春香「バブ!」P「おおどうしたんだ春香」 (22)

春香「プロデューサーさん!」

P「おお」

春香「プロデューサーさん!」

P「どうした」

春香「こっちにくるの!」

P「はいはい~」



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春香「ぶー」

P「こらこら、そんなに怒るな」

春香「プロデューサーさん!」

P「おう」



春香「アイスが食べたい」

P「おうそうかそうか、今買ってくるから待ってるんだぞ」

春香「うー」

P「ほうら買ってきたぞ。アイスはバニラがいいか、チョコがいいか、それともストロベリー…」

P「抹茶もあるぞ」

春香「ストロベリー!」

P「おぅそうかそうか、分かった!」

P「ほうらストロベリーだ、いっぱい食べろぅ」

春香「うっひひ」

P「そうだ沢山食べるんだ。スプーンはここにあるから自分で食べるんだぞ」

春香「プロデューサーさん!プロデューサーさん!」

P「なんだどうした」

春香「目が重い〜」

P「ん、なんだ眠たいのか。仕方ない、そこのソファーで横になってるんだ」

春香「は〜い」

P「掛け布団を用意してやらないとな、律子!」

P「って、今は誰もいないのか、毛布はどこにあったかなっと」

春香「うっうっうっ」

P「…お、どうしたんだ」

春香「うっうっうっ」

P「なんだ寝言か」





P「何か、怖い夢でも見てるのか」

春香「うっうっうっ」

春香「うっうっうっ」

春香「うっうっうっ」











春香「…………………うっ」

春香「……………」

春香「……」

……

……………

………………………







目の前に花がありました。

              ,,-'' ̄`'ヽ、

         /`''-,,,___/     _-`--,l
      /''' ̄`-,_    l    /    `''ヽ
      (     \ ._ /'`''ヽ _       ノ
     \      ;.ヽ,;_;;ノ;:-,,,,-ー'''` `{
      ,-''`ー''' ̄  ‥'.'‥、     /
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          __ くl.l-''
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風に吹かれ、そよそよと揺れるその花は

私にこう呼びかけるのでした。







『起きろ!春香!』

…なぜでしょう




その声は、とても私に響いて
じんわりと涙が溢れてくるのです。



とても大事なことを忘れていたかのような


いつか遠い昔の出来事を思い出したかのような


数々の声が、私に呼びかけるのです。

「頑張るんだ!」
「こーら、心配かけて…早く目を覚ますのよ」
「目を開けるの!」
「もうだめなのかな」
「何言ってるんだ!」
「しかし…もう随分とお眠りに」
「このまま…目を覚まさないのか」
「いやだ!目を開けてよ!」
「うんうん、開けてよ!」
「私よりも迷うなんて…うっふふ、あまり心配はかけないでね」
「目を開けて!」
「おーーーーーーーーーい!」
「こんなの嫌ですー!」
「あーあーもぅ…ったく、いい加減にしなさいよ」




いつの出来事なのか…分からないけど

皆が私を囲んでいて、呼びかける声は涙混じっていて

私もポロポロと涙を流します。

はっと周りは静かになり、おそるおそる私に呼びかける皆に、私はこう答えます。


「ごめんね、みんな」


それは長い間眠っていたからではなく、


もう私はダメだということ

みんなと一緒にはいられないということ

その意味を込めた言葉でした。

そのままみんなの顔は遠くなっていき

周りの視界は暗くなっていき…



いつかの出来事を私は思い出しました。

私の周りにはあの時のみんながいる

それが分かった時、私はそれがただただ嬉しかった










『起きろ!春香!』

『はい!』

P「やっと起きたか…」

春香「すみませんプロデューサーさん」

P「ん、もう赤ちゃんごっこはいいのか?」

春香「赤ちゃんごっこって…あれは芝居ですよ、芝居」

P「あっはは、そうだったなぁ」

伊織「ったく…早くいくわよ」

春香「……うん」



社長「あぁ待ってくれ天海君!他の諸君は先に行ってて貰えないかい?」

P「はい、分かりました」

春香「社長…どうかしたんですか」

社長「いやいや、芝居の稽古を事務所でも実践してて感心感心…少し楽しんでるようにも見えたがね」

春香「っはは、楽しんではないですよ」

社長「まぁそんなことはどうでもいいんだがねぇ、うーん」

社長「……」

春香「……社長?」



社長「君は思い出してしまったんだね」

春香「…えっ?」



!!!!!!!!!!


高木「……」

高木「……」

春香「しゃ…ちょう?」






社長「おっほん!!!いやーこれからもトップアイドル目指して、頑張ってくれたまえ」


春香「…は、はい」





『完結』

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