タイトル通り
まずは「妹はいいものだ」
明日「響け!ユーフォニアム」の予定
時間が余れば両方共今日中に
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430489370
【妹はいいものだ】ゆりちゃん「気になる友達のお兄さん」【SS】
「はるなー! はるなー! ゆりちゃん来てんぞ! おいぃー! 開けろー!」ドンドンドンドン!!
ゆりちゃん「…………」クスッ
「うるさっ」ドゴッ
「うぐっ」
ゆりちゃん「お兄さんっ!?」
はるな「ごっ、ごめーん! ちょっと待ってー! あがってお茶のんでて!」
ゆりちゃん「え、え、うん。お兄さんは」
はるな「大丈夫大丈夫っ」
このSSはぱれっとから出てる「妹はいいものだ」のSSです
三巻を今更買って「どんどんどん!」のタイトルの四コマ読んで発作的に書きだした
作品知らない人は是非買ってね!
もしくは「内村かなめ」でpixiv検索
最初に投下する予定だったのに忘れてた
次から再びSS
ゆりちゃん(ほ、本当に大丈夫なのかな……)
ゆりちゃん「じゃ、じゃあ、お邪魔しまーす」
「うんー! 上がって上がって!」
ゆりちゃん(って言われても……)
ガチャ
ゆりちゃん(はるなちゃんの家だからって勝手に漁るのはなあ……)
ゆりちゃん(仕方がない。座って待ってよ)
ゆりちゃん(あれ? テレビがゲーム画面になってる……お兄さん途中だったのかな)
ガチャ
兄「うっ、いたた……」
ゆりちゃん「あ、お兄さん!? 大丈夫ですか!?」
兄「ああ、うん。ダイジョウブダイジョウブ。それよりもお茶淹れるね」
ゆりちゃん「そ、そんな悪いですよ」
兄「いやいや、ウチのはるなが待たせてるんだから、これぐらい」
兄「それに、俺も何か飲みたかったし」
兄「ゆりちゃんは紅茶? コーヒー?」ピッ
ゆりちゃん「あ、お兄さんの飲みたい方で良いですよ」
兄「……う~ん……じゃあ紅茶にしようかな」
ゆりちゃん(あ、さり気なくテレビのチャンネルが変わってる)
兄「実は漫画で見た淹れ方を試してみたくてね」
ゆりちゃん「はぁ……」
兄「はるなは紅茶そんなに飲みたがらないからさ。それで良い?」
ゆりちゃん「じゃあ、それで」
兄「ん」
ゆりちゃん「…………」ボ~
ゆりちゃん(この時間のテレビって微妙だな~)
兄「はい」コト
ゆりちゃん「え?」
兄「これでも食べて待ってて」
ゆりちゃん(りんご……)
ゆりちゃん「すいません。なんか、気を遣わせてしまって……」
兄「はるなが迷惑をかけてるからね。これぐらいは」
兄「紅茶も茶葉を開くために待ってるところでまだ出せてないし、そのお詫びも兼ねてね」
ゆりちゃん「じゃあ、いただきます」シャリ
ゆりちゃん(お兄さん、気が利くなあ……)
ゆりちゃん(そういえば、ポケ○ンセンターについて来た時も、弟見てくれてたし、はるなちゃんもさり気なく誘導してたし)
ゆりちゃん(はるなちゃんが言うよりもちゃんとしてると思うけどな~……)
ゆりちゃん(……やっぱり気を遣ってるのかな)シャリ
ゆりちゃん(だからこれだけ気を利かせられるのか……)
兄「はい、お待たせ」
ゆりちゃん「あ、すいません。何もお手伝いしないで……」
兄「いいっていいって。お客様なんだからそんな遠慮しないで」
ゆりちゃん「じゃあ、ありがとうございます。いただきます」
ゆりちゃん「ふぅ~……」
兄「どう? 上手に淹れれてる?」
ゆりちゃん「はいっ。おいしいですよ」
兄「良かった~」ゴクッ
ゆりちゃん(……あれ?)
ゆりちゃん「お兄さんはコーヒーなんですか?」
兄「えっ、あ、ついいつもの癖で……」
ゆりちゃん(これ、わざわざ私のために淹れてくれたんだ……)
ゆりちゃん(そういえば、はるなちゃんの家に遊びに来た時っていつもお兄さんがお茶持ってきてくれてるけど……)
ゆりちゃん(そうか……これって、いつもお兄さんが淹れてたんだ)
兄「その、わざわざ淹れたとこじゃないから」
兄「ちょっと茶葉が開くまで待てなくて、ついコーヒー飲んでて、その余りを、ね」
ゆりちゃん「はあ……」
兄「…………」オドオド
ゆりちゃん(上手く嘘つけなかったかもって気にしてるのかな)
ゆりちゃん(こういうとこ弟に似てるな~)ズズ…
兄「は、はるな遅いな~」
ゆりちゃん(誤魔化し方の下手さも弟にそっくり)
兄「本当、いつもごめんね。はるなが迷惑かけて」
ゆりちゃん「いえそんな。私も迷惑かけてますし」
兄「そんなことないって。ゆりちゃんしっかりしてるし。はるなの方が迷惑かけてるって」
ゆりちゃん「そんなそんな……」
兄「って、これじゃあキリないね」
兄「まあ、本当に困ったことがあったら言ってよ」
兄「俺じゃあ特に何も出来ないだろうけどさ……」
ゆりちゃん「そ、そんな……まあ、相談することもいつかあるかもしれないんで、その時はお願いします」
ガチャ
はるな「お、お待たせ~」
兄「本当、待たせすぎだぞ、はるな」
はるな「ウルサイな~、お兄ちゃんは。ちゃんとゆりちゃんおもてなし出来た?」
兄「ほら、紅茶淹れてるだろ?」
はるな「いやそのぐらいでドヤ顔されても……」
兄「ん」カチャ
はるな「どれ」ゴクッ
はるな「……ん。苦しゅうない」
兄「じゃ、それ飲んだら行けよ?」
はるな「分かってるって~。ホント、ごめんねゆりちゃん」
ゆりちゃん「ううん。良いよ」
はるな「あ、りんご~」
ゆりちゃん「食べる? って、私のじゃないんだけど」
はるな「食べる~」
ゆりちゃん「じゃ、ちょっとゆっくりしたら行こっか」
はるな「うんっ」
~~~~~~
ゆりちゃん(なんだかんだで、お茶飲ませたりとか気が利いてるように見えたけど……)
はるな「次あの店見よっか」
ゆりちゃん(はるなちゃんは気付いてないんだろうな~)
はるな「? どうしたの?」
ゆりちゃん「ううん。何も」アセアセ
はるな「そう? あ、そういえばゆりちゃん、お兄ちゃんと何話してたの?」
ゆりちゃん「えっ、う~ん……これといって特には」
はるな「えっ? そうなのっ? もうっ、お兄ちゃんったら気が利かないんだからっ」
ゆりちゃん「ははは……」
はるな「あれじゃあ彼女なんて出来ないよ、本当。ねえゆりちゃん」
ゆりちゃん「ん~……」
はるな「……あれ?」
ゆりちゃん「あ、違う違う、そういうのじゃなくて」
ゆりちゃん「もしかしてお兄さん、彼女とかいない?」
はるな「え……?」
ゆりちゃん(そこでちょっとヘコむかぁ……)
はるな「なんでそう思うの?」
ゆりちゃん「ん……いや、なんとなくだけど……」
はるな「なぁんだ」ホッ
はるな「てっきり誰かと一緒に歩いてるのを見たのかと思った~」
はるな「ま、でもよく考えたら付き合ってる人なんていないよね」
はるな「だってよく買い物付き合ってくれるし」
ゆりちゃん「はるなちゃん、よくお兄さんと買い物行くの?」
はるな「うん、行くよ~」
ゆりちゃん「ふ~ん……」
はるな「あ、なんならお兄ちゃん貸そうか?」
ゆりちゃん「えっ?」
はるな「ん? 荷物持ちが欲しいんじゃないの?」
ゆりちゃん「イヤ、そういうわけじゃないんだけど……」
ゆりちゃん(でも……もうちょっとお話とかしたいし……ちょうど良いかも)
ゆりちゃん「でもそうだなあ……せっかくだから、お願いしようかな」
はるな「うん。ゆりちゃんならお兄ちゃんも断らないだろうし、言っとくよ」
はるな「あ、でもそうだな……せっかくだから、ちょっとしたドッキリに引っ掛けようかな」
ゆりちゃん「ドッキリ?」
はるな「うふふ……ま、楽しみにしててよ」
ゆりちゃん(たぶんロクなことじゃないんだろうなぁ……)
~~~~~~
数日後
~~~~~~
ゆりちゃん(今日は遅くなったなぁ……)
「…………」コソコソ
ゆりちゃん(……誰か、ついて来てる……?)
ゆりちゃん(どうしよう……怖い)
ゆりちゃん(急いで帰らないと)
ゆりちゃん(あ、でもこのままだと家がバレちゃうかも)
ゆりちゃん(そうだ電話……! 誰かに電話……はるなちゃんか田中ちゃんか山田ちゃんに――)
兄「ゆりちゃん!」
ゆりちゃん「お、お兄さんっ!?」ビクッ
兄「やっぱりそっか。暗いから送って行くよ」
ゆりちゃん「あ、ありがとうございます……」
ゆりちゃん(な、なぁんだ……お兄さんだったんだ……)ホッ
ゆりちゃん(…………ん?)
ゆりちゃん「あの、お兄さん、こっち……」
兄「しっ」
ゆりちゃん「え?」
兄「実はさっき、ゆりちゃんをつけてる人がいてね」
ゆりちゃん「えっ」
兄「このまま一旦、こっちの家に寄って。危ないから」
ゆりちゃん「でも……」
兄「家、まだ弟さんしかいないんでしょ? このまま家を教えるみたいになったら危ないから、着いたら帰るの遅れる連絡してあげて」
ゆりちゃん「は、はぁ……」
~~~~~~
兄「ただいまー」
はるな「おかえり~」
ゆりちゃん「お、お邪魔しまーす」
はるな「ん?」
タッタッタ
はるな「ゆりちゃん!? どうしたの!? お兄ちゃんに何かされた?」
兄「おい」
…事情説明終了…
はるな「なるほど。お兄ちゃん、グッジョブ!」ビッ
兄「ん」ビッ
はるな「じゃあゆりちゃん、部屋行こ、部屋」
兄「後で送って行くから、帰るときになったら呼んでね」
ゆりちゃん「あ、ありがとうございます。何から何まで」
兄「いやいや。ゆりちゃん可愛いからね、仕方ないよ」
ゆりちゃん「えっ?」
はるな「あ?」
はるな「それって何? あたしじゃ襲われないってこと?」
兄「そんなこと言ってないって。ちょっと怖いからはるなごめん言葉を間違えた」
まさかマイナーな妹はいいものだすら終われないとは
時間なんでこっから先も明日で
明日二つとも投下ということで一つ
一応酉付けます
酉なんてつける必要なかったね
誰もいない内にsage進行でさっさと完結させる
~~~~~~
またまた数日後の休日
~~~~~~
ゆりちゃん(はるなちゃんには駅前でお兄さんが待ってるからって言われたけど……)
ゆりちゃん「あ、いた」
兄「ん? あれ、ゆりちゃん?」
ゆりちゃん「お待たせしました、お兄さん」
兄「あれ? ん? あ、ちょっと待って。はるなからメールが」
『今日はゆりちゃんのお買い物に付き合ってあげてね~。わたしは行かないからっ。じゃっ』
兄「…………」
ゆりちゃん「どうしました?」
兄「ううん……いや、今日はゆりちゃんのお買い物に付き合ってって……俺で良いの?」
ゆりちゃん「はい。あの、ご迷惑ですか?」
兄「そんなそんな! 全然。どうせ元々はるなの買い物に付き合う予定だったし」
兄「むしろ俺なんかで良いのかなって」
兄「まあ、ともかく行こっか」
兄「まず何から見る?」
ゆりちゃん「えっと……じゃあ食器類を」
兄「食器?」
ゆりちゃん「この前、弟が暴れて割っちゃいまして……」
兄「ああ~……」
ゆりちゃん「良いですか?」
兄「うん。じゃあ行こうか」
ゆりちゃん「はい」
~~~~~~
ゆりちゃん「う~ん……どっちにしよう……」
ゆりちゃん(こういうの、お兄さんに聞いても良いのかな?)
兄「どっちで悩んでるの?」
ゆりちゃん「え、あっ。コレとコレのどっちにしようかなって」
兄「う~ん……俺の好みはこっちだけど」
ゆりちゃん「え?」
兄「あ、そんなの話されても困るよね、ごめん」
ゆりちゃん「いえ……」
ゆりちゃん「じゃあ、こっちにします」
兄「そんな。俺なんかが選んだものなんか……気なんて遣わなくて良いから」
ゆりちゃん「俺なんかってそんな……」
兄「だって俺、はるなによくセンス無いって言われてるし……」
ゆりちゃん「そんなことないですよ。それに、どっちにしようか悩んでいたので、ちょうど良いです」
兄「そう?」
ゆりちゃん「はい。じゃあ私、買ってきますね」
ゆりちゃん(なんだろ……良いかなって思ってる方が一緒だっただけで、ちょっと嬉しいかも)
~~~~~~
ゆりちゃん「買ってきました」
兄「うん。結局、あのお皿だけ?」
ゆりちゃん「はい。他は特に」
兄「じゃあ、他に見て回りたいところある?」ヒョイ
ゆりちゃん「あ……」
兄「ん?」
ゆりちゃん「いえ、荷物……」
兄「あ~……大丈夫大丈夫」
兄「割らないから」
ゆりちゃん「いや、そういうことを心配してる訳じゃ……」
ゆりちゃん(日頃のはるなちゃん教育がこんなところにまで……)
兄「で、見て回りたいところとかは?」
ゆりちゃん「そうですね……特にはないです」
兄「じゃあ、とりあえず同じ階に何があるか見て回ろうか」
ゆりちゃん「はい」
ゆりちゃん(思ったら、さっきからわたしの歩調に合わせてくれてるし、極力人の少ない道を選んでくれてる)
ゆりちゃん(気が利くなあ……)
ゆりちゃん(……でも、どうしてだろ)
ゆりちゃん(少しも、ときめかない)
兄「ほら、これなんかゆりちゃんに似合うかも」
ゆりちゃん(一緒にいて安心する。一緒にいて楽しい。でも……それだけ)
ゆりちゃん(それ以上、どうも思わない)
ゆりちゃん(でも……だからって、他の男子が良いかって言われると、分からない)
ゆりちゃん(テレビで見るアイドルも、同じクラスの男子も、委員会で一緒になる先輩も)
ゆりちゃん(少なくとも、お兄さんよりはよく見えない)
ゆりちゃん(お兄さんが私の中の一番なのは間違いない)
ゆりちゃん(でも……そのお兄さんを好きになれないって……)
兄「ゆりちゃん?」
ゆりちゃん「あ、はい?」
兄「……ううん。ちょっと疲れたから、店に入って休もうか」
ゆりちゃん「いえ、そんな。気を遣ってもらわなくても……」
兄「いやいや、俺が疲れたんだって。お願い」
ゆりちゃん「……はい。分かりました」
ゆりちゃん(やっぱり優しいな……)
ゆりちゃん(でも……)
ゆりちゃん(たぶん私は、お兄さんのことが好きなんだと思う)
ゆりちゃん(でもそれが、恋愛感情にまで発展しないだけ)
ゆりちゃん(どうしてだろ……タイプじゃないから?)
ゆりちゃん(じゃあ、私のタイプって?)
ゆりちゃん(お兄さんみたいに気が利く人じゃないとしたら……弟みたいに手の掛かる人……?)
ゆりちゃん(う~ん……)
「ゆりちゃん?」
ゆりちゃん「ん?」
「ゆりちゃんってば」
ゆりちゃん「えっ、えっ? はるなちゃん!?」
はるな「どうしたの?」
ゆりちゃん「いや……どうしたの、って……え? あれ?」キョロキョロ
はるな「大丈夫だよ。お兄ちゃんと来たカフェだから」
ゆりちゃん「でも……なんで?」
はるな「ええと……実は二人のこと、ずっと付けてたりして」
ゆりちゃん「えっ? そうだったの!?」
はるな「うん。お兄ちゃんはすぐに気付いてたみたいだけど」
はるな「でもゆりちゃんが気付いてないなんて。どうしたの?」
ゆりちゃん「う、う~ん……」
ゆりちゃん(これって、はるなちゃんに話しても良いことなのかな?)
はるな「ん? ん?」ワクワク
ゆりちゃん(……まあ良いか)
ゆりちゃん「実はね――」
~~~~~~
はるな「えっ!? ゆりちゃんお兄ちゃんのこと好きなの!?」
ゆりちゃん「たぶん、だけど……本人には言わないでよ?」
はるな「そりゃ、まあ……」
はるな(照れゆりちゃんきゃわいい)
はるな「でも……う~ん……」
ゆりちゃん「……ごめん。やっぱりはるなちゃんも、山田ちゃんと一緒でお兄さんを取られるのは」
はるな「いや、それはないから」キッパリ
ゆりちゃん「そ、そう……」
はるな「むしろわたしとしては、ゆりちゃんとお兄ちゃんがくっついてくれると嬉しいし」
ゆりちゃん「え? どうして?」
はるな「まあ、なんとなく……?」エヘヘ
ゆりちゃん(あ、なにかロクなこと考えてない時の顔だ)
>>28 訂正
☓ ゆりちゃん(あ、なにかロクなこと考えてない時の顔だ)
○ ゆりちゃん(あ、なにかロクなこと考えてる時の顔だ)
はるな「とりあえず、わたしとしてはなんの不平不満もないの」
はるな「だからこんな状況セッティングした訳だし」
はるな「でもまさかゆりちゃんがお兄ちゃん好きになるとは思って無かったなぁ……」
はるな「なにかこう、良いところ見つけてくれるだけで良かったのに……これは嬉しい誤算」
はるな「はっ……! もしかしてわたし、策士としての才能が……!」
ゆりちゃん「…………」
はるな「……なにその苦笑い。ゆりちゃん」
ゆりちゃん「ううん。別に。なんでもないよ」アセアセ
はるな「それにしても、お兄ちゃんの気が利くなんて。そんなの気のせいだよゆりちゃん」
ゆりちゃん「それははるなちゃんが気付いてないだけ」
ゆりちゃん「たぶん、うちの弟も同じなんだろうけど」
はるな「え~? わたしからしてみればお兄ちゃんなんて弟くんと一緒に感じるよ」
ゆりちゃん「え? あんなに余計なことばっかして空気読まないの?」
はるな「うん」キパッ
ゆりちゃん「え~……?」
はるな「信じてもらえないか……それだけお兄ちゃんのこと好きなんだね」
ゆりちゃん「そういう訳じゃないけど……でも日頃はるなちゃんから聞いてることを信じるならそうなるのかな」
はるな「そうだよっ」
ゆりちゃん(でも……)
ゆりちゃん(こうして悩んでる私に気を遣ってはるなちゃんと二人きりにしてくれたりで、やっぱり気は利いてるよね……)
ゆりちゃん(う~ん……)
はるな「じゃあほら、こうしよう」
ゆりちゃん「え?」
はるな「保留」
ゆりちゃん「……え?」
はるな「とりあえずさ、もうちょっとお兄ちゃんと仲良くしていってみようよ」
はるな「そしたらわたしの言ってることも納得できるし」
はるな「ゆりちゃんの好みと合致していくかもしれないよ」
ゆりちゃん「……でも、今までも結構お兄さんと話してきたと思うけど」
はるな「それは、今の感情じゃないでしょ」
ゆりちゃん「あ……」
はるな「今の気持ちで、わたしが間にあまり立たないで二人きりで、これからも一緒にいたら」
はるな「きっとその気持との折り合いもついてくるよ」
はるな(って漫画で言ってた!)
ゆりちゃん「……そっか。ありがとう、はるなちゃん」
はるな「じゃ、お兄ちゃん呼んでくるね」
ゆりちゃん「え?」
はるな「ほら、二人きりにならないと」
はるな「お兄ちゃ~ん」
兄「ん? もう良いのか?」
はるな「うんっ。じゃ、こっからは二人で」
兄「待て待て」ガッ
はるな「え?」
兄「こっからは三人で良いだろ?」
はるな「え~? 三人でとかなんか気持ち悪くない?」
兄「無いって。ねえ?」
ゆりちゃん「うん。そんなことないよ、一緒に回ろ?」
兄「ん~……じゃあ、行こっか」
ゆりちゃん(たぶんお兄さん、はるなちゃん一人にするのが心配なんだろうな)
ゆりちゃん(そしてはるなちゃんはあわよくばわたしとお兄さんを二人きりにしようとしてる)
ゆりちゃん(で、お兄さんもそれに気付いてる……)
ゆりちゃん(なんて警戒し合った買い物だろう)
ゆりちゃん(でもなんか……)
ゆりちゃん(今はこれが、ちょうどいい距離感かも)
終わり
次ユーフォニアム
でもその前にちょっと寝る。眠い
もしかしたら夜になるかもしれないし、一時間後ぐらいになるかもしれない
とりあえず今日中
再開
人いたら安価SSに初挑戦するかも
ちなみにこのSSも第四話を見て衝動的に書いたもの
原作はまだ読んでない
タイトル
久美子「高坂さんと仲良くなったら」
久美子「滝先生に取られるという寝取られを味あわないといけない私の気持ちも考えて欲しい」
久美子「あ~……なんで高坂さん滝先生のこと好きなんだろ」
久美子「あんなに強く怒ったってことは絶対そうだよね~……」
久美子「……高坂さん、可愛かったなぁ……」
久美子「……抱きしめたいなぁ……」
久美子「こう、髪を結んだりして遊びたい」
久美子「ポニーとか良いかな」
久美子「お揃いでポニーとか」
久美子「……ぐふふ」
久美子「例えばこう、ファミレス誘うとするじゃん?」
久美子「で、高坂さん可愛いから、絶対みどりちゃんとかが言うの」
緑輝『え~? ズルいです! わたしも一緒に行きたいです!』
久美子「とかなんとかね」
久美子「で、葉月ちゃんもついてくるの」
久美子「最初高坂さんは、練習があるから、とか言って難色を示すの」
久美子「でもこうやって皆で行くこと前提で話したら絶対ついてきてくれるの」
久美子「優しいもん、高坂さん」
久美子「わざわざ呼び出して言い過ぎたって謝るのよ?」
久美子「私だったらそんな度胸ないし、結構勇気いることだと思うの」
久美子「あれはまさに天使の所業だね」
久美子「そこで、好きな人の話とかすることになると思うの」
久美子「でね、私は言うの」
久美子「私は特にいないな~……あ、高坂さんかな」
久美子「って」
久美子「そしたら高坂さん、照れるの」
久美子「そりゃもう真っ赤になって」
久美子「ちょっと俯いちゃって、もぅ、とか言うの」
久美子「たまんないよね」
久美子「それを聞いたみどりちゃんが、わたしだって大好きです! とか言って、抱きつくの」
久美子「私は高坂さん見ときたいから真正面の席に座ってるんだけど、みどりちゃんは隣なの」
久美子「だからすぐに抱きつくの」
久美子「それでさらに高坂さんの顔が赤くなるの」
久美子「困ったような表情浮かべながら、でもみどりちゃんに腕を取られてるのを強く引き離すことも出来なくて」
久美子「戸惑ったような表情見せるの」
久美子「離れなさい、とか満更でもないような言い方で言うの」
久美子「すぐに抱き締めてわちゃわちゃしたくなるね」
久美子「間違いない」
久美子「その時にね、みどりちゃんが無邪気に聞くの」
緑輝『高坂さんは誰のことが好きですか?』
久美子「って」
久美子「それを聞かれた高坂さんは、そりゃもうどう答えようか悩むの」
久美子「滝先生って言おうか、みどりちゃんって言おうか、私って言おうか」
久美子「その視線をウロウロとさせながら答えを探してる姿」
久美子「ヨダレものだよ」
久美子「そうやって時間かかってる時に、葉月ちゃんが言うの」
葉月『私はあすか先輩か滝先生がカッコイイって思うな』
久美子「とかなんとか」
久美子「そこで滝先生の名前が出て、急に焦るの、高坂さん」
久美子「で、大声をあげちゃった後、ごめんなさい、ってシュンとしながら座るの」
久美子「周りの注目浴びたこととかね、ちょっと気まずそうにしながら」
久美子「滝先生の存在って、こういうところにしか価値ないよね」
久美子「あ~……でも滝先生がこの学校に来てくれなかったら高坂さんも来なかったのかなぁ~……」
久美子「あんなに必死になるんだもん」
久美子「そのうえあんなに上手だし」
久美子「他の吹奏楽が上手い学校に行かないでわざわざこんなとこに来た理由なんてそれぐらいしかないし」
久美子「はぁ~……高坂さんを独り占めしたい」
久美子「ハグってしてお持ち帰りしたい」
久美子「……まあそんなこと本人には言えないんだけど」
久美子「あ~……トランペットにすれば良かったかなぁ」
久美子「そしたら高坂さんと一緒に練習できたのに」
久美子「でも私がユーフォやってるの覚えててくれたし……」
『また、ユーフォだね』
久美子「……あ~……たまらんなぁ、高坂さん」
久美子「うちにお嫁に来てくれないかなぁ」
久美子「……自転車通学しようかな」
久美子「…………無理だ。そんな体力無いや」
久美子「部活終わって帰ってきたらこうしてゴロゴロしてる日々を送る私に、そんなストイックなことは出来ないよ」
――久美子~。晩御飯よ~――
久美子「今行く~!」
久美子「はぁ……もっと頑張らないと、私」
終わり
以上
ありがとうございました
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