男の子「マジか!誰から貰ったんだ?」
女の子「近所にするお兄ちゃんから貰ったんだ!」
女の子「うっかり二つ手に入れたから一つあげるよって言われたよ」
男の子「もったいねぇなあ~、マナフィのタマゴということはマナフィが生まれるんだろ?」
男の子「どうせだったらそのままあげなければいいのに…マナフィゲットし放題じゃん!」
女の子「だね~、でも譲ってくれたということはかなり親切なんだね~」
男の子「それで、そのタマゴ…やっぱり孵すのか?」
女の子「もちろん!せっかく幻のポケモン、マナフィがゲットできるチャンスなんだよ!」
女の子「孵さないともったいないじゃん!」
男の子「そっか、頑張れよ!応援してるからさ」
女の子「うん!」
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女の子「いってきまーす!」
母「いってらっしゃい、気をつけてね」
女の子「うん!」
女の子「行くよ、ファイアロー!」
ファイアロー「アロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
女の子「レッツゴー!」
キコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコ
女の子「はっ…はっ…はぁ…」チリンチリン
女の子「頑張って、マナフィをゲットしなきゃ」キコキコキコ
女の子「待っててねマナフィ…あと少しだからね」キコキコキコ
タマゴ「…」
おや…?
女の子「…この反応は、まさか!」
タマゴ「…」ピキッ
タマゴ「…」ピキッ
タマゴ「…」ピキピキッ
女の子「やっと産まれる…やっと手に入る!」
パリーン!
女の子「マナフィ!」
フィオネ「フィネ!」
女の子「…」
女の子「はっ?」
女の子「な、何これ…マナフィ?ちっちゃいマナフィ?」
フィオネ「フィネ?」
女の子「確か貰ったのはマナフィのタマゴだったはず…」
女の子「なのにどうしてマナフィじゃないポケモンが?」
フィオネ「フィネ?」
女の子「ああそうか!きっとマナフィの進化前なんだ!」
女の子「普通タマゴから産まれてるくるのは進化前だからね!」
女の子「あれ、でも幻のポケモンも進化するのかな?」
女の子「…いや、今はメガシンカという伝説や幻でも進化するものがあるからね」
女の子「きっとこの子も進化するに違いない!」
フィオネ「フィネ!」
女の子「よし、頑張ってこの子をマナフィにしてみせるぞ!」
フィオネ「フィネ!」
家
女の子「はい、ごはんだよ~」
フィオネ「フィネ~」モグモグ
ガチャ
男の子「よう、産まれたと聞いて見に来たぜ」
男の子「マナフィはどこだ?」
女の子「それがね~、産まれたのはこの子なんだ」
男の子「こいつか?」
フィオネ「フィネ~」モグモグ
男の子「マナフィじゃないな、ちっこいマナフィみたいだな」
女の子「あたしの予想では、この子はきっとマナフィの進化前なの!」
女の子「だからあたしの手で自力でこの子をマナフィにしてみせるんだ!」
女の子「そして進化したマナフィと一緒にポケモンリーグを目指すんだ!」
男の子「進化するってどうやって?レベルか?なつきか?それとも石か?」
女の子「そこらへんはよくわからないけど…」
女の子「どうしよう…」
男の子「はぁ…しかたねぇ、俺が調べてやるよ」
女の子「本当!ありがとう!」
男の子「おう、任せろ!」
フィオネ「フィネ~」マンプク
女の子「お腹一杯になったようだね」
フィオネ「フィネ!フィネ!」ピョンピョン
女の子「えっ?食べたばかりなのにもう遊びたいの?」
男の子「元気一杯だな、遊んでやれよ、俺調べてくるから」
女の子「うん、お願いね!」
フィオネ「フィネ!」
川
女の子「あははは!この!」バシャバシャ
フィオネ「フィネェ!」バシャバシャ
女の子「やったな!それ!」バシャアアアアン!
フィオネ「フィネ!」ザブーン!
ゴボゴボ
女の子「あれ?ちっちゃいマナフィ~、どこ?」
ザバアアアアアン!
女の子「はっ!後ろか!?」
フィオネ「フィネェ!」
バシャアアアアアアン!
女の子「…」ズブヌレ
女の子「プッ…アハハハハハハハ!」
フィオネ「フィネネネネネネネネ!!!!!」
女の子「ああもうびしょびしょだよ~、早く乾かさないとね」
女の子「さて、たくさん遊んだから帰ろうか!」
フィオネ「フィネ!」
家の前
女の子「うぅ~、疲れた疲れた…って」
男の子「よう」
女の子「あ、もう調べ終わったの?」
男の子「ああ…まあ…な」
女の子「それで、どうやったら進化するの?」
男の子「…よく聞けよ、こいつはフィオネというポケモンだ」
女の子「フィオネ?」
男の子「ああ、フィオネはマナフィと似ているようだが全く違うポケモンだ、関連性は全くない」
男の子「つまりフィオネはマナフィには進化しないんだ」
女の子「えっ?」
フィオネ「フィネ?」
女の子「本当に?」
男の子「ああ、色々調べてみたけど進化方法は存在しないんだ、全く別のポケモンなんだよ」
女の子「何!?タマゴから産まれたポケモンは産んだポケモンに進化するのではないのか!?」
男の子「そのフィオネって奴は例外なんだよ、どんなにレベルを上げようがなつき度上げようが一切進化しないんだ」
女の子「それじゃあお兄ちゃんがタマゴをくれたのも…」
男の子「コレクション用に取っておいたフィオネのタマゴが邪魔になったから押し付けただけかもね」
女の子「ひどい…せっかくマナフィがゲットできると思っていたのに…」
フィオネ「フィネ…?」
>女の子「何!?タマゴから産まれたポケモンは産んだポケモンに進化するのではないのか!?」
ミツハニー♂「は?」
女の子「あっ…でもそれでも幻のポケモンに入るんだよね!?」
女の子「仮にもマナフィから産まれたポケモンだもん!きっと強いに決まってるよ!」
男の子「強さの能力的にはオニゴーリとかわらないよ」
女の子「えっ…?」
男の子「しかも特性やタイプの要素とか比較してみると夢特性シャワーズより使い勝手が悪い」
女の子「ええ!?」
男の子「さらに幻のポケモンというブランドが仇になって大会にも出場できない」
女の子「本当…?」
男の子「うん、調べたらそう書いてあったんだ」
女の子「…」
フィオネ「フィ…」
女の子「ゴミじゃんコイツ!?」
フィオネ「フィネ!?」
女の子「私はマナフィがほしかったのに何で進化しないのさ!?」
女の子「こんな幻でも普通のポケモンでも使えないのいらないよ!」
フィオネ「フィネ!?」
女の子「こんなやつはこうしてやる!」
フィオネ を にがしますか?
▶はい
いいえ
フィオネ「フィネェ!?」
バイバイ フィオネ!
フィオネ「フィネエエエエエエエエエエエエ!!!!!」
道中
フィネ「フィネ…フィネ…っ…!」ズル…ズル…
フィオネ「くっ…ちくしょう…」ズル…ズル…
フィオネ「早く水の中に入らないと…体が乾く…」ズル…ズル…
フィオネ「にしてもどうしてこんなことに…」
フィオネ「俺か…?俺が悪いのか?」
フィオネ「マナフィに進化しない俺が悪いというのか?」
フィオネ「クソッ…好きでこうなったわけじゃねえよ!」
フィオネ「おれ自身だってマナフィに進化したいと思っているのによ…」
フィオネ「ああもう…!せっかく産まれたのに一日でポイかよ!ふざけるなよ!」
男1「おい、あれフィオネじゃね?」
フィオネ「フィネ!?」ビクッ!
男1「どうしてあんなところにいるんだ?」
男2「あれだ、捨てられたとかじゃないのか?」
男1「あっ、それ言えてる!劣化マナフィだしな!」
男2「俺、数日前野生のフィオネを道端でへばっていた所を見たことあるぜ!」
男2「こいつもそうなるんじゃねぇのか?」
男1「たぶんね!」
男たち「アハハハハハハハハハハハ!!!」
フィオネ「ば、馬鹿にしやがってぇ…!」プルプル
フィオネ「フィネェ!」ミズノハドウ
男1「おっ、なんか撃ってきたぞ?」
男2「おもしれぇ…いけぇ!フライゴン!」
フライゴン「フリャ!」
男2「りゅうせいぐんだ!」
フライゴン「フリャア!」
ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウ
フィオネ「フィネ!?」
ドオオオオオオオオオンドオオオオオオオオオンドオオオオオオオオオン!!!
フィオネ「フィネエエエエエエエエエエエエ!!!!!」
フィオネ「フィ…ネェ…」
男2「全く…雑魚が俺にたてつくんじゃねえよ」
男2「せめて対等に戦いたかったらマナフィにでもなっちまえよw」
男1「いこうぜ、こんなのにいちいち時間を使う必要はないからさ」
男2「そうだな」
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
フィオネ「うぅ…」
フィオネ「ちくしょう…ちくしょう…!」
川
フィオネ「はぁ…はぁ…やっとついた…」
フィオネ「こっから流れて海に行かないと…」
ザパアアアアアン
ドンブラコ ドンブラコ
フィオネ「はぁ…癒される…」
フィオネ「海の中に入れば…俺の居場所もあるはずだ…」
フィオネ「うぅ…ちょっと眠くなってきたな」
フィオネ「一眠りするか…」
フィオネ「はぁ…全く…天国と地獄を同時に味わった気分だぜ…」
海
フィオネ「ZZz…」
ドン!
フィオネ「がぁ!?」
フィオネ「な、なんだ!?」
サメハダー1「おいテメェ!?何で俺たちの縄張りに入ってるんだよ!?」
サメハダー2「たかがチビが俺たちの住処にいるなんて気にくわねぇな…」
フィオネ「な、なんだ貴様らは!?」
フィオネ「俺はただ…川から流れて海に入っただけで…」
サメハダー3「黙れこの劣化マナフィが!貴様の事情なんか知ったこっちゃねぇ!」
サメハダー3「俺たちの縄張りに汚え体入れてくるんじゃねえよ!」
フィオネ「…!」ピクッ
フィオネ「劣化マナフィ…?劣化マナフィだと!?」
サメハダー1「ああ?」
フィオネ「誰が劣化マナフィだ!?あんなのと俺を一緒にするんじゃねえ!」
サメハダー1「ちっこい体して強がってもまったく怖くないぞ」
フィオネ「黙れ!仮にも俺は幻のポケモンだ!」
フィオネ「貴様らまとめて潰してやるよ!」
サメハダー2「面白い、やってみろよ」
サメハダー3「見せてみろよ、幻のポケモン(笑)の力をよ!」
フィオネ「うおおおおおおおおおおおおお!!!」
浜辺
ザバアアアアアアアアアアアアン!
ベチャ
フィオネ「ぅぅ…ぅぁ…」ガクガク
サメハダー1「お前が俺たちに勝てるわけないだろ、器用ド貧乏が」
サメハダー2「俺たちと対等にやりたかったらメガシンカでもするんだな!」
サメハダー3「まあメガシンカしても種族値的にマナフィを追い越せないことには変わりないがな!!」
サメハダーたち「ギャハハハハハハハハハ!!!」
フィオネ「うぅ……」
サメハダー1「そこでのたれ死んでろ!バーカ!!!」
ザブウウウウウウウウウウウウウン
フィオネ(もう…体がうごかねぇ…)
フィオネ(意識が遠のいてきた…)
フィオネ(クソッ…俺はここで死ぬのか?)
フィオネ(俺の人生ってなんだったんだよ…)
フィオネ(許さねぇ…俺を捨てたやつら、甚振ったやつら…そしてマナフィ…)
フィオネ(いつか…逆襲…して…や…る…)ガクリ
ザッ ザッ
???「…」
フィオネ「…」
数ヵ月後
研究所
ゴポゴポ
「………」
研究員1「脈拍、心拍数、共に正常です」
研究員2「いつ覚醒してもおかしくありません」
???「そうか」
「…ここはどこだ 私は誰だ」
「誰が私をここに連れてきた」
パキパキ
研究員1「主任!研究対象の脳が異常なほどに活発化しています!」
???「これは…!?まさか!」
パリイイイイイイイイイイイイイン!!!
バシャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
研究員2「うそだろ…特殊強化ガラスが破壊されやがった…」
「何だこの力は…溢れでてくる!」
???「おお、ついに誕生したぞ!フィオネツーが!」
???「流石だ…流石フィオネツーだ、素晴しい力だ」
フィオネツー「フィオネツー…それが私の名前か?」
???「そう、お前はかつて私が浜辺で拾ったフィオネを急激に成長させたポケモンだ」
フィオネツー「フィオネ…フィオネ!?思い出した…あの時…」
フィオネツー「あの時私は…人間とポケモンにやられ…浜辺で死に掛けていたはずだ…」
???「私がお前を救ったのだ、いわば恩人だ」
フィオネツー「何故私をこのような姿にした」
???「私は、マナフィの劣化であるフィオネの体を使い、最強のポケモンを作ることを計画していた」
???「最弱にもきっかけがあれば最強になれる…私はそれを証明したかったのだ」
フィオネツー「マナフィ…私を産み出した元凶か」
???「マナフィという存在が、フィオネを全否定しているのだからな」
???「お前も悔しいだろ、マナフィの劣化というせいでゴミ扱いされたあの日々を」
フィオネツー「今思えば腹立たしい…」
???「復讐したいだろ?そんなお前のために私は新しい力を授けたのだ!」
フィオネツー「それがこれか…」
???「フィオネツーよ、私に見せてくれ、マナフィを超えた力を!」
フィオネツー「貴様はわかっていない」
???「何?」
フィオネツー「私は純粋なフィオネ自身の力でマナフィという存在を凌駕したかった」
フィオネツー「こんな化け物になってしまったらそれは私の力で超えたことにはならない」
フィオネツー「私は誰の手も借りずにマナフィを超えたかったのだ!」
???「何を言っているんだ?基が弱すぎたから私の力で君を最強にしたのだろう?」
???「フィオネなんて生まれたときから死んでいるようなものだ、それを私が最強にした、それの何が悪い?」
???「むしろせっかく最強にしてあげたんだ、感謝してもらいたいくらいだ」
フィオネツー「貴様まで私を愚弄する気か!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
研究員1「まずい!フィオネツーから膨大なエネルギーが放出されようとしている!」
研究員2「脱出だ!」
ダダダダダダダダダ!!!
???「おお…素晴しい!これが私が見たかったものだ…」
???「さあ…見せてくれ!君の力を!」
フィオネツー「なら望み通り見せてやろう、これが私の力だ…私の嘆きだ!」
カァッ!
フィオネツー「バブルこうせん!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
ヒュウウウウウウウウウ…
フィオネツー「これが…これが私の力というのか」
フィオネツー「今までのひ弱な頃が嘘の様だ…」
フィオネツー「あの人間によって得た力を行使するのは虫唾が走るが…」
フィオネツー「せっかく得た力だ、ありがたくマナフィに逆襲するとしよう」
フィオネツー「いや、マナフィだけではない」
フィオネツー「劣化マナフィという理由だけで軽蔑、暴力を振るった人間ども」
フィオネツー「私を見捨てたやつら…あいつらこそ軽蔑されるべき存在だ、反吐がでる」
フィオネツー「そして、そんな人間より劣るのが、ポケモンども…貴様らだ」
フィオネツー「差別をする貴様らは、同じポケモンとして…許さない」
フィオネツー「もっとも…こんなことを考えている私は既に…」
フィオネツー「ポケモンの心を失っているかもしれない…」
フィオネツー「私は私を生んだ全てを恨む」
フィオネツー「そして私を侮辱した全てを憎む」
フィオネツー「だからこれは攻撃でもなく宣戦布告でもなく、私を生み出したお前達への―――」
「逆襲だ」
劇場版 ポケットモンスター フィオネツーの逆襲
公開中止!!!
終わり
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