ミカサ「家族になるまでのお話」 (38)

※過去捏造・キャラ崩壊注意
※ミカエレ推し




グリシャ「ただいま、母さん」

カルラ「お帰りなさい、随分遅かったのね。‥‥あら?その子は‥‥」

ミカサ「‥‥」ギュ

エレン「おい、そろそろ袖離せよ」

グリシャ「‥‥エレン、ミカサとお風呂に入ってきなさい。服はお前のを貸してあげるんだぞ」

エレン「げぇ!?一緒にかよー!!」

グリシャ「エレン」

エレン「‥‥わ、わかったよ。ほら行くぞ、こっちだ」

ミカサ「‥‥ぅん」トテトテ

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カルラ「そんな‥‥!そんなことが、なんて酷い‥‥!!」

グリシャ「エレンは叱らないでやってくれ、私がたっぷりと言っておいた。‥‥本当なら、褒めてやりたいがそうもいかない」

カルラ「‥‥無事に帰って来たんですもの、それで十分だわ。さぁ、ミカサの分の食事も作らなきゃ!」

グリシャ「ありがとう、カルラ。‥‥おっと、子供たちが出てきたようだ」




エレン「母さん、俺腹減ったー」ホカホカ

ミカサ「‥‥‥‥」ホカホカ

カルラ「‥‥エレン、ミカサ!ちょっとこっちいらっしゃい!」

エレン「!! な、何だよ‥‥」ビクッ

ミカサ「‥‥」オドオド ギュウ

カルラ「‥‥おかえりなさい、二人とも」ムギュー

エレン「‥‥‥‥ただいま、母さん」

カルラ「ミカサ、あなたもよ。うちに来たからには、挨拶をしっかりしてもらいますからね」ナデナデ

ミカサ「‥‥た、だい、ま」ボソ

カルラ「‥‥さぁ、すぐにご飯にしますよ!父さんは食事が済んだら早くお風呂に入って下さいね!」

グリシャ「ああ、分かったよ‥‥いいかミカサ、一つだけ我が家のルールを教えておこう」

ミカサ「?」

グリシャ「母さんには逆らうな、だ」クス

ミカサ「‥‥わかった」コクン

エレン「腹減ったー!」

ミカサ「おばさん、エレンがいない!」

カルラ「あらミカサ、おはようは?」

ミカサ「おはよう!エレンがいない!」

カルラ「はい、おはよう。エレンならさっき出掛けましたよ」

ミカサ「!! 置いてかれた‥‥!」ダッ

カルラ「あ、ミカサ!また迷子になるんじゃないよー!」

グリシャ「‥‥もうハンネスに迷惑はかけられないからな」

カルラ「ええ‥‥それにしても、なんでミカサはハンネスをあんなに怖がるのかしら」

グリシャ「彼だけじゃないんだろう、今のあの子には大人の男というだけで恐怖の対象たりえるのかもしれん」

カルラ「‥‥こればっかりは、ゆっくり癒してやるしか出来ないものね‥‥」

エレン「おーい、アルミーン!」

アルミン「エレン!‥‥あれ、ミカサはいないの?」

エレン「ああ、置いてきた!ったく、毎日毎日ついてくるから秘密の話も出来やしねぇ」

アルミン「でも‥‥なんか可哀想だよ、仲間外れみたいでさ」

エレン「別に意地悪で言ってるんじゃねーよ!あの本は見つかったら憲兵団に捕まっちまう内容なんだぞ!」

アルミン「エ、エレン!声が大きいよ!!」アタフタ

エレン「わ、悪ぃ‥‥とにかく!今日はアイツ抜きだ。久々に続きを‥‥」

ミカサ「エレン!!」






一旦投下停止します
エラー回復したら続き投下予定

Janeに切り替えて投下続けようと思います
専ブラ万歳





エレン「げ、ミカサ!?なんで‥‥」

アルミン「おはようミカ「エレン、なんで置いていくの?酷い」

エレン「‥‥ちっ。いいじゃん、たまにはさ」イライラ

ミカサ「嫌だ。置いてかないで、一緒に遊びたい」ギュウ

エレン「‥‥女は女と遊べよ!人形遊びとか、ままごととか!」イライラ

ミカサ「エレンと一緒に遊びたい‥‥」ジワ

エレン「すぐ泣くなようっとーしいな!」バッ

アルミン「エ、エレン、そんな強く言わなくたって‥‥」ハラハラ

エレン「だってよアルミン!コイツさぁ‥‥」イライラ

ミカサ「‥‥ぅわあああああああん!!!」

アルミン「ミ、ミカサ!?」

エレン「‥‥もうこんな泣き虫ほっといて、行こうぜアルミン!」グイ

アルミン「さ、さすがに駄目だよエレン‥‥!」オロオロ

ハンネス「おーい、何騒いでんだガキ共」

アルミン「あ、ハンネスさん!」

ミカサ「!!」ビクゥッ

ハンネス「なんだ、エレンがミカサ泣かしたのか?」



『オイ‥‥お前は大人しくしろよ?』


エレン「ちげーよ、勝手にコイツが泣いたんだよ!」

アルミン「いや、さっきのはエレンが悪いよ‥‥」

ハンネス「とりあえず、ミカサは俺がまたカルラんとこ連れてっといてやる。エレン、お前は頭冷やせ」ゴツン


『でないと、こうだ!』ガッ


エレン「ってぇ!何すんだよ!」

ミカサ「‥‥わぁあああああああああああ!!」ダッ

アルミン「!?ミ、ミカサ!?」

ハンネス「うわ!!落ち着けミカサ!!くそっ、なんて力だ‥‥!」ググッ

ミカサ「エレンを、エレンをぶった!」ジタバタ

エレン「‥‥俺は何ともないから、いいから落ち着けよ!」

ミカサ「‥‥‥‥平気?ホントに?」

エレン「当たり前だろ。ハンネスさんに迷惑掛けんなよ、お前」

アルミン「エレン、だから言い過ぎだって‥‥」

ミカサ「‥‥分かった」グスグス

ハンネス「‥‥あー、じゃあ行くぞ、ミカサ。もうエレン殴ったりしねぇよ、悪かった」

ミカサ「‥‥」コクン

エレン「あー、これでやっとあの本の話が出来るな!」

アルミン「エレン、さっきのはエレンが悪いよ」

エレン「な‥‥お、お前までミカサの肩持つのかよ!」

アルミン「だって、事故で両親が亡くなってるんでしょ?きっと不安なんだよ。優しくしてあげなくちゃ」

エレン「‥‥アイツ、泣き虫だからむかつくんだよ」

アルミン「エレンだって涙腺緩いじゃない」ハァ

エレン「そ!それは内緒だって言ったろ!!」

アルミン「それに、あの本は持ち出したのがおじいちゃんにバレて倉庫の奥深くだよ」

エレン「マジかよ‥‥あー、つまんねーの!」ケッ

ハンネス「カルラー、届け物だぞー」

カルラ「あらハンネス!届け物って‥‥ミカサ!?」

ミカサ「おばさん‥‥!」ダキッ

ハンネス「外で泣いてたから連れてきた。じゃ、俺はこれで」

カルラ「そう‥‥悪かったねハンネス、迷惑かけて。ほら、ミカサもお礼言いなさい」

ミカサ「‥‥‥‥」ギュウ

カルラ「ミカサ!」

ハンネス「いいってカルラ、迷子のお届けも駐屯兵団の仕事だよ。んじゃあなミカサ、エレンと仲良くな」

カルラ「ハンネス‥‥」

ミカサ「‥‥エレンが、私の事、泣き虫でうっとうしいって‥‥」

カルラ「またあの子は‥‥ごめんねミカサ、後で叱っといてやるからね」

ミカサ「‥‥だめ。叱ったら、また私、きらわれちゃう‥‥」フルフル

カルラ「‥‥はぁ。全く、こんな健気な女の子を、あの子ったら‥‥」

ミカサ「‥‥」シュン

カルラ「‥‥ミカサ、家の事はお母さんから教わってた?」

ミカサ「‥‥少しなら‥‥」

カルラ「じゃ、これからはお手伝いを頼もうか。女の子は家の事をいっぱい覚えないといけないからね」

ミカサ「‥‥お手伝い、上手に出来たらエレンが喜ぶ?」

カルラ「ああ、もちろん!エレンも私も父さんも大喜び。お願いできる?」

ミカサ「‥‥うん、やる。頑張る」

カルラ「うん、いい子だ。ミカサは良い子で助かるわ」ナデナデ

ミカサ「‥‥」モジモジ

エレン「ただいまー!」

カルラ「おかえり、エレン。早く手を洗って座りなさい、ご飯出来てるから」

エレン「腹減ったー。母さん、たまには肉食いたい」

カルラ「贅沢言うんじゃないよこの子は、ったく」

ミカサ「‥‥エレン、はい」コトッ

エレン「最近お前母さんの手伝いばっかだな、‥‥んん?」モグモグ

カルラ「今日のスープはミカサが作ったのよ、美味しいでしょう!」

ミカサ「‥‥どう?」ソワソワ

エレン「ま、まぁまぁだな」モグモグ

カルラ「ミカサ、ほら見てごらん。エレンの耳が赤くなってるのは嘘の証拠だから、本当はすっごく美味しいんだよ」

ミカサ「本当?エレン」キラキラ

エレン「ちげーよ!!」ガツガツ

カルラ「ん‥‥!はぁ、どうしましょう‥‥」

ミカサ「おばさん、おはよう‥‥どうしたの?」

カルラ「ああミカサ、おはよう。水道ポンプが凍っちゃったみたいでね‥‥」

ミカサ「動かないの?」

カルラ「そうなの。今日は父さん、早めに診療に出ちゃうのに‥‥困ったわ」

ミカサ「‥‥っ、ふ!」グイッ ザバー

カルラ「!? う、動いた‥‥!?」

ミカサ「これで大丈夫?」

カルラ「ええ‥‥ミカサ、ありがとう。お前は力持ちだね」ナデナデ

グリシャ「‥‥ミカサ、腕を見せなさい」

ミカサ「? どうして?」

グリシャ「庇っているだろう、隠しても分かるぞ」グイ

ミカサ「っ!い、いた‥‥っ」ズキズキ

グリシャ(‥‥!これは‥‥筋肉が傷ついているな‥‥)

ミカサ「先生、痛い‥‥」グス

グリシャ「当たり前だ!一体何をしたんだ、全く‥‥」

カルラ「‥‥そういえば、さっき‥‥」

グリシャ「なるほど‥‥ミカサ、あまり無理に力を出してはいけないぞ」

ミカサ「‥‥でも、役に立てるのに‥‥」シュン

グリシャ「君はまだ幼く未発達なんだ、人間が出せる限界を出すには体が追い付いていない。まずはしっかり鍛えるところからだ」ナデナデ

ミカサ「‥‥はい」

グリシャ「それも、まずはこの腕を治してからだ。私がいいというまで使わないように、いいね?」

ミカサ「‥‥分かりました」

エレン「ふぁー、おはよう‥‥あれ、父さんは?」

カルラ「おはようエレン、父さんならもう出かけましたよ」

エレン「ちぇっ、今日はアルミンがいないから連れてってもらおうと思ったのに‥‥」

カルラ「あら、じゃあ今日は暇なのね?」

エレン「げ‥‥」

カルラ「ミカサが腕を怪我しちゃったの。だから、薪拾いを一緒にお願いね」

エレン「‥‥分かったよ、ったく」

ミカサ「エレン!エレンと一緒で、嬉しい!」ギュウ

エレン「袖掴むなよ!」

カルラ「エレン、ちゃんとミカサの面倒見てあげるのよ!」

エレン「‥‥分かった」

エレン「そこ、足元気を付けろよ」

ミカサ「‥‥エレン、今日は優しい」ホクホク

エレン「別に。母さんに頼まれただけだし」

ミカサ「最近、アルミンばっかりで寂しかった。‥‥私も一緒に遊びたい」

エレン「お、男の遊び場には女は立ち入り禁止なんだよ!」

ミカサ「‥‥前は、一緒に遊んでくれた。ちょっと前に、エレンとアルミン、こそこそし始めて‥‥私には、内緒で遊んでて‥‥」グス

エレン「また泣いた!だからお前嫌なんだよ、ったく!」イライラ

ミカサ「‥‥エレン、優しくない‥‥」グスグス

エレン「‥‥」イライライライラ

アルミン「エレーン!ミカサー!」

エレン「!! アルミン!どうしたんだよ、今日は遊べないんじゃなかったのか?」

アルミン「家の用事が終わったから遊びに行ったら、おばさんがここだって教えてくれたんだ」

エレン「んじゃ、急いで集めるから待っててくれよ!ほらミカサ、泣いてないでさっさとしろよ」

アルミン「ミカサ、僕が手伝うよ。腕の怪我だいじょ「いらない!一人でできる!」パシッ

アルミン「わ、うわっ、っとと‥‥ハハ、ミカサ本当に力持ちなんだね‥‥」ジンジン

エレン「! ミカサ、てめぇ‥‥!!」グイッ

ミカサ「‥‥っ」ジワ

アルミン「エ、エレン!僕なら平気だよ、止めてよ!」アタフタ

エレン「何なんだよお前!泣き虫で、その上アルミンを‥‥俺の親友をいじめる気か!?」

ミカサ「‥‥っアルミンは、嫌い!エレンを取っちゃう!!」

エレン「はぁ!?俺はお前のもんじゃねーよ!お前関係ないじゃん!」

ミカサ「私はエレンの家族だもん!もう、私にはエレンと、おじさんとおばさんしかいないのに‥‥っ」

アルミン「‥‥ミカサ‥‥」

エレン「うるせぇ泣き虫!お前なんて家族じゃ「エレンストップ!落ち着いて、ミカサを離すんだ!」グイッ

ミカサ「‥‥‥‥エレン、今‥‥」

エレン「‥‥止めんなよアルミン。コイツ、お前を殴ったんだぞ!女じゃなきゃ倍返しだ」

アルミン「こんなの大したことないよ!いつものいじめっ子に比べたら、全然平気」

エレン「でもさぁ!‥‥おいミカサ、なんとか言えよ!」

アルミン「‥‥あれ?ミカサ!?」キョロキョロ

エレン「アイツ、薪拾いサボりやがったな!」

アルミン「いいよ、僕がミカサの分も拾うよ。‥‥拾いながら、ちょっと話したいこともあるし」

アルミン「‥‥ねぇエレン、僕さ‥‥実は、さっきまでおばさんにミカサの事聞いてたんだ。嫌われてるのは薄々分かってたし」

エレン「アイツ、そんなに態度に出してたのか!?もしかして、今までもいじめられたり‥‥」

アルミン「エレンは空気読めないから気付かないだけだよ。‥‥多分、僕たちが外の世界の本を読み始めてちょっとしてからかな?

エレン「はぁ?空気なんて文字書いてないだろ?」

アルミン「そ、そこはもう置いといて‥‥ハハハ。とにかく、僕たちは二人の秘密にしちゃったから、それでミカサを一人弾いちゃったんだよ」

エレン「‥‥前に言ったろ、見つかったら、憲兵団に捕まるかもしれないんだ」

アルミン「‥‥一応、本気で心配してたんだ?」クス

エレン「アイツの事、父さんにも母さんにも「守れ」って言われたし。でも、あんな泣き虫だなんて思わなかった」イライラ

アルミン「あのさ‥‥聞いたよ、事故じゃなかったんでしょ?」

カルラ『‥‥そうだったの。仲間外れは良くないね、アルミン?』

アルミン『う、うん‥‥ごめんなさい』

カルラ『‥‥アルミン、あなたはとても頭のいい子だと思うから、本当の事を話すよ。内緒の話だ、誰にも言わないって約束できる?』

アルミン『出来る!絶対言わないよ』

カルラ『そう、良い子だね。‥‥ミカサのご両親はね、事故で亡くなったんじゃないの。‥‥人攫いの強盗に、あの子の目の前で殺されたの‥‥』

アルミン『‥‥!!』

カルラ『その時に、エレンが‥‥偶然すぐに人攫いの隠れ家を見つけて、すぐに憲兵団に引き渡して助けることが出来たの。

両親をとても酷い方法で亡くしてしまったあの子には、今は何よりも人の温かさが大切なお薬なんだよ。

あなたたちくらいになると、女の子と一緒に遊ぶのは恥ずかしいのかもしれないけれど‥‥出来れば、一緒に遊んであげてね』

アルミン『‥‥分かった、ありがとうおばさん!』

アルミン「本の秘密は話してないよ、ちゃんと秘密にしてる。‥‥でも、エレンが優しくしてないのはバラしちゃったから、それはごめん。

だからさ、ミカサも仲間に入れてあげようよ。もしも憲兵団にバレたら、僕たちでミカサを守って‥‥」

エレン「アルミン、違う。その話、母さん嘘ついてるんだ」

アルミン「‥‥え?そ、そんな‥‥」

エレン「‥‥あの人攫い共は‥‥俺が殺した。一人はミカサがやった」

アルミン「‥‥!?」

エレン「憲兵団は間に合わなかった。‥‥アイツ、一人で、縛られてて‥‥早く、助けてあげたかった。だから、アイツらは俺が駆除してやったんだ」ギリ

アルミン「ああ、君は‥‥はぁ。うん、エレンらしいね」

エレン「‥‥お前、驚かないのか?」

アルミン「驚いてる、すっごく!‥‥でも、エレンはいつも僕を助けてくれるから。きっと、ミカサにとってもエレンはヒーローだったんだね‥‥そりゃ嫌われちゃうよなぁ」

エレン「何だよそれ‥‥」

アルミン「でも‥‥あの、気の弱いミカサが、一人を‥‥その、やっつけたの?」

エレン「‥‥アイツは、生きたいから戦った。戦って勝って、今生きてる。‥‥本当は強い奴なのに、すぐ泣くのがむかつくんだ」

アルミン「‥‥ミカサはさ、女の子なんだよ?それも、とても辛い事があったばかりの女の子なんだ。っていうか、君を基準に考えたら世の中みんな弱虫だよ。僕なんかどうなるの?」

エレン「でも、アルミンは殴られても泣かないだろ」

アルミン「それは、‥‥やっぱり僕だって男だし。簡単に泣きたくないって意地くらいあるよ!」

エレン「‥‥そっか‥‥アイツ、女なんだっけ。女って、弱いんだっけ‥‥」

アルミン「自分で散々女、女言ってたくせに、決定的な自覚に欠けてたんだね」ハァ

アルミン(身近な女性がキリッとしたカルラおばさんだったから、女性は強いって思っちゃうのも分からないでもないけど‥‥)

エレン「難しい言葉で馬鹿にするなよ!‥‥ああ、俺が悪かったよ!アイツも仲間に入れてやる!」

アルミン「うん!じゃ、結構拾ったし、ミカサを探しに行こうか?」

エレン「家に帰ってるだろ?‥‥ほら、行くぞ!」

ミカサ「‥‥‥‥」フラフラ

エレン『うるせぇ泣き虫!お前なんて家族じゃ‥‥』

ミカサ(‥‥私は、エレンの家族じゃなかったの‥‥?)グス

エレン『泣き虫!』

ミカサ「‥‥っ」ゴシゴシ



悪ガキ1「あ!アイツ、エレンのトコに来た女だ!」

悪ガキ2「ミ‥‥ミサカ?だっけ?」

悪ガキ3「‥‥この前エレンに殴られた仕返しだ。今日はアルミンも見付かんねぇし、やっちまおーぜ!」

ミカサ(これから、どうしよう‥‥もうあの家には帰れない‥‥)

悪ガキ1「おいミサカ!」

ミカサ「‥‥はぁ」トボトボ

悪ガキ2「シカトしてんじゃねーよ!」グイッ

ミカサ「‥‥っ、な、何‥‥」ドサッ

悪ガキ3「お前、エレンの家に来た奴だろ!俺たちエレンにたくさん殴られたんだ、家族なら責任とって殴られろ!」

ミカサ「!!」


エレン『うるせぇ泣き虫!お前なんて家族じゃ‥‥』

ミカサ「‥‥‥‥わた、わたしは‥‥エレンとは、‥‥家族じゃ‥‥」ジワ

悪ガキ1「うわ、コイツ泣いてるぜー!」ゲラゲラ

悪ガキ2「きーったねー!」ゲラゲラ

ミカサ「な、泣いてなんか、ない!」ゴシゴシ

悪ガキ3「やーいやーい、泣き虫ミサカー!えんがちょー!」

ミカサ「‥‥‥‥!!」


エレン『泣き虫!』


悪ガキズ「」ゲラゲラゲラゲラ

ミカサ「っ、ぅ、ぅう…っ」ジワ





エレン「ミカサ、泣くな!」ダッ

ミカサ「!? エレン‥‥!?」ゴシゴシ

アルミン「ミカサ、大丈夫!?」

ミカサ「‥‥!ア、アルミン‥‥」

悪ガキ1「げ、エレンだ!!」

悪ガキ2「‥‥丁度いい」グイッ

ミカサ「っ、い、いた‥‥っ」

悪ガキ3「人質だ!この女を殴られたくなかったら、殴らせろ!」ニヤニヤ

悪ガキ1「ついでにアルミンも殴らせろ!」ニヤニヤ

アルミン「!!卑怯だぞ、怪我してる女の子を人質だなんて!最低だ!」

悪ガキ2「‥‥おい、まずはお前からだアルミン!ボコボコにしてやる!」

エレン「ミカサ、お前は強いだろ!戦え、そんな奴らぶっ飛ばしちまえよ!」

ミカサ「‥‥‥‥わ、私‥‥」ジワ

悪ガキ3「何言ってんだよお前、馬鹿じゃねーの!」バキッ

エレン「ぐ‥‥っ!」ドサッ

ミカサ「!!エ、エレン!」

悪ガキ1「お前もだ!」ゲシッ

アルミン「ぐぅっ、‥‥ぼ、僕を殴りたいなら好きにしたらいい!でも、ミカサは関係ないだろ、離してあげてよ!」

ミカサ「‥‥アルミン‥‥」

悪ガキ2「いいぞいいぞ、殴れー!蹴れー!」ニヤニヤ

ミカサ(私‥‥私は‥‥)

悪ガキ1「無抵抗なエレン殴るの、楽しいな!」ニヤニヤ バキッドカッ

悪ガキ3「アルミン、お得意の口先攻撃してみろよ!」ニタニタ ゲシッガスッ

悪ガキ2「‥‥お前らずるい!俺もやる!」ポイッ タタタ

ミカサ「‥‥っ」ドサッ

ミカサ(‥‥私‥‥わたし‥‥)


エレン「‥‥戦え!!」


ミカサ「‥‥!!」

エレン「戦うんだよ、あの日みたいに!お前は、強いだろ!」

悪ガキ2「うるせぇ黙れ!顔面キーック!」ゲシッ

ミカサ「‥‥あの、日‥‥」

ミカサ(全部失った、あの日。

新しく命を手に入れた、あの日。

‥‥新しい家族を手に入れた‥‥違ったけれど、迎えてもらって、温かい場所を手に入れた、日)


エレン『戦わなければ、勝てない‥‥!』


ミカサ(‥‥とても大切なことを、教えてもらった日)




悪ガキ1「今まで散々やられたんだ、一気に仕返しだ!!」ゲシゲシ

悪ガキ2「こいつ鼻血出てるぜ!顔ちょー笑える!」ドカドカ

悪ガキ3「ホラホラ、泣いて謝れば止めてやるぞ!」バキバキ

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