ほむら「さやかにされた……」(19)
まどか「死ぬのがほむらちゃんだったら良かったのに……」
ほむら「!?」
杏子「てめぇ!いくらなんでも!」
まどか「ねぇ……さやかちゃんを返してよ…ねぇ!!」
ほむら「……魔女になった彼女を戻すのは不可能よ」
qb「契約の願いならできないことはないよ」
まどか「へぇ……」
ほむら「……ッ!」
杏子「お、おい!正気かよ!?」
この時間軸はまどかとの関係はもう壊滅的。
そして、今まさにさやかを生き返らせるために契約しようとしている。
止めることは出来てもその後どうするというのかしら?
次の時間軸に向けて力をセーブしましょう。
qb「でも単に生き返らせると願えば魔女のままの人格で生き返るよ」
杏子「なんだそれ廃人じゃねえか!」
ほむら「……だったらもう少し考えてからにすることね」
まどか「……決まった。キュゥべえ、私の願いはほむらちゃんをさやかちゃんにすること」
杏子「は?」
ほむら「えっ」
qb「良いだろう、君の願いはエントロピーを凌駕した」
さやか「ど、どういうことなの……」
まどか「やった!さやかちゃんが生き返った!」
qb「君は身体が動けば人格は問わないのかい?わけがわからないよ」
まどか「そんなわけないじゃん。だからほむらちゃん、なるべくさやかちゃんっぽく振舞ってね!」
さやか「う、うん……」
どうやら私のソウルジェムはさやかの身体に対応するようになってしまったようだ。
私の身体はまどかの手によって人魚の魔女の結界に置き去りにされた。
そして杏子は……
犬『オイどういうことだ!これ!』
昔美樹さんが飼ってたらしい犬になってしまった。
当然犬がマトモに戦える訳もなく、私とまどかで戦う羽目になるのだが……
正直、契約していることを差し引いてもこのまどかの為に戦う気、それ以前に軍などから武器を盗んでくる気にはなれない。
ワルプルギスの夜が来るまで、杏子の縄張りで魔女を狩り命を繋ぎ、砂時計が落ちきった時、私は躊躇無く盾を反転させた。
……私が目覚めたのはいつもの天井ではなかった。
恐らくここは……美樹さんのベッド。
そして私の身体も……美樹さんだ。
今回からは美樹さんとして動かなければいけないのか……まどかの願いの影響で剣は出せるようになっているが、やはり慣れた武器の方が良いので、武器を盗みに行こう。
私がさやかということは、あのメガネで三つ編みの暁美ほむらが転校してくるということだろうか。
彼女を同じく永遠の地獄に引きずりこまないよう、仲良くしつつ、魔法少女のことには関わらせない様にしよう。
まどかはほむらと同じ対処で良いだろう。
今まで元の暁美ほむらの居場所がなくなった様に、今さっき美樹さやかの魂の居場所がなくなってしまった。
消えたのか、ソウルジェムで押し込められてるのかわからないけれど、彼女が表に出て来ることは……
だからせめて私は美樹さんらしく振舞う努力をすることにした。
元が根暗だからそんなこと出来るか不安ではあるが。
これはあのまどかの為ではない、美樹さんの為だ。
気が向いたら続き書く。
小説版まどかのまとめ見たら書きたくなった。
あのコピペはまどかアンチがやってるだろうなーって
冒頭の時間軸はまどカスだけど、メインの時間軸は違う予定です。
魂が入れ替わってもある程度は身体に染み付いていたらしく、上條恭介に買っていくcdなども直感的にわかるようだ。
まぁ脳が変わってない以上当たり前と言ったら当たり前なのだけど。
適当にまどかの契約の要因を取り除きながら、ほむらのお見舞いに行くことにする。
上條恭介は現代医学で腕は治らない。
まどかとの関わりはないようだし、私…いや、あたしが変な素振りを見せなきゃ、あの男の為に契約することはないだろう。
美樹さんの記憶を漁ってみるに、美樹さんは男としても、バイオリニストとしても別々で彼のことを好いていたようだ。
私は正直あの男が嫌いだ。
毎回美樹さんを無意識に追い詰める。
だが、放っておくと自殺する。
死なれるのは後味が悪い。
彼の為に美樹さんが契約するのと同じくらい不愉快だ。
もし、志筑さんが腕の動かない彼にも好意を寄せるようなら、早期に彼女とくっつけてしまおう。
少し胸が痛くなったが、これは美樹さんの心かしら?
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