一夏「スキー行こうぜ!」シャル「へっ?」(166)
一夏「ちょうど冬休みで時間あるだろ? だからシャルもどうかなーって」
シャル「い、いいの!? 本当に僕で?」
一夏「大丈夫に決まってるだろ。シャルだから誘ったんだよ」
シャル「ふぇ…」///
一夏(何だ? なぜシャルは赤くなってるんだ??)ハテ?
シャル(えへへ。これはデートのお誘いだよね)テレテレ
一夏「まぁいっか。それで、シャルは大丈夫なのか?」
シャル「うんうんうん! 絶対に行くよ!」
一夏「そ、そっか。良かったぜシャルも行けるみたいで」
シャル「えっへへ~」ニコニコ
一夏(スゲー嬉しそうだな。よっぽどスキーがしたかったんだな)
シャル(一夏とスキー♪ 一夏とスキー♪ 2人っきりのゲレンデ……ハッ!)
シャル(そ、それって何か、すごいロマンチックだなぁ~。一面雪景色なんだろうなぁ~)
シャル(白銀の世界で一夏と2人……凍える身体を互いに温め合って…温め……)
シャル「」ボンッ!
一夏「ど、どうしたんだシャル!? 顔が真っ赤だぞ?」
シャル「えっへへへ~////」ニコニコ
一夏「お前、どんだけスキー行くのが楽しみなんだよ…」
一夏「そ、そっか。良かったぜシャルも行けるみたいで」
シャル「えっへへ~」ニコニコ
一夏(スゲー嬉しそうだな。よっぽどスキーがしたかったんだな)
シャル(一夏とスキー♪ 一夏とスキー♪ 2人っきりのゲレンデ……ハッ!)
シャル(そ、それって何か、すごいロマンチックだなぁ~。一面雪景色なんだろうなぁ~)
シャル(白銀の世界で一夏と2人……凍える身体を互いに温め合って…温め……)
シャル「」ボンッ!
一夏「ど、どうしたんだシャル!? 顔が真っ赤だぞ?」
シャル「えっへへへ~////」ニコニコ
一夏「お前、どんだけスキー行くのが楽しみなんだよ…」
>>3 誤爆です。
一夏「ところでシャル。お前ってスキーは乗れるか?」
シャル「…あっ、うん。一通りは大丈夫だよ」
一夏「おっ、さすがはシャル」
シャル「フランスにもスキー場はあるからね。ヨーロッパだとスイスや北欧が有名だけどさ」
一夏「ふーん。じゃあその辺は問題なさそうだな」
シャル「うん、任せて!」b
シャル(良かったぁ~昔やっておいて。一夏の前で下手な滑りは見せられないからね…)
シャル(よし、これで楽しくスキーが出来そうだよ! 一夏も居てくれるし!)
一夏「よっしゃ。これでシャルもオッケーだな。さて、次は…」
シャル「あっ、一夏。一応日程だけは教えてほしいな」
一夏「ん? ああ悪い。えっとだな、日にちは…」
???「おい嫁。そこで何をしている?」
一夏「うん? おっ、ラウラじゃねえか」
ラウラ「うむ。今日も元気そうで何よりだ」
一夏「まあな」
シャル(ま、マズいよぉ。このタイミングでラウラが来ちゃうなんて)
シャル(せっかく2人っきりのチャンスだったのにぃ。でもラウラを置いてけぼりには出来ないし…)
一夏「あっ、そうだ。今皆を誘っているところなんだけど、お前もどうだ? スキー旅行」
シャル(…ん? あれ、皆??)
ラウラ「ほう、スキーか。なるほど、それは面白そうだな」
一夏「で、どうだ? 今度の週末に行く予定なんだけど…」
ラウラ「うむ。私は嫁の行くところならばどこへでも行くぞ!」
シャル(なーんだ、元々2人っきりじゃなかったんだ。そりゃそうだよね。2人じゃスキー場まで行けないしさ)
一夏「そっか。良かった良かった。これで仲間外れは無しだな!」
シャル(…もう。一夏ってば相変わらず優しいんだから)
シャル「ふーん。今週末かぁ」
一夏「ん? ああ。天気も良いみたいだし、ちょうどいいと思うぞ」
ラウラ「むう。快晴でのスキーか。慣れないな」
一夏「慣れない? そういやラウラもスキー経験はあるのか?」
ラウラ「当然だ。軍隊では雪上訓練も行われる。アルペンからクロスカントリー、ジャンプにバイアスロンまで対応できるぞ」
シャル「ラウラ、軍でジャンプ競技って必要なのかな…?」
一夏「というか、バイアスロンできるって…。軍人はスゲーな」
ラウラ「特に自慢でも何でもないのだが…。嫁に褒められると照れるな」///
シャル(…むぅ)
一夏「とにかく、これで全員オッケーだな。んじゃ、週末は皆で楽しもうぜ!」
シャル「もちろんだよ一夏!」
ラウラ「軍隊仕込みのスキーテクニック、よく見ておくのだぞ一夏!」
一夏「おう。じゃあまた今度な」ノシ
シャル「あっ、ちょっと待って。せっかくだから夕食は一緒に食べていこうよ!」
ラウラ「うむ。夫婦は寝食を共にするものだ。だから行くぞ我が嫁よ!」
一夏「おう。分かった分かった」
シャル「じゃあ早速♪」ギュッ
ラウラ「む? ズルいぞ嫁。私を差し置いてシャルと腕を組むなど」ギュッ
一夏「っておい!? 何で腕を組むんだよ!」
シャル「いいからいいから♪」スタスタ
ラウラ「さぁ、いざ食堂へ」スタスタ
一夏「…歩きずらいんだけどなぁ」スタスタ
~そして週末~
一夏「という訳で、皆一緒に行くことになったぞ、千冬姉」<ブロロー
千冬「…一体どうしてそうなるのだ、馬鹿者」
一夏「えっ? だって皆で行った方が楽しいだろ?」
千冬「それはそうだが………ハァ」
一夏「? なぁ鈴。なんで千冬姉は怒ってるんだ?」
鈴「さぁね。どうせアンタが悪いんだろうけど」
一夏「はぁ? どういうことだよ?」
鈴「アンタねぇ。少しは千冬さんの気持ちも汲んであげなさいよ」
一夏「ん? えっとぉ…?」
箒「あの…織斑先生?」
千冬「何だ篠ノ之」
箒「本当に私たちも一緒で良いのですか? 確か、今回のスキー旅行は前に一夏と行った思い出の…」
千冬「ああ、いいんだ。もう来てしまったものは仕方ないだろう」
セシリア「まぁ、それはその通りですわね」
シャル「僕、今回の旅行にそんな意味があったとは知らなかったよ」
ラウラ「私もだ。嫁から説明が無かったからな」
一夏「いやぁ、箒には前に話してたんだよ」
シャル(これが…幼馴染みのチカラ…!)ムム…
鈴(くっ。ファーストとセカンドでここまで差がつくなんて…!)ギリリ
千冬「ふん。それにだ」クルッ
一夏「それに?」
千冬「どうせお前たちも降りる気はないのだろう? せっかくコイツと一緒に遊べるチャンスなんだ」ニヤリ
箒「!」ピクッ
鈴「!」ピクッ
セシリア「!」ピクッ
シャル「!」ピクッ
ラウラ「!」ピクッ
一夏「?」キョロキョロ
千冬「精々頑張れよ小娘ども。コイツの鈍感さは筋金入りだからな」フッ
一夏「えっ、何? 何の話をしてるの皆??」
箒(うむ。今日は席取りじゃんけんも勝ったし幸先が良い! この勢いで一夏を…!)チラッ
鈴(じゃんけんは勝ったし、今日からはもうガンガン行くわよ! 覚悟してなさい一夏ぁ!)チラッ
セシリア(席取りは負けてしまいましたが……まだまだ時間はたっぷりありますわ!)ジー
シャル(スキー場でもだけど、その後の旅館とかも十分チャンスだね!)ジー
ラウラ(ふっ。嫁は私の軍隊仕込みの滑りに畏怖を覚えることだろう!)ジー
5人「「「「「ふふふふふ…!」」」」」
一夏「な、何なんだよお前ら…」
千冬(一人変な考えの奴がいる気がするが、気にしないことにしておこう)
千冬「さて、まぁお前たち5人はとりあえず良いとしてだ」
一夏「ん? 何か問題でもあるのか千冬姉?」
千冬「ああ。具体的には私の隣りでハンドルを握っている…」
山田「~♪」
千冬「山田先生、貴女だ!!」ビシッ
山田「きゃあ!?」グイッ
<キキーッ プップー
山田「ご、ゴメンナサーイ!」ペコペコ
山田「ど、どうしたんですか織斑先生! ビックリしてハンドルを切り過ぎたじゃないですかぁ」アセアセ
千冬「驚いたのは私の方だ…。先生、どこから今日の話を? …まさか」ギロッ
一夏「へっ? いや俺じゃねえよ千冬姉ぇ! 本当に箒たちしか呼んでないぜ!?」アセアセ
山田「そうですよ。私は織斑君たちの動向を観察して、瞬時に旅行のことを察知して来たまでですよ!」キリッ
千冬「にしても、お前だけちゃんとスキー道具一式を持参してるというのは…」
山田「教師のたしなみです!」
千冬「私は前回も今回もオールレンタルなのだがな」
ラウラ「問題ありません教官。その程度のことで教官の優秀さは霞みません」
シャル「is学園にスキー道具を持ち込んでいるのは山田先生くらいだと思うけどね…」
一夏「ハハハ。でもいいじゃねえか千冬姉。先生が一緒でも」
山田「そうですよ。運転するのは私ですし、スキー場では偶数で行動した方が何かと都合が良いですからねっ」
千冬「…ふん。好きにしろ」
山田「了解です♪ 皆さん、しっかり楽しんでいきましょうね♪」
一夏「はい!」
セシリア「当然ですわ。せっかくの機会ですもの」
シャル「スキーなんて久しぶりだなぁ。僕、もう何年振りだろ?」
ラウラ「訓練以外では初めてだな。正直、レジャーでのスキーというのは勝手が分からん」
シャル「うーん。あまり深く考えずに楽しめばいいんじゃないかな?」
ラウラ「それもそうか。よし嫁、今日はずっと一緒に滑るぞ!」
シャル「あっ、ズルいよラウラ! 一夏、僕とも一緒に滑ろう?」
一夏「はいはい。どうせ皆滑れるんだし、順番にしようぜ」
箒「…」
鈴「…」
セシリア「…」
一夏「いやー、でも良かったよ。皆経験者だと楽しくやれそうだしな」
シャル「そうだね。そうだ、最初は皆で並んで滑って行こうよ。景色を楽しみながらさ」
ラウラ「なるほど、集団行動か。それなら任せておけ。訓練はちゃんと受けている」
千冬「そういう意味ではないのだがな…」
山田「ともあれ、皆でテンポよく滑っていきましょう!」
箒「…」ダラダラ
鈴「…」ダラダラ
セシリア「…」ダラダラ
一夏「ん? どうした箒、顔色が悪いぞ?」
箒「ななな、何でもない! 何でもないぞ!」
一夏「ならいいけど……あれ、鈴? お前も何か顔が青いな」
鈴「べべべ別に、全っ然大丈夫よ!」
シャル「セシリアも具合悪そうだけど、大丈夫?」
ラウラ「無理して我慢していても良くないぞ?」
セシリア「な、何でもありませんの。お気になさらないでくださいまし」
山田「あら? 朝が早かったから体調が良くないのですか?」
千冬「まだ朝の6時だしな」
箒(ままま、マズい。せっかく一夏が誘ってくれたからと、意地を張って経験者だと言ってしまった…)
鈴(ヤバいわね。一夏に誘われたもんだから、その場の勢いでスキー上級者だって言っちゃった…)
セシリア(一夏さんに誘われたものですから、浮かれてイギリス仕込みのスキー技術とか適当に言ってしまいましたわ…)
3人(本当は一度もスキーに乗ったことが無いというのに!!)ガーン
千冬「…」ジー
山田「では、ちょうどパーキングエリアが近くにあるので、そこで一旦休憩しましょう」
3人(どうする、どうするんだ私(わたくし)はァァァァぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああーっ!!?)
とりあえずここまで。酉とか行数の勝手がわからないんで誰か助けて。
あとage進行でおkかも。掛け持ちしてるんでボチボチ来ますね。
再開します。
~スキー場に到着~
一夏「おっ、着いた着いた。懐かしいなぁー千冬姉」
千冬「そうだな。前にお前が私とはぐれてピーピー泣いたとき以来だからな」
一夏「なっ!? それは言わない約束だろ!」
千冬「ふん。お返しだ、馬鹿者」
一夏「?」
山田「うわぁ、すごい人の数ですねぇー」キョロキョロ
千冬「まぁ、国内でも有数の場所だからな、ここは」
一夏「単独のスキー場じゃ日本最大の面積らしいぜ」
シャル「へぇー。確かにすごく広そうだね」
ラウラ「これでは一夏がはぐれてしまうのも分かるな」
一夏「勘弁してくれよ…」
シャル「じゃあ、一夏。はぐれないように手でも繋ぐ?」
一夏「シャルまで…」ズーン
シャル「じょ、冗談だよ! ……手は繋ぎたいけど」ボソッ
千冬「さて、とりあえずレンタルした道具類を借りに行くぞ。足元滑るから気をつけろよ、小娘ど」
セシリア「きゃっ!」ステーン
千冬「…言ってるそばから転びおって。まったく」
セシリア「いたたぁ…」
千冬「…はぁ。おい一夏。オルコットに手を貸してやれ」
一夏「ん? おう。大丈夫かセシリア? ほら」スッ
セシリア「…ハッ! も、申し訳ありませんわ一夏さん! お恥ずかしいところをお見せしましたわ」パシッ
一夏「いいっていいって。本当によく滑るからな。気をつけて歩こうな」ニコッ
セシリア「は、はい…っ」////
シャル「…むぅ」
箒(…結局あのまま何も訂正できずに着いてしまった)スタスタ
鈴(やっば。ホントにどうしよ!?)スタスタ
一夏「あれ、千冬姉? 俺らの道具ってどこにあるんだ??」
千冬「ああ、ロープウェイの駅のある建物に用意してもらっている」
山田「そういえば、私ってば考え無しに皆さんに着いてきちゃいましたけど…」
ラウラ「それもそうだな」
千冬「そうだなぁ。山田先生には我々がレンタルしている間に全員分のチケットを買ってきてもらおうか」
山田「ええーっ!?」
千冬「安心しろ。山田先生以外のチケットは私持ちで良い」
山田「私の分は買ってくれないんですか!?」
千冬「先生は立派な大人でしょう…」
一夏「えっ、いいのか千冬姉? 俺だって自分の分くらいは自分で…」
<ガツンッ
千冬「馬鹿者! 結局お前が払った金も私が稼いだものだぞ!」
一夏「そ、そうでしたぁ~」ヒリヒリ
千冬「ったく、こんなときまで人の心配とは…。せっかくの旅行なんだ。もっと私に甘えろ」
一夏「ち、千冬姉ぇ…」ウルウル
鈴「(ちょっと! なんか2人だけの空間になってるんだけど!?)」ヒソヒソ
シャル「(一夏ってば、本当に織斑先生にベッタリだねぇ…)」ヒソヒソ
セシリア「(もう! わたくしというものがあるというのに、一夏さんったら…)」ヒソヒソ
箒「(何だか私たちが邪魔者みたいだな)」ヒソヒソ
ラウラ「(うむ。美しい姉弟愛だ)」ヒソヒソ
山田「…で、では私はチケットを買ってきますねぇ~!」ダダッ
鈴「あっ、逃げた!」
セシリア「確かに居づらい雰囲気ですものね…」
シャル「誰かこの空気を何とかしてよぉ~」
ラウラ「そういえば教官」
箒「おおっ、ラウラが行ったぞ!」
シャル「頑張れラウラぁー!」
千冬「……(ウットリ ハッ! どうした?」
ラウラ「先ほどチケットは山田先生以外は自分持ちだとおっしゃっておりましたが、それは本当ですか?」
千冬「ああ。お前たちの分も私がもってやる」
ラウラ「ですが、それでは教官に申し訳が立た…」
鈴「やりぃ!」
<ガツンッ
鈴「いっててて…」ヒリヒリ
千冬「ふん。そういうことは言わないのが礼儀というものだ」
ラウラ「しかし教官! 私は自分の分ぐらい自分で払います!」
シャル「僕もです! ここまで連れてきてくださっただけでもありがたいのに、宿代まで払っていただくなんて…」
千冬「おいデュノア。宿代を持つとはまだ一言も言っていないぞ」
シャル「あ、あれれ?」
千冬「…ふん。まぁいい。せっかくの旅行なんだ。お金のことなど気にせず楽しめよ、若者」
箒「しかし…!」
千冬「お前たちもしつこいな。…よし、これならどうだ」
5人「「「「「?」」」」」
千冬「この貸しはいずれ我が織斑家に返してもらおう。…どうだ、これでやる気になったか?」ニヤリ
一夏「はぁ? 何言ってるんだよ千冬姉」
箒(こっ、これは)
鈴(千冬さん公認の)
セシリア(一夏さんの)
シャル(お相手決定戦!?)
ラウラ(む? 日本では嫁は夫の家に入るのではないか?)
千冬(アイツは気にしない方向で行こう、うん)
千冬「さぁ、どうだ! 今日からお前たちは頑張れるか!?」
5人「「「「「はいっ!」」」」」
千冬「よし。じゃあここに一式道具があるから、まずは着替えと準備だ」
~更衣室でのトラブルはありませんでした~
千冬「よし、全員オッケーだな。じゃあ早速ゴンドラに向かうぞ」
一夏「千冬姉、スキーとストックは?」
千冬「セットで外にある。一度取りに向かうぞ」
箒「分かりました…」ハァー
鈴「うーん…」スタスタ
セシリア「どうしましょう…」スタスタ
シャル「3人ともどうしたのかな?」
ラウラ「さぁな」
山田「ああ、皆さん来ましたね。ハイこれ」つ□
一夏「チケットですね。ありがとうございます」
箒「えっ、チケット…?(これは…どう見ても)」
鈴「チケット…よね?(icカード…よね?)」
セシリア「チケット…ですわね(これが普通なのかしら?)」
シャル「一夏、ここのスキー場はこれがチケットなの?」
一夏「ああ。これを機械に当てるとリフト乗り場に入れるんだよ」
ラウラ「ふむ。見せる仕組みではないのだな」
一夏「基本はそうだな。…ん、どうしたんだ3人とも」
鈴「い、いやぁ…」
箒「何でも、何でもないわよ!」
セシリア「あは、あははは…」
3人(ふーっ。危ない。余計な質問してバレるところだった(でしたわ)…)
千冬「さて、スキーとストックはセットで何種類かある。お前たちの好みで選べ」
セシリア「では、わたくしはこの青のスキーを」
箒「私は赤でいくか」
鈴「私はこの黒と赤のヤツでいいわ」
シャル「じゃあ僕はオレンジで」
ラウラ「当然黒だな」
一夏「だとすると俺と千冬姉のは青と白のスキーだな。これ同じ種類のヤツか?」
千冬「ああ。長さもメーカーも全部同じ。お揃いだな」ニヤッ
5人(お揃い…だと…!?)ガーン
千冬「ふっ。精進しろよ、小娘ども」ドヤァ
一夏「なんで威張ってるんだよ千冬姉…」
山田「ちなみに私のは緑系のスキーですね♪」
千冬「よし、早速ロープウェイで山頂を目指すぞ。全員、スキーとストックを担いで着いてこい」スタスタ
一夏「おうっ。いよいよかぁ。楽しみだな」ヨイショット
シャル「今日はスキー日和だしねぇ。良い一日になりそうだよ♪」グイッ
ラウラ「うむ。ゴーグルをしていないと雪が反射して眩しいな」ヒョイッ
シャル「あはは。これじゃ雪焼けしちゃうかもだね」スタスタ
山田「さぁ、篠ノ之さんたちも早く行きましょう」スタスタ
箒「あっ、はい…(やっぱり持って歩くのか…)」ヒョイッ
鈴「…って、何コレ!?」グラッ
セシリア「重いですわっ!」クラリ
一夏「? どうしたんだよ。そのくらい普通だぞ?」クルッ
鈴「! う、うん。そりゃこれくらい普通よねっ」アセアセ
セシリア「い、イギリスのスキーより随分と軽いのですわねっ」アセアセ
箒(えっ、何で2人は重がっているのだ? こんなもの普通の女子高生でも持ち上げられるだろうに…)テクテク
今日はこんなとこ。色々と教えてくれて感謝です。
とりあえず酉はつけずにしばらく名無しでいきます。
~全員ロープウェイに乗車完了~
千冬「全員乗り込んだな? 山田先生もいるな?」
山田「わ、私はそこまでドジじゃありませんよ~」
一夏「あははは…」
鈴「でもこのカードすごいわねぇー。『ピッ』って音鳴ると進めるとか面白ーい!」
シャル「なかなか変わった仕組みだよね。無くしたら怒られそうだなぁ」
箒「うむ。中も結構広く、快適だな」
セシリア「混むとここも大変なのでしょうね…」
ラウラ「そういえば教官。このゴンドラで直接山頂まで行くのですか?」
千冬「いや、これは山麓線だ。一度乗り換えて違うロープウェイに乗って山頂行きだな」
ラウラ「なるほど。二度美味しいという奴ですね!」
一夏「…それは違う気がするぞ、ラウラ」
千冬「あと小娘ども。水を差すようで悪いが、車内ではあまり暴れてくれるなよ?」
山田「ロープウェイが動いてからは立ち上がってはいけませんからね」
5人「「「「「はーい」」」」」
一夏「おっ、そろそろ出発だ」
箒(いよいよだな…)
鈴(えーいっ! もうなるようになれよ!)
セシリア(いざとなればisを起動して…)
<では発車します
<ゴゴゴゴゴ ピュー
シャル「…うわぁ。見てよ一夏。すごい光景だね! 木も全部真っ白だよっ!」キラキラ
一夏「ああ。こうして上から眺めてみると面白いよな!」ウキウキ
千冬「ふふっ。一夏、お前もまだまだガキだな」ニヤリ
一夏「う、うるせえよっ」
山田「いいじゃありませんか。男の子は子どもっぽさが残っている方が」
千冬「山田先生。まさかとは思いますがそれは個人的な趣味では…?」
山田「へっ!? そそ、そんなことありません!」//
千冬「先生…」ゴゴゴゴゴ
山田「ひいっ!? 織斑先生!?」
箒(気が気でないとはこのことか)
鈴(スキーの重みが増してる気がするわ。気も重いし)
セシリア(鉄塔のところでゴンドラの角度が急に変わるのが地味に怖いですわね…)
~樹氷高原駅到着~
千冬「着いたぞ。ここで乗り換えだ」スタスタ
鈴(また担いで移動ね…)
セシリア(いちいち負担ですわね…)
千冬「文句を垂れるな。スキーをやる者なら当然のことだ」
鈴セシ「「!」」
千冬「そう驚くな。顔に書いてあるだけだ。ただし、一夏の前ではそんな顔をするなよ」ギロッ
鈴「も、もちろんですっ!」
セシリア「それこそ当然ですわ!」
千冬「ならいい。あの馬鹿者は、お前らが浮かない顔をしてると勝手に自分のせいにしてしまうからな」
鈴「鈍感ですから」ニコッ
千冬「色々な意味で困った弟だ」ハァー
セシリア「まったくですわ」クスクス
~また乗り場~
千冬「さて、では行くぞ」
ほか「「「はい(おう)」」」
<では発車します
<ゴゴゴゴゴ ピュー
一夏「そうだシャル、ラウラ、あとセシリアも。ここの名物って何か知ってるか?」
セシリア「名物、ですの?」
一夏「ああ。結構有名らしいから知ってるかもしれないけど…」
セシリア「うーん…」
鈴「(ねぇ。ここの名物って何?)」ヒソヒソ
箒「(私は知らん)」ヒソヒソ
シャル「……あっ、もしかして。スノーモンスターのこと?」
一夏「ピンポーン。シャル正解!」
シャル「やった! えへへ…」
ラウラ「なるほど。樹氷のことか」
千冬「そうだ。この先はそのスノーモンスターもちらほら見えてくるぞ」
山田「本当ですね。徐々に木に付いている雪のボリュームが…」
千冬「それに今回は運が良い。この調子だと山頂で綺麗な樹氷が見られそうだ」
箒「? 運が良いとは?」
一夏「前回は大荒れでさ。山頂でロクに見られずに終わっちゃったんだ」
千冬「というか山頂は荒れない方が珍しいそうだ。今回の旅行は、我々姉弟にとってもリベンジなのだ」
一夏「良かったよな千冬姉。念願の樹氷だぜ!」
千冬「…ああ。本当に、良かった」
一夏「千冬姉…」ジー
千冬「一夏…」ジー
ほか(また姉弟だけの空間になってる…)
~地蔵山頂駅到着~
千冬「さて、本当に天気が良いな」
一夏「これでよく見れそうだな。皆、カメラとかケータイで撮っておいた方がいいぜ」
シャル「うんうんっ! 僕、実はここに来るの分かったときから楽しみにしてたんだ~」
ラウラ「ふむ。嫁がそう言うのならば」シャキ
鈴「そう言う割に、ちゃっかりカメラは持って来てるのねアンタ…」
箒「だが、せっかくの機会だ。まずはしっかり観光して行こうではないか」
セシリア「ええ。滅多にない機会ですしね」
山田「では、スキー類はここに置いて行きましょうか」
千冬「うむ。そうしよう」
※確か駅の中に置く場所があったはず。ちなみにコースの端に置く人もいます。
~スキーは置きました~
千冬「では行くぞ」スタスタ
ほか「「「はいっ」」」スタスタ
千冬「……ふん」
ほか「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!!」」」
鈴「何コレ!? すっごいわね。上から見るのと目の前にあるのじゃ雲泥の差って感じね」キョロキョロ
箒「本当に素晴らしいな…。自然が織り成す造形というか、動と静を兼ね備えているというか…」ホワー
セシリア「……こ、これに関してはイギリスの負けを認めなければなりませんかね…?」スゲー
ラウラ「ふむ。観光客が多いのも伺えるな。道理でさっきのロープウェイでもスキーを持たない人が居た訳だ」ウンウン
シャル「うわぁ…。本当にすごいね、一夏。僕、感動しすぎて言葉が出ないよ」
一夏「俺もだ…。本当に良かったよ。この素晴らしい光景を…」ジッ
シャル「…えっ? どどど、どうしたの一夏? そんなに見つめられても…」///
一夏「―――千冬姉と一緒に見られて」
シャル「…」
一夏「……ん? どうしたんだシャル?」
シャル「一夏のシスコン」
一夏「はいっ!!?」
<チャリンチャリーン
ラウラ「…む? おい嫁、なぜあの場所にも人が集まっているのだ?」
一夏「ん? ああ、地蔵だな」
ラウラ「ジゾウ?」
一夏「おう。日本の…何て言えばいいかな? いや、仏教の菩薩だから日本ではないのか…?」
ラウラ「つまり、アレは何なのだ?」
一夏「子どもの守り神みたいな感じかな」
ラウラ「ふむ。それは何やら面白そうだ。行ってみよう!」
一夏「そっか。まぁ行くのはいいけど一つ注意が…」
シャル「どうしたのラウラ、シs…一夏?」
一夏「あのさシャル。何か気に障ったんなら謝るからさ、その口調だけは勘弁してくれよ」
シャル「ふんっ。どうせなら織斑先生と2人の方が良かったのにねっ」
一夏「何をそんなに怒ってるんだよ…」
シャル「…」プイッ
一夏「ったく…。怒ってたらせっかくの可愛い顔が台無しだぞ、シャル」
シャル「!」
ラウラ「!?」
シャル「い、いちか…。今の言葉、ホント? 嘘言ってないよね…?」
一夏「あ、ああ。正直に言っただけだけど……不味かったか?」
シャル「そ、そんなことないよ! えっへへ…」
一夏「何だよニコニコして。変なヤツだなぁ」
ラウラ「…シャル。地蔵に見に行くぞ」
シャル「へっ? いや、僕は」
ラウラ「いいからっ!」グイッ
シャル「えっ、あのラウラ!?」トテトテ
一夏「おいラウラ、シャル? …行っちまった」
ラウラ(まったく、嫁め。私以外の女にデレデレしおって…)ムカムカ
シャル「…あっ、これだねラウラ。地蔵って書いて…あ…?」
ラウラ「ああ。これが地…蔵…?」
セシリア「あら2人とも。どうかなさいましたの?」スタスタ
箒「おおっ、地蔵か。こんなところにもあるのか」スタスタ
鈴「でもコレ……埋まってない?」スタスタ
箒「…埋まっているな」
ラウラ「何だ。てっきりこの頭だけのが地蔵かと思ったぞ」
セシリア「紛らわしいですわね」
シャル「な、何だか良かったぁー…のかな?」
箒「埋まっている地蔵というのもシュールなものだな」
鈴「とりあえず、お賽銭だけでも入れていかない? せっかく来たんだし」
箒「そうだな。では私は5円玉を何枚か」ゴソゴソ
鈴「私はもう少し多めに。一夏と上手くいきますようにって」ゴソゴソ
箒「むっ? しかし、ここはやはりご縁があうように…」
鈴「たくさん入れた方が良いに決まってるじゃない!」
<ナンダトー ソッチコソー ギャーギャー
シャル「……。これは、どうすれば良いのかな?」
セシリア「さぁ?」
ラウラ「とにかくお金を投げ入れればいいのか?」
一夏「まぁそんなトコだ」ヌッ
シャル「ねぇ一夏。ここにお金を入れると何か良いことでもあるの?」
一夏「一応、お金を入れてから願い事を心の中で念じれば、ご利益があるって話らしいぜ」
ラウラ「本当かそれは!?」
一夏「絶対じゃないけどな。もしかしたら良いこともあるかもな」
一夏「じゃあ皆でやるか。もちろん順番でだけどな」
シャル「そうだね。一夏の言う通りにしよう」
一夏「それじゃ、まずは箒からな」
箒「わ、分かった」
一夏「やり方が分かんないヤツは箒のを参考にしろよ」
箒「ふむ…」チャリーン
箒(今日は一夏と一緒に楽しく…いや、それより私のスキーの腕を何とかしてくださいお願いします。もう見栄張るのやめますから)
地蔵(その願い、叶えて進ぜ……やっぱり自分で何とかしろよ、武士だろ?)
鈴「じゃあ次はあたしねっ!」チャリーン
鈴(スキーも一夏とも両方上手くいきますように!)
地蔵(二兎を追う者は……って言ったらisでボコボコにされるんだろうなぁ)
セシリア「では次はわたくしが」ヒューン スカッ
セシリア「…」
地蔵「…」
セシリア(もう貴方のことは信じませんわ!)
地蔵(そんな勝手な!?)
セシリア「ふんっ」プンプン
シャル「じゃあ次は僕が」チャリーン
シャル(一夏とずっと、ずーっと一緒に過ごせますようにっ!)
地蔵(ええ子や! 健気や! お地蔵さん、その願い叶えたい)
ラウラ「では今度は私が」チャリーン
地蔵(さて、この子はどんな願いを…)
ラウラ(ich w�・nsche mir,dass der ichika und ich dem wahren ehepaar werden.)
地蔵(日本語でおk)
一夏「じゃあ最後は俺がっと」チャリーン
一夏(今日から皆で楽しく滑れますように…!)
地蔵(…よっしゃ。その願い叶えたる)
千冬「終わったか? ではそろそろ行くぞ」
一夏「おうっ! 皆、今日は楽しく行こうな!」
シャル「もちろんだよ!」
ラウラ「当然だ」
ほか3人「「「そ、そうですねー…」」」
一夏「? じゃあ行くか!」
次からスキー。俺はもう寝ます。
再開
~スキーとかを持ってきました~
千冬「よし、全員いるな?」
一夏「ああ。山田先生もいるぜ」
山田「お、織斑君までぇ…」グスッ
シャル「あー。一夏が先生を泣かせたー」
ラウラ「女性を泣かせるなど言語道断だぞ」
一夏「い、いや、そんなつもりじゃ…」
山田「責任…取ってくださいね?」
一夏「は?」
シャル「せ、先生!?」
山田「ちゃんと責任を…取ってもらいますからね…?」ズイッ
<ガツンッ
千冬「真耶…あまり調子に乗るなよ」ゴゴゴゴゴ
山田「ご、ゴメンナサーイ!」
一夏「?」
千冬「では気を取り直して、そろそろスキーを履くか」ガチャガチャ
一夏「この景色も見納めかぁ」ザクザク
シャル「また後で来ればいいよ。その時は僕と2人っきりで…」ガッガッ
ラウラ「待てシャルロット。抜け駆けは許さんぞ。それに一夏は私の嫁だ」ガチャン
山田「ふふっ。相変わらず織斑くんは人気者ですね♪」ガコン
一夏「は、はぁ…」
箒「…」ポ
鈴「…」ケ
セシリア「…」ー
一夏「ん? どうしたんだよ3人揃って。早く準備しないと置いてくぞ?」
箒(そうしたいのは山々なのだが…)
鈴(まずコレの履き方が…)
セシリア(よく分かりませんわ!)
千冬「…」スイー
千冬「(まずは靴の底についてる雪を取れ。ストックかスキーの金具を使えばいい)」ヒソヒソ
箒「(は、はいっ!)」カチャカチャ
鈴「(なるほど…)」ガンガン
一夏「ん? 何してんだ千冬姉」
千冬「何でもない。お前は黙って待ってろ」
一夏「はい…」
千冬「(あとは靴の先を金具に合わせれば踏むだけで固定される)」ヒソヒソ
セシリア「(あっ、出来ましたの!)」ガチャン
千冬「よし、これで全員だな」
箒鈴セシ「「「あ、ありがとうございました!」」」ペコッ
千冬「…ふん。滑りまでは保証せんがな」スイー
一夏「おっ、皆準備できたみたいだな。じゃあ早速行こうぜ!」
一夏「……と、言ったはいいものの…」ザクッザクッ
シャル「随分と長い平地だねぇ」スイー
山田「疲れちゃいますね♪」
一夏「先生は楽しそうですけど…」
ラウラ「む? 教官、先に行かなくて良いのですか?」
千冬「ああ。私は最後尾でいい。はぐれてしまうと面倒だ。一応教師なんでな」
ラウラ「そうですか。あっ、待て一夏」スイー
箒「(…何というか、申し訳ありません。お世話になりっぱなしで)」ヒソヒソ
千冬「(まぁ気にするな。だが、意地ばかり張っていても仕方ないと思うがな)」ヒソヒソ
鈴「(うっ…)」
セシリア「(そ、それもそうですが…)」
千冬「大体、これからどうするつもりなんだ貴様らは」
箒鈴セシ「「「…」」」
千冬「ノープランか…。そんなことだろうとは思っていたがな」
鈴「あ、あっははは…」
千冬「まぁ、ひとつだけ言っておくとだな」
箒鈴セシ「「「?」」」
千冬「強がっているのもいいが、たまには弱いところも見せてやれよ。小娘ども」
セシリア「そ、それはどういう…」
千冬「ほら、さっさと進め。一夏たちはもう滑り始めてるぞ」
箒「は、はいっ!」
山田「ひゅう! 久しぶりの感覚ですね!!」ズザー
ラウラ「ふん。この程度のコースなど…!」ザザー
シャル「ちょっと2人とも! …もう。勝手に先に行っちゃったよ」
一夏「ははっ。まぁ、先生もいることだし、しばらく先で待っててくれるだろ」
シャル「だといいけどさぁ」
一夏「それより、俺たちも行こうぜ。ここ、初心者と経験者が入り混じってて混雑してるし」
シャル「そうだね。じゃあ、僕たちも2人で……ってふたりっ!?」
一夏「? そうだけど、どうかしたか?」
シャル(な、なんか急にふたりっきりになっちゃったよぉ…。ど、どうしよう!)
シャル(でも、白銀の世界で、ふたりっきり…。いいなぁ、こういうのも)ホワホワ
一夏「あっ! 千冬姉たち、まだ来てないじゃん!」
シャル「ああ、だからふたりっきり……って、また織斑先生??」ピクッ
一夏「あれ、まだあんなトコいるよ。どうしたんだろ?」
シャル(うぅぅ~。やっぱり織斑先生が一番の強敵だよぉ)
千冬「ほら、早く進め。通行の邪魔だ」
箒「は、はい…」
千冬「ハの字だハの字。そうすれば初心者でもなんとか降りられる」
鈴「は、ハの字ハの字…」
セシリア「こう…ですの?」ガバッ
千冬「股を開くな馬鹿者。逆だ逆」
セシリア「し、失礼しました!」//
鈴「プッ」クスリ
セシリア「んなっ!? り、鈴さんだって同じように…!」
鈴「あ、あたしはしてないわよっ!」//
箒(危なかった…)
千冬「いいからさっさと進め。何事も経験だ」ポンッポンッ
鈴「へっ?」
セシリア「あら?」
千冬「どれ、お手並み拝見というか」ニヤリ
鈴「ちょっちょっちょ! どーすんのよこれぇ!!?」ヒュオーン
セシリア「止まりませんのぉぉぉぉぉぉぉーっ!!」ズザザザー
シャル「一夏! 危ない!!」
一夏「へ?」
<ゴチーン☆
鈴「い、いったた…。ちょっと一夏! ちゃんと避けなさいよ!!」ウガー
一夏「お前が突っ込んできたんだろうが! この坂を直滑降ってどんだけ危ないんだよ!」
シャル「だ、大丈夫一夏!?」
一夏「あ、ああ。何とかな」ヒリヒリ
鈴「少しはあたしの心配もしてよ…」
一夏「あれ? セシリアは?」
シャル「ああ、セシリアなら…」クイッ
<キャァァァァァァァアアアアアアアアアアアアーッ!!
<ゴチーン☆
シャル「あっちで樹氷に激突してるよ?」
一夏「おいおい…。アレは死ねるぞ?」
鈴「大丈夫よ。is展開してたみたいだし」
セシリア「そういう問題ではありませんの!!」ガバッ
一夏「うおっ!?」
セシリア「まったく。ヒドイ目に遭いましたわ!」パンッパンッ
鈴「千冬さんもいきなり押さなくても…」
一夏「つーかお前ら、スキー出来たんじゃないのか?」
鈴セシ「「…」」
シャル「確かにね。経験者だったら何とでも出来たと思うけど」
鈴セシ「「…」」
一夏「もしかしてお前ら…」
鈴セシ「「ごめん(なさいですの)、一夏(さん)!!」」
シャル「…ハァ。そういうことかぁ。どうりでソワソワしてた訳だよ」
一夏「そうだったのか?」
シャル「うん。あと色々と戸惑ってたし、僕もおかしいなとは思ってたんだ」
一夏「何だよ。だったら言ってくれれば良いのに」
鈴「だ、だって…」///
セシリア「それは…」///
一夏「? それは、何だよ?」
シャル「一夏」
一夏「ん? どうしたんだシャル」
シャル「女の子には色々あるんだよ」
一夏「そういうもんか?」
シャル「そういうものなの」
一夏「ふーん。そっか。悪かったな2人とも。気に障ったんなら謝るけど?」
鈴「い、いいわよそんなの」
セシリア「元はと言えばわたくしたちが意地を張っていただけですし」
千冬「さて、そういうことだ一夏」ズザザー
箒「む、むずかしい…」ズザー
一夏「何だ。箒もか」
シャル「皆大変だねぇ」
千冬「ん? ラウラと真耶はどうした?」
シャル「もう先に行ってしまいました…」
千冬「ハァ…。仕方ない。おい一夏」
一夏「ん?」
千冬「篠ノ之、凰、オルコットの3人を見てやってくれ」
一夏「いいけど…。俺が?」
千冬「お前が適任だろう。コイツらに手取り足取りスキーを教えてやれ」ニヤッ
箒鈴セシ「「「!」」」
シャル「なっ!?」
千冬「ここから初心者用のコースを目指せ。コイツらなら午前中だけで一通り出来るようになるだろう」
シャル「せ、先生。なら僕も…!」
千冬「お前は私と一緒だ。真耶たちと合流して、共に行動する。いいな?」
シャル「は、はい…」
千冬「我慢しろデュノア。こう初心者と経験者との間に差があっては面倒なだけだ。すぐにコイツらも慣れる」
シャル「わかっています…」ムー
千冬「(…午後は交替だ。もしかすると、一夏と2人っきりかもしれんぞ?)」ヒソヒソ
シャル「! は、はい!!」
千冬「お前らもそれでいいな?」クルッ
セシリア「も、もちろんですわ!!」
鈴「望むところよ!」
箒「一夏! その…。宜しく頼む」
一夏「おういいぜ。午前中は俺に着いてこい!」
シャル「皆、早く覚えてねっ!」
千冬「ふん。では一夏。1時に大森ゲレンデのレストランで落ち合うぞ」
一夏「オッケー」
千冬「ふん。しっかりな」クルッ
一夏「分かってるって」
千冬「お前のことではない」
一夏「?」
千冬「…では行くぞ、デュノア」スイー
シャル「はい。…一夏。また後でね」
一夏「おう」
シャル「それじゃ」スイー
<ズザー ザザザー
一夏「…ふう。行っちまったな。俺たちも行くか」
箒「うむ」
鈴「一夏ぁ! ちゃんと手取り足取り教えなさいよね!」
一夏「分かってる分かってる」
セシリア「宜しくお願いしますの、一夏さん」
一夏「ああ。なんかいつもの逆だな」ハハッ
不定期更新です。また来ますね
さ い か い
一夏「…さて、これからどうしよっかな」
鈴「何とかしなさいよぉ!」
一夏「分かってるって。まずはある程度平らになってるところまで移動したいんだけど…」チラッ
箒「……何だ?」
鈴「何よ?」
セシリア「何ですの?」
一夏「もう一度確認するけど、スキーに乗ったのは今日が初めてなんだな?」
鈴「わ、悪かったわねぇ!」
一夏「いや、別に怒ってるわけじゃないんだけど…」
箒「ならばどうだというのだ、一夏!」
セシリア「そうです! このセシリア=オルコットと言えど、体験したこのの無いものは…」
一夏「どうしたもんかなぁ」
一夏「うーん…。本格的には別のコースで教えるとして、まずはここから離れることを考えなきゃな」
箒「…まぁ、ここは上級者も多く滑っているようだからな。我々では邪魔になる」
一夏「それでだ。お前ら、ハの字は知ってるか?」
箒「ああ。さっき千冬さんに少し教わった」
鈴「そういえばそんなこと言ってたわね」
セシリア「わたくしは説明の途中で背中から押されたのであまり分かりませんが…」
一夏「オッケー。とりあえず俺が手本見せるから、後について来いよ」
鈴「でもどう滑ればいいのよ?」
一夏「えっとな。こうやってハの字に開いたままゆっくり下に降りてみるんだ」ズザザザ
箒「う、うむ」
一夏「こうすればスピードを緩めて降りられるから、安全だろ? このままだと真っ直ぐにしか降りないけど」
セシリア「それで、どうしたら皆様のようにカーブをすることが出来ますの?」
一夏「それはな、体重のかけ方を気をつければいいんだ」
鈴「体重?」
一夏「ああ。曲がるときは外側に体重をかけるんだよ。右に曲がりたいなら左足の方に、左に曲がりたいときには右足にな」
鈴「? なんで曲がる方向の逆に体重をかけるのよ?」
一夏「うーん…。それはそう出来ているからとしか言えないかな」
鈴「何よそれ」
一夏「仕組みはよく分かんないけどさ。今のスキーはカービングと言って、外側に体重をかけるだけで簡単に曲がるスキーなんだって」
箒「はぁ」
一夏「昔のスキーはノーマルとか言われるけど、アレは扱いが難しいらしいぞ。板が長い分、スピードも出るし」
セシリア「この板よりスピードが…! 恐ろしいですわね」
鈴「いやいや。レジャーなんだからそんなに深刻に考えなくても」
一夏「まぁ、さっき樹氷と激突したしな」
箒(アレは痛そうだったな)
一夏「とにかくハの字で降りれば安全に進めるから、そうしてくれ。まずは俺が手本見せるから」
セシリア「一夏さんの真似をすれば宜しいのですね?」
一夏「おう。少し下まで降りて待ってるからな。よーく見ておけよー」スイー
セシリア(なるほど。それでしたら…!)<ズザザー
一夏「よーし。じゃあ箒ー」
箒「な、何だ!?」
一夏「まずはお前から降りて来いよー」
箒「い、言われなくてもそうする!」
一夏「何で怒ってるんだよ…」
箒「では参る…!」グッ
鈴「いくら何でも固すぎでしょ」
箒「ふん…!」ノロノロ ザザー
一夏「おお! いいぞ、その調子だ箒!」
箒(! 一夏が褒めてくれた!)ニヘラ
セシリア「あっ、箒さんのバランスが」
箒「あっ」クラッ
箒「ああ!」ステーン
鈴「あちゃあ…」
一夏「うわっ。大丈夫か箒?」
箒「」ズーン
一夏「最初は誰だってそうなるから、気にするなって」
箒「」ズーン
一夏「…とりあえず立てって。な?」
箒(一夏の目の前で盛大に転んでしまった…。恥ずかしい)シュタ ノロノロ
一夏「おーし。よくやったぞ箒」<ズザザ
箒「…そんな、ことは」シュン
一夏「おいおい、いつまで落ち込んでるんだよ」
鈴(まぁ、確かに恥ずかしいわよね)
セシリア(わたくしも、あんな醜態は晒したくありませんもの)
箒「」シューン
一夏「…はぁ。ったく、だったらこうしてやる!」ポスン
鈴セシ「「!?」」
箒「!?(頭に…一夏の手が!!?)」///
一夏「よーしよし。箒はよく出来たぞー」ナデナデ
箒(こ、これは…! 帽子と手袋越しとはいえ…!)///
箒「え、えへへへ…」//// ニマニマ
一夏「おっ、機嫌が直ったみたいだな」ニッ
箒「あ、ああ…」//// ホワーン
鈴「」ザッ
セシリア「鈴さん!?」
一夏「よし、とにかくこの調子でやっていこうぜ。箒なら午前中には俺くらい滑れるようになってるよ」ポンポン
箒「そ、そうか…。うむ、そうだな」//
一夏「ああ。よし、次は鈴……って鈴!?」<ヒュオーン
鈴「いーちかぁ!!」ヒュオオオオオ-!!
一夏「ハの字って言ってるのに、何でまた直滑降で来るだよお前は!?」
鈴「うるさぁーい!」ドドドドド
箒「一夏、危ない!」
セシリア「一夏さん!」
鈴「砕け散れぇ!!」ゴォ!!
一夏「うわあああああああああああ……なんてな」ヒョイ
鈴「へっ?」スイー
一夏「同じ手を食うかよ!」
鈴「えええええええええええええええええええええええええーっ!!?」ヒューン
一夏「あっ、ヤベ。そういや鈴も初心者だった。まぁ、アイツなら何とかするだろ」<ステーン!!
箒「今、盛大に転んだようだが」
<イーチカァァァァァァァァァァァァーッ!!!
一夏「とりあえず鈴は放っておくとして、最後にセシリア!」
セシリア「ええ。行きますわよ!」ノロノロ
一夏「おっ、いいぞセシリア!」
セシリア「…」ノロノロ
一夏「よし、もう少しだセシリア!」
セシリア「はい、一夏さん…」ノロノロ
一夏「オッケー。そこでストップだ」
セシリア「」ニヤリ
箒「?」
一夏「お、おい、セシリア?」
セシリア「ああー。止まりませんのー(棒」
箒「な! まさか!?」
一夏「うおっ、これだと真っ直ぐ俺の方に…。仕方ないな。俺の胸に飛び込んで来い、セシリア!!」クワッ
セシリア「は、ハイ!!」キラキラ
セシリア「行きますわよー!」ガバッ
一夏「ぬわっ!(や、柔らけぇ…!)」ダキッ
セシリア「ウフフ。申し訳ありませんわ、一夏さん♪」ギュッ
一夏「い、いやぁ。こちらこそ何か悪かったな……って、箒サン?」
箒「一夏…」ゴゴゴゴゴ
一夏「な、何を怒っていらっしゃるのですか、箒サン…?」
箒「ふんっっ!!!」ズバッ
一夏「うおぁ!!?」サッ
セシリア「キャッ」
一夏「箒! ストックは竹刀じゃないんだぞ! 危ないっつの!!」ギューッ
セシリア「い、一夏さん…」/// ポー
箒「貴様、まだ…!」ギリギリ
一夏「何を怒ってるんだよお前は…」ハァー
※ストックは武器ではありません。むやみに振り回さないでください。
一夏「とりあえず先に進もうぜ。ここじゃ練習はしにくいしな」パッ
セシリア「あっ…」
箒「やっと離れたか、まったく…」
セシリア「も、もう少しくっついていても宜しかったですのに」エヘヘ
箒「というか、お前も勝手に抜け駆けをするな」キッ
セシリア「あら、箒さんだって一夏さんに頭を撫でてもらったではありませんか」キッ
箒セシ「「…むー」」バチバチ
一夏「おーい。2人とも、鈴のトコまで行くぞー?」
<ハヤクキナサイヨー!
一夏「えーっと、とりあえずザンゲ坂を抜けてからっと…」
~その頃~
千冬「ほう。カベか」
ラウラ「最大傾斜38°だそうです」
シャル「しかも坂にはコブが沢山あるよぉ。こんなところ、危なくて降りられないね」
山田「そうですね。怪我をしたら元も子もありませんし。ここは迂回して…」
千冬「よし。では行くぞラウラ」ズザザー
ラウラ「はい、教官!」ズザザー
<ヒュー ザザザー ズザー
シャル「…」
山田「…」
シャル「僕たちは迂回コースを行きましょうか」
山田「ですね」
こ こ ま で
では次回からこれで↑
・・・ここまで来たら、乗っ取りもありっスかね?
>>106
乗っ取りもアリだ
山田「それにしてもデュノアさん、お上手ですね」
シャル「そうですか? えへへ…」
シャル「でも、山田先生も体重移動の仕方とか、凄く上手です」
山田「あら、ありがとうございます」 ウフフ
山田「私はデュノアさんくらいの時は、全然滑れなかったんですけどね」
シャル「そうなんですか?」
山田「大学生の時に 織斑先生に誘われて滑ったのが、最初です」
山田「そもそも、ゲレンデでは 男性の食付きがいいかr」
ゴスッ!!
シャル「!!??!?」 ビクッ!!
シャル(どこからともなく…)
シャル(……スポークが) ゾゾォ…
千冬「…デュノア」
シャル「はひっ!?」 ビクッ!
千冬「山田先生が何を言ってたか」
千冬「覚えているか?」
シャル「」 (首) フルフル
千冬「…そうか。 ならいい」
シャル「は、はあ…」
千冬「ああ、言わなくても解っていると思うが」
千冬「一夏がこの事を知ったら……」
千冬「誰かが居なくなるかもな?」 ククク…
シャル(ひ、ひいいいっ!!)
シャル「わ、解ってます! はい!」 ガクブル ガクブル
シャアアアア…
ラウラ「教官、どうなさいました? 突然、重力を無視したかの様な滑降でしたが」
シャル(どんなのだよ!?)
千冬「ボーデヴィッヒ、山田先生が倒れられてな…」
ラウラ「なんと…!」
千冬「今、デュノアと話をして 彼女がロッジまで連れて行ってくれる事を」
千冬「了承した」 クスッ…
シャル「」
ラウラ「シャルロット、一人で大丈夫か?」
シャル「う、うん! 大丈夫だよ?」
シャル「だから、ラウラは、織斑先生と、楽しんでて?」
ラウラ「…そうか、では、教官?」
千冬「うむ」
シャアアアアッ…
シャル「…………」
シャル「こ」
シャル「怖かったよう…」 ヘナ ヘナ ヘナ…
~その頃の一夏達~
箒「だから どうして、お前はセシリアに抱きつくんだ!?」
一夏「しょうがないだろ!? セシリアは、まだ上手くできないんだから!!」
セシリア「ごめんなさい、一夏さん」 二ヘラ~
箒「ぐぬぬ…」 ピキ ピキ
鈴「じゃ、次、あたしね」
鈴(セシリアは あからさまだけど、あたしも この流れに乗る事にしよう)
鈴(箒は、こういうの不器用ね~) クスクス
鈴(あ~…それにしてもさっきの激突の跡が痛い)
鈴「と と と…」 ススス…
一夏「ようし、うまいぞ、鈴」
鈴「あっ、い、一夏! と、止めて~(棒)」
一夏「うし、ほら」 ギュッ
鈴「あふんっ」 ///
セシ・箒「」 ピキ ピキ
一夏「ほら、止まったぞ? 鈴」
鈴「う、うん…」 ///
鈴(も、もうちょっと…) ///
箒「…ええいっ! 一夏! いつまで そうやっているつもりだあっ!!」 ブンッブンッ!
一夏「!? こ、こら、箒! 危ないだろ!?」
鈴「ひゃう!」 ///
鈴(一夏が、もっと力強く…) ///
セシリア「ほ、箒さん! 逆効果ですわ!」
箒「ぬが~~~~!!」 ブンッ ブンッ ブンッ!!
一夏「うおっ! ひいっ! どわっ!!」
鈴(一夏~) ///
箒「はあっはあっはあっ…」
一夏「はあっはあっはあっ…」
鈴「はあっはあっはあっ…」 ///
セシリア「はあっはあっはあっ…」
一夏「ほ、箒、い、いい加減に、してくれっ…」
箒「わ、私は、悪く、無いっ…」
鈴「ぬふふ~」 ///
セシリア「む、無駄な、体力を、つ、使いました、わ…」
一夏「ったく…」
一夏「…あ」
セシリア「雪が降ってきましたわね」
一夏「…う~ん。 どうする? 今日は、これで切り上げるか?」
鈴「冗談でしょ? これくらいの雪で…」
一夏「山の天気は変わりやすいからな。 吹雪くかもしれない」
セシリア「大丈夫ですわ。 わたくし達には、isがあるのですから」
セシリア「遭難などしませんわよ」 ニコ
箒「酷くなってからでも 問題ないだろう」
一夏「…………」
一夏「それもそうだな!」
~その頃のシャル~
シャル「ひ、ひいいいっ…!」
山田「」
シャル「お、重、かった…」
山田「」
シャル「とりあえず、ロッジに着いたけど…」
シャル「どうしよう、山田先生…」
山田「」
シャル「…とにかく、タンコブを冷やして、部屋に寝かせておこう、うん」
シャル(え~ん…。 午後は一夏と二人っきりになれる ハズだったのに…)
シャル(天気が明らかに 悪くなってきたよう…)
~その頃の千冬~
千冬「…ふむ」
千冬「よし、今日はこれくらいで 切り上げよう」
ラウラ「はいっ! 教官!」
千冬「……あの雲、爆弾低気圧、という奴かもしれんな」
ラウラ「それは夏の気候で よく起こるのでは?」
千冬「いや、そんな事はない。 冬場、それも日本海側の山間部では」
千冬「珍しくない現象だ」
ラウラ「そうなのですか…」
千冬「ともかく戻るぞ、ボーデヴィッヒ」
ラウラ「はっ!」
つ、疲れた・・・。 この辺で いったん終わります・・・。
~そして一夏達~
一夏「よし、みんな、そろそろ戻ろう」
セシリア「そうですわね、だいぶ酷い降りに なってまいりました」
鈴「え~と…。 ロッジは、どっちだっけ?」
箒「こっちは南だから…。確か北西の方じゃなかったか?」
一夏「………北西、北西っと」
一夏「…あれ? 北西って、どっちだ?」
セシリア「………」
鈴「………」
箒「………」
ビュオオオオオオッ………
セシリア「ブルーティアーズ、頭部、一極限定モードで起動」 スウウウウウウンッ!
セシリア「………」 ピ…ピピピ…ピ…ピ
セシリア「gpsにリンクしてみました所」
セシリア「こちらの方向、約3キロですわね」
一夏「そうか。 すまん、セシリア」
セシリア「いえ…」 ///
鈴「………」 イラ
箒「………」 ピキ
一夏「さ、帰ろう、みんな」
ビュオオオオオオッ………
--二時間後--
一夏「はあっ…はあっ…」 ザッ…ザッ…
箒「はあっ…はあっ…」 ザッ…ザッ…
鈴「はあっ…はあっ…」 ザッ…ザッ…
セシリア「はあっ…はあっ…」 ザッ…ザッ…
ビュオオオオオオッ……
一夏(くっ……、こりゃマズイな……)
一夏(吹雪のせいで、ほとんど前が見えない…)
一夏(千冬姉に連絡を入れるか……)
リリリリリ……リリリリリ……
一夏「!!……携帯が…」
千冬「……! つながった!」
千冬「一夏か!?」
一夏『千冬姉!』
千冬「一夏、今、どこにいる?」
一夏『ロッジに向かっている途中なんだが…』
千冬「なんだが?」
一夏『雪に阻まれて、ほとんど進めていない。二時間くらいかかって』
一夏『ようやく後2キロって所だ』
千冬「isは? 使わなかったのか?」
一夏『一度試したんだが…。 これも吹雪のせいで真っ直ぐ飛べない上に』
一夏『視界不良で斜面に激突しそうになったから中止した』
千冬「……そうか」
千冬「一夏、悪い知らせがある」
一夏『悪い知らせ?』
千冬「この天候は すぐに回復しない。予報では……」
千冬「今日いっぱい続く見込みだそうだ……」
一夏『なんだって!?』
千冬「残念だが…もうそれ以上そこから動かない方がいい」
千冬「体力の消耗を極力避ける行動をとれ」
一夏『……ビバークしろって事か?』
千冬「そうだ。 幸い、お前達はisを装備している」
千冬「一極限定モードで起動して、絶対防御を形成すれば」
千冬「寝袋がわりにはなる」
一夏『……でも、それでも持って3時間だ』
千冬「そうだ。だから、1機の絶対防御圏内に他の者は、入れてもらって凌ぐんだ」
一夏『…はあっ!?』
千冬「そうすれば3×4=12時間は耐えられる計算になる」
一夏『で、でも、それって…!』
千冬「四の五の言うな。 寒さ、というモノは、想像以上に手ごわい敵なんだぞ?」
千冬「死にたくなかったら、そうしろ」
一夏『………わかった』
千冬「ところで、携帯のバッテリーは持ちそうか?」
一夏『充電した ばかりだったから、心配ない』
千冬「そうか……それだけは朗報だな」
千冬「だが、ここは山間部で携帯が通じにくい」
千冬「今も10回コールして、やっと、つながったんだ…」
一夏『…そうか』
千冬「だから正直、つないだままで おきたいのだが……」
千冬「いったん切る」
一夏『わかった』
千冬「天候が回復したら、すぐに迎えに行く」 ブッ……ツー…ツー…
一夏「…………」
セシリア「一夏さん?」
一夏「ん?…ああ、すまない、セシリア」
セシリア「はあ……」
一夏「それよりも みんな。 言っておかなければ ならない事がある」
鈴「何よ?」
一夏「俺達は遭難した」
箒「なっ!?」
セシリア「何をおっしゃいますの? わたくし達はロッジまで後、2キロ程ですのよ?」
一夏「それはgpsで…、真上から見て、の距離だ」
一夏「実際は山の起伏や地形で、もっと遠い」
一夏「現に…雪に脚を取られたこともあるが…2時間もかけて1キロ弱しか、進んでいない」
セシリア「…………」
箒「…では、どうするのだ?」
一夏「今、説明する」
一夏「まず…そうだな、雪洞を作るかな」
鈴「雪洞?」
一夏「わかりやすく言えば、かまくら、だな」
セシリア「かまくら? 何ですの?」
一夏「作りながら教えるよ。 とにかく、体力の消耗を防がなくちゃならない」
一夏「この、スキーの板も使って、頑丈なのをこしらえよう」
一夏「後は………、出来てから説明する」
鈴「わかったわ」
ビュオオオオオオッ……
~宿泊ロッジ~
シャル「織斑先生、一夏は!?」
千冬「…デュノア。 安心しろ、元気そうな様子だった」
シャル「そ、そうですか……」
シャル(ボクも声が聞きたかった……)
ラウラ「それで、一夏達は これからどうなるのですか?」
千冬「大丈夫だ。 isを使って、ビバークするよう言っておいた」
ラウラ「isを?」
千冬「一極限定モードで絶対防御圏を作り、それで凌ぐのだ」
シャル「で、でも、それじゃあ3時間くらいしか…」
千冬「1機だけ展開して、他の者はその防御圏内に入ればいい」
ラウラ・シャル「「…………は?」」
シャル(えっと……それって?)
ラウラ(装備者に密着する……という事か?)
ビュオオオオオオッ……
~ビバーク雪洞内~
一夏「…………」 ///
箒「…………」 ///
鈴「…………」 ///
セシリア「…………」 ///
一夏(お、落ち着け…俺) ///
一夏(これは、緊急避難的処置なんだからな!) ///
一夏(みんな、嫌々、俺に、抱きついているんだから、な!) ///
一夏(いいか…、余計な事は、か、考えるな!) ///
一夏(スキーウェア越しでも感じる、柔らかな感触とか!) ///
一夏(耳元で感じる、可愛い息づかいとか!) ///
一夏(女の子特有のすっごく良い香りとか!) ///
一夏(…………っ!) ///
一夏(こ、こら! 俺の雪片二型! 零落白夜になろうとすな!) ///
箒(ううっ…、こんなに一夏に堂々と抱きつけるなんてっ!) ///
箒(一夏…、凄く近いっ…!) ///
セシリア(ああ…、さ、最高ですわ…!) ///
セシリア(一夏さんのお顔が…こんなに間近にっ!) ///
鈴(こ、これで、二人っきりだったら……言うこと無し、ね) ///
鈴(……ん?) ///
鈴(んんっ!? ちょ、ちょっと、一夏!?) ///
※注 一夏を大の字に寝転がせて、左右は箒とセシリア。
一夏に乗っかかる様に鈴、というポジションです。
鈴(な、なな、何考えてんのよっ!?) ///
鈴(あた、当たって、来るんだけどっ!? な、何かが!?) モゾモゾ ///
一夏(!?) ビクンッ! ///
一夏(うわっ! り、鈴! 動くな! 俺のっ! 雪片二型がっ…!!) ///
鈴(ひっ!? なんか、さらに大きくなってきた!?) モゾモゾッ ///
一夏(あひいっ! ……も、もうダメだっ!!) ボッキーン!! ///
鈴(バカバカバカバカバカ!! こ、こんなに硬く、し、しないでよっ!!) ///
鈴(やっ……! い、一夏、のが、……あたしの、だ、大事な所、にっ!!) ビクンッ! ///
一夏(っ! ……こ、これ、絶対、鈴にバレてるよなっ!?) ギンギンッ! ///
鈴(ひっ! また、か、硬くなっ……! やっ…! バカァ…!) ビクンビクンッ!! ///
一夏(ああっ!! だからっ…! う、動くなって…!) ギンギンッ! ///
鈴(はあっ……はあっ……、やっ……んっ!) ビクンビクンッ! ///
鈴(い、一夏の……バカッ……!) ///
鈴(こんな、時に…! んんっ! はあっ…はあっ…) ビクンビクンッ! ///
一夏(くっ…! あっ…! はあ…! だからっ…! 動くなっ…て!) ギンギンッ! ///
セシリア「……一夏さん?」
一夏「!!?」 ビクッ! ///
一夏「な、なんだ? セシリア?」 ///
セシリア「先程から…なんだか落ち着かない様ですが?」
一夏「!? す、すまん! や、やっぱり、その…」 ///
箒「……野暮なことを聞くな、セシリア」 ///
箒「これで、何も感じない、と言われた方が 私は傷つくぞ……」 ///
セシリア「そ、そうなのですか? 一夏さん?」 ///
一夏「い、いや、その……すまん」 ///
一夏(特に鈴…) ///
セシリア「ええと…、こちらこそ、すみません」 ///
一夏「い、いや、……気にしないでくれ」 ///
鈴「……………ん………………んんっ!…」 ビクッビクッ ///
一夏「っ!…………く」 ///
一夏(だ、だか、ら、……動くな、って、……鈴っ!) ギンギンッ! ///
鈴(い、一夏が、……悪いんだからっ…! こんな、こんなに、固くして…!) ///
鈴(あたしの……、だ、大事な、部分に、こすりつけてっ…!) ビクンビクンッ! ///
鈴(その気にさせてっ…!) コスコスッ ///
一夏(……っ! くあっ! や、やめろっ……り、鈴っ!) ビクビクッ! ///
一夏(こ、これ以上はっ…!) ///
箒「……一夏?」
一夏「……はひ!?」 ビクッ ///
箒「もしかして……」
一夏「………………」 冷や汗 ダラダラ…
箒「…トイレを我慢して いるんじゃないか?」
一夏「」
鈴「」
セシリア(な……なるほど……) ///
ガバッ!
一夏「すまん! じ、実はそうなんだ! ちょっと行ってくる!!」 バヒュン!
箒「」
セシリア「」
鈴「…………」 ///
箒(よっぽど我慢してたんだな) ///
セシリア(早く言ってくだされば、よろしかったのに……) ///
鈴「…………」 ///
~その頃の宿泊ロッジ~
シャル「…………」 ウロウロ ソワソワ
シャル「…………」 ウロウロ ソワソワ
ラウラ「……落ち着け、シャルロット」
ラウラ「焦っても、天候が回復しないと どうにもならない」
シャル「……うんわかってる」
シャル(ううっ……。 命がかかっているのは、理解してるんだけど…)
シャル(今頃…みんな一夏に抱きつけて、喜んでいるんだろうなぁ……)
シャル(ボクもあやかりたいよぉ…、うらやましいよぉ…) クスン…
ラウラ(……シャルロット、私も気持ちは同じだ)
ラウラ(天気よ、早く回復してくれ……!!)
ビュオオオオオオッ……
~ビバーク雪洞内~
一夏「……すまん、みんな。 おかげでスッキリした(別の意味でも)」
一夏「あれ?」
鈴「…………」 ///
一夏「他の2人は?」
鈴「…聞かないでよ!」 ///
鈴「あんたと同じ理由で、外に行ったの!」 ///
一夏「す、すまん…!」 ///
鈴「…………」 ///
一夏「…………」 ///
一夏「……さっきは、ごめん」 ///
鈴「…!!」 ビクッ ///
鈴「なななななっ、なんの、事っ、かしらっ!!」 ///
一夏「………その、ホント、悪かった。 ……怖かっただろ?」 ///
鈴「……っ! こ、怖く、なんかっ……!!」 ///
鈴(い、言えるわけ無いっ…!! き、気持ちよくなってた、なんて…!!) ///
一夏「けど、もう大丈夫だ。 もう…その、怖がらせる様な事には ならないと思うから」 ///
鈴「………うん。 ………わかった」 ///
鈴「ぜ、絶対、止めてよ、ね…?」 ///
一夏「……お、おう!」 ///
一夏(ぜ、絶対は…、さすがに自信ないなぁ…) ///
一夏「…………」
一夏「それにしても、みんな遅いな」
鈴「…………女の子だもの。 時間は、かかって当然よ」
一夏「…そっか」 ///
一夏「…………」 ///
鈴「…………」 ///
鈴(それにしても…) ///
鈴(保健体育の授業で習ったけど…) ///
鈴(あ、あんなに…、おっきく、なる、なんてっ…!) ///
一夏「…………」 ///
鈴(お、おまけに…、あ、あれが、…は、は、入って、来る…!?) ///
鈴(…………) ///
鈴(……い、痛いって話、だよね……?) ///
鈴(で、でも、……一夏となら……いつか……!) ///
鈴(~~~~~~っ!!) モジモジッ ///
セシリア「ただいま 戻りました」
箒「すまない、思いの外 手間取った…」
一夏「おう。 無事で何より」
鈴「…………」 ///
箒「…? 鈴、どうしたんだ? 気分でも悪いのか?」
鈴「!…な、何でもないわっ…!」 ///
箒「なら、いいが…」
セシリア「ところで、みなさん。 一つ、提案があるのですが…」
一夏「提案?」
セシリア「はい」
セシリア「ええと…その…こ、今回のお手洗いで思ったのですが」 ///
セシリア「外は吹雪いている事もあって…is無しでは、用を足すのも難しい状況です」 ///
セシリア「そこで、1機のエネルギーを使い切るまで 使用するのではなく」
セシリア「1時間くらいで交代して、各機のエネルギーの温存をしておく方が」
セシリア「よろしいのでは、ないのでしょうか?」
箒「なるほど。 確かにそうだな」
一夏「イザという時、isを使えない奴がいると 良くないな」
鈴「それもそうね」
セシリア「で、では、ここは、提案した わたくしが代わりますわ!」 ///
一夏「ああ、頼む」
箒(…ん? ちょっと待て…。 そ、それって!?) ///
鈴(い、一夏に、) ///
箒・鈴(抱きつかれるって事!?) ///
※注 先程と同じく、今度はセシリアが大の字に寝転がり、左右に箒と一夏。
鈴がセシリアに乗りかかるように なっています。
セシリア「はふぅ…」 ///
一夏(…さっきみたいに3人同時に抱きつかれるより、俺の(心の)負担は少ないな) ///
一夏(ま、まあ、それでも、合法的、とは言え) ///
一夏(女の子に抱きつくのは…ちょっと興奮してしまう…) ///
箒(……セシリアめ) ムー…
鈴(……事実上、一夏の独占よね、これ…) ムー…
セシリア(ああ…! い、一夏さんが、わたくしを抱きしめて くださっていますわ…!) ///
セシリア(至福の時、ですわ…) ///
箒(…くっ、次は私の番だからなっ!) イラッ
鈴(幸せそうな顔しちゃって…イラつくわね) ムカムカ
鈴(……! そうだ…むっふっふっ…) さわ…さわ…
セシリア「ひあっ!!?」 ビクンッ! ///
一夏「!?」
箒「ど、どうした? セシリア?」
鈴「何? 変な声出して?」
セシリア「…い、いえ、…その……何でもありません」 ///
セシリア(い、今、誰かが、わ、わたくしの…大事な、ぶ、部分をっ…!) ///
鈴(く…くくっ! おもしろーい!)
鈴(もっとやってあげよ♪) さわさわ♪
セシリア「…っ!……んっ…くっ……!」 ///
セシリア(あっ…はっ…! や、やめて…ど、どなたですの!?) ///
鈴(うりゃうりゃ♪) さわさわ♪
セシリア(ひっ!? そ、そこはっ!? やっ…! だ、ダメ、ですわ!) ///
一夏「…………」 ///
一夏(セ、セシリア…。 な、なんかエロいな…?) ///
………ムク♪
一夏(…………おい) ///
ムク ムク ムク!
一夏(こら…! し、静まれ! 零落白夜になるなぁ!!) ///
セシリア「…!?」 ///
セシリア(い、今…、わたくしの太もものあたりに……何かが…?) ///
鈴(むふふ~♪) さわさわ♪
セシリア「ひっ!?…んっ……! っ……!」 ビクンビクンッ! ///
一夏(ああっ…! 何やっているんだよ、セシリア!) ///
一夏(そ、そんな、『感じてるけど、我慢してる』みたいな顔、するなぁっ…!) ///
ボッキーン!
一夏(あ) ///
セシリア「」 ///
セシリア(こ…これっ…て……!!?) 一夏をチラ見 ///
一夏(!?…め、目が合ってしまった!!) 冷や汗 ダラダラ ///
一夏(ご、ごめん! セシリア! ふ、不可抗力なんだ!!) ///
セシリア(…? な、なんだか、謝っておられるような…?) ///
鈴(うりゃうりゃ~♪) さわさわ♪
セシリア「…っ! ……んっ……っ!」 ビクンビクンッ!! ///
セシリア(ま、まさか、一夏、さん、ですのっ!?) ///
セシリア(そんなに…硬くした、モノを、お、押し付けてっ…) ///
セシリア(わたくしのっ、大事な…部分を……触られて、いるのですか…?) ///
セシリア(あひっ…!!) ビクンビクンッ!! ///
一夏(ああもう、ホントごめんっ! 俺の零落白夜が、言う事を聞いてくれないんだ!!) ///
セシリア(い、一夏さんっ…! こんな状況でっ…ひっ! ま、まずいですわ…!) ///
セシリア「……っ! ………!!…っ……っ!!」 ビクビクッ!! ///
一夏(だからセシリア! その『ダメっ…! 声、出ちゃう…!』みたいなの、やめてくれって!!) はあはあ… ///
セシリア(ひっ!? な、何ですのっ!? …さ、更に、大きく…硬くなっ……!?) ///
セシリア(い、一夏さん……、そんなに……そんなに…) ///
セシリア(わたくしで、興奮していますの…?) はあはあ ///
セシリア(わたくしが……欲しいのですか……?) はあはあ ///
セシリア(本来なら…喜んで受け入れますがっ…んっ! 今は…今は…!) はあはあ ///
セシリア(ゆ、許してっ、く、ださいっ……! んんっ!!) はあはあ ///
鈴(…なーんか、飽きちゃった) 放置~…
セシリア「……んはっ……はっ…はっ…」 ///
セシリア(よ、………よかった……、終わって、く、くれましたわ……) ピクンピクンッ… ///
ガバッ!
セシリア「…!」 ///
鈴「!」
箒「!」
一夏「…………。 すまん、また、トイレに行ってくる…」 ソソクサ… ///
~その頃の宿泊ロッジ~
山田「…あれ? ここは…?」 キョトン
シャル「あ…、山田先生。 良かった、気がついたんですね」
山田「確か……ゲレンデでスキーをしていたはず……?」 ウーン…
シャル「こ、細かい事は、気にしない方が良いですよ?」 アセアセ…
山田「…?」
山田「…そういえば、他の皆さんは どうしたんですか?」
千冬「……天候が急変してな」
千冬「あまりにも急激すぎて遭難してしまった」
山田「そうなんですか」
ゴインッ☆ …ドサッ
シャル(…山田先生。 空気、読んでくださいっ…!) ガクブル
ラウラ(教官が…鬼の形相をッ…!) ガクブル
~ビバーク雪洞内~
一夏「……あー……度々、すまん……」
一夏「…って、あれ?」
セシリア「…………」 ///
一夏「他の二人は?」
セシリア「……箒さんが怖い顔をして……、鈴さんを外に……」 ///
一夏「そ、そうか……」
一夏「…………セシリア」
セシリア「は、はいっ…」 ビクッ ///
バッ! (一夏 土下座)
セシリア「!? い、一夏さん?」 ///
一夏「……ごめん。 ……ホンットに ごめんっ!」
一夏「俺……今日ほど自分が情けなく思った事は、ないよ……」
一夏「怖い思いさせて…、本当にごめん!」
セシリア「…………一夏さん」
セシリア「…………」 クスッ
セシリア「一夏さん…、お顔を上げてください」
一夏「…………」
セシリア「そ、その…正直、お、驚きましたが……」 ///
セシリア「健全な男性の方なら…こんな状況では、致し方ない事も理解しております」 ///
一夏「…………」
セシリア「でも、一夏さん? こんな乱暴な扱いは、二度としないでくださいね?」 ///
一夏「も、もちろんだ…!」 ///
セシリア「では、許しますわ、一夏さん」 ニコ ///
一夏「セシリア…! ……ありがとう」
セシリア(よかったですわ…。 やっぱり、少々魔が差しただけですわね…) ///
一夏(は~…。 なんとか事無きを得たけど……反省しなきゃなぁ…)
セシリア「…………」
セシリア(そ、それにしても…) チラ ///
一夏「…………」
セシリア(と、殿方の…アレは……) ///
セシリア(あ、あんなにも、か、硬く、大きくなるのですね……) ///
一夏「…………」
セシリア(スキーウェア越しの感触でしたのに…) ///
セシリア(あんなに……形が分かるくらいの……硬度に…) モンモン ///
一夏「…………」
セシリア(……さ、最終的には……あ、あれが、わたくしに、は、入って…!?) ///
セシリア(…………。 そ、想像するだけで、い、痛そうですわっ…!) ///
セシリア(…………で、でも、い、一夏さんが、それを望むのなら…!) ドキドキ ///
セシリア(わ、わたくしはっ…!) ドキドキ ///
セシリア(~~~~~~~~~!!) モジモジッ! ///
----------
箒「待たせたな」
鈴「…………」 シュン…
一夏「おう、箒、鈴」
セシリア「あの…、いったいどの様な ご用で?」
箒「何…。 大した事じゃない。 気にしないでくれ」 ニコ
セシリア「はあ……」
鈴(…………)
鈴(……まさか、セシリア本人じゃなくて…箒に気づかれていたなんて…)
鈴(超正論で同級生に説教されるとへこむわ……)
箒「それでは、セシリア。 isの準備を……」
セシリア「はい」
ビュオオオオオオッ……
----------
-------
---
セシリア「…そろそろ、1時間ですわ」
箒「うむ。 それでは、私が代わろう」
鈴「ちょっと! さらっと何…」
箒「…んん?」 ギロッ
鈴「な、何でも無い…」
鈴(ぐぬぬ……)
一夏「…それじゃ、箒、すまんが、頼む…」 トロ…トロ…
箒「…? 一夏? どうした?」
一夏「…すまん、スゲー眠い」 ウツラ…ウツラ…
一夏(短時間で二度も自家発電したからなぁ…) ふあ…
箒「そうか…。 そういえば一夏は、私達全員のコーチもしていたからな…」
箒「疲れていて当然か…」
箒「わかった、少し眠るといい。 時間が来たら起こす」
一夏「……ああ……頼む」 くー…
箒(ふふ…私に抱きついて…安心したのかな…?) ニヤニヤ ///
セシリア(……なんとなく)
鈴(負けた気分……)
※注 例によって、箒が大の字になって(省略)
ビュオオオオオオッ……
一夏「…z z z z」 グーグー
箒「…………」
セシリア「…………」
鈴「…………」
----------
鈴「……一夏!」
一夏「…ん?」
鈴「えへへ…」 ///
一夏「どうしたんだ? 鈴?」
鈴「あの、さ…」 ///
一夏「……!?」 ビクッ ///
コス コス コス…
一夏「お、おいっ! 鈴!?」 ///
鈴「一夏が…いけないんだからっ…!」 ///
鈴「あ、あんなにここを硬くして…あたしのアソコに、こ、こすりつけてっ…!」 ///
鈴「中途半端で…足りないのよっ…!」 ///
一夏「だっ、だからって! うあっ!?」 ///
鈴「うぐっ……ふっ…んっ……んんっ………」 レロ レロ ピチャピチャ… ///
一夏「…っ! あうっ…はっ…はっ…! り、鈴っ…! や、やめっ…!」 ///
鈴「ぷはっ…。 知ってるんだから……」 ///
一夏「…? 知ってるって、何を?」 ///
鈴「……トイレじゃなくて、抜いたんでしょ? あたしで…」 クスッ ///
一夏「!!!!」 ビクッ ///
鈴「ずるいよ…。 一夏だけスッキリして……」 ///
鈴「あたしも……気持ち良くなりたい……」 ///
一夏「り、鈴…」 ///
鈴「うんっ……ふ……んっ…んっ…」 グプッ グプッ グプッ ///
一夏「…っ!…ふあっ!…あ…あっ…!」 はあはあ ///
鈴「ぷはっ…、一夏っ…! ねっ……? ほら、ここに…一夏の、入れて?」 ///
一夏「はあ、はあ…、…で、でもっ!」 ///
ズブブブブッ……!
一夏「あああっ!? り、鈴っ!!」 ///
鈴「あはっ…! 待ちきれなかったのっ…! い、一夏ぁっ…!」 ///
鈴「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ…」 ジュプッ ジュプッ ///
一夏「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ…」 ジュプッ ジュプッ ///
鈴「ああっ…! 一夏っ…! 一夏っ…!」 ///
一夏「り、鈴っ…鈴っ…! 鈴っ…!」 ///
ジュプッ ジュプッ ジュプッ ジュプッ……
----------
箒「…………」
…………ムクッ♪
箒(…!?)
箒(な、なんだ? 今、私の太もものあたりに…何かが…)
ムク ムク ムクッ ボッキーン!!
箒(!!?!?!!?!?!) ///
箒(こ、これって、ま、まさか!?) ///
箒(い、一夏!!) キッ! ///
一夏「…z z z z」 グーグー
箒(!?) ///
箒(……寝てる?) ///
ギンギン!
箒(…!! な…なのに、どうしてこんなに 硬くなっているんだ!!) ///
一夏「…z z z z」 グーグー
~夢世界~
ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ!
鈴「あっ、はっ、はっ、んっ! んっ…はっ、んんっ!!」 ///
鈴「いっ、いいっ、のっ…! はっ、ああっ!!…んっ!」 ///
鈴「きてっ…! もっと……突き上げてっ……もっとぉ!」 ///
一夏「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ…」 ///
ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ!
鈴「あはっ…! きたっ、きたのっ…! もうちょっと……もうちょっとでっ…!」 ///
一夏「お、おい、俺は…まだまだなんだけど…」 ///
鈴「おまじない、かけたのっ…んっ! 一夏が、先にイかないようにっ…!」 ///
一夏「はあっ!?」 ///
鈴「自分だけ、気持ち良くなってた、罰…、んっ! …はっ……ああっ!!」 ///
鈴「ふあっ!! ~~~~~!!!」 ビクンビクンビクンッ!! ///
…………クタッ
一夏「!? お、おいっ!?」 ///
鈴「ふ……あ………は………」 ビクンビクンッ ///
一夏「…………」
一夏「マジっすか…」
ギンギンッ!
一夏「どぉーすんだよ、コレ……」 はあ…
????「一夏さん」
一夏「!?」
一夏「セシリア…」
セシリア「んふふ…」 スルスル…(服パージ)
一夏「!?」 ///
セシリア「一夏さん…、わたくしも気持ち良くしてくださいな…」 ///
一夏「…っ! い、いや! あれは…!」 ///
セシリア「…あの時も、今の一夏さんと同じくらい ここを硬くして……」 サワサワ ///
一夏「うっ…!」 ///
セシリア「わたくしに 押し付けてたのに…」 ///
セシリア「説得力が、ありません事ですわよ?」 クスクス ///
一夏「セ…セシリア……」 ゴクッ…///
~現実世界~
箒(…………!?) ビクッ ///
箒(ちょっとだけおさまってた感じだったのに…!) ///
箒(ま、また、硬くなった!?) ///
一夏「…z z z z」 グーグー
箒(……ほ、本当に、寝ている、のか!?) ///
箒(こ、こんなに、か、硬くして!) ///
箒(私に、押し付けて!!) ///
一夏「…z z z z」 グーグー
箒(……夢を見ているのか?) ///
箒(…………) ///
箒(まさか、と、思うが……) ///
箒(わ、私と………してる、夢……だったり、するのか…?) ///
~夢世界~
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
セシリア「あんっ!…やっ…はっ!……ああっ!」 ビクンビクンッ!
一夏「はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!」
セシリア「い、一夏、さんっ!…んんっ!…んはっ!」
セシリア「こ、こん、なっ…ひあっ!…獣みた、いなっ…んんっ!」
セシリア「後ろから、なんて…ああっ!…ひっ…は、激し、すぎっ…あはっ!」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
一夏「はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!」
一夏(畜生っ…!鈴のやつ、一体、なにしたんだよ!?)
一夏(早くイキたいのにっ……!反応がにぶいっ!)
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
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