【アイマスss】約束 (7)

あの日から、私の人生は空白だった。
優の好きだった公園で毎日のように歌を歌って、
遂に偶然通りかかったアイドル会社にスカウトも(私は乗り気ではなかったのだけれど)された。
だが、変わらなかった。
どれだけ歌っても歌っても歌っても歌っても。
頑張っても頑張っても頑張っても頑張っても。
変わらなかった。
なにもかもが、空白だった……。
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茜忘れてた

優が走っていく。
優より遅い私はいつも通り、「待って」と手を伸ばした。
瞬間、大きなモノが優に当たり、鈍い音を立てる。
「……優?」                      , ,
手を伸ばしたまま固まった私は、その場にしゃがみ恐る恐るモノの下を見る。
すぐに優が下から出てきて、いつものような
太陽のようにやさしく包み込んでいくまぶしい笑顔を見せてくれると信じて。
…だが……落ちていたのは……待っていたものは……
幼い私には…あまりにも、悲惨なものだった。
 
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
瞬間、私は糾号し、天を仰ぐ。
数分かたったころだろうか、叫び声が枯れ…脳が覚醒した。
「…………」
また、あの夢だった。
私を過去に縛り付ける柵。
私にはどうにもすることのできない柵。
そして……数少ない優と私を結んでいてくれる鎖。

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