューサーさん、これから何をすればええの?」
新P「そうだな……まずはこのレーダーを見てくれ」
のり子「これ?」
奈緒ものり子も自分のレーダーを出す。2人とも飲み込みが早くてたすかる。この状況でも、混乱がそんなに無い。
新P「これの……丸い点がターゲットだ。見つけ次第、その銃で撃って、倒す。全部倒せばクリアーだ」
のり子「え、それだけ? 」
のり子がなんだか不審がっている。
奈緒「……ホンマにそれだけ?」
新P「もちろん、簡単に言えばそれだけだが……はじめのうちに行っておく。油断すれば……死ぬぞ」
のり子「はあ? 何言ってんの、まったく」
奈緒「……でも、ここまでプロデューサーさんの言う通りで、ここから嘘をつくとは考えられへんと思うんやケド」
のり子「……それもそうかも」
奈緒「そういえば、歩たち3人がおらへんやん」
新P「あっ!? しまった!」
こんなことを忘れるとは。しかもこんな時に。
新P「ついてこい! 絶対離れんなよ!」
Pは一番はじめに飛ばされ、まっ先に探索を始めていた。
愛用するバイクは、大荷物を乗せるのには非常に役に立った。
まだ、メモリーをどのように使えば良いのかを調べてはいない。
……この丸だけが屋内にポイントされてる。
恐らく、これがボスだ。
初っ端から頭を叩くのは、王道だよな。
バチバチッ
不可視化を解く。この男にとって、戦いはある程度以上フェアでなければならない。勿論、勝てる限界の中で、ではあるが。
この男は、ピンチを楽しむタイプだった。
この建物か。体育館のような作りだが……
青「お客様ですか?」
P「!?」バッ
全く気付けなかった。声色からして男だろうが、いかんせん表情がない。全身がてらてらと光っている。月の光に照らされ、美しいとすら思われる。
だがそれは、情報が少なすぎる今、警戒しなければならないものの一つにカウントされる。
青「……どうやらそうではなさそうですね」
P(完全なヒト型! しかも画像とは全く違う! おそらく……こいつが)
今回の……ボス!
今回の話においては、主人公フェーズは3つ。
P、新P、そして奈緒です。
ちょこちょこやっていきたいと思います。
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