映司「今回の死者は4267人で、前回の3558人を超える被害となりました」

士「いたたましい事件だ」

映司「先月から始まったこの不審死、ここまでで被害者は総勢27319人となりました」

士「尋常じゃないな」

映司「なお、今回近くに居合わせた人物にインタビューしてみたところ、『まだまだこれからだ、もっと僕を笑顔にして欲しい』との回答を得られました」

士「…ん？」

映司「いやぁ、どう思いますか？」

士「あいつがやったんじゃないのか？」

映司「はい？」

士「今のやつが犯人（？）じゃないのか？」

映司「はぁ」

士「はぁじゃない、はぁじゃ」

映司「次のニュースです」

映司「あの大企業、スマートブレインが訴訟を起こされました」

士「ほう」

映司「訴訟を起こしたのはクリーニング店アルバイトの乾氏で、理由としては、スマートブレイン社の製品に不備があったための訴えのようです」

映司「乾氏はインタビューで、『スマートブレインのベルトが外れすぎる。吹っ飛んでは外れ、転がっては外れ、いい加減にして欲しい。この件でスマートブレインからは一切の補償も得られていない』と、以上のように述べていました」

士「噂には聞いていたがまさか本当だったとは」

映司「この訴訟に対してのスマートブレイン側の対応は現在明かされていませんが、代表取締役社長が1度だけカメラの前に姿を現した際には、『下の下、以下ですね』と憤りを露わにしていました」

士「否定はしないのか」

映司「世間的にはこの外れやすさは一種の安全装置なのではとの見方もあるようですが」

士「どうだろうな」

映司「次に参りましょう」

映司「先日、人類基盤史研究所BOARDが壊滅した件は、皆さん記憶に新しいと思いますが、今回BOARDの職員に一部匿名で話を伺うことが出来るとのことで、電話が繋がっています」

士「誰だろうか」

映司「もしもし、仮面ライダーニュースの火野と申しますが」



K崎『ﾓｼﾞﾓｼﾞ』


士「！？」

映司「早速ですが、BOARDの壊滅には上層部が関係しているという情報は本当でしょうか？」

K崎『ｳｪｲ､ｵﾚﾓﾄﾂﾞｾﾞﾝﾃﾞﾋﾞｯｸﾞﾘｼﾞﾀﾞﾝﾃﾞｨｽｶﾞ､ﾄﾞｩﾔﾗﾀﾞﾃﾞｨﾔｰﾅｻﾞﾝｶﾞ』

映司「なにやらノイズが酷いようなので、また改めて伺いたいと思います、ありがとうございました」

K崎『ｳｿﾞﾀﾞﾄﾞﾝﾄﾞｺﾞdーーー』


士「恐らくノイズじゃないぞ、あれ」

映司「次もショッキングなニュースとなっております」

映司「ZECTの職員、加賀美新氏が、亡くなりました」

映司「加賀美氏は本日昼頃の職務中、近くの樹に角が引っ掛かり、手こずっている間に敵の攻撃を受け、爆発、殉職したとのことです」

士「通算4度目の出来事だ」

映司「…あ、はい、ただいま入ってきた情報によりますと、加賀美氏は直後、天道氏の介入を受け、爆死を回避していた模様」

士「厳密には回避してないがな」

映司「次のニュースです」

映司「風の街として名高い風都ですが、現在不可解な犯罪が増加傾向にあるそうなので、本日は風都の特殊な犯罪に詳しい専門の方に来ていただいてます」

映司「ご紹介します、特殊犯罪捜査課の刑事、照井竜さんです」

映司「本日は宜しくお願いします」

照井「…ああ」

映司「照井さんはこの件、どう思われていますか？」

照井「俺に質問するなッ！」

映司「…」

士「…」

映司「…捜査状況や何か分かった点などはありますか？」

照井「その件は部外秘だ、話すことは出来ん」

映司「…」

士「…お前何のために来たんだ？」

照井「俺に質問するなと言っている！」

映司「…」

士「…」

映司「…そ、そろそろお時間が来たようです」

映司「仮面ライダーニュース、またお会いしましょう、さようなら」





士「ディレクター出て来い！ ぶっ飛ばして目ぇ覚まさせてやる！」


おわり